JP5921901B2 - ロボット制御装置 - Google Patents

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この発明はロボット制御装置に関し、特に産業用ロボットを制御するロボット制御装置に関するものである。
半導体ウェハや液晶基板等の被搬送物をカセット等の収納体から搬出入する水平多関節のロボットを制御するロボット制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。前記ロボットは、ハンド部材が収納体に向かって直進動作するように制御され、ハンド部材で被搬送物を保持して、収納体から被搬送物を搬出入するものであって、同一のアーム部材の同一の一方端に二つのハンド部材を備えている。
従来のロボット制御装置では、例えば、被搬送物をカセットから搬出する場合に一方のハンド部材(第一ハンド部材)の直進動作を行うと、他方のハンド部材(第二ハンド部材)はカセットと干渉しないように退避動作を開始する。すなわち、第二ハンド部材の被搬送物中心位置が予め定めた退避線よりもカセット側へ移動するのを防止する。なお、退避線の位置は、第一ハンド部材の進行方向に存在するカセット及び他の装置(処理装置等)の位置の情報に基づいて予め定められている。前記退避動作においては、第二ハンド部材の被搬送物中心位置が退避線上に教示された目標位置に向かうとともに、退避線に到達後は退避線に沿って移動するように、第二ハンド部材を回動制御している。
特開2009−136981号公報
上述したように、従来のロボット制御装置では、第一ハンド部材の直進動作中に第二ハンド部材の被搬送物中心位置を退避線上に教示された目標位置に向かわせ、退避線に到達後は退避線に沿うように移動させている。しかしながら、第二ハンド部材の被搬送物中心位置の目標位置が、何らかの原因で退避線からずれた位置に教示されている場合は、第二ハンド部材を退避線到達後に退避線に沿って移動させると、目標位置に到達することができないためにエラーが発生し、ロボット全体が停止することがあった。
そこで、本発明は係る課題に鑑み、一方のハンド部材の直進動作時における他方のハンド部材の退避動作の際、他方のハンド部材を必ず目標の位置まで移動させることができ、確実に退避動作を行うことができるロボット制御装置を提供することを目的とする。
即ち、請求項1においては、収納体から被搬送物を搬出入するロボットを制御するロボット制御装置であって、前記ロボットは、一方端がアーム駆動軸を介してベース部材に回動可能に支持されるアーム機構と、前記アーム機構の他方端に第一ハンド軸を介して支持されるとともに第一の被搬送物を保持することができる第一ハンド部材と、前記アーム機構の他方端に、前記第一ハンド軸と同軸に配置された第二ハンド軸を介して支持されるとともに第二の被搬送物を保持することができる第二ハンド部材とを備え、前記ロボット制御装置は、前記第一ハンド部材を前進または後退させるように直線移動させる場合において、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置並びに回動中心位置の現在位置及び目標位置を取得する処理と、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置並びに回動中心位置の現在位置及び目標位置に基づいて、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置と目標位置との間に経由位置を設定する処理と、を行い、前記ロボット制御装置は、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置に基づいて中点を算出し、前記中点から、回動中心位置の現在位置及び目標位置を結ぶ直線に対して垂線を引き、前記直線と垂線との交点から前記第二ハンド部材のハンド長だけ垂線方向へ離れた点を経由位置として設定する処理を行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、被搬送物中心位置が現在位置から経由位置を経由して目標位置まで移動することで、被搬送物中心位置が現在位置から目標位置まで移動する際に、第二ハンド部材が必ず目標位置まで移動することができ、確実に退避動作を行うことができる。
また、被搬送物中心位置が現在位置から経由位置を経由して目標位置まで移動することで、搬送物中心位置が現在位置から目標位置まで移動する際に、回動中心位置と搬送物中心位置との間の距離が第二ハンド部材のハンド長よりも長くなるような位置を回避して移動することができるため、第二ハンド部材が必ず目標位置まで移動することができ、確実に退避動作を行うことができる。目標位置が退避線からずれた位置に教示されている場合において、第二ハンド部材を目標位置へ到達させる最も単純な制御としては、退避線からずれた位置に教示された目標位置と現在位置との間を単純に補間することが考えられる。しかしながら、目標位置が退避線から第二ハンド部材の回動中心位置側にずれて教示されている場合は、目標位置への軌道として、退避線からカセット側に向かって大きく弧を描く軌道が生成される場合があり、この場合は、干渉が発生する恐れがある。そこで、退避線よりも回動中心位置側に経由位置を設け、この経由位置を通過させることにより、干渉を抑制している。
本発明の一実施形態に係るロボット制御装置が適用されるロボット制御システムの概略構成を示したブロック図。 ロボットが所定のカセットから半導体ウェハを搬出するときの動作を示す平面図。 第二ハンド部材の動作制御を示すフローチャート図。 (a)第二ハンド部材の退避する際の軌道を示す平面概略図(b)経由位置を通る場合の第二ハンド部材の退避する際の軌道を示す平面概略図。 第二ハンド部材の回動中心位置、回動中心位置を中心としハンド長を半径とする円、及び第二ハンド部材の被搬送物中心位置の軌道を通る直線の関係を示した平面概略図。 第二ハンド部材の回動角度を示す平面概略図。
次に、発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の一実施形態にかかるロボット制御システム10について図1を用いて説明する。
ロボット制御システム10は、図1に示すように、水平多関節のロボット11と、ロボット11の動作を制御するロボット制御装置12と、ロボット11の動作の教示を行うティーチングボックス13とを備えている。ロボット制御装置12は、ロボット11に取り付けられたサーボモータを駆動させるサーボアンプ15と、サーボアンプ15に指令を与えてロボット11の動作及び姿勢を制御する制御部14とを含んでいる。
ロボット11は、所定の場所に設置されるベース部材16と、ベース部材16に回動可能に支持されるアーム機構17と、を備えている。アーム機構17は、一方端がベース部材16にアーム駆動軸としての第一軸18を介して回動可能に支持される下部アーム部材19と、一方端が下部アーム部材19の他方端に第二軸20を介して回動可能に支持される上部アーム部材21と、を含む機構である。
また、ロボット11は、端部を上部アーム部材21の他方端に第一ハンド軸27を介して回動可能に支持される第一ハンド部材28と、端部を同じく上部アーム部材21の他方端に第二ハンド軸29を介して回動可能に支持される第二ハンド部材30とを備えている。第一ハンド軸27と第二ハンド軸29とは、第一ハンド軸27の上側に第二ハンド軸29が同軸上に設置され、平面視において各々の軸中心が一致している。即ち、ロボット11は、上部アーム部材21に支持される回動中心が一致した二つのハンド部材を備えている。ベース部材16の上側に下部アーム部材19が配置され、下部アーム部材19の上側に上部アーム部材21が配置され、上部アーム部材21の上側に第一ハンド部材28が配置され、第一ハンド部材28の上側に第二ハンド部材30が配置されている。下部アーム部材19、上部アーム部材21、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30は各々水平方向に回動可能となっている。
被搬送物を保持することができる第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30は、平面視において同一形状の細長いU字状に形成され、屈曲部側が基点となるように(回動中心となるように)第一ハンド軸27及び第二ハンド軸29が配置されている。第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30の各々には図示しない真空吸着等の保持手段を備え、その保持手段により第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30の各々の上面に被搬送物が固定される。第一ハンド部材28を固定させて第二ハンド部材30を第二ハンド軸29を中心に回動させていくと、両者は重なり、平面視において第一ハンド部材28が第二ハンド部材30の下側に隠れるように構成されている。下部アーム部材19及び上部アーム部材21は、細長い平板状に形成され、各々の長さは、下部アーム部材19を固定させて上部アーム部材21を第二軸20を中心に回動させたときに、第一軸18と第二軸20とが重なるような長さに設定されている。ベース部材16は、上下方向を長手方向とした四角柱状に形成され、上下方向を長手方向とした円柱状に形成された第一軸18を収納することができるように構成されている。
第一軸18、第二軸20、第一ハンド軸27及び第二ハンド軸29は駆動軸であり、各々の駆動軸に図示しないサーボモータが設置されている。第一軸18には下部アーム部材19を回動させるためのサーボモータ、第二軸20には上部アーム部材21を回動させるためのサーボモータ、第一ハンド軸27には第一ハンド部材28を回動させるためのサーボモータ、第二ハンド軸29には第二ハンド部材30を回動させるためのサーボモータが各々設置されている。サーボモータの各々の出力軸と、下部アーム部材19、上部アーム部材21、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30の各々とが連結されて、下部アーム部材19、上部アーム部材21、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30が各々独立して回動可能となっている。その図示しないサーボモータの各々の回転軸等には、サーボモータの各々の回転軸の回転速度や回転量を検出する動作量検出手段である図示しないエンコーダが各々設置されている。この動作量検出手段により、下部アーム部材19、上部アーム部材21、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30の回転角度等が検出される。更に、第一軸18には、第一軸18を上下方向に昇降させるための図示しないサーボモータまたはシリンダがベース部材16の内部に設置されている。第一軸18の昇降距離は、高さ検出手段である図示しないエンコーダにより検出される。
ベース部材16は所定の位置に設置されるため第一軸18は移動せず、第一軸18を基点として、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30が水平方向に所定の範囲で移動することとなる。また、第一軸18が昇降すると、各々連結した下部アーム部材19、上部アーム部材21、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30が一体となって昇降する。このようにしてロボット11は動作して所定の範囲において被搬送物を搬送する。
サーボアンプ15は、制御部14からの指令信号に基づいて第一軸18、第二軸20、第一ハンド軸27及び第二ハンド軸29の各々に設置されたサーボモータに電力を供給してサーボモータを駆動させる。また、サーボアンプ15に上記エンコーダからの回転角度等の検出情報がフィードバックされ、制御部14からの指令信号とエンコーダからのフィードバック信号との差をなくすように、サーボアンプ15はサーボモータの駆動を制御する。なお、この制御は、PI制御やPID制御等により行われるが、限定されるものではない。
ティーチングボックス13は、ロボット11に近接して設置され、ロボット11を動作させるためのスイッチを備えている。このティーチングボックス13を用いて、ロボット11の位置及び姿勢からなる教示点の教示が行われる。
制御部14は、サーボアンプ15やティーチングボックス13に接続して、ロボット制御システム10の全体を制御している。制御部14は、ティーチングボックス13によって入力された内容を記憶する機能、サーボアンプ15に指令信号を送ることにより各駆動軸に設定されたサーボモータを駆動させてロボット11の動作や姿勢を制御する機能、各駆動軸に設置されたサーボモータの回転軸の回転角度等のエンコーダによって検出された情報をサーボアンプ15を介して取得して演算する機能、等を備えている。制御部14は、ティーチングボックス13により教示された教示点間をロボット11が移動するようにロボット11の動作を制御する。
次に、制御部14で制御されるロボット11の動作について説明する。
図2は、図1で示したロボットが所定のカセットから被搬送物の一例である半導体ウェハ23を搬出するときの動作を示した平面図である。
ロボット11は、半導体ウェハ23が収納された収納体であるカセット24と任意の距離を開けて設置されている。ロボット11は、カセット24から半導体ウェハ23を搬出入して、半導体ウェハ23を図示せぬ処理装置等へ搬送する。図2の(a)から(c)までは、ハンド部材を二つ備えた上記ロボット11が、第二ハンド部材30に半導体ウェハ23を保持した状態で、第一ハンド部材28で所定のカセット24へ半導体ウェハ23を搬入しようとする一連の動作が示されている。
図2(a)で示したように、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30には半導体ウェハ23が保持されている。第二ハンド部材30は、第一ハンド部材28の向いている方向(カセット24方向)から第二ハンド軸29を中心に平面視反時計方向回りに回動した状態で停止している。図2(a)に示すように、退避線Lが設定されており、第二ハンド部材30が退避線L上にある。本実施形態においては、第二ハンド部材30に半導体ウェハ23が保持された場合における半導体ウェハ23の中心の位置である被搬送物中心位置Pが退避線L上に有る。退避線Lの位置は、第一ハンド部材28の進行方向に存在するカセット24及び他の装置(処理装置等)の位置の情報に基づいて予め定められている。本実施形態においては、その方向は、第一ハンド部材28の進行方向に対して直交する方向である。
図2(b)で示したように、第一ハンド部材28を手動でカセット24側へ向かって直線運動させた場合、第二ハンド部材30は、第二ハンド部材30や第二ハンド部材30に保持された半導体ウェハ23がカセット24と干渉するのを回避するように、第二ハンド軸29を中心に更に平面視反時計回りに回動する。このとき第二ハンド部材30が退避線L上にあるように第二ハンド部材30は回動する。本実施形態においては、被搬送物中心位置Pが退避線L上にあるように第二ハンド部材30は回動する。
そして、カセット24へ第一ハンド部材28から半導体ウェハ23を搬入し終える図2(c)で示した位置まで到達すると、第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30とは同時に停止する。
次に、退避する第二ハンド部材30の被搬送物中心位置の軌道を算出するための制御について。図3を用いて説明する。
まず、制御部14は、サーボアンプ15を介して取得する各サーボモータの回転軸の回転角度等の情報等に基づいて、第一ハンド部材28を直線移動させる時点における第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの現在位置(以下、開始時被搬送物中心位置Psという)及び回動中心位置Wの現在位置(以下、開始時回動中心位置Wsという)の情報を取得する(ステップS10)。
開始時被搬送物中心位置Ps、開始時回動中心位置Wsの情報はデカルト座標系により定義される情報として取得される。
次に、制御部14は、制御部14に記憶されている第一ハンド部材28の進行方向及び目標位置に関するティーチングボックス13からの入力内容等に基づいて、第一ハンド部材28の進行方向及び目標位置の情報を取得する(ステップS20)。
次に、制御部14は、第一ハンド部材28の進行方向及び目標位置の情報に基づいて、第一ハンド部材28の目標位置までの直進動作が完了した時点における第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの目標位置(以下、目標被搬送物中心位置Peという)及び回動中心位置Wの目標位置(以下、目標回動中心位置Weという)を算出する(ステップS30)。
目標被搬送物中心位置Pe、目標回動中心位置Weの情報はデカルト座標系により定義される情報として取得される。
また、制御部14は、退避線Lを設定する(ステップS40)。具体的には、予め定められた退避線L(図2参照)と同一のベクトルを有し、目標被搬送物中心位置Peを含む新たな退避線L1を設定する。以後は、第二ハンド部材30は、新たな退避線L1を越えてカセット24側へ移動しないように軌道が算出される。
次に、制御部14は、開始時被搬送物中心位置Psと目標被搬送物中心位置Peを用いて中点Pmを算出する(ステップS50)。
次に、制御部14は、第一回動中心位置Wmを算出する(ステップS60)。第一回動中心位置Wmは、中点Pmから退避線L1と平行な方向に直線をひき、第二ハンド部材30の開始時回動中心位置Wsを通る進行方向と平行な直線との交点である。
次に、制御部14は、開始時回動中心位置Ws、第一回動中心位置Wm、及び目標回動中心位置Weの位置関係について判断する(ステップS70)。
詳細には、開始時回動中心位置Wsに対して、第一回動中心位置Wmのほうが目標回動中心位置Weよりも近い位置にあるか否かについて判断する。
ステップS70において、開始時回動中心位置Wsに対して、第一回動中心位置Wmのほうが目標回動中心位置Weよりも近い位置にないと判断された場合、すなわち、開始時回動中心位置Ws、目標回動中心位置We、第一回動中心位置Wmの順に並んでいるときは、制御部14は、開始時被搬送物中心位置Psと目標被搬送物中心位置Peとを結ぶ線分を第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの軌道として算出する(ステップS80)。
例えば図4の(a)に示すように、開始時回動中心位置Ws、目標回動中心位置We、第一回動中心位置Wmの順に並んでいるときは、開始時被搬送物中心位置Psと目標被搬送物中心位置Peを結ぶ直線上に、第二ハンド部材30が移動することが物理的に不可能な位置が存在しないので、図4の(a)の実線細線で示すように、開始時被搬送物中心位置Psと目標被搬送物中心位置Peを結ぶ直線をそのまま被搬送物中心位置Pの軌道とする。
ステップS70において、開始時回動中心位置Wsに対して、第一回動中心位置Wmのほうが目標回動中心位置Weよりも近い位置にあると判断された場合、すなわち、開始時回動中心位置Ws、第一回動中心位置Wm、目標回動中心位置Weの順に並んでいるときは、制御部14は、経由位置Pm2を算出する(ステップS90)。
経由位置Pm2は、中点Pmと第一回動中心位置Wmとを結ぶ直線上にあって、回動中心位置Wmから第二ハンド部材30のハンド長rだけ離れた位置に設定される。
次に、制御部14は、被搬送物中心位置Psと経由位置Pm2とを結ぶ線分、及び、経由位置Pm2と被搬送物中心位置Peとを結ぶ線分を第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの軌道として算出する(ステップS100)。
例えば図4の(b)に示すように、開始時回動中心位置Ws、第一回動中心位置Wm、目標回動中心位置Weの順に並んでいるときは、開始時被搬送物中心位置Psと目標被搬送物中心位置Peを結ぶ直線上に、第二ハンド部材30が移動することが物理的に不可能な位置である中点Pmが存在する。そこで、図4の(b)の実線細線で示すように、被搬送物中心位置Psと経由位置Pm2とを結ぶ線分、及び、経由位置Pm2と被搬送物中心位置Peとを結ぶ線分を第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの軌道とする。
次に、軌道上の任意の位置に被搬送物中心位置Pがあるときの第二ハンド部材30の回動角度θの算出方法について、図5及び図6を用いて説明する。
回動角度θとは、回動開始時における第二ハンド部材の位置から回動中心を中心として反時計回りに回動する角度である(図6参照)。
ここで、ある時点での被搬送物中心位置Pの任意のXY座標系での座標を(xP,yP)、開始時被搬送物中心位置Psの任意のXY座標系での座標を(xPs,yPs)、目標被搬送物中心位置Peの任意のXY座標系での座標を(xPe,yPe)、中点Pmの任意のXY座標系での座標を(xPm,yPm)、経由位置Pm2の任意のXY座標系での座標を(xPm2,yPm2)、回動中心位置Wsの任意のXY座標系での座標を(xWs,yWs)、回動中心位置Weの任意のXY座標系での座標を(xWe,yWe)、回動中心位置Wmの任意のXY座標系での座標を(xWm,yWm)、退避線L1と平行なベクトルaのx成分、y成分を(ax,ay)と定義する。
ある時点での第二ハンド部材30の回動中心位置Wが回動中心位置WsとWeとの間にいるときの第二ハンド部材30の回動角度θは以下のように求められる。
まず、線分Pse、線分Psm2、または、線分Pm2eの直線式は以下の式でそれぞれ求められる。
Figure 0005921901
ここでa3、b3、c3は任意の定数である。以下では、線分Pse上に被搬送物中心位置Pがある場合について示す。なお、線分Psm2、または、線分Pm2e上に被搬送物中心位置Pがある場合も以下と同様の方法で回動角度θを求める。
線分Pseの方向ベクトルe(ex,ey)及び法線ベクトルv(vx.vy)は以下の式で求められる。
Figure 0005921901
Figure 0005921901
次に、回動中心位置Wから線分Pseを通る直線へ下ろした垂線と線分Pseを通る直線との交点Phの座標(xh,yh)を求める。ここでは、回動中心位置Wの座標を(xW,yW)とする。
Figure 0005921901
交点Phは直線上にあるので、以下の式が成立する。
Figure 0005921901
よって、図5に示すように、WからPhまでの距離kは以下の式で表される。
Figure 0005921901
ここで、図5に示すように、PhからWを中心とする半径ハンド長rの円弧と直線(3)の交点への距離をsとすると、距離sは以下の式で表される。
Figure 0005921901
ただし、k>rの場合には解が無い。
以上より求める二つの交点は、以下の式で表される。
Figure 0005921901
第二ハンド部材30が任意の座標系でX方向に平行な方向から反時計回りに回動している角度をハンドの姿勢とすると、(x1,y1)(x2,y2)を第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pとしたときの第二ハンド部材30の姿勢Φ1,Φ2は次の式で表される。
Figure 0005921901
Figure 0005921901
これらの姿勢から前補間点に近い姿勢を解Φとする。
図6に示すように、第二ハンド部材30の回動角度θは、以下の式で表される。
Figure 0005921901
ここで、第二ハンド部材30の回動角度θは、上部アーム部材21と第二ハンド部材30とがなす角の外角とし、本実施形態においては、平面視反時計周り方向(図6のθの矢印方向)を正とする。
また、Φは、第二ハンド軸29を通るX軸と第二ハンド部材30とがなす角の内角とし、本実施形態においては、平面視反時計周り方向(図6のΦの矢印方向)を正とする。
また、θ1は、第一軸18を通るX軸と下部アーム部材19とがなす角の内角とし、本実施形態においては、平面視反時計周り方向(図6のθ1の矢印方向)を正とする。
また、θ2は、下部アーム部材19と上部アーム部材21とがなす角の外角とし、本実施形態においては、平面視時計周り方向(図6のθ2の矢印方向)を正とする。
このようにθを決定することにより、第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pが確実に軌道上を通って、目標被搬送物中心位置Peへと到達する。
以上のように、カセット24から半導体ウェハ23を搬出入するロボット11を制御するロボット制御装置12であって、ロボット11は、一方端が第一軸18を介してベース部材16に回動可能に支持されるアーム機構17と、アーム機構17の他方端に第一ハンド軸27を介して支持されるとともに半導体ウェハ23を保持することができる第一ハンド部材28と、アーム機構17の他方端に、第一ハンド軸27と同軸に配置された第二ハンド軸29を介して支持されるとともに半導体ウェハ23を保持することができる第二ハンド部材30とを備え、ロボット制御装置12は、第一ハンド部材28を前進または後退させるように直線移動させる場合において、第二ハンド部材39の被搬送物中心位置Pの開始時被搬送物中心位置Ps及び目標被搬送物中心位置Pe並びに回動中心位置Wの開始時回動中心位置Ws及び目標回動中心位置Weを取得する処理と、第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの開始時被搬送物中心位置Ps及び目標被搬送物中心位置Pe並びに回動中心位置Wの開始時回動中心位置Ws及び目標回動中心位置Weに基づいて、第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの開始時被搬送物中心位置Ps及び目標被搬送物中心位置Peとの間に経由位置Pm2を設定する処理と、を行うものである。
このように構成することにより、被搬送物中心位置Pが開始時被搬送物中心位置Psから経由位置Pm2を経由して目標被搬送物中心位置Peまで移動することで、被搬送物中心位置Pが開始時被搬送物中心位置Psから目標被搬送物中心位置Peまで移動する際に、移動することが物理的に不可能な位置を回避して移動することができるため、第二ハンド部材30が必ず目標被搬送物中心位置Peまで移動することができ、確実に退避動作を行うことができる。
また、ロボット制御装置12は、第二ハンド部材30の被搬送物中心位置Pの開始時被搬送物中心位置Ps及び目標被搬送物中心位置Peに基づいて中点Pmを算出し、中点Pmから、回動中心位置Wの及び開始時回動中心位置Ws及び目標回動中心位置Weを結ぶ直線に対して垂線を引き、前記直線と垂線との交点から第二ハンド部材30のハンド長rだけ垂線方向へ離れた点を経由位置Pm2として設定する処理を行うものである。
このように構成することにより、被搬送物中心位置Pが開始時被搬送物中心位置Psから経由位置Pm2を経由して目標被搬送物中心位置Peまで移動することで、被搬送物中心位置Pが開始時被搬送物中心位置Psから目標被搬送物中心位置Peまで移動する際に、回動中心位置Wと搬送物中心位置Pとの間の距離が第二ハンド部材30のハンド長rよりも長くなるような位置を回避して移動することができるため、第二ハンド部材30が必ず目標位置まで移動することができ、確実に退避動作を行うことができる。
なお、本発明の実施形態では、第一ハンド部材28、第二ハンド部材30及びアーム機構17を水平方向に回動させているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、他の平面方向に回動してもよい。例えば、垂直多関節のロボットに適用されてもよい。
また、本発明の実施形態では、二つのアーム部材で構成されているが、一つのアーム部材の一方端で二つのハンド部材が同軸に設置された駆動軸の各々を介して支持されていれば、三つ以上で構成されてもよい。
また、本発明の実施形態では、二つのアーム部材は同じ長さに構成されているが、異なる長さに構成してもよい。
また、本発明の実施形態では、アーム機構17がベース部材16に支持されているが、他の構成からなる部材により支持されてもよく、また、第一軸18が上下方向に昇降しなくてもよい。
また、本発明の実施形態では、真空吸着等で被搬送物を保持するように第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30が構成されているが、被搬送物を保持することができれば、被搬送物を狭持する等の方法で保持するように第一ハンド部材28及び第二ハンド部材30を構成してもよい。
また、本発明の実施形態では、退避線L1は、第一ハンド部材28の進行方向に対して直交する方向に設定されているがこれに限定するものではなく、例えば、第一ハンド部材28の進行方向と退避線とが鋭角に交差してもよい。
11 ロボット
12 ロボット制御装置
16 ベース部材
17 アーム機構
18 第一軸(アーム駆動軸)
19 下部アーム部材
20 第二軸
21 上部アーム部材
23 半導体ウェハ(被搬送物)
24 カセット(収納体)
27 第一ハンド軸
28 第一ハンド部材
29 第二ハンド軸
30 第二ハンド部材
P 被搬送物中心位置
s 開始時被搬送物中心位置
e 目標被搬送物中心位置
m 中点
m2 経由位置
W 回動中心位置
s 開始時回動中心位置
e 目標回動中心位置

Claims (1)

  1. 収納体から被搬送物を搬出入するロボットを制御するロボット制御装置であって、
    前記ロボットは、一方端がアーム駆動軸を介してベース部材に回動可能に支持されるアーム機構と、
    前記アーム機構の他方端に第一ハンド軸を介して支持されるとともに第一の被搬送物を保持することができる第一ハンド部材と、前記アーム機構の他方端に、前記第一ハンド軸と同軸に配置された第二ハンド軸を介して支持されるとともに第二の被搬送物を保持することができる第二ハンド部材とを備え、
    前記ロボット制御装置は、前記第一ハンド部材を前進または後退させるように直線移動させる場合において、
    前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置並びに回動中心位置の現在位置及び目標位置を取得する処理と、
    前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置並びに回動中心位置の現在位置及び目標位置に基づいて、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置と目標位置との間に経由位置を設定する処理と、を行い、
    前記ロボット制御装置は、前記第二ハンド部材の被搬送物中心位置の現在位置及び目標位置に基づいて中点を算出し、前記中点から、回動中心位置の現在位置及び目標位置を結ぶ直線に対して垂線を引き、前記直線と垂線との交点から前記第二ハンド部材のハンド長だけ垂線方向へ離れた点を経由位置として設定する処理を行う
    ことを特徴とするロボット制御装置。
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