JP5011507B2 - ロボット教示システム及びロボット教示方法 - Google Patents

ロボット教示システム及びロボット教示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5011507B2
JP5011507B2 JP2007065468A JP2007065468A JP5011507B2 JP 5011507 B2 JP5011507 B2 JP 5011507B2 JP 2007065468 A JP2007065468 A JP 2007065468A JP 2007065468 A JP2007065468 A JP 2007065468A JP 5011507 B2 JP5011507 B2 JP 5011507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
teaching
jog feed
coordinates
target position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007065468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008221428A (ja
Inventor
哲平 杁山
彰啓 伊藤
慎浩 田中
洋和 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2007065468A priority Critical patent/JP5011507B2/ja
Publication of JP2008221428A publication Critical patent/JP2008221428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011507B2 publication Critical patent/JP5011507B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、ワークの搬送動作をロボットに教示する際に用いられるロボット教示システム及びロボット教示方法に関する。
従来から、半導体ウエハやガラス基板等のワークをカセット間で搬送するロボットがある。このロボットは、搬送のために必要な所定動作が予め教示されており、教示データに従って所望の教示動作を行う。そして、この教示データは、例えば、ティーチングペンダントと称される教示操作端末によって入力されるようになっている。
一般的な教示作業では、全くの未設定状態から新たに教示を行う作業より、既に設定されている教示位置(教示点)を修正する"Re−Teach"作業の方が多く行われる。これは、新たな教示よりも"Re−Teach"の方が、作業性がよい(作業に要する時間が短い)からである。
"Re−Teach"作業では、教示点近傍までロボットを移動させるステップと、近傍から正確な位置を教示するステップとに分けられる。これらのうち前者のステップをサポートする機能として、参照動作が用意されている。参照動作とは、次の目標点(教示点)に向かって、ロボットが最短距離で移動していく動作である。
"Re−Teach"作業で参照動作を行っている際に、ロボットが周辺装置等に接触しそうになると、参照動作を途中で中止し、その後、ジョグ送り動作に切り替える。ジョグ送り動作とは、選択されたいずれかの軸線上(X軸上,Y軸上,Z軸上など)で、ロボットが直線的に移動していく動作である(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ジョグ送り動作の最中も、ロボットが他の周辺装置と接触してしまうのを防がなくてはならない。これを解消する技術としては、例えば特許文献2に開示された技術がある。特許文献2に開示された教示位置修正装置では、ロボットのアーム先端に作業ツールを取り付け、この作業ツールに予め電流を流しておく。そして、ジョグ送り動作の最中、作業対象物との接触による導通の電気的変化によって、接触を検知し、ロボットを停止させるようにしている。
特開2005−66819号公報(段落番号[0009]) 特開2004−280529号公報(段落番号[0005])
しかしながら、特許文献2に開示された教示位置修正装置は、上述したように予め作業ツールに電流を流しておかなければならず、煩雑な作業を伴うものである。また、そのような作業ツールを有していない既存のロボットには、適用することができない。
一方で、ジョグ送り動作の最中、ロボットを目視しながら、周辺装置と衝突しないようにこれを移動させることも考えられる。しかし、オペレータは、周辺装置との衝突を避けるために、ティーチングペンダントを慎重に操作すること(例えば、所定のキーを押している間ジョグ送り動作が実行されるロボットにおいて、そのキーを短い間隔で小刻みに押すなど)が考えられ、作業効率の悪化に繋がるおそれがある。なお、例えば、オペレータが脇見などでロボットから目を離してしまった場合には、周辺装置との衝突の可能性は否めない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロボットをジョグ送り動作によって移動させる際、接触検知用センサなどを別途設けることなく、作業効率を向上させることが可能なロボット教示システム及びロボット教示方法を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 教示された位置情報に基づき動作するロボットと、前記ロボットを所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラと、前記ロボットに前記位置情報を教示するための教示操作端末と、を有するロボット教示システムにおいて、前記教示操作端末は、前記ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へと、選択された軸線上を直線的にジョグ送りで移動させるジョグ送り手段を備え、前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方には、前記目標位置の座標と座標成分の一部が一致し、前記現在位置の座標から仮想的に前記ジョグ送りして得られる仮座標を記憶する記憶手段と、前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りによる前記ロボットの移動範囲を、前記仮座標と前記現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する制限手段と、を備えることを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、ロボットと、コントローラと、教示操作端末と、を有するロボット教示システムにおいて、教示操作端末に、ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へジョグ送りで移動させるジョグ送り手段を設け、コントローラ又は教示操作端末の少なくとも一方には、前記目標位置の仮座標を記憶する記憶手段と、現在位置から目標位置へのジョグ送りによるロボットの移動範囲を、仮座標と現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する制限手段と、が設けられることとしたので、ロボットをジョグ送り動作によって移動させる際であっても、他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。
すなわち、従来は、ロボットがジョグ送り動作している最中は、その各軸はロボットの最大エリア(又は最小エリア)まで動作可能となっているため、ジョグ送り動作での教示は、周辺装置との接触の危険性があった。しかし、本発明に係るロボット教示システムによれば、ロボットがジョグ送り動作している最中、ロボットの移動範囲は、目標位置の仮座標と、現在位置の座標との差分により定義する範囲に限られる。従って、ロボットがジョグ送り動作している最中に仮座標を越えて(通過して)更に移動するのを防ぐことができ、ひいては他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。
また、ロボットがジョグ送り動作している最中、そのロボットは仮座標を越えて更に移動しないことから、オペレータは、周辺装置との衝突を気にしてティーチングペンダントを慎重に操作しなくてもよい(例えば、キーを短い間隔で小刻みに押さなくても、押し続けていればよい)。従って、現在位置から仮座標の位置までロボットを迅速に移動させることができ、ひいては作業効率を向上させることができる。
なお、仮にロボットから目を離してしまった場合であっても、ロボットは仮座標を越えて更に移動しないので、周辺装置との衝突を防ぐことができる。また、本発明に係るロボット教示システムによれば、接触検知用センサなどの機器も不要になり、コスト削減に寄与することもできる。
ここで、記憶手段に記憶される「仮座標」については、X軸,Y軸,Z軸からなる直交座標で表現される座標であってもよいし、またr軸,θ軸,z軸からなる円筒座標で表現される座標であってもよい。
(2) 前記記憶手段は、前記現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、前記目標位置の前記仮座標を(X1,Y1,Z1)として記憶し、前記制限手段は、前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りを、X=X1となるYZ平面と、Y=Y1となるXZ平面と、Z=Z1となるXY平面のいずれかに前記ロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないように前記ロボットの移動を制限することを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、上述した記憶手段には、現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、目標位置の仮座標が(X1,Y1,Z1)として記憶され、上述した制限手段によって、現在位置から目標位置へのジョグ送りを、X=X1となるYZ平面(Y座標,Z座標は任意)と、Y=Y1となるXZ平面(X座標,Z座標は任意)と、Z=Z1となるXY平面(X座標,Y座標は任意)のいずれかにロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないようにロボットの移動が制限されることとしたので、X軸に沿ってジョグ送りを行う場合には、YZ平面に到達した段階でロボットは停止し、Y軸に沿ってジョグ送りを行う場合には、XZ平面に到達した段階でロボットは停止し、Z軸に沿ってジョグ送りを行う場合には、XY平面に到達した段階でロボットは停止する。従って、他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。また、上述同様、作業効率を向上させることもできるし、コスト削減に寄与することもできる。さらには、本発明のように、平面に到達したらロボットが停止する、というアルゴリズムでプログラムを構築することで、コード化作業を簡易にすることができる。
(3) 前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方は、前記ジョグ送りを前記移動範囲に制限する制限ジョグ送り動作と、前記移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替える動作モード切り替え手段を備えることを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、上述したコントローラか教示操作端末の少なくとも一方に、ジョグ送りを上述の移動範囲に制限する制限ジョグ送り動作と、上述の移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替える動作モード切り替え手段が設けられることとしたので、制限ジョグ送り動作と、従来の自由ジョグ送り動作とを上手く使い分けることで、作業効率の最適化に資することができる。
(4) 前記コントローラは、前記目標位置の前記仮座標を参照して、前記現在位置から前記目標位置へロボットを全軸動作により移動させる参照動作を実行する参照動作実行手段を備え、前記動作モード切り替え手段は、前記参照動作と前記自由ジョグ送り動作及び前記制限ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替えることを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、上述したコントローラには、目標位置の仮座標を参照して、現在位置から目標位置へロボットを全軸動作により移動させる参照動作を実行する参照動作実行手段が設けられ、上述した動作モード切り替え手段によって、参照動作と自由ジョグ送り動作及び制限ジョグ送り動作との間で、動作モードが相互に切り替えられることとしたので、参照動作と自由ジョグ送り動作及び制限ジョグ送り動作とを上手く使い分けることで、作業効率の最適化に資することができる。
(5) 前記仮座標は、前記ロボット教示システムの設計上の座標又は修正前の教示点の座標であることを特徴とするロボット教示システム。
本発明によれば、上述した仮座標は、ロボット教示システムの設計上の座標又は修正前の教示点の座標であることとしたので、ロボット教示システム自体、仮座標となる候補を有していることになり、パラメータを設定する作業を簡便にすることができる。
(6) ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へと、選択された軸線上を直線的にジョグ送りで移動させ、当該目標位置を教示点として設定するロボット教示方法において、前記目標位置の座標と座標成分の一部が一致し、前記現在位置の座標から仮想的に前記ジョグ送りして得られる仮座標を設定する仮座標設定ステップと、前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りによる前記ロボットの移動範囲を、前記仮座標と前記現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する移動範囲制限ステップと、を含むことを特徴とするロボット教示方法。

本発明によれば、ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へジョグ送りで移動させ、目標位置を教示点として設定するロボット教示方法において、目標位置の仮座標を設定する仮座標設定ステップと、現在位置から目標位置へのジョグ送りによるロボットの移動範囲を、仮座標と現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する移動範囲制限ステップと、が含まれることとしたので、ロボットをジョグ送り動作によって移動させる際であっても、他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。
(7) 前記現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、前記目標位置の前記仮座標を(X1,Y1,Z1)として設定し、前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りを、X=X1となるYZ平面と、Y=Y1となるXZ平面と、Z=Z1となるXY平面のいずれかに前記ロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないように前記ロボットの移動を制限することを特徴とするロボット教示方法。
本発明によれば、現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、目標位置の仮座標を(X1,Y1,Z1)として設定し、現在位置から目標位置へのジョグ送りを、X=X1となるYZ平面(Y座標,Z座標は任意)と、Y=Y1となるXZ平面(X座標,Z座標は任意)と、Z=Z1となるXY平面(X座標,Y座標は任意)のいずれかにロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないようにロボットの移動を制限することとしたので、上述したロボット教示システム同様に、コード化作業を簡易にしつつ、他の周辺装置との衝突を防止したり、作業効率を向上させたり、センサ等が不要になってコスト削減に寄与することができる。
(8) 前記ジョグ送りは、前記移動範囲を制限する制限ジョグ送りと、前記移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送りとが可能であって、当該自由ジョグ送りと当該制限ジョグ送りとを相互に切り替え可能としたことを特徴とするロボット教示方法。
本発明によれば、ジョグ送りは、移動範囲を制限する制限ジョグ送りと、移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送りとが可能であって、自由ジョグ送りと制限ジョグ送りとを相互に切り替え可能としたので、上述したロボット教示システム同様に、作業効率の最適化に資することができる。
(9) 前記目標位置の前記仮座標を参照して、前記現在位置から前記目標位置へ前記ロボットを全軸動作により移動させる参照動作ステップと、前記参照動作ステップにおいて、前記ロボットが障害物と接触する可能性がある場合に、前記参照動作ステップを中止するとともに、前記自由ジョグ送りによって前記障害物との接触を回避させる障害回避ステップと、前記障害回避ステップ後に、前記制限ジョグ送りを実行することを特徴とするロボット教示方法。
本発明によれば、目標位置の仮座標を参照して、現在位置から目標位置へロボットを全軸動作により移動させる参照動作ステップと、参照動作ステップにおいて、ロボットが障害物と接触する可能性がある場合に、参照動作ステップを中止するとともに、自由ジョグ送りによって障害物との接触を回避させる障害回避ステップと、障害回避ステップ後に、参照動作ステップへ復帰又は制限ジョグ送りを実行することとしたので、参照動作をしている最中であっても、衝突可能性がある場合には、参照動作中断→自由ジョグ送り→制限ジョグ送りという一連の流れによって、他の周辺装置との衝突をより確実に回避することができる。
(10) 前記ロボットが前記目標位置の近傍に到達した場合に、前記自由ジョグ送りを実行して、教示点を微調整する調整ステップを備えることを特徴とするロボット教示方法。
本発明によれば、ロボットが目標位置の近傍に到達した場合に、前記自由ジョグ送りを実行して、教示点を微調整する調整ステップを備えることとしたので、より正確な教示点を設定することができ、ひいてはロボットをより正確な目標位置に移動させることができる。
本発明に係るロボット教示システム及びロボット教示方法によれば、ロボットをジョグ送り動作によって移動させる際に、他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。また、ジョグ送り動作の最中、他の周辺装置との衝突を気にせずティーチングペンダントを操作することができるので、作業効率を向上させることができる。さらに、接触検知センサなどの機器も不要なため、コスト削減に寄与することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[ロボット教示システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図である。また、図2は、図1に示すロボット教示システムにおける教示操作端末300の外観構成を示す外観図(側面図)である。
図1に示すように、ロボット教示システムは、ロボット100と、ロボットコントローラ200と、教示操作端末(ティーチングペンダント)300と、から構成されている。ロボット100は、教示された位置情報に基づき動作するものであって、ロボットコントローラ200は、ロボット100を所定のプログラムに基づいて作動させるものであって、教示操作端末300は、ロボット100に位置情報を教示するためのものである。
教示操作端末300には、図1及び図2に示すように、表面中央にLCDディプレイ(後述する出力部305)が設けられ、LCDディスプレイの右上方に非常停止スイッチ3043が設けられている。また、LCDディスプレイの右下方には、ロボット100の教示動作がサーボをオフすることにより停止した場合に、その教示動作を再開する契機を与える復帰スイッチ3041が設けられている(復帰スイッチ3041の上方には、RESUME用LED3042が設けられている)。さらに、教示操作端末300の背面側方には、ロボットコントローラ200のサーボをオン・オフするイネーブルスイッチ3044が設けられ、背面には作業者の把持用の把持部3045が設けられている(図2参照)。イネーブルスイッチ3044は、作業者が把持部3045を把持して操作するときに、同時に押すことができるように、把持部3045と一体または近接して設けられている。
ここで、本実施形態に係るロボット教示システムでは、LCDディスプレイ(後述する出力部305)の右方に、複数のキー(3046,3047,3048,3049等)が設けられている(図1参照)。参照動作キー3046は、コントローラ200が、ロボット100を現在位置から目標位置へ全軸動作により移動させる参照動作を実行する際に必要となるキーであって、X軸ジョグ送り動作キー3047は、X軸方向に、ロボット100を現在位置から教示すべき目標位置へジョグ送りで移動させるためのキーであって、Y軸ジョグ送り動作キー3048は、Y軸方向に、ロボット100を現在位置から教示すべき目標位置へジョグ送りで移動させるためのキーであって、Z軸ジョグ送り動作キー3049は、Z軸方向に、ロボット100を現在位置から教示すべき目標位置へジョグ送りで移動させるためのキーである。
本実施形態に係るロボット教示システムの概要を説明すると、オペレータが、上述したX軸ジョグ送り動作キー3047,Y軸ジョグ送り動作キー3048,或いはZ軸ジョグ送り動作キー3049を押し続けると、ロボット100は、各軸方向へジョグ送り動作をする。このジョグ送り動作の最中、オペレータは、ロボット100の移動範囲が所定の範囲に限定されない動作モード(自由ジョグ送り動作)から、ロボット100の移動範囲が所定の範囲に限定される動作モード(制限ジョグ送り動作)に切り替えることができる。本実施形態に係るロボット教示システムは、オペレータが、後者の動作モードに適宜切り替えることによって、ロボット100が他の周辺装置と衝突するのを未然に防ぐことができる、というシステムである。
一方で、上述した復帰スイッチ3041の左隣には、動作モード切り替えキー3050が設けられている。この動作モード切り替えキー3050を押すことによって、上述した自由ジョグ送り動作と制限ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替えることができる。
なお、上述した参照動作キー3046,X軸ジョグ送り動作キー3047,Y軸ジョグ送り動作キー3048,Z軸ジョグ送り動作キー3049,及び動作モード切り替えキー3050のキー配置は一例であって、図1に示すものと異なる配置態様・操作態様(例えばレバースイッチ式など)になっていてもよい。また、これらのキーは、教示操作端末300ではなく、ロボットコントローラ200に設けられるようにしても構わない。
また、図1では、ロボット100とロボットコントローラ200、ロボットコントローラ200と教示操作端末300は、シリアルケーブル等の有線によって電気的に接続されているが、本発明はこれに限られず、赤外線通信,近距離ワイヤレス通信(ブルートゥース)等の無線によって電気的に接続されていてもよい。また、LAN,インターネットなどを介して接続されていてもよい。
[ロボット100の機械的構成]
図1では、ロボット100として、ダブルアーム型のロボットを採用している。ロボット100は、基台11と、回転ユニット12と、コラム13と、スライダ14(アーム15A,15Bを支持する支持部材)と、アーム15A,15Bと、から構成されている。アーム15Aは、ハンドフォーク部16aとハンド基端部16bを有している(アーム15Bについても同様)。また、アーム15Aは、第1関節部17a,第2関節部17b,第3関節部17cにより回転可能に連結されており、回転駆動源による回転力を伝達し所望の動作をさせることができるようになっている(アーム15Bについても同様)。
回転ユニット12は、基台11に回転可能に配置され、回転ユニット12が回転することによってロボット100を旋回させて、その向きを変えることができるようになっている。すなわち、回転ユニット12は、Z軸周りにΘ回転することができるようになっている。また、回転ユニット12は、図示しない水平移動機構により、図中のY軸方向へ移動可能となっている。さらに、スライダ14は、コラム13の側面で上下にスライド移動可能(図中のZ軸方向へ移動可能)となるように構成されている。
ロボット100に備えられるアーム15Aは、上述したように3個の関節部(第1関節部17a,第2関節部17b,第3関節部17c)とともに、第1アーム部18と、第1アーム部18と連結される第2アーム部19と、を有している(アーム15Bについても同様)。
第1アーム部18の基端は、スライダ14に駆動軸を介して連結され、回転可能な第1関節部17aを構成する。また、第1アーム部18の先端となる第2アーム部19の基端とが駆動軸を介して連結され、回転可能な第2関節部17bを構成する。さらに、第2アーム部19の先端とハンド基端部16bとが駆動軸を介して連結されて、回転可能な第3関節部17cを構成する。
二組のアーム15A,15Bは、図示しない回転駆動源により、第1関節部17aと第2関節部17bと第3関節部17cとを回動させて、ハンドフォーク部16a及びハンド基端部16bを、ワーク10の取り出し・供給方向に移動させる。この際、アーム15Aでは、その機構上、ハンドフォーク部16a及びハンド基端部16bが一方向を向いて、第1アーム部18と第2アーム部19とを伸ばしきった伸張位置と、第1アーム部18と第2アーム部19とを折り畳んだ状態として縮み位置との間を直線移動するように、伸縮動作を行う。すなわち、本実施形態では、図中のX方向で往復移動することになる。そして、伸張位置に位置するカセットに対して基板(ワーク10)を収納し、または縮み位置へワーク10を搬出するように動作する(アーム15Bについても同様)。なお、このような機構は、第1関節部17a,第2関節部17b及び第3関節部17cのそれぞれに、タイミングプーリを設け、タイミングプーリ間をタイミングベルトで連結し、各関節部が所定の回転を行うことができるように構成される(アーム15Bについても同様)。
また、アーム15A,15Bは、互いに干渉することがないように、上下方向に対面するように各々スライダ14に配置される。すなわち、アーム15A,15Bは、第1関節部17aの回転中心軸が同軸上となるように配置されている。これにより、二組のアーム15A,15Bが互いに接触することのないように配置することが可能となり、ワーク10の供給動作と別のワーク10の取り出し動作とを効率よく行うことができるようになっている。また、図中のX軸,Y軸,Z軸及びΘ軸の各軸方向への移動は、ロボット100においてサーボ制御される
サーボモータ110b〜110b(後述する図3参照)によって、制御されるようになっている。
なお、本実施の形態では、ワークとしてガラス基板を搬送するダブルアーム型ロボットを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形式用途のロボットやその他の産業機器にも適用することができる。
[ロボット教示システムの電気的構成]
図3は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボット100及びロボットコントローラ200の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、ロボットコントローラ200は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、EEPROM104と、通信I/F105と、外部入出力I/F106と、サーボ制御部110と、を有し、各々がバスによって接続されている。
CPU101は、ロボットコントローラ200の制御中枢を司るものであって、ロボットコントローラ200の統合的な制御を行う。ROM102は、ロボットコントローラ200の基本機能を支えるシステムプログラムを格納している。また、RAM103は、CPU101のワーキングエリアとして機能する。すなわち、RAM103では、変数値の書き込み及び読み出しがランダムに行われる。EEPROM104は、電気的に何度でも記憶の消去・書き込みが可能であって、外部から電力を供給しなくても記憶を保持することができる。
通信I/F105には、情報処理端末としての教示操作端末300(その他、パソコン等の情報処理装置)が接続され、ロボット制御のための各種データやプログラムの入出力がなされる。外部入出力I/F106は、図示しないがロボットに設けられたセンサや周辺機器のアクチュエータなどが接続される。サーボ制御部110は、サーボ制御器1〜n(n:ロボットの総軸数にツールの可動軸数を加算した数)を備えており、ロボット制御のための演算処理(軌道作成及び補間、逆変換等)を経て作成された制御指令を受けて、ロボット各軸機構部のアクチュエータを構成するサーボモータ110b〜110bを、各サーボアンプ110a〜110aを介して制御する。
図4は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける教示操作端末300の電気的構成を示すブロック図である。
図4において、教示操作端末300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を有し、各構成要素がバスによって接続されている。
CPU301は、教示操作端末300の制御中枢を司るものであって、ROM302に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。RAM303は、CPU301のワーキングエリアとして機能する。入力部304は、各種座標系における直線動作キー,回転動作キー,各軸動作キー,上述した復帰スイッチ3041,参照動作キー3046,X軸ジョグ送り動作キー3047,Y軸ジョグ送り動作キー3048,Z軸ジョグ送り動作キー3049,及び動作モード切り替えキー3050(図1参照)などから構成される。出力部305は、LCDディスプレイや上述したRESUME用LED3042(図1参照)又はスピーカなどの音声出力装置から構成される。通信部306は、ロボットコントローラ200の通信I/F105(図3)と電気的に接続されている。CPU301は、通信部306及びロボットコントローラ200を介して、ロボット100に対するマニュアルでの操作命令の入力や位置・作動等の情報のモニタリングを行う。
ここで、本実施形態に係るロボット教示システムでは、教示操作端末300のRAM303(メモリ)には、目標位置の仮座標(座標)が記憶されるようになっている。また、教示操作端末300のCPU301は、このRAM303に対して仮座標の書き込み・読み出しを行うことができるようになっている。そして、CPU301は、現在位置から目標位置へのジョグ送りによるロボットの移動範囲を、仮座標と現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する処理を実行できるようになっている(ロボット100を制限ジョグ送り動作させることができるようになっている)。
なお、本実施形態では、仮座標を教示操作端末300のRAM303に記憶させることとしたが、例えば、ロボットコントローラ200に記憶させることとしてもよい。
[情報処理の流れ]
図5は、本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。また、図6は、図5に示すフローチャートを補足的に説明する説明図である。特に、図5は、再ティーチング("Re−Teach"作業)に着目したときの情報処理の流れに着目している。
図5において、まず、ロボットコントローラ200(のCPU101)は、参照動作を実行する(ステップS1)。より具体的には、オペレータは、教示操作端末300の参照動作キー3046を操作することで、目標位置へロボット100を全軸動作により移動させる。図6を用いて一例を示すと、図6(a)に示すように、ロボット100の所定部分(例えばハンドフォーク部16aなど。以下、ロボット100と略す)は、最初にStart Pointに存在すると仮定する。参照動作キー3046が操作されると、ロボット100は次の目標位置であるTarget Pointに向かって全軸動作により移動していく。なお、図6中の点線は、予め定められているロボット100の動作軌跡である。参照動作3046しか操作できない場合には、ロボット100は、この点線上を移動していく。
次に、周辺装置と接触しそうか否かが判断される(ステップS2)。具体的には、オペレータは、目視によって、ロボット100が周辺装置と接触しそうか否かを判断する。そして、接触すると判断した場合(ステップS2:する)、接触を回避するために、参照動作キー3046の操作を止め、次にフリージョグ動作(自由ジョグ送り動作)へと切り替える(ステップS3)。より具体的には、例えば、動作モード切り替えキー3050を長押しする等、動作モード切り替えキー3050を操作することによって、参照動作からジョグ送り動作へと動作モードを切り替える。そして、ロボット100をフリージョグ動作させることで、接触回避動作を実行する(ステップS4)。より具体的には、オペレータは、各ジョグ送り動作キー3047,3048,及び3049を押すことによって、X軸,Y軸,及びZ軸のうち所望の軸の方向に、ロボット100をジョグ送り動作させる。図6を用いて一例を示すと、図6(b)に示すように、ロボット100がカセットなどの周辺装置に衝突しそうになると、オペレータは、動作モード切り替えキー3050を操作して、参照動作から自由ジョグ送り動作へと切り替え、Z軸ジョグ送り動作キー3049を操作して、ロボット100をZ軸の正方向(図6(b)中の上方向)へと移動させ(図6(b)中の点線円内においてP→Qへと移動させ)、周辺装置との回避動作を行うようにする。
ステップS4の処理が完了すると、制限付きジョグ動作へ切り替えが行われる(ステップS5)。より具体的には、オペレータは、教示操作端末300の動作モード切り替えキー3050を短時間押す等、動作モード切り替えキー3050を操作することによって、自由ジョグ送り動作から制限ジョグ送り動作へと動作モードを切り替える。
このとき、教示操作端末300のCPU301は、ロボットコントローラ200から、ロボット100の現在位置を示すフィードバックデータを取得し、その現在位置に基づいて、教示操作端末300のRAM303に上述した仮座標を書き込む。具体的には、図6(b)に示すように、目標位置(S)の仮座標を書き込む。このようにして、目標位置(S)の仮座標が設定される。なお、目標位置の仮座標は、元々の目標位置であるTarget Pointと、座標成分の一部が一致している(図6(b)でいうと、X座標成分が一致している)。
また、目標位置の仮座標が設定されると、ロボット100の移動範囲も設定される。具体的には、図6(c)に示すように、ロボット100を現在位置(Q)から仮座標の目標位置(S)までジョグ動作させるにあたって、ロボット100は、X座標Limitを越えては動作しない(つまり、制限ジョグ送り動作では、ロボット100は、X座標Limitよりも右方には移動しない)。なお、ロボット100を現在位置(Q)から仮座標の目標位置(S)までジョグ動作させる際には直接関係ないが、Z軸方向についても、ロボット100は、Z座標Limitを越えては動作しない(つまり、制限ジョグ送り動作では、ロボット100は、Z座標Limitよりも下方には移動しない)。
このように、教示操作端末300のCPU301は、目標位置の仮座標を(X1,Y1,Z1)とした場合、現在位置(Q)から目標位置(S)へのジョグ送りを、X=X1となるYZ平面と、Y=Y1となるXZ平面と、Z=Z1となるXY平面のいずれかにロボット100が到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないようにロボット100の移動を制限する(ロボット100の移動を制限するようなコマンドをロボットコントローラ200に送信する)。
このようにして、制限付きジョグ動作が実行され(ステップS6)、図6(c)でいえば、ロボット100は現在位置(Q)から仮座標の目標位置(S)へと移動していく。そして、周辺装置と接触することなく(ステップS7:しない)、仮座標を有する目標位置(S)の近傍に到達したら、制限ジョグ送り動作から自由ジョグ送り動作へと切り替えて、微調整を行う(ステップS8)。微調整の完了後、教示操作端末300のCPU301は、そのポイントをRAM303に記憶する。
なお、ステップS7の処理で、周辺装置と接触しそうになったら(ステップS7:する)、処理をステップS3に戻し、再び接触回避を試みる(自由ジョグ送り動作→接触回避→制限ジョグ送り動作)。また、ステップS2の処理において、周辺装置との接触がなければ(ステップS2:しない)、処理はステップS8の処理に移される。
次に、本実施形態に係るロボット教示方法のうち、参照動作と制限付きジョグ動作(制限ジョグ送り動作)に着目して、詳細な情報処理の流れについて説明する。図7は、参照動作における情報処理の流れを示すフローチャートであって、図8は、制限付きジョグ動作における情報処理の流れを示すフローチャートである。
図7において、まず、オペレータの目視によって、ロボット100と周辺装置との接触があるか否かが判断され(ステップS11)、接触しそうな場合には(ステップS11:する)、ロボット100に接触回避する動作を行わせる。一方、接触しそうにない場合には(ステップS11:しない)、ロボット100の動作が継続し(ステップS12)、再びオペレータによって、動作打ち切りか否かが判断される(ステップS13)。動作打ち切りと判断した場合には(ステップS13:YES)、ロボット100が目標位置の近傍まで到達したことを意味し、動作打ち切りでないと判断した場合には(ステップS13:NO)、ロボットコントローラ200等によって設定ポイントへ到達したか否かが判断される(ステップS14)。
設定ポイントまで到達していなければ(ステップS14:NO)、処理はステップS11に移される一方で、設定ポイントまで到達していれば(ステップS14:YES)、ロボット100の動作は停止する(ステップS15)。このような一連の情報処理によって、参照動作が行われることになる。
一方で、図8において、まず、オペレータの目視によって、ロボット100と周辺装置との接触があるか否かが判断され(ステップS21)、接触しそうな場合には(ステップS21:する)、ロボット100に接触回避する動作を行わせる。一方、接触しそうにない場合には(ステップS21:しない)、ロボット100の動作が継続し(ステップS22)、再びオペレータによって、動作打ち切りか否かが判断される(ステップS23)。動作打ち切りと判断した場合には(ステップS23:YES)、ロボット100が目標位置の近傍又はLimit(移動範囲の限界)近傍まで到達したことを意味し、動作打ち切りでないと判断した場合には(ステップS23:NO)、ロボットコントローラ200等によってLimitに到達したか否かが判断される(ステップS24)。
Limitに到達していなければ(ステップS24:NO)、処理はステップS21に移される一方で、Limitに到達していれば(ステップS24:YES)、ロボット100の動作は停止する(ステップS25)。このような一連の情報処理によって、制限付きジョグ動作が行われることになる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係るロボット教示方法には、目標位置(S)の仮座標を設定するステップと、現在位置(Q)から目標位置(S)へのジョグ送りによるロボット100の移動範囲を、仮座標と現在位置の座標の差分により定義する範囲(上述したX座標LimitやZ座標Limitを越えない範囲)に制限する移動範囲制限ステップと、が含まれることになる(図5のステップS5,ステップS6,図6)。これにより、ロボット100が制限ジョグ送り動作している最中、ロボット100の移動範囲は、目標位置(S)の仮座標と、現在位置(Q)の座標との差分により定義する範囲に限られることから、他の周辺装置との衝突を防ぐことができる。
また、ロボット100が制限ジョグ送り動作している最中、仮座標を越えて更に移動しないことから、オペレータは、周辺装置との衝突を気にしてティーチングペンダントを慎重に操作しなくてもよい。従って、現在位置(Q)から目標位置(S)までロボットを迅速に移動させることができ、ひいては作業効率を向上させることができる。また、本実施形態に係るロボット教示方法では、接触検知用センサなどを要しないので、コスト削減に寄与することもできる。
また、図6を用いて説明したように、目標位置(S)の仮座標を含む所定平面に達したらロボット100が停止する、というアルゴリズムでプログラムを構築することで、コード化作業を簡易にすることができる。
また、ロボット100のジョグ送りは、ロボット100の移動範囲を制限する制限ジョグ送りと、移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送りとが可能であって、自由ジョグ送りと制限ジョグ送りとを相互に切り替えることができる(ステップS5)。これにより、本実施形態特有の制限ジョグ送り動作と、従来からの自由ジョグ送り動作とを上手く使い分けることで、作業効率の最適化に資することができる。
[変形例]
図5及び図6に示す情報処理の流れでは、現在位置(Q)から目標位置(S)へロボット100を移動させるにあたって、自由ジョグ送り動作と制限ジョグ送り動作の双方の動作モードを使用したが、例えば、これら以外に、参照動作の動作モードを使用してもよい。この場合、ロボット教示方法に係る情報処理の流れには、目標位置(S)の仮座標を参照して、現在位置(Q)から目標位置(S)へロボット100を全軸動作により移動させる参照動作ステップと、参照動作ステップにおいて、ロボット100が障害物と接触する可能性がある場合に、参照動作ステップを中止するとともに、自由ジョグ送りによって障害物との接触を回避させる障害回避ステップと、障害回避ステップ後に、制限ジョグ送りを実行するステップと、ロボット100が目標位置(S)の近傍に達した場合に、自由ジョグ送りを実行して、教示点を微調整する調整ステップと、が含まれることになる。なお、障害回避ステップ後に、参照動作ステップへ復帰することとしてもよい。
また、目標位置の仮座標を設定する仮座標設定ステップにおいては、如何なる仮座標を設定しても構わない。例えば、ロボット教示システムの設計上の座標であってもよいし、修正前の教示点の座標であってもよい。これにより、パラメータを設定する作業を簡便にすることができる。
以上説明したように、本発明は、ロボットをジョグ送り動作によって移動させる際に、他の周辺装置との衝突を防ぐことが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図である。 図1に示すロボット教示システムにおける教示操作端末の外観構成を示す外観図(側面図)である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボット及びロボットコントローラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける教示操作端末の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るロボット教示方法における情報処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示すフローチャートを補足的に説明する説明図である。 参照動作における情報処理の流れを示すフローチャートである。 制限付きジョグ動作における情報処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 ロボット
200 ロボットコントローラ
300 教示操作端末

Claims (10)

  1. 教示された位置情報に基づき動作するロボットと、
    前記ロボットを所定のプログラムに基づいて作動させるコントローラと、
    前記ロボットに前記位置情報を教示するための教示操作端末と、を有するロボット教示システムにおいて、
    前記教示操作端末は、前記ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へと、選択された軸線上を直線的にジョグ送りで移動させるジョグ送り手段を備え、
    前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方には、
    前記目標位置の座標と座標成分の一部が一致し、前記現在位置の座標から仮想的に前記ジョグ送りして得られる仮座標を記憶する記憶手段と、
    前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りによる前記ロボットの移動範囲を、前記仮座標と前記現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する制限手段と、を備えることを特徴とするロボット教示システム。
  2. 前記記憶手段は、前記現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、前記目標位置の前記仮座標を(X1,Y1,Z1)として記憶し、
    前記制限手段は、前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りを、X=X1となるYZ平面と、Y=Y1となるXZ平面と、Z=Z1となるXY平面のいずれかに前記ロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないように前記ロボットの移動を制限することを特徴とする請求項1記載のロボット教示システム。
  3. 前記コントローラ又は前記教示操作端末のいずれか一方又は双方は、前記ジョグ送りを前記移動範囲に制限する制限ジョグ送り動作と、前記移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替える動作モード切り替え手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のロボット教示システム。
  4. 前記コントローラは、前記目標位置の前記仮座標を参照して、前記現在位置から前記目標位置へロボットを全軸動作により移動させる参照動作を実行する参照動作実行手段を備え、
    前記動作モード切り替え手段は、前記参照動作と前記自由ジョグ送り動作及び前記制限ジョグ送り動作との間で、動作モードを相互に切り替えることを特徴とする請求項3記載のロボット教示システム。
  5. 前記仮座標は、前記ロボット教示システムの設計上の座標又は修正前の教示点の座標であることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のロボット教示システム。
  6. ロボットを現在位置から教示すべき目標位置へと、選択された軸線上を直線的にジョグ送りで移動させ、当該目標位置を教示点として設定するロボット教示方法において、
    前記目標位置の座標と座標成分の一部が一致し、前記現在位置の座標から仮想的に前記ジョグ送りして得られる仮座標を設定する仮座標設定ステップと、
    前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りによる前記ロボットの移動範囲を、前記仮座標と前記現在位置の座標の差分により定義する範囲に制限する移動範囲制限ステップと、を含むことを特徴とするロボット教示方法。
  7. 前記現在位置の座標を(X,Y,Z)とする場合に、前記目標位置の前記仮座標を(X1,Y1,Z1)として設定し、
    前記現在位置から前記目標位置への前記ジョグ送りを、X=X1となるYZ平面と、Y=Y1となるXZ平面と、Z=Z1となるXY平面のいずれかに前記ロボットが到達した場合に停止させ、これらの平面を越えないように前記ロボットの移動を制限することを特徴とする請求項6記載のロボット教示方法。
  8. 前記ジョグ送りは、前記移動範囲を制限する制限ジョグ送りと、前記移動範囲の制限を解除した自由ジョグ送りとが可能であって、当該自由ジョグ送りと当該制限ジョグ送りとを相互に切り替え可能としたことを特徴とする請求項6又は7記載のロボット教示方法。
  9. 前記目標位置の前記仮座標を参照して、前記現在位置から前記目標位置へ前記ロボットを全軸動作により移動させる参照動作ステップと、
    前記参照動作ステップにおいて、前記ロボットが障害物と接触する可能性がある場合に、前記参照動作ステップを中止するとともに、前記自由ジョグ送りによって前記障害物との接触を回避させる障害回避ステップと、
    前記障害回避ステップ後に、前記制限ジョグ送りを実行することを特徴とする請求項8記載のロボット教示方法。
  10. 前記ロボットが前記目標位置の近傍に到達した場合に、前記自由ジョグ送りを実行して、教示点を微調整する調整ステップを備えることを特徴とする請求項8又は9記載のロボット教示方法。
JP2007065468A 2007-03-14 2007-03-14 ロボット教示システム及びロボット教示方法 Expired - Fee Related JP5011507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065468A JP5011507B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 ロボット教示システム及びロボット教示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065468A JP5011507B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 ロボット教示システム及びロボット教示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008221428A JP2008221428A (ja) 2008-09-25
JP5011507B2 true JP5011507B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39840611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007065468A Expired - Fee Related JP5011507B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 ロボット教示システム及びロボット教示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011507B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996102B2 (ja) * 2006-02-06 2012-08-08 日本電産サンキョー株式会社 ロボット装置
JP5447048B2 (ja) * 2010-03-18 2014-03-19 株式会社デンソーウェーブ ロボットの制御装置及びロボットの位置修正制御方法
JP5912054B2 (ja) * 2012-03-09 2016-04-27 株式会社ダイヘン ロボット制御装置
JP6051021B2 (ja) 2012-08-09 2016-12-21 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボットおよび産業用ロボットの制御方法
CN104483898A (zh) * 2014-10-29 2015-04-01 西南科技大学 一种搜索Delta机器人内接圆柱体期望工作空间的方法
WO2023067659A1 (ja) 2021-10-18 2023-04-27 ファナック株式会社 制御装置
JP7327550B1 (ja) 2022-03-08 2023-08-16 株式会社安川電機 ロボットコントローラ、及び制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07129214A (ja) * 1993-11-08 1995-05-19 Fanuc Ltd ソフトウェアケージ機能を備えたロボット制御方法
JP4289219B2 (ja) * 2004-05-25 2009-07-01 株式会社安川電機 人間介入型ロボットの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008221428A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5011507B2 (ja) ロボット教示システム及びロボット教示方法
US20190015972A1 (en) Robot system and robot teaching method
JP5545534B2 (ja) ロボットの教示再生装置、教示再生方法、及び教示データ作成方法
JP2007523757A (ja) 複数のロボットアームの追従及び鏡映ジョグ
WO2013027283A1 (ja) Nc工作機械システム
US11833687B2 (en) Robot apparatus, control method for the robot apparatus, assembly method using the robot apparatus, and recording medium
CN106493711B (zh) 控制装置、机器人以及机器人系统
CN108687758B (zh) 机器人的移动速度控制装置及方法
JP2010058202A (ja) ロボットの教示再生装置および教示再生方法
JP2014217913A (ja) パラレルリンクロボットの動作教示方法およびパラレルリンクロボット
JP2015000442A (ja) ロボット、ロボット制御装置およびロボットの制御方法
US10315305B2 (en) Robot control apparatus which displays operation program including state of additional axis
JP2010167515A (ja) 多軸ロボット及びその速度制御装置
CN109514599B (zh) 机器人系统和工件的制造方法
JP2018037038A (ja) コントローラ、作業制御装置、多軸動作制御装置、及び駆動制御装置
JP2009066738A (ja) ロボットの教示装置
JP4584877B2 (ja) ロボット教示システム及びロボット教示方法
JP2019202365A (ja) 制御装置及びロボットシステム
JP5961077B2 (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
JP2005246547A (ja) ロボット制御システム
JP4682907B2 (ja) モータ制御装置
JP2012106321A (ja) ロボットの制御方法およびロボット制御装置
TWI821115B (zh) 機器人控制裝置
JP4302692B2 (ja) ロボット装置
JP6281351B2 (ja) ロボットの制御方法、ロボットの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5011507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees