JP5920756B1 - 吸気装置、タイヤ、車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸気装置の提供【解決手段】 緩衝体と、緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿と、緩衝体にかかった力により上方向に移動するピストン部と、揺動桿に固定され、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時に、揺動桿に対して下方向に摺動可能な状態で接触する摩擦部材と、ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーを有するシリンダー部とを備え、揺動桿には、弾性部材が設けられ、上方向に移動した揺動桿とピストン部は、緩衝体にかかった力が外れた時に、弾性部材により下方向に移動せしめられ、空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、タイヤチューブ内に送り込まれ、ピストンリングが下方向に移動する時に、空気室に外部の空気が取り込まれ、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時は、少なくともピストン軸とピストンリングは上方向に移動しない。【選択図】図5

Description

本発明は、タイヤの吸気装置などに関する。
特許文献1のように、走行中にタイヤに外部からの空気を注入する吸気装置が提案されている。
特許第5459725号公報
しかし、吸気装置に急激な力がかかった場合には、ピストン軸など揺動部材が破損するおそれがある。
したがって本発明の目的は、揺動部材が破損しにくい吸気装置などを提供することである。
本発明に係る吸気装置は、タイヤにおけるタイヤチューブの内壁と接する緩衝体と、緩衝体に取り付けられ、タイヤチューブの内壁を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿と、ピストン軸とピストンリングを含み、揺動桿と摩擦部材を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動するピストン部と、揺動桿とピストン軸の少なくとも一方に固定され、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時に、ピストン軸と揺動桿の他方に対して上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する摩擦部材と、タイヤの吸気口に取り付けられ、ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部とを備え、揺動桿には、シリンダー部と緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、上方向に移動した揺動桿とピストン部は、緩衝体にかかった力が外れた時に、弾性部材により下方向に移動せしめられ、ピストンリングを保持するシリンダーとピストンリングと開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、ピストンリングを保持するシリンダーかピストンリングに設けられた第2逆止弁と、シリンダー部におけるピストンリングよりも下方の領域を介して、タイヤチューブ内に送り込まれ、ピストンリングが下方向に移動する時に、第1逆止弁を介して空気室に外部の空気が取り込まれ、上方向に所定の加速度以下の力が緩衝体にかかった時は、揺動桿と摩擦部材とピストン軸とピストンリングが上方向に移動し、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時は、少なくともピストン軸とピストンリングは上方向に移動しない。
階段のような段差がある場所を走行するなどして、タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面に接し、タイヤチューブの内壁が急激に緩衝体を押し込む場合には、ピストンリングなど吸気装置を構成する部材が破損するおそれがあるため、ピストン軸とピストンリングを上下動させずに、緩衝体と揺動桿とで当該衝撃を吸収する。
これにより、緩衝体に急激な力(上方向の力)がかかった場合に、上下方向に移動する揺動部材(ピストンリング、ピストン軸、揺動桿)が破損するのを防止することが可能になる。
好ましくは、シリンダー部は、揺動桿を摺動可能な状態で保持するシリンダーを有し、空気室から、シリンダー部におけるピストンリングよりも下方の領域に送られた空気は、揺動桿を保持するシリンダーと揺動桿の間からタイヤチューブ内に送り込まれる。
また、好ましくは、摩擦部材は、揺動桿の内壁に固定され、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時に、ピストン軸に対して上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する。
また、好ましくは、シリンダー部は、上方でピストンリングを摺動可能な状態で保持し、下方で揺動桿を保持する小シリンダーと、小シリンダーの側面の少なくとも一部を覆う大シリンダーとを有し、小シリンダーは、ピストンリングよりも上方に第1空気穴を有し、ピストンリングよりも下方に第2空気穴を有し、空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、第1空気穴を含む第2逆止弁、大シリンダーと小シリンダーの間、第2空気穴、シリンダー部におけるピストンリングよりも下方の領域を介して、タイヤチューブ内に送り込まれる。
また、好ましくは、シリンダー部は、上方でピストンリングを摺動可能な状態で保持する大シリンダーと、下方で揺動桿を保持する小シリンダーとを有し、小シリンダーの側面の少なくとも一部は、大シリンダーに覆われ、ピストンリングは、第1空気穴を有し、小シリンダーの上部は、第2空気穴を有し、空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、第1空気穴を含む第2逆止弁、大シリンダーと小シリンダーの間、第2空気穴を介して、タイヤチューブ内に送り込まれる。
本発明に係るタイヤは、タイヤチューブを有し、吸気口に吸気装置が取り付けられたタイヤであって、吸気装置は、タイヤチューブの内壁と接する緩衝体と、緩衝体に取り付けられ、タイヤチューブの内壁を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿と、ピストン軸とピストンリングを含み、揺動桿と摩擦部材を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動するピストン部と、揺動桿とピストン軸の少なくとも一方に固定され、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時に、ピストン軸と揺動桿の他方に対して上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する摩擦部材と、吸気口に取り付けられ、ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部とを有し、揺動桿には、シリンダー部と緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、上方向に移動した揺動桿とピストン部は、緩衝体にかかった力が外れた時に、弾性部材により下方向に移動せしめられ、ピストンリングを保持するシリンダーとピストンリングと開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、ピストンリングを保持するシリンダーかピストンリングに設けられた第2逆止弁と、シリンダー部におけるピストンリングよりも下方の領域を介して、タイヤチューブ内に送り込まれ、ピストンリングが下方向に移動する時に、第1逆止弁を介して空気室に外部の空気が取り込まれ、上方向に所定の加速度以下の力が緩衝体にかかった時は、揺動桿と摩擦部材とピストン軸とピストンリングが上方向に移動し、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時は、少なくともピストン軸とピストンリングは上方向に移動しない。
本発明に係る車両は、タイヤチューブを有し、吸気口に吸気装置が取り付けられたタイヤを含む車両であって、吸気装置は、タイヤチューブの内壁と接する緩衝体と、緩衝体に取り付けられ、タイヤチューブの内壁を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿と、ピストン軸とピストンリングを含み、揺動桿と摩擦部材を介して、緩衝体にかかった力により上方向に移動するピストン部と、揺動桿とピストン軸の少なくとも一方に固定され、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時に、ピストン軸と揺動桿の他方に対して上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する摩擦部材と、吸気口に取り付けられ、ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部とを有し、揺動桿には、シリンダー部と緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、上方向に移動した揺動桿とピストン部は、緩衝体にかかった力が外れた時に、弾性部材により下方向に移動せしめられ、ピストンリングを保持するシリンダーとピストンリングと開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、ピストンリングが上方向に移動する時に、ピストンリングを保持するシリンダーかピストンリングに設けられた第2逆止弁と、シリンダー部におけるピストンリングよりも下方の領域を介して、タイヤチューブ内に送り込まれ、ピストンリングが下方向に移動する時に、第1逆止弁を介して空気室に外部の空気が取り込まれ、上方向に所定の加速度以下の力が緩衝体にかかった時は、揺動桿と摩擦部材とピストン軸とピストンリングが上方向に移動し、上方向に所定の加速度よりも大きい力が緩衝体にかかった時は、少なくともピストン軸とピストンリングは上方向に移動しない。
以上のように本発明によれば、揺動部材が破損しにくい吸気装置などを提供することができる。
本実施形態における吸気装置が取り付けられたタイヤの全体(当該タイヤが取り付けられた車両の一部)を示す側面図である。 タイヤに空気が十分に充填された状態における、タイヤにおける吸気装置が取り付けられた部分を示す側面図である。 タイヤに空気が十分に充填されていない状態における、タイヤにおける吸気装置が取り付けられた部分を示す側面図である。 第1実施形態における吸気装置の側面図である。 第1実施形態における緩衝体に上方向の力がかかっていない状態の吸気装置の断面構成図である。 第1実施形態における摩擦部材を含む周囲の断面構成図である。 第1実施形態における緩衝体に加速度が小さい力が上方向にかかった状態の吸気装置の断面構成図である。 図7の状態から、上方向の力が解除された状態の吸気装置の断面構成図である。 第1実施形態における緩衝体に加速度が大きい力が上方向にかかった状態の吸気装置の断面構成図である。 第2実施形態における緩衝体に上方向の力がかかっていない状態の吸気装置の断面構成図である。
以下、本実施形態における自転車など車両のタイヤの吸気装置1の構成について、図を用いて説明する。
第1実施形態に係るタイヤの吸気装置1は、キャップ11、シリンダー部(吸気管13、引きバネ15、第1エアシールゴム17、接続管19、第1シリンダー21、第2シリンダー23、第1空気穴23a、第2空気穴23b、第1ゴム皮膜23c、第2エアシールゴム23d、ネジ部25)、ピストン部(ピストンリング27、ピストン軸29)、弾性部材係止具31、弾性部材33、揺動桿35、摩擦部材37、抜け止め具39、緩衝体41を備える(図1〜図9参照)。
方向を説明するために、キャップ11、吸気管13、接続管19、第1シリンダー21、ネジ部25、揺動桿35、緩衝体41が並べられる方向を、上下方向とし、キャップ11がある側を上、緩衝体41がある側を下として説明する。
また、構造を分かりやすく説明するため、図5、図7〜図9の断面構成図では、引きバネ15と弾性部材33については断面ではなく、斜視した状態を表す。
吸気装置1は、タイヤの吸気口91に螺着されるバルブ(トップナットを含む)に代えて、ネジ部25を介して、吸気口91に螺着される。
キャップ11は、吸気管13の上部を覆う蓋として機能するもので、キャップ11が吸気管13の上部に螺着された状態でも、吸気が出来るように、キャップ11の上端部には吸気用の孔11aが設けられる。
空気ポンプ(不図示)を使ってタイヤに空気を入れる場合は、キャップ11を吸気管13から外し、吸気管13に空気ポンプの排気口が取り付けられる。
従って、吸気管13の先端部分は、バルブの先端部分と略同じ外形形状を有するのが望ましい。
吸気管13の内側には、開口が狭くなった隘路13aが設けられ、隘路13aよりも上方(キャップ11に近い側)に引きバネ15が設けられ、隘路13aよりも下方(第1シリンダー21に近い側)に第1エアシールゴム17が設けられ、第1エアシールゴム17は、引きバネ15によって上方向に付勢される。
引きバネ15による付勢により、通常、第1エアシールゴム17は吸気管13の隘路13aに接触した状態となり、隘路13aを介して空気は流れない。
一方、吸気管13に取り付けられた空気ポンプから空気が送られる場合や、後述する第1空気室A1の負圧によって、第1エアシールゴム17が下げられた場合には、隘路13aと第1エアシールゴム17の隙間を介して、空気が流れ、外部からの空気が第1空気室A1に流入する。
従って、吸気管13の隘路13aと引きバネ15と第1エアシールゴム17が、第1逆止弁を構成する。
なお、第1エアシールゴム17の上方向への付勢は、引きバネ15を使ったものに限らず、たとえば、第1エアシールゴム17の下部を保持するように設けられたゴム皮膜(不図示)によって、第1エアシールゴム17の上方向への付勢が行われる形態であってもよい。
接続管19は、略円筒形状を有し、上方の開口に吸気管13の一部が挿入され、下方の開口は第1シリンダー21の上方の開口に挿入され、吸気管13と第1シリンダー21とを接続する。接続管19は、第2実施形態のように吸気管13と一体的に形成される、若しくは第1シリンダー21と一体的に形成される、若しくは吸気管13と第1シリンダー21と一体的に形成される形態であってもよい。
接続管19と第1シリンダー(大シリンダー)21とで囲まれた略円筒形状の空間の内部には、吸気管13と連通する第2シリンダー(小シリンダー)23が設けられ、第1シリンダー21の下端には、タイヤの吸気口91と螺合するため、内壁がバルブのトップナットと同じようにねじ切りされたネジ部25が設けられる。
第2シリンダー23の内部には、ピストンリング27、ピストン軸29、弾性部材係止具31、押しバネなどの弾性部材33が設けられる。
ピストンリング27は、第2シリンダー23の内部を上下方向に摺動する。
ピストンリング27には、下方に延びるピストン軸29が取り付けられる。
ピストンリング27の移動範囲の下端よりも下部に、弾性部材係止具31が設けられ、第2シリンダー23に固定される。
ピストン軸29の周りであって、弾性部材係止具31の下方には弾性部材33が設けられる。
第2シリンダー23の下部には、揺動桿35、摩擦部材37、抜け止め具39、緩衝体41が設けられる。
揺動桿35は、第2シリンダー23の内径と略等しい外径を有する円筒形状であり、第2シリンダー23の内部であって、弾性部材係止具31よりも下方で、上下方向に摺動する。
従って、第1実施形態では、第2シリンダー23は、上部でピストンリング27を摺動可能な状態で保持し、下部で揺動桿35を摺動可能な状態で保持する。
ただし、第2シリンダー23と揺動桿35の間は、上方の第1空気室A1から送られてきた空気がタイヤのチューブ内に排出される程度の隙間、若しくは、空気排出用の第2シリンダー23の内壁と揺動桿35の外壁の少なくとも一方に溝が設けられる。
揺動桿35の内部には、摩擦部材37が設けられる。
摩擦部材37は、ピストン軸29と揺動桿35のいずれか一方に固定され、所定の加速度a3よりも大きい力(衝撃力)がかかった時にピストン軸29と揺動桿35のいずれか他方に対して摺動するように接触する。
たとえば、第1実施形態では、摩擦部材37は揺動桿35の内壁に固定され、所定の加速度a3よりも大きい力がかかった時にピストン軸29に対して摺動するように接触する(図6参照)。
緩衝体41に対して上方向に所定の加速度a3以下の力がかかった時に、摩擦部材37は、揺動桿35の上方向の動きを、ピストン軸29に伝達する。
緩衝体41に対して上方向に所定の加速度a3より大きな力がかかった時には、摩擦部材37はピストン軸29に対して摺動し、揺動桿35の上方向の動きを、ピストン軸29に伝達しない。
ピストン軸29は、NT(ニッケルチタン)合金やピアノ線で構成され、摩擦部材37を貫通し、ピストン軸29の下端には、摩擦部材37がピストン軸29から抜け落ちることを防止するための抜け止め具39が固定される。
弾性部材33は、弾性部材係止具31と摩擦部材37の間に配置され、第2シリンダー23に固定された弾性部材係止具31と揺動桿35に固定された摩擦部材37とが第1距離d1だけ離れた状態になる、すなわちシリンダー部と緩衝体41とが第2距離(所定の距離)d2だけ離れた状態になるように付勢する。
吸気管13の隘路13aと第1エアシールゴム17と第2シリンダー23とピストンリング27の間に第1空気室A1が形成される。
第2シリンダー23におけるピストンリング27の移動範囲の上端よりも上部には、第1空気穴23aが設けられ、第2シリンダー23における弾性部材係止具31が取り付けられた部分よりも下部には、第2空気穴23bが設けられる。
第2シリンダー23の外壁における第1空気穴23aが設けられた部分には、第1ゴム皮膜23cが取り付けられ、第1空気穴23aと第1ゴム皮膜23cとが第2逆止弁を構成する。
吸気管13の上部から流入した空気が、第1空気穴23aを通る際には、弾性作用によって第1ゴム皮膜23cが外側方向に膨らみ、膨らんだ部分を介して、空気が第1シリンダー21と第2シリンダー23の間に流入する。
第1ゴム皮膜23cが内側方向に膨らむ場合には、第1空気穴23aを塞ぐため、逆方向(第1シリンダー21と第2シリンダー23の間から第1空気室A1の方向)に空気が流れる(漏れ出る)ことはない。
第1シリンダー21と第2シリンダー23の間に流入した空気は、第2空気穴23bを介して、第2シリンダー23におけるピストンリング27よりも下部に流入する。
なお、第1ゴム皮膜23cは、第2シリンダー23の内壁における第2空気穴23bが設けられた部分に取り付けられる形態であってもよい。
第1シリンダー21と第2シリンダー23との間(第2空気室A2)は、上部が吸気管13や接続管19で密閉され、下部がネジ部25で密閉される。
第2シリンダー23の外壁であって、ネジ部25の内壁と対向する部分(第2シリンダー23の下部)には、虫ゴムとして、管状のゴムで形成された第2エアシールゴム23dが取り付けられる。
ネジ部25をタイヤの吸気口91に螺着して、吸気装置1をタイヤに装着すると、タイヤの吸気口91の先端は、ネジ部25と第2エアシールゴム23dに挟まれ密閉される。
揺動桿35の先端(下端)には、合成ゴムなどの弾性体で構成された緩衝体41が取り付けられる。
吸気装置1をタイヤに装着し、当該タイヤに空気が十分に入った状態で、緩衝体41の先端がタイヤチューブの内壁に接するか数mm(<第1空気室A1の高さ)の間隙が出来るように、揺動桿35のネジ部25からの突出量(シリンダー部と緩衝体41とが第2距離(所定の距離)d2)が設定される。
タイヤ内の空気圧が正常な状態であれば、タイヤの回転中に、タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込みしないので、吸気装置1は機能しない(図2、図4、図5参照)。
タイヤ内の空気圧が減少した場合には、タイヤが凹む(図3参照)。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面に接した時に、タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む。
タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む際の加速度が所定の加速度a3以下である場合には、緩衝体41、揺動桿35、摩擦部材37、ピストン軸29、ピストンリング27が上方向に移動する(図7参照)。
弾性部材33は、摩擦部材37の上昇により縮んだ状態になる(弾性部材係止具31と摩擦部材37との距離d<第1距離d1)。
ピストンリング27が上方向に移動することにより、第1空気室A1の気圧が上がり、第1空気室A1の空気は、第1空気穴23a、第1ゴム皮膜23cを介して押し出され、第1シリンダー21と第2シリンダー23の間の空間、第2空気穴23b、第2シリンダー23の弾性部材係止具31よりも下の空間、第2シリンダー23と揺動桿35の隙間を通って、タイヤチューブ内に排出される。
これにより、タイヤチューブ内に、第1空気室A1の空気が送り込まれる。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面から離れると、緩衝体41にかかった上方向の力が外れ、弾性部材33の弾性作用により、摩擦部材37が下方向に押し下げられる(図8参照)。
摩擦部材37が下方向に移動することにより、緩衝体41、揺動桿35、ピストン軸29、ピストンリング27が下方向に移動し、緩衝体41がタイヤチューブに押し込まれる前の状態に戻る。
ピストンリング27が下方向に移動することにより、第1空気室A1の気圧が下がり、第1エアシールゴム17が下がり、第1エアシールゴム17と吸気管13の隘路13aの間の隙間から、外部の空気が流入し、第1空気室A1に空気が充填される。
充填後は、第1空気室A1の気圧が上がり、第1エアシールゴム17は引きバネ15により引き上げられ、再び第1エアシールゴム17と吸気管13の隘路13aの間が密閉される。
地面と接した状態でタイヤを回転させることにより、上述のピストンリング27が上下動を繰り返し、外部からの空気が、吸気管13、第1空気室A1、第1空気穴23a、第1シリンダー21と第2シリンダー23の間、第2空気穴23b、第2シリンダー23の弾性部材係止具31よりも下の空間、第2シリンダー23と揺動桿35の隙間を通って、タイヤチューブ内に充填される。
タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む際の加速度が所定の加速度a3より大きい場合には、緩衝体41、揺動桿35、摩擦部材37が上方向に移動する(図9参照)。
ただし、摩擦部材37はピストン軸29の周りを摺動するため、ピストン軸29とピストンリング27は、摩擦部材37などと一緒に上方向に移動しない。
弾性部材33は、摩擦部材37の上昇により縮んだ状態になる(弾性部材係止具31と摩擦部材37との距離d<第1距離d1)。
ピストンリング27の上方向の移動がないため、第1空気室A1の気圧の変動(空気の移動)がなく、タイヤチューブへの空気充填は行われない。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面から離れると、弾性部材33の弾性作用により、摩擦部材37が下方向に押し下げられる。
摩擦部材37が下方向に移動することにより、緩衝体41、揺動桿35が下方向に移動し、緩衝体41がタイヤチューブに押し込まれる前の状態に戻る。
階段のような段差がある場所を走行するなどして、タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面に接し、タイヤチューブの内壁が急激に緩衝体41を押し込む場合には、ピストンリング27など吸気装置1を構成する部材が破損するおそれがあるため、ピストン軸29とピストンリング27を上下動させずに、緩衝体41と摩擦部材37と揺動桿35とで当該衝撃を吸収する。
これにより、緩衝体41に急激な力(上方向の力)がかかった場合に、上下方向に移動する揺動部材(ピストンリング27、ピストン軸29、揺動桿35)が破損するのを防止することが可能になる。
なお、摩擦部材37は、ピストン軸29に固定され、所定の加速度a3よりも大きい力がかかった時に揺動桿35に対して摺動するように接触する形態であってもよい。
この場合には、弾性部材33は、弾性部材係止具31と揺動桿35とが一定の距離だけ離れた状態になるように付勢する。
次に、第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を重点的に説明する。
第2実施形態に係るタイヤの吸気装置1は、キャップ11、シリンダー部(吸気管13、通気孔13b、溝部13c、貫通部13d、第2ゴム皮膜18、第1シリンダー21、第2シリンダー23、第1空気穴23a、第2空気穴23b、第1ゴム皮膜23c、第2エアシールゴム23d、ネジ部25)、ピストン部(ピストンリング27、ピストン軸29)、弾性部材係止具31、弾性部材33、揺動桿35、摩擦部材37、抜け止め具39、緩衝体41を備える(図1〜図3、図10参照)。
構造を分かりやすく説明するため、図10の断面構成図では、弾性部材33については断面ではなく、斜視した状態を表す。
吸気管13は、上部が開口する通気穴13b、下部が開口する溝部13c、通気穴13bと溝部13cを貫通する貫通部13dを有し、溝部13cにおける貫通部13dが設けられた部分には第2ゴム皮膜18が取り付けられる。貫通部13dと第2ゴム皮膜18とが第1逆止弁を構成する。
第2ゴム皮膜18により、通常、貫通部13dは塞がれた状態となり、貫通部13dを介して空気は流れない。
一方、吸気管13に取り付けられた空気ポンプから空気が送られる場合や、後述する第1空気室A1の負圧によって、第2ゴム皮膜18が外側方向に膨らみ、膨らんだ部分を介して、空気が通気穴13bから溝部13cに流入する。
第2ゴム皮膜18が内側方向に膨らむ場合には、貫通部13dを塞ぐため、逆方向(溝部13cから通気穴13bの方向)に空気が流れる(漏れ出る)ことはない。
吸気管13は、第1シリンダー21の上方の開口に挿入される。
第1シリンダー21の下端には、タイヤの吸気口91と螺合するため、内壁がバルブのトップナットと同じようにねじ切りされたネジ部25が設けられる。
第1シリンダー21の内部には、ピストンリング27、ピストン軸29が設けられる。
ピストンリング27は、第1シリンダー21の内部を上下方向に摺動する。
ピストンリング27には、第2空気穴23bを通って、下方に延びるピストン軸29が取り付けられる。
第1シリンダー(大シリンダー)21の内側であって、ピストンリング27の移動範囲の下端よりも下部に、第2シリンダー(小シリンダー)23が設けられる。
吸気管13と第2ゴム皮膜18と第1シリンダー21とピストンリング27の間に第1空気室A1が形成される。
ピストンリング27(若しくはピストンリング27に取り付けられた部材)には、ピストンリング27(若しくは当該部材)の上部と下部とを貫通する第1空気穴23aが設けられる。
ピストンリング27の下側であって第1空気穴23aが設けられた部分には、第1ゴム皮膜23cが取り付けられ、第1空気穴23aと第1ゴム皮膜23cとが第2逆止弁を構成する。
吸気管13の上部から流入した空気が、第1空気穴23aを通る際には、弾性作用によって第1ゴム皮膜23cが外側方向に膨らみ、膨らんだ部分を介して、空気が第1シリンダー21と第2シリンダー23の間に流入する。
第1ゴム皮膜23cが内側方向に膨らむ場合には、第1空気穴23aを塞ぐため、逆方向(第1シリンダー21と第2シリンダー23の間から第1空気室A1の方向)に空気が流れる(漏れ出る)ことはない。
第2シリンダー23の上面には弾性部材係止具31が設けられ、弾性部材係止具31には、第2空気穴23bが設けられる。
ピストン軸29の周りであって、弾性部材係止具31の下方には弾性部材33が設けられる。
第2シリンダー23の下部には、揺動桿35、摩擦部材37、抜け止め具39、緩衝体41が設けられる。
揺動桿35は、第2シリンダー23の内径と略等しい外径を有する円筒形状であり、第2シリンダー23の内部であって、弾性部材係止具31よりも下方で、上下方向に摺動する。
従って、第2実施形態では、第1シリンダー21は、上部でピストンリング27を摺動可能な状態で保持し、第2シリンダー23は、下部で揺動桿35を摺動可能な状態で保持する。
ただし、第2シリンダー23と揺動桿35の間は、上方の第1空気室A1から送られてきた空気がタイヤのチューブ内に排出される程度の隙間、若しくは、空気排出用の第2シリンダー23の内壁と揺動桿35の外壁の少なくとも一方に溝が設けられる。
揺動桿35の内部には、摩擦部材37が設けられる。
摩擦部材37は、ピストン軸29と揺動桿35のいずれか一方に固定され、所定の加速度a3よりも大きい力(衝撃力)がかかった時にピストン軸29と揺動桿35のいずれか他方に対して摺動するように接触する。
たとえば、第2実施形態では、摩擦部材37は揺動桿35の内壁に固定され、所定の加速度a3よりも大きい力がかかった時にピストン軸29に対して摺動するように接触する。
緩衝体41に対して上方向に所定の加速度a3以下の力がかかった時に、摩擦部材37は、揺動桿35の上方向の動きを、ピストン軸29に伝達する。
緩衝体41に対して上方向に所定の加速度a3より大きな力がかかった時には、摩擦部材37はピストン軸29に対して摺動し、揺動桿35の上方向の動きを、ピストン軸29に伝達しない。
ピストン軸29は、NT(ニッケルチタン)合金やピアノ線で構成され、摩擦部材37を貫通し、ピストン軸29の下端には、摩擦部材37がピストン軸29から抜け落ちることを防止するための抜け止め具39が固定される。
弾性部材33は、弾性部材係止具31と摩擦部材37の間に配置され、第2シリンダー23に設けられた弾性部材係止具31と揺動桿35に固定された摩擦部材37とが第1距離d1だけ離れた状態になる、すなわちシリンダー部と緩衝体41とが第2距離(所定の距離)d2だけ離れた状態になるように付勢する。
第1シリンダー21と第2シリンダー23の間に流入した空気は、第2空気穴23bを介して、第2シリンダー23に流入する。
なお、第1ゴム皮膜23cは、第2シリンダー23(弾性部材係止具31)の内壁における第2空気穴23bが設けられた部分に取り付けられる形態であってもよい。
第1シリンダー21と第2シリンダー23との間(第2空気室A2)は、上部がピストンリング27で密閉され、下部が第1シリンダー21の下面(若しくはネジ部25)で密閉される。
第2シリンダー23の外壁であって、ネジ部25の内壁と対向する部分(第2シリンダー23の下部)には、虫ゴムとして、管状のゴムで形成された第2エアシールゴム23dが取り付けられる。
ネジ部25をタイヤの吸気口91に螺着して、吸気装置1をタイヤに装着すると、タイヤの吸気口91の先端は、ネジ部25と第2エアシールゴム23dに挟まれ密閉される。
揺動桿35の先端(下端)には、合成ゴムなどの弾性体で構成された緩衝体41が取り付けられる。
第2実施形態に示すように、緩衝体41におけるタイヤチューブの内壁と接触する下端部は、当該内壁に対する圧力を分散させるために、くぼみ形状を有する形態でもよい。
また、揺動桿35と緩衝体41の連結は直接行われる形態であってもよいし、連結具を介して行われる形態であってもよい。
吸気装置1をタイヤに装着し、当該タイヤに空気が十分に入った状態で、緩衝体41の先端がタイヤチューブの内壁に接するか数mm(<第1空気室A1の高さ)の間隙が出来るように、揺動桿35のネジ部25からの突出量(シリンダー部と緩衝体41とが第2距離(所定の距離)d2)が設定される。
タイヤ内の空気圧が正常な状態であれば、タイヤの回転中に、タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込みしないので、吸気装置1は機能しない。
タイヤ内の空気圧が減少した場合には、タイヤが凹む。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面に接した時に、タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む。
タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む際の加速度が所定の加速度a3以下である場合には、緩衝体41、揺動桿35、摩擦部材37、ピストン軸29、ピストンリング27が上方向に移動する。
弾性部材33は、摩擦部材37の上昇により縮んだ状態になる(弾性部材係止具31と摩擦部材37との距離d<第1距離d1)。
ピストンリング27が上方向に移動することにより、第1空気室A1の気圧が上がり、第1空気室A1の空気は、第1空気穴23a、第1ゴム皮膜23cを介して押し出され、第1シリンダー21と第2シリンダー23の間の空間、第2空気穴23b、第2シリンダー23、第2シリンダー23と揺動桿35の隙間を通って、タイヤチューブ内に排出される。
これにより、タイヤチューブ内に、第1空気室A1の空気が送り込まれる。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面から離れると、緩衝体41にかかった上方向の力が外れ、弾性部材33の弾性作用により、摩擦部材37が下方向に押し下げられる。
摩擦部材37が下方向に移動することにより、緩衝体41、揺動桿35、ピストン軸29、ピストンリング27が下方向に移動し、緩衝体41がタイヤチューブに押し込まれる前の状態に戻る。
ピストンリング27が下方向に移動することにより、第1空気室A1の気圧が下がり、第2ゴム皮膜18が外側方向に膨らみ、貫通部13dと第2ゴム皮膜18を介して、外部の空気が流入し、第1空気室A1に空気が充填される。
充填後は、第1空気室A1の気圧が上がり、第2ゴム皮膜18の膨らみが萎み、再び貫通部13dが密閉される。
地面と接した状態でタイヤを回転させることにより、上述のピストンリング27が上下動を繰り返し、外部からの空気が、吸気管13、第1空気室A1、第1空気穴23a、第1シリンダー21と第2シリンダー23の間、第2空気穴23b、第2シリンダー23、第2シリンダー23と揺動桿35の隙間を通って、タイヤチューブ内に充填される。
タイヤチューブの内壁が緩衝体41を押し込む際の加速度が所定の加速度a3より大きい場合には、緩衝体41、揺動桿35、摩擦部材37が上方向に移動する。
ただし、摩擦部材37はピストン軸29の周りを摺動するため、ピストン軸29とピストンリング27は、摩擦部材37などと一緒に上方向に移動しない。
弾性部材33は、摩擦部材37の上昇により縮んだ状態になる(弾性部材係止具31と摩擦部材37との距離d<第1距離d1)。
ピストンリング27の上方向の移動がないため、第1空気室A1の気圧の変動(空気の移動)がなく、タイヤチューブへの空気充填は行われない。
タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面から離れると、弾性部材33の弾性作用により、摩擦部材37が下方向に押し下げられる。
摩擦部材37が下方向に移動することにより、緩衝体41、揺動桿35が下方向に移動し、緩衝体41がタイヤチューブに押し込まれる前の状態に戻る。
階段のような段差がある場所を走行するなどして、タイヤにおける吸気装置1が取り付けられた部分が地面に接し、タイヤチューブの内壁が急激に緩衝体41を押し込む場合には、ピストンリング27など吸気装置1を構成する部材が破損するおそれがあるため、ピストン軸29とピストンリング27を上下動させずに、緩衝体41と摩擦部材37と揺動桿35とで当該衝撃を吸収する。
これにより、第1実施形態と同様に、緩衝体41に急激な力(上方向の力)がかかった場合に、上下方向に移動する揺動部材(ピストンリング27、ピストン軸29、揺動桿35)が破損するのを防止することが可能になる。
1 吸気装置
11 キャップ
11a キャップに設けられた孔
13 吸気管
13a 隘路
13b 通気穴
13c 溝部
13d 貫通部
15 引きバネ
17 第1エアシールゴム
18 第2ゴム皮膜
19 接続管
21 第1シリンダー
23 第2シリンダー
23a 第1空気穴
23b 第2空気穴
23c 第1ゴム皮膜
23d 第2エアシールゴム
25 ネジ部
27 ピストンリング
29 ピストン軸
31 弾性部材係止具
33 弾性部材(押しバネ)
35 揺動桿
37 摩擦部材
39 抜け止め具
41 緩衝体
A1 第1空気室
A2 第2空気室
a3 所定の加速度

Claims (8)

  1. タイヤにおけるタイヤチューブの内壁と接する緩衝体と、
    前記緩衝体に取り付けられ、前記タイヤチューブの内壁を介して、前記緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿と、
    ピストン軸とピストンリングを含み、前記揺動桿と摩擦部材を介して、前記緩衝体にかかった力により前記上方向に移動するピストン部と、
    前記揺動桿と前記ピストン軸の少なくとも一方に固定され、前記上方向に所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時に、前記ピストン軸と前記揺動桿の他方に対して前記上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する前記摩擦部材と、
    前記タイヤの吸気口に取り付けられ、前記ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、前記タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部とを備え、
    前記揺動桿には、前記シリンダー部と前記緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、
    前記上方向に移動した揺動桿と前記ピストン部は、前記緩衝体にかかった力が外れた時に、前記弾性部材により前記下方向に移動せしめられ、
    記シリンダーと前記ピストンリングと前記開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、前記ピストンリングが前記上方向に移動する時に、前記シリンダーか前記ピストンリングに設けられた第2逆止弁と、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域を介して、前記タイヤチューブ内に送り込まれ、
    前記ピストンリングが前記下方向に移動する時に、前記第1逆止弁を介して前記空気室に前記外部の空気が取り込まれ、
    前記上方向に前記所定の加速度以下の力が前記緩衝体にかかった時は、前記揺動桿と前記摩擦部材と前記ピストン軸と前記ピストンリングが前記上方向に移動し、
    前記上方向に前記所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時は、少なくとも前記ピストン軸と前記ピストンリングは前記上方向に移動しないことを特徴とする吸気装置。
  2. 前記シリンダーは前記ピストンリングよりも下方で、前記揺動桿を摺動可能な状態で保持し
    前記空気室から、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域に送られた空気は、前記シリンダーと前記揺動桿の間から前記タイヤチューブ内に送り込まれることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
  3. 前記摩擦部材は、前記揺動桿の内壁に固定され、前記上方向に前記所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時に、前記ピストン軸に対して前記上方向若しくは前記下方向に摺動可能な状態で接触することを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
  4. 前記シリンダー部は、上方で前記ピストンリングを摺動可能な状態で保持し、下方で前記揺動桿を保持する前記シリンダーと、前記シリンダーの側面の少なくとも一部を覆う大シリンダーとを有し、
    記シリンダーは、前記ピストンリングよりも上方に第1空気穴を有し、前記ピストンリングよりも下方に第2空気穴を有し、
    前記空気室の空気は、前記ピストンリングが前記上方向に移動する時に、前記第1空気穴を含む前記第2逆止弁、前記大シリンダーと前記シリンダーの間、前記第2空気穴、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域を介して、前記タイヤチューブ内に送り込まれることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
  5. 前記シリンダー部は、上方で前記ピストンリングを摺動可能な状態で保持する前記シリンダーと、下方で前記揺動桿を保持する小シリンダーとを有し、
    前記小シリンダーの側面の少なくとも一部は、前記シリンダーに覆われ、
    前記ピストンリングは、第1空気穴を有し、
    前記小シリンダーの上部は、第2空気穴を有し、
    前記空気室の空気は、前記ピストンリングが前記上方向に移動する時に、前記第1空気穴を含む前記第2逆止弁、前記シリンダーと前記小シリンダーの間、前記第2空気穴を介して、前記タイヤチューブ内に送り込まれることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
  6. タイヤチューブを有し、吸気口に吸気装置が取り付けられたタイヤであって、
    前記吸気装置は、前記タイヤチューブの内壁と接する緩衝体を有し、前記緩衝体に取り付けられ、前記タイヤチューブの内壁を介して、前記緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿を有し、ピストン軸とピストンリングを含み、前記揺動桿と摩擦部材を介して、前記緩衝体にかかった力により前記上方向に移動するピストン部を有し、前記揺動桿と前記ピストン軸の少なくとも一方に固定され、前記上方向に所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時に、前記ピストン軸と前記揺動桿の他方に対して前記上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する前記摩擦部材を有し、前記吸気口に取り付けられ、前記ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、前記タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部を有し、
    前記揺動桿には、前記シリンダー部と前記緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、
    前記上方向に移動した揺動桿と前記ピストン部は、前記緩衝体にかかった力が外れた時に、前記弾性部材により前記下方向に移動せしめられ、
    記シリンダーと前記ピストンリングと前記開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、前記ピストンリングが前記上方向に移動する時に、前記シリンダーか前記ピストンリングに設けられた第2逆止弁と、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域を介して、前記タイヤチューブ内に送り込まれ、
    前記ピストンリングが前記下方向に移動する時に、前記第1逆止弁を介して前記空気室に前記外部の空気が取り込まれ、
    前記上方向に前記所定の加速度以下の力が前記緩衝体にかかった時は、前記揺動桿と前記摩擦部材と前記ピストン軸と前記ピストンリングが前記上方向に移動し、
    前記上方向に前記所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時は、少なくとも前記ピストン軸と前記ピストンリングは前記上方向に移動しないことを特徴とするタイヤ。
  7. タイヤチューブを有し、吸気口に吸気装置が取り付けられたタイヤを含む車両であって、
    前記吸気装置は、前記タイヤチューブの内壁と接する緩衝体を有し、前記緩衝体に取り付けられ、前記タイヤチューブの内壁を介して、前記緩衝体にかかった力により上方向に移動する揺動桿を有し、ピストン軸とピストンリングを含み、前記揺動桿と摩擦部材を介して、前記緩衝体にかかった力により前記上方向に移動するピストン部を有し、前記揺動桿と前記ピストン軸の少なくとも一方に固定され、前記上方向に所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時に、前記ピストン軸と前記揺動桿の他方に対して前記上方向若しくは下方向に摺動可能な状態で接触する前記摩擦部材を有し、前記吸気口に取り付けられ、前記ピストンリングを摺動可能な状態で保持するシリンダーと、前記タイヤの外部の空気を取り込みするために上部に開口を有するシリンダー部を有し、
    前記揺動桿には、前記シリンダー部と前記緩衝体とを所定の距離に保つために使用される弾性部材が設けられ、
    前記上方向に移動した揺動桿と前記ピストン部は、前記緩衝体にかかった力が外れた時に、前記弾性部材により前記下方向に移動せしめられ、
    記シリンダーと前記ピストンリングと前記開口に設けられた第1逆止弁との間に形成された空気室の空気は、前記ピストンリングが前記上方向に移動する時に、前記シリンダーか前記ピストンリングに設けられた第2逆止弁と、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域を介して、前記タイヤチューブ内に送り込まれ、
    前記ピストンリングが前記下方向に移動する時に、前記第1逆止弁を介して前記空気室に前記外部の空気が取り込まれ、
    前記上方向に前記所定の加速度以下の力が前記緩衝体にかかった時は、前記揺動桿と前記摩擦部材と前記ピストン軸と前記ピストンリングが前記上方向に移動し、
    前記上方向に前記所定の加速度よりも大きい力が前記緩衝体にかかった時は、少なくとも前記ピストン軸と前記ピストンリングは前記上方向に移動しないことを特徴とする車両。
  8. 前記シリンダー部は、前記シリンダーの内側に前記揺動桿を摺動可能な状態で保持する小シリンダーを有し、
    前記空気室から、前記シリンダー部における前記ピストンリングよりも下方の領域に送られた空気は、前記小シリンダーと前記揺動桿の間から前記タイヤチューブ内に送り込まれることを特徴とする請求項1に記載の吸気装置。
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