JP5920058B2 - スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置 - Google Patents

スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5920058B2
JP5920058B2 JP2012147868A JP2012147868A JP5920058B2 JP 5920058 B2 JP5920058 B2 JP 5920058B2 JP 2012147868 A JP2012147868 A JP 2012147868A JP 2012147868 A JP2012147868 A JP 2012147868A JP 5920058 B2 JP5920058 B2 JP 5920058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
spindle device
flange portion
spindle
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012147868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008582A (ja
Inventor
中村 剛
中村  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2012147868A priority Critical patent/JP5920058B2/ja
Publication of JP2014008582A publication Critical patent/JP2014008582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5920058B2 publication Critical patent/JP5920058B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Description

本発明は、スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置に関し、特に、工作機械や半導体製造装置に用いられ、回転軸内に軸方向に移動可能なシリンダ機構を備えたスピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置に関する。
従来より、工作機械や半導体製造装置に用いられ、回転軸内に軸方向に移動可能なシリンダ機構を備えた、いわゆるリフト機構付スピンドル装置としては、特許文献1に記載されたような技術が開示されている。
特許文献1に記載されたスピンドル装置は、ディスク回転支持装置として適用されるものであり、回転軸内にシリンダ機構が配置され、シリンダの回転軸への押付けは、内蔵されたコイルばねの弾性力を利用している。
特開平11−073688号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、シリンダの回転軸への押付け力を確保するために、ばねのばね定数を大、あるいは予圧量を大とすると、上昇時に必要となる力を得るために、シリンダの断面積を大きくする必要があり、これに伴って回転軸の軸径も大きくなる。その結果、回転軸全体の慣性モーメントが大きくなり、回転モータにかかる負荷を考慮する必要があった。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、回転モータにかかる負荷を軽減することができるスピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明者が鋭意検討を重ねた結果、シリンダの回転軸への押付け力として、コイルばねによる弾性力を用いるのではなく、シリンダ及び回転軸のそれぞれの当接する部材間に設けた空間を真空吸引することで発生する圧力差を用いることが回転モータにかかる負荷を軽減するために有効であることを知見した。
本発明は、本発明者らによる上記知見に基づくものであり、上記課題を解決するための本発明の請求項1に係るスピンドル装置は、前端部にフランジ部が設けられた円筒形状の回転軸と、該回転軸内で前後移動可能かつ回転可能に配設され、前記フランジ部の前面に対向する後面を有するキャップ部を前端部に設けたシリンダとを有し、
前記フランジ部の前面及び前記キャップ部の後面の少なくとも何れかには、前記フランジ部の前面と前記キャップ部の後面とが当接した際に閉空間を形成する凹部が設けられ、
前記閉空間を減圧して、前記閉空間に生じる差圧で、前記フランジ部と前記キャップ部とを互いに保持させる保持制御部が設けられたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係るスピンドル装置は、請求項1に記載のスピンドル装置において、前記フランジ部と前記キャップ部とがそれぞれ嵌合可能なテーパ形状をなしていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に係る工作機械は、請求項1又は2に記載のスピンドル装置を備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項4に係る半導体製造装置は、請求項1又は2に記載のスピンドル装置を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、回転モータにかかる負荷を軽減することができるスピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置を提供することができる。
本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における構成を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第2の実施形態における構成を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第2の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第2の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。 本発明に係るスピンドル装置の第2の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。
以下、本発明に係るスピンドル装置の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における構成を示す軸方向に沿う断面図である。また、図2〜4は、本発明に係るスピンドル装置の第1の実施形態における動作を示す軸方向に沿う断面図である。なお、本実施形態の説明においては、図1〜4の上方を前方、図1〜4の下方を後方として説明する。また、説明の便宜上、図1〜4においてハッチング表示は省略する。
<構成>
図1に示すように、本実施形態のスピンドル装置1は、回転軸10と、シリンダ20と、保持制御部30とを有する。これらのうち、回転軸10とシリンダ20とがスピンドルユニット2を構成する。
<回転軸>
回転軸10は、中空の円筒形状をなす。回転軸10の内部には、前後移動可能かつ回転可能にシリンダ20が配設されている。
また、回転軸10の前端部には、フランジ部11が設けられている。
<シリンダ>
シリンダ20は、円柱形状をなし、中空の円筒形状をなす回転軸10の内部に、前後移動可能かつ回転可能に配設される。
シリンダ20の前端部には、キャップ部21が固定されている。このキャップ部21の前面21aには、真空チャック23が搭載されている。この真空チャック23には、ワーク50が吸着保持される。すなわち、シリンダ20は、その前端部にワーク50が吸着保持された真空チャック23を搭載して、回転軸10に対して前後方向(図1における上下方向)に動作する。
一方、キャップ部21の後面21bは、フランジ部11の前面11aに対向し、前面11aに当接可能とされる。
<凹部>
ここで、フランジ部11の前面11a及びキャップ部21の後面21bの少なくとも何れかには、フランジ部11とキャップ部21とが当接した際に閉空間Sを形成する凹部12(22)が設けられる。すなわち、平坦に形成された前面11aと凹部22が形成された後面21bとによってフランジ部11とキャップ部21とが当接した際に閉空間Sが形成されてもよいし、凹部12が形成された前面11aと、平坦に形成された後面21bとによってフランジ部11とキャップ部21とが当接した際に閉空間Sが形成されてもよいし、凹部12が形成された前面11aと、凹部22が形成された後面21bとによってフランジ部11とキャップ部21とが当接した際に閉空間Sが形成されてもよい。なお、図1では、凹部12のみ形成された態様を示した。
特に、前面11及び後面21bの少なくとも何れか一方の外縁部に、前面11と後面21bとの接触面が形成されるように、凹部12(22)を設けるようにすると、同一の押付け力でも大きなトルクを伝達可能となる。
<保持制御部>
保持制御部30は、フランジ部11とキャップ部21とが当接した際に形成される閉空間Sに連通する経路60と共に構成され、かかる経路60を介して閉空間Sに給排気して圧力制御する手段である。具体的には、前面11及び後面21bの少なくとも何れか一方に連通する経路60を介して保持制御部30が、閉空間Sを減圧して、該閉空間Sに生じる差圧で、フランジ部11とキャップ部21とを互いに保持させる手段である。保持制御部30としては、例えば、真空ポンプ等が挙げられる。なお、以下の「給排気」の説明では、保持制御部30と同様に真空ポンプ等が用いられる。
ここで、前述したように、シリンダ20は、前側より中間位置まで軸方向に中空となっており、主軸の中ほどに設けた真空チャック23の給排気経路61と連通しており、真空チャック23の圧力制御ができるようになっている。なお、シリンダ20は、半径方向に穴が貫通しているとともに、回転軸10の内径よりも径が小となっている。これは、回転軸10のある排気穴とシリンダ20の位相によって、排気抵抗が著しく変化しないための構造である。真空チャック23は、例えば、チャック面に多孔質部材が用いられた構成を採用することができるが、ワーク50を吸着保持する構成であれば、特に制限はなく、細穴を多数設けた構造など種類は問わない。
また、シリンダ20の後部には、ばね手段70とシリンダ20を前後移動させる圧力容器となる空間が設けられる。このように、本実施形態のスピンドル装置においては、シリンダ20の構造が単動(型)構造であることが好ましい。シリンダ20にばね手段70を用いた単動構造としたことは、回転する主軸内に設けた圧力空間への給排気構造をシンプルとして、シリンダ20の軸方向長さを短くするためである。ここで、シリンダを複動(型)構造とすると、真空チャックの23の給排気経路61と隣り合う部位に正圧の空間を設けることになる。そして、この正圧の影響を受けなくするためには、ラビリンスの隙間を狭くするなどの工夫が必要となる。
そこで、本実施形態では、ばね力と真空排気とを利用した単動(型)構造を採用している。
その結果、真空排気によって、真空チャック23の給排気経路61の排気が乱されることがない、という効果を奏する。
特に、真空チャック23は、回転時に強い保持力が必要となる。
したがって、回転時(シリンダ20が下降時)に、真空チャックの23の給排気経路61の排気が強く、上昇時はワーク50がずれ落ちない程度の保持力を要すると想定すると、本実施形態のスピンドル装置の構造は、その構造がシンプルであること以外に、単動(型)として、真空排気で駆動するメリットが明らかであるといえる。
また、ばね手段70は、その構造のなかでストローク端において滑らかに速度を停止させるための手段である。このばね手段を用いた単動式のシリンダ構造は、本実施形態に固有の技術ではなく、一般的な構成である。
また、スピンドルユニット2を格納するハウジング3と、回転軸10との間には、軸受部80が複数設けられる。軸受部80に関しては、多孔質絞りを採用した一般的な静圧気体軸受を採用している。軸受80の構造そのものは、本実施形態に固有のものではないため、詳細な説明は省略する。なお、静圧気体軸受のしぼり形式は、自成絞り、オリフィス絞り、表面絞りなどその種類を問うものではない。ただし、後述のシール効果を得るためには、流量が小となる多孔質絞りが最も適している。
なお、本実施形態では、前側のスラスト軸受81とラジアル軸受82の間の排気をスピンドル外へ排気する流路は、従来(例えば後側)と異なる構造を採用している。これは、後述のシール構造を採用するための構造である。
<経路>
本実施形態では、閉空間Sに連通する経路60としての「シリンダ20の押付け用の給排気経路60」が回転軸10及びハウジング3に設けられている。また、回転軸10及びハウジング3には、「真空チャック23の給排気経路61」、「シリンダ20の上下用の給排気経路62」、「静圧気体軸受の排気経路63」、「シリンダ給気の漏れ排気経路64」も設けられている。
ここで、上記経路60〜64は、回転軸10とシリンダ20との間に形成される空間への給排気経路であるため、以下の構成を採用している。
給排気の経路60〜64は、スピンドルユニット2を格納するハウジング3に半径方向に形成された連通穴を介して回転軸10の外周面に流路が形成される。なお、回転軸10の位相による流路抵抗が著しく変化しないように、ハウジング3内には溝が設けられている。特に、「シリンダ給気の漏れ排気経路64」は、シリンダ20に正圧を給気したとき、「真空チャック23の給排気経路61」の排気に影響を与えないための排気系統手段として設けられたものである。
また、回転軸10の外周面にて給気する気体が回転軸10の前後方向へ流れない、あるいは排気する場合は、回転軸10の外周面の気体を排気して排気効率を低下させないようにシール構造が設けられている。
[シール構造]
シール構造としては、本実施形態では、数〜数十μmの隙間となるシール構造(ラビリンス構造)を採用した。これは、非接触式の静圧気体軸受の特徴を活かすために非接触式のシール構造を採用したものである。
ラビリンスシールの外側には、前後に隣り合う静圧軸受や給排気ポートの圧力の影響を軽減するために、スピンドル装置1の周囲の圧力とほぼ同一となるような、ハウジング3内に溝及び半径方向に連通した穴、すなわち開放ポートが設けられている。
回転軸10には、それぞれの給排気経路60〜64を構成するために半径方向の穴が配置されている。図1では、各1本の位相に見える箇所もあるが、貫通させて180度の位相の経路を2本、90度の位相の経路を4本にするなど適宜変更可能である。
なお、本実施形態では、ラビリンスシールを構成するハウジング3に摺動性に優れるカーボンなどを採用しておりハウジング3と別体構造としている。また、ハウジング3と同一材にて一体構造とすることも可能である。前側に関しては、スラスト軸受81の部材をラビリンスシール部材として採用している。このスラスト軸受81は、スラスト面は気体が連通する多孔質絞りとなっているものの、ラビリンスシールとなるラジアル面は、樹脂などによる封孔処理にて気体の連通は無い状態となっていることが好ましい。
<動作>
図2〜4は、本実施形態のスピンドル装置の動作を示す軸方向に沿う断面図であり、図2は、ワークを吸着してスピンドルが回転動作している際の給気・排気状態を示す図、図3は、回転を停止し、リフトを前側(上側)へ移動開始する際に必要な動作を示す図、図4は、図3の後、シリンダに正圧を給気してシリンダを上昇させている状態を示す図である。
図2及び図3に示すように、スピンドル装置1の閉空間S内が大気圧もしくは大気圧より若干上回るとなった後にリフトを上昇させる。そのため、前側を大気圧もしくは大気圧よりも若干高い圧力を給気する。この際、シリンダ20は、ばね力や重力で後側に配置しているため、シリンダ20内を次の動作に備え大気圧と同一もしくは若干低い圧力(低真空)へと排気を緩めることが好ましい。
その後、図4に示すように、シリンダ20の動作が滑らかになるように、給気経路に絞りを配置して流入量が大とならないようにすべきである。
移動完了は、ばね力による反力よりも前方向への押付け力が若干上回る程度として滑らかに停止するようにさせる。
また、本実施形態のスピンドル装置は、工作機械及び半導体製造装置に備えられることで、様々な条件や環境(高速条件下、腐食環境下、高温環境下、真空環境下、清浄雰囲気中、高荷重下)において、長寿命等、好適な工作機械及び半導体製造装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明に係るスピンドル装置の第2の実施形態における構成を示す軸方向に沿う断面図である。また、図6〜8は、本実施形態のスピンドル装置の動作を示す軸方向に沿う断面図であり、図6は、ワークを吸着してスピンドルが回転動作している際の給気・排気状態を示す図、図7は、回転を停止し、リフトを前側(上側)へ移動開始する際に必要な動作を示す図、図8は、図7の後、シリンダに正圧を給気してシリンダを上昇させている状態を示す図である。なお、本実施形態のスピンドル装置は、キャップ部21及びフランジ部11の形状が上述した第1の実施形態と異なるだけであるため、第1の実施形態と重複又は相当する部材等については図に同一符号を付して説明を省略する。また、本実施形態においても、説明の便宜上、図5〜8においてハッチング表示を省略する。
図5〜8に示すように、本実施形態のスピンドル装置1は、キャップ部21の内周面21c、及びフランジ部11の外周面11cを、互いに嵌合可能なテーパ形状とした。これにより、閉空間Sの断面積・圧力が第1の実施形態と同一であっても、クサビ効果により大きな力を発揮させる。クサビ効果は、テーパ角を2θとした場合に、1/tanθ倍の摩擦力を得るものである。そのため、θが小となるほど大きな摩擦力を得ることができる。このキャップ部21の内周面21c、及びフランジ部11の外周面11cを、互いに嵌合可能なテーパ形状としたことによるクサビ効果で、押付け力の数〜数十倍以上(1/tanθ倍)の保持力が得られる。
テーパ角2θは小さいほど摩擦力を大とできる反面、シリンダ20を前側に移動させる際、つまり、キャップ部21とフランジ部11との嵌合をはずす際の力が大きくなる傾向にある。それぞれのテーパ面の摩擦係数を0.1とした場合に、θ=2.86°にて挿入力と外す力=引抜き力が吊りあう。(θ=2.86°における1/tanθ=20)
挿入力は自重+真空による差圧(最大1気圧)に対し、引抜においては正圧を用いるため、例えばθ=2°として0.29MPa(大気圧:0.1MPaのため0.19MPa(ゲージ圧))を供給することで外すこともできる。ただし、挿入が外れた際に、シリンダ20に作用している力が、シリンダ20を前側へ加速させる力となり、前側へ飛び出る恐れもある。
そこで、本実施形態では、テーパ面に直接給気する流路及び、フランジ部11の外周面に溝を設けてもよい。この溝の内部が正圧となることで、(部品の加工精度のために構成される隙間や、キャップ側が弾性変形することで生じる隙間などに)テーパ面に空気膜を形成して前述の引抜き力よりも小さな力で、キャップ部21とフランジ部11との嵌合が滑らかに外れるようになっている。
なお、本実施形態においては、上述の第1の実施形態に対し、図7に示すように、シリンダ20内部を大気圧あるいは正圧として、シリンダ20を後側へ吸引しない構成が必要である。
以上説明したように、本発明によれば、押付け力がシリンダ20の断面積によらないため、シリンダ20のシャフト径を小とし、これにより回転軸10の軸径も小とすることができる。これにより、回転軸10の全体の慣性モーメントを小とすることができ、結果として、回転モータに対する負荷を軽減し、同一の加減速を求める使用条件に対してモータ容量を削減することができる。
また、キャップ部とフランジ部との摩擦面が回転中心から離れた位置になるため同一の押付け力であっても、保持トルクを大とすることが可能である。
さらに、押付け力が必要な場合、あるいは、高速回転におけるアンバランスを避けるためには、キャップ部とフランジ部とをテーパ嵌合として、同一の押付け力で得られる摩擦による保持力を高めるとともに、回転軸とシリンダの同軸を管理することでアンバランスを低減することができる。
また、本実施形態のスピンドル装置も、工作機械及び半導体製造装置に備えられることで、様々な条件や環境(高速条件下、腐食環境下、高温環境下、真空環境下、清浄雰囲気中、高荷重下)において、長寿命等、好適な工作機械及び半導体製造装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
1 スピンドル装置
10 回転軸
11 フランジ部
11a 前面
20 シリンダ
21 キャップ部
21b 後面
30 保持制御部

Claims (4)

  1. 前端部にフランジ部が設けられた円筒形状の回転軸と、該回転軸内で前後移動可能かつ回転可能に配設され、前記フランジ部の前面に対向する後面を有するキャップ部を前端部に設けたシリンダとを有し、
    前記フランジ部の前面及び前記キャップ部の後面の少なくとも何れかには、前記フランジ部の前面と前記キャップ部の後面とが当接した際に閉空間を形成する凹部が設けられ、
    前記閉空間を減圧して、前記閉空間に生じる差圧で、前記フランジ部と前記キャップ部とを互いに保持させる保持制御部が設けられたことを特徴とするスピンドル装置。
  2. 前記フランジ部と前記キャップ部とがそれぞれ嵌合可能なテーパ形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のスピンドル装置。
  3. 請求項1又は2に記載のスピンドル装置を備えたことを特徴とする工作機械。
  4. 請求項1又は2に記載のスピンドル装置を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
JP2012147868A 2012-06-29 2012-06-29 スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置 Active JP5920058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012147868A JP5920058B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012147868A JP5920058B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008582A JP2014008582A (ja) 2014-01-20
JP5920058B2 true JP5920058B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=50105704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012147868A Active JP5920058B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5920058B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014050410A (ja) * 2013-12-19 2014-03-20 Yanmar Co Ltd コンバイン
CN110608911B (zh) * 2019-09-29 2024-08-30 科德数控股份有限公司 一种五轴机床加载测试装置和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57128939A (en) * 1981-02-02 1982-08-10 Toshiba Mach Co Ltd Vacuum chuck mechanism of wafer fixing apparatus
JPH0674244U (ja) * 1993-03-31 1994-10-21 日本精工株式会社 吸引保持装置
JPH0731246U (ja) * 1993-11-17 1995-06-13 株式会社森田工業 チャック
JPH1173688A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Ntn Corp ディスク回転支持装置
JP4851282B2 (ja) * 2006-09-21 2012-01-11 株式会社ディスコ 切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014008582A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5261664B2 (ja) 真空ポンプ
CN108869558B (zh) 一种轴承、转子系统及轴承的控制方法
EP2865845B1 (en) Compressor
CN101733648A (zh) 机床用的主轴驱动装置中的夹紧装置
KR100825365B1 (ko) 진공용 직선반송장치
JP5920058B2 (ja) スピンドル装置、並びにそれを備えた工作機械及び半導体製造装置
KR102589330B1 (ko) 기체 베어링, 다공성 매체 진공 롤러 및 다공성 매체 에어 턴
KR100816360B1 (ko) 내모멘트 대책 정압기체 베어링기구
JPH07167136A (ja) 圧力媒体供給可能なラジアル軸受け
US10788076B2 (en) Rotation mechanism, machine tool, and semiconductor manufacturing device
JP2012020378A (ja) 工作機械用の割り出し装置
JP2019214992A (ja) 真空ポンプ
US9212665B2 (en) Planetary-type auxiliary bearing for a hydrostatic primary bearing
JP5404591B2 (ja) 回転テーブル
JP2020202268A (ja) 基板処理装置
JP2003065334A (ja) 静圧気体軸受
KR20110064091A (ko) 공작기계의 에어 베어링 실린더
CN202402483U (zh) 一种静压气浮轴承
JP2007247762A (ja) 静圧気体軸受スピンドル
CN102494025A (zh) 一种静压气浮轴承
TWI485339B (zh) Sealing mechanism and processing device
JP4845114B2 (ja) スピンドル装置
JP2007078037A (ja) 静圧スラスト軸受装置
JP4989140B2 (ja) エアスピンドル用駆動装置
JP2000104736A (ja) 静圧空気軸受支持ガイドローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5920058

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150