JP5919562B2 - 目元用美容器具 - Google Patents
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Description
〔1〕本発明に従う目元用美容器具の一形態は、眼と対向するように開口する凹部、および、眼下の肌面と接触するように前記凹部の下部に設けられる肌当接面を含むハウジングと、前記ハウジングに対して前記凹部が開口する側とは反対側に設けられ、前記ハウジングとの間に空間が形成されるように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、前記空間に設けられるヒーターと、液体を保持可能な構造を含み、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と、前記空間に設けられ、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板とを備える。
〔2〕前記目元用美容器具の一例は前記空間に設けられ、前記肌当接面を振動させる振動発生器をさらに備える。
〔3〕前記目元用美容器具の一例は前記空間を区画する隔壁をさらに備え、前記伝熱板および前記ヒーターは前記隔壁と前記ハウジングとの間に設けられ、前記振動発生器は前記隔壁と前記カバーとの間に設けられ、前記隔壁に取り付けられる。
〔4〕前記目元用美容器具の一例によれば、前記隔壁は前記伝熱板を前記肌当接面の裏面に押し付ける突起を含む。
〔5〕前記目元用美容器具の一例によれば、前記突起の先端の形状は球面状である。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図15を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」「左右方向」「上下方向」をいう場合は、目元用美容器具を目元に装着して、図1に示すように前方を向いた使用者を基準とした際の「前後方向」「左右方向」「上下方向」をいうものとする。前後方向は、使用者に近い方向を前方とする。
図1〜図6に示すように、本実施形態の目元用美容器具(以下、「器具」と略すこともある)1は、装着時に使用者の目元に当接する弾性材料からなるパッド21と、そのパッド21が取り付けられる剛性材料からなる外郭を構成するハウジング12と、カバー11を備えている。
前記カバー11の左右両側部は、前記ハウジング12のフック部13を覆うように延設され、使用時にはフック部13が露出しないようになっている。なお、図2〜図6では装着バンド20の図示を省略している。
図2に示すように、前記カバー11の上面は有色透明な合成樹脂で形成され、その平面形状はほぼ三日月状である。そして、そのカバー11の上面で操作部と表示部が構成されるとともに、左右一対のスイッチ50が形成されている。
このとき、給水プレート30を加熱面16側に向かって凸となるように反らせた状態で、給水プレート30を凸部18a,18bに係合させれば、貫通孔32の多い部分が加熱面16に確実に密着して、ミストの発生が促進される。
ヒーター40の左右方向中間部の発熱量を抑制する手段として、上記の他に、ヒーター40の左右方向中間部に放熱板を設けること、ヒーター40を左右に分割してその間を抵抗値の低い通電材で接続することが考えられる。
前記ヒーター40の後面には、前記伝熱板41がヒーター40と密着するように配設されている。また、図5及び図14に示すように、伝熱板41の後方には前記ハウジング12に取着されるヒーターカバー49が配設され、そのヒーターカバー49から伝熱板41に向かって突出する多数の突起61が形成されている。そして、突起61で伝熱板41がヒーター40に向かって押圧されて密着するようになっている。
前記ヒーターカバー49には、図14に示すように、前記分割平板43a,43bを肌当接面17の裏面に向かって押圧する突起62が形成されている。そして、各分割平板43a,43bが突起62に押圧されて、肌当接面17の裏面に密着するようになっている。
前記分割平板43a,43bのうち、ハウジング12の左右方向中央部側に位置する分割平板43bの基端部近傍には、その分割平板43bの折曲げ縁に沿う方向に長孔45が形成されている。この長孔45は、ヒーター40から各分割平板43a,43bまでの熱伝導距離を概ね揃えるために形成されている。
前記温度センサー42は、中央に位置する分割平板43aの後面において、上下方向中央部に取着されている。すなわち、肌当接面17は上下方向中央部より下方位置で、眼窩より下の頬部に当接するため、この頬部に対応する位置に温度センサー42を配設している。
図5、図6及び図9に示すように、振動付与装置は前記振動モーター54が前記制御基板51上の制御回路から供給される制御電流により動作し、振動を発生させる。この振動モーター54は前記肌当接面17の後方において、前記ヒーターカバー49に固定されている。
制御部は、ハウジング12とカバー11との間に収容される電池ケース52と、電池ケース52にセットされる電池53と、電池ケース52の上方に設けられた制御基板51とを主要部として備えている。
上記目元用美容器具1を使用する際には、図1に示すように、パッド21で目元を覆う状態となるように器具1を装着する。装着バンド20を使用しない場合には、図6に示すように、パッド21の当接面22を額からこめかみにかけて接触させ、ハウジング12の肌当接面17を頬に接触させた状態で、顔を仰向けにする等して、器具1が目元からずれないように保持する。
顔が極端に大きかったりあるいは小さかったりして、器具1の重量だけでは充分に密着しない場合には、装着バンド20を使用してパッド21の当接面22を顔面に密着させるようにする。
このような肌当接面17の振動により、使用者の目元に対し適度なマッサージ効果が得られ、目元の血行促進に寄与する。特に、クマのできやすい眼の下側の肌に集中して振動が伝わるため、クマ解消の効果が大きい。
(1)ミスト発生装置で発生する温ミストと、熱付与装置で発生する熱と、振動付与装置で発生する振動により、目元に潤いを与えるとともに適度なマッサージを施すことができる。従って、目元の血行の促進を図り、眼精疲労及び目の下のクマの解消を図ることができる。
(2)眼の下方の肌面に硬質材のハウジング12に設けた肌当接面17を当接させ、眼の側方及び上方をハウジング12に取着した軟質材のパッド21で覆って眼に対向する位置に空間Sを形成した。従って、ミスト発生装置として給水プレート30から空間S内に供給される温ミストの空間Sからの漏れを抑制して、目元の肌に対する加湿効果及び温熱効果を向上させることができる。
(3)硬質材のハウジング12に形成した肌当接面17を眼の下の肌面に直接当接させ、その肌当接面17を振動モーター54で振動させるので、眼の下の肌面に振動を効率よく伝達することができる。
(4)ヒーター40と、ヒーター40で発生される熱を肌当接面17に伝達する伝熱板41をハウジング12とヒーターカバー49とで覆われる閉空間C内に収容した。そして、ヒーターカバー49を隔壁とするように、振動モーター54を閉空間Cの外部でヒーターカバー49に取着したので、ヒーター40の熱による振動モーター54の過熱を防止することができる。従って、振動モーター54の信頼性を向上させることができる。
(5)シート状のヒーター40をほぼ伝熱板41と、肌当接面17の裏面と、給水プレート30を加熱するに加熱面16にのみ当接させたので、ヒーター40で発生する熱を肌当接面17及び給水プレート30に効率よく伝達することができる。
(6)振動モーター54および制御基板51を閉空間Cの外部に取着したので、伝熱板41と肌当接面17の裏面との間に塗布される熱伝導グリスから揮発したシリコンが振動モーター54及び制御回路等に悪影響を及ぼすことはない。
(7)ヒーターカバー49から突出される突起61で伝熱板41をヒーター40に押圧するので、ヒーター40で発生される熱を伝熱板41に効率よく伝達することができる。
(8)ヒーターカバー49から突出される突起62で伝熱板41の分割平板43a,43bを肌当接面17の裏面に押圧するので、伝熱板41から肌当接面17に熱を効率よく伝達することができる。
(9)振動モーター54からヒーターカバー49に伝達される振動を、突起62を介してハウジング12の肌当接面17に効率よく伝達することができる。
(10)突起61,62の先端を半球状としたので、突起61,62の先端と伝熱板41との接触面積を小さくして、伝熱板41からヒーターカバー49への熱伝導を抑制しながら、伝熱板41をヒーター40及び肌当接面17の裏面に押圧するための十分な押圧力を発生させることができる。
(11)パッド21を軟質で弾性を備えたシリコンゴムで形成したので、顔面に密着し易い。
(12)パッド21の当接面22部分の肉厚を薄くしたので、顔面に密着し易い。
(13)パッド21をハウジング12に対し着脱可能としたので、ハウジング12から取り外して洗浄することも容易である。
(14)装着バンド20を取着するフック部13をパッド21の外側でハウジング12に設けたので、装着バンド20でパッド21の両側を顔面に押しつけて、パッド21を顔面に密着させることができる。
(15)給水プレート30をハウジング12に対し着脱可能としたので、容易に取り外して洗浄することができる。
(16)給水プレート30の両眼の間に対向する部分は幅狭に形成され、ヒーター40はその幅狭部分に対向する位置で発熱量が抑制されている。また、給水プレート30の幅狭部分に把持部31が形成されている。従って、給水プレート30の幅狭部分の温度を抑制して、使用者の鼻梁付近に過度の熱が付与されることを防止することができるとともに、使用後に把持部31を持って給水プレート30をハウジング12から容易に取り外すことができる。
(17)給水プレート30の左右方向中央部は幅狭に形成され、その幅狭部には水を保持する貫通孔32が設けられていない。従って、使用者の鼻梁に水が漏れることはなく、眼の周囲を中心に温ミストを供給することができる。
(18)給水プレート30の幅狭部分に穴30cが形成されているとともに、把持部31はハウジング12の加熱面16から離れるように前方に向かって延設されているので、把持部31に熱が伝わり難い。従って、使用後に把持部31を持って給水プレート30を容易に取り外すことができる。
(19)給水プレート30を加熱面16側に向かって凸となるように反らせた状態で、給水プレート30をハウジング12の凸部18a,18bに係合させれば、容易な取付操作で貫通孔32の多い部分を加熱面16に確実に密着させることができる。
(20)重量物である電池53がハウジング12の後部に位置してハウジング12の重心が前後方向中央部より後方に位置するので、器具1が転倒した場合にはハウジング12の後方が自動的に下方となって、ハウジング12の凹部15が上方を向いた状態となる。従って、給水プレート30から垂れた水は凹部15からこぼれにくい。
(21)ジャック挿入口29は、器具1を水平面上に置いた状態で斜め下方に向かって露出されている。従って、器具1の静置状態で上方から水がかかった場合、あるいは給水プレート30から垂れた水がハウジング12の下面まで伝い落ちた場合にも、その水がジャック挿入口29内への浸入を防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・伝熱板41の材質は、この実施形態ではアルミニウムを使用しているが、熱伝導に優れた材質であれば、他の材質で形成してもよい。例えば、銅、金、銀、白金、ベリリウム、タングステン、マグネシウム、モリブデン、鉄、ニッケル、パラジウム、鉛等の熱伝導に優れた金属、アルミニウム合金、ステンレス鋼、マグネシウム合金、合金鋼、ニッケル合金、銅合金、鉄合金等の合金でもよい。
・充電可能な電池53に代えて、乾電池あるいは商用電源を直接供給するようにしてもよい。
・突起61,62の先端部は、球面状以外の形状、例えば多角錐状に形成してもよい。また、突起61,62の先端部と伝熱板41との間に断熱材を介在させてもよい。
11 :カバー
12 :ハウジング
13 :フック部
14 :取付孔
15 :凹部
16 :加熱面
17 :肌当接面
18a:凸部
18b:凸部
20 :装着バンド
21 :パッド
22 :当接面
23 :取付面
24 :突起
28 :脚部
29 :ジャック挿入口
30 :給水プレート(液体保持部材)
30a:対向面
30b:受熱面
30c:穴
31 :把持部
32 :貫通孔
40 :ヒーター
41 :伝熱板
42 :温度センサー
43a:分割平板
43b:分割平板
44 :爪
45 :長孔
46 :凸部
49 :ヒーターカバー(隔壁)
50 :スイッチ
51 :制御基板
52 :電池ケース
53 :電池
54 :振動モーター(振動発生器)
54a:偏芯分銅
55 :モーターカバー
56 :ジャック
61 :突起
62 :突起
63 :リブ
64 :段差部
65 :位置決め凸部
C :閉空間
S :空間
Claims (5)
- 眼と対向するように開口する凹部、および、眼下の肌面と接触するように前記凹部の下部に設けられる肌当接面を含むハウジングと、
前記ハウジングに対して前記凹部が開口する側とは反対側に設けられ、前記ハウジングとの間に空間が形成されるように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、
前記空間に設けられるヒーターと、
液体を保持可能な構造を含み、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と、
前記空間に設けられ、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板とを備える
目元用美容器具。 - 前記空間に設けられ、前記肌当接面を振動させる振動発生器をさらに備える
請求項1に記載の目元用美容器具。 - 前記空間を区画する隔壁をさらに備え、
前記伝熱板および前記ヒーターは前記隔壁と前記ハウジングとの間に設けられ、
前記振動発生器は前記隔壁と前記カバーとの間に設けられ、前記隔壁に取り付けられる
請求項2に記載の目元用美容器具。 - 前記隔壁は前記伝熱板を前記肌当接面の裏面に押し付ける突起を含む
請求項3に記載の目元用美容器具。 - 前記突起の先端の形状は球面状である
請求項4に記載の目元用美容器具。
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