JP5696250B2 - 目元用美容器具 - Google Patents

目元用美容器具 Download PDF

Info

Publication number
JP5696250B2
JP5696250B2 JP2014146891A JP2014146891A JP5696250B2 JP 5696250 B2 JP5696250 B2 JP 5696250B2 JP 2014146891 A JP2014146891 A JP 2014146891A JP 2014146891 A JP2014146891 A JP 2014146891A JP 5696250 B2 JP5696250 B2 JP 5696250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
housing
heat transfer
contact surface
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014146891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014217777A (ja
Inventor
小栗 一也
一也 小栗
絢子 松井
絢子 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014146891A priority Critical patent/JP5696250B2/ja
Publication of JP2014217777A publication Critical patent/JP2014217777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5696250B2 publication Critical patent/JP5696250B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Rehabilitation Therapy (AREA)

Description

本発明は目元に美容効果を与える目元用美容器具に関する。
従来の目元用美容器具の一例によれば、目元を布状のアイマスクにより覆い、熱、振動、および、圧力を目元に与え、目元を効果的にマッサージする。この目元用美容器具は、アイマスクとカバーとの間にヒーター、エアバッグ、振動発生器、および、エアバッグを駆動するためのポンプが配置される。アイマスクは取り付け用ベルトにより顔面に装着される。目元用美容器具が駆動することにより、ヒーターの熱、振動発生器の振動、および、エアバッグの圧力が目元に付与され、眼精疲労等に効果があるマッサージが目元に施される。なお、特許文献1は従来の目元用美容器具の一例を開示している。
実用新案登録第3115942号
特許文献1のマッサージ器によれば、熱、振動、および、圧力が布状のアイマスクを介して目元に与えられるため、熱等が目元に効率的に与えられないおそれがある。一方、目元に美容効果を与える別の手段として、水蒸気などの霧状液体であるミストを目元に供給し、目元を保湿する手段がある。
本発明の目的は相乗的な美容効果を目元に効率的に与えることができる目元用美容器具を提供することである。
本発明の一形態に従う目元用美容装置は、凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材とを備え、前記伝熱板は前記肌当接面に沿う分割平板を含む。
目元用美容器具の一形態は相乗的な美容効果を目元に効率的に与えることができる。
は実施の形態の目元用美容器具の使用状態を示す斜視図である。 は図1の目元用美容器具の平面図である。 は図1の目元用美容器具の正面図である。 は図1の目元用美容器具の背面図である。 は分解された図1の目元用美容器具の斜視図である。 は図1の目元用美容器具の断面図である。 は図1の目元用美容器具の内部の背面図である。 は図7のA−A線の断面図である。 は図7のB−B線の断面図である。 は図1の目元用美容器具の背面側の斜視図である。 はパッドが取り外された図10の目元用美容器具の斜視図である。 は図1の目元用美容器具の底面側の斜視図である。 は図4の給水プレートの把持部の斜視図である。 は図5のヒーター等の背面側の斜視図である。 は図5のヒーター等の正面側の斜視図である。
(目元用美容器具が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明の一形態に従う目元用美容装置は、凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材とを備え、前記伝熱板は前記肌当接面に沿う分割平板を含む。
本目元用美容器具によれば、液体保持部材により凹部内に供給される温ミスト、および、伝熱板の分割平板から肌当接面に伝達される熱がそれぞれ目元に与えられる。このため、温ミストおよび熱により相乗的な美容効果が目元に効率的に与えられる。
〔2〕前記目元用美容器具の一形態は、前記肌当接面は前記ハウジングの外側に向けて突出する凸曲面であり、前記肌当接面の裏面は前記凸曲面に対応した凹曲面であり、前記分割平板は前記凹曲面に沿うように形成され、前記凹曲面と接触する。
本目元用美容器具によれば、肌当接面が目元に密着しやすい。また、ヒーターの熱が伝熱板の分割平板から肌当接面に効率的に伝達される。このため、例えば目元の血行を促進させる効果が高められる。
〔3〕前記目元用美容器具の一形態は、前記伝熱板の後面側に配置されるヒーターカバーをさらに備え、前記ヒーターカバーは前記分割平板を前記肌当接面の裏面に押し付ける押付要素を含む。
本目元用美容器具によれば、伝熱板の後面からの放熱がヒーターカバーにより抑えられる。このため、伝熱板の分割平板から肌当接面に熱が効率的に伝達される。また、伝熱板の分割平板が押付要素により肌当接面に押し付けられるため、伝熱板の分割平板から肌当接面に熱が一層効率的に伝達される。
〔4〕前記目元用美容器具の一形態は、前記伝熱板は前記ヒーターの後面と接触する部分である接触部分を含み、前記分割平板は前記接触部分と繋がり、前記ヒーターカバーは前記接触部分を前記ヒーターに押し付ける押付要素をさらに含む。
本目元用美容器具によれば、伝熱板の接触部分が押付要素によりヒーターに押し付けられるため、ヒーターから伝熱板に熱が効率的に伝達される。このため、伝熱板の分割平板から肌当接面に伝達される熱量が増加する。
〔5〕本発明の一形態に従う目元用美容装置は、凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と、前記伝熱板の後面側に配置されるヒーターカバーとを備える。
本目元用美容器具によれば、液体保持部材により凹部内に供給される温ミスト、および、伝熱板から肌当接面に伝達される熱がそれぞれ目元に与えられる。このため、温ミストおよび熱により相乗的な美容効果が目元に効率的に与えられる。また、伝熱板の後面側にヒーターカバーが配置されるため、伝熱板の後面からの放熱がヒーターカバーにより抑えられる。このため、伝熱板から肌当接面に熱が効率的に伝達される。
〔6〕本発明の一形態に従う目元用美容装置は、凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と、前記伝熱板を前記肌当接面に押し付ける押付要素とを備える。
本目元用美容器具によれば、液体保持部材により凹部内に供給される温ミスト、および、伝熱板から肌当接面に伝達される熱がそれぞれ目元に与えられる。このため、温ミストおよび熱により相乗的な美容効果が目元に効率的に与えられる。また、伝熱板が押付要素により肌当接面に押し付けられるため、伝熱板から肌当接面に熱が効率的に伝達される。
〔7〕本発明の一形態に従う目元用美容装置は、凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と、前記伝熱板を前記ヒーターに押し付ける押付要素とを備える。
本目元用美容器具によれば、液体保持部材により凹部内に供給される温ミスト、および、伝熱板から肌当接面に伝達される熱がそれぞれ目元に与えられる。このため、温ミストおよび熱により相乗的な美容効果が目元に効率的に与えられる。また、伝熱板が押付要素によりヒーターに押し付けられるため、ヒーターから伝熱板に熱が効率的に伝達される。
(実施の形態)
図1〜図15を参照して実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」「左右方向」「上下方向」をいう場合は、目元用美容器具を目元に装着して、図1に示すように前方を向いた使用者を基準とした際の「前後方向」「左右方向」「上下方向」をいうものとする。前後方向は、使用者に近い方向を前方とする。
図1〜図6に示すように、本実施の形態の目元用美容器具(以下、「器具」と略すこともある)1は、装着時に使用者の目元に当接する弾性材料からなるパッド21と、そのパッド21が取り付けられる剛性材料からなる外郭を構成するハウジング12と、カバー11を備えている。
図1に示すように、ハウジング12の左右両側に取着された装着バンド20を使用者の後頭部にかけることにより、目および目の周囲を覆うように装着可能となっている。
図4、図8および図9に示すように、ハウジング12の使用者の目元側には、左右対称状の凹部15が形成され、その凹部15の上方および左右両側を覆うようにパッド21がハウジング12に着脱可能に取着される。そして、図1に示すように器具1を装着した状態では使用者の目元の上方および左右両側がパッド21で覆われる。
凹部15は、図4および図6に示すように、器具1の装着状態で使用者の両目部分にそれぞれ対向するとともに、使用者の鼻梁と対応する中央位置で狭まって左右対称状に形成されている。
器具1の装着時において、使用者の目の周囲にパッド21の上部および左右両側の周縁部である当接面22が当接すると、使用者の目の周囲の肌に対して、ハウジング12の凹部15の開口縁部がパッド21により延長される。そして、凹部15の内面およびパッド21の当接面22と、使用者の目元との間に、鼻梁と対応する箇所(眼より下方)でのみ隙間を介して外部に繋がるほぼ閉空間の空間S(図6参照)が形成されるようになっている。
図4に示すように、パッド21の当接面22を上方から見た平面形状は、多数の男女の額周囲の形状の平均的な形状を、女性に対応するように相似的に縮小した形状となっている。また、パッド21の材料は、顔へのフィット感、着脱の容易さ、汚れた場合にクリーニングのし易さおよび耐久性を考慮して、シリコンゴムが使用されている。そして、当接面22の厚さは概ね1mm以下であり、図8に示すように、当接面22の内側に形成されるハウジング12への取付面23より薄くなっている。
パッド21の取付面23には、ハウジング12の外縁部に設けられている取付孔14より一回り大きな外周形状で形成された突起24が複数個設けられ、その突起24を取付孔14に弾性的に嵌合すると、パッド21がハウジング12に装着される。また、突起24を取付孔14から外すことによりパッド21をハウジング12から取り外し可能である。
図11に示すように、ハウジング12の左右両端部にはフック部13がそれぞれ形成されている。そして、フック部13には、必要に応じてゴムバンド等の装着バンド20の端部が取着される。すなわち、図1に示すように、器具1のパッド21を目元に当接させた状態で装着バンド20を後頭部に掛けることにより、器具1が目元から落ちない。従って、装着バンド20はパッド21を使用者の目元に当接した状態に固定するための固定部材として機能する。
また、使用者が仰向けになった状態で、器具1のパッド21を上方から目元に当接させれば、装着バンド20は必ずしも必要ではない。
カバー11の左右両側部は、ハウジング12のフック部13を覆うように延設され、使用時にはフック部13が露出しないようになっている。なお、図2〜図6では装着バンド20の図示を省略している。
図4に示すように、ハウジング12の凹部15内の奥部には、凹部15の周縁形状と相似な外縁形状の給水プレート30が着脱可能に嵌着されている。
図2に示すように、カバー11の上面は有色透明な合成樹脂で形成され、その平面形状はほぼ三日月状である。そして、そのカバー11の上面で操作部と表示部が構成されるとともに、左右一対のスイッチ50が形成されている。
スイッチ50は、その上端がカバー11の上面から突出しないように取着され、器具1を上下方向にひっくり返した状態で机上に置いた場合でも、スイッチ50が誤操作されないようになっている。
図5に示すように、カバー11内において、カバー11の上面の下方位置にはハウジング12に保持される制御基板51が配設され、その制御基板には制御回路および器具1の動作状態により点灯するLEDが搭載されている。LEDの点灯状態は、カバー11の上面に透過する光で認識される。
ハウジング12の凹部15の後側にはシート状のヒーター40が設けられ、そのヒーター40と凹部15との間に位置するハウジング12の加熱面16に当接している。ヒーター40の後面にはアルミ板で形成された伝熱板41が当接している。伝熱板41は、ヒーター40で発生する熱を図8および図9に示すハウジング12の肌当接面17に伝達するようになっている。肌当接面17は、ハウジング12の凹部15の下方において、左右方向に対称状に形成される。
また、伝熱板41には、図15に示すように、ヒーター40の温度を間接的に検出する温度センサー42が設けられ、その温度センサー42の検出信号は制御回路に出力される。そして、制御回路はヒーター40の温度があらかじめ設定された温度を超えないように、ヒーター40に供給する電流を制御するようになっている。
図5に示すように、制御基板51には電池ケース52が設けられ、その電池ケース52に充電可能な電池53が保持されている。そして、制御回路およびヒーター40は電池53を電源として動作する。
図5および図9に示すように、ハウジング12の肌当接面17の内側には振動モーター54が設けられている。振動モーター54の動作は制御回路により制御され、その出力軸に取着された偏芯分銅54aの回転により振動を発生させ、その振動が肌当接面17に伝達される。
図8に示すように、ハウジング12の下面後部にジャック挿入口29が設けられ、図3に示すように、ACアダプターのジャック56を差し込んで、電池53を充電可能となっている。ジャック挿入口29は、この器具1を水平面上に置いた状態で斜め下方に向かって露出されている。従って、この器具1の静置状態で上方から水がかかった場合、あるいは給水プレート30から垂れた水がハウジング12の下面まで伝い落ちた場合にも、その水がジャック挿入口29内に容易には浸入しないようになっている。
カバー11の下面の左右には脚部28が設けられ、この器具1を机上に置いた場合に、ジャック挿入口29に差し込まれたジャック56に負荷をかけないようになっている。
また、重量物である電池53がハウジング12の後部(図8において左方)に位置してハウジング12の重心が前後方向中央部より後方に位置するので、器具1が転倒した場合にはハウジング12の後方が自動的に下方となって、ハウジング12の凹部15が上方を向いた状態となる。従って、給水プレート30から垂れた水は、凹部15からこぼれにくい。
次に、ミスト発生装置について説明する。図4、図5、図8および図9に示すように、ミスト発生装置は、加熱手段として機能するヒーター40と、ミスト発生手段として機能する給水プレート30とを備えている。
給水プレート30は、耐熱性、耐スチーム性を備えた合成樹脂(例えばポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート)で形成され、液体としての水を表面張力により保持可能とした多数の小さな貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、給水プレート30の厚さ方向に貫通されている。
また、図4に示される多数の貫通孔32は器具1が顔面に装着されたときに使用者の目と対向する領域に位置し、両眼の間の鼻梁に対向する位置には貫通孔32が設けられていない。なお、この部分には貫通孔32を疎らに設けてもよい。
図9に示すように、貫通孔32の径は、給水プレート30の目元に対する対向面30a側の径がヒーター40で過熱される受熱面30b側の径と同等以上となっている。なお、各貫通孔32の直径は、表面張力を充分に確保するために、0.5mm〜1.5mm程度の大きさとすることが好ましい。
図5に示すように、給水プレート30の後方において、ハウジング12の加熱面16がヒーター40で加熱され、その加熱面16に当接する給水プレート30が加熱されて、各貫通孔32に保持されている水が加熱される。すると、貫通孔32に保持されている水が温ミストとなって凹部15内に放出され、使用者の目元に供給されるようになっている。従って、給水プレート30の対向面30aは、使用者の目元に向けてミストを放出するミスト放出部として機能する。このような構成により、給水プレート30を加熱面16に密着させることが好ましい。
図4および図8に示すように、ハウジング12の凹部15の天井面には、加熱面16から給水プレート30の板厚分隔てた位置に凸部18aが左右方向に一対設けられている。また、図4および図13に示すように、ハウジング12には、凸部18aの下方において、給水プレート30の左右方向中央部に設けられた把持部31の両側のフックを係止する凸部18bが設けられている。
そして、給水プレート30を凸部18a,18bに係合させると、給水プレート30が加熱面16に密着する状態で保持される。
このとき、給水プレート30を加熱面16側に向かって凸となるように反らせた状態で、給水プレート30を凸部18a,18bに係合させれば、貫通孔32の多い部分が加熱面16に確実に密着して、ミストの発生が促進される。
図8に示すように、給水プレート30の把持部31は加熱面16から離れるように前方に向かって延設されている。また、給水プレート30の左右方向中央部は上下方向に幅狭であるとともに、さらに表面積が小さくなるように穴30cが形成されている。従って、把持部31には熱が伝わりにくく、かつ把持部31に水を伝い難くしている。
なお、給水プレート30の全部の貫通孔32で保持される水の量は、器具1の1回の使用で必要とするミストを発生させ得る量としている。すなわち、この器具1の1回の使用後には給水プレート30に水を殆ど残さず、僅かに残る水は加熱面16の余熱だけで乾燥できるようにして、雑菌やカビの発生を抑えるようにしている。
ヒーター40は、左右の眼の近傍でミストを効率よく発生させるために、給水プレート30の左右両側部に対応する位置で発熱量が高くなるように形成されている。具体的には、シート状のヒーター40にプリントされる電熱線の単位面積当たりの発熱量が給水プレート30の左右両側部に対応する位置で高くなるように形成されている。
また、ヒーター40の左右方向中間部では、電熱線の断面積を大きくして電気抵抗を下げることにより、発熱量を抑制するようにしている。
ヒーター40の左右方向中間部の発熱量を抑制する手段として、上記の他に、ヒーター40の左右方向中間部に放熱板を設けること、ヒーター40を左右に分割してその間を抵抗値の低い通電材で接続することが考えられる。
給水プレート30の左右方向中間部の温度を抑制する手段として、ヒーター40の左右方向中間部で給水プレート30との間で加熱面16を構成するハウジング12の肉厚を厚くすること、給水プレート30左右方向中間部と加熱面16との間に隙間を設けること等が考えられる。
次に、目元に熱を付与する熱付与装置について説明する。
ヒーター40の後面には、伝熱板41がヒーター40と密着するように配設されている。また、図5および図14に示すように、伝熱板41の後方にはハウジング12に取着されるヒーターカバー49が配設され、そのヒーターカバー49から伝熱板41に向かって突出する多数の突起61が形成されている。そして、突起61で伝熱板41がヒーター40に向かって押圧されて密着するようになっている。
突起61の先端は半球状に丸められ、伝熱板41を充分に押圧するための強度を確保しながら、伝熱板41との接触面積を小さくしてヒーターカバー49への熱伝導を小さくするようになっている。
伝熱板41は、ヒーター40と密着する部分の下方で、凹部15の下面に沿って水平方向に折り曲げられ、ハウジング12に当接することなくハウジング12の肌当接面17近傍まで延設され、さらに肌当接面17に沿って下方へ延びる5枚の分割平板43a、43bが形成されている。
図10に示すように、ハウジング12の肌当接面17は、前方すなわち顔面側に向かって凸となる曲面であり、肌当接面17の裏面の形状はその曲面に対応する凹曲面である。このため、図14に示すように、伝熱板41を肌当接面17の裏面に密着させるために、凹曲面に沿うように5枚の分割平板43a、43bが凸曲面の一部を構成するように形成されている。
分割平板43a、43bは、中央に位置するものから側方に向かって順次長さが短くなるように形成されている。分割平板43a、43bの枚数は、5枚に限定されるものではなく、3〜10枚程度としてもよい。
伝熱板41の分割平板43a、43bには、ハウジング12の肌当接面17の裏面との密着性を確保するために、熱伝導性に優れたグリスが塗布される。
ヒーターカバー49には、図14に示すように、分割平板43a、43bを肌当接面17の裏面に向かって押圧する突起62が形成されている。そして、各分割平板43a、43bが突起62に押圧されて、肌当接面17の裏面に密着する。
突起62の形状は、伝熱板41をヒーター40に向かって押圧する突起61と同様な構成である。
分割平板43a、43bのうち、ハウジング12の左右方向中央部側に位置する分割平板43bの基端部近傍には、その分割平板43bの折曲げ縁に沿う方向に長孔45が形成されている。この長孔45は、ヒーター40から各分割平板43a、43bまでの熱伝導距離を概ね揃えるために形成されている。
このような構成により、分割平板43aの温度は、その他の分割平板43bの温度と同等若しくはそれ以上となるように設定されている。
温度センサー42は、中央に位置する分割平板43aの後面において、上下方向中央部に取着されている。すなわち、肌当接面17は上下方向中央部より下方位置で、眼窩より下の頬部に当接するため、この頬部に対応する位置に温度センサー42を配設している。
また、肌当接面17は曲面状であるため、分割平板43aに対応する位置の肌当接面17から肌面に対し最も押圧力が作用して、温度が伝わり易い。加えて、分割平板43aが分割平板43bと同等若しくは高い温度となるため、分割平板43aの熱が肌当接面17を介して肌面に最も伝わり易い。このようなことから、図15に示すように分割平板43aに温度センサー42が取着されている。
図4に示すようにさらに、眼窩の平均的な大きさを基に、ハウジング12の凹部15の上下方向の位置および幅と、肌当接面17の上下方向の位置および幅が設計されているので、肌当接面17の上部稜線部は殆ど肌面に接触しない。接触した場合においても、押圧力があまり作用しない部位であるため、熱伝導が少ない。
また、図14等に示される伝熱板41は分割平板43a、43bを除いて図5等に示されるハウジング12と接触していないので、ヒーター40に接する部分の近傍の熱がハウジング12を介して肌面に伝達されることはない。従って、過剰な熱が肌面に伝達されないので、安全性が高い。
温度センサー42は、図15に示すように、分割平板43aに設けられた凸部46で上下方向に位置決めしながら、爪44を折曲げて固定されている。そして、凸部46および爪44は、分割平板43aを加工して形成されているので、分割平板43a以外の部品を使用して温度センサー42を固定する場合に比して、熱伝導損失を低く抑えることが可能となる。
分割平板43aに温度センサー42を固定する手段は、上記の他、ヒーターカバー49から突出される突起で温度センサー42を押圧して固定すること、ヒーターカバー49と温度センサー42との間にゴムやスポンジ等の弾性体を挟み込んで固定すること等が考えられる。しかし、これらは、熱伝導損失が増大するため、必要に応じて対策を講じる必要がある。
伝熱板41の板厚は、ヒーター40の出力性能に応じて適切な厚さが選択されるが、この実施の形態では0.3mmとしている。ヒーター40への供給電力によって0.2〜2.0mm程度の範囲で検討することが望ましい。
すなわち、伝熱板41はヒーター40の熱を肌当接面17を介して肌面に迅速に伝達する必要がある。伝熱板41の厚さが不足すると、伝熱板41の熱容量が小さくなって温度を保持し難くなる。
一方、伝熱板41の厚さかが過大となると、伝熱板41の熱容量が増大して、熱が分割平板43a、43bまで伝達され難くなるとともに、分割平板43aの温度が上限を超えたとき、ヒーター40の通電を停止しても、温度のオーバーシュートが大きいため温度が迅速に下がらず、肌面に心地よい温度を安定して供給できなくなる。従って、上記のような板厚の範囲で最適な板厚を選択することが好ましい。
次に、肌面に振動を付与する振動付与装置について説明する。
図5、図6および図9に示すように、振動付与装置は振動モーター54が制御基板51上の制御回路から供給される制御電流により動作し、振動を発生させる。この振動モーター54は肌当接面17の後方において、ヒーターカバー49に固定されている。
具体的には、ヒーターカバー49は、伝熱板41と同様に、上下方向に断面クランク状に屈曲された形状であり、伝熱板41の後方で、伝熱板41から一定の間隔を隔てた位置に配設される。
そして、ヒーターカバー49から突出されるリブで振動モーター54が同モーターの出力軸の軸方向および径方向に保持される。また、ヒーターカバー49のリブと対向するようにモーターカバー55からリブが突出され、モーターカバー55をヒーターカバー49との間に振動モーター54を挟んでモーターカバー55をヒーターカバー49にネジで固定すると、振動モーター54がモーターカバー55とヒーターカバー49に挟まれた状態で固定される。
このような構成により、振動モーター54がゴム等の弾性緩衝材を介することなく、モーターカバー55とヒーターカバー49間に固定されているので、振動モーター54が発生する振動は、大きく減衰することなくヒーターカバー49に伝達される。そして、ヒーターカバー49の振動がハウジング12の肌当接面17に伝達される。
ヒーターカバー49は、上下方向の中間部である水平部に振動モーター54を保持するためのリブが形成されているので、剛性が高くなり、振動モーター54の振動が伝達され易い。
ヒーターカバー49は、伝熱板41の後方を覆って断熱するものである。ハウジング12にはヒーター40および伝熱板41の外形に沿う位置に後方に向かってリブ63が形成される。
そして、そのリブ63の先端縁にヒーターカバー49を当接させた状態でヒーターカバー49がハウジング12に固定されて、ハウジング12とヒーターカバー49とでヒーター40および伝熱板41を収容する閉空間Cが形成される。
また、図5に示すように、リブ63の先端縁に複数の段差部64が形成され、ヒーターカバー49の周縁部にはリブ63に嵌合する位置決め凸部65が形成されている。そして、位置決め凸部65を段差部64に係合させて前後方向、上下方向および左右方向に位置決めしながらヒーターカバー49をハウジング12に固定すると、閉空間Cの密閉性が向上する。
分割平板43a、43bには熱伝導性を向上させるためにグリスを塗布している。このグリスはシリコンが含まれているものが一般的で、熱で揮発したシリコンが電気的接点部に付着して接点不良を引き起こすことがある。
しかし、この実施の形態では、グリスを塗布している部分が閉空間C内であるため、揮発したシリコンが閉空間Cの外に位置する振動モーター54および制御回路等に悪影響を及ぼすことはない。
振動モーター54の回転数は、制御回路上のマイコンの信号により制御される。複数の振動パターンが組み合わされたモードが複数設定され、スイッチ50を押す度にモードを切り替え操作可能となっている。
次に、ミスト発生装置、熱付与装置および振動付与装置の制御部について説明する。
制御部は、ハウジング12とカバー11との間に収容される電池ケース52と、電池ケース52にセットされる電池53と、電池ケース52の上方に設けられた制御基板51とを主要部として備えている。
電池53は、充電可能とした蓄電池であり、ハウジング12に設けられたジャック挿入口29にジャック56を介してACアダプター(図示しない)を挿入することにより充電可能となっている。
制御回路は、電池53から供給される電力に基づいてヒーター40および振動モーター54の動作を制御する。そして、スイッチ50の押圧操作と、温度センサー42から出力される温度検出信号に基づいて、振動モーター54の回転数を制御するとともに、ヒーター40との間に介在される開閉器を開閉して、ヒーター40の発熱動作を制御している。
次に、上記のように構成された目元用美容器具の作用を説明する。
上記目元用美容器具1を使用する際には、図1に示すように、パッド21で目元を覆う状態となるように器具1を装着する。装着バンド20を使用しない場合には、図6に示すように、パッド21の当接面22を額からこめかみにかけて接触させ、ハウジング12の肌当接面17を頬に接触させた状態で、顔を仰向けにする等して、器具1が目元からずれないように保持する。
パッド21は、シリコンゴム等の弾性材料であり、当接面22の厚さは約1mm以下となっていて,ハウジング12への取付面23の厚さ(約2mm)より薄くなっているため、変形し易い。このため、使用者の顔が大きくても、器具1を顔に載せて上を向けば、器具1の自重によりパッド21の当接面22が外側へ広がって顔面に密着する。
また、大きさの異なるパッドを複数(例えばS,M,Lサイズ)用意し、使用者の顔の大きさに合わせてパッドを交換可能とすることで、密着性を確保することも可能である。
顔が極端に大きかったりあるいは小さかったりして、器具1の重量だけでは充分に密着しない場合には、装着バンド20を使用してパッド21の当接面22を顔面に密着させるようにする。
装着バンド20を取着するフック部13は、カバー11で覆われているので、器具1を誤って落下させたり、さまざまな方向で置かれたりした場合でも、フック部13に直接作用する負荷が軽減されるので、不用意な破損を防止することが可能である。
また、パッド21外縁部分やハウジング12とパッド21との嵌合部分も、カバー11によりほぼ覆われるので、さまざまな方向で置かれたりした場合でも、これらの部分に無用な負荷が作用することを防止することができる。従って、長時間放置された場合にも、パッド21の変形を防止することができる。
また、重量物である電池53がハウジング12の後部に位置してハウジング12の重心が前後方向中央部より後方に位置するので、器具1を机上に置いた場合、いずれの場合にも凹部15が上方を向いた状態となる。従って、パッド21の左右両端の薄肉部は机上面から浮いた状態となるので、パッド21の変形が防止される。
使用時に、スイッチ50が押圧されてオン状態となると、制御回路が動作して、ヒーター40への通電が開始される。するとヒーター40が発熱してハウジング12の加熱面16の温度が上昇し、その熱で給水プレート30の貫通孔32に保持されている水が加熱される。
すると、水が蒸気化して温ミストが生成され、その温ミストが給水プレート30の対向面30aから凹部15内の空間Sに放出される。このとき、水を保持している貫通孔32が給水プレート30上において目元と対向する部分に集中的に形成されているので、温ミストが使用者の目元に集中的に供給される。
また、貫通孔32の径が給水プレート30の対向面30aに向かって大きくなっていれば、貫通孔32内の熱交換面積が対向面30aに向かって広くなるため、蒸気化効率が上昇する。この結果、ヒーター40が発熱してから温ミストが発生するまでの時間を短縮することが可能となる。
貫通孔32から放出された高温の温ミストは、ほぼ閉空間の空間Sを浮遊し、かつ温度を低下させながら使用者の目元に向かって移動する。従って、高温の温ミストが目元の肌に直接的に吹き付けられることはない。
目元側に移動した温ミストは、目元の肌に付着する。すると、適温の温ミストで目元の肌に潤いが与えられるので、目元の肌の加湿および保湿、乾燥の抑制、キメの細かさの向上と、血行促進による疲労回復が図られる。
制御回路は、適度なミストを発生させるために、ミスト温度が35℃〜45℃(望ましくは39℃〜44℃)の範囲、ミスト量が10mg〜100mg/分(望ましくは10mg〜60mg/分)の範囲となるようにヒーター40の温度を制御する。
節電および低音やけどの回避を図るために、ヒーター40に対する通電は、通電開始から所定時間(本実施の形態では一例として12分)が経過すると、制御回路制御により遮断される。
ヒーター40が発熱すると、ヒーター40の後面に密着する伝熱板41が加熱され、その熱は伝熱板41の下部の分割平板43a、43bからハウジング12の肌当接面17を介して眼の下方部分の肌に伝達される。伝熱板41はその上部および下部でヒーター40とハウジング12の肌当接面17以外には接触せず、ハウジング12とヒーターカバー49とで囲まれる閉空間C内に配設されている。従って、無用な放熱が阻止され、ヒーター40で発熱した熱は同ヒーター40から伝熱板41を介して肌当接面17に効率よく伝達される。
ヒーター40への通電開始とともに、振動モーター54への通電が開始される。すると、振動モーター54で発生する振動がヒーターカバー49に伝達され、ヒーターカバー49の突起62から分割平板43a、43bを介してハウジング12の肌当接面17に伝達される。また、振動モーター54の振動は、ヒーターカバー49の外縁からハウジング12のリブ63を経ては肌当接面17に伝達され、このような伝達経路により、振動が肌当接面17に効率よく伝達される。
肌当接面17は、布やゴム等の軟質の材料ではなく、硬質の材料で形成されて直接肌に押し当てられるので、振動モーター54で発生する振動は大きく減衰することなく肌当接面17に伝達される。
また、凹部15の上方および側方でパッド21が凹部15を取り囲むように顔面に当接しているので、ハウジング12の振動で肌面に対し肌当接面17がずれることもない。
このような肌当接面17の振動により、使用者の目元に対し適度なマッサージ効果が得られ、目元の血行促進に寄与する。特に、クマのできやすい眼の下側の肌に集中して振動が伝わるため、クマ解消の効果が大きい。
目元用美容器具1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ミスト発生装置で発生する温ミストと、熱付与装置で発生する熱と、振動付与装置で発生する振動により、目元に潤いを与えるとともに適度なマッサージを施すことができる。従って、目元の血行の促進を図り、眼精疲労および目の下のクマの解消を図ることができる。
(2)眼の下方の肌面に硬質材のハウジング12に設けた肌当接面17を当接させ、眼の側方および上方をハウジング12に取着した軟質材のパッド21で覆って眼に対向する位置に空間Sを形成した。従って、ミスト発生装置として給水プレート30から空間S内に供給される温ミストの空間Sからの漏れを抑制して、目元の肌に対する加湿効果および温熱効果を向上させることができる。
(3)硬質材のハウジング12に形成した肌当接面17を眼の下の肌面に直接当接させ、その肌当接面17を振動モーター54で振動させるので、眼の下の肌面に振動を効率よく伝達することができる。
(4)ヒーター40と、ヒーター40で発生される熱を肌当接面17に伝達する伝熱板41をハウジング12とヒーターカバー49とで覆われる閉空間C内に収容した。そして、ヒーターカバー49を隔壁とするように、振動モーター54を閉空間Cの外部でヒーターカバー49に取着したので、ヒーター40の熱による振動モーター54の過熱を防止することができる。従って、振動モーター54の信頼性を向上させることができる。
(5)シート状のヒーター40をほぼ伝熱板41と、肌当接面17の裏面と、給水プレート30を加熱するに加熱面16にのみ当接させたので、ヒーター40で発生する熱を肌当接面17および給水プレート30に効率よく伝達することができる。
(6)振動モーター54および制御基板51を閉空間Cの外部に取着したので、伝熱板41と肌当接面17の裏面との間に塗布される熱伝導グリスから揮発したシリコンが振動モーター54および制御回路等に悪影響を及ぼすことはない。
(7)ヒーターカバー49から突出される突起61で伝熱板41をヒーター40に押圧するので、ヒーター40で発生される熱を伝熱板41に効率よく伝達することができる。
(8)ヒーターカバー49から突出される突起62で伝熱板41の分割平板43a、43bを肌当接面17の裏面に押圧するので、伝熱板41から肌当接面17に熱を効率よく伝達することができる。
(9)振動モーター54からヒーターカバー49に伝達される振動を、突起62を介してハウジング12の肌当接面17に効率よく伝達することができる。
(10)突起61,62の先端を半球状としたので、突起61,62の先端と伝熱板41との接触面積を小さくして、伝熱板41からヒーターカバー49への熱伝導を抑制しながら、伝熱板41をヒーター40および肌当接面17の裏面に押圧するための十分な押圧力を発生させることができる。
(11)パッド21を軟質で弾性を備えたシリコンゴムで形成したので、顔面に密着し易い。
(12)パッド21の当接面22部分の肉厚を薄くしたので、顔面に密着し易い。
(13)パッド21をハウジング12に対し着脱可能としたので、ハウジング12から取り外して洗浄することも容易である。
(14)装着バンド20を取着するフック部13をパッド21の外側でハウジング12に設けたので、装着バンド20でパッド21の両側を顔面に押しつけて、パッド21を顔面に密着させることができる。
(15)給水プレート30をハウジング12に対し着脱可能としたので、容易に取り外して洗浄することができる。
(16)給水プレート30の両眼の間に対向する部分は幅狭に形成され、ヒーター40はその幅狭部分に対向する位置で発熱量が抑制されている。また、給水プレート30の幅狭部分に把持部31が形成されている。従って、給水プレート30の幅狭部分の温度を抑制して、使用者の鼻梁付近に過度の熱が付与されることを防止することができるとともに、使用後に把持部31を持って給水プレート30をハウジング12から容易に取り外すことができる。
(17)給水プレート30の左右方向中央部は幅狭に形成され、その幅狭部には水を保持する貫通孔32が設けられていない。従って、使用者の鼻梁に水が漏れることはなく、眼の周囲を中心に温ミストを供給することができる。
(18)給水プレート30の幅狭部分に穴30cが形成されているとともに、把持部31はハウジング12の加熱面16から離れるように前方に向かって延設されているので、把持部31に熱が伝わり難い。従って、使用後に把持部31を持って給水プレート30を容易に取り外すことができる。
(19)給水プレート30を加熱面16側に向かって凸となるように反らせた状態で、給水プレート30をハウジング12の凸部18a,18bに係合させれば、容易な取付操作で貫通孔32の多い部分を加熱面16に確実に密着させることができる。
(20)重量物である電池53がハウジング12の後部に位置してハウジング12の重心が前後方向中央部より後方に位置するので、器具1が転倒した場合にはハウジング12の後方が自動的に下方となって、ハウジング12の凹部15が上方を向いた状態となる。従って、給水プレート30から垂れた水は凹部15からこぼれにくい。
(21)ジャック挿入口29は、器具1を水平面上に置いた状態で斜め下方に向かって露出されている。従って、器具1の静置状態で上方から水がかかった場合、あるいは給水プレート30から垂れた水がハウジング12の下面まで伝い落ちた場合にも、その水がジャック挿入口29内への浸入を防止することができる。
(変形例)
実施の形態に関する説明は本発明の目元用美容器具が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明の目元用美容器具は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例を取り得る。
・伝熱板41の材質は熱伝導に優れたアルミニウムとは別の材質に変更できる。別の材質の一例は銅、金、銀、白金、ベリリウム、タングステン、マグネシウム、モリブデン、鉄、ニッケル、パラジウム、もしくは、鉛等の熱伝導に優れた金属、または、アルミニウム合金、ステンレス鋼、マグネシウム合金、合金鋼、ニッケル合金、銅合金、もしくは、鉄合金等の合金である。
・目元用美容器具1の電源は充電可能な電池53とは別の電源に変更できる。別の電源の一例は乾電池または商用電源である。
・突起61および突起62の先端部の形状は球面状とは別の形状に変更できる。別の形状の一例は多角錐状である。
・目元用美容器具1の別の形態は突起61および突起62の先端部と伝熱板41との間に断熱材をさらに備える。
(課題を解決するための手段に関する付記)
〔付記1〕:凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、前記ハウジングを加熱するヒーターと、前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材とを備える目元用美容器具。
〔付記2〕:前記肌当接面を振動させる振動発生器をさらに備える付記1に記載の目元用美容器具。
〔付記3〕:前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングとの間に前記ヒーター、前記伝熱板、および、前記振動発生器を収容するカバー、ならびに、前記伝熱板の後面側に配置されるヒーターカバーをさらに備え、前記振動発生器が前記ヒーターカバーに取り付けられる付記2に記載の目元用美容器具。
〔付記4〕:前記ヒーターカバーは前記伝熱板を前記肌当接面の裏面に押し付ける押付要素を含む付記3に記載の目元用美容器具。
〔付記5〕:前記押付要素の先端が球面状である付記4に記載の目元用美容器具。
1 :目元用美容器具(器具)
11 :カバー
12 :ハウジング
13 :フック部
14 :取付孔
15 :凹部
16 :加熱面
17 :肌当接面
18a:凸部
18b:凸部
20 :装着バンド
21 :パッド
22 :当接面
23 :取付面
24 :突起
28 :脚部
29 :ジャック挿入口
30 :給水プレート(液体保持部材)
30a:対向面
30b:受熱面
30c:穴
31 :把持部
32 :貫通孔
40 :ヒーター
41 :伝熱板
42 :温度センサー
43a:分割平板
43b:分割平板
44 :爪
45 :長孔
46 :凸部
49 :ヒーターカバー
50 :スイッチ
51 :制御基板
52 :電池ケース
53 :電池
54 :振動モーター
54a:偏芯分銅
55 :モーターカバー
56 :ジャック
61 :突起
62 :突起
63 :リブ
64 :段差部
65 :位置決め凸部
C :閉空間
S :空間

Claims (4)

  1. 凹部、および、前記凹部の下方に形成される肌当接面を備えるハウジングと、
    前記ハウジングを加熱するヒーターと、
    前記ヒーターの熱を前記肌当接面に伝達する伝熱板と、
    液体を保持できる構造を備え、前記ヒーターにより加熱される液体保持部材と
    を備え、
    前記伝熱板は前記肌当接面に沿う分割平板を含む
    目元用美容器具。
  2. 前記肌当接面は前記ハウジングの外側に向けて突出する凸曲面であり、
    前記肌当接面の裏面は前記凸曲面に対応した凹曲面であり、
    前記分割平板は前記凹曲面に沿うように形成され、前記凹曲面と接触する
    請求項1に記載の目元用美容器具。
  3. 前記伝熱板の後面側に配置されるヒーターカバーをさらに備え、
    前記ヒーターカバーは前記分割平板を前記肌当接面の裏面に押し付ける押付要素を含む
    請求項1または2に記載の目元用美容器具。
  4. 前記伝熱板は前記ヒーターの後面と接触する部分である接触部分を含み、
    前記分割平板は前記接触部分と繋がり、
    前記ヒーターカバーは前記接触部分を前記ヒーターに押し付ける押付要素をさらに含む
    請求項3に記載の目元用美容器具。
JP2014146891A 2014-07-17 2014-07-17 目元用美容器具 Active JP5696250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146891A JP5696250B2 (ja) 2014-07-17 2014-07-17 目元用美容器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014146891A JP5696250B2 (ja) 2014-07-17 2014-07-17 目元用美容器具

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011273713A Division JP5919562B2 (ja) 2011-12-14 2011-12-14 目元用美容器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014217777A JP2014217777A (ja) 2014-11-20
JP5696250B2 true JP5696250B2 (ja) 2015-04-08

Family

ID=51936785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014146891A Active JP5696250B2 (ja) 2014-07-17 2014-07-17 目元用美容器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5696250B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107496072A (zh) * 2017-07-28 2017-12-22 惠州市格农科技有限公司 提高睡眠质量的辅助方法及辅助设备

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6712905B2 (ja) * 2015-11-04 2020-06-24 永井 陽子 水素霧化システム
WO2019067867A1 (en) * 2017-09-29 2019-04-04 Eyedetec Medical, Inc. MOLDABLE HEATING DEVICE WITH MINIATURE HARMONIC RESONANCE FREQUENCY VIBRATION GENERATOR FOR OPHTHALMIC EYE THERAPY
KR102227349B1 (ko) * 2019-07-31 2021-03-12 이진경 휴대용 눈 마사지기

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5394985B2 (ja) * 2010-05-25 2014-01-22 パナソニック株式会社 目元用美容器具
JP5395741B2 (ja) * 2010-05-25 2014-01-22 パナソニック株式会社 目元用美容器具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107496072A (zh) * 2017-07-28 2017-12-22 惠州市格农科技有限公司 提高睡眠质量的辅助方法及辅助设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014217777A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5919562B2 (ja) 目元用美容器具
JP5696250B2 (ja) 目元用美容器具
JP2019511349A (ja) 眼用熱湿布
WO2018000510A1 (zh) 冷热美容仪
JP5394985B2 (ja) 目元用美容器具
JP2013123534A (ja) 目元用美容器具
JP6355020B2 (ja) 目元用美容装置
JP5335732B2 (ja) 目元用美容器具
JP6504465B2 (ja) 目元用美容装置
JP5395741B2 (ja) 目元用美容器具
CN212016146U (zh) 智能肌肉按摩仪
KR102227349B1 (ko) 휴대용 눈 마사지기
JP6440493B2 (ja) 刺激付与装置
KR20210010715A (ko) 그래핀 코팅 열전도 패드가 구비된 냉온열기
JP6383388B2 (ja) 美容装置
CN103211698A (zh) 眼部按摩器
JP2016022017A (ja) 美容装置
JP5922445B2 (ja) 美容器具
CN213251056U (zh) 一种按摩仪
CN216877601U (zh) 一种按摩腰带
JP2015037584A (ja) 美容器具
CN213218997U (zh) 一种按摩棒
CN212913553U (zh) 一种石墨烯眼罩
CN219207966U (zh) 头部理疗仪
CN209075416U (zh) 一种可视化眼部按摩贴片

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140924

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141009

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20141015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150209

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5696250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151