JP5919252B2 - 加温加湿装置およびそれを組み込んだ装置。 - Google Patents

加温加湿装置およびそれを組み込んだ装置。 Download PDF

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Description

本発明は、導入した気体を加温加湿して所定の湿度および温度にして排出する加温加湿装置およびそれを組み込んだ装置に関するものである。特に、小さな筐体で効率的に水蒸気を生成せしめ、湿度および温度を容易に制御することができる小型の加温加湿装置に関するものである。
食品製造時の加熱用、工業用、家庭用など様々な装置類において、装置内や室内のガス雰囲気の温度と湿度をコントロールするニーズが存在する。例えば、食品調理工場などで食材を一定の温度・湿度で加熱する工程などがある。また、工場の製造設備などにおいても原材料を一定の温度・湿度で加熱する工程などがある。また、家庭用としても室内の湿度を保つ保湿機など温度と湿度をコントロールするニーズが存在する。
工業用途として簡単な構造でガス雰囲気の温度と湿度を制御する技術として、たとえば、特開2003−50026号公報の熱処理炉が知られている。
一般に、熱処理炉では、鋼板の種類によっては、所望の品質を得るために露点を調整された雰囲気ガス中で脱炭処理を行う場合がある。脱炭は、雰囲気ガス中の水蒸気と鋼板中の炭素分との間で、下記反応を行わせ、鋼板中の炭素分を減少させる処理である。
H2O+C→H2+CO
露点は、雰囲気ガス中の水蒸気が結露し始める温度であり、一般に、熱処理炉内の水蒸気量の管理は、露点を調整することにより行っている。したがって、雰囲気ガスの露点制御を精度よく行うためには、熱処理炉内の水蒸気量を高精度にコントロールすることが重要である。
そこで、特開2003−50026号公報の熱処理炉では、水を微粒化し、かつ均一に噴射することができる噴霧ノズルを用いている。図7は、特開2003−50026号公報の熱処理炉のうち、温度と湿度の制御手段としての水蒸気発生機構を中心に示した図である。
図7に示すように、特開2003−50026号公報の熱処理炉は、加熱可能とされた蒸発板(1A)により供給水を蒸発して水蒸気を発生させ、蒸気通路を介して水蒸気を送り出すように構成されている水蒸気発生用容器(1)と、蒸発板(1A)を加熱するための加熱手段(2)と、供給水の水量を調整可能に構成されている水供給手段(5)とを備えた水蒸気の発生装置において、供給水を粒子状の噴霧水として噴射可能な噴霧ノズル(7)を水供給手段に取り付け、蒸発板(1A)にノズル口を向けて配置してなることを特徴とするものである。
特開2003−50026号公報
従来技術で説明した特開2003−50026号公報の熱処理炉の水蒸気発生機構は、効率よく水分を加熱蒸発させて水蒸気を生成できるものである。
しかし、特開2003−50026号公報の熱処理炉の水蒸気発生機構は、噴霧ノズルから供給される水分量を正確には調整できないものである。
霧状の噴霧水は、貯水状態の水塊よりも蒸発しやすいため、効率的に水蒸気を生成できるが、特開2003−50026号公報に記載されたものは、いわゆる蒸発板(1A)に対して噴射水を継続的に噴霧するものであり、水溜りができるほどのものであった。それゆえ、ドレン抜き5Aが設けられた構造となっている。つまり、特開2003−50026号公報の熱処理炉の水蒸気発生機構は、それ自体で湿度をコントロールするものではなく、水蒸気を効率的に発生させることに主眼があり、ガス雰囲気の湿度コントロールは、炉の方で行う構成となっている。つまり、単なる水蒸気発生器に過ぎないことが分かる。
もし、特開2003−50026号公報の水蒸気発生機構は加熱炉という大きな装置を対象にしたものであり、他の装置類に組み込もうとすると、やはり大きく、水蒸気を導入する装置の外に水蒸気発生機構を配置し、外部から水蒸気を導入する仕組みとなってしまい、装置が大型化してしまうという問題がある。
そこで、上記問題に鑑み、本発明は、小型の水蒸気発生機構でありながら、効率的に水蒸気を発生できるとともに、加熱器に導入する水分量を細かく正確に制御することにより、小型で簡単な構造ながらも気体の温度と湿度を精度良くコントロールできる加温加湿装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、機能を兼用できる箇所は兼用せしめて部品点数を低減し、筐体を小型化せしめた加温加湿装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の加温加湿装置は、加熱加湿対象となる気体を導入する気体導入部と、前記気体導入部から導入された前記気体を予熱する第1の加熱器と予熱空間とを提供する予熱部と、前記予熱空間を経て導入された前記気体を加熱する第2の加熱器と、水飛沫噴射部から噴射された水飛沫を前記第2の加熱器に衝突させつつ水蒸気まで加熱し、前記気体を加熱加湿する加熱加湿空間を提供する加温加湿部と、前記加温加湿部を経て導入された加湿済みの前記気体を第3の加熱器で加熱し、前記気体が所定の温度、所定の湿度になるよう加温を調整する加温調整空間を提供する加温調整部を備え、
前記予熱部、前記加温加湿部、前記加温調整部の順に隣接して設けられ、前記予熱部と前記加温加湿部との間が第1の隔壁、前記加温加湿部と前記加温調整部との間が第2の隔壁で区分けられ、前記予熱部の一端部付近から導入されて内部を通過した前記気体が他端部付近で折り返されて前記加温加湿部の一端部付近に導入され、前記加温加湿部の一端部付近から導入されて内部を通過した加湿済みの前記気体が他端部付近で折り返されて前記加温調整部の一端部付近に導入されることを特徴とする加温加湿装置である。
上記構成により、水飛沫噴射部から高速噴射された水飛沫とは、いわゆるインクジェットで噴射される液体のように非常に微細な水飛沫であれば、第2の加熱器に衝突した後、水溜りを形成することなく、速やかに蒸発させることができ、水蒸気を効率よく生成できる。また、水飛沫噴射部から噴射された水飛沫の噴射1回あたりの水分量は正確なものとすることができ、時間当たりの噴射回数を自在に供給できるため、小さな空間で簡単な構成でありながらも、水蒸気量、湿度を精密にコントロールすることが可能となる。また、加温する熱量の調整も第1の加熱器、第2の加熱器、第3の加熱器により容易に制御することができる。
また、3つの空間が折り返されながらつながっており、筐体全体を小型化できる。また、予熱部と加温加湿部との間の第1の隔壁を第1の加熱器および第2の加熱器として兼用した構造とすれば、さらに筐体全体を小型化できる。
ここで、第1の隔壁が加熱手段を備え、当該第1の隔壁が第1の加熱器と第2の加熱器とを兼用した構成とすることができる。
ここで、加温加湿部と加温調整部との間の第2の隔壁に開口を設けておき、水飛沫噴射部により加温調整部内に噴射した水飛沫が、第2の隔壁の開口を通過して加温加湿部の第2の加熱器の壁面に衝突する構造とすることができる。
上記構成によれば、予熱部、加温加湿部、加温調整部の折り返しにより小型化した構造において、水分の供給機構である水飛沫噴射部から、折り返しの壁面を貫いて水飛沫を水蒸気発生機構である第2の加熱器まで到達させることができ、装置をきわめて小型化することができる。
次に、上記構成において、加熱調整部に以下の工夫を加えることができる。
加熱調整部が内部の折り返し部で折り返され、第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間を備えた構造とする工夫である。第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間との間が第3の隔壁により区分けられているが、この第3の隔壁が第3の加熱器を兼用した構成とすることができる。加熱調整部の一端部付近から第1の加熱調整空間内に導入された気体が折り返し部で折り返されて第2の加熱調整空間内に導入され、気体が第1の加熱調整空間および第2の加熱調整空間の通過中において第3の加熱器により加温加湿調整され、加温加湿調整済みの気体が装置外に放出される構造としたものである。
上記構成とすることにより、各部を折り返しながら積み重ねた構造とするとともに、兼用できる部材を兼用することにより、筐体を小さく抑えることができる。また、折り返しているので気体が通過する長さ自体は長く確保することができ、加温、加湿の調整に時間を確保することができる。
ここで、上記構成において、加温加湿部と加温調整部との間の第2の隔壁に第1の開口を設けておき、加熱調整部の第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間との間の第3の隔壁である第3の加熱器に第2の開口を設けておき、水飛沫噴射部の噴射口からみた第1の開口と第2の開口が重なるように配置し、水飛沫噴射部が加温加湿部の第2の加熱調整空間内に噴射した水飛沫が、第2の開口を通過して第1の加熱調整空間に入り、さらに、第2の隔壁の第1の開口を通過して第2の加熱器の壁面に衝突する構造とすることができる。
上記構成によれば、予熱部、加温加湿部、加温調整部を折り返し、さらに、加温調整部を中間で折り返した小型化した構造において、水分の供給機構である水飛沫噴射部から、折り返しの壁面を貫いて水飛沫を水蒸気発生機構である第1の加熱器まで到達させることができ、装置をきわめて小型化することができる。
湿度、温度の調整は、フィードバック制御を行うものであることが好ましい。つまり、加温調整部から排出される加温加湿調整済みの気体の温度と湿度と、目標値である温度と湿度とを比較して、第1の加熱器および第2の加熱器の加熱および水飛沫噴射部から噴射する水分量をフィードバック制御するフィードバック機構を備えた構成とする。
上記に示した本発明の加温加湿装置において、予熱部に導入される気体としては通常は空気であるが、空気以外の気体を用いることもできる。例えば、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴンなどの不活性ガスなど、様々な気体に適用できる。また気体は単体でもよく、複数の気体の混合ガスでも良い。また、導入する気体として複数の気体を切り換えて用いることもできる。この場合、気体導入部が取り扱う気体が複数あり、気体導入部がそれら気体の導入を切り換えることにより本発明の加温加湿装置において予熱部に導入される気体を切り換えることができる。
本発明の加温加湿装置によれば、インクジェットで噴射される液体のように非常に微細な水飛沫を水飛沫噴射部から高速噴射して、加熱器に衝突した後、水溜りを形成することなく、速やかに蒸発させることができ、水蒸気を効率よく生成できる。また、水飛沫噴射部から噴射される1回あたり水飛沫の水分量は精密に既知であるので、噴射回数を制御することで水分供給量を正確に制御することができ、小さな空間において、水蒸気量、湿度をコントロールすることが可能となる。また、所望の温度および湿度にする加温調整も後段の加熱器により容易に制御することができる。
また、本発明の加温加湿装置によれば、予熱部、加温加湿部、加温調整部を折り返して小型化した構造において、水分の供給機構である水飛沫噴射部から、折り返しの壁面を貫いて水飛沫を水蒸気発生機構である加熱器まで到達させることができ、装置をきわめて小型化することができる。
本発明の加温加湿装置を組み込む装置として、食品調理加熱装置や、各種工業製造装置、家庭用の保湿機などの家電製品などがあり得る。
以下、図面を参照しつつ、本発明の加温加湿装置の実施形態を説明する。ただし、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に示した具体的な用途や形状・寸法などには限定されない。
図1は本発明の加温加湿装置100の構成例を簡単に示す図である。
図1では内部の構造が分かりやすいように、本発明を理解する上で必要な部材のみを図示しており、他の一部の部材については図示していない場合もある。
図1の構成例は、加温加湿装置100は、気体導入部110、予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140、水飛沫噴射部150、気体排出部160を備えた構成となっている。なお、図示していないが、それら構成要素を駆動させる制御装置が搭載されている。また、加温加湿装置100により加温加湿された気体を導入する装置である加熱加湿空気導入装置200が併せて示されている。
特に、この構成例では、図1に示すように、予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140の順に設けられていることを示しており、各部の折り返しによる筐体の小型化などの工夫については、実施例2以降で述べる。
各部の構成要素を説明する。
気体導入部110は、加熱加湿対象となる気体を導入する部分である。
この構成例では、加熱加湿対象となる主たる気体は空気である。この構成例では、空気供給部111から空気が供給される仕組みとなっている。なお、この気体導入部110の構成例は、空気供給部111しか装備していないが、後述する実施例のように、気体供給部を複数装備し、それら気体の種類を切り換えながら装置を稼動させることも可能である。
予熱部120は、気体導入部110から導入された気体を予熱する予熱空間121を提供する部分である。水蒸気を加えて湿度制御および温度制御するためには、導入された気体の温度がある程度まで上昇している必要があるためである。ここでは空気が導入されているため、通常の空気を加熱したり加湿したりする。
予熱部120における加熱要素は第1の加熱器122である。ここで、予熱部120により昇温する温度は加温加湿装置100の使用目的により設定すれば良いが、この構成例では加熱加湿空気導入装置200に用いるため、加温加湿装置100が排出する空気は40℃から60℃程度に設定されるものとし、予熱部120において40℃付近まで昇温するものとする。
加温加湿部130は、予熱部120の予熱空間を経て導入された空気に対して水蒸気を加えて加湿し、さらに加熱により空気を加温する部分である。加温加湿部130における加熱要素は第2の加熱器132である。第1の加熱器122と第2の加熱器132を一つの加熱器で兼用した構成については実施例2において述べる。
ここで、加温加湿部130は、水飛沫噴射部150から供給された水分を加熱して、水蒸気を効率よく発生する水蒸気発生機構を備えている。
水蒸気発生機構としては様々な構造の物が適用できるが、この構成例では、水蒸気を効率的に発生させる水飛沫噴射部150と第2の加熱器132を用いて水飛沫の微細水滴を瞬時に蒸発させる方式を採用している。
この構成例では、水飛沫噴射部150は、微細な水滴を高速で噴射する高速噴射器となっており、いわゆるインクジェット方式のヘッドのように、水飛沫を打ち出すことができるものとなっている。例えば、水飛沫噴射部150として、インクジェット方式のヘッド同様、ノズル151付近に微小なキャビティがあり、そのキャビティの側壁面に圧電素子が組み込まれており、圧電素子の変形に伴ってキャビティから水滴が噴射するという仕組みがある。
図1に示すように、この構成例では、加温加湿部130の外部から加温加湿空間131内部に向けて水飛沫噴射部150のノズル151が設けられており、その先には第2の加熱器132があり、水飛沫噴射部150から水飛沫を第2の加熱器132の壁面に狙い撃つ構造となっている。
上記したように、水飛沫噴射部150の高速噴射器から噴射された水分は打ち出し速度が十分に早く、水飛沫が直線状に飛行するため、水飛沫噴射部150のノズル151からその前方にある第2の加熱器132の壁面に水飛沫を当てることができる。
この水飛沫噴射部150はいわゆるスプレー方式の噴霧器とは異なるものである。スプレー方式の噴霧器から噴霧された水分は微細な水滴であることに変わりはないが、打ち出し速度が遅く、空気抵抗を受けて霧状に拡散していくものである。事実、一般的なスプレー噴霧器から水分を噴霧すれば霧状の水分が拡散しつつ浮遊する。そのため、一般的なスプレー噴霧器では、水分を加温加湿部130の加温加湿空間131を超えるように飛行させ、その先にある第2の加熱器132を正確に狙い撃つように飛行制御することはできない。
特に、図1の構成では、噴霧水が飛行する方向と交差する方向に空気が流れており、霧状のスプレーは流されてしまい直進は難しいと言える。つまり、水飛沫噴射の方向は図中垂直方向であるが、予熱部120から導入された空気の流れは図中水平方向であり両者が交差するところ、霧状のスプレーはどうしても空気の流れの影響を受けて、加温加湿空間131を上から下へ渡って第2の加熱器132に到達するまでに空気が流れる方向にずれてしまう。
一方、水飛沫噴射部150の高速噴射器から噴射された水分は微細な水滴でありつつも打ち出し速度が十分に早く、水滴として水飛沫が直線状に飛行するものである。事実、一般的なインクジェット方式の噴射器から水分を噴射すれば、十分速い速度で水滴が真っ直ぐ飛行してゆく。それゆえ、水飛沫噴射部150を用いれば、水分を加温加湿部130の加温加湿空間131を超えるように飛行させ、その先にある第2の加熱器132を正確に狙い撃つように飛行制御することができる。上記したように、噴射された水飛沫が飛行する方向と交差する方向に空気が流れていたとしても影響を受けることなく、直進性を保って第2の加熱器132の狙った位置に到達できる。
このように、本発明では、いわゆるインクジェット方式の水飛沫噴射部150から噴射で射出した水分量はロスすることなく全量が加温加湿部130に供給できる。
この微小キャビティと圧電素子を用いた水飛沫噴射部150では、微小キャビティの容積は既知であり、1回分の噴射量を正確に制御でき、かつ、その全量が加温加湿部130に供給できることから、時間あたりの噴射回数を制御すれば、時間当たりに加温加湿部130に対して供給する水分量を正確に制御することができる。
つまり、水飛沫噴射部150での水飛沫噴射の回数を制御すれば、加温加湿部130に対する水分供給量を正確に算出することができるのである。
水飛沫噴射部150は、制御装置(図示せず)によって制御可能となっており、間歇的に打ち出すタイミングや回数を制御することにより、自在に水分の供給量を精密に調整できる。そのため、小さな空間において、水蒸気量、湿度を正確にコントロールすることが可能となる。つまり、湿度が下がって来たら水飛沫噴射部150の打ち出し回数を増やすように水分量を調整でき、また、湿度が上がり過ぎれば水飛沫噴射部150の打ち出し回数を減らすように水分量を細かく精密に調整できる。
また、所望の温度および湿度にする加温調整も、加温加湿部130の第2の加熱器および後段の加温調整部140の第3の加熱器142により容易に制御することができる。
図2は、第2の加熱器132の壁面に当たった水飛沫がさらに細かく飛散する様子を簡単に示す図である。高速噴射された水飛沫は第2の加熱器132の壁面に当たった後、跳ね返って四方八方に飛び散り、さらに細かい水滴として周囲に飛散して第2加熱器132の壁面に拡がって付着する。そのため、第2の加熱器132の壁面においえ極めて効率よく蒸発させて水蒸気を得ることができる構造となっている。
加温加湿部130は、水飛沫噴射部150により供給水分量を調整しつつ、第2の加熱器132で水蒸気を発生させて空気を加温加湿するが、例えば、湿度40%から60%、温度40℃から60℃の空気を生成する。
加温調整部140は、加温加湿部130を経て導入された加湿済みの空気を第3の加熱器142で加熱し、空気が所定の温度、所定の湿度になるよう加温を調整する空間を提供する部分である。この構成例では、加温調整部140の加熱要素は、第3の加熱器142である。
本実施例1では、加温調整部140は内部の空気の通路が特に折り返されることなく、図中右から図中左へ抜ける構成例となっているが、加温調整部140が内部の折り返し部で折り返され、第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間を隔壁で区分けした構造となった構成例は実施例2以降で説明する。
加温調整部140による加温調整は、加温加湿装置100により加温加湿ガスを供給する先の装置側での要求によるが、例えば、湿度50%、温度50℃の空気が供給できるように加湿と加温を調整する。
なお、この例では、最終的に調整された空気の湿度50%、温度50℃となるよう調整したが、空気の湿度や温度は、予熱部120や加温加湿部130や加温調整部140各々の加熱量の調整や、水飛沫噴射部150からの供給水分量の調整により、生成される空気を、湿度40%から80%、温度40℃から60℃などの数値範囲となるよう調整は可能であることは言うまでもない。さらに、工業用加工装置向けなどに対して供給する空気の場合、さらに高湿度・高温の空気を生成して供給することも可能である。
気体排出部160は、加温調整部140により湿度、温度とも調整された気体が排出される部分である。この例では、加熱加湿空気導入装置200に対して調整済みの空気が供給される。
なお、ここで図示した加熱加湿空気導入装置200は、所定温度、所定湿度の空気の供給を受ける装置であれば限定されない。例えば、食材を所定温度で加熱したり所定湿度の蒸気で蒸したりする調理を行う食品加熱調理装置や、工業原材料を所定の温度、所定の湿度で加熱加湿して加工する工業製造装置や、部屋の湿度を所定範囲に保つように加湿する加湿装置などがあり、加温加湿調整済みの空気を導入するように加温加湿装置100と接続した構成となっている。
以上、実施例1の本発明の加温加湿装置100によれば、水飛沫噴射部150によりインクジェットで噴射される液体のように非常に微細な水飛沫を高速噴射し、対面する加熱器に供給することができ、加熱器壁面において水溜りを形成することなく速やかに蒸発させることができ、水蒸気を効率よく生成できる。また、水飛沫噴射部150から高速噴射された水飛沫を間歇的に自在に供給できるため、小さな空間において、水蒸気量、湿度をコントロールすることが可能となる。また、所望の温度および湿度にする加温調整も後段の加熱器により容易に制御することができる。
実施例2の本発明の加温加湿装置100aは、筐体の小型化の工夫を施した構成例である。
なお、実施例1の構成と同様で良い部分の説明は適宜省略している。
図3は、実施例2にかかる本発明の加温加湿装置100aの構成を簡単に示す図である。
また、図3には、実施例1の図1と同様、加温加湿装置100aにより加温加湿された空気を導入する装置である加熱加湿空気導入装置200が併せて示されている。
実施例2の加温加湿装置100aは、装置の小型化のため、実施例1に比べて3つほど工夫が盛り込まれている。第1の工夫は、本発明の加温加湿装置100aは基本構成として予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140を備えるが、それらの接続関係を折り返すようにして接続して筐体全体を小型化させるものである。さらに、加温調整部140が内部の折り返し部で折り返されて2層化され、第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間を隔壁で区分けした構造とする工夫も盛り込まれている。第2の工夫は、水飛沫噴射部150を加温調整部140の外部に設けながら、筐体内部にある加温加湿部130の第2の加熱器132を狙い打てるようにしたものである。第3の工夫は、予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140の各構成を区切る隔壁を利用して加熱要素などと兼用したことである。
以下、順に述べる。
まず、実施例2の加温加湿装置100aの第1の工夫について説明する。
第1の工夫は、3つの構成要素である予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140を折り返しながら構成することにより筐体全体の大きさを小型化した点である。なお、それぞれの間に隔壁(第1/第2兼用の加熱器122/132、隔壁170、第3の加熱器142)を設けることで区分けしている。
図3は、実施例2にかかる装置構成を簡単に示した図である。この構成例では、図1と同様、予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140の順に隣接して設けられているが、予熱部120と加温加湿部130との接続関係において、隔壁となる第1/第2の加熱器122/132で区分けられており、予熱部120の一端部(図中右)付近から導入されて内部を通過した空気が他端部(図中左)付近で折り返されて加温加湿部130の一端部(図中左)付近に導入されるようになっている。また、加温加湿部130と加温調整部140との接続関係において、隔壁170で区分けられており、加温加湿部130の一端部(図中左)から内部を通過した加湿済みの空気が他端部(図中右)付近から加温調整部140内に導入される。
ここで、加温調整部140が内部の折り返し部で折り返されて2層化され、第1の加熱調整空間141−1と第2の加熱調整空間141−2を隔壁(第3の過熱器142)で区分けされた構造となっている。このように内部で折り返すことにより、空気の通過経路の距離が長くなり、加温調整の時間を確保できる仕組みとなっている。つまり、加温調整部140の一端部側(図中右)から導入されて第1の過熱調整空間141−1を通過した空気は、加温調整部140の内部の折り返し部で折り返されて第2の過熱調整空間141−2に導入され、第2の過熱調整空間141−2を通過して他端部(図中右)付近まで導かれるようになっている。
このように折り返して形成すれば、空気の加熱・加湿を行う経路の距離は確保しつつ、装置全体の大きさをコンパクトにできる。また、筐体の外壁面の表面積が比較的小さくなるため外壁面を介した放熱などの熱ロスを小さく抑えることができる。
第2の工夫は、3つの構成要素である予熱部120、加温加湿部130、加温調整部140を区切る隔壁として、加熱器を兼用し、その隔壁自体に加熱機能を持たせる工夫である。
図3に示すように、予熱部120と加温加湿部130との間の隔壁が、第1/第2兼用の加熱器122/132となっている。実施例1の例では、予熱部120には第1の加熱器122、加温加湿部130には第2の加熱器132がそれぞれ存在したが、この構成例では、両者の間の隔壁として1つの加熱器として第1/第2兼用の加熱器122/132を設けておき、予熱部120に面した側は第1の加熱器122、加温加湿部130に面した側は第2の加熱器132として機能することができる。このように、加熱器を兼用したことにより筐体が小型化できるとともに、コストも抑えることができる。
第3の工夫は、水飛沫噴射部150を加温調整部140の外部に設けながら、筐体内部にある加温加湿部130の第2の加熱器132を狙い打てるように工夫を施した工夫である。
図3の構成は、加温調整部140の外部から第2の加温調整空間141−2内部に向けて水飛沫噴射部150が設置されており、水飛沫を打ち出すことができるが、第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)に到達するまで、2つの隔壁を越えて行かねばならない。1つは、第1の加熱調整空間141−1と第2の加熱調整空間141−2を隔壁(第3の過熱器142)であり、もう1つは、加温加湿部130と加温調整部140との間の隔壁170である。
両者とも、水飛沫噴射部150のノズルに正対する位置に開口が設けられており、噴射された水飛沫が開口を通過することにより、隔壁を通過できるよう工夫がされている。つまり、第3の過熱器142には開口143が設けられており、隔壁170には開口173が設けられている。
図4は、空気の流れおよび水飛沫噴射部150から噴射された水飛沫が第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)に到達する様子を簡単に示した図である。図4に示すように、水飛沫噴射部150から噴射された水飛沫が開口143および開口173を通過して第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)の壁面に打ち出される。
ここで、水飛沫噴射部150から噴射された水飛沫は、比較的高速で第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)に到達するが、その経路において、予備加熱が行われるというメリットもある。つまり、水飛沫は、飛行の過程において、第2の加温調整空間141−2、第3の加熱器142、第1の加温調整空間141−1を経る際に、それら空間や第3の加熱器142から熱を与えられる。また、隔壁173を超えて加温加湿空間131においても熱を与えられる。このように飛行途中で予備加熱が行われるので、より一層効率的な水蒸気発生が可能となる。
なお、第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)の壁面に当たった水飛沫が跳ね返りさらに細かい微小水滴として周囲に拡散する様子は図2と同様である。
以上の構成の実施例2にかかる加温加湿装置100aの動作について簡単にまとめておく。
[ウォーミングアップ]
まず、ウォーミングアップとして、空気が予熱部120の予熱空間に導入される。空気が予熱部120の予熱空間121を通過する間、第1/第2兼用の加熱器122/132により加熱される。
次に、予熱空間121を通過すると左端部で折り返され、加温加湿空間131に導入される。ウォーミングアップ時は、水飛沫噴射部150から水の供給を行う運用もあり、水の供給をしない運用もあり得る。ここでは、水の供給を行うものとする。
水飛沫噴射部150から噴射された水飛沫が開口143および開口173を通過して第2の加熱器(第1/第2兼用の加熱器122/132)の壁面に当たり、効率よく水蒸気が発生する。この通過点において、空気の湿度が上昇する。加温加湿空間131の通過中、空気に対する第1/第2兼用の加熱器122/132により加温も行われる。
加温加湿空間131を通過すると、右端部で折り返され、第1の加温調整空間141−1に導入され、さらに、左端部で折り返され、第2の加温調整空間141−2に導入され、第2の加温調整空間141−2も通過する。加温調整部140を通過する間、第3の加熱器142により加温が調整される。なお、所望の湿度、所望の温度となるよう、水飛沫噴射部150の噴射回数を調整し、第1/第2兼用の加熱器122/132、第3の加熱器142の温度調整を行う。
この調整により、所望の温度、所望の湿度の空気にまでの加温加湿ができておれば、ウォーミングアップが完了する。
[本番稼動]
予熱空間121に導入された後の空気の流れ、空気に対する加湿・加温は上記のウォーミングアップ時と同じである。
なお、所望の湿度、所望の温度となるよう、水飛沫噴射部150の噴射回数を調整し、第1/第2兼用の加熱器122/132、第3の加熱器142の温度調整を行う。
所望の温度、所望の湿度の空気が、排出部160から排出され、加熱加湿空気導入装置200内に導入される。
以上が、実施例2にかかる加温加湿装置100aの動作の概略である。
以上、実施例2の加温加湿装置によれば、予熱部、加温加湿部、加熱調整部を折り返しながらコンパクトに構成することができ、さらに、隔壁と加熱器を兼用させることと、水飛沫噴射部から飛行する水飛沫の経路の工夫などにより、筐体の小型化を実現するものとなっている。
実施例3は、排出部160の一部にフィードバック制御要素180を設ける構成例である。
本発明の加温加湿装置は、例えば、加熱加湿空気導入装置200に対して所望の温度、所望の湿度の空気を供給することを目的とするが、装置稼動条件の変化、筐体の外壁面からの放熱、設置場所の室温変化、室内の湿度変化、天候の変化などに応じて、第1の加熱器122から第3の加熱器142の加熱量、水飛沫噴射部150からの水分供給量を微調整する必要が生じる場合がある。そこで、それらの変化に対して細かく対応できるよう、フィードバック制御要素180を取り付ける構成も可能である。
図5は、実施例3の加温加湿装置100bを簡単に示した図である。
図5に示した構成は、図1に示した構成と同様の構成であるが、排出部160の一部にフィードバック制御要素180が設けられ、フィードバック制御要素180から、第1の加熱器122、第2の加熱器132、第3の加熱器142に対する温度調整のフィードバック制御ループが構築されており、また、フィードバック制御要素180から水飛沫噴射部150に対して水分供給量調整のフィードバック制御ループが構築されている点が異なっている。
フィードバック制御要素180は、温度、湿度に対する目標値を記憶しておき、また、排出部160から排出される空気の温度、湿度の実測値を取得する機能を備えている。さらに、その温度、湿度の目標値と実際の排出部160から排出される空気の温度、湿度の実測値との差分を埋める方向に、加熱器の温度の上げ下げ、水飛沫噴射部150の噴射回数の増減を制御するよう制御信号を発する。
第1の加熱器122、第2の加熱器132、第3の加熱器142は、各々、フィードバック制御要素180の制御信号を受けて、加熱量を変化させるコントローラが内蔵されており、制御信号に従って供給熱量を調整する。同様に、水飛沫噴射部150は、フィードバック制御要素180の制御信号を受けて、噴射タイミングを変化させるコントローラが内蔵されており、制御信号に従って噴射タイミングを調整する。
このように、第1の加熱器122、第2の加熱器132、第3の加熱器142に対する温度調整のフィードバック制御ループと、水飛沫噴射部150に対する水分供給量調整のフィードバック制御ループが構築されていることにより、利用者の発汗、体温変化、筐体の外壁面からの放熱、設置場所の室温変化、室内の湿度変化、天候の変化などに応じて細かく対応して調整することができ、より一層、安定した装置の稼動が可能となる。
実施例4として、気体導入部が、気体供給部を複数装備し、それら気体の種類を切り換えながら装置を稼動させる構成例である。
図6は、気体導入部が気体供給部を複数装備している構成例を示す図である。
図6に示すように、気体導入部110cは、実施例1に示した空気供給部111以外に他の種類のガスを供給するボンベなどのガス供給部112を装備している。他の種類のガスとしては、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴンなどの不活性ガスなど、様々な気体があり得る。また気体は単体でもよく、複数の気体の混合ガスでも良い。また、導入する気体として複数の気体を切り換えて用いることもできる。気体導入部110cには切り換え手段が装備されており、図6の構成例では、それぞれの空気供給部111、ガス供給部112にレギュレーターが設けられており、供給オンオフの切り替え、供給量の調整ができるものとなっている。
以上、本発明の加温加湿装置によれば、水飛沫噴射部により正確な量の水分を、非常に微細な水飛沫として高速噴射して加熱器に供給し、水溜りを形成することなく、速やかに蒸発させることにより水蒸気を効率よく生成できる。また、水飛沫噴射部から高速噴射された水飛沫は1回の噴射量を正確に制御でき、かつその噴射するタイミングを間歇的に自在に供給できるため、供給水分量を正確に制御することにより水蒸気量、湿度をコントロールすることが可能となる。
また、本発明の加温加湿装置によれば、予熱部、加温加湿部、加熱調整部を折り返しながらコンパクトに構成することができ、さらに、隔壁と加熱器を兼用させること、水飛沫噴射部から飛行する水飛沫の経路の工夫などにより、筐体の小型化を実現するができる。
また、本発明の加温加湿装置によれば、フィードバック制御要素を加えることにより、一層安定した加温加湿調整を行うことできる。
以上、本発明の加温加湿装置の実施例を説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明は、簡単で小型の構成にて、所望の温度、所望の湿度の空気を生成する加温加湿装置として広く適用することができる。また、本発明の加温加湿装置を組み込む装置として、所望の温度、所望の湿度の空気を導入する食品調理加熱装置や、各種工業製造装置、家庭用の保湿機などの家電製品などに広く適用することができる。
本発明の加温加湿装置100の構成例を簡単に示す図である。 第2の加熱器132の壁面に当たった水飛沫がさらに細かく飛散する様子を簡単に示す図である。 実施例2にかかる本発明の加温加湿装置100aの構成を簡単に示す図である。 空気の流れおよび水飛沫噴射部150から噴射された水飛沫の飛行する経路を簡単に示した図である。 実施例3の加温加湿装置100bを簡単に示した図である。 気体導入部が気体供給部を複数装備している構成例を示す図である。 従来技術の特開2003−50026号公報に開示された熱処理炉のうち温度と湿度の制御手段の水蒸気発生機構を中心に示した図である。
100 加温加湿装置
110 気体導入部
111 空気供給部
112 ガス供給部
120 予熱部
121 予熱空間
122 第1の加熱器
130 加温加湿部
131 加温加湿空間
132 第2の加熱器
140 加温調整部
142 第3の加熱器
143 開口
150 水飛沫噴射部
160 気体排出部
170 隔壁
173 開口
180 フィードバック制御要素
200 加熱加湿空気導入装置

Claims (6)

  1. 加熱加湿対象となる気体を導入する気体導入部と、
    前記気体導入部から導入された前記気体を予熱する第1の加熱器と予熱空間とを提供する予熱部と、
    前記予熱空間を経て導入された前記気体を加熱する第2の加熱器と、水飛沫噴射部から噴射された水飛沫を前記第2の加熱器に衝突させつつ水蒸気まで加熱し、前記気体を加熱加湿する加熱加湿空間を提供する加温加湿部と、
    前記加温加湿部を経て導入された加湿済みの前記気体を第3の加熱器で加熱し、前記気体が所定の温度、所定の湿度になるよう加温を調整する加温調整空間を提供する加温調整部を備え
    前記予熱部、前記加温加湿部、前記加温調整部の順に隣接して設けられ、前記予熱部と前記加温加湿部との間が第1の隔壁、前記加温加湿部と前記加温調整部との間が第2の隔壁で区分けられ、
    前記予熱部の一端部付近から導入されて内部を通過した前記気体が他端部付近で折り返されて前記加温加湿部の一端部付近に導入され、
    前記加温加湿部の一端部付近から導入されて内部を通過した加湿済みの前記気体が他端部付近で折り返されて前記加温調整部の一端部付近に導入されることを特徴とする加温加湿装置。
  2. 前記第1の隔壁が加熱手段を備え、前記第1の隔壁の加熱手段が前記第1の加熱器と前記第2の加熱器とを兼用した構成となっている請求項に記載の加温加湿装置。
  3. 前記加温加湿部と前記加温調整部との間の前記第2の隔壁に開口を設けておき、
    前記水飛沫噴射部により前記加温調整部内に噴射した前記水飛沫が、前記第2の隔壁の前記開口を通過して前記加温加湿部の前記第2の加熱器の壁面に衝突する構造としたことを特徴とする請求項に記載の加温加湿装置。
  4. 前記加温調整部が内部の折り返し部で折り返され、第1の加熱調整空間と第2の加熱調整空間を備えた構造であり、前記第1の加熱調整空間と前記第2の加熱調整空間との間が第3の隔壁により区分けられ、
    前記第3の隔壁が、前記第3の加熱器を兼用した構成であり、
    前記加温調整部の一端部付近から前記第1の加熱調整空間内に導入された気体が前記折り返し部で折り返されて前記第2の加熱調整空間内に導入され、前記気体が前記第1の加熱調整空間および前記第2の加熱調整空間の通過中において前記第3の加熱器により加温加湿調整され、加温加湿調整済みの前記気体が装置外に放出される構造としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加温加湿装置。
  5. 前記加温加湿部と前記加温調整部との間の前記第2の隔壁に第1の開口を設けておき、
    前記加温調整部の前記第1の加熱調整空間と前記第2の加熱調整空間との間の前記第3の隔壁である前記第3の加熱器に第2の開口を設けておき、
    前記水飛沫噴射部の噴射口からみた前記第1の開口と前記第2の開口が重なるように配置されており、
    前記水飛沫噴射部が前記加温加湿部の前記第2の加熱調整空間内に高速噴射した前記水飛沫が、前記第2の開口を通過して前記第1の加熱調整空間に入り、さらに、前記第2の隔壁の前記第1の開口を通過して前記第2の加熱器の壁面に衝突する構造としたことを特徴とする請求項に記載の加温加湿装置。
  6. 前記加温調整部から排出される加温加湿調整済みの前記気体の温度と湿度と、目標値である温度と湿度とを比較して、前記第1の加熱器および前記第2の加熱器の加熱および前記水飛沫噴射部から噴射する水分量をフィードバック制御するフィードバック機構を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに加温加湿装置。
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