JP5918039B2 - ラッチ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、バックセットの変更調節が可能なラッチ錠に関するものである。
ドアに取り付けるラッチ錠は、ドアノブの回転軸を貫通させる軸孔が設けられたハブと、このハブの回転(ドアノブの回転操作)を駆動源として進退するラッチ本体と、ハブ及びその周辺機構(ハブによりラッチ本体を進退駆動させる伝動部分)を収容するケースとを有したものであって、ラッチ本体の先端部がケースの一端部から突出された構成となっている。
一般家庭などにおいて、ドアに既設の(埋設されている)ラッチ錠が故障や破損を起こした場合に、使用者がラッチ錠の交換をすることがある。一般に、ラッチ錠には、ドアの端面とハブの回転中心との間の距離(以下、「バックセット」と言う)が長いもの(60mmタイプ)と短いもの(50mmタイプ)との2種を含む、複数種のものが存在している。しかし、一般の使用者において、交換しようとするラッチ錠のバックセットがどのタイプであるかを判断するのは困難であり、またそもそも、ラッチ錠としてバックセットの異なる種類が存在すること自体を理解できずに混乱することがあった。
そこで、このバックセットを変更できるようにしたラッチ錠が提案されている(特許文献1等参照)。この提案に係るラッチ錠(以下、「先願ラッチ錠」と言う)では、ラッチ本体を、ハブから駆動を受けるラッチ後部体と、このラッチ後部体の前方に連結されるラッチ前部体とに2分割すると共に、ケースについても、ラッチ後部体を収納保持する後部ケースと、ラッチ前部体を収納保持する前部ケースとに2分割してある。そして、ラッチ後部体とラッチ前部体との連結位置を60mmタイプ位置と50mmタイプ位置との間で変更できるようにし、このとき後部ケースと前部ケースも一緒に、同じ長さだけ連結位置が変更される構造となっていた。
特開2007−205112号公報
前記した先願ラッチ錠では、ラッチ後部体とラッチ前部体との連結位置変更と、後部ケ
ースと前部ケースとの連結位置変更とが同じ長さであるが故に、60mmタイプ位置と50mmタイプ位置との変更が可能となっている。
ところが、近年ではドアノブの回転操作角を1/8回転以下(45°以下であり例えば35°)の小回転にすることが主流となりつつある。先願ラッチ錠などは60°の設定であるから、ドアノブを回転操作したときにラッチ後部体に対して十分な長さの進退ストローク(ラッチ前部体がドアの端面で出退する長さとして10mm程度が必要)を付与することができる。
しかし、ドアノブの回転操作角を小回転にする場合は、ドアノブを回転操作しても、そのままでは十分な進退ストロークを生じさせることができない。なぜなら、ラッチ錠はドアの厚み内に収まるように埋め込むので、ケースの外径(太さ)は規格によって制限されている。加えて、ラッチ錠用の埋め込み孔をドアの端面から孔加工するに際し、ドアの上下方向で孔を広げるのにはNC加工ができるような最新設備が必要になる(旧来のドリルを用いた孔加工では困難)点も、ケース外径が制限されている理由である。
一般には、ケース外径は21mm以下とされている。このようにラッチ錠のケース外径が制限されているため、ケース内に収容するハブの外径も自ずと制限されることになり、その周長を長くすることはできない。
故に、ドアノブ(ハブ)の回転でラッチ後部体を進退させるストロークよりも、このラッチ後部体の進退を駆動源としてラッチ前部体を進退させるストロークの方を比例的に大きくさせる必要が生じ、これを実現させるために、ラッチ後部体とラッチ前部体との連結間にストローク拡大機構を設ける必要が生じる。
ところが、ストローク拡大機構を設けた場合、ラッチ後部体とラッチ前部体との連結位置を変更するためには、ラッチ後部体又はラッチ前部体を更に前後に分割する(ラッチ本体を3分割以上にする)か、或いは、後部ケースと前部ケースとの連結位置についても比例的に伸縮させるような新機構を開発するか、等といった対策が必要になる。当然ながら、これらの対策は構造面や使用面(変更のための操作性)で不都合を招来することになり、またコスト的にも製品価格に大きく響いてしまう問題がある。
結果として、ドアノブの回転操作角を小回転にする場合では、バックセットについて60mmタイプと50mmタイプとの間で変更することは不可能となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ドアノブの回転操作角を1/8回転(45°)以下の小回転にするような場合であっても、バックセットを60mmタイプと50mmタイプとの間で変更することができるようにしたラッチ錠を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るラッチ錠は、ドアノブの回転軸を貫通させる軸孔を有して当該ドアノブと一体回転可能とされたハブと、前記ハブを前記軸孔の両側から挟持する状態で回転自在に収容するホルダーと、前記ハブの外周面に接触する伝動部を有して当該ハブの回転で進退するスライダと、前記ホルダー及び前記スライダを当該スライダの進退方向に沿った配置にして進退自在に収容する筒状のケースと、前記ケース内で進退不能状態に設けられたバネにより押圧付勢されることで前記ケースの一端部から突出状に保持されて前記スライダの進退動に伴って一緒に進退するラッチ本体と、を有し、前記ケースは、ドア端面と前記ハブの回転中心との間のバックセットを異ならせる複数の保持位置間で前記ホルダーを移動可能であって且つ前記ホルダーを前記複数の保持位置の一つに固定する際に着脱するビス用の結合用孔を備えており、前記スライダの伝動部は、前記ハブを複数の保持位置間で移動させてもハブ外周面との接触状態を維持する長さに形成され、更に前記ドアノブの回転操作によるハブの回転が1/8回転以下に制限されており、前記ラッチ本体には前記スライダへ向く端部寄りにカム孔が設けられると共に前記スライダには前記ラッチ本体のカム孔に係合するカムが設けられて、前記スライダの退入時に前記カムが当該スライダよりもラッチ本体の進退ストロークを大きくする方向に前記ラッチ本体のカム孔を引き込む構成のストローク拡大機構を介して前記スライダと前記ラッチ本体とが連結されてい
ことを特徴とする。
前記ハブの外周面には周方向に一定ピッチで突出する送り歯が設けられていると共に、前記スライダの伝動部には前記ハブの送り歯と噛合する受け歯が設けられており、前記ハブの保持位置間の移動が前記送り歯と受け歯との噛合にしたがった当該ハブの転動により行われる構成とするのが好適である。
前記ハブの軸孔は、当該ハブが転動して停止保持される各保持位置ごとに、ドアノブの回転軸を未操作角度にして回り止め保持させる停止規制面を有して形成されているものとするのが好適である。
本発明に係るラッチ錠では、ドアノブの回転操作角を1/8回転(45°)以下の小回転にするような場合であっても、バックセットを60mmタイプと50mmタイプとの間で変更することができる。
本発明に係るラッチ錠を示した分解斜視図である。 本発明に係るラッチ錠を示した側面図であってバックセット(BSと表記:図3〜図5においても同じ)を50mmタイプとしたものである。 本発明に係るラッチ錠を示した側面図であってバックセットを60mmタイプとしたものである。 本発明に係るラッチ錠の主要な内部構造を示した斜視図であってバックセットを50mmタイプとしたものである。 本発明に係るラッチ錠の主要な内部構造を示した斜視図であってバックセットを60mmタイプとしたものである。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5は、本発明に係るラッチ錠1を示している。このラッチ錠1は、ドアの端面から一部突出するように取り付けるラッチ本体2を有しており、ドアを開く際のドアノブの回転操作でこのラッチ本体2をドア端面から退入方向へ移動させるためのものである。
このラッチ錠1は、ラッチ本体2の他、このラッチ本体2を保持するケース3と、このケース3内に収容されるハブ4及びスライダ5とを有しており、このうちケース3と共にハブ4に対してドアノブの回転軸(図示略)を串刺し状に貫通させるようになっている。
またこのラッチ錠1は、ケース3内においてラッチ本体2とスライダ5との間を伝動状態に連結するストローク拡大機構6を有している。このストローク拡大機構6は、ケース3の外径(太さ)を規定値(21mm等)以下に形成させたうえで、スライダ5の進退ストロークよりもラッチ本体2の進退ストロークを大きくし、もってドアノブの回転操作角を1/8回転(45°)以下の小回転にするためのものである。
なお以下では、説明の便宜上、ドアにラッチ錠1を取り付けたときにドアの端面からラッチ本体2が突出する方向(図2、図3の各左側)を、ラッチ錠1の「前」と言い、ドアの端面から奥方へ押し込められる方向(図2、図3の各右側)を、ラッチ錠1の「後」と言う場合がある。従って、この場合においてラッチ本体2の進退方向は前後方向に同じとなる。
ハブ4は、円盤状に形成されており、円盤形状の中央にはドアノブの回転軸を貫通させるための軸孔10が貫通形成されている。ハブ4の外径は、ケース3が規定値以下の外径で形成されることを前提として、このケース3内に収容可能な寸法となるように形成されている。また、軸孔10は円形以外の開口形状とされており、その開口内周面には、径方向又は接線方向に扁平となる少なくとも一つの扁平面が形成されている。
この扁平面は、ドアノブの回転軸に備えられる扁平外面(回り止め用の係止面であってキー、セレーション、スプライン等の突出面である場合を含む)と面接触して、ドアノブの回転操作時にハブ4を一体回転させる作用を奏する。またこの作用に加えて、ドアノブがドアに対して未操作の状態(ドアノブがレバーハンドルタイプの場合にはレバー部が略
水平になる状態を言う)にあるときには、ドアノブの回転軸を未操作角度に維持させるための停止規制面11として作用する。
なお、多くの場合、ドアノブの回転軸は断面正方形の角軸とされているため、軸孔10も正方形の開口形状を有したものとし、この開口内周面に四つの扁平面(停止規制面11)が形成されたものとするのが好適である。
ハブ4の外周面には、周方向に一定ピッチとなる配置で径方向外方へ突出する複数の送り歯12が設けられている。ハブ4の外周面に対して送り歯12が設けられる領域は、本実施形態では約半周としている。これは、ドアノブの回転操作によるハブ4の回転を、1/8回転以下に制限する(本実施形態では35°とした)構成を採用していることに伴う。但し、送り歯12はハブ4の外周面全周に設けてもよい。
このハブ4は、軸孔10の両端開口を挟持する状態で組み立てられるホルダー15(ホルダー半体15a,15bで構成)により、その内部に収容されるようになっている。このホルダー15には、ハブ4を回転自在に保持するために円形に開口したハブホール16が形成されている。このハブホール16が形成されていることで、ハブ4の軸孔10がホルダー15によって閉塞されることはない。
このホルダー15は、ホルダー半体15a,15bの相互間にカラー17を挟むことによって、ホルダー15内にハブ4の挟持スペースを確保する構造となっている。また、このホルダー15は、その外周面がケース3の内周面に全部又は一部当接してケース3内でのガタツキが抑制されるものとなっている。そのため、ケース3内でホルダー15を前後方向へ移動させた場合、ホルダー15は直線的に移動するようにガイドされる。このホルダー15の移動により、ハブ4も一緒にケース3内を前後動することは言うまでもない。
ホルダー15の側面には、前後方向に離れて複数箇所(図例では2カ所)の通孔18a,18bが形成されている。これら通孔18a,18bは、後述するようにホルダー15をケース3内へ収容させてケース3の組み立てを行うに際して、ケース3の結合用孔19へビス20を差し込むときに、このビス20をいずれの通孔18a,18bへ貫通させるかを選択できるようにしたものである。
すなわち、ビス20が前側の通孔18aを貫通する状態とすれば、ホルダー15はケース3に対する後方位置に配置され、ビス20が後側の通孔18bを貫通する状態とすれば、ホルダー15がケース3に対する前方位置に配置されることになる。このようなホルダー15の配置変更に伴い、ハブ4も前後方向で配置が変更されることになる。結果として、このようにして選択されるハブ4の配置が、ケース3内でのハブ4の保持位置となる。
スライダ5は、ハブ4が回転したときに、この回転力を駆動源として進退する(本実施形態ではストローク拡大機構6を介して間接的に駆動される)ようになったもので、ハブ4の外周面に接触する伝動部21と、この伝動部21から進退方向(前方)に沿って延長された連動枠部22とを有している。
伝動部21には、ハブ4の送り歯12が嵌る角孔状の開口が、送り歯12の周方向ピッチと同じピッチで複数並んで形成されている。これら角孔により、ハブ4の送り歯12と噛合する受け歯23が構成されている。
従っていま、ハブ4を前後動不能な状態に拘束して(ケース3内でホルダー15をビス20により串刺しにする)、この状態でハブ4を回転させたとすると、ハブ4の送り歯12によってスライダ5の受け歯23が送り出され、これによってスライダ5が進退するようになる。
一方で、ハブ4を前後動自在にして(ケース3からビス20を抜き出してホルダー15の串刺しを解く)、この状態でハブ4を回転させたとすると、反対にハブ4の送り歯12がスライダ5の受け歯23との噛合で送りを受けるようになり、これによってハブ4自体がスライダ5の伝動部21に沿った転動をするようになる。すなわち、ハブ4は、このときの転動でホルダー15と一緒にその保持位置が前後方向に移動(変更)することになる。
なお、この伝動部21は、ハブ4が転動によって複数の保持位置間を移動しても、ハブ4の外周面との接触状態を維持する長さ(即ち、送り歯12と受け歯23との噛合状態が
継続される長さ)に形成されている。
スライダ5の連動枠部22は、先端部を前後揺動させるカム25を保持する部分であって、このカム25を挟持するような状態で断面コ字状に形成されている。カム25は、後述するストローク拡大機構6の構成部材である。
このカム25には互いに平行する2本の軸が両端突出状に保持されている。これら2本の軸のうち1本は、カム25の揺動支点とな支点軸26とされており、他の1本は、カム25に対して揺動力を付与する揺動駆動軸27とされている。これに対して、スライダ5の連動枠部22には、支点軸26の両端部を貫通させる支点軸孔30と、揺動駆動軸27の両端部を貫通させる駆動軸孔31とが形成されている。
支点軸孔30は、支点軸26を前後方向に沿って移動自在にする長孔として形成されており、駆動軸孔31は揺動駆動軸27を挿通させるだけの円形孔として形成されている。
ラッチ本体2は、前端が片側傾斜面として形成されたヘッド部材35と、このヘッド部材35の後方に連結されたブラケット部材36とを有している。
ヘッド部材35の後部には細径円柱状の括れ部35aが設けられている。
ブラケット部材36は、ベース部36aとこのベース部36aの前端部で屈曲状に設けられた係合部36bとを有してL型に形成されている。ベース部36aには、長手方向を前後方向に向けたカム孔38が形成されており、このカム孔38には、前記したカム25の先端部が嵌め入れられている。
また、ブラケット部材36の係合部36bは二股状に形成されており、この係合部36bでヘッド部材35の括れ部35aを両側から挟み込むようになっている。そのため、ヘッド部材35は、ブラケット部材36に対して括れ部35aを回転軸として反転可能となっている。
すなわち、ヘッド部材35は前端の片側傾斜面が傾く方向を反転させることができる。これにより、ラッチ錠1として、ドアの開き勝手(開閉向きの違い)に合わせてドアに対する取付向きを自在に変更できる仕様となっている。
このラッチ本体2は、ケース3内に固定されるダンパー装置40のバネ41により、ヘッド部材35が前方へ向けて押出付勢される状態(ケース3の一端部から突出する状態)を保持するようになっている。このダンパー装置40は、バネ受板42の両端部がケース3によって両側から挟持されることで、ケース3と係合され、前後方向に不動とされる。
ラッチ本体2とスライダ5とを連結するストローク拡大機構6は、前記したように、スライダ5の連動枠部22に対して前後揺動自在に保持されたカム25と、ラッチ本体2のブラケット部材36に形成された前後に長いカム孔38とによって構成されている。
すなわち、スライダ5が後方へ移動(退入)すると、このスライダ5と一緒に後方移動する揺動駆動軸27が、カム25に対して後方へ向けた揺動力を付与する。支点軸26は、その両端部がスライダ5の支点軸孔30を突き抜けて、ケース3に形成された軸止め孔39に係合しており、これによって前後方向への移動はしない状態とされているので、カム25は、支点軸26を揺動の支点として揺動駆動軸27と一緒に後方揺動を起こすことになる。
このとき、カム25は、支点軸26からカム25の先端部までを半径とする円周軌道で先端部を後方揺動させるので、スライダ5が後方へ移動する進退ストロークよりも、カム25によって後方へ移動するラッチ本体2の進退ストロークの方が大きく拡大されることになる。
ケース3は筒状に形成されたもので、筒内部にハブ4を回転自在に収容するスペースと、スライダ5を進退自在に収容するスペースとを形成できるようになっている。ケース3の前端部にはドア端面へ当接させる正面板46が取り付けられ、またケース3の後端部は、ホルダー15が出入りできるように開放されている。
正面板46にはラッチ本体2のヘッド部材35を出没自在にするヘッドホール47が形成されていると共に、ドア端面へ取付ネジ(図示略)をねじ込む際に使用するネジ通孔48が形成されている。
このケース3は、その外径(太さ)が規定値(21mm等)以下で形成されたものであ
って、ハブ4(ホルダー15)やスライダ5を挟持する状態で組み立てられる一対のケース半体3a,3bを有している。これらケース半体3a,3bの結合は、前記したようにケース半体3a,3bに形成された結合用孔19へビス20を串刺し状に差し込んで、ネジ止めすることで行う。ケース半体3a,3bに設ける結合用孔19のうち一方を雌ねじ孔、他方を通孔としてビス20を直接的に螺合させてもよいし、両方の結合用孔19を通孔とさせてビス20の突き抜け先端部にナットを螺合させてもよい。
このケース3のケース半体3a,3bには、長手方向を前後方向へ向けた長孔状の保持口50が形成されている。この保持口50は、ホルダー15のハブホール16と合致して、ハブ4の軸孔10を外部露出させるためのものであるが、前後方向の長孔となっていることで、ハブ4を前後方向へ移動させたときも、常にハブホール16と合致した状態を継続させるようになっている。すなわち、このケース3は、ハブ4を複数の保持位置間で移動させることができる構成となっている。
次に、上記構成のラッチ錠1において、その使用方法を説明する。
図2は、バックセット(ドア端面とハブ4の回転中心との間の距離)を50mmタイプとさせた状態である。この状態のとき、ケース3のケース半体3a,3bを結合しているビス20は、ハブ4を保持するホルダー15に対して後側の通孔18b(図1参照)を貫通するように位置選択してある。従って、ハブ4はケース3に対する前方の保持位置で停止したものとなっている。
すなわち、図4に示すように、ハブ4は、スライダ5の受け歯23に対して前方寄りで噛合した状態である。なお、このときハブ4の軸孔10に設けられた四つの扁平面(即ち、停止規制面11)は、それぞれ水平、垂直に倣うように停止している。そのため、この軸孔10に対してドアノブの回転軸(角軸)を貫通させたとき、回転軸は未操作角度に規制されることになり、その結果、ドアノブは、ドアに対して未操作の状態(ドアノブがレバーハンドルタイプの場合にはレバー部が略水平になる状態を言う)に保持される。
ドアノブを回転操作したときには、回転軸と一緒にハブ4が回転(図2における時計回り方向)することになり、ハブ4の送り歯12によってスライダ5の受け歯23が後方へ向けて送り出され、これによってスライダ5が後方へ移動(退入)するようになる。
スライダ5の後方移動に伴い、カム25はその先端部をラッチ本体2のカム孔38内で後方へ向けて揺動することになる。従って、ラッチ本体2は、ダンパー装置40のバネ41(バネ力)に抗しながら、後方へ向けて移動することになる。
ラッチ本体2が後方へ移動する進退ストロークは、ストローク拡大機構6によって拡大されていることで、スライダ5が後方へ移動する進退ストロークよりも大きくなっている。そのため、ラッチ本体2の先端(ヘッド部材35)は、ドアの端面に対して十分量の出退動作を行うことになる。
図3は、バックセットを60mmタイプとさせた状態である。この状態のとき、ケース3のケース半体3a,3bを結合しているビス20は、ハブ4を保持するホルダー15に対して前側の通孔18a(図1参照)を貫通するように位置選択してある。従って、ハブ4はケース3に対する後方の保持位置で停止したものとなっている。
すなわち、図5に示すように、ハブ4は、スライダ5の受け歯23に対して後方寄りで噛合した状態である。なお、このときも、ハブ4の軸孔10に設けられた四つの扁平面(即ち、停止規制面11)は、それぞれ水平、垂直に倣うように停止している。そのため、この軸孔10に対してドアノブの回転軸(角軸)を貫通させたとき、回転軸は未操作角度に規制され、ドアノブは、ドアに対して未操作の状態に保持される。
言うまでもなく、図2の状態と図3の状態とを切り換えるには、一旦、ケース3からビス20を抜き取ってケース3内でホルダー15(ハブ4)が前後移動自在となる状態にし、そのうえでホルダー15の前後位置(即ち、ハブ4の保持位置)を移動させ、その後、ビス20をケース3へ貫通させる状態に戻してネジ止めを行うようにする。
言うまでもなく、ケース3内でのホルダー15の移動を行い易くするうえで、ケース3のケース半体3a,3bのうち一方を取り外すようにするとよい。
なお、ケース3内でのホルダー15の移動は、ハブ4を自転させることで行うことがで
きる。ハブ4の自転は、軸孔10へドアノブの回転軸を差し込んだり、或いはマイナスドライバ等の棒状の工具類を差し込んで、この差し込んだ軸や棒を回転させるようにすると簡易に行える。
ハブ4を自転させると、ハブ4の送り歯12がスライダ5の受歯23と噛合していることで、ハブ4とスライダ5との両者間に、前後方向において相対逆向きの移動力が生起する。すなわち、ハブ4が前方(又は後方)移動しようとする作用と、スライダ5が後方(又は前方)移動しようとする作用とが同時に発生する。
しかし、ラッチ本体2がダンパー装置40のバネ41により前方へ向けて押出付勢されていることに伴い、スライダ5の後方移動にはバネ41による反力(抵抗)が影響している。またスライダ5とラッチ本体2とを連結しているストローク拡大機構6により、スライダ5の前方移動はストローク的に制限されている。このようなことから、スライダ5は前後方向への動きが制限され、その結果として、ハブ4を自転させようとする作用は、ハブ4自体に転動力を生起させる。従って、ハブ4を自転させることで、ケース3内でホルダー15を移動させることができるものである。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、ドアノブについては、レバーハンドルタイプのものだけに限らず、握り玉タイプのものとしてもよい。
スライダ5に設ける受け歯23は、角孔を並べたものとすることが限定されるものではなく、ハブ4の送り歯12に対して噛合可能な突起状の歯によって形成することも可能である。なお、ハブ4の外周面とスライダ5の伝動部21との間で摩擦伝動を行うような構造を採用することも可能であり、この場合、受け歯23や送り歯12を省略することが可能である。
ストローク拡大機構6は、カム25を用いることが限定されるものではなく、歯車機構やリンク機構など、他の機構によってストロークの拡大を行えるようにしてもよい。
なお、本発明に係るラッチ錠1においては、そもそもストローク拡大機構6を具備することが限定されるものではなく、ストローク拡大機構6を省略することも可能である。
バックセットは50mmと60mmとの2種類に限定されず、例えば55mmなどを設定することもできる。この場合、ハブ4の軸孔10には、それぞれのバックセットに合わせた停止規制面11を設けるようにすればよい。従って、軸孔10の開口形状を四角形以上の多角形(星形など)とすればよい。
1 ラッチ錠
2 ラッチ本体
3 ケース
3a,3b ケース半体
4 ハブ
5 スライダ
6 ストローク拡大機構
10 軸孔
11 停止規制面
12 送り歯
15 ホルダー
15a,15b ホルダー半体
16 ハブホール
17 カラー
18a,18b 通孔
19 結合用孔
20 ビス
21 伝動部
22 連動枠部
23 受け歯
25 カム
26 支点軸
27 揺動駆動軸
30 支点軸孔
31 駆動軸孔
35 ヘッド部材
35a 括れ部
36 ブラケット部材
36a ベース部
36b 係合部
38 カム孔
39 軸止め孔
40 ダンパー装置
41 バネ
42 バネ受板
46 正面板
47 ヘッドホール
48 ネジ通孔
50 保持口

Claims (3)

  1. ドアノブの回転軸を貫通させる軸孔を有して当該ドアノブと一体回転可能とされたハブと、
    前記ハブを前記軸孔の両側から挟持する状態で回転自在に収容するホルダーと、
    前記ハブの外周面に接触する伝動部を有して当該ハブの回転で進退するスライダと、
    前記ホルダー及び前記スライダを当該スライダの進退方向に沿った配置にして進退自在に収容する筒状のケースと、
    前記ケース内で進退不能状態に設けられたバネにより押圧付勢されることで前記ケースの一端部から突出状に保持されて前記スライダの進退動に伴って一緒に進退するラッチ本体と、を有し、
    前記ケースは、ドア端面と前記ハブの回転中心との間のバックセットを異ならせる複数の保持位置間で前記ホルダーを移動可能であって且つ前記ホルダーを前記複数の保持位置の一つに固定する際に着脱するビス用の結合用孔を備えており、
    前記スライダの伝動部は、前記ハブを複数の保持位置間で移動させてもハブ外周面との接触状態を維持する長さに形成され
    更に前記ドアノブの回転操作によるハブの回転が1/8回転以下に制限されており、
    前記ラッチ本体には前記スライダへ向く端部寄りにカム孔が設けられると共に前記スライダには前記ラッチ本体のカム孔に係合するカムが設けられて、
    前記スライダの退入時に前記カムが当該スライダよりもラッチ本体の進退ストロークを大きくする方向に前記ラッチ本体のカム孔を引き込む構成のストローク拡大機構を介して前記スライダと前記ラッチ本体とが連結されている
    ことを特徴とするラッチ錠。
  2. 前記ハブの外周面には周方向に一定ピッチで突出する送り歯が設けられていると共に、
    前記スライダの伝動部には前記ハブの送り歯と噛合する受け歯が設けられており、
    前記ハブの保持位置間の移動が前記送り歯と受け歯との噛合にしたがった当該ハブの転動により行われる構成である
    ことを特徴とする請求項1記載のラッチ錠。
  3. 前記ハブの軸孔は、当該ハブが転動して停止保持される各保持位置ごとに、ドアノブの回転軸を未操作角度にして回り止め保持させる停止規制面を有して形成されていることを特徴とする請求項2記載のラッチ錠。
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