JP5917792B2 - 複層ガラスパネル、障子、及び開口部装置 - Google Patents
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Description
これに加えて、立設片17、18には、その厚さ方向に貫通する孔17d、18dを具備している。孔17d、18dは、立設片17、18の長手方向に断続的に複数設けられている。
例えば、板ガラスの4辺各辺に配置されて矩形枠状に形成されるグレージングチャンネルのうち、板ガラスの縦辺に配置されるグレージングチャンネルにのみ突出部を設けてもよい。また、逆に板ガラスの横辺に配置されるグレージングチャンネルにのみ突出部を設けてもよい。
図5(a)は、1つの変形例の複層ガラスパネルに用いられるグレージングチャンネル25の断面図を示す図である。グレージングチャンネル25では、突出部が第一突出部29a、第二突出部29bの2本を有している点がグレージングチャンネル15と異なる。これによりさらにシール材とグレージングチェンネルとの固定が強固なものとなる。
例えば、突出部によらずグレージングチャンネルのうち底片の少なくとも一部がシール材に接着されて一体化されてもよい。
また、グレージングチャンネルと板ガラスとが直接接着する態様、又は機械的結合により一体となることにより板ガラスとグレージングチャンネルとが一体となってもよい。接着の場合には、グレージングチャンネルと板ガラスとの間に接着剤や粘着テープが具備される。機械的結合の場合は、例えば板ガラスに突起を形成し、グレージングチャンネルのひれ状部を突起に係合することを挙げることができる。図6に具体的に示した。
このような係合突起はガラス板の面上に形成される突起であればよく、例えば突起物を両面テープ、接着剤等によりガラス板の面に接着したものであってもよい。また、係合突起はガラス板の面に沿って連続して設ける必要はなく、断続的に具備されていてもよい。
なお、このような連結の場合には、図6に示したように孔17d、18dを立設片17、18に設ける他、底片16とシール部材14との間に間隙を設けることもできるので、孔を底片16に設けることも可能である。
グレージングチャンネルの板ガラスへの取り付け強度、寸法のばらつきに対する許容範囲、及び生産性(グレージングチャンネルを固定させる際のグレージングチャンネルの変形の程度。)の観点からは上記したグレージングチャンネル15の形態の方が好ましいが、ここで説明した機械的な結合によっても、グレージングチャンネル45と板ガラス11、12との結合は可能である。
これに加えて、立設片57、58には、その厚さ方向に貫通する孔57d、58dを具備している。孔57d、58dは、立設片57、58の長手方向に断続的に複数設けられている。
例えば、板ガラスの4辺各辺に配置されて矩形枠状に形成されるグレージングチャンネルのうち、板ガラスの縦辺に配置されるグレージングチャンネルにのみ突出部を設けてもよい。また、逆に板ガラスの横辺に配置されるグレージングチャンネルにのみ突出部を設けてもよい。
または、外周テープ60を板ガラス11、12の端部に巻いた後に、外周テープ60にカッター等によりスリット状の切り込みを入れたり、ミシン目状の切れ目を設ける等の貫通手段を施してもよい。
その他、外周テープにグレージングチャンネルの突出部を押し当てることにより、外周テープが破れる等して裂けて貫通するような材質のものを外周テープに適用してもよい。
図8(a)は、複層ガラスパネル50の1つの変形例の複層ガラスパネルの1つの端部断面を示す図である。グレージングチャンネル65では、立設片57、58には孔が設けられておらず、底片56のうち、突出部59の両側部となる部位に孔56a、56bが設けられている。外周テープを用いる複層ガラスパネルでは、底片とシール材とが接着されないので、ここに水を流通させることが可能であり、底片に孔を設けてここから排水することができる。
下辺に配置されるグレージングチャンネルにおいて、上記したようなグレージングチャンネルと板ガラスとを結合する形態としたときでも、本発明によれば水抜きを適切におこなうことができる。
一方、下辺以外の3つの辺に配置されるグレージングチャンネルの少なくとも1つに上記説明した結合の形態を適用し、下辺に配置されるグレージングチャンネルついては従来のグレージングチャンネルを適用することも可能である。これによれば、板ガラスとグレージングチャンネルとの連結は他の辺において確保され、水抜きについては従来の孔の形態を用いることが可能となる。
図10は、図9(a)にVIII−VIIIで示した線(水平方向)に沿った断面図、図11は図9(b)にIX−IXで示した線(垂直方向)に沿った断面図である。図10では、紙面上が室外側、紙面下が室内側を示している。また、図11では紙面左が室外側、紙面右が室内側を表している。
本実施形態において開口部装置100は、いわゆる引戸式のサッシ窓である。
縦枠本体116は、図10、図12に表わされる断面において、見込み方向に延在する片116aを有している。片116aの室内側端部、及び室外側端部のそれぞれには、見付方向に延びる片116b、116eが設けられている。また、片116aの見付方向内側面には、片116c、片116dが立設されている(図12参照)。ここで、片116cの先端は、見込み方向外側に向けて折り曲げられるように形成されている。また、片116dは外障子140の閉鎖の姿勢でその戸先框141の内側に差し込まれる位置に設けられている。
さらに、片116aの見付方向外側面には片116fが立設されている。当該片116fが建物躯体に固定されることにより、縦枠115が建物に取り付けられる。
また、本実施形態では縦枠本体116は、一体に形成されているが、これに限定されることはなく、いくつかの金属部材が組み合わされて一体とされていてもよい。また、縦枠本体を室外側部材と室内側部材とに分け、これを断熱性の部材で連結する、いわゆるブリッジ構造としてもよい。これによりさらに断熱性を向上させることができる。
縦枠本体116の見込み方向室内側において、片116aにカバー部材118の片118bが重ねられるとともに、片116bにカバー部材18の片118aが重ねられるように配置する。そして固定部材119により片118bと片116aとが固定される。本実施形態では、片116bの先端が片118aに係合することによりさらに確実に固定される。
カバー部材117は、そのコ字状部117bの内側に縦枠本体116の片116cを差し込むように配置する。上記したように片116cはL字状に形成されており、一方、コ字状部117bの開口部にはその開口を狭めるように突起117c、117dが設けられている。これにより、カバー部材117が縦枠本体116から抜け難いとともに、ここを中心にカバー部材117を回動させることもできる。そして当該回動をさせて、カバー部材117の片117fとカバー部材118の片118aとを係合させる。
これにより、カバー部材117、118は、縦枠本体116の見付方向内側面のうち見込方向室内側の一部を覆うことができる。
縦枠本体121は、図10に表わされる断面において、見込み方向に延在する片121aを有している。片121aの室内側端部、及び室外側端部のそれぞれには、見付方向に延びる片121b、121eが設けられている。また、片121aの見付け方向内側面には、片121dが立設されている。ここで、片121dは、室内側障子150の閉鎖の姿勢でその戸先框151の内側に差し込まれる位置に設けられている。
さらに、片121aの見付方向外側面には片121fが立設されている。当該片121fが建物躯体に固定されることにより、縦枠120が建物に取り付けられる。
また、本実施形態では縦枠本体121は、一体に形成されているが、これに限定されることはなく、いくつかの金属部材が組み合わされて一体とされていてもよい。また、縦枠本体を室外側部材と室内側部材とに分け、これを断熱性の部材で連結する、いわゆるブリッジ構造としてもよい。これによりさらに断熱性を向上させることができる。
縦枠本体121の見込み方向室内側において、片121aにカバー部材122の片122bが重ねられるように配置される。そして固定部材123により片122bと片121aとが固定される。本実施形態では、片121bの先端が片122aに係合することによりさらに確実に固定される。
これにより、カバー部材122は、縦枠本体121の見付方向内側面のうち見込方向室内側の一部を覆うことができる。
上横枠本体126は、図11に表われる断面において、見込み方向に延在する片126aを有している。片126aの見付方向内側面には、片126b、126c、126d、126eが立設されている。片126bは網戸105の上レールとなる片、片126cは外障子140の上レールとなる片、及び片126dは内障子150の上レールとなる片である。また、片126aの見付方向外側面には、片126fが立設されている。当該片126fを建物躯体に取り付けることにより上横枠125が建物躯体に固定される。
また、本実施形態では上横枠本体126は、一体に形成されているが、これに限定されることはなく、いくつかの金属部材が組み合わされて一体とされていてもよい。
下横枠本体131は、図11に表わされる断面において、矩形中空に形成された中空部131aが設けられ、該矩形部131aの見込み方向室内側からは、室内側に延びる片131bが配置されている。
矩形部131a、及び片131bの見付方向内側面には、片131c、131d、131e、131fが立設されている。片131cは網戸105の下レールとなる片であり、該網戸105の戸車が載置される。片131dは外障子140の下レールとなる片、及び片131eは内障子150の上レールとなる片であり、それぞれの障子の戸車が載置される。また、中空部131aの見付方向外側面には、片131gが立設されている。当該片131gを建物躯体に取り付けることにより下横枠130が建物躯体に固定される。
また、本実施形態では下横枠本体131は、一体に形成されているが、これに限定されることはなく、いくつかの金属部材が組み合わされて一体とされていてもよい。
戸先框141は戸先側に配置される縦框材である。図13には、図10のうち障子140の戸先部分に注目した図を示した。
また、中空部142aの室内側からは、内召し合わせ框152に係合する係合片142hも設けられている。
開口部装置100の閉鎖の姿勢で図10、図12にBで示した位置と、Aで示した位置とを対比する。Bで示した位置は、障子140、150が閉鎖した姿勢において、戸先框141、151の見付方向内側端部が配置される位置である。一方、Aで示した位置は、縦枠115、120において、カバー部材118、122の見付方向内側端部が配置される位置である。
このような構成により、ある大きさの開口部に従来の開口部装置を設置したときに、H−3等級(JIS A 4706、JIS A 4702、熱貫流抵抗0.287m2・K/W以上)の断熱性能を得ることができなかった場合であっても、開口部装置100によれば、H−3等級の断熱性能を得ることが可能となる。
11、12 板ガラス
13 スペーサー
14 シール材
15 グレージングチャンネル
16 底片
17、18 立設片
19 突出部
60 外周テープ
100 開口部装置
140、150 障子
Claims (3)
- 所定の間隔を有して対向する2枚以上の板ガラスと、
前記間隔のうち前記板ガラスの外周端部に充填されるシール材と、
前記板ガラスの外周端部及び前記シール材を覆うように4周に設けられるグレージングチャンネルと、を備え、
前記グレージングチャンネルは、前記板ガラスの外周端部及び前記シール材のうち、端面を覆う底片と、前記底片の両端から立設して前記板ガラスの面の端部を覆う立設片とを有し、
前記底片又は前記立設片の少なくとも一部が、前記板ガラス又は前記シール材に結合されるとともに、前記底片又は前記立設片には、前記板ガラス又は前記シール材に結合されていない部位で、少なくとも前記板ガラスの下辺を覆う部位にはその厚さ方向に貫通する孔が設けられており、
前記グレージングチャンネルの前記底片と前記シール材との間には外周テープが配置され、前記底片と前記外周テープとが接着されておらず、
前記グレージングチャンネルは前記底片に突出部を有し、該突出部が前記外周テープを貫通して前記シール材と結合している、複層ガラスパネル。 - 請求項1に記載の複層ガラスパネルと、該複層ガラスパネルの外周端部を覆うように配置される框と、を有する障子。
- 矩形枠状に形成された枠体と、該枠体の区画された枠内に配置される請求項2に記載の障子と、を備える開口部装置。
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