JP5916326B2 - 半襟の製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、半襟の交換は手間が掛かるので、着物初心者は着物を着用することを躊躇してしまう。
この発明によると、単に面ファスナ11同士を貼り合わせるだけで半襟10を襦袢1の襟2に取付けることができるので、交換するたびに半襟を襦袢1の襟2に縫いつける場合に比べて、着脱に掛かる手間が大幅に軽減され、初心者であっても容易かつ正確に半襟10を着脱することができる。
さらに、半襟10と襦袢1の組み合わせは一つに決まっているものではなく、ある半襟10を他の襦袢1に組み合わせる場合もあるが、引用文献1に記載の発明では、その半襟10を使用する襦袢1全てに面ファスナ11等を取付ける必要があるので、非常に手間が掛かる。
よって、第一押さえ布を第一折り返し部に縫いつけた糸の縫い目に対し、第一折り返し部と第一押さえ布との間であって幅方向中央側から、雄型スプリングホックの先端を挿入するとともに雄型スプリングホックを反転させて第一押さえ布の表面に雄型スプリングホックの先端を露出させると、第一押さえ布で雄型スプリングホックの後端側が押さえられて安定する。このとき、雄型スプリングホックは先端が後端側へ折り返されて側面視略J字状であるので、雄型スプリングホックの先端が幅方向中央側を向く。
しかも、第一押さえ布を第一折り返し部に縫いつけた糸の縫い目は雄型スプリングホックの後端の幅より狭いので、雄型スプリングホックを第一折り返し部や第一押さえ布に縫いつけなくても、雄型スプリングホックが抜け落ちてしまうことはない。
同様に、第二押さえ布で雄型スプリングホックの後端側が押さえられて安定するとともに、雄型スプリングホックを第二折り返し部や第二押さえ布に縫いつけなくても、雄型スプリングホックが抜け落ちてしまうことはない。また、雄型スプリングホックの先端が幅方向中央側を向く。
このとき、半襟のみにこのような加工を施すだけで済み、従来のように襦袢に加工を施す必要はないので、取付けの下準備が煩わしくなく、また一般的な襦袢の全てにその半襟を取付けることができる。
この半襟20は、幅方向に略半分に折られ開口部K側を襦袢1の襟2に被せるように着脱可能に取付けられる半襟20であって、襟芯21と、化粧布22と、第一押さえ布23と、第二押さえ布24と、複数の雄型スプリングホック25と、を備える。
そして、特に半襟20を襦袢1の襟2に取付ける際に雄型スプリングホック25を用いることで、襦袢1の襟2には何ら加工を施さなくて済む点を特徴とするものである。
なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
そして化粧布22は、幅方向一方側から襟芯21の裏側に折り返されてなる第一折り返し部22aと、幅方向他方側から襟芯21の裏側に折り返されてなる第二折り返し部22bとを有する。
なお、この幅方向一方側とは湾曲した襟芯21のその曲率が大きい側(図1における上側)を、幅方向他方側とは曲率が小さい側(図1における下側)をそれぞれいう。
このように化粧布22は湾曲した襟芯21を覆うものであるので、覆ったときに襟芯21の湾曲形状に沿う形状となっている。
また、化粧布22の長手方向の長さは襟芯21の長手方向の長さと略等しい。なお、半襟20を襦袢1の襟2に取付けたときに化粧布22(半襟20)の長手方向両端部は外からは見えないので、その見えない部分の化粧布22の長さは襟芯21の長さより長くても短くてもよい。
ここで、襟芯21の表側を覆う化粧布22の部分を化粧布22の本体部22c、本体部22cと第一折り返し部22aとの境界を第一端部22d、本体部22cと第二折り返し部22bとの境界を第二端部22eとそれぞれ呼ぶことにする。
また、図1に示すように第二押さえ布24側(第二端部22e側)の第一押さえ布23の端部23aは襟芯21の幅方向略中央に配置されている。そして、その反対側(第一端部22d側)の第一押さえ布23の端部23bは、第一端部22dから離間している。
また、第一押さえ布23の長手方向の長さは、半襟20を襦袢1の襟2に取付けた際に、襟2の立っている部分(襦袢1の着用者の首の横から後ろに対応する部分)と同程度の長さであって、化粧布22の長手方向の長さの略二割程度である。これは第一押さえ布23を当該襟2部分の芯材とするためである。
また、第一押さえ布23側(第一端部22d側)の第二押さえ布24の端部24aは、第一押さえ布23から離間している。また、第二端部22e側の第二押さえ布24の端部24bは、第二端部22eから離間している。
また、第二押さえ布24の長手方向の長さは、第二折り返し部22b(化粧布22)の長手方向の長さよりも長い。
雄型スプリングホック25の幅狭の部分の幅W3は、雄型スプリングホック25を構成する針金の直径の三倍であり、第一押さえ布23を第一折り返し部22aに縫いつけた糸の縫い目N及び第二押さえ布24を折り返し部に縫いつけた糸の縫い目Nは、雄型スプリングホック25の先端25aの幅W3(幅狭の部分の幅)より広くかつ雄型スプリングホック25の後端25bの幅W4より狭く設定されている。
なお、第一押さえ布23を第一折り返し部22aに縫いつけた糸の縫い目Nと第二押さえ布24を折り返し部に縫いつけた糸の縫い目Nは同じ幅である。
このとき、雄型スプリングホック25は図1に示すように、第一端部22dより幅方向外側には出ない。
このように第一押さえ布23(第一折り返し部22a)に対して雄型スプリングホック25は三つ取付けられ、そのうち一つは第一折り返し部22aの長手方向中央に取付けられている。
一方、本実施形態においては、縫い目Nに雄型スプリングホック25を挿入し、雄型スプリングホック25が縫い目Nを軸として揺動しないように雄型スプリングホック25の後端25b側を第一押さえ布23で第一折り返し部22aに対して押さえているだけであり、雄型スプリングホック25は第一押さえ布23や第一折り返し部22aに対して縫いつけられていない。しかも雌型スプリングホックは使用しない。
また、第二押さえ布24(第二折り返し部22b)に取付けられた雄型スプリングホック25は八つである。
まず、半襟20を幅方向に、雄型スプリングホック25の露出した先端25a側を内方にして略半分に折る。
次に、半分に折られた半襟20の開口部K側を襦袢1の襟2に被せる。
このとき、半襟20の第一折り返し部22aが襦袢1の襟2の内側、第二折り返し部22bが襦袢1の襟2の外側とになるようにする。
つまり、半襟20の第一折り返し部22a側の雄型スプリングホック25は襦袢1の内側から取付け、半襟20の第二折り返し部22b側の雄型スプリングホック25は襦袢1の外側から取付ける。図5において、印を付けた位置に雄型スプリングホック25があるが、実際には外側から雄型スプリングホック25は見えない。
よって、第一押さえ布23を第一折り返し部22aに縫いつけた糸の縫い目Nに対し、第一折り返し部22aと第一押さえ布23との間であって幅方向中央側から、雄型スプリングホック25の先端25aを挿入するとともに雄型スプリングホック25を反転させて第一押さえ布23の表面に雄型スプリングホック25の先端25aを露出させると、第一押さえ布23で雄型スプリングホック25の後端25b側が押さえられて安定する。このとき、雄型スプリングホック25は先端25aが後端25b側へ折り返されて側面視略J字状であるので、雄型スプリングホック25の先端25aが幅方向中央側を向く。
しかも、第一押さえ布23を第一折り返し部22aに縫いつけた糸の縫い目Nは雄型スプリングホック25の後端25bの幅W4より狭いので、雄型スプリングホック25を第一折り返し部22aや第一押さえ布23に縫いつけなくても、雄型スプリングホック25が抜け落ちてしまうことはない。
同様に、第二押さえ布24で雄型スプリングホック25の後端25b側が押さえられて安定するとともに、雄型スプリングホック25を第二折り返し部22bや第二押さえ布24に縫いつけなくても、雄型スプリングホック25が抜け落ちてしまうことはない。また、雄型スプリングホック25の先端25aが幅方向中央側を向く。
このとき、半襟20のみにこのような加工を施すだけで済み、従来のように襦袢1に加工を施す必要はないので、取付けの下準備が煩わしくなく、また一般的な襦袢1の全てにその半襟20を取付けることができる。
さらに、第一折り返し部22aの長手方向中央に雄型スプリングホック25の一つを取付けたので、襦袢1の襟2の中央部分にこの雄型スプリングホック25を挿入するだけで、襦袢1の襟2に対する半襟20の長手方向の位置決めが容易にできる。
また、第一折り返し部22aの長手方向中央に雄型スプリングホック25の一つを取付けたが、これに限られるものではなく、半襟20の長手方向中央がわかれば他の目印でもよいし、目印がなくてもよい。
また、雄型スプリングホック25に限られるものではなく、他のフック状のものであってもよい。つまり、本実施形態における雄型スプリングホック25のように挿入するだけで取付けるフックであっても、縫いつけて取付けるフックであってもよい。
さらには、先端25aが幅方向中央側を向いて半襟20の表面に露出し、襦袢1の既存の縫い目に対し挿入できるものであれば、他の形状であってもよい。
さらに、第一押さえ布23の長手方向の長さは本実施形態のものに限られるものではなく、化粧布22と同程度に長くてもよい。
同様に、襟芯21と化粧布22とを縫った後にそれに第二押さえ布24を重ねて縫いつけてもよい。
2 襟
3 身頃
10 半襟
11 面ファスナ
20 半襟
21 襟芯
22 化粧布
22a 第一折り返し部
22b 第二折り返し部
22c 本体部
22d 第一端部
22e 第二端部
23 第一押さえ布
23a 端部
23b 端部
24 第二押さえ布
24a 端部
24b 端部
25 雄型スプリングホック
25a 先端
25b 後端
K 開口部
N 縫い目
W1 襟芯の幅
W2 襦袢の襟の幅
W3 雄型スプリングホックの先端の幅
W4 雄型スプリングホックの後端の幅
Claims (3)
- 幅方向に略半分に折られ開口部側を襦袢の襟に被せるように着脱可能に取付けられる半襟の製造方法において、
幅が前記襦袢の襟の幅の略二倍である襟芯と、
前記襟芯よりも幅広で前記襟芯の表側を覆うとともに幅方向一方側から前記襟芯の裏側に折り返されてなる第一折り返し部と、幅方向他方側から前記襟芯の裏側に折り返されてなる第二折り返し部とを有する化粧布と、
前記第一折り返し部の上に重ねて縫いつけられる第一押さえ布と、
前記第二折り返し部の上に重ねて縫いつけられる第二押さえ布と、
先端よりも後端が幅広で、先端が後端側へ折り返されて側面視略J字状である複数の雄型スプリングホックと、を備え、
前記第一押さえ布を前記第一折り返し部に縫いつけた糸の縫い目及び前記第二押さえ布を前記第二折り返し部に縫いつけた糸の縫い目は、前記雄型スプリングホックの先端の幅より広くかつ前記雄型スプリングホックの後端の幅より狭く、
しかも、前記第一押さえ布を前記第一折り返し部に縫いつけた糸の縫い目に対し、前記第一折り返し部と前記第一押さえ布との間であって幅方向中央側から、前記雄型スプリングホックの先端を挿入するとともに前記雄型スプリングホックを反転させて前記第一押さえ布の表面に前記雄型スプリングホックの先端を露出させ、
さらに、前記第二押さえ布を前記第二折り返し部に縫いつけた糸の縫い目に対し、前記第二折り返し部と前記第二押さえ布との間であって幅方向中央側から、前記雄型スプリングホックの先端を挿入するとともに前記雄型スプリングホックを反転させて前記第二押さえ布の表面に前記雄型スプリングホックの先端を露出させ、
幅方向に略半分に折り、前記襦袢の襟を前記襦袢の身頃に縫いつけてある既存の糸の縫い目に対し、前記雄型スプリングホックの先端を前記身頃側から前記襟側へ挿入して、前記襦袢の襟に取付け可能にしてなることを特徴とする半襟の製造方法。 - 前記第二押さえ布側の前記第一押さえ布の端部を前記襟芯の幅方向略中央に配置したことを特徴とする請求項1に記載の半襟の製造方法。
- 前記第一折り返し部の長手方向中央に前記雄型スプリングホックの一つを取付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半襟の製造方法。
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