JP5914280B2 - 給湯器 - Google Patents

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Description

本発明は、保守点検が行われる給湯器に関する。
従来、特許文献1に開示されているような給湯器では、保守点検作業において、バーナー等の加熱手段の加熱能力をチェックすることが行われている。
加熱能力のチェックは、例えば、保守点検者が給湯器のカバーを外して保守点検用スイッチを操作し、加熱手段の加熱能力を予め設定された所定能力に固定した状態で行われる。保守点検者は、例えば加熱手段がバーナーの場合には、バーナーに供給されるガス圧が固定された所定能力に応じた圧力になっているか否かを計器で点検することにより、加熱能力が適切に制御されているか否かを点検する。
特開2010−117053号公報
しかしながら、保守点検用スイッチがオン、オフ操作される切替スイッチであり、オンにすることにより加熱能力が保守点検用の所定能力に固定される場合、ユーザが通常に使用しているときに短絡等により保守点検用スイッチがオンになり加熱能力が固定される可能性がある。この場合、リモコン等でユーザが設定する給湯温度に関わらず、ユーザの意図しない給湯温度に固定されるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、加熱モードを保守点検用の固定加熱モードに切替えるためにオン、オフ操作される切替スイッチが短絡等でオンになっても、加熱能力が固定されることを防止する給湯器を提供することを目的とする。
本発明の給湯器によると、熱交換器内を流れる水を加熱する加熱手段の加熱モードを、通常加熱モードから加熱手段の加熱能力を予め設定された所定能力に固定する固定加熱モードに切り替えるために切替スイッチがオン、オフ操作される。そして、モード設定手段は、切替スイッチに対して予め設定された規制解除操作が行われることにより、加熱モードが通常加熱モードから固定加熱モードに切り替わることを規制する規制状態を解除し、規制解除操作後に切替スイッチに対して予め設定された能力固定操作が行われることにより加熱モードを固定加熱モードに設定する。
この構成によれば、切替スイッチが短絡等でオンになるだけでは、切替スイッチに対して規制解除操作を行った後に能力固定操作が行われたと判断されない。したがって、切替スイッチが短絡等でオンになっても、加熱能力が固定されることを防止できる。
また、本発明の給湯器では、モード設定手段は、規制解除操作後の所定時間内に能力固定操作が行われると加熱モードを固定加熱モードに設定し、規制解除操作後の所定時間内に能力固定操作が行われないと加熱モードを通常加熱モードに保持する。
規制解除操作後の所定時間内に能力固定操作が行われる場合には、保守点検者が一連の時間流れに沿って適切な操作を行っていることを示しているので、この場合には加熱モードを保守点検者の意図通り固定加熱モードに設定することが望ましい。
これに対し、規制解除操作後の所定時間内に能力固定操作が行われず所定時間が経過すると、切替スイッチに対する保守点検者の操作が一旦途切れたと考えられるので、この場合には加熱モードを固定加熱モードに設定せず通常加熱モードに保持することが望ましい。
そして、規制解除操作後の所定時間内に能力固定操作が行われる場合には、保守点検者が適切な操作を行っていることを示しているので、この場合には能力固定操作として切替スイッチをオフからオンにするような簡単な操作でもよい。
また、加熱手段の加熱能力が固定される所定能力が高側に設定される構成においては、切替スイッチに対して規制解除操作後に能力固定操作が行われる場合に加熱モードを固定加熱モードに設定する本発明の構成を適用することが望ましい。
これにより、切替スイッチが短絡等でオンになっても、通常使用時にユーザの意図に反して給湯温度が高温になることを防止できる。
切替スイッチに対して規制解除操作後に能力固定操作が行われる場合に加熱モードを固定加熱モードに設定する本発明の構成は、切替スイッチの数が1個または複数のいずれの場合にも適用できる。しかし、1個の切替スイッチが短絡等によりオンになる可能性は、複数の切替スイッチが短絡等により同時にオンになる可能性よりも高いと考えられる。
したがって、加熱能力が固定される一つの所定能力に対し1個の切替スイッチが設けられている構成においては、本発明の構成を適用し、切替スイッチが短絡等でオンになっても、通常使用時にユーザの意図しない給湯温度に固定されることを防止することが望ましい。
給湯器の概略の構造を示す説明図。 給湯器のコントローラー内のコントロール基板の一部を示す模式図。 加熱モード設定処理の概略を示すフローチャート。 加熱モード設定処理の詳細を示すフローチャート。 本実施形態と比較例とにおけるスイッチと加熱モードとの関係を示すタイムチャート。 本実施形態のスイッチと加熱モードとの関係を示すタイムチャート。
次に、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(給湯器の構造)
本発明の給湯器の一例として挙げる給湯器1は、図1に示すように、給湯栓2や浴槽3などの出湯箇所へ湯を供給する給湯部1Aと、浴槽3内にある湯の保温ないし追い焚きを行う保温部1Bと、これら給湯部1Aおよび保温部1Bの作動を制御する制御部1Cとを備えている。
この給湯器1において、給湯部1Aは、燃焼室12Aを有し、燃焼室12A内には、バーナー13A〜13C、一次熱交換器14A、二次熱交換器14B、点火プラグ15A、およびフレームロッド16Aなどが配設されている。また、保温部1Bは、燃焼室12Bを有し、燃焼室12B内には、バーナー13D、熱交換器14C、点火プラグ15B、およびフレームロッド16Bなどが配設されている。点火プラグ15A、15Bは、それぞれイグナイター15Cに接続されている。
一次熱交換器14Aは、バーナー13A〜13Cでの燃焼に伴って発生する高温の排気中から主に顕熱を回収する熱交換器であり、二次熱交換器14Bは、一次熱交換器14Aでの熱交換に伴って温度が低下した排気中から主に潜熱を回収する熱交換器である。
二次熱交換器14Bでは、相応に相対湿度が高い排気から更に熱を奪うため、排気中の水蒸気が凝縮してドレン(凝縮水)が発生する。そのため、このドレンを排出するためにドレン排水管17Aが設けられ、ドレン排水管17Aの下流端には中和器17Bが設けられている。中和器17Bは、窒素酸化物や硫黄酸化物を含有する酸性のドレンを中和するために設けられたもので、中和器17Bの内部には、ドレンを中和させる中和剤(例えば、炭酸カルシウム)が充填されている。
また、給湯器1は、ファンモーター18Aおよびファン18Bを有し、ファンモーター18Aによってファン18Bを回転駆動することにより、燃焼室12A、12B内への給気ができるように構成されている。燃焼室12A、12Bの上部には、排気トップ19A、19Bが設けられ、排気トップ19A、19Bを介して燃焼室12A、12B外への排気ができる構造とされている。また、燃焼室12A、12Bには、周囲が異常な高温状態となったときに溶断することで給湯器1の作動を強制停止させる過熱防止装置20A、20Bが付設されている。
また、給湯器1は、バーナー13A〜13Dへのガス供給路となるガス供給管21を備えている。このガス供給管21は、上流端側がガス供給源(例えば、都市ガス内管やプロパンガス用配管等)に接続された本管23と、本管23から複数に分岐した支管24A〜24Dとで構成されている。給湯部1Aにおいては支管24A〜24Cの下流端にノズル25A〜25Cが設けられ、各ノズル25A〜25Cを介してバーナー13A〜13Cへガスを供給可能に構成されている。また、保温部1Bにおいては支管24Dの下流端にノズル25Dが設けられ、ノズル25Dを介してバーナー13Dへガスを供給可能に構成されている。
このガス供給管21において、本管23には元ガス電磁弁27、およびガス比例弁28が設けられている。また、支管24A〜24Cにはバーナー切替電磁弁29A〜29Cが設けられ、支管24Dにはガス電磁弁29Dが設けられている。
ガス比例弁28は、供給される電流値に応じて、本管23を流れるガスの流量、すなわちガス圧を調整する電磁式比例弁である。コントローラー93は、バーナー13A〜13Dで加熱された湯温と給湯リモコン95または風呂リモコン97で設定された湯温との差に応じて、ガス比例弁28に供給する電流値を制御する。
さらに、給湯器1は、以下のような各種通水用配管を備えている。まず、給湯部1Aには、二次熱交換器14Bへの入水路をなす給水管31と、一次熱交換器14Aからの出湯路をなす出湯管33と、給水管31の流路途中から分岐して出湯管33へと連通するバイパス管35と、出湯管33の流路途中から分岐して保温部1B側へと延びる分岐管37が設けられている。
一方、保温部1Bには、浴槽3内の湯を熱交換器14Cへと戻す風呂戻り流路をなす風呂戻り配管41と、熱交換器14Cから浴槽3への風呂行き流路をなす風呂行き配管43が設けられ、これら風呂戻り配管41および風呂行き配管43が、浴槽3から熱交換器14Cを経て浴槽3へと戻る循環流路を形成している。上述した給湯部1Aの分岐管37は、風呂戻り配管41の流路途中に連通している。
これらの通水用配管のうち、給水管31は、その上流端側が水供給源(例えば、水道管)に接続され、給水管31の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、上流端側から順に、上流側から下流側へと流れる水を濾過するストレーナー51、給水管31内を流れる水量を検出する給湯水量センサー53、給水管31内を流れる水量を増減制御する水量制御モーター55、および一次熱交換器14Aへ流れる水の温度を検出する入水温検出用サーミスター57などが設けられている。また、このような入水路の途中には、凍結予防ヒーター59が設けられている。
出湯管33は、その下流端側が出湯箇所(本実施形態においては給湯栓2のある箇所)に接続され、出湯管33の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、上流端側から順に、一次熱交換器14Aから流出する湯の温度を検出する第一出湯温検出用サーミスター61、出湯管33とバイパス管35の合流点よりも下流側において湯の温度を検出する第二出湯温検出用サーミスター63、および逃がし弁付水抜栓65などが設けられている。バイパス管35には、バイパス管35内を流れる水量を増減制御するバイパス制御モーター67が設けられている。
分岐管37は、出湯管33側を上流側として下流側にある風呂戻り配管41への給湯路を形成する配管で、分岐管37の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、分岐管37を介して浴槽3へ給湯を行う際に開弁される落とし込み水電磁弁71、分岐管37を流れる水量を検出する落とし込み水量センサー73、分岐管37における逆流を阻止する逆止弁75A、75Bなどが設けられている。
また、分岐管37には縁切弁77が付設されており、上水側(給水管31側)の水圧低下等に起因して、分岐管37よりも下流側となるべき流路から上流側となるべき流路へ水を吸い上げてしまうような負圧が生じた際には、縁切弁77が開くことで、分岐管37を介して水が逆流するのを防止している。
風呂戻り配管41は、上流端側がバスアダプター81を介して浴槽3に取り付けられ、風呂戻り配管41の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、浴槽3から流入する湯の温度を検出する風呂戻り湯温検出用サーミスター82、風呂戻り配管41において上流側から下流側へ湯を圧送する循環ポンプ83、風呂戻り配管41内を水(湯)が流れたことを検出する水流スイッチ84、風呂戻り配管41内の圧力を検出する圧力センサー85などが設けられている。
ちなみに、風呂戻り配管41は、浴槽3内の湯を熱交換器14Cへと圧送する際には、上述の通り、バスアダプター81側が上流端、熱交換器14C側が下流端となる配管であるが、分岐管37を介して浴槽3への給湯を行う際には、風呂戻り配管41と分岐管37との合流点からバスアダプター81側へ向かって湯が逆向きに流れる状態になる。
風呂行き配管43は、下流端側がバスアダプター81を介して浴槽3に取り付けられ、風呂行き配管43の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、空焚きを感知した際に給湯器1を強制停止させるための空焚き安全装置87、熱交換器14Cから流出する湯の温度を検出する風呂行き湯温検出用サーミスター88が設けられている。
加えて、この給湯器1において、制御部1Cは、給湯機能や保温機能の作動状態を制御するためのコントローラー93と、浴室外に配設される給湯リモコン95と、浴室内に配設される風呂リモコン97とを備えている。
コントローラー93は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータを内蔵しており、上述した各種センサー(フレームロッド16A、16B、入水温検出用サーミスター57、第一出湯温検出用サーミスター61、および第二出湯温検出用サーミスター63など)から情報を入力するとともに、上述した各種電磁弁(元ガス電磁弁27、ガス比例弁28、バーナー切替電磁弁29A〜29C、ガス電磁弁29D、落とし込み水電磁弁71など)、各種モーター(ファンモーター18A、水量制御モーター55、バイパス制御モーター67)、循環ポンプ83、イグナイター15Cなどの作動を制御する。
また、コントローラー93内のコントロール基板94には、図2に示すように、保守点検時に給湯器1の加熱能力を所定能力に固定するためのスイッチ94A、94Bと、給湯器1の加熱能力を調整するためのスイッチ94Cとが設置されている。図2において、コントローラー93内のスイッチ94A、94B、94C以外の他の構成は図示を省略している。
スイッチ94A、94B、94Cは、スプリング等によりオフ方向に付勢されており、スプリングの付勢力に抗して押されている間だけオンになる切替スイッチであり、保守点検時に保守点検者が操作する。保守点検者が押すのを止めると、スイッチ94A、94B、94Cはオフになる。
スイッチ94A、94Bに対して所定の操作がなされると、コントローラー93は、実際の湯温と給湯リモコン95または風呂リモコン97で設定された湯温との差に応じてガス比例弁28を電流制御してバーナー13A〜13Dに供給するガス流量を調整する通常加熱モードから、ガス比例弁28に供給する電流値を固定してガス流量を固定する固定加熱モードに加熱モードを切り替える。また、コントローラー93は、前記所定操作が行われない状態では、固定加熱モードへの移行を規制する機能を備えている。
スイッチ94Aは、ガス比例弁28により調整されるガス流量を通常の使用範囲における最低値に固定して給湯器1の加熱能力を最低能力に固定するためのスイッチである。スイッチ94Bはガス比例弁28により調整されるガス流量を通常の使用範囲における最大値に固定して給湯器1の加熱能力を通常の使用範囲における最高能力に固定するためのスイッチである。
スイッチ94Cは、スイッチ94Cを押している状態でスイッチ94Aまたは94Bを押すことによりガス比例弁28における流量を調整し、給湯器1の加熱能力として、最低能力と最高能力とにおけるガス流量(ガス圧)を予め規定された所定値に設定するためのガス量調整用のスイッチである。
給湯リモコン95および風呂リモコン97は、双方ともユーザからの入力操作を受け付ける入力部とユーザに対する情報表示や音声出力を行う出力部などのユーザーインターフェースを備え、その入力部から入力された情報がコントローラー93へ伝達されるとともに、コントローラー93から伝達される情報に基づいて出力部から情報表示や音声出力を行う仕組みになっている。
(給湯操作時の作動状態)
次に、ユーザが給湯操作を行ったときの給湯器1の作動状態について、その概要を説明する。ユーザが給湯栓2を開くと、水入口より流入した水は、給湯水量センサー53、二次熱交換器14Bを経て一次熱交換器14Aへと向かう。このとき、給湯水量センサー53からは、流速に応じた周波数の信号が出力され、この信号が規定周波数に達したことをコントローラー93が感知すると、コントローラー93はファンモーター18Aを制御してファン18Bを回転させる。
ファン18Bが回転してプリパージ動作が行われた後、元ガス電磁弁27とバーナー切替電磁弁29A、バーナー切替電磁弁29B、およびバーナー切替電磁弁29Cが同時に開かれ、ガス比例弁28が緩点火動作となり、バーナー13A〜13Cにガスが供給される。これと同時にイグナイター15Cが作動し、点火プラグ15Aから連続的に放電してバーナー13A〜13Cに点火する。点火後、フレームロッド16Aにて炎を検知し燃焼していることを確認したら緩点火動作を終了する。
緩点火動作を終了すると、続いて比例制御が開始される。第二出湯温検出用サーミスター63で検出した湯温とユーザが任意に設定する設定温度との間に差があると、そのことをコントローラー93が判断し、バーナー切替電磁弁29A、バーナー切替電磁弁29B、バーナー切替電磁弁29Cの開閉およびガス比例弁28によって、ガス量を連続的に変化させて出湯温度を一定に保つ。また、水量制御モーター55により適切な水量に調節を行うため、常に最高能力の出湯量を確保する。このとき、コントローラー93からは、ガス比例弁28によるガス量の変化に応じて、ファンモーター18Aへ信号が送られ、これにより、常にガス量と空気量の関係が一定に保たれる。
以上のような給湯が行われている状況において、ユーザが給湯栓2を閉じると、給湯水量センサー53からの周波数の信号がなくなるので、コントローラー93は、元ガス電磁弁27、バーナー切替電磁弁29A、バーナー切替電磁弁29Bおよびバーナー切替電磁弁29Cを閉じて消火し、ポストパージ動作に入る。その後、ポストパージ動作がタイムアップすると、ファン18Bは停止する。
(風呂操作時の作動状態)
次に、ユーザが風呂操作を行ったときの給湯器1の作動状態について、その概要を説明する。ユーザが給湯リモコン95または風呂リモコン97の自動スイッチを押すと、落とし込み水電磁弁71がオンとされ、給湯水量センサー53がオンとなって給湯燃焼動作を開始する。湯は、逆止弁75A、75B、落とし込み水量センサー73を通って浴槽3に給湯される。その後、落とし込み水量センサー73で検出した水量が設定水量になれば、落とし込み水電磁弁71がオフとされ、給湯水量センサー53がオフとなって給湯燃焼が止まる。
次に、循環ポンプ83が作動し、お湯の循環を始める。お湯が循環していることは水流スイッチ84によって検出される。このとき、風呂戻り湯温検出用サーミスター82で感知した温度が設定温度以下であれば、コントローラー93はファンモーター18Aを制御してファン18Bを回転させる。ファン18Bが回転し、回転数の信号がコントローラー93に伝えられたら、その後、元ガス電磁弁27、ガス電磁弁29Dが開かれ、バーナー13Dにガスが供給されるのと同時にイグナイター15Cが作動し、点火プラグ15Bから連続的に放電する。
バーナー13Dに点火すると、フレームロッド16Bにより炎を感知し、イグナイター15Cの作動を停止し、風呂の加熱を始める。循環ポンプ83にて循環されている風呂のお湯が設定温度に達すると、風呂戻り湯温検出用サーミスター82にて温度を感知して、バーナー13Dを消火し、循環ポンプ83を停止する。その後、沸き上がりを知らせる、お知らせブザーを鳴らす。
以上のような追い焚き燃焼が停止し、その後、浴槽湯温確認までのインターバル時間が経過したら、循環ポンプ83のみを作動させて、風呂のお湯を循環させる。このとき、風呂の温度が設定温度より下がっていれば、追い焚きを行う。その後、風呂の温度が設定温度以上になれば、循環ポンプ83の作動はそこで止まり、またインターバル時間が経過した後に循環ポンプ83が作動し、上記同様の動作を繰り返す。なお、これらの一連の動作は、給湯リモコン95または風呂リモコン97の自動スイッチを押すと停止する。
次に、コントローラー93が実行する給湯器1に対する加熱モード設定処理の概要について、図3のフローチャートに基づいて説明する。加熱モード設定処理の詳細については、図4のフローチャートに基づいて説明する。図3および図4の説明では、スイッチ94Bに対する操作について説明する。給湯器1の加熱能力を固定する所定能力がスイッチ94Bと異なる以外は、スイッチ94Aについても同じ処理が行われる。
尚、本実施形態のコントローラー93では、スイッチ94A〜94Cに対する操作によりオン、オフの状態が0.2秒未満で変化すると、操作が行われたことを検出できない。したがって、スイッチ94A〜94Cに対して0.2秒以上、同じ操作を続ける必要がある。
(加熱モード設定処理の概要)
コントローラー93の電源がオンになり、初期設定が終了すると、図3のフローチャートにおいてコントローラー93は、給湯器1の加熱能力をユーザが通常使用する通常加熱モードに設定する(S400)。通常加熱モードにおいては、給湯リモコン95または風呂リモコン97で設定された温度に給湯温度が設定される。
次に、スイッチ94Bに対して、通常加熱モードから固定加熱モードに切り替わることを規制する規制状態を解除する規制解除操作が行われたか否かを判定する(S402)。S402の判定は、規制解除操作が行われるまで実行される。規制解除操作および後述する能力固定操作は予め設定されている操作であり、詳細については次の図4のフローチャートの説明で行う。
規制解除操作が行われると(S402:Yes)、前述した規制状態を解除し(S404)、スイッチ94Bに対して能力固定操作が行われたか否かを判定する(S406)。
能力固定操作が行われなかった場合(S406:No)、コントローラー93は、加熱モードを固定加熱モードに設定せずに通常加熱モードのまま保持し、規制解除操作が行われたか否かを判定するS402に処理を戻す。
能力固定操作が行われると(S406:Yes)、コントローラー93は、加熱モードを固定加熱モードに設定する(S408)。これにより、給湯器1の加熱能力は、通常の使用範囲における最高能力に設定される。
保守点検者は、スイッチ94Bを操作して加熱モードを最高能力の固定加熱モードに設定すると、計器等によりガス圧が最高能力に応じた適切な圧力になっているかを点検する。点検が終了し、スイッチ94Bに対して能力固定解除操作が行われると(S410:Yes)、コントローラー93はS400に処理を戻し、加熱モードを通常加熱モードに設定する。
(加熱モード設定処理の詳細)
コントローラー93の電源がオンになり、初期設定が終了すると、図4のフローチャートにおいてコントローラー93は、給湯器1の加熱能力をユーザが通常使用する通常加熱モードに設定する(S420)。
次に、コントローラー93は、スイッチ94Bがオフからオンになり(S422:Yes)、次にS424においてスイッチ94Bがオンからオフになったか否かを判定することにより、スイッチ94Bに対して規制解除操作が行われたか否かを判定する。
つまり、図5の(A)に示すように、本実施形態では、S422においてスイッチ94Bがオフからオンになっただけでは、加熱モードを固定加熱モードに設定せず、通常加熱モードのまま保持する。したがって、短絡等によりスイッチ94Bがオンになっても、本実施形態では加熱モードは通常加熱モードのままであり、固定加熱モードに設定されない。
これに対し、図5の(B)に示すように、スイッチ94Bがオフからオンになると加熱モードを固定加熱モードに設定する比較例では、短絡等によりスイッチ94Bがオンになると、通常使用時に給湯リモコン95または風呂リモコン97によりユーザが設定する給湯温度に関わらず、給湯器1の加熱能力が固定される。
S422においてスイッチ94Bがオフからオンになり(S422:Yes)、S424においてスイッチ94Bがオンからオフになると(S424:Yes)、コントローラー93は、通常加熱モードから固定加熱モードに切り替わることを規制する規制状態を解除する規制解除操作がスイッチ94Bに対して行われたと判断し、次に能力固定操作が行われたか否かを判定するためにS426に処理を移行する。
スイッチ94Bに対する規制解除操作後(S422:Yes、S424:Yes)、図6の(A)に示すように、スイッチ94Bのオフ状態が2秒以上経過すると(S426:Yes)、コントローラー93は、スイッチ94Bに対する保守点検者の操作が途切れ能力固定操作が行われなかったと判断する。そして、コントローラー93は、加熱モードを固定加熱モードに設定せずに通常加熱モードのまま保持し、規制解除操作が行われたか否かを判定するS422およびS424に処理を戻す。
図6の(B)に示すように、スイッチ94Bのオフ状態が2秒経過するまでに(S426:No)、スイッチ94Bがオフからオンになると(S428:Yes)、能力固定操作が適切に行われたと判断し、コンントローラー93は加熱モードを固定加熱モードに設定する(S430)。そして、スイッチ94Bがオンの間(S432:No)、コントローラー93は加熱モードを固定加熱モードに保持する。
スイッチ94Bに対して規制解除操作が行われてから2秒経過するまでに能力固定操作が行われる場合には、短絡等ではなく保守点検者がスイッチ94Bに対して適切な操作を行っていることを示しているので、本実施形態のように、能力固定操作としてスイッチ94Bをオフからオンにする簡単な操作を採用することが望ましい。
固定加熱モードにおいて保守点検者の作業が終了し、図6の(B)に示すように、スイッチ94Bがオンからオフされると(S432:Yes)、コントローラー93はS420に処理を戻し、加熱モードを通常加熱モードに設定する。
以上説明した上記実施形態では、スイッチ94A、94Bに対して規制解除操作が行われることにより通常加熱モードから固定加熱モードに切り替わることを規制する規制状態が解除され、能力固定操作を受け付け可能になる。したがって、スイッチ94A、94Bに対して規制解除操作を行わずに能力固定操作を行っただけでは、加熱モードは固定加熱モードに設定されない。
これにより、スイッチ94A、94Bをオフからオンにすることが能力固定操作として設定されている場合、短絡等でスイッチ94A、94Bがオンになっただけでは、加熱モードは固定加熱モードに設定されない。
その結果、特に給湯器1の加熱能力を通常使用範囲の最高能力に設定するスイッチ94Bが短絡等でオフからオンになっても、通常使用時にユーザの意図に反して給湯温度が高温になることを防止できる。
本実施形態では、給湯器1が本発明の給湯器に相当し、バーナー13A〜13Dが本発明の加熱手段に相当し、一次熱交換器14A、二次熱交換器14Bおよび熱交換器14Cが本発明の熱交換器に相当し、コントローラー93が本発明のモード設定手段に相当し、スイッチ94A、94Bが本発明の切替スイッチに相当する。
[他の実施形態]
上記実施形態では、固定加熱モードにおいて加熱能力を固定する所定能力として最低能力、最高能力を設定する切替スイッチをそれぞれ1個設けているが、一つの所定能力に対して複数の切替スイッチを設け、複数の切替スイッチがオンになるときに加熱能力を一つの所定能力に固定してもよい。
また、固定加熱モードにおいて加熱能力を固定する所定能力は本実施形態のように最低能力および最高能力の複数ではなく、例えば最高能力の1種類でもよい。
上記実施形態では、給湯器の一例として浴槽を含む出湯箇所に給湯するとともに、浴槽内の湯を追い焚きする機能を備える給湯器を例示したが、単に出湯箇所に給湯する湯を加熱する給湯器であってもよい。
1:給湯器、13A〜13D:バーナー(加熱手段)、14A:一次熱交換器、14B:二次熱交換器、14C:熱交換器、28:ガス比例弁、93:コントローラー(モード設定手段)、94A、94B:スイッチ(切替スイッチ)

Claims (5)

  1. 熱交換器と、
    前記熱交換器内を流れる水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱モードを通常加熱モードから前記加熱手段の加熱能力を予め設定された所定能力に固定する固定加熱モードに切り替えるためにオン、オフ操作される切替スイッチと、
    前記切替スイッチをオフからオンにし、さらにオンからオフにする予め設定された規制解除操作が行われることにより、前記加熱モードが前記通常加熱モードから前記固定加熱モードに切り替わることを規制する規制状態を解除し、前記規制解除操作後に前記切替スイッチをオフからオンにする予め設定された能力固定操作が行われることにより前記加熱モードを前記固定加熱モードに設定し、さらに前記固定加熱モードにおいて前記切替スイッチをオンからオフにすることにより前記加熱モードを前記固定加熱モードから前記通常加熱モードに設定するモード設定手段と、
    を備えることを特徴とする給湯器。
  2. 前記モード設定手段は、前記規制解除操作後の所定時間内に前記能力固定操作が行われると前記加熱モードを前記固定加熱モードに設定し、前記規制解除操作後の前記所定時間内に前記能力固定操作が行われないと前記加熱モードを前記通常加熱モードに保持することを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記モード設定手段は、前記規制解除操作後の前記所定時間内に前記切替スイッチがオフからオンにされると前記能力固定操作が行われたと判断し、前記加熱モードを前記固定加熱モードに設定することを特徴とする請求項2に記載の給湯器。
  4. 前記加熱手段の前記加熱能力が固定される少なくとも一つの前記所定能力は前記加熱能力の高側に設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の給湯器。
  5. 一つの前記所定能力に対し1個の前記切替スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の給湯器。
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