JP2004286394A - 潜熱回収型熱源機 - Google Patents

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Kaoru Kubota
薫 久保田
Noboru Kubo
登 久保
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Abstract

【課題】ドレインの中和能力に着目して機器の運転可能時間を長くでき、かつ異常時には速やかに運転を停止できるような対策を施した潜熱回収型熱源機を提供する。
【解決手段】熱源機は一次熱交換器と二次熱交換器を備える。二次熱交換器で発生したドレインは受け皿からドレイン配管83を通り、中和器85に送られて中和された後、排水管91から排水される。中和器85には重量センサ101が備えられ、中和器85の最も出口側の区画85−1の重量を検知する。重量センサ101で検知される重量が、中和によって中和剤が消費されて中和能力が低下したときの重量に達すると、ガス供給配管の元ガス電磁弁を閉じて熱源機の運転を停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器、風呂給湯器、給湯暖房機等に備えられている潜熱回収型熱源機に関する。特には、機器の運転可能時間をできるだけ長くでき、かつ異常時には速やかに運転を停止できるような対策を施した熱源機に関する。
【0002】
【従来技術】
潜熱回収型熱源機は高い熱効率を有し、給湯器や風呂給湯器、床暖房などの給湯暖房機の熱源として広く用いられようとしている。この潜熱回収型熱源機は、バーナによって加熱されて発生する燃焼排ガス中の水蒸気の潜熱を回収する熱交換器(二次熱交換器)を備えている。一次熱交換器での火炎による輻射熱と燃焼ガスによる熱交換に加えて、二次熱交換器での潜熱回収により高い熱効率を得ている。
【0003】
潜熱回収する二次熱交換器においては、排ガス中の水蒸気が同交換器内の水と熱交換して凝縮して水になり、ドレインが発生する。ドレインには、燃焼排ガス中に含まれる微量のNOやSOが溶け出しており、pHが3程度の強酸性を呈している。このドレインのpHは、pH基準が5.8〜8.6である下水道法に適合しないため、直接排水することができない。このため、熱源機にはドレインを中和剤で中和する中和器が備えられて、ドレインを適正なpHに中和した後で下水道に排水している。中和剤は、例えば、粒状の炭酸カルシウム等が使用されている。
【0004】
ところで、潜熱回収型熱源機は、中和剤の残量を基にして運転を停止している。中和剤の残量は実際に計測しているわけではなく、バーナに送った燃料の量を積算した積算燃料量から予測している。そして、積算燃焼量が、積算燃焼量の最上限値に近づいて中和剤の残量が少ないと推定されると、まず、リモコン等にその旨を表示し、その後さらに少なくなったと推定されると自動的に運転を停止する。
【0005】
実際には、中和剤は1台の熱源機に約2.9kg搭載されており、この量は上記の積算燃焼量で推定される中和剤の消費量の15年分に相当する量である。一方、機械本体の寿命は約10年となるように設計されている。つまり、中和剤の量は、機器本体の寿命に対してかなり余裕を持たせた量が搭載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の積算燃料量は、ガスインプットと使用時間を積算したものである。ここで、ガスインプットは、フル燃焼(例えば、複数の給湯栓を一度に開いた場合の燃焼状態)を想定した値(100%)となっている。フル燃焼の場合は、当然ドレインの排水量も多くなり、その分中和剤も多く使用される。しかし、実際には、熱源機は常にフル燃焼で使用されているわけではなく、一つの給湯栓のみを開くような場合も多いため、実際のドレインの排水量や消費される中和剤の量は、フル燃焼を想定した場合よりも少ない。
一方、使用時間は一例で3000時間に設定されている。この時間は、上述の設計上の機器の寿命(10年)にほぼ相当する時間である(例えば、1日にフル燃焼で1時間使用した場合では約8.2年間)。
【0007】
結局のところ、積算燃焼量の最上限値(100%×3000hr)は、機器の寿命や中和器の中和能力よりも、燃焼状態及び使用時間の点においてかなりの余裕を持って設定されている。そして、中和剤の残量が少ないと推定した場合でも、実際には中和剤がかなり残っており、ドレインの中和能力の点から運転が可能な状態であっても、機器が停止してしまう。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ドレインの中和能力に着目することで機器の運転可能時間を長くでき、かつ異常時には速やかに運転を停止できるような対策を施した潜熱回収型熱源機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、本発明の潜熱回収型熱源機は、 燃料を燃焼させるバーナと、 該バーナによって加熱され、該バーナで発生する燃焼排ガス中の水蒸気の潜熱をも回収する熱交換器と、 該熱交換器で生じるドレインを中和して排水するドレイン排水系統と、 各部を制御する制御部と、を備える熱源機であって、 前記ドレイン排水系統に配置されたドレイン中和器内又は該中和器の下流側に、該中和器の中和能力低下検出手段が付設されており、 該検出手段から中和後のドレインの中和能力に関する信号が前記制御部に送られ、該信号の値が所定の範囲外となった場合に前記バーナの燃焼を停止させる、あるいは、警報を発することを特徴とする。
【0010】
中和後に排水されるドレインの中和能力を検知するため、機器本体が正常に作動する間は、中和器の中和能力が実際になくなるまで機器を運転することができる。また、中和能力が低下すると速やかに運転を停止できる。このようなことにより、中和剤がかなりの量残っているにも関わらず機器の運転を停止するようなことがなくなり、機器の運転可能時間を長くすることができる。
【0011】
本発明においては、 前記バーナに送った燃料の量を積算する積算計を有し、
該積算計の積算値に基づいて前記中和器中の中和剤の残量を予測し、 その予測した中和剤の残量がある量以下となった場合に、その旨の文字又はエラーコードによる表示を行い、 その後に、前記中和能力低下検出手段の信号が前記範囲外となった場合に前記バーナの燃焼を停止させることとできる。
最初の段階では、従来どおりの積算燃焼量に基づいて中和剤の残量の低下を予測することにより、サービスマンを呼ぶなどの次の対策をたてやすくなる。
【0012】
本発明においては、 前記中和能力低下検出手段が、前記中和器内の中和剤の重量を計測する重量センサ、あるいは、前記中和器内のドレインの電気抵抗を計測する手段、あるいは、前記中和器の下流でドレイン排水にさらされる、酸性に対する耐性を持たない金属を有する電気回路とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
まず、給湯器として用いる潜熱回収型熱源機の構成を例にとって説明する。
図5は、本発明の一つの実施の形態に係る潜熱回収型熱源機の本体の構成と主な配管系統を模式的に示す図である。
熱源機1の燃焼室3内には、一次熱交換器5、二次熱交換器(潜熱回収熱交換器)7、バーナ9、ファン11などが備えられている。燃焼室3の上部には、排気口13が設けられている。燃焼室3内においては、ファン11の送風方向に、順に、バーナ9、一次熱交換器5、二次熱交換器7、排気口13が並ぶように配置されている。ファン11には、回転数センサ15が備えられている。
【0014】
バーナ9には、ガス供給源からガス供給配管17を通ってガスが供給される。ガス供給配管17には、上流側から、フィルタ19、元ガス電磁弁21、ガス比例弁23が設けられている。さらに、バーナ9には、ガス電磁弁25、2つの能力切り替えガス電磁弁27が設けられている。能力切り替えガス電磁弁27は、給湯能力に応じてどちらか一方、あるいは両方が開き、バーナ9に供給するガスの量が調整される。ガス比例弁23の開度や、ガス供給時間(ガス電磁弁が開いている時間)は、制御部(図示されず)に送られている。
【0015】
バーナ9には、点火プラグ31やバーナセンサ33、フレームロッド35が備えられている。点火プラグ31は点火装置37で点火されて、バーナ9に供給された燃焼用ガスを燃焼させる。フレームロッド35は火炎を検知すると、点火装置37を停止させる。バーナセンサ33は、バーナの燃焼を検知し、バーナの立ち消えなどを検知する。また、バーナ9の近傍には、過熱防止装置39などの安全装置が付設されている。
【0016】
給湯系統は、給水源から燃焼室3へ向かう給水配管51と、燃焼室3から出て台所や洗面所の給湯栓に向かう給湯配管53などを有する。給水配管51は、まず、燃焼室3内の二次熱交換器7を通過し、いったん燃焼室3を出る。そして、再度燃焼室3内の一次熱交換器5を通過し、燃焼室3を出て給湯配管53につながる。
【0017】
給水配管51には、上流側から順に、水抜き栓55、フィルタ57、水量センサ59、入水サーミスタ61が備えられている。また、一次熱交換器7を通過した後の部分には水抜き栓63が備えられている。給湯配管53には、上流側から順に、缶体サーミスタ65、水量調整弁67、出湯サーミスタ69、水抜き栓71が備えられている。また、給水配管51と給湯配管53は、バイパス水量調整弁73を備えたバイパス配管75でバイパスされている。各サーミスタ、各弁は制御部(図示されず)に接続している。制御部では、出湯サーミスタ69で検知される湯温が適正な温度となるように、バイパス水量調整弁73を開閉して、冷水と温水を混合比を調整する。また、制御部はこれらの配管内の圧力が適正に保たれるように水量調整弁や水抜き栓を調整する。
【0018】
燃焼室3内の二次熱交換器7の下方には、受け皿81が取り付けられている。この受け皿81は、ドレイン配管(ドレイン排水系統)83を介して、図の右下に示す中和器85に連通している。中和器85の構造については後述する。中和器85の出口は排水管91につながっている。
【0019】
機器の運転開始や停止、希望湯温の設定などは、制御部に接続したリモコン(図示されず)で行われる。リモコンは、操作しやすい台所などに設置される。
【0020】
次に、燃焼室3内における潜熱回収作用について説明する。
一次熱交換器5においては、バーナ9へ燃焼用ガスが供給されて、点火プラグ31で同ガスが点火される。同時に、ファン11から燃焼用空気が送られてガスが燃焼し、火炎と燃焼ガスを発生する。この火炎による輻射熱と燃焼ガスによって一次熱交換器5が加熱され、管内を流れる被加熱媒体(水)が加熱される。その後、燃焼ガスはファン11によってさらに上方の二次熱交換器7の方向へ送られる。燃焼ガスは二次熱交換器7内の流れる水と熱交換して温度が低下し、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮して水になる。燃焼ガスは、その後、排気口13から排気される。
【0021】
燃焼ガス中の水蒸気が凝縮した水は受け皿81に滴下し、同皿81からドレイン配管83を通って中和器85に達する。そして、中和器85で適正なpHに中和されて、出口から排水管91へ排水される。
【0022】
一方、給水配管51から供給された水は、最初に二次熱交換器7を通過し、ここで、燃焼ガスや水蒸気と熱交換して、温度がある程度上昇する。そして、次にこの暖められた水が一次熱交換器5を通過し、ここで火炎による輻射熱と燃焼ガスにより加熱され、給湯配管53へ送られる。
【0023】
次に、図1を参照して中和器の構造について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る潜熱回収型熱源機に備えられている中和器の構造を模式的に示す図である。
中和器85の上部の一端には、ドレイン配管83が接続する入口が設けられている。中和器85内は、この例では3個の区画85−1、85−2、85−3に分割されており、各区画に等量の中和剤Nが装填されている。中和剤の種類は従来と同じ、炭酸カルシウム等を使用できる。中和器85の底部の、入口と反対側の端部には出口が設けられている。この出口にはドレイン配管91がつながっている。なお、図示されないが、中和器85には、水位を計測する水位電極や、水抜き栓が備えられている。
【0024】
ドレイン配管83から送られてきたドレインは、まず、中和器内の最も入口側の区画85−1に入り、同区画を満たすと、真中の区画85−2に流れる。そして、真中の区画85−2を満たすと最も出口側の区画85−3に流れ、同区画85−3を満たすと、出口から排水管91に排水される。ドレインはこのように各区画を通過している間に中和剤Nで中和されて、出口から排水管91に排出される。
【0025】
最も出口側の区画85−3の底部には、重量センサ101が備えられている。この重量センサ101は、最も出口側の区画85−3内の中和剤とドレインの量を計測する。計測された値は制御部に送られる。中和剤Nは、ドレインを中和する間に消費されて重量が軽くなってくる。そこで、中和剤の重量を計測することでドレインを中和する能力があるかどうかを知ることができる。初期状態において、最も出口側の区画85−3の重量は、同区画に装填された消費される前の中和剤とドレインの重量の和である。中和剤が炭酸カルシウムの場合、その比重は2.7g/cmであり、ドレインの比重は1.0g/cmである。熱源機が運転されると、中和作業によって中和剤は徐々に消費される。区画85−3の体積は変化せず、中和剤とドレインとの比重は異なるため、中和剤の消費によって同区画の重量が減少し始める。
【0026】
ここで、前もって、中和器85の中和能力が低下した際の同区画の重量を計測しておき、この重量を閾値とする。中和器85の中和能力は、例えば、中和器の下流側の排水管91にpHメータを設置し、このpHメータで中和器から出たドレインのpHを計測することで知ることができる。そして、計測されたpHが5.8〜8.6の安全範囲から外れる前の段階を、中和能力が低下したと判断でき、このときの重量を重量センサ101で計測しておく。
【0027】
次に、中和器内の重量に基づいて機器を停止するまでの処理方法について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る潜熱回収型熱源機の運転停止時の処理を示すフローチャートである。
まず、S1で、従来と同様に、制御部において積算燃焼量を算出する。積算燃焼量は、ガス比例弁の開度×機器の使用時間から求められる。この積算燃焼量の上限値は、例えば、ガス比例弁23の開度が100%で使用可能時間が3000時間の場合とする。S2では、この積算燃焼量が、中和剤の残量がある程度以下であると推定される第1量に達したかどうかを判定する。ここで、第1量とは、例えば、使用可能時間が残り20時間になった場合(すなわち、使用時間が2980時間に達した場合)などである。積算燃焼量が第1量に達し、中和剤の残量がある程度以下と判定されると、S3において、リモコンに、機器停止の第1段階であることを、文字(例えば、「中和剤が少なくなりました。」)やエラーコード(例えば、所定のランプの点灯)などにより表示する。ただし、この場合、中和剤は残留しているため機器の運転は続行できる。
【0028】
機器の運転が続行されている間、S4で、積算燃焼量が、中和剤の残量がゼロと推定される第2量に達したかどうかを判定する。ここで、第2量とは、使用時間が使用可能時間の3000時間に達したときである。すると、S5において、リモコンに、機器停止の第2段階であることを、文字(例えば、「サービスマンにご連絡下さい。」)やエラーコード(例えば、ランプの点滅)により表示される。ただし、この場合、上述したように、中和剤の量はかなりの余裕を持っているとともに、実際の燃焼量は積算燃焼量より少ないため、実際には中和剤はドレインを中和できるだけの量が残留しており、機器の運転は可能である。
【0029】
二段階目の表示がなされた後、S6において、重量センサで検出される重量が制御部に送られ始め、制御部では、この重量を管理する。そして、機器の運転がさらに続行される間、S7において、重量が閾値に達していないかどうかを判定する。重量が閾値に達すると、実際に中和器において中和能力がなくなったことになり、S8において機器の運転を停止する。具体的にはガス供給配管17の元ガス電磁弁21を閉じる。
【0030】
この例では、重量の検知を二段階目の表示を行った後から開始したが、機器の運転開始から行ってもよい。
【0031】
このように、熱源機は、機器が正常な状態であれば、中和器の中和能力がなくなるまで運転することができる。現状のように、中和剤の量を最大可能使用時間における積算燃焼量の15年間分の量とした場合、中和器の中和能力がなくなるまでの期間は15年間よりはるかに長い年月となる。しかし、機器は設計上の寿命期間(10年)があるため、現状ではかなりの量の中和剤が無駄になってしまう。そこで、上述したような制御を行うことにより、中和剤の量を現状より少なくすることができる。
【0032】
次に、中和器の構造の他の例について説明する。
図3は、中和器の構造の他の例を模式的に示す図である。
この例の中和器85´の構造は、図1の中和器の構造とほぼ同じであるが、最も出口側の区画85−3に、ドレインの電気抵抗を計測するための計測手段103が配置されている。計測手段103は電極105と参照電極107を有し、両電極間の電気抵抗を計測することにより、同区画内のドレインの極性を知ることができる。例えば、同区画内でドレインが中和されて弱アルカリ性を呈している場合、電気抵抗は低い。中和作業にともなって中和剤が消費され、中和能力が低減してくると、ドレインは酸性を呈しはじめ、電気抵抗が高くなる。
【0033】
そして、中和能力が低減した場合の電気抵抗を予め求めておき、この値を閾値として制御部で管理することにより、中和能力の低下を知ることができる。
【0034】
図4は、中和器の構造の他の例を模式的に示す図である。
この例の中和器85´´の構造は、図1の中和器の構造とほぼ同じであるが、中和器の下流の排水管91に、酸性に対して耐性を持たない金属111が配置されている。金属111は、例えば亜鉛を使用できる。亜鉛は中性環境下では溶解しないが、酸性環境下では溶解する。この金属111は、閉じた電気回路109の一部を構成している。
【0035】
中和作業が進んで中和器85´´の中和能力が低下してくると、排水管91から排出されるドレインは中性から酸性に変化してくる。すると、金属111は酸性のドレインにさらされて溶解し始める。そして、さらに中和作業が進んで中和能力が低下すると、金属111は溶解が進み、やがて消滅してしまう。すると、閉じた電気回路109が開き、中和能力の低下を知ることができる。
【0036】
中和能力の低下(ドレインの酸性化)と金属111の溶解が同じタイミングで起こるように、金属111の寸法や形状を予め求めておく。そして電気回路109を制御部で管理することにより、中和能力の低下を知ることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ドレインの中和能力の低下を様々な方法で検知して、実際の中和器の中和能力から機器の運転停止を決定するため、理想的には中和器の中和能力がなくなるまで機器を運転することができ、かつ異常時には速やかに運転を停止できる。このため、機器の運転可能時間を長くすることができるとともに、熱源機に搭載される中和剤の量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱源機に備えられている中和器の構造を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る熱源機の運転停止時の処理を示すフローチャートである。
【図3】中和器の構造の他の例を模式的に示す図である。
【図4】中和器の構造の他の例を模式的に示す図である。
【図5】本発明の一つの実施の形態に係る潜熱回収型熱源機の本体の構成と主な配管系統を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 熱源機 3 燃焼室
5 一次熱交換器 7 二次熱交換器
9 バーナ 11 ファン
13 排気口 15 回転数センサ
17 ガス供給配管 19 フィルタ
21 元ガス電磁弁 23 ガス比例弁
25 ガス電磁弁 27 能力切り替えガス電磁弁
31 点火プラグ 33 バーナセンサ
35 フレームロッド 37 点火装置
39 過熱防止装置 51 給水配管
53 給湯配管 55 水抜き栓
57 フィルタ 59 水量センサ
61 入水サーミスタ 63 水抜き栓
65 缶体サーミスタ 67 水量調整弁
69 出湯サーミスタ 71 水抜き栓
73 バイパス水量調整弁 75 バイパス配管
81 受け皿 83 ドレイン配管
85 中和器 91 排水管
101 重量センサ 103 計測手段
105 電極 107 参照電極
109 電気回路 111 金属

Claims (5)

  1. 燃料を燃焼させるバーナと、
    該バーナによって加熱され、該バーナで発生する燃焼排ガス中の水蒸気の潜熱をも回収する熱交換器と、
    該熱交換器で生じるドレインを中和して排水するドレイン排水系統と、
    各部を制御する制御部と、
    を備える熱源機であって、
    前記ドレイン排水系統に配置されたドレイン中和器内又は該中和器の下流側に、該中和器の中和能力低下検出手段が付設されており、
    該検出手段から中和後のドレインの中和能力に関する信号が前記制御部に送られ、該信号の値が所定の範囲外となった場合に前記バーナの燃焼を停止させる、あるいは、警報を発することを特徴とする熱源機。
  2. 前記バーナに送った燃料の量を積算する積算計を有し、
    該積算計の積算値に基づいて前記中和器中の中和剤の残量を予測し、
    その予測した中和剤の残量がある量以下となった場合に、その旨の文字又はエラーコードによる表示を行い、
    その後に、前記中和能力低下検出手段の信号が前記範囲外となった場合に前記バーナの燃焼を停止させることを特徴とする請求項1記載の熱源機。
  3. 前記中和能力低下検出手段が、前記中和器内の中和剤の重量を計測する重量センサであることを特徴とする請求項1又は2記載の熱源機。
  4. 前記中和能力検出手段が、前記中和器内のドレインの電気抵抗を計測する手段であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱源機。
  5. 前記中和能力検出手段が、前記中和器の下流でドレイン排水にさらされる、酸性に対する耐性を持たない金属を有する電気回路であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱源機。
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