JP5912650B2 - 水洗式の簡易トイレシステム - Google Patents
水洗式の簡易トイレシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5912650B2 JP5912650B2 JP2012036777A JP2012036777A JP5912650B2 JP 5912650 B2 JP5912650 B2 JP 5912650B2 JP 2012036777 A JP2012036777 A JP 2012036777A JP 2012036777 A JP2012036777 A JP 2012036777A JP 5912650 B2 JP5912650 B2 JP 5912650B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- treatment tank
- tank
- aeration
- toilet
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Description
このような簡易トイレであっても使用者からは水洗式のトイレに対するニーズが高い。
例えば、特許文献1に開示するように、いわゆる浄化槽と称される汚水処理槽は広く知られているが、浄化水を外に放流しない水洗式トイレは知られていない。
また、曝気処理槽は当該処理槽の底部から槽深さの1/5〜2/3の高さに散気手段を設置した沈殿処理曝気槽であるのが好ましい。
このようなトイレシステムを使用する際に、請求項1〜3のいずれかのシステムを用いたトイレであって、トイレは外から開放自在のドアと、トイレ室内側にドアのロック装置と、コイン投入口を備え、外からドアを開けトイレ室内に入室し、コインを前記コイン投入口に投入するとロック装置がドアを施錠するものであるようにすることもできる。
この場合にコインを持ち合せていない等のケースを考慮すると、ドアを施錠しないで使用した場合にトイレ室内に人がいるのが外から分かるように閉じたドアの下から足元が見えるようにしてもよい。
しかし、汚水原水を直接的に嫌気性処理すると、メタンガス,硫化ガス等の異臭性の非常に強いガスが多量に発生する問題もあった。
これに対して本発明は、便器から発生した汚水原水に含まれる汚物やトイレットペーパーなどをエアーの散気により破砕した。
このようにエアー散気(曝気)により汚物等を細かく破砕すると、その後の微生物処理が容易になるとともに、尿中アンモニアの硝化作用を促進し、異臭の発生が低減される。
ここで曝気処理槽に予め貯水した水は綺麗なので曝気する必要はないが、酸素を水洗水に充分に溶存しておく観点から曝気してもよい。
曝気処理槽に予め貯水してあった水は、トイレ使用回数が増すにつれて減水し、この水洗水と汚物との混合汚水が破砕処理槽を経由して嫌気性処理槽に送り込まれる。
本システムでは初めにエアー散気で破砕処理するので、嫌気性処理槽は嫌気性微生物の充分な働きを確保すべく2段処理方式にするのが好ましい。
嫌気性処理槽にて分解されなかった有機物は、曝気処理槽で好気性微生物により有機物が分解する。
この曝気処理槽にて固形分が下に沈殿処理された上部の浄水が便器の貯水部にポンプアップされる。
従って、本発明に係るシステムにおいてトイレの使用可能な回数を増やすには、水の減量手段を設けてもよい。
例えば曝気処理槽の水面に向けて風を吹き付けることで蒸発を促す方法、加温して蒸発を促す方法、斜面等に流水し蒸発を促す方法等がある。
また、曝気と超音波を組み合せることで蒸発を促す方法も考えられる。
一般的な使用方法にて少なくとも3,000回は使用できる例について、以下具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
従って、(150ml+350ml)×3,000回の使用では、約1.5m3発生することになる。
このようなことを考慮して、図1に示すような構造例を設定した。
本発明に係るトイレシステム10は、水洗式の便器1と処理槽を有する。
なお、便器1は局部温水洗浄機付きであってもよい。
処理槽は便器1から発生した汚水原水を受水する破砕処理槽11と、その後に第1嫌気性処理槽12及び第2嫌気性処理槽13を有し、この第2嫌気性処理槽13の後には曝気処理槽14を有する。
破砕処理槽は通性微生物処理が行われ、第1嫌気性処理槽も溶存酸素が未だ多く、通性微生物による処理となる。
第2嫌気性処理槽は溶存酸素が少なくなり、嫌気性微生物による処理がよい。
破砕処理槽11は底部に散気管11aを設け、エアー曝気するようになっている。
これにより、汚物が細かく破砕されるとともに尿中のアンモニア成分の硝化が促進される。
曝気処理槽14は槽の深さに対して、底部から1/5〜2/3の高さに散気管等を取り付けてあり、曝気処理する。
本実施例では曝気処理槽を3の向流室に仕切り、散気管15、15aと二ヶ所に設けた。
この曝気処理槽は好気性の微生物にて残った有機物が分解される。
破砕処理槽11にはバッフル11bを設けてある。
第1嫌気性処理槽12と第2嫌気性処理槽13との間の隔壁12aには汚物の遮蔽板12bを介して、水の移送口12cを槽の上部付近に設けてある。
また、第2嫌気性処理槽13と曝気処理槽14との間の隔壁13aは下部付近に移送口13cを設けた例になっている。
なお、後述する水洗水の量によっては、移送口13cの高さを本実施例により高く設定してもよい。
また、このような容量にすると全体の大きさが1.4m×1.4m、高さが1.4m〜2.0mの小さな処理槽にて可能になり隔壁の設け方は必ずしも方形に仕切る必要はなく平面視でL字、コ字、うず巻き形状等でもよい。
また、処理槽を円形状に形成、内側に円又は円弧状の仕切りを入れてもよい。
破砕処理槽11の水位W6は、散気管11aより上にあり、空隙を約0.1m3確保する。
第2嫌気性処理槽13と曝気処理槽14は、空隙をそれぞれ約0.4m3確保した水位にしてある。
便器1に附帯して設けた貯水タンク1aに、配管2aを経由して加圧ポンプ2により曝気処理槽14から送水される。
貯水タンク1aの水位が所定より下がると自動的にポンプアップされる。
トイレの使用回数が増すに従って図1(b)に示すように予め貯水してあった水面W1がW2に下がり、使用された水洗水と汚物の混合汚水は、破砕処理槽11にて破砕処理された後に初めは空又は空に近い状態にしてあった、第1嫌気性処理槽12に向流する。
第1嫌気性処理槽12では微生物により有機物の減容が進行し、水位が移送口12cより高くなると、図1(c)に示すように第2嫌気性処理槽13に向流し、ここで有機物の分解がさらに進む。
固形物は遮蔽壁13bにより流れないようにした移送口13cから曝気処理槽14に送り込まれた処理水の水位W3が散気管15より高くなると曝気を開始し、曝気沈殿処理をする。
トイレの使用回数の増大に伴い、曝気処理槽の水位W4も次第に増すことになるが、満水になるまでは浄水化され便器の水洗水に使用される。
曝気処理槽14は第2嫌気性処理槽13側が高く、図1では右側に向けて順次、高さが低くなる向流壁14a、14bを設けることで第1向流室a、第2向流室b及び第3向流室cに分かれるように、仕切壁14c、14dを設けた例になっている。
第1向流室aには、オゾン発生装置16を設けた例になっている。
また、第2向流室は底部から約1/3の高さに散気管15を設け、第3向流室に底部から1/5の高さに散気管15aを設けてある。
オゾン発生装置16を設けると、処理水に発生した変色も分解消滅できてよい。
仕切壁14c、14dでオゾンによる微生物への悪影響を防止しつつ、散気管15、15aによりエアー曝気される。
これにより、わずかに残っていた有機物が好気性微生物により分解される沈殿曝気処理が進行する。
処理槽は地上置き型でも埋設型でもよい。
トイレ室20のドア21はノブ22を回すことで自由に開くことができる。
ドアの室内側にはドア施錠のためのコイン投入口を有するロック装置24を有する。
また、ドア21の下部はトイレ室に入った人の足元だけが外部から見えるように小さな開口部23もしくは半透明部を設けてもよい。
トイレを使用する人はドアを閉め、コインを投入し、ドアを施錠する。
このようにすると、トイレの使用者に経費の一部又は全部を負担してもうらうこともできる。
2 ポンプ
10 トイレシステム
11 破砕処理槽
11a 散気管
12 第1嫌気性処理槽
13 第2嫌気性処理槽
14 曝気処理槽
Claims (1)
- 便器と汚染処理槽とを備え、
汚水処理槽は散気による破砕処理槽と嫌気性処理槽と曝気処理槽とを有し、
使用開始時に、嫌気性処理槽は空又は空に近い状態にあり、曝気処理槽は便器の水洗水に使用するための水を所定量貯水してあり、
便器使用後の水洗水に前記曝気処理槽に貯水してある水をポンプアップして使用することで便器から発生する汚水及び水洗水を破砕処理槽に受水し、エアー散気による汚物の破砕処理を行い、前記破砕処理された汚水を嫌気性処理槽に向流し、
前記曝気処理槽に貯水してあった水洗水が少なくなった後に嫌気性処理槽にて処理された汚水処理水が曝気処理槽に流入するものであり、
前記破砕処理槽は槽の底部からエアーを散気することで汚物を破砕するものであり、
前記曝気処理槽は当該処理槽の底部から槽深さの1/5〜2/3の高さに散気手段を設置した沈殿処理曝気槽であることを特徴とする水洗式の簡易トイレシステムの使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012036777A JP5912650B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 水洗式の簡易トイレシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012036777A JP5912650B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 水洗式の簡易トイレシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013169536A JP2013169536A (ja) | 2013-09-02 |
JP5912650B2 true JP5912650B2 (ja) | 2016-04-27 |
Family
ID=49263862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012036777A Expired - Fee Related JP5912650B2 (ja) | 2012-02-22 | 2012-02-22 | 水洗式の簡易トイレシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5912650B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111527269A (zh) * | 2017-12-28 | 2020-08-11 | 西无电子工业株式会社 | 净化处理系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7042081B2 (ja) * | 2017-12-28 | 2022-03-25 | ニシム電子工業株式会社 | バイオトイレシステム |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5644095A (en) * | 1979-09-18 | 1981-04-23 | Hitachi Chem Co Ltd | Raw sewage treating method |
IT1212526B (it) * | 1982-06-28 | 1989-11-30 | Ind Componenti Per L Architett | Apparecchiatura sanitaria autopulente. |
JPH0473074U (ja) * | 1990-10-30 | 1992-06-26 | ||
JP2533060Y2 (ja) * | 1992-10-07 | 1997-04-16 | 株式会社タニモト | 有料個室ユニットのドア装置 |
JPH07217233A (ja) * | 1994-01-31 | 1995-08-15 | Masayuki Nakaya | 公衆トイレ |
JP2000008459A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-11 | Nippon Shinko Kk | トイレ装置 |
JP2000257133A (ja) * | 1999-03-09 | 2000-09-19 | Nkk Corp | 簡易水洗トイレ |
JP2006075736A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Toyota Auto Body Co Ltd | バイオ浄化循環システムトイレ |
JP4549938B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2010-09-22 | 株式会社東洋製作所 | トイレシステムおよびその使用方法 |
JP2007040071A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-15 | Rindenbaumu Toono:Kk | 車載移動式木造建屋一体型仮設簡易水洗トイレ |
JP5451155B2 (ja) * | 2009-04-13 | 2014-03-26 | 株式会社オリエント・エコロジー | 循環式水洗トイレ |
JP4863179B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2012-01-25 | 株式会社Hmエスパス | 無放流型水循環式簡易水洗トイレ、及び無放流型水循環式簡易水洗トイレにおける汚水の浄化方法 |
JP3173972U (ja) * | 2011-12-19 | 2012-03-01 | 株式会社ビオ・ミクト | 循環式トイレ |
-
2012
- 2012-02-22 JP JP2012036777A patent/JP5912650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111527269A (zh) * | 2017-12-28 | 2020-08-11 | 西无电子工业株式会社 | 净化处理系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013169536A (ja) | 2013-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2536556C (en) | Wastewater treatment system and method | |
US3543294A (en) | Household water conservation system | |
US20040195177A1 (en) | Method for subsurface aerated treatment of wastewater | |
US6821424B1 (en) | Wastewater treatment and dispersal system | |
JP2001517150A (ja) | 家庭廃液の精製システム | |
WO2006083522A1 (en) | Aerobic wastewater management system, apparatus, and method | |
JP5912650B2 (ja) | 水洗式の簡易トイレシステム | |
CN109704519A (zh) | 一种排泄物处理装置 | |
CN107429508B (zh) | 移动式冲水厕所系统 | |
JPH1121972A (ja) | 移動式トイレ | |
CN209797653U (zh) | 混凝沉淀调蓄池 | |
JP2013086082A (ja) | 水洗トイレシステム | |
CN203487608U (zh) | 节水型泡沫封堵厕具 | |
CN207792980U (zh) | 一种生活污水专用一体化处理设备 | |
Roccaro et al. | Historical Development of Sanitation from the 19th Century to Nowadays: Centralized vs Decentralized Wastewater Management Systems (Evolution of Sanitation and Wastewater Technologies through the Centuries) | |
JPH1054067A (ja) | 循環式水洗トイレ | |
CN101616722B (zh) | 用于降解人类排泄物的消化器 | |
KR101332261B1 (ko) | 음식물쓰레기 처리장치 | |
RU2508430C1 (ru) | Способ организации канализационной системы вне городских коммуникаций и канализационная система для его осуществления | |
JP3246830U (ja) | 仮設トイレ | |
Wang et al. | A decentralized grey water treatment and reuse system in a residential area for landscaping and environmental purposes | |
CN102838257A (zh) | 一种生活污水处理设备 | |
JP2000288567A (ja) | 仮設トイレの循環式汚水浄化装置 | |
JP2006328786A (ja) | 小用仮設トイレおよび仮設トイレユニット | |
JP2017217571A (ja) | 可搬式浄化槽 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5912650 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |