JP5912617B2 - 景品装填装置 - Google Patents
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Description
請求項4記載の発明は、前記景品セット部には、前記所定個数の景品で構成された景品群が複数層に積層された状態でセット可能であることを特徴とする、請求項3記載の景品装填装置である。
また、景品装填装置では、景品セット部に整列状態でセットされた景品を自動で分離して景品カセットに装填することができる。これにより、カセットに景品を装填するのに先立って整列状態の景品を手作業で分離する手間を省略することができ、結果として、景品カセットに景品を装填するための手間を一層削減することができる。
請求項2記載の発明によれば、景品装填装置では、景品セット部にセットされた景品を景品カセットに搬送するまでの間に、景品を反転させてから再度反転させることによって、最終的に景品の表裏を変えないようにすることができる。
請求項5記載の発明によれば、報知手段による報知内容によって、予定装填数と計数結果とに差異があることを把握できるので、当該差異を知らないまま景品カセット内の景品が景品払出機から払い出された後などで違算に気付いて混乱するといった不具合を未然に防止できる。
図1Aは、景品装填装置1の斜視図である。
なお、以下では、図1Aにおける景品装填装置1の姿勢を基準として、景品装填装置1や景品装填装置1の構成部品の上下前後左右の方向を規定する。すなわち、図1Aにおいて、左右方向は、景品装填装置1の左右方向と同じであり、紙面手前側が、景品装填装置1の前側であり、紙面奥側が、景品装填装置1の後側である。
装置本体2は、略直方体のボックス形状(一例として、前後および上下寸法:約60cm、左右寸法:約30cm)であり、中空になっている。装置本体2の前面2Aには、引出ユニット3を通過させる大きさを有する矩形状の開口2Bが形成されている。開口2Bは、装置本体2の内部空間に連通している。前面2Aにおいて、開口2Bの上方には、操作部4(ここでは2つ)と表示部5とが左右に並んで設けられている。操作部4は、景品装填装置1を動作させるために、遊技施設の従業員によって操作される。表示部5には、必要な情報が表示される。装置本体2内には、景品搬送部6が設けられている。景品搬送部6は、景品19(図4参照)をカセット13(図3参照)まで搬送してカセット13に装填するものであり、詳しくは、以降で説明する。装置本体2の底面は、略矩形状であって、その四隅には、キャスター2Cが取り付けられている。そのため、景品装填装置1を遊技施設のフロア上で自由に移動させることができる。
引出ユニット3は、図1Aに示す収納位置と、図1Bに示す引出位置との間で前後にスライド可能である。収納位置の引出ユニット3では、前板8が装置本体2の開口2Bを塞ぎつつ、装置本体2の前面2Aと面一になっている。なお、引出ユニット3は、装置本体2に対して左右方向に引き出せるようになっていてもよい。また、引出ユニット3は、収納位置においてロックされていて、操作部4を操作することで当該ロックが解除されてもよい。また、従業員等による不正防止用のために鍵やICカード(タグ)によるロックを行うことで、当該ロックやロック解除による従業員管理を行うようにしてもよい。
図3は、カセット13の斜視図である。
カセット13は、図3に示すように、全体として縦長である。カセット13は、縦長中空体である収納部14を横方向に複数(ここでは、2つ)連結することによって構成されている。収納部14の内部空間は、収納部14の上端および下端において露出されている。特に、収納部14の上端面には、収納部14の内部空間を露出させる上部開口15が形成されている。収納部14の側壁には、当該側壁を上下方向全域に亘って切欠く縦長のスリット16が形成されている。そのため、収納部14の平断面は、スリット16において途切れた略C字をなしている。収納部14の下端部には、収納部14の内部空間内へ向けて水平に突出する爪17が形成されている。カセット13において、2つの収納部14は、互いのスリット16が同じ側を向いた状態で連結されている。カセット13の上部には、2つの収納部14を跨ぐようにU字状のハンドル18が取り付けられている。ハンドル18は、収納部14に接続された部分を中心として回動可能である。
図4は、景品19の斜視図である。
図4を参照して、景品19は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体であり、特殊景品と呼ばれることもある。景品19は、一般的に、やや厚手の樹脂製カードである。景品19は、たとえば、平面視で四隅が丸められた略長方形状をなしている。なお、景品19では、図4における上面が、表面19Aであり、図4における下面が、裏面19Bである。
図3も参照して、景品19は、カセット13の各収納部14に対して、上部開口15から収納される。収納部14内には複数の景品19が収納され、これらの景品19は、それぞれの表面19Aが上を向いた状態で、上下に沿って積層されている。カセット13の各収納部14では、収納部14内の最下位の景品19の裏面19Bに対して、前述した爪17が下から引っ掛かっているので、収納部14内の景品19が収納部14から抜け落ちることはない。また、収納部14内の各景品19では、表面19Aが上を向いているから、収納部14の上部開口15から最上位の景品19の表面19Aが露出されるので、景品19が装填されたカセット13全体の見映えがよい。
図5は、パレット20の斜視図である。
景品19を1個も収容していない空のカセット13に景品19を装填したい場合には、図2を参照して、従業員が、景品装填装置1において、引出ユニット3を引出位置まで引き出す。
<第1実施形態>
図6は、第1実施形態に係る景品搬送部6を有する景品装填装置1の要部を右側方から見た模式図である。なお、図6では、引出ユニット3が収納位置にあってカセット13およびパレット20が装置本体2内に収納された状態を示している。
集積部24は、ガイドレール25と、ステージ26とを含む。ガイドレール25は、ホルダ23にセットされた各カセット13の2つの収納部14のスリット16(図3参照)の後方に設けられ、引出ユニット3の底板7から上方へ延びている。ステージ26は、水平に延びる平板状であって、カセット13の収納部14毎に設けられている。この実施形態では、ホルダ23にセットされる2つのカセット(4つの収納部14)に応じて、ステージ26は、合計で4つ設けられており、これらのステージ26は、平面視において左右に並んで配置されている。各ステージ26の後端部は、ガイドレール25に支持されている。なお、ガイドレール25は、ステージ26と同数設けられてもよいし、ステージ26より少なくてもよい。各ステージ26は、対応する各カセット13の(左右方向で同じ位置にある)収納部14内に、スリット16を介して入り込んでいる。集積部24は、各ステージ26を上下にスライドさせるモータ等の駆動部(図示せず)を含んでおり、各ステージ26は、カセット13において対応する収納部14内で上昇または下降することができる。
ベースフレーム40は、本体部33の裏面33Bに固定されており、右側面視において裏面33Bから外向き(図6では上向き)の膨出する略U字をなす枠体状である。第1アーム41および第2アーム42は、いずれも、1本または複数本の直線状のワイヤーで構成されており、長手方向一端(図6では上端)がベースフレーム40によって移動可能に支持されている。この状態で、第1アーム41および第2アーム42は、右側面視で「×」をなすように交差していて、第1アーム41および第2アーム42の長手方向他端(図6では下端)が、上昇体43に固定されている。上昇体43は、水平方向に延びる板状またはブロック状(中空でもよい)である。上昇体43は、平面視で、本体部33および景品セット部12のパレット20と重なる位置に配置されている。また、上昇体43は図6に示す待機位置にあるときには、本体部33の裏面33Bに対向している。本体部33において、平面視で上昇体43と重なる位置には、本体部33を上下に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。なお、この貫通孔は、搬送面33Aにおいて搬送突起38が移動する領域から外れた位置に形成されている。そのため、後述する搬送中の景品19が搬送面33Aにおいて当該貫通孔から抜け落ちることはない。
落下部45は、本体部33の前端部を構成している。落下部45は、前後に並んで配置された1対の落下爪46,47を含んでいる。落下爪46は、落下爪47よりも後側に位置している。1対の落下爪46,47は、前後方向に沿って互いに接離するようにスライド可能である。落下部45は、1対の落下爪46,47を前後にスライドさせるソレノイド等の駆動部(図示せず)を含んでいる。落下爪46,47は、待機位置にあるときには、図6に示すように互いに接触している。当該ソレノイドがONになると、待機位置の落下爪46,47が前後に離間し、当該ソレノイドがOFFになると、落下爪46,47が待機位置に戻る。
反転シュート49は、装置本体2内において、落下爪46と落下爪47との対向部分(図6では接触状態にある落下爪46と落下爪47との境界)の真下に配置されている。この実施形態では、反転シュート49は、本体部33に固定されておらず、装置本体2に直接固定されている。ただし、反転シュート49は、本体部33の搬送面33Aが上を向いているとき(図6の場合と上下が逆のとき)に必ず落下爪46と落下爪47との対向部分の真下に配置されるのであれば、本体部33(この場合には、裏面33B側)に固定されていて、反転搬送ユニット32と一体回転できてもよい。
なお、図6に示すように待機状態にある反転搬送ユニット32では、本体部33において、搬送面33Aが下方(景品セット部12側)を向いていて、裏面33Bが上方を向いている。
そして、最上位のパレット20の上面が本体部33の搬送面33Aにおける前後のリブ37に対して下から接触すると、前後のフック31の上昇が停止する。この際、前後のパレット保持部34のレバー36が、上昇するパレット20の邪魔にならないように下側へ回動してから、図7Bに示すように水平方向に沿った待機位置になって、最上位のパレット20に対して下から係合する。この状態で、前後のフック31は、最上位のパレット20の把持部22から外れるように回動し、最上位のパレット20は、フック31から前後のパレット保持部34(レバー36)に受け渡され、同じ姿勢を保ったまま、パレット保持部34によって保持されるようになる。パレット保持部34によって保持されているパレット20の上面が、リブ37の高さ分の間隔を隔てて本体部33の搬送面33Aに対して下から対向している。当該パレット20には、複数(40個)の景品19が、表面19Aを上に向けた状態で収容されているので、各景品19の表面19Aが、搬送面33Aに対して下から対向している。
次いで、パレット保持部34においてパレット20を保持した状態にある反転搬送ユニット32は、回転部44が駆動されることによって、パレット20を保持した状態で、回転軸Xを中心として半回転する(図7Cの破線矢印参照)。
すると、最前列の景品19は、落下爪46と落下爪47との間にできた隙間Yから、自重によって落下する。景品19が当該隙間Yから落下した後に、落下爪46および落下爪47は、待機位置に戻る。なお、ここでは、前述した10個毎の景品19で構成された4列は、同じタイミングで移動するものとし、各列のおける最前列の景品19は、同時に隙間Yから落下するものとする。ただし、当該4列が移動するタイミングや、各列の最前列の景品19が隙間Yから落下するタイミングは、同時でなくても構わない。
図8を参照して、反転シュート49は、中空状のシュート本体52と、凸部54とを含んでいる。シュート本体52の内部には、上下に延びる落下空間53が区画されており、落下空間53は、シュート本体52から上下に露出されている。そして、凸部54は、シュート本体52の内周面から落下空間53内(図8では、景品装填装置1の前側)に突出するように水平に延びている。しかし、凸部54は、落下空間53を完全に横断しておらず、凸部54の先端(前端であり、図8では左端)は、シュート本体52の内周面に接続されていない。そのため、凸部54の先端とシュート本体52の内周面との間には、所定の隙間Zが確保されている。
なお、図7Fでは、景品19が落下爪46と落下爪47との隙間Yから落下して反転シュート49で反転してから収納部14の上部開口15に進入する際の移動軌跡が、点線で示されている。
そして、同様の手順で、本体部33(搬送面33A)上の景品19が、次々と、落下爪46と落下爪47との境界に差し掛かる度に、反転シュート49で再反転してから収納部14内に落下し、収納部14内において、表面19Aが上を向いたままの状態で、ステージ26上に積層される。なお、ステージ26が、次に落下してくる景品19を上手く受け止められるように、ステージ26に積層される景品19の数が増えるのに従って、徐々に下降してもよい。ちなみに、景品セット部12における最上位のパレット20が上方ヘ搬送されて、このパレット20の全ての景品19がカセット13の収納部14に収納されるまでに要する時間は、10秒程度である。
そこで、図7Fに示すように、古い(景品19がなくなった)パレット20がパレット保持部34に引き続き保持されている(厳密には、パレット保持部34とリブ37とに挟持されている)状態において、空パレット上昇部39が駆動される。これにより、今まで待機位置にあった上昇体43が、本体部33における前述した貫通孔(図示せず)を通って搬送面33A側へ突出し、当該古い(空の)パレット20を下から押し上げる。その際、パレット保持部34のレバー36が、当該パレット20の押し上げの邪魔にならないように、上向きに回動し、パレット20がレバー36から外れると、元の水平に沿う待機姿勢に戻る。そして、押し上げられるパレット20の先には、空パレット保持部50が位置している。空パレット保持部50の各保持レバー51は、上昇してくるパレット20の邪魔にならないように、下向きに回動し、パレット20が上昇しきったところで、元の水平に沿う待機姿勢に戻る。すると、図7Gに示すように、当該空のパレット20が、各収容窪み21を下に向けた状態で、待機姿勢の各保持レバー51上に載り、空パレット保持部50によって保持される。
次いで、パレット保持部34において何も保持していない状態にある反転搬送ユニット32は、図7Hに示すように、回転軸Xを中心として半回転し(図7Hの破線矢印参照)、待機状態に戻る。その後、景品搬送部6は、今までと同じ手順(図7A〜図7Hの動作)を繰り返すことによって、景品セット部12における最上位のパレット20の景品19を、各カセット13の収納部14まで搬送する。
そして、各カセット13の各収納部14において景品19が40個積層されると(または、景品セット部12のパレット20がなくなると)、カセット13に対する景品19の装填が完了する。なお、景品19が1つも入っていなかった空の収納部14において景品19が40個積層されるまでの所要時間は、40秒程度で済む。
図9を参照して、景品装填装置1は、制御部90(取得手段、報知手段)を備えている。制御部90は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されており、プログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
カウントセンサ48は、前述したように、落下爪46と落下爪47との境界(図7E参照)に差し掛かった景品19を1つずつカウントできる。落下爪46と落下爪47との境界に差し掛かった景品19は、互いに離間した落下爪46と落下爪47との間の隙間Y(図7F参照)を落下してカセット13に装填されることから、カウントセンサ48は、景品搬送部6によってカセット13まで搬送されて当該カセット13に装填された景品19を計数することができる。
なお、景品装填装置1では、当該報知の仕方として、表示部5にメッセージを表示する以外に、当該メッセージを音声出力してもよい。
また、前述した予定装填数とカウントセンサ48による計数結果とが一致した場合には、カセット13に対する景品19の装填が完了したことになるので、制御部90が、その旨(景品19の装填が完了したこと)を表示部5の表示やブザー等で報知してもよい。これに応じて、前述した引出ユニット3の収納位置におけるロックが自動で解除され、引出ユニット3が引き出せるようになってもよい。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態に係る景品搬送部6を有する景品装填装置1の要部を右側方から見た模式図である。なお、第2実施形態に係る景品搬送部6の説明に際し、第1実施形態に係る景品搬送部6と対応する部品には、同一の符号を付して、その構成や、当該構成による作用や効果についての説明を省略する。
図12Aおよび図12Bは、図11に示す景品搬送部6による景品装填処理の手順を示す模式図である。
第2実施形態に係る景品搬送部6による景品装填処理は、景品19を反転させる手順以外は、第1実施形態に係る景品搬送部6による景品装填処理とほぼ同じである。
すると、第1実施形態と同様に、本体部33において、搬送面33Aが上面となり、裏面33Bが下面となる。そして、空パレット上昇部39が本体部33の下側に位置し、パレット保持部34に保持されたパレット20および反転ユニット60が本体部33の上側に位置するようになる。このとき、当該パレット20の上下の向きが逆になり、パレット20内の40個の景品19の上下の向きも逆になる。そのため、パレット20内にあるときの各景品19(図12Bにおいて点線で示した景品19を参照)では、表面19Aが下面となり、裏面19Bが上面となる。つまり、第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、反転搬送ユニット32は、半回転することによって、各景品19を表裏が逆になるように反転させる。
搬送面33A上の40個の景品19は、パレット20に収容されていたときと同様に、前後方向に10個、左右方向に4個で並ぶように行列状で配置されている。つまり、前後に10個並んだ景品19の列が、本体部33上において左右に4列配置されている。当該4列は、カセット設置部11における2つのカセット13における収納部14(合計で4つの収納部14)のいずれかと左右方向で同じ位置にある。また、本体部33上の40個全ての景品19では、裏面19Bが下面となって搬送面33Aに接触していて、表面19Aが上面となっている。
<第3実施形態>
図13は、第3実施形態に係る景品搬送部6を有する景品装填装置1の要部を右側方から見た模式図である。なお、第3実施形態に係る景品搬送部6の説明に際し、第1実施形態および第2実施形態に係る景品搬送部6と対応する部品には、同一の符号を付して、その構成や、当該構成による作用や効果についての説明を省略する。
また、リフト部27において、前後のガイドレール28,29の間において、ガイドレール28,29のそれぞれの近傍には、空パレット退避部70が1つずつ設けられている。図13では、待機位置にある空パレット退避部70が図示されており、待機位置の各空パレット退避部70は、右側面視において、景品セット部12のパレット20とガイドレール28,29との間において、フック31の近傍に配置されている。前後の空パレット退避部70は、景品セット部12における最上位のパレット20の左側(図13の紙面奥側)に回り込んで、右側(図13の紙面手前側)へ移動し、最上位のパレット20だけを右側へずらすことができる。装置本体2は、各空パレット退避部70を移動させるモータ等の駆動部(図示せず)を備えている。
景品積層ユニット71は、景品セット部12のパレット20の真上に配置されている。景品積層ユニット71は、後上側へ傾斜した状態で平行に延びる第1ガイドレール72、第2ガイドレール73およびガイド74と、ステージ75と、吸着部77(景品分離部)とを含んでいる。
図14A〜図14Jは、図13に示す景品搬送部6による景品装填処理の手順を示す模式図である。
まず、吸着部77は、図14Aに示すように、第2ガイドレール73の前端部側の待機位置にあり、吸着部77の吸着パッド80は、本体部78から後下側へ垂れ下がった状態で、景品セット部12における最上位のパレット20における最前列の景品19の真上に位置している。
フック31の上昇が停止したとき、最上位のパレット20は、景品積層ユニット71に対して下側から隣接している。このとき、吸着部77の吸着パッド80が、当該最上位のパレット20における最前列の4つの景品19(パレット20において前後10個の景品19で構成された4列のそれぞれにおける最前列の景品19)の表面19Aに対して真上から対向している。なお、吸着部77は、前記4列に応じて4つ設けられて左右に並んでいてもよく、この場合、各吸着部77の吸着パッド80が各列における最前列の景品19の表面19Aに対して真上から対向する。ただし、この実施形態では、1つの吸着パッド80が左右4つの景品19の表面19Aに対して真上から対向する。
その後、図14Dに示すように、吸着部77では、吸着アーム79が回動軸81において折れ曲ることで、吸着パッド80が、左右に並んだ4つの景品19に吸着した状態で、右側面視において時計回りに略90°回動し、これらの景品19をパレット20から分離する。図14Dでは、回動前の吸着アーム79、吸着パッド80および景品19を点線で示し、回動後の吸着アーム79、吸着パッド80および景品19を実線で示している。景品19が吸着パッド80に伴われて回動する先には、待機姿勢のステージ75が位置している。そのため、吸着パッド80に伴われて回動した左右4つ(図14Dでは重なって1つに見えている)の景品19は、それぞれの裏面19Bがステージ75の後側面に接触しつつ左右に並んだ状態で、前述した空間Qにおいて、ガイド74上に載せられる。その後、吸着部77の本体部78が負圧を発生しなくなるので、これらの景品19から吸着パッド80が外れる。
パレット20が空になると、吸着部77は、第2ガイドレール73の前端部側の待機位置に戻る。これに応じて、景品19が積層されたステージ75も第2ガイドレール73の前端部側(第1ガイドレール72の前端部側)へ移動する。
次いで、空パレット退避部70が、この空のパレット20の左側に回り込んで当該パレット20を右側へ押す。これにより、空のパレット20が、フック31から外れて、図14Gに示すように、景品セット部12において上下に積み重ねられたパレット20の右側に落下し(図14Gの実線矢印を参照)、収容窪み21を右側へ露出した状態で立つ。空のパレット20は、このように立った状態で、装置本体2内に一時保管される。
そして、図14Hに示すように、ステージ75上に積層された40個の景品19の列が左右に4列形成されると、ステージ75および吸着部77は、景品19の当該4列を伴って、第1ガイドレール72、第2ガイドレール73およびガイド74に沿って後上側の所定位置(カセット挿入位置ということにする)まで移動する。
次いで、吸着部77の吸着パッド80によるステージ75上の景品19に対する吸着を解除してから、待機姿勢のステージ75を、景品19の4列を伴って、第1ガイドレール72に沿って前下側へ移動させる。すると、ステージ75は、各カセット13の収納部14に対して上部開口15およびスリット16を介して進入し、これに伴い、図14Jに示すように、ステージ75上の各列の景品19が、積層状態で、対応する(左右方向で同じ位置にある)収納部14内に一括で装填される。なお、ステージ75では、ステージ75上の景品19の4列において隣り合う列の境界において分岐していて、分岐した部分が、その上の景品19の列(1列)を載せた状態で、対応する収納部14に対して上部開口15およびスリット16を介して進入する。または、ステージ75は、景品19の4列に応じて4つ左右に並んで設けられていて、個々のステージ75が、その上の景品19の列(1列)を載せた状態で、対応する収納部14に対して上部開口15およびスリット16を介して進入してもよい。
また、40個の景品19で構成された景品群の層(つまり、40個の景品19を収容したパレット20)を、景品セット部12において、複数積層しておけば、これらの複数層の景品群を用いて、カセット13に景品19を速やかに装填することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
また、前述したように景品19に複数の種類(ここでは、小景品および大景品)がある場合には、その種類に応じて、カセット13のセット位置等が微妙に異なる。そこで、景品装填装置1では、従業員が操作部4をマニュアル操作することによって、景品19の種類に応じて、当該セット位置等の調整ができるようになっていてもよい。
6 景品搬送部
11 カセット設置部
12 景品セット部
13 カセット
19 景品
32 反転搬送ユニット
48 カウントセンサ
49 反転シュート
77 吸着部
90 制御部
Claims (5)
- 景品を景品カセットに装填するための景品装填装置であって、
景品カセットが設置されるカセット設置部と、
景品がセットされる景品セット部と、
前記景品セット部にセットされた景品を景品カセットまで搬送する景品搬送部と
を含み、
前記景品セット部には、景品が整列状態でセット可能であり、
前記景品搬送部は、前記景品セット部にセットされた整列状態の景品を分離する景品分離部を含み、
前記景品分離部は、前記景品セット部にセットされた景品を表裏が逆になるように反転させる反転部を有することを特徴とする、景品装填装置。 - 前記景品搬送部は、前記反転部によって反転された景品を再度反転させる再反転部を有することを特徴とする、請求項1記載の景品装填装置。
- 前記景品セット部には、前記景品搬送部によって一度に搬送される所定個数の景品が1層で前後左右に整列した状態でセット可能であることを特徴とする、請求項1または2記載の景品装填装置。
- 前記景品セット部には、前記所定個数の景品で構成された景品群が複数層に積層された状態でセット可能であることを特徴とする、請求項3記載の景品装填装置。
- 景品カセットに対する景品の予定装填数を取得する取得手段と、
前記景品搬送部によって景品カセットまで搬送されて当該景品カセットに装填された景品を計数する景品カウント手段と、
前記取得手段が取得した予定装填数と、前記景品カウント手段による計数結果とに差異がある場合には、前記予定装填数と前記計数結果とに差異があることを報知する報知手段とを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の景品装填装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012025099A JP5912617B2 (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 景品装填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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