JP2018070351A - 払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容部に対するたばこ商品の自動収容をより好適に行うことが可能な払出装置を提供する。
【解決手段】払出装置100は、複数のたばこ商品40を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部10と、複数の収容部10の各々と各収容部10に収容されるたばこ商品40の種類とを対応付けて記憶する記憶部と、記憶部の記憶内容を参照して払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容部10から払い出す払出部(払出ユニット120等により構成される)と、複数のたばこ商品40を貯留する一次貯留部20と、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40を種類毎に対応する収容部10に搬送する搬送部(例えば搬送架台50)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、払出命令に応じてたばこ商品の払い出しを自動的に行う払出装置に関する。
一般的なコンビニエンスストアなどの店舗では、様々な銘柄のたばこ商品がいわゆる什器に銘柄毎に陳列されており、(1)購買者が銘柄を指定するとその銘柄のたばこ商品を店員が什器から選び取るか、又は、(2)購買者が自ら所望の銘柄のたばこ商品を什器から取り出して購買するようになっている。なお、ここでいうたばこ商品とは、喫煙に供される個々の紙巻たばこではなく、後述するように複数本の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージや他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。
特許文献1には、所望の銘柄のたばこ商品を自動的に払い出す払出装置が記載されている。この装置は、それぞれたばこ商品を縦積みで収容する複数の収容カラムを備えており、一の収容カラムには同一種類(同一銘柄)のたばこ商品が収容されるようになっている。
更に、特許文献1には、払出装置が自動的にたばこ商品を収容カラムに収容させる点が記載されている。すなわち、店員がたばこ商品を商品挿入凹部に挿入し、たばこ商品の側面のバーコードをバーコードリーダに読み取らせることで、払出装置に搬入するたばこ商品の特定を行わせ、その後、店員がたばこ商品を商品投入口(同文献の商品搬出口)に挿入すると、コンベアが駆動されてたばこ商品が対応する収容カラムの側方に搬送され、アームによりたばこ商品が収容カラムに投入される。
特開2011−207578号公報
しかしながら、本願発明者等の検討によれば、特許文献1の技術では、払出装置によるたばこ商品の自動収容に関し、店員による作業の簡便性などについて、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、収容部に対するたばこ商品の自動収容をより好適に行うことが可能な払出装置を提供するものである。
本発明によれば、複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部と、
前記複数の収容部の各々と、各収容部に収容されるたばこ商品の種類と、を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部の記憶内容を参照し、払出命令と対応する種類のたばこ商品を前記収容部から払い出す払出部と、
複数のたばこ商品を貯留する一次貯留部と、
前記一次貯留部に貯留されているたばこ商品を、種類毎に、対応する前記収容部に搬送する搬送部と、
を備える払出装置が提供される。
本発明によれば、一次貯留部に貯留されているたばこ商品を、種類毎に、対応する収容部に搬送することができるため、収容部に対するたばこ商品の自動収容をより好適に行うことができる。
第1実施形態に係る払出装置の内部構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係る払出装置の一次貯留部の正面断面図である。 第1実施形態に係る払出装置の内部構造を示す平面図である。 一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面図である。 一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面図である。 一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面図である。 収容部からたばこ商品を払い出す動作を示す正面断面図である。 第1実施形態に係る払出装置の平断面図である。 第1実施形態に係る払出装置のブロック図である。 図10(a)及び図10(b)はたばこ商品の斜視図である。 図11(a)は第2実施形態に係る払出装置の収容部の正面断面図、図11(b)は第2実施形態に係る払出装置の収容部の平面図である。 第2実施形態において一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面断面図である。 第2実施形態において一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面断面図である。 第2実施形態において一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面断面図である。 第2実施形態において一次貯留部から収容部にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面断面図である。 図16(a)及び図16(b)は第2実施形態の変形例1に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。 図17(a)及び図17(b)は第2実施形態の変形例2に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。 図18(a)及び図18(b)は第2実施形態の変形例3に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。 図19(a)及び図19(b)は第2実施形態の変形例4に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。 図20(a)、図20(b)及び図20(c)は第3実施形態に係る払出装置の収容部を示す図である。 第3実施形態に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す動作を示す正面断面図である。 図22(a)及び図22(b)は第4実施形態に係る払出装置の収容部からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す斜視図である。 第5実施形態に係る払出装置の模式的な平面図である。 図24(a)及び図24(b)は第6実施形態に係る払出装置の搬送部を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態に係る払出装置100の内部構造を示す斜視図である。
図2は第1実施形態に係る払出装置100の一次貯留部20の正面断面図である。なお、図2においては移載ユニット110の図示を省略している。
図3は第1実施形態に係る払出装置100の内部構造を示す平面図である。
図4から図6は一次貯留部20から収容部10にたばこ商品40を搬送する一連の動作を示す正面図である。
本実施形態では、図4における左右方向をY方向と称し、図4の紙面に対して直交する方向すなわち払出装置100の奥行き方向をY方向と称し、上下方向(高さ方向)をZ方向と称する。
更に、各構成要素の位置関係の説明を簡単にするために、便宜的に、前後左右の方向を規定して説明する場合がある。すなわち、特に断りが無い場合は、図4における右側を右、左側を左、手前側を前、奥側を後と称する。ただし、各図に示される位置関係について説明する場合もある。
図7は収容部10からたばこ商品40を払い出す動作を示す正面断面図である。
図8は第1実施形態に係る払出装置100の平断面図である。
図9は第1実施形態に係る払出装置100のブロック図である。
図10(a)及び図10(b)はたばこ商品40の斜視図である。
なお、本発明に係る各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、一つの構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
図1から図8のいずれかに示すように、本実施形態に係る払出装置100は、複数のたばこ商品40を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部10と、複数の収容部10の各々と各収容部10に収容されるたばこ商品40の種類とを対応付けて記憶する記憶部(例えばRAM80c)と、記憶部の記憶内容を参照して払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容部10から払い出す払出部(払出ユニット120等により構成される)と、複数のたばこ商品40を貯留する一次貯留部20と、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40を種類毎に対応する収容部10に搬送する搬送部(例えば搬送架台50)と、を備える。
ここで、重力方向には、鉛直方向の他、鉛直方向に対して傾斜した方向が含まれる。本実施形態の場合、収容部10において複数のたばこ商品40が鉛直方向に整列した状態で収容される。すなわち、収容部10において複数のたばこ商品40が縦積みで収容される。収容部10において、上下に隣接するたばこ商品40どうしは互いに接した状態となる。
本実施形態の場合、収容部10に収容されているたばこ商品40は、当該収容部10の下端部10bから1つずつ払い出される。そして、収容部10からたばこ商品40が払い出される度に、収容部10における残りのたばこ商品40は、重力に従って下方に移動する。すなわち、収容部10に収容されているたばこ商品40は、収容部10におけるたばこ商品40の残個数が減る度に、重力に従って(自重により)下方に移動する。
本実施形態の場合、収容部10に収容されているたばこ商品40は、払出部による払い出しが可能であるが、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40は、払出部により払い出されない。
詳細は後述するように、店員などのオペレータが一次貯留部20にたばこ商品40を投入(補充)すると、搬送部がたばこ商品40を種類毎に対応する収容部10に搬送するようになっている。収容部10にたばこ商品40を補充するためにオペレータに要求される主な作業は、必要なたばこ商品40を一次貯留部20に投入することであり、その後は、払出装置100が自動的にたばこ商品40を種類毎に所定の収容部10に整列させ、これらたばこ商品40を販売に供することができるようになる。
ここで、複数の収容部10の各々と各収容部10に収容されるたばこ商品40の種類とを対応付けて記憶することには、(A)各収容部10と、そこに収容されるたばこ商品40の種類と、を直接的に対応付けて記憶することに限らず、(B)各収容部10と、そこに収容されるたばこ商品40の種類と、を間接的に対応付けて記憶することとが含まれる。要は、たばこ商品40の種類に応じて、対応する1つ又は複数の収容部10が定まるようになっていればよい。
(A)の場合、例えば、1番から10番までの10個の収容部10が存在するときに、記憶部は、各収容部10の番号(収容部番号)と、たばこ商品40の銘柄情報とを直接対応付けて記憶する。銘柄情報と収容部番号とが1対1で対応付けられても良いし、一の銘柄情報が複数の収容部番号と対応付けられても良い。
(B)の場合、例えば、収容部番号と、たばこ商品40の銘柄ごとに割り当て可能な商品番号とを用いて、各収容部10とそこに収容されるたばこ商品40の種類とを間接的に対応付ける。すなわち、1番から10番までの10個の収容部10が存在しているとともに、商品番号が1番から10番まで存在する場合に、記憶部は、各収容部番号と各商品番号とを対応付けて記憶するとともに、各商品番号と各銘柄情報とを対応付けて記憶する。これにより、各収容部番号と各銘柄情報とが、対応する商品番号を介して間接的に対応付けられている。このとき、各収容部番号と各商品番号とを対応付けて記憶する記憶手段と、各商品番号と各銘柄情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、が異なる複数の記憶装置によって実現されてもよい。そして、これら複数の記憶装置は、ともに後述の筐体30に収容されていてもよく、または少なくとも一つが筐体30の外部に配置されていてもよい。例えば、各収容部番号と各商品番号とを対応付けて記憶する記憶装置は筐体30の内部に配置され、各商品番号と各銘柄情報とを対応付けて記憶する記憶装置は筐体30の外部(例えば後述する払出命令取得部90を実現する操作タブレットなどの操作端末の内部)に配置されていてもよい。
なお、収容部番号と商品番号とが1対1で対応付けられても良いし、一の商品番号が複数の収容部番号と対応付けられても良い。また、商品番号と銘柄情報とが1対1で対応付けられても良いし、一の銘柄情報が複数の商品番号と対応付けられても良い。
また、ここでは、(B)の場合の例として、収容部番号と銘柄情報とを仲介する情報が商品番号だけである例、すなわち、収容部番号と銘柄情報とが他の1つの情報を介して間接的に対応付けられている例を説明したが、収容部番号と銘柄情報とが他の2つ以上の情報を介して間接的に対応付けられていても良い。
ここで、たばこ商品40は、喫煙に供される個々の紙巻たばこではなく、複数本の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージや、紙巻たばこ以外の他のたばこ製品を収容する直方体状のパッケージを意味している。他のたばこ製品としては、嗅ぎたばこ、パイプたばこのほか、それら他のたばこ製品に用いられる吸引具等の関連物品を挙げることができる。
図10(a)及び図10(b)に示すように、たばこ商品40は、長方形状の第1主面42と、第1主面42に対して平行に対向している長方形状の第2主面43と、それぞれ長方形状の第1側面44、第2側面45、第1端面46及び第2端面47と、を有している。
第1側面44は、第1主面42の一方の長辺と第2主面43の一方の長辺とに沿って配置されているとともに、第1主面42及び第2主面43に対して直交している。
第2側面45は、第1主面42の他方の長辺と第2主面43の他方の長辺とに沿って配置されているとともに、第1主面42及び第2主面43に対して直交しており、第1側面44に対して平行に対向している。
第1端面46は、第1主面42の一方の短辺と第2主面43の一方の短辺とに沿って配置されているとともに、第1主面42、第2主面43、第1側面44及び第2側面45に対して直交している。
第2端面47は、第1主面42の他方の短辺と第2主面43の他方の短辺とに沿って配置されているとともに、第1主面42、第2主面43、第1側面44及び第2側面45に対して直交しており、第1端面46に対して平行に対向している。
払出装置100は、たばこ商品40からたばこ商品40の種類毎に異なる識別情報を読み取る読取部83(図2、図9等)と、読取部83によって読み取られた識別情報に基づいてたばこ商品40と対応する収容部10を判定する判定部(例えば制御部80)と、を備えている。そして、搬送部(搬送架台50)は、判定部によって判定された収容部10にたばこ商品40を搬送する。
識別情報とは、たばこ商品40の種類毎(つまり銘柄毎)に固有の情報であり、識別情報に基づいてたばこ商品40の種類(銘柄)を特定することができる。本実施形態の場合、識別情報は、たばこ商品40のパッケージの外面に付されているバーコード41(図10(b))である。バーコード41は、例えば、第1側面44に付されている。
払出装置100は、それぞれ重力方向に延在していて平面視において縦横にアレイ状に配列された複数の収容部10を備える。
本実施形態の場合、複数の収容部10が左右方向及び前後方向に直交格子状に配列されている。
ただし、本発明において、アレイ状の配列は、直交格子状の配列に限らず、千鳥格子状の配列などが含まれる。
収容部10の数は特に限定されないが、図1においては、収容部10が左右方向に21列、前後方向に3列で合計63個の収容部10が平面視において直交格子状に配置されている例を示している。
各収容部10におけるたばこ商品40の姿勢(向き)は特に限定されないが、本実施形態の場合、例えば、図3に示すように、第1主面42が上向き(したがって第2主面43が下向き)、第1側面44が左向き、第2側面45が右向き、第1端面46が奥側向き、第2端面47が手前側向きとなる姿勢でたばこ商品40が配置されるものとする。
つまり、各たばこ商品40は、長手方向が前後方向に延在する姿勢で収容部10に収容される。
各収容部10に収容可能なたばこ商品40の個数は特に限定されないが、例えば、10個以上であることが好ましく、10個よりも多い数(例えば12個以上)であることが更に好ましい。本実施形態の場合、各収容部10に15個のたばこ商品40を収容可能となっている。
収容部10は、平面視矩形状の筒状の周囲壁11(図3、図4〜図7)を有しており、周囲壁11に囲まれた領域に複数のたばこ商品40を縦積みで収容する。
なお、図3に示すように互いに隣接する収容部10が個別の周囲壁11を有していてもよいし、図4〜図7に示すように互いに隣接する収容部10がそれらの境界において周囲壁11を共有していてもよい。
周囲壁11の上端と下端はそれぞれ開放している。周囲壁11の上端部、すなわち収容部10の上端部10aから収容部10内にたばこ商品40を投入可能となっている。
また、周囲壁11の下端部、又は周囲壁11の下端部よりも下方の部位が、収容部10の下端部10bとなっていて、収容部10の下端部10bからたばこ商品40を払出可能となっている。本実施形態の場合、例えば、図7に示すように、収容部10は、周囲壁11の下端部よりも下方に垂下している平板状の垂下部13を有しており、この垂下部13に、収容部10からたばこ商品40を払い出す払出ユニット120(払出部)が設けられている。したがって、収容部10において周囲壁11の下端部よりも下方の部位からたばこ商品40が払い出される。
ここで、払出装置100は、複数の収容部10により構成される収容部群及び一次貯留部20を収容する筐体30を備えている。
筐体30の形状は特に限定されないが、例えば、直方体形状に形成されている。
筐体30は、水平に配置された底板部31と、底板部31の上方に配置されていて底板部31と平行に対向している天板部32と、底板部31の前側の縁辺から起立している前面壁部33(図8)と、底板部31の後側の縁辺から起立していて前面壁部33と平行に対向している背面壁部34(図8)と、底板部31の右側の縁辺から起立している右側壁部36(図8)と、底板部31の左側の縁辺から起立していて右側壁部36と平行に対向している左側壁部35(図8)と、を備えて構成されている。
なお、収容部群及び一次貯留部20は、図示しない固定部材を介して、筐体30に固定されている。
図8に示すように、例えば、前面壁部33の下端部には、たばこ商品40を筐体30の内部から外部に取り出すための取出開口(不図示)が形成されており、取出開口の外側には、取出開口を介して外部に取り出されたたばこ商品40を受け容れる取出皿37が設けられている。
図1に示すように、複数の収容部10により構成される収容部群の下方には、各収容部10から払い出されたたばこ商品40を捕捉して流下させることで、該たばこ商品40を筐体30の外部の取出皿37に搬出する搬出部38が配置されている。
搬出部38の上端には開口38aが形成されており、各収容部10の下端部10bから排出されたたばこ商品40は、開口38aを介して搬出部38に受容される。
搬出部38の底面は傾斜しており、たばこ商品40を1箇所に集めて取出皿37に搬出できるようになっている。
店員は、搬出部38によって取出皿37に搬出されたたばこ商品40を取出皿37から取り出して販売することができる。
ここで、払出装置100は、コンビニエンスストア或いはその他の店舗に設置されて用いられる。通常時は、筐体30の内部の収容部10及び一次貯留部20に収容(貯留)されているたばこ商品40には、店員及び来店客がアクセスできないようになっている。
一次貯留部20へのたばこ商品40の補充は、オペレータ(典型的には店員)が手動で行うようになっている。筐体30のいずれかの部位は、開閉可能な開閉部(開閉蓋又は開閉扉)となっており、開閉部を開くことによって、筐体30の内部空間が外部に開放し、一次貯留部20にたばこ商品40を補充可能な状態となるようになっている。
なお、開閉部には図示しない錠が設けられていて、施錠状態では開閉部が開放不能に維持されるようになっていることも好ましい。
一次貯留部20は、複数のたばこ商品40を重力方向に整列した状態で貯留する。
本実施形態の場合、一次貯留部20において複数のたばこ商品40が鉛直方向に整列した状態で貯留される。すなわち、一次貯留部20において複数のたばこ商品40が縦積みで貯留される。一次貯留部20において、上下に隣接するたばこ商品40どうしは互いに接した状態となる。
より詳細には、例えば、図1に示すように、一次貯留部20は、それぞれ複数のたばこ商品40を縦積みで貯留可能な複数(例えば3つ)の貯留領域21を備えている。これら貯留領域21は、例えば、前後方向に一列に並んで配置されている。各貯留領域21には、上端部21aからたばこ商品40を投入できるようになっている。
ここで、上記のように、収容部10も前後に3列配置されている。すなわち、複数の収容部10には、前列の収容部10と、後列の収容部10と、中間列の収容部10と、が含まれる。
そして、各貯留領域21は、収容部10の3つの列の1つと1対1で対応している。
例えば、前列の収容部10のうち右端の収容部10の右側近傍位置に1つの貯留領域21が配置されており、当該貯留領域21と前列の収容部10とが対応している。同様に、後列の収容部10のうち右端の収容部10の右側近傍位置に他の1つの貯留領域21が配置されており、当該貯留領域21と後列の収容部10とが対応している。同様に、中間列の収容部10のうち右端の収容部10の右側近傍位置に残りの1つの貯留領域21が配置されており、当該貯留領域21と中間列の収容部10とが対応している。
各貯留領域21のたばこ商品40は、後述するリフト機構、移載機構(移載ユニット110)及び搬送架台50の働きによって、それぞれ対応する列の収容部10に搬送されるようになっている。
各貯留領域21に貯留可能なたばこ商品40の個数は特に限定されないが、例えば、10個以上であることが好ましく、10個よりも多い数(例えば12個以上)であることが更に好ましい。本実施形態の場合、各貯留領域21に15個よりも多くのたばこ商品40を収容可能となっている。
また、各貯留領域21には、収容部10における姿勢(向き)と同じ姿勢でたばこ商品40が配置されるようになっている。
なお、店員などのオペレータによって1つの貯留領域21に対して一度に投入されるたばこ商品40の種類は、1種類であってもよいし、一度に複数種類のたばこ商品40を1つの貯留領域21に対して投入されてもよい。
前者の場合、一度に複数種類のたばこ商品40を一次貯留部20に投入する場合には、銘柄毎に別の貯留領域21に投入する作業が行われる。本実施形態では、貯留領域21の数が3つであるため、一度に最大で3種類のたばこ商品40を一次貯留部20に投入可能である。
後者の場合、一度により多くの種類のたばこ商品40を一次貯留部20に投入可能である。
更に、払出装置100は、一次貯留部20のたばこ商品40を上昇させるリフト機構と、一次貯留部20における最上位置のたばこ商品40を搬送部に移載する移載機構(移載ユニット110)と、を備えている。
より詳細には、各貯留領域21毎に個別のリフト機構及び移載機構が設けられている。
図2に示すように、リフト機構は、貯留領域21に貯留されているたばこ商品40のうち最下段のたばこ商品40の下面を支持することによって貯留領域21に貯留されているすべてのたばこ商品40を支持する昇降台62と、昇降台62と螺合しているボールネジ61と、ボールネジ61を回転駆動させる昇降モータ82(図9)と、を備えている。
ボールネジ61は、上下に延在している。例えば、図3に示すように、1つの貯留領域21毎に、前後に2つのボールネジ61が互いに並列に配置されているとともに、1つずつの昇降モータ82と1つずつの昇降台62とが設けられている。これら2つのボールネジ61が共通の昇降台62に対して螺合しており、昇降モータ82は、これら2つのボールネジ61を一括して回転駆動させるようになっている。
図3に示すように、一次貯留部20は、個々の貯留領域21を画定する周囲壁22を有している。周囲壁22の右方には、ボールネジ61等の配置領域を画定するボールネジ周囲壁23が、周囲壁22と一体に設けられている。
周囲壁22は、左側壁22aと右側壁22bとを有しており、右側壁22bには、貯留領域21とボールネジ61等の配置領域とを連絡させる連絡スリット22cが形成されている。昇降台62は、連絡スリット22cを介して、貯留領域21の内部から、ボールネジ61等の配置領域に亘って配設されている。
昇降モータ82がボールネジ61を一方向に回転させることにより昇降台62が上昇し、昇降モータ82がボールネジ61を逆方向に回転させることにより昇降台62が下降するようになっている。
昇降台62が上昇することにより、図4に示すように、貯留領域21に貯留されているたばこ商品40のうち最上位置のたばこ商品40を貯留領域21の上端部21aよりも上方に持ち上げることができるようになっている。
なお、ここでは、貯留領域21の周囲(左右及び前後)が周囲壁22によって囲まれている例を説明するが、貯留領域21は周囲のうち一方向に開放していて、その開放している側から貯留領域21にたばこ商品40を手作業で補充可能となっていることも好ましい。
図4等に示すように、周囲壁22の左側壁22aにおいて、各貯留領域21の上端部21aと対応する部位には、上端部21aのたばこ商品40のバーコード41を読み取る読取部83が設けられている。読取部83は、光学的にバーコード41を読み取るものであり、左側壁22aにおける右側の面に露出している。
各貯留領域21の上端部21aに読取部83が設けられているため、貯留領域21に投入されたたばこ商品40が貯留領域21から搬送架台50に移載されるまでの間に該たばこ商品40から読取部83によってバーコード41を読み取ることができるようになっている。
なお、払出装置100は、貯留領域21に投入されたすべてのたばこ商品40からバーコード41を読み取るように構成されていても良いが、オペレータによって1つの貯留領域21に対して1種類のたばこ商品40が投入されることが前提であれば、1つの貯留領域21から収容部10にたばこ商品40を搬送する一連の動作の開始時に、1つのたばこ商品40からのみバーコード41を読み取るようにしてもよい。一方、1つの貯留領域21に複数種類のたばこ商品40が投入される場合は、貯留領域21に投入されたすべてのたばこ商品40からそれぞれバーコード41を読み取って、各たばこ商品40を、それぞれ対応する収容部10に搬送する。
図3及び図4に示すように、移載ユニット110は、例えば、ボールネジ周囲壁23の右側に配置されている。
移載ユニット110は、本体部110aと、本体部110aに対して相対的に左右方向に移動可能な押込部材111と、押込部材111を駆動させるプッシャモータ84(図9)と、を備えて構成されている。
プッシャモータ84が押込部材111を左方向に移動させることによって、図4及び図5に示すように、貯留領域21の上端部21aよりも上方に持ち上げられたたばこ商品40を左方に突き落とし、該たばこ商品40を搬送部に移載することができるようになっている。
押込部材111の形状は特に限定されないが、例えば、図3に示すように、押込部材111は、左右に長尺な棒状部と、棒状部の先端(左端)に設けられていて前後に長尺な幅広部と、を有する形状とすることが挙げられる。押込部材111がこのような形状であることにより、押込部材111が左方に移動する際に、たばこ商品40を押込部材111の幅広部によって安定的に左方に押し込むことができる。
より詳細には、移載ユニット110は、以下に説明する搬送架台50にたばこ商品40を移載する。
本実施形態の場合、搬送部は、たばこ商品40を保持した状態で複数の収容部10の上端間で移動する搬送架台50を有する。
図4に示すように、搬送架台50は、たばこ商品40を保持する架台本体51と、架台本体51の下面側に設けられた複数(例えば架台本体51の下面側の4隅に設けられた4つ)の車輪52と、車輪52を駆動させる走行モータ85(図9)と、を備えている。
搬送架台50は、走行モータ85(図9)の駆動により車輪52が回転することによって左方向及び右方向に直線的に走行可能となっている。すなわち、搬送架台50は自走式の架台である。
車輪52は、例えば、各収容部10の周囲壁11の上端に載っており、周囲壁11の上端を走行する。
なお、図4等に示すように、収容部10と一次貯留部20との間に間隙が存在する場合、払出装置100は、収容部群における一次貯留部20側の端(右端)に位置する収容部10の上端から一次貯留部20側に向けて延出していて車輪52が走行可能な延長部12を有していることが好ましい。このようにすることにより、搬送架台50の車輪52が収容部10と一次貯留部20との間で脱輪してしまうことを抑制できる。
架台本体51の上端は開口しており(上端開口51aが形成されており)、架台本体51の上方からたばこ商品40を架台本体51の内部に受け容れ可能となっている。
架台本体51の底部には、架台本体51の内部から下方にたばこ商品40を投下するための投下用開口55が形成されている。架台本体51の底部には、平板状の底部閉塞部54が水平に設けられており、常時においては、投下用開口55は底部閉塞部54によって塞がれている。
底部閉塞部54は、下方に向けて観音開きする一対の開閉扉54aにより構成されている。架台本体51から収容部10へのたばこ商品40の投下時には、図6に示すように開閉扉54aが下方に向けて観音開きし、架台本体51内のたばこ商品40が投下用開口55を介して下方に投下されるようになっている。一対の開閉扉54aは、開閉モータ86(図9)により駆動されて開閉するようになっている。
このように、搬送架台50は、当該搬送架台50によって保持したたばこ商品40を収容部10に投下する投下機構(一対の開閉扉54a、開閉モータ86)を有している。
また、払出部(払出ユニット120)は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40を払い出すように構成されている。
これにより、各収容部10において、たばこ商品40のFIFO(First In、First Out)を好適に実現することができる。
架台本体51の内部空間は、下方に向けて左右幅が減少している。より詳細には、架台本体51の左右の内面は、位置決め用スロープ53となっており、これら位置決め用スロープ53の対向間隔は、下方に向けて徐々に狭まっている。
位置決め用スロープ53の下端における位置決め用スロープ53どうしの対向間隔は、たばこ商品40の第1側面44と第2側面45との対向間隔よりも若干大きい程度に設定されている。
このため、移載ユニット110によって一次貯留部20から架台本体51に移載されたたばこ商品40は、位置決め用スロープ53に案内されることで、架台本体51内において左右方向において位置決めされる(図5)。
このため、一対の開閉扉54aが開いて架台本体51からたばこ商品40が投下された際に、たばこ商品40を収容部10の内部に向けて精度良く投下することができる(図6)。
図7に示すように、払出ユニット120(払出部)は、各収容部10の下端部10bに設けられている。払出ユニット120(払出部)は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40を斜め下方に払い出すように構成されている。
より詳細には、払出ユニット120(払出部)は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40を傾斜状態で支持する支持台121と、最下位置のたばこ商品40を付勢して支持台に沿う方向に払い出す付勢機構(付勢部123、コンベア122、払出モータ91(図9)等)と、を有する。
支持台121は、傾斜した上面を有しており、この上面によってたばこ商品40を傾斜状態で支持する。
払出ユニット120のコンベア122は、支持台121の周囲を周回移動するように設けられており、支持台121の上面側においては支持台121の傾斜の下り方向に移動する。
コンベア122には、付勢部123と脱落規制部124とが設けられており、これら付勢部123及び脱落規制部124はコンベア122とともに支持台121の周囲を周回移動可能となっている。
コンベア122は、払出モータ91(図9)によって駆動される。
収容部10からのたばこ商品40の払い出しが行われない通常時には、図7に示される3つの収容部10のうち中央及び右側の収容部10の下端部に設けられた払出ユニット120のように、脱落規制部124が支持台121の上面の下端部から斜め上方に起立し、脱落規制部124と支持台121の上面とによってたばこ商品40が傾斜状態で支持される。
なお、この状態で、付勢部123は、支持台121の上端近傍に位置している。
収容部10からのたばこ商品40の払い出しの際には、図7に示される3つの収容部10のうち左側の収容部10の下端部に設けられた払出ユニット120のように、コンベア122が回転することによって、脱落規制部124が支持台121の下面側に移動するとともに、付勢部123が支持台121の上端から下方に移動する。
このため、支持台121上のたばこ商品40は、脱落規制部124により支持されない状態に移行するとともに、付勢部123によって斜め下方に付勢される。このため、当該たばこ商品40は、支持台121に沿う方向(斜め下方)に向けて払い出される。
ここで、図7に示すように、支持台121が傾斜して配置されているため、各収容部10の下端部10bが同等の高さ位置に配置されていても、払出ユニット120によって収容部10から払い出されるたばこ商品40が、他の収容部10と対応する払出ユニット120と干渉してしまうことが抑制される。
よって、互いに隣接して配置された複数の収容部10からのたばこ商品40の払い出しをスムーズに行うことができる。
図9に示すように、払出装置100は、当該払出装置100の各部の動作を統括的に制御する制御部80を備えている。
すなわち、制御部80は、昇降モータ82、読取部83、プッシャモータ84、走行モータ85、開閉モータ86及び払出モータ91の動作を制御する。
制御部80は、制御用プログラムを記憶保持しているROM80bと、この制御用プログラムに従って制御動作を実行するCPU80aと、CPU80aの作業領域などとして機能するRAM80cと、を備えて構成されている。
制御部80には、読取部83により読み取られた識別情報が入力されるようになっている。
CPU80aは、読取部83によって読み取られた識別情報に基づき、たばこ商品40と対応する収容部10を判定する。
更に、払出装置100は、払出命令取得部90を備えている。
払出命令取得部90は、例えば、筐体30の外面に設けられた操作部、又は、筐体30とは離間する位置に設けられる操作タブレットなどである。
払出命令取得部90に対して、店員またはたばこ商品40の購買者が所定の操作を行うことにより、購買者が購買するたばこ商品40の銘柄の指定が可能となっている。
なお、払出命令取得部90に対する操作により、各種のたばこ商品40の銘柄を、例えば、50音検索、ブランド名検索、タール値検索、ニコチン値検索等の各種の検索方法により検索し、指定できるようになっている。或いは、購買者の個人認証情報(声紋認証、静脈認証又は記録媒体の読み取り等により認証される情報)によって購買者を特定し、前回購買した銘柄を検索するようにしてもよい。
ここで、払出命令取得部90に対する操作により、購買者が購買するたばこ商品40の銘柄が指定されることを、払出命令取得部90が払出命令を取得する、と称する。払出命令取得部90が取得した払出命令は、払出命令取得部90から制御部80に通知される。
更に、払出装置100は、筐体30の開閉部が閉じているか否かを検出する開閉部スイッチ81を備えている。すなわち、開閉部スイッチ81は、開閉部が閉じている場合にその旨を検出するか、又は、開閉部が開いている場合にその旨を検出するようになっている。
制御部80には、開閉部スイッチ81による検出結果が随時入力されるようになっており、制御部80は、開閉部が閉じているか否かを常時監視している。
次に、動作を説明する。
先ず、収容部10からのたばこ商品40の払い出し動作を説明する。
払出命令取得部90から制御部80に払出命令が入力されると、制御部80は、RAM80cの記憶内容を参照することによって、払出命令と対応する種類(銘柄)のたばこ商品40がいずれかの収容部10に収容されているか否かを判定する。
収容されている場合、図7に示すように、制御部80は、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10の払出ユニット120のコンベア122を駆動(当該コンベア122と対応する払出モータ91を駆動)させることによって、当該収容部10からのたばこ商品40の払い出しを行わせる。
収容部10から払い出されたたばこ商品40は、搬出部38により補足され、該搬出部38を流下して、取出皿37に搬出される。
よって、店員は、たばこ商品40を取出皿37から取り出して販売することができる。
なお、払出命令と対応する種類(銘柄)のたばこ商品40が収容部10に収容されていない場合は、払出命令と対応するたばこ商品40を払い出すことができない。この場合、制御部80は、図示しない報知手段を用いて、たばこ商品40の払い出しができない旨の報知を行ってもよい。
ここで、制御部80は、たばこ商品40の種類毎に、払出装置100における残個数をカウントしている。すなわち、制御部80は、各銘柄毎に収容部10における残個数をRAM80cに随時記憶させるようになっており、収容部10から1個のたばこ商品40が払い出される度に、当該収容部10と対応する種類のたばこ商品40の残個数を1つ減算する処理を行う。
また、各銘柄毎に、払出装置100への補充が必要となる残個数(以下、補充閾値)が設定されていてもよい。すなわち、RAM80cには、各銘柄毎の補充閾値が記憶されている。
そして、制御部80は、RAM80cに記憶されている補充閾値と残個数とに基づいて、払出装置100における残個数が補充閾値に近い(補充閾値と残個数との差分が小さい)銘柄、又は、収容部10における残個数が補充閾値を下回る銘柄について、オペレータによる一次貯留部20への補充を促す報知を行うようになっている。
この報知は、例えば、筐体30の前面壁部33の前面に設けられた液晶表示装置などの表示部やスピーカ(発音部)にて行うことができる。
ここで、本実施形態の場合、各貯留領域21のたばこ商品40は、それぞれ対応する列の収容部10にしか搬送できないため、補充の報知においては、銘柄ごとに、オペレータがたばこ商品40を投入すべき貯留領域21がいずれの貯留領域21であるかの報知も併せて行う。
オペレータによるたばこ商品40の補充は、筐体30の開閉部を開けて、一次貯留部20の貯留領域21にたばこ商品40を上述した姿勢(向き)となるよう手作業で配置し、その後、開閉部を閉じることによって行うことができる。
なお、各貯留領域21に対するたばこ商品40の補充は、例えば、カートン単位で(例えば10個ずつ)行うことができる。
開閉部が閉じられると、その旨が開閉部スイッチ81によって検出されるので、制御部80はその旨を認識することができる。
すると、引き続き、各貯留領域21のたばこ商品40を順番に収容部10に搬送して収容部10に収容させる動作が行われる。一例として、前後に配置されている3つの貯留領域21のうち手前側の貯留領域21のたばこ商品40から順に、収容部10に搬送する動作が行われる。
先ず、一番手前側の貯留領域21のたばこ商品40を収容部10に搬送する動作について説明する。
先ず、制御部80は、一番手前側の貯留領域21と対応する昇降モータ82を制御することにより、当該貯留領域21に設けられた昇降台62を上昇させる。これにより、当該貯留領域21に貯留されているたばこ商品40が上昇する。
ここで、たばこ商品40が貯留領域21の上端部21aに設けられた読取部83の前を通過する際に、該読取部83によってたばこ商品40のバーコード41が読み取られる。制御部80は、読取部83によって読み取られたバーコード41をRAM80cに記憶させる。ここで、バーコード41をRAM80cに記憶させるとは、バーコード41を読取部83で読み取ることによって得られた情報を記憶することであり、必ずしもバーコード41そのものを記憶することには限らない。
やがて、貯留領域21における最上位置のたばこ商品40が、上端部21aの上方に上昇し、昇降モータ82の駆動が停止する(図2、図4)。
昇降モータ82の停止制御は、貯留領域21における最上位置のたばこ商品40が上端部21aの上方に上昇したことが図示しない検出センサに検出されることをトリガとして行われても良い。
なお、搬送架台50のホームポジションは、図1及び図4に示すように、一次貯留部20に隣接する位置であり、貯留領域21から収容部10へのたばこ商品40の搬送動作の初期においては、各搬送架台50はホームポジションに移動しているものとする。
次に、図3及び図5に示すように、制御部80は、移載ユニット110のプッシャモータ84によって押込部材111が駆動させる。これにより、貯留領域21における最上位置のたばこ商品40が押込部材111によって左方に押し込まれ、該たばこ商品40が3つの搬送架台50のうち一番手前の搬送架台50の架台本体51に移載される。
その後、制御部80は、プッシャモータ84によって押込部材111を元の位置に復帰させる(図6参照)。
また、制御部80は、搬送架台50の走行モータ85を制御し、搬送架台50をたばこ商品40から読み取られたバーコード41と対応する種類のたばこ商品40を収容する収容部10の上方位置に移動させる(図6)。
次に、制御部80は、搬送架台50の開閉モータ86を制御し、一対の開閉扉54aを下方に向けて開かせる。これにより、図6に示すように、たばこ商品40が架台本体51から下方に投下され、該たばこ商品40が収容部10に投入される。
その後、制御部80は、開閉モータ86を制御して一対の開閉扉54aを再び閉じさせ、更に、走行モータ85を制御して搬送架台50をホームポジションに復帰させる。
なお、制御部80による走行モータ85及び開閉モータ86の制御は、無線通信により行われても良い。また、搬送架台50の電源は、リチウムイオン電池などの二次電池であってもよく、搬送架台50がホームポジションに位置する際には、当該二次電池が充電されるようになっていてもよい。
リフト機構による昇降台62及びたばこ商品40の上昇と、移載ユニット110による搬送架台50へのたばこ商品40の移載と、搬送架台50による収容部10へのたばこ商品40の搬送及び投下と、を必要回数繰り返すことによって、必要数のたばこ商品40を1個ずつ貯留領域21から収容部10に搬送する。
ここで、上述のように、制御部80は、たばこ商品40の種類毎に、払出装置100における残個数をカウントしている。したがって、制御部80は、一次貯留部20から1個のたばこ商品40が収容部10に搬送される度に、当該収容部10と対応する種類のたばこ商品40の残個数を1つ加算する処理を行う。
続いて、手前側から2番目以降の貯留領域21のたばこ商品40についても、同様に、当該たばこ商品40と対応する収容部10に搬送する動作を行う。
これにより、一次貯留部20のたばこ商品40をそれぞれ対応する収容部10に搬送することができる。
以上のような第1実施形態によれば、払出装置100は、複数のたばこ商品40を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部10と、複数の収容部10の各々と各収容部10に収容されるたばこ商品40の種類とを対応付けて記憶する記憶部(RAM80c)と、記憶部の記憶内容を参照して払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容部10から払い出す払出部(払出ユニット120)と、複数のたばこ商品40を貯留する一次貯留部20と、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40を種類毎に対応する収容部10に搬送する搬送部(搬送架台50)と、を備えている。
よって、オペレータがたばこ商品40を一次貯留部20に投入するだけで、払出装置100が自動的にたばこ商品40を種類毎に対応する収容部10に選別して搬送することができる。このように、収容部10に対するたばこ商品40の自動収容をより好適に行うことができるため、オペレータの作業がより簡便となる。
また、払出装置100は、複数のたばこ商品40を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部10と、複数の収容部10の各々と各収容部10に収容されるたばこ商品40の種類とを対応付けて記憶する記憶部(RAM80c)と、記憶部の記憶内容を参照して払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容部10から払い出す払出部(払出ユニット120)と、を備えている。そして、複数の収容部10はそれぞれ重力方向に延在していて平面視において縦横にアレイ状に配列されており、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40を払い出す。よって、払い出すべきたばこ商品40の種類を特定することにより、当該種類のたばこ商品40を収容部10から払い出すことが可能となる。また、それぞれ重力方向に延在している複数の収容部10が平面視において縦横にアレイ状に配列されているため、払出装置100における収容部10の収容効率、ひいてはたばこ商品40の収容効率を高めることができる。
〔第2実施形態〕
図11(a)は第2実施形態に係る払出装置100の収容部10の正面断面図、図11(b)は第2実施形態に係る払出装置100の収容部10の平面図である。
図12から図15は第2実施形態において一次貯留部20から収容部10にたばこ商品を搬送する一連の動作を示す正面断面図である。
本実施形態に係る払出装置100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
図11(a)及び図11(b)に示すように、本実施形態の場合、収容部10は、各たばこ商品40の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容する。
より詳細には、収容部10は、各たばこ商品40の長手方向が鉛直方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容する。
同様に、一次貯留部20の各貯留領域21は、各たばこ商品40の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容する。
より詳細には、貯留領域21は、各たばこ商品40の長手方向が鉛直方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容する。
図12に示すように、本実施形態の場合、搬送架台50の架台本体51の位置決め用スロープ53は、架台本体51の左右の内面のうち右側の内面にのみ配置されている。また、位置決め用スロープ53は、曲線面状に形成されている。
位置決め用スロープ53の傾斜は、位置決め用スロープ53の下方に向けて急峻になっており、位置決め用スロープ53の下部では位置決め用スロープ53は実質的に鉛直面となっている。
また、架台本体51の左右の内面のうち左側の内面は、平坦な鉛直面である位置決め用平面56となっている。位置決め用スロープ53の下部と位置決め用平面56とは、たばこ商品40の厚み(第1主面42と第2主面43との対向間隔)よりも若干大きい対向間隔で互いに平行に対向している。
また、本実施形態の場合、搬送架台50の底部閉塞部54は、一枚の平板状の部材であり、投下用開口55を閉塞する位置(図12、図13、図14)と、投下用開口55を開放させる位置(図15)との間で、架台本体51に対して相対的に水平にスライド移動可能となっている。
本実施形態の場合、貯留領域21の上端部21aの上方に上昇したたばこ商品40が移載ユニット110の押込部材111によって左方に押し込まれると、たばこ商品40が上端開口51aから架台本体51内に入り込む。図13に示すように、たばこ商品40は、位置決め用スロープ53と位置決め用平面56とによってガイドされて位置決めされる結果、図14に示すように、位置決め用平面56と位置決め用スロープ53の下部とに挟まれて起立状態となる。
なお、ここでは、貯留領域21の上端部21aの上方に上昇したたばこ商品40の下部が移載ユニット110の押込部材111によって押し込まれる例を示しており、この場合、図12及び図14に示すように、たばこ商品40が貯留領域21から搬送架台50に移載される前の状態と後の状態とで、たばこ商品40の姿勢が変化せず、したがって、たばこ商品40の天地方向が維持される。
ただし、貯留領域21の上端部21aの上方に上昇したたばこ商品40の上部が移載ユニット110の押込部材111によって押し込まれるようになっていてもよく、この場合、たばこ商品40が貯留領域21から搬送架台50に移載される前の状態と後の状態とで、たばこ商品40の天地が逆転するようにもできる。
その後、図15に示すようにたばこ商品40が搬送架台50によって搬送された後、底部閉塞部54がスライドすることによって投下用開口55が開き、該投下用開口55を介してたばこ商品40が収容部10に投下される。
本実施形態によれば、収容部10は、各たばこ商品40の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容するため、より狭いスペースにより多くの収容部10を配置することができる。よって、払出装置100に収容可能なたばこ商品40の銘柄数を十分に確保することができる。
また、収容部10は、各たばこ商品40の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品40を収容するため、収容部10内におけるたばこ商品40の姿勢の変化を抑制できるため、収容部10内で意図せずたばこ商品40が詰まってしまったりする可能性を低減できる。
<第2実施形態の変形例>
次に、第2実施形態の各変形例に係る払出装置について説明する。これら変形例に係る払出装置は、それぞれ以下に説明する点で、上記の第2実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点については、上記の第2実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
<第2実施形態の変形例1>
図16(a)及び図16(b)は第2実施形態の変形例1に係る払出装置の収容部10からたばこ商品40を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。
本変形例の場合、各収容部10の下端部10bには払出ユニット120(図7)が設けられていない代わりに、各収容部10の下端部10bに揺動扉14が設けられている。揺動扉14は、下端部10bに対して揺動可能に軸支されている。本実施形態の場合、揺動扉14が払出部を構成している。
揺動扉14は、図示しないモータ等のアクチュエータによって、図16(a)に示す閉状態と、図16(b)に示す開状態とに遷移可能となっている。
図16(a)に示す閉状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが揺動扉14によって規制される。
図16(b)に示す開状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが許容される。
このように、本変形例の場合、払出部は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40の払い出しを規制する第1状態(図16(a))と払い出しを許容する第2状態(図16(b))とに遷移するストッパ部(揺動扉14)を有する。
また、ストッパ部(揺動扉14)は、揺動することによって第1状態と第2状態とに遷移する。
<第2実施形態の変形例2>
図17(a)及び図17(b)は第2実施形態の変形例2に係る払出装置の収容部10からたばこ商品40を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。
本変形例の場合、各収容部10の下端部10bには払出ユニット120(図7)が設けられていない代わりに、各収容部10の下端部10bに一対のフラッパゲート15が設けられている。各フラッパゲート15は互いに対向して配置されており、それぞれ下端部10bに対して揺動可能に軸支されている。本実施形態の場合、一対のフラッパゲート15が払出部を構成している。
一対のフラッパゲート15は、図示しないモータ等のアクチュエータによって、図17(a)に示す閉状態と、図17(b)に示す開状態とに遷移可能となっている。
図17(a)に示す閉状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが一対のフラッパゲート15によって規制される。
図17(b)に示す開状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが許容される。
このように、本変形例の場合、払出部は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40の払い出しを規制する第1状態(図17(a))と払い出しを許容する第2状態(図17(b))とに遷移するストッパ部(一対のフラッパゲート15)を有する。
また、ストッパ部(一対のフラッパゲート15)は、揺動することによって第1状態と第2状態とに遷移する。
<第2実施形態の変形例3>
図18(a)及び図18(b)は第2実施形態の変形例3に係る払出装置の収容部10からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。
本変形例の場合、各収容部10の下端部10bには払出ユニット120(図7)が設けられていない代わりに、各収容部10の下端部10bに出没部材16が設けられている。出没部材16の数は特に限定されないが、例えば、一対の出没部材16が互いに対向して配置されている。
各出没部材16は収容部10の下端部10bの内面から出没可能に設けられている。
本実施形態の場合、出没部材16が払出部を構成している。
出没部材16は、図示しないモータ等のアクチュエータによって、図18(a)に示す突出状態と、図18(b)に示す埋没状態とに遷移可能となっている。
図18(a)に示す突出状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが一対の出没部材16によって規制される。
図18(b)に示す埋没状態では、収容部10に収容されているたばこ商品40の払い出しが許容される。
このように、本変形例の場合、払出部は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40の払い出しを規制する第1状態(図18(a))と払い出しを許容する第2状態(図18(b))とに遷移するストッパ部(出没部材16)を有する。
また、ストッパ部(出没部材16)は、収容部10の内面から出没することにより第1状態と第2状態とに遷移する。
<第2実施形態の変形例4>
図19(a)及び図19(b)は第2実施形態の変形例4に係る払出装置の収容部10からたばこ商品を払い出す一連の動作を示す正面断面図である。
本変形例の場合、各収容部10の下端部10bには払出ユニット120(図7)が設けられていない。
本変形例の場合、各収容部10の下端部10bの内面に1つ又は複数の高摩擦部材17が設けられている。高摩擦部材17の数は特に限定されないが、複数の高摩擦部材17が設けられていることが好ましい。
高摩擦部材17は、例えばゴムなどのたばこ商品40に対する摩擦係数が大きく且つ弾性変形容易な材料により構成されている。
図19(a)に示すように、通常時においては、高摩擦部材17によって、収容部10からのたばこ商品40の払い出しが規制されるようになっている。
本変形例の場合、払出装置は、収容部10における最下段のたばこ商品40の下面に対して吸着した状態で、図示しないモータ等のアクチュエータにより駆動されて下方に移動可能な吸引管18(引っ張り機構)を有している。本変形例の場合、払出部は、吸引管18とそのアクチュエータとを含んで構成されている。
すなわち、払出部は、収容部10に収容されているたばこ商品40のうち最下位置のたばこ商品40を下方に引っ張ることにより払い出す引っ張り機構(吸引管18及びそのアクチュエータ)を有する。
吸引管18は、図示しない気体吸引源に接続されており、当該吸引管18の先端から雰囲気を吸引することによって、当該吸引管18の先端でたばこ商品40を吸着することができるようになっている。
〔第3実施形態〕
図20(a)、図20(b)及び図20(c)は第3実施形態に係る払出装置の収容部10を示す図である。このうち図20(a)は右側面図、図20(b)は左側面図、図20(c)は正面断面図である。
図21は第3実施形態に係る払出装置の収容部10からたばこ商品40を払い出す動作を示す正面断面図である。
本実施形態に係る払出装置は、以下に説明する点で、上記の第2実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点では、上記の第2実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、図20(a)、図20(b)及び図20(c)に示すように、収容部10の下端は底板19により閉塞されている。
ただし、収容部10の下端部10bの側部(例えば右側部)には、収容部10における最下位置のたばこ商品40を側方に払い出し可能な払出開口11aが形成されている。
また、収容部10の下端部10bの側部において、収容部10の内部空間を間に挟んで払出開口11aと対向する部位には、挿通孔11bが形成されている。図20(b)の例では、上下一対の挿通孔11bが形成されている。なお、挿通孔11bの数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
本実施形態の場合、払出装置は、複数の収容部10のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10を周囲の収容部10に対して相対的に下降させる下降機構を備えている。
下降機構は、例えば、収容部10を昇降させる図示しないモータ等のアクチュエータを含んで構成されている。
なお、各収容部10毎に下降機構が設けられている。
更に、本実施形態の場合、払出部は、図21に示す押出部材130と、この押出部材130を水平方向に移動させるモータ等のアクチュエータと、を含んで構成されている。
そして、払出部は、図21に示すように、下降機構により下降された収容部10からたばこ商品40を側方に払い出す。なお、下降機構は、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10を、当該収容部10の払出開口11aが周囲の収容部10の底板19よりも下に位置するまで下降させ、その状態で、払出部がたばこ商品40を払い出す。
押出部材130は、例えば、U字形状の部材であり、その両端部は、互いに平行に延在する棒状部である押出棒131である。
図21に示すように、押出部材130が水平に移動して各押出棒131が挿通孔11bに挿通され、収容部10の最下位置のたばこ商品40が払出開口11aを介して収容部10の外部に払い出されるようになっている。
払出部によるたばこ商品40の払い出し後、下降機構は収容部10を元の高さ位置まで上昇させる。
本実施形態の場合、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10を周囲の収容部10に対して相対的に下降させた状態で、払出部によって収容部10からたばこ商品40を側方に払い出すので、複数の収容部10が水平方向において互いに近接して配置されていても、収容部10から側方へのたばこ商品40の払い出しを好適に行うことができる。
なお、本実施形態において、収容部10からたばこ商品40を払い出す機構は、上述した押出部材130を有する機構に限らず、上述の払出ユニット120と同様の機構であってもよい。なお、この場合、払出ユニット120の支持台121は水平に配置することができ、該払出ユニット120によってたばこ商品40を水平に払い出すことができる。
また、本実施形態において、収容部10におけるたばこ商品40の姿勢は、横倒し(第1主面42と第2主面43とのうちの一方が上向き、他方が下向きであってもよく、これにより、収容部10の下降距離を短く(一例として、3cm程度に)することができる。
〔第4実施形態〕
図22(a)及び図22(b)は第4実施形態に係る払出装置の収容部10からたばこ商品40を払い出す一連の動作を示す斜視図である。
本実施形態に係る払出装置は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
図22(b)に示すように、本実施形態に係る払出装置は、複数の収容部10のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10と、それに隣接する収容部10と、を水平方向において相対的に移動させてそれらの間に間隙を形成する間隙形成機構を備えている。この間隙は、1個分のたばこ商品40幅寸法よりも大きい間隙であり、例えば、第1側面44と第2側面45との対向間隔よりも大きい間隙とすることができる。
そして、払出部は、間隙形成機構により形成された間隙に向けてたばこ商品40を払い出す。
これにより、通常時において複数の収容部10が水平方向において互いに近接して配置されていても、収容部10からのたばこ商品40の払い出しを好適に行うことができる。
収容部10からのたばこ商品40の払い出しは、例えば、収容部10の下端部10bの側面に形成された払出開口11aを介して、側方に向けて行うことができる。
より詳細には、平面視において直交格子状に配置されている複数の収容部10のうち、前後に並ぶ収容部10を含む収容部列140毎に、個別に左右方向に移動可能となっている。
例えば、各収容部列140は、筐体30の内面に水平に設けられた図示しないレールに沿って、筐体30に対して相対的に左右に移動可能となっている。
間隙形成機構は、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10を含む収容部列140と、当該収容部列140に隣接する収容部列140と、のうちの一方又は両方を移動させることによって、それらの間に間隙を形成する。
間隙形成機構による収容部列140の移動は、例えば、図示しない係止部材を収容部列140に引っ掛けて、該係止部材によって収容部列140を引っ張るか又は押すことによって行うことができる。
なお、各収容部列140が筐体30に対して相対的に水平方向に走行可能となっていて、払出命令と対応する種類のたばこ商品40を収容している収容部10を含む収容部列140と、当該収容部列140に隣接する収容部列140と、のうちの一方又は両方が走行することで、それらの間に間隙が形成されるようになっていてもよい。
〔第5実施形態〕
図23は第5実施形態に係る払出装置の模式的な平面図である。
本実施形態に係る払出装置は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
図23に示すように、本実施形態の場合、搬送部は、複数の収容部10の上端部10aの近傍を順次に通過する循環経路でたばこ商品40を搬送する循環搬送部(例えばコンベア150)と、循環搬送部により搬送されるたばこ商品40が対応する収容部10の近傍位置を通過する際に当該たばこ商品40を循環搬送部から当該収容部10に移載する移載部(不図示)と、を有する。
移載部としては、例えば、コンベア150上を搬送されるたばこ商品40をコンベア150の搬送方向に対して交差する方向に付勢して、該たばこ商品40をコンベア150から突き落とすものを用いることができる。
〔第6実施形態〕
図24(a)及び図24(b)は第6実施形態に係る払出装置の搬送部である搬送アームユニット160を示す図である。このうち図24(a)は正面図、図24(b)は平断面図である。
本実施形態に係る払出装置は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る払出装置100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る払出装置100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、払出装置は、搬送架台50(図4等)を備えていない代わりに、図24(a)及び図24(b)に示す搬送アームユニット160を有する。
この搬送アームユニット160は、ユニット本体161と、ユニット本体161によって支持されている複数(例えば一対)のアーム162と、ユニット本体161を吊り下げ支持している吊下支持部163と、を備えている。なお、吊下支持部163は、例えば、筐体30の天板部32から吊り下げられている。
搬送アームユニット160は、複数のアーム162によってたばこ商品40を挟持した状態で、X方向及びY方向に移動可能(つまり、たばこ商品40を挟持して搬送可能)となっている。
また、搬送アームユニット160は、たばこ商品40を当該たばこ商品40と対応する収容部10上に搬送してアーム162によるたばこ商品40の挟持状態を解除することにより、たばこ商品40を収容部10に投下して収容させることができるようになっている。
すなわち、本実施形態の場合、搬送部は、たばこ商品40を挟持した状態で平面視において縦横に移動して当該たばこ商品40を対応する収容部10に投下するアーム部(搬送アームユニット160)を有する。
以上、図面を参照して実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、上記においては、読取部がたばこ商品40からバーコード41を読み取る例を説明したが、読取部は、たばこ商品40の画像を撮像し、その撮像結果に対する画像認証によって、たばこ商品40の種類(銘柄)を光学的に判別するように構成されていてもよい。
また、個々のたばこ商品40が、識別情報を記憶したICタグを有していてもよく、この場合、読取部は、ICタグリーダを含んで構成されている。
また、搬送部は、たばこ商品40を吸着して搬送するように構成されていても良い。この場合、搬送部は、たばこ商品40を吸着する吸着ノズルを備えており、この吸着ノズルは、エアを吸引する吸引源に接続されている。
また、上記においては、収容部10から払い出されたたばこ商品40を搬出部38によって搬出する例を説明したが、収容部10から払い出されたたばこ商品40を筐体30の底部に設けられたコンベアによって取出皿37に払い出すようにしてもよい。
また、取出皿37は、筐体30の前面ではなく、側面に配置されていてもよい。
また、上記においては、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40は、払出部による払い出しに供されない例を説明したが、本発明は、この例に限らず、一次貯留部20に貯留されているたばこ商品40の一部又は全部が払出部による払い出しに供されるようになっていてもよい。
また、上記の第1実施形態では、搬送架台50が水平方向に直線的にのみ移動する例を説明したが、搬送架台50は、水平方向において互いに交差する(例えば直交する)2つの方向に移動可能であってもよい。すなわち、搬送架台50は、平面視において縦横に移動可能であってもよい。この場合、一次貯留部20から収容部10へのたばこ商品40の搬送の自由度がより向上するため、一次貯留部20へのたばこ商品40の補充がより簡便になる(制約が緩くなる)ことが期待できる。
また、上記の第1実施形態では、複数の収容部10により構成される収容部群が一段のみである例を説明したが、本発明は、この例に限らず、払出装置100は、上下方向に複数段に配置された収容部群を備えていてもよい。この場合、例えば、搬出部38及び取出皿37は、各段の収容部群ごとに設けられていてもよい。
また、上記の第1実施形態では一次貯留部20が収容部群の右側に配置されている例を説明したが、一次貯留部20は収容部群の前面側、又は、左側に配置されていてもよい。
更に、上記の第1実施形態では、一次貯留部20が収容部群を基準として水平方向における一方の側(右側)にのみ配置されている例を説明したが、一次貯留部20が収容部群を基準として水平方向における複数の方向にそれぞれ配置されていても良い。例えば、収容部群の右側、前側及び左側のうち2箇所又は3箇所にそれぞれ一次貯留部20が配置されていても良い。
また、上記においては、収容部10に対するたばこ商品40の補充を収容部10の上端部10aから行って、収容部10からのたばこ商品40の払い出しを収容部10の下端部10bから行う例を説明したが、収容部10に対するたばこ商品40の補充を収容部10の下端部10bから行って、収容部10からのたばこ商品40の払い出しを収容部10の上端部10aから行ってもよい。
また、上記の各実施形態並びに各変形例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部と、
前記複数の収容部の各々と、各収容部に収容されるたばこ商品の種類と、を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部の記憶内容を参照し、払出命令と対応する種類のたばこ商品を前記収容部から払い出す払出部と、
複数のたばこ商品を貯留する一次貯留部と、
前記一次貯留部に貯留されているたばこ商品を、種類毎に、対応する前記収容部に搬送する搬送部と、
を備える払出装置。
(2)前記一次貯留部は、複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で貯留し、
当該払出装置は、
前記一次貯留部の前記たばこ商品を上昇させるリフト機構と、
前記一次貯留部における最上位置の前記たばこ商品を前記搬送部に移載する移載機構と、
を備える(1)に記載の払出装置。
(3)それぞれ重力方向に延在していて平面視において縦横にアレイ状に配列された複数の前記収容部を備える(1)又は(2)に記載の払出装置。
(4)前記搬送部は、前記たばこ商品を保持した状態で前記複数の収容部の上端間で移動する搬送架台を有する(3)に記載の払出装置。
(5)前記搬送架台は、平面視において縦横に移動可能である(4)に記載の払出装置。
(6)前記搬送架台は、当該搬送架台によって保持した前記たばこ商品を前記収容部に投下する投下機構を有し、
前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を払い出す(4)又は(5)に記載の払出装置。
(7)前記搬送部は、
複数の前記収容部の上端近傍を通過する循環経路で前記たばこ商品を搬送する循環搬送部と、
前記循環搬送部により搬送される前記たばこ商品が対応する前記収容部の近傍位置を通過する際に当該たばこ商品を当該収容部に移載する移載部と、
を有する(3)に記載の払出装置。
(8)前記搬送部は、前記たばこ商品を挟持した状態で平面視において縦横に移動して当該たばこ商品を対応する前記収容部に投下するアーム部を有する(3)に記載の払出装置。
(9)前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を斜め下方に払い出す(3)から(8)のいずれか一項に記載の払出装置。
(10)前記払出部は、
前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を傾斜状態で支持する支持台と、
前記最下位置のたばこ商品を付勢して前記支持台に沿う方向に払い出す付勢機構と、
を有する(9)に記載の払出装置。
(11)当該払出装置は、前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部を周囲の前記収容部に対して相対的に下降させる下降機構を備え、
前記払出部は、前記下降機構により下降された前記収容部から前記たばこ商品を側方に払い出す(3)から(8)のいずれか一項に記載の払出装置。
(12)前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部と、それに隣接する前記収容部と、を水平方向において相対的に移動させてそれらの間に間隙を形成する間隙形成機構を備え、
前記払出部は、前記間隙形成機構により形成された前記間隙に向けて前記たばこ商品を払い出す(3)から(8)のいずれか一項に記載の払出装置。
(13)前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品の払い出しを規制する第1状態と払い出しを許容する第2状態とに遷移するストッパ部を有する(1)から(12)のいずれか一項に記載の払出装置。
(14)前記ストッパ部は、揺動することによって前記第1状態と前記第2状態とに遷移する(13)に記載の払出装置。
(15)前記ストッパ部は、前記収容部の内面から出没することにより前記第1状態と前記第2状態とに遷移する(13)又は(14)に記載の払出装置。
(16)前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を下方に引っ張ることにより払い出す引っ張り機構を有する(1)から(15)のいずれか一項に記載の払出装置。
(17)前記収容部は、各たばこ商品の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品を収容する(1)から(16)のいずれか一項に記載の払出装置。
(18)前記たばこ商品から、前記たばこ商品の種類毎に異なる識別情報を読み取る読取部と、
前記読取部によって読み取られた識別情報に基づき、前記たばこ商品と対応する前記収容部を判定する判定部と、
を備え、
前記搬送部は、前記判定部によって判定された前記収容部に前記たばこ商品を搬送する(1)から(17)のいずれか一項に記載の払出装置。
本実施形態は更に以下の技術思想を包含する。
<1>複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部と、
前記複数の収容部の各々と、各収容部に収容されるたばこ商品の種類と、を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部の記憶内容を参照し、払出命令と対応する種類のたばこ商品を前記収容部から払い出す払出部と、
を備え、
複数の前記収容部はそれぞれ重力方向に延在していて平面視において縦横にアレイ状に配列されており、
前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を払い出す払出装置。
<2>前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を斜め下方に払い出す<1>に記載の払出装置。
<3>前記払出部は、
前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を傾斜状態で支持する支持台と、
前記最下位置のたばこ商品を付勢して前記支持台に沿う方向に払い出す付勢機構と、
を有する<2>に記載の払出装置。
<4>前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品の払い出しを規制する第1状態と払い出しを許容する第2状態とに遷移するストッパ部を有する<1>から<3>のいずれか一項に記載の払出装置。
<5>前記ストッパ部は、揺動することによって前記第1状態と前記第2状態とに遷移する<4>に記載の払出装置。
<6>前記ストッパ部は、前記収容部の内面から出没することにより前記第1状態と前記第2状態とに遷移する<4>又は<5>に記載の払出装置。
<7>前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を下方に引っ張ることにより払い出す引っ張り機構を有する<1>から<6>のいずれか一項に記載の払出装置。
<8>当該払出装置は、前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部を周囲の前記収容部に対して相対的に下降させる下降機構を備え、
前記払出部は、前記下降機構により下降された前記収容部から前記たばこ商品を側方に払い出す<1>に記載の払出装置。
<9>前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部と、それに隣接する前記収容部と、を水平方向において相対的に移動させてそれらの間に間隙を形成する間隙形成機構を備え、
前記払出部は、前記間隙形成機構により形成された前記間隙に向けて前記たばこ商品を払い出す<1>に記載の払出装置。
<10>前記収容部は、各たばこ商品の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品を収容する<1>から<9>のいずれか一項に記載の払出装置。
10 収容部
10a 上端部
10b 下端部
11 周囲壁
11a 払出開口
11b 挿通孔
12 延長部
13 垂下部
14 揺動扉
14a 軸支部
15 フラッパゲート
15a 軸支部
16 出没部材
17 高摩擦部材
18 吸引管(引っ張り機構)
19 底板
20 一次貯留部
21 貯留領域
21a 上端部
22 周囲壁
22a 左側壁
22b 右側壁
22c 連絡スリット
23 ボールネジ周囲壁
30 筐体
31 底板部
32 天板部
33 前面壁部
34 背面壁部
35 左側壁部
36 右側壁部
37 取出皿
38 搬出部
38a 開口
40 たばこ商品
41 バーコード(識別情報)
42 第1主面
43 第2主面
44 第1側面
45 第2側面
46 第1端面
47 第2端面
50 搬送架台(搬送部)
51 架台本体
51a 上端開口
52 車輪
53 位置決め用スロープ
54 底部閉塞部
54a 開閉扉
55 投下用開口
56 位置決め用平面
61 ボールネジ(リフト機構)
62 昇降台(リフト機構)
80 制御部(判定部)
80a CPU
80b ROM
80c RAM(記憶部)
81 開閉部スイッチ
82 昇降モータ
83 読取部
84 プッシャモータ
85 走行モータ
86 開閉モータ
90 払出命令取得部
91 払出モータ(付勢機構)
100 払出装置
110 移載ユニット(移載機構)
110a 本体部
111 押込部材
120 払出ユニット(払出部)
121 支持台
122 コンベア
123 付勢部(付勢機構)
124 脱落規制部
130 押出部材
131 押出棒
140 収容部列
150 コンベア
160 搬送アームユニット
161 ユニット本体
162 アーム
163 吊下支持部

Claims (18)

  1. 複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で収容する複数の収容部と、
    前記複数の収容部の各々と、各収容部に収容されるたばこ商品の種類と、を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部の記憶内容を参照し、払出命令と対応する種類のたばこ商品を前記収容部から払い出す払出部と、
    複数のたばこ商品を貯留する一次貯留部と、
    前記一次貯留部に貯留されているたばこ商品を、種類毎に、対応する前記収容部に搬送する搬送部と、
    を備える払出装置。
  2. 前記一次貯留部は、複数のたばこ商品を重力方向に整列した状態で貯留し、
    当該払出装置は、
    前記一次貯留部の前記たばこ商品を上昇させるリフト機構と、
    前記一次貯留部における最上位置の前記たばこ商品を前記搬送部に移載する移載機構と、
    を備える請求項1に記載の払出装置。
  3. それぞれ重力方向に延在していて平面視において縦横にアレイ状に配列された複数の前記収容部を備える請求項1又は2に記載の払出装置。
  4. 前記搬送部は、前記たばこ商品を保持した状態で前記複数の収容部の上端間で移動する搬送架台を有する請求項3に記載の払出装置。
  5. 前記搬送架台は、平面視において縦横に移動可能である請求項4に記載の払出装置。
  6. 前記搬送架台は、当該搬送架台によって保持した前記たばこ商品を前記収容部に投下する投下機構を有し、
    前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を払い出す請求項4又は5に記載の払出装置。
  7. 前記搬送部は、
    複数の前記収容部の上端近傍を通過する循環経路で前記たばこ商品を搬送する循環搬送部と、
    前記循環搬送部により搬送される前記たばこ商品が対応する前記収容部の近傍位置を通過する際に当該たばこ商品を当該収容部に移載する移載部と、
    を有する請求項3に記載の払出装置。
  8. 前記搬送部は、前記たばこ商品を挟持した状態で平面視において縦横に移動して当該たばこ商品を対応する前記収容部に投下するアーム部を有する請求項3に記載の払出装置。
  9. 前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を斜め下方に払い出す請求項3から8のいずれか一項に記載の払出装置。
  10. 前記払出部は、
    前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を傾斜状態で支持する支持台と、
    前記最下位置のたばこ商品を付勢して前記支持台に沿う方向に払い出す付勢機構と、
    を有する請求項9に記載の払出装置。
  11. 当該払出装置は、前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部を周囲の前記収容部に対して相対的に下降させる下降機構を備え、
    前記払出部は、前記下降機構により下降された前記収容部から前記たばこ商品を側方に払い出す請求項3から8のいずれか一項に記載の払出装置。
  12. 前記複数の収容部のうち、払出命令と対応する種類のたばこ商品を収容している前記収容部と、それに隣接する前記収容部と、を水平方向において相対的に移動させてそれらの間に間隙を形成する間隙形成機構を備え、
    前記払出部は、前記間隙形成機構により形成された前記間隙に向けて前記たばこ商品を払い出す請求項3から8のいずれか一項に記載の払出装置。
  13. 前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品の払い出しを規制する第1状態と払い出しを許容する第2状態とに遷移するストッパ部を有する請求項1から12のいずれか一項に記載の払出装置。
  14. 前記ストッパ部は、揺動することによって前記第1状態と前記第2状態とに遷移する請求項13に記載の払出装置。
  15. 前記ストッパ部は、前記収容部の内面から出没することにより前記第1状態と前記第2状態とに遷移する請求項13又は14に記載の払出装置。
  16. 前記払出部は、前記収容部に収容されているたばこ商品のうち最下位置のたばこ商品を下方に引っ張ることにより払い出す引っ張り機構を有する請求項1から15のいずれか一項に記載の払出装置。
  17. 前記収容部は、各たばこ商品の長手方向が重力方向となる配置で複数のたばこ商品を収容する請求項1から16のいずれか一項に記載の払出装置。
  18. 前記たばこ商品から、前記たばこ商品の種類毎に異なる識別情報を読み取る読取部と、
    前記読取部によって読み取られた識別情報に基づき、前記たばこ商品と対応する前記収容部を判定する判定部と、
    を備え、
    前記搬送部は、前記判定部によって判定された前記収容部に前記たばこ商品を搬送する請求項1から17のいずれか一項に記載の払出装置。
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