以下、本発明による折り畳みラベル、その折り畳みラベルを用いた折り畳みラベル付き物品、並びに、その折り畳みラベル付き物品の製造方法について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による折り畳みラベル1を示す概略斜視図である。図2は、図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。図3は、本実施の形態による折り畳みラベル1を示す折り畳み前の概略展開図である。
この折り畳みラベル1は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成され、かつ、当該シート2の所定の接着箇所(本実施の形態では、接着剤7による接着箇所)同士が接着される一方で当該シート2の前記所定の接着箇所以外のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
そして、1本の折り曲げ線3により区画され重ね合わされた複数のシート片4,5のうち、折り曲げ線3を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片4,5が、折り畳みラベル1の折り畳み状態において、折り畳みラベル1の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。折り畳みラベル1の上面側には、第1のシート片4のみが現れている。折り畳みラベル1の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5から折り曲げ線3の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分4aをなす第1のシート片4の一部のみが現れている。
第1のシート片4には、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断するための2本のミシン目6a,6bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目6a,6bによって、第1のシート片4に帯状の切り取り部4bが画成されている。もっとも、1本のミシン目6aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目6aで切断することで、第1のシート片4を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目6a,6bは、折り曲げ線3の付近に形成されているが、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断できる位置であれば、ミシン目6a,6bの形成位置は特に限定されるものではない。
シート2としては、上質紙等の紙、合成紙、フィルム、紙にフィルムを貼り付けたもの等の各種材質のものを採用することができる。また、シート2は、文字、図形や記号等の表示内容を印刷した後などにつや出し加工やニス加工や耐水化剤のコーティングなどの各種の処理を片面又は両面に施したものでもよい。
本実施の形態では、はみ出し部分4aの下面及びシート片5の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
図4は、図1に示す折り畳みラベル1の接着剤7の配置可能領域(接着剤7を配置し得る領域)R0を模式的に示す概略平面図である。図4では、領域R0にハッチングを付し、また、ミシン目6a,6bの図示は省略している。接着剤7は、第1のシート片4と第2のシート片5との間に設けられ、第1のシート片4と第2のシート片5とを互いに接着している。本実施の形態では、接着剤7による接着箇所は、第1のシート片4及び第2のシート片5における第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置されている。接着剤7によって、第1のシート片4における接着剤7の付着箇所と第2のシート片5における接着剤7の付着箇所とが、互いに接着されている。本実施の形態では、図4に示すように、領域R0は第1の折り曲げ線3と平行に延びる帯状領域であり、領域R0の第1の折り曲げ線3に近い側の第1の辺R0aは、第1の折り曲げ線3から距離L1だけ離れている。また、領域R0の、第1の折り曲げ線3とは反対側の第2の辺R0bは、距離L2だけ離れている。ここで、第1の折り曲げ線3から、第1の折り曲げ線3とは反対側の第1のシート片4の辺4cまでの、第1のシート片4の長さを、L0とする。
第1の折り曲げ線3上に接着剤7を塗布すると、シート2の第1の折り曲げ線3での折り曲げが困難になるおそれがあるので、距離L1は2mm以上であることが好ましい。また、第1のシート片4と第2のシート片5との接着箇所(接着剤7の配置箇所)が第1の折り曲げ線3からあまりに離れると、折り畳みラベル1が後述する吸着ドラム22に適切な状態で吸着される率が高まる効果が薄れてしまうので、距離L2は、長さL0の1/10に相当する距離よりも離れていない(すなわち、L2≦L0/10である)ことが好ましい。L2≦L0/15であることがより好ましく、L2≦L0/20であることがより一層好ましい。これらの点は、後述する各実施の形態についても同様である。
本実施の形態では、接着剤7は、領域R0内において点状に3箇所設けられているが、本発明ではこれに限らない。例えば、接着剤7は、点状に1箇所以上設けてもよいし、線状等に設けてもよいし、領域R0内の一部に限らず、領域R0の全体に設けてもよい。また、接着剤7は、強接着の接着剤でもよいし、弱接着の接着剤でもよい。接着剤7の塗布面積が比較的広い場合には、剥がし易いように、接着剤7として弱接着の接着剤を用いることが好ましい。もっとも、接着剤7は、必ずしも剥がせなくてもよい。
なお、本実施の形態では、接着剤7は、第1の折り曲げ線3から遠い方のミシン目6aよりも第1の折り曲げ線3に近い側に配置され、これにより、後述する図6に示すように折り畳みラベル1を展開する際にその展開が容易に行うことができるようになっている。もっとも、接着剤7の配置は、これに限定されるものではない。
図5は、本実施の形態による折り畳みラベル1を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図2に対応している。なお、図5では、袋100は大幅に簡略化して示している。
この折り畳みラベル1は、図5に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面が、接着剤10により袋100に接着される。接着剤10としては、特に限定されるものではないが、例えば、澱粉糊などが用いられる。
本実施の形態による折り畳みラベル1は、第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置された接着剤7で第1のシート片4と第2のシート片5とが接着される一方で、シート2の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル1を袋100などの物品に接着する前の状態(図1及び図2参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図5から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
そして、消費者等が折り畳みラベル1の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、図6に示すように、当該折り畳みラベル1を容易に展開することができる。図6は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル1を展開した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。
次に、図5に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル1が付着された袋100)を製造する製造方法の一例について、図7を参照して説明する。図7は、その製造に用いるラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
このラベル貼り付け装置は、折り畳みラベル1を収容するマガジン21と、折り畳みラベル1をエアバキューム(その吸引口等の図示は省略。)により外周部に吸着する吸着ドラム22と、接着剤10を収容した容器23と、容器23から接着剤10を取り出す取り出しローラ24と、取り出しローラ24により取り出された接着剤10を受け取り吸着ドラム22に吸着されている折り畳みラベル1に接着剤10を塗布するゴム製等の塗布ローラ25と、袋100を搬送する搬送機26と、を備えている。このラベル貼り付け装置として、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを袋100に貼り付けるラベル貼り付け装置がそのまま用いられ、マガジン21には、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルに代えて、折り畳みラベル1がセットされている。
図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造するには、シート2に対する表示内容の印刷、ミシン目6a,6bの形成、接着剤7の塗布及び折り曲げによって折り畳みラベル1を製造して用意する。一方、周知の方法で、袋100を用意する。
次に、図7に示すように、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向Kの先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
そして、図7に示すラベル貼り付け装置を作動させると、折り畳みラベル1が吸着ドラム22により吸着されてマガジン21から取り出される。このとき、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向Kの先側として吸着ドラム22に吸着される。
図8は、図1に示す折り畳みラベル1の、吸着ドラム22への吸着の様子を模式的に示す拡大図である。図8(a)は最下部の折り畳みラベル1が未だマガジン21内に在する状態を示し、図8(b)及び図8(c)は、その順に、当該折り畳みラベル1がマガジン21内から徐々に取り出されていく過程を示している。本実施の形態による折り畳みラベル1は、第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置された接着剤7で第1のシート片4と第2のシート片5とが接着されているので、図8(a)〜図8(c)に示すように、第2のシート片5も第1のシート片4と一緒に回転方向Kへ進行し、折り畳みラベル1は、正規の折り曲げ線3で折り曲げられた状態のまま適切な状態で吸着ドラム22に吸着される。
更に、図7に示すように、吸着ドラム22が回転方向Kに回転されつつ、塗布ローラ25によって、接着剤10が、折り畳みラベル1のはみ出し部分4a及び第2のシート片5の、外側面(図1及び図2では下面)に塗布される。
その後、吸着ドラム22が回転方向Kに回転されつつ、接着剤10が塗布ローラ25によって塗布された後の折り畳みラベル1が、吸着ドラム22によって、搬送機26により搬送されてきた袋100に押し付けられ、これにより、折り畳みラベル1の外側面(すなわち、はみ出し部分4aの外側面及び第2のシート片5の外側面)が袋100に接着される。これにより、図5に示す折り畳みラベル付き袋が完成する。
この製造方法では、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏や向きを前述したように設定することで、当該折り畳みラベル1をあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、吸着ドラム22や塗布ローラ25を有する既存のラベル貼り付け装置などを用いて、図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造することができている。
なお、図7に示す場合とは逆に、はみ出し部分4aを吸着ドラム22の回転方向Kの先側とし折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側として折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ易くなってしまい、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができない場合が生ずる。これに対し、図7に示すような向きで折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ難くなり、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができる。
図9は、本実施の形態による折り畳みラベル1と比較される比較例による折り畳みラベル301の、吸着ドラム22への吸着の様子を模式的に示す拡大図であり、図8に対応している。図9(a)は最下部の折り畳みラベル301が未だマガジン21内に在する状態を示し、図9(b)及び図9(c)は、その順に、当該折り畳みラベル301がマガジン21内から徐々に取り出されていく過程を示している。図9において、図8中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による折り畳みラベル301が本実施の形態による折り畳みラベル1と異なる所は、接着剤7が設けられずにシート片4,5間が接着されていない点のみである。図9は、この比較例による折り畳みラベル301が、本実施の形態による折り畳みラベル1と同様に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いて袋100に付着される場合の、当該折り畳みラベル301の吸着ドラム22への吸着の様子を模式的に示している。この例では、第1のシート片4と第2のシート片5とが接着されていないことから、図9(a)〜図9(c)に示すように、第2のシート片5が第1のシート片4から遅れて回転方向Kへ進行してしまい、折り畳みラベル301は、正規の折り曲げ線3ではなくそこからずれた所で折り曲げられた状態(不適切な状態)で吸着ドラム22に吸着される。
折り畳みラベル301のようにシート片4,5間が接着されていなくても、多くの場合には、図8(a)〜図8(c)と同様に、第2のシート片5も第1のシート片4と一緒に回転方向Kへの進行し、折り畳みラベル1は、正規の折り曲げ線3で折り曲げられた状態のまま適切な状態で吸着ドラム22に吸着され、何ら問題が生じない。しかし、シート片4,5間が接着されていない折り畳みラベル301では、マガジン21の構造や調整や寸法精度等によっては、シート片5の側部(図8中の紙面手前側の辺や紙面奥側の辺)に作用する摩擦力等が比較的大きいなどの理由で、図9(a)〜図9(c)に示すように、第2のシート片5は第1のシート片4から遅れて回転方向Kへ進行してしまい、その結果、折り畳みラベル301は、正規の折り曲げ線3ではなくそこからずれた所で折り曲げられた状態(不適切な状態)で吸着ドラム22に吸着されるのである。この場合、図7から理解できるように、折り畳みラベル301は、正規の折り曲げ線3ではなくそこからずれた所で折り曲げられた状態で、袋100に貼り付けられてしまい、折り畳みラベル301を適切に袋100に貼り付けることができない。
これに対し、本実施の形態による折り畳みラベル1では、第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置された接着剤7で第1のシート片4と第2のシート片5とが接着されているので、シート片5の側部(図8中の紙面手前側の辺や紙面奥側の辺)に作用する摩擦力等が比較的大きくなっても、図8(a)〜図8(c)に示すように、第2のシート片5も第1のシート片4と一緒に回転方向Kへ進行し、折り畳みラベル1は、正規の折り曲げ線3で折り曲げられた状態のまま適切な状態で吸着ドラム22に吸着されるのである。
したがって、本実施の形態による折り畳みラベル1は、比較例による折り畳みラベル301に比べて、適切に袋100に接着される率を高めることができる。
ところで、第1のシート片4と第2のシート片5とを領域R0内のみならずほぼ全領域に渡って剥離可能な接着剤等で接着しておけば、図8(a)〜図8(c)と同様に、第2のシート片5も第1のシート片4と一緒に回転方向Kへ進行し、当該折り畳みラベルは、正規の折り曲げ線3で折り曲げられた状態のまま適切な状態で吸着ドラム22に吸着される。
しかし、この場合には、当該折り畳みラベルが吸着ドラム22に吸着されたときに、第1のシート片4と第2のシート片5と間の円周差(外周差)に起因して、当該折り畳みラベルに皺が生じ易くなり、ひいては、当該折り畳みラベルを袋100に接着したときに当該折り畳みラベルに皺が生じ易くなる。また、この場合には、接着剤の量が増大してしまい、コストが増大する。
これに対し、本実施の形態による折り畳みラベル1では、第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置された接着剤7で第1のシート片4と第2のシート片5とが接着されているので、折り曲げ線3とその付近の領域R0内に配置された接着剤7の箇所を除いて、第1のシート片4と第2のシート片5とが図4中の長さL0方向に相対的に移動し得る自由度がある。このため、折り畳みラベル1が吸着ドラム22に吸着されたときに、第1のシート片4と第2のシート片5と間の円周差(外周差)が前記自由度により吸収される結果、折り畳みラベル1に皺が生じ難くなり、ひいては、折り畳みラベル1を袋100に接着したときに折り畳みラベル1に皺が生じ難くなる。また、接着剤7は、折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ設けられているので、使用する接着剤7の量を抑えることができ、コストを低減することができる。
折り畳みラベル1が付着される物品は袋100に限定されるものではない。図10は、折り畳みラベル1をボトル101に接着した例を示している。折り畳みラベル1のボトル101に対する接着は、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の第2の実施の形態による折り畳みラベル31を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図12は、本実施の形態による折り畳みラベル31を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。図11及び図12において、図1及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル31が、図1乃至図6に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bがはみ出し部分4aの付近に形成されている点のみである。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、本実施の形態において、折り曲げ線3に沿ってミシン目を形成しておき、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取って折り畳みラベル1を展開した後に、折り曲げ線3に沿って切断することで、第1のシート片4を切り離して利用することができるようにしてもよい。他の実施の形態についても、折り畳みラベルの展開後に第1のシート片を切り離して利用することができるようにするためのミシン目を、適宜追加してもよい。
[第3の実施の形態]
図13は、本発明の第3の実施の形態による折り畳みラベル41を示す概略斜視図である。図14は、図13中のB−B’線に沿った概略断面図である。
この折り畳みラベル41は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート42のみを用い当該シート42を折り畳んで構成され、かつ、当該シート42の所定の接着箇所(本実施の形態では、接着剤49による接着箇所)同士が接着される一方で当該シート42の前記所定の接着箇所以外のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
そして、2本の折り曲げ線43,44により区画され重ね合わされた3つのシート片45,46,47のうち、第1の折り曲げ線43を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片45,46が、折り畳みラベル41の折り畳み状態において、折り畳みラベル41の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片47は、第2の折り曲げ線44を介して第1のシート片45と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線43,44は、第1のシート片45の互いに反対の側に位置している。
折り畳みラベル41の上面側には、第1のシート片45のみが現れている。折り畳みラベル41の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46から第1の折り曲げ線43の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分47aをなす第3のシート片47の一部のみが現れている。
第1のシート片45には、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断するための2本のミシン目48a,48bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目48a,48bによって、第1のシート片45に帯状の切り取り部45bが画成されている。もっとも、1本のミシン目48aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目48aで切断することで、第1のシート片45を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目48a,48bは、折り曲げ線43の付近に形成されているが、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断できる位置であれば、ミシン目48a,48bの形成位置は特に限定されるものではない。
シート42としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
本実施の形態では、はみ出し部分47aの下面及びシート片46の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
接着剤49は、第1のシート片45と第2のシート片46との間に設けられ、第1のシート片45と第2のシート片46とを互いに接着している。本実施の形態では、接着剤49による接着箇所は、第1のシート片45及び第2のシート片46における第1の折り曲げ線43の付近の領域R1(図示せず)内にのみ配置されている。接着剤49によって、第1のシート片45における接着剤49の付着箇所と第2のシート片46における接着剤49の付着箇所とが、互いに接着されている。本実施の形態では、図面には示していないが、領域R1は第1の折り曲げ線43と平行に延びる帯状領域である。この領域R1は図4中の領域R0に相当している。この領域R1については、図4において、符号3を符号43で置き換え、符号7を符号49で置き換え、符号4cを符号44で置き換え、符号4を符号45で置き換えて、前述した図4に関する説明を参照されたい。
本実施の形態では、接着剤49は、領域R1内において点状に3箇所設けられているが、本発明ではこれに限らない。例えば、接着剤49は、点状に1箇所以上設けてもよいし、線状等に設けてもよいし、領域R1内の一部に限らず、領域R1の全体に設けてもよい。また、接着剤49は、強接着の接着剤でもよいし、弱接着の接着剤でもよい。接着剤49の塗布面積が比較的広い場合には、剥がし易いように、接着剤49として弱接着の接着剤を用いることが好ましい。もっとも、接着剤49は、必ずしも剥がせなくてもよい。
なお、本実施の形態では、接着剤49は、第1の折り曲げ線43から遠い方のミシン目48aよりも第1の折り曲げ線43に近い側に配置され、これにより、折り畳みラベル41を展開する際にその展開が容易に行うことができるようになっている。もっとも、接着剤49の配置は、これに限定されるものではない。
図15は、本実施の形態による折り畳みラベル41を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図14に対応している。
この折り畳みラベル41は、図15に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面が、接着剤10により袋100に接着される。
本実施の形態による折り畳みラベル41は、第1の折り曲げ線43の付近の領域R1内にのみ配置された接着剤49で第1のシート片45と第2のシート片46とが接着される一方で、シート42の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル41を袋100などの物品に接着する前の状態(図13及び図14参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図15から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
そして、消費者等が折り畳みラベル41の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目48a,48bに沿って切断して切り取り部45bを切り取ると、当該折り畳みラベル41を容易に展開することができる。
図15に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル41が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル41を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル41は、第2のシート片46を外側にし第1のシート片45を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分47aの側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側とし折り畳みラベル41の折り曲げ線43の側を吸着ドラム22の回転方向Kの先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第4の実施の形態による折り畳みラベル51を示す概略斜視図であり、図13に対応している。図17は、本実施の形態による折り畳みラベル51を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図15に対応している。図16及び図17において、図13及び図15中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル51が、図13乃至図15に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが折り曲げ線44の付近に形成されている点のみである。
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第5の実施の形態]
図18は、本発明の第5の実施の形態による折り畳みラベル61を示す概略斜視図である。図19は、図18中のC−C’線に沿った概略断面図である。
この折り畳みラベル61は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート62のみを用い当該シート62を折り畳んで構成され、かつ、当該シート62の所定の接着箇所(本実施の形態では、接着剤79による接着箇所)同士が接着される一方で当該シート62の前記所定の接着箇所以外のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
そして、3本の折り曲げ線63,64,65により区画され重ね合わされた4つのシート片66,67,68,69のうち、第1の折り曲げ線63を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片66,67が、折り畳みラベル61の折り畳み状態において、折り畳みラベル61の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片68は、第2の折り曲げ線64を介して第1のシート片66と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線63,64は、第1のシート片66の互いに反対の側に位置している。
折り畳みラベル61の上面側には、第1のシート片66のみが現れている。折り畳みラベル61の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67から第1の折り曲げ線63の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分68aをなす第3のシート片68の一部のみが現れている。
第1のシート片66には、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断するための2本のミシン目70a,70bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目70a,70bによって、第1のシート片66に帯状の切り取り部66bが画成されている。もっとも、1本のミシン目70aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目70aで切断することで、第1のシート片66を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目70a,70bは、折り曲げ線63の付近に形成されているが、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断できる位置であれば、ミシン目70a,70bの形成位置は特に限定されるものではない。
シート62としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
本実施の形態では、はみ出し部分68aの下面及びシート片67の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
接着剤79は、第1のシート片66と第2のシート片67との間に設けられ、第1のシート片66と第2のシート片67とを互いに接着している。本実施の形態では、接着剤79による接着箇所は、第1のシート片66及び第2のシート片67における第1の折り曲げ線63の付近の領域R2(図示せず)内にのみ配置されている。接着剤79によって、第1のシート片66における接着剤79の付着箇所と第2のシート片67における接着剤79の付着箇所とが、互いに接着されている。本実施の形態では、図面には示していないが、領域R2は第1の折り曲げ線63と平行に延びる帯状領域である。この領域R2は図4中の領域R0に相当している。この領域R2については、図4において、符号3を符号63で置き換え、符号7を符号79で置き換え、符号4cを符号64で置き換え、符号4を符号67で置き換えて、前述した図4に関する説明を参照されたい。
本実施の形態では、接着剤79は、領域R2内において点状に3箇所設けられているが、本発明ではこれに限らない。例えば、接着剤79は、点状に1箇所以上設けてもよいし、線状等に設けてもよいし、領域R2内の一部に限らず、領域R2の全体に設けてもよい。また、接着剤79は、強接着の接着剤でもよいし、弱接着の接着剤でもよい。接着剤79の塗布面積が比較的広い場合には、剥がし易いように、接着剤79として弱接着の接着剤を用いることが好ましい。もっとも、接着剤79は、必ずしも剥がせなくてもよい。
なお、本実施の形態では、接着剤79は、第1の折り曲げ線63から遠い方のミシン目70aよりも第1の折り曲げ線63に近い側に配置され、これにより、折り畳みラベル61を展開する際にその展開が容易に行うことができるようになっている。もっとも、接着剤79の配置は、これに限定されるものではない。
図20は、本実施の形態による折り畳みラベル61を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図19に対応している。
この折り畳みラベル61は、図20に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面が、接着剤10により袋100に接着される。
本実施の形態による折り畳みラベル61は、第1の折り曲げ線63の付近の領域R2内にのみ配置された接着剤79で第1のシート片66と第2のシート片67とが接着される一方で、シート62の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル61を袋100などの物品に接着する前の状態(図18及び図19参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図20から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
そして、消費者等が折り畳みラベル61の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目70a,70bに沿って切断して切り取り部66bを切り取ると、当該折り畳みラベル61を容易に展開することができる。
図20に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル61が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル61を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル61は、第2のシート片67を外側にし第1のシート片66を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分68aの側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側とし折り畳みラベル61の折り曲げ線63の側を吸着ドラム22の回転方向Kの先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第6の実施の形態]
図21は、本発明の第6の実施の形態による折り畳みラベル71を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図22は、本実施の形態による折り畳みラベル71を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図20に対応している。図21及び図22において、図18及び図20中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル71が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが折り曲げ線64の付近に形成されている点のみである。
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第7の実施の形態]
図23は、本発明の第7の実施の形態による折り畳みラベル81を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図24は、図23中のD−D’線に沿った概略断面図である。図25は、本実施の形態による折り畳みラベル81を示す折り畳み前の概略展開図である。図23乃至図25において、図1乃至図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル81が、図1乃至図4に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分4aの下面に剥離剤82が形成されている点のみである。
剥離剤82は、接着剤10による接着の際にその接着強度を弱めて剥離し易くするものをいい、例えば、剥離ニス(例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の「剥離OPニス」)などを挙げることができる。前記剥離剤は、例えば、印刷等により形成しておくことができる。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
図26は、本実施の形態による折り畳みラベル81を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図24に対応している。
本実施の形態による折り畳みラベル81は、第1の折り曲げ線3の付近の領域R0内にのみ配置された接着剤7で第1のシート片4と第2のシート片5とが接着される一方で、シート2の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル81を袋100などの物品に接着する前の状態(図23及び図24参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図26から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
そして、はみ出し部分4aの下面には剥離剤82が形成されているので、はみ出し部分4aは、剥離剤82を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分4aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル81の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分4aを袋100から剥がすと、図27に示すように、当該折り畳みラベル81を容易に展開することができる。図27は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル81を展開した状態を示す概略断面図であり、図26に対応している。なお、図27では、接着剤7の箇所においてもシート片4,5間を剥がした例を示しているが、接着剤7の箇所においては必ずしもシート片4,5間を剥がさなくてもよい。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
図26に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル81が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
[第8の実施の形態]
図28は、本発明の第8の実施の形態による折り畳みラベル91を示す概略斜視図であり、図13に対応している。図29は、図28中のE−E’線に沿った概略断面図である。図28及び図29において、図13及び図14中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル91が、図13及び図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分47aの下面に剥離剤92が形成されている点のみである。
図30は、本実施の形態による折り畳みラベル91を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図29に対応している。
本実施の形態による折り畳みラベル91は、第1の折り曲げ線43の付近の領域R1内にのみ配置された接着剤49で第1のシート片45と第2のシート片46とが接着される一方で、シート42の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル91を袋100などの物品に接着する前の状態(図28及び図29参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図30から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
そして、はみ出し部分47aの下面には剥離剤92が形成されているので、はみ出し部分47aは、剥離剤92を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分47aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル91の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分47aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル91を容易に展開することができる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
図30に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル91が付着された袋100)は、前述した図15に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
[第9の実施の形態]
図31は、本発明の第9の実施の形態による折り畳みラベル111を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図32は、図31中のF−F’線に沿った概略断面図である。図31及び図32において、図18及び図19中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル111が、図18及び図19に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分68aの下面に剥離剤112が形成されている点のみである。
図33は、本実施の形態による折り畳みラベル111を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図32に対応している。
本実施の形態による折り畳みラベル111は、第1の折り曲げ線63の付近の領域R2内にのみ配置された接着剤79で第1のシート片66と第2のシート片67とが接着される一方で、シート62の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル111を袋100などの物品に接着する前の状態(図31及び図32参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図33から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
そして、はみ出し部分68aの下面には剥離剤112が形成されているので、はみ出し部分68aは、剥離剤112を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分68aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル111の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分68aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル111を容易に展開することができる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
図33に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル111が付着された袋100)は、前述した図20に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
[第10の実施の形態]
図34は、本発明の第10の実施の形態による折り畳みラベル141を示す概略斜視図である。図35は、図34中のG−G’線に沿った概略断面図である。
この折り畳みラベル141は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート142のみを用い当該シート142を折り畳んで構成され、かつ、当該シート142の所定の接着箇所(本実施の形態では、接着剤149による接着箇所)同士が接着される一方で当該シート142の前記所定の接着箇所以外のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
そして、2本の折り曲げ線143,144により区画され重ね合わされた3つのシート片145,146,147のうち、第1の折り曲げ線143を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片145,146が、折り畳みラベル141の折り畳み状態において、折り畳みラベル141の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片147は、第2の折り曲げ線144を介して第2のシート片146と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線143,144は、第2のシート片146の互いに反対の側に位置している。
折り畳みラベル141の上面側には、第1のシート片145のみが現れている。折り畳みラベル141の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146から第1の折り曲げ線143の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分145aをなす第1のシート片145の一部のみが現れている。
第1のシート片145には、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断するための2本のミシン目148a,148bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目148a,148bによって、第1のシート片145に帯状の切り取り部145bが画成されている。もっとも、1本のミシン目148aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目148aで切断することで、第1のシート片145を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目148a,148bは、はみ出し部分145aの付近に形成されているが、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断できる位置であれば、ミシン目148a,148bの形成位置は特に限定されるものではない。なお、145cは、第1の折り曲げ線143とは反対側の第1のシート片145の辺である。
シート142としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
本実施の形態では、はみ出し部分145aの下面及びシート片146の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
接着剤149は、第1のシート片145と第2のシート片146との間に設けられ、第1のシート片145と第2のシート片146とを互いに接着している。本実施の形態では、接着剤149による接着箇所は、第1のシート片145及び第2のシート片146における第1の折り曲げ線143の付近の領域R3(図示せず)内にのみ配置されている。接着剤149によって、第1のシート片145における接着剤149の付着箇所と第2のシート片146における接着剤149の付着箇所とが、互いに接着されている。本実施の形態では、図面には示していないが、領域R3は第1の折り曲げ線143と平行に延びる帯状領域である。この領域R3は図4中の領域R0に相当している。この領域R3については、図4において、符号3を符号143で置き換え、符号7を符号149で置き換え、符号4cを符号145cで置き換え、符号4を符号145で置き換えて、前述した図4に関する説明を参照されたい。
本実施の形態では、接着剤149は、領域R3内において点状に3箇所設けられているが、本発明ではこれに限らない。例えば、接着剤149は、点状に1箇所以上設けてもよいし、線状等に設けてもよいし、領域R3内の一部に限らず、領域R3の全体に設けてもよい。また、接着剤149は、強接着の接着剤でもよいし、弱接着の接着剤でもよい。接着剤149の塗布面積が比較的広い場合には、剥がし易いように、接着剤149として弱接着の接着剤を用いることが好ましい。もっとも、接着剤149は、必ずしも剥がせなくてもよい。
図36は、本実施の形態による折り畳みラベル141を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図35に対応している。
この折り畳みラベル141は、図36に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片46の下面が、接着剤10により袋100に接着される。
本実施の形態による折り畳みラベル141は、第1の折り曲げ線143の付近の領域R3内にのみ配置された接着剤149で第1のシート片145と第2のシート片146とが接着される一方で、シート142の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル141を袋100などの物品に接着する前の状態(図34及び図35参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図36から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
そして、消費者等が折り畳みラベル141の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目148a,148bに沿って切断して切り取り部145bを切り取ると、当該折り畳みラベル141を容易に展開することができる。
図36に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル141が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル141を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル141は、第2のシート片146を外側にし第1のシート片145を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分145aの側を吸着ドラム22の回転方向Kの後側とし折り畳みラベル141の折り曲げ線143の側を吸着ドラム22の回転方向Kの先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第11の実施の形態]
図37は、本発明の第11の実施の形態による折り畳みラベル151を示す概略斜視図であり、図34に対応している。図38は、図37中のH−H’線に沿った概略断面図である。図37及び図38において、図34及び図35中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル151が、図34及び図35に示す折り畳みラベル141と異なる所は、ミシン目148a,148bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分145aの下面に剥離剤152が形成されている点のみである。
図39は、本実施の形態による折り畳みラベル151を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図36に対応している。
本実施の形態による折り畳みラベル151は、第1の折り曲げ線143の付近の領域R3内にのみ配置された接着剤149で第1のシート片145と第2のシート片146とが接着される一方で、シート42の他のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。したがって、当該折り畳みラベル151を袋100などの物品に接着する前の状態(図37及び図38参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図39から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
そして、はみ出し部分145aの下面には剥離剤152が形成されているので、はみ出し部分145aは、剥離剤152を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分145aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル151の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分145aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル151を容易に展開することができる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
図39に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル151が付着された袋100)は、前述した図36に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
[第12の実施の形態]
図40は、本発明の第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品を示す概略斜視図である。図41は、図40に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、前述した図11に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態では、図41からわかるように、折り畳みラベル31の図11中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されているが、1周を越える分の長さは比較的短く設定されている。
本実施の形態では、折り畳みラベル31の図11中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル31の図11中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル31の図11中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
本実施の形態では、図40及び図41に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル31の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル31を容易に展開することができる。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル31の一周を超える部分が折り畳みラベル31の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
[第13の実施の形態]
図42は、本発明の第13の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図41に対応している。図42において、図41中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品も、前記第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品と同様に、前述した図11に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態が前記第12の実施の形態と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、折り畳みラベル31がボトル101の1周分の長さを超える長さが比較的長く設定され、折り畳みラベル31がボトル101に約1.5周巻き付けられている。第2に、本実施の形態では、接着剤10の塗布領域が、折り畳みラベル31の図11中の下面側の全体ではなく、折り曲げ線3からボトル101の1周分よりもやや短い位置までの領域、及び、はみ出し部分4aの領域のみとされている。
本実施の形態によれば、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる他、前述した2つの相違点によって、表示内容を記載し得る領域が大幅に拡大するという利点も得られる。本実施の形態では、折り畳みラベル31の1周目と2周目とが重なっている領域における1周目のシート片4の外側面及び2周目のシート片5の内側面にも、表示内容を記載し得る。
なお、本実施の形態において、折り畳みラベル31をより長く構成することで、折り畳みラベル31を2周以上ボトル101に巻き付けることも可能である。
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第12の実施の形態や前記第13の実施の形態において、折り畳みラベル31に代えて、例えば、図16に示す折り畳みラベル51、図21に示す折り畳みラベル71あるいは図34及び図35に示す折り畳みラベル141を用いてもよい。
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。また、塗布ローラ25として、接着剤10の塗布領域に合わせた凹凸形状を有するものが用いられる。
[第14の実施の形態]
図43は、本発明の第14の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図41に対応している。図43において、図41中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図11に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図23乃至図25に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第12の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
本実施の形態によっても、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第15の実施の形態]
図44は、本発明の第15の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図42に対応している。図44において、図42中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図11に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図23乃至図25に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第13の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
本実施の形態によっても、前記第13の実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第14の実施の形態や前記第15の実施の形態において、折り畳みラベル81に代えて、例えば、図28及び図29に示す折り畳みラベル91、図31及び図32に示す折り畳みラベル111あるいは図37及び図38に示す折り畳みラベル151を用いてもよい。
[第16の実施の形態]
図45は、本発明の第16の実施の形態による折り畳みラベル161を示す概略斜視図であり、図11に対応している。図46は、図45中のJ−J’線に沿った概略断面図である。図47は、本実施の形態による折り畳みラベル161を示す折り畳み前の概略展開図である。図45乃至図47において、図11中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル161が、図11に示す折り畳みラベル31と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片4を折り曲げ線3の側とその反対側とに分断するためのミシン目6a,6bが、第1のシート片4のはみ出し部分4aに形成されている。これにより、ミシン目6a,6bが画成する帯状の切り取り部4bは、はみ出し部分4aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部4bの下面側に、切り取り部4bの付近において剥離剤162が形成されている。剥離剤162は、第1のシート片4のはみ出し部分4aの端部(折り曲げ線3と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
図48は、本実施の形態による折り畳みラベル161をボトル101に付着した状態を示す概略斜視図である。図49は、図48に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。本例では、図49からわかるように、折り畳みラベル161の図46中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図46中の左右方向の折り曲げ線3からミシン目6aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
本例では、折り畳みラベル161の図46中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル161の図46中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル161の図46中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
本実施の形態のように折り畳みラベル161をボトル101に接着するには、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
本実施の形態では、図48及び図49に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル161の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル161を容易に展開することができる。切り取り部4bの下面には剥離剤162が形成されているので、切り取り部4bは、剥離剤162を介して接着剤10によってボトル101に接着されている。したがって、切り取り部4bを比較的容易に剥がすことができ、これにより切り取り部4bの切り取りが可能である。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル161の一周を超える部分が折り畳みラベル161の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
消費者等は、切り取り部4bを切り取って折り畳みラベル161を展開し表示内容を見た後は、例えば、図50に示すように、折り畳みラベル161をボトル101に巻き付け、輪ゴム等200によりその状態を保持する。このとき、帯状の切り取り部4bを切り取った後には、切り取り部4bが付着していた領域Rにおいて、ボトル101が外部に露出する。よって、ボトル101が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができ、非常に便利である。
なお、本実施の形態による折り畳みラベル161は、必ずしも、ボトル101等の物品に1周よりも多く巻き付ける必要はない。例えば、図12の場合と同様に、折り畳みラベル161の図46中の下面側の全体に接着剤10を塗布し、角底袋などの袋100に付着してもよい。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
[第17の実施の形態]
図51は、本発明の第17の実施の形態による折り畳みラベル171を示す概略斜視図であり、図45に対応している。図52は、図51中のL−L’線に沿った概略断面図である。図51及び図52において、図45乃至図47中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル171が、前記第16の実施の形態による折り畳みラベル161と異なる所は、ミシン目6bがシート片5と重なる位置に形成され、帯状の切り取り部4bがはみ出し部分4aの一部のみならず、シート片4におけるはみ出し部分4a以外の部分も含んでいる点のみである。
本実施の形態によっても、前記第16の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第18の実施の形態]
図53は、本発明の第18の実施の形態による折り畳みラベル181を示す概略斜視図であり、図34に対応している。図54は、図53中のM−M’線に沿った概略断面図である。図55は、本実施の形態による折り畳みラベル181を付着したボトル101を示す概略横断面図であり、図49に対応している。図53乃至図54において、図34及び図35中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による折り畳みラベル181が、図34及び図35に示す折り畳みラベル141と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とその反対側とに分断するためのミシン目148a,148bが、第1のシート片145のはみ出し部分145aに形成されている。これにより、ミシン目148a,148bが画成する帯状の切り取り部145bは、はみ出し部分145aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部145bの下面側に、切り取り部145bの付近において剥離剤182が形成されている。剥離剤182は、第1のシート片145のはみ出し部分145aの端部(折り曲げ線143と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
本例では、図55からわかるように、折り畳みラベル181の図54中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図54中の左右方向の折り曲げ線143からミシン目148aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
本例では、折り畳みラベル181の図54中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線143を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル181の図54中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル181の図54中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
本実施の形態のように折り畳みラベル181をボトル101に接着するには、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
本実施の形態によっても、前記第16の態様と同様の利点が得られる。
ここで、本発明において用いることができるミシン目のパターンの例について、図56を参照して説明する。図56(a)は、図1で採用されているミシン目6a,6bのパターン例を示す一部拡大平面図である。図56(b)は、ミシン目6a,6bの他のパターン例を示す一部拡大平面図である。ミシン目は、切断可能に切れ目が断続したパターンを意味しており、必ずしも図56(a)に示すような単純な点線状のパターンに限定されるものではなく、例えば図56(b)に示すようなパターンを採用してもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、シート片の数は5つ以上であってもよい。