JP2009241950A - ラベル付き商品、及びラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のラベル付き商品10は、商品9と、前記商品9から一部分が突出した状態で貼着されたラベル1と、を有し、前記ラベル1が、重ね合わされた表基材2と裏基材3を有し、且つその重ね合わせ面の一部の領域において表基材2と裏基材3が接着された接着部4を有し、前記ラベル1の裏基材3が、商品9に貼着され、前記接着部4以外の表基材2の全部又は一部が、前記裏基材3から離れて商品9から突出している。
【選択図】 図7
Description
このPOPラベルは、一般に所定形状の柔軟なシート状の基材で形成され、商品に貼着するための貼着部と商品に貼着不可な表示部とが、前記基材に形成されている。該POPラベルは、例えば、その貼着部を商品の上端部に貼着することにより、表示部を商品の上縁から外側へと突出させて使用される。
特許文献1のラベルは、貼着部と表示部を有し、その貼着部を、容器に装着されたシュリンクラベルの上端部に貼着して使用される。このように貼り付けられたタックラベルは、その表示部がシュリンクラベルの上端縁から上方に突出し、目立ちやすくなるので、十分な宣伝広告効果を発揮する。
しかしながら、表示部を大きく形成すると(大面積にすると)、相対的に貼着部が小さくなる。このため、ラベル付き容器を搬送中に、容器から突出した表示部が異物等と接触したときに、ラベルが容器から外れることがある。
さらに、容器の外面には、通常、凹凸が形成されており、この凹凸面に、ラベルの貼着部が貼着されることがある。この場合、ラベルの貼着部が、容器に十分に貼り付かないため、特にラベルが外れ易い。
本発明の第2の目的は、一部分が商品から突出するように貼着され、且つ商品から外れ難いラベルを提供することである。
このラベルは、表基材と裏基材を有し、例えば、この裏基材の略全体が商品に貼着される。従って、本発明のラベル付き商品は、ラベルの、商品に対する貼着面積が大きくなり、ラベルが商品から外れ難い。
また、前記商品が、胴部と胴部よりも小径の肩部を有する場合、裏基材は、胴部と肩部に跨って貼着されていることが好ましい。この場合、表基材の接着部に対応する裏基材が、凹部を含む商品の外面に貼着されていることが好ましい。特に、裏基材は、前記凹部に沿って密着せず、凹部から離れた状態(浮いた状態)で貼着されていることがより好ましい。
また、本発明に係るラベルは、商品に貼着したときに、表基材の一部分を商品から突出させることができる。さらに、本発明のラベルは、裏基材の貼着部を介して商品に貼着するため、商品に安定的に貼着できる。
<ラベルについて>
図1〜図3に於いて、1は、表基材2の一部分が商品から突出するように、商品に貼着されて使用されるラベルを示す。
該ラベル1は、重ね合わされた表基材2と裏基材3を有し、前記表基材2と裏基材3の重ね合わせ面の一部分が接着されていると共に、裏基材3の前記重ね合わせ面と反対側の面に、商品に貼着するための貼着部8が設けられている。該ラベル1は、裏基材3を商品の外面に貼着することにより、表基材2の一部分が商品から突出し、該表基材2表示された広告を目立たせることができる。
なお、本明細書において、表基材及び裏基材の重ね合わせ面を「内面」といい、表基材及び裏基材の重ね合わせ面と反対側の面を「外面」という場合がある。また、表基材及び裏基材を合わせて「両基材」という場合がある。
両基材2,3の大きさは、特に限定されず、貼着する商品の大きさなどに応じて適宜設定できる。例えば、両基材2,3が平面視略矩形状に形成される場合、両基材2,3の大きさは、縦×横が15mm〜100mm×15mm〜100mm程度である。
また、両基材2,3の厚みは、それぞれ30〜150μm程度が好ましい。
好ましくは、裏基材3は、柔軟性に優れたシート材が用いられ、表基材2は、剛性に優れたシート材が用いられる。好ましくは、裏基材3は、表基材2よりも柔軟なシート材が用いられる。裏基材3が柔軟であると、商品の外形に応じて追従変形して、裏基材3が商品の外面形状に沿って密着し易くなるからである。
従って、裏基材3としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを主成分とする合成樹脂製シート、合成紙(好ましくはポリプロピレンを主成分とする合成紙)などを用いることが好ましい。一方、表基材2としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系などを主成分とする合成樹脂製シート、普通紙などの紙などを用いることが好ましい。また、表基材2と裏基材3が同じ素材のシート材でもよく、この場合には、表基材2は、裏基材3よりも厚いシート材が用いられる。
また、表基材2の剛性度は、リングクラッシュ強度5.0N以上であり、好ましくは、同7.0N〜50.0Nであり、より好ましくは、同10.0N〜30.0Nである。リングクラッシュ強度が5.0N以上の表基材2を用いれば、ラベル1を商品に貼着したときに、表基材2の非接着部5を綺麗に立ち上がらせることができる。
ただし、リングクラッシュ強度は、JIS P 8126に準じて測定された値である。
接着部4の上端縁4aは、接着部4と非接着部5を区画する境界線であり、好ましくは、接着部4の上端縁4aは、直線状に形成される。
表基材2は、前記接着部4において裏基材3と接着している。一方、表基材2は、接着部4の上端縁4aを境にして、非接着部5において裏基材3から離れ得る。
粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。
好ましい1つの実施形態では、図3に示すように、表基材2の内面全体に粘着剤を塗工して表基材2の内面に粘着剤層6が積層され、この粘着剤層6の表面のうち、非接着部5に対応する領域に隠蔽層7が積層されている。該隠蔽層7が積層されていない領域(接着部4)において露出した粘着剤層6を介して、両基材2,3が接着されている。
なお、表基材2の内面全体に粘着剤層6を積層する方法に代えて、裏基材3の内面全体に上記粘着剤層6を積層し且つ非接着部5に対応する領域に隠蔽層7が積層されていてもよい。
貼着部8は、裏基材3に粘着剤を塗工することによって形成された粘着剤層61の露出面からなる。また、粘着剤に代えて、接着剤を用いてもよい。
該粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。
ラベル付き商品10は、図5〜図7に示すように、商品(図示例では、容器9)と上記ラベル1とを有する。該ラベル付き商品10は、ラベル1の裏基材3がその貼着部8を介して商品の外面に貼着され、且つ表基材2の非接着部5が裏基材3から離れ、該非接着部5が商品の外面から突出している。
また、商品(前記容器や包装箱など)には、公知の筒状ラベル(熱収縮性筒状ラベル(シュリンクラベルとも呼ばれる)や自己伸縮性筒状ラベル(ストレッチラベルとも呼ばれる)など)、オーバーラップフィルムなどが装着されていもよい。該筒状ラベルやオーバーラップフィルムが装着された商品は、筒状ラベルやオーバーラップフィルムの外面が筒状ラベル包装体やオーバーラップフィルム包装体の外面を構成している。
該容器9は、いわゆるボトル型容器である。この容器9は、胴部91と肩部92の境界に稜線を有し、該稜線から上方へ離れるほどに容器9の外形が窄んでいる。
また、容器9の胴部91の上方であって前記稜線の下方には、凹部93が形成されている。この凹部93は、容器9の周方向に形成されている。
また、容器9の胴部91及び肩部92の中途部にかけて、熱収縮性筒状ラベルなどの筒状ラベル94が装着されている。該筒状ラベル94は、容器9の外形に沿って密着しており、筒状ラベル94のうち、容器9の凹部93に対応する部分は、僅かに凹部93側へ凹んでいる。
もっとも、裏基材3の貼着部8のうち、表基材2との接着部4に対応する貼着部8は、容器9の平坦面(凹凸がない曲面状や平面状の部分)に貼着されていてもよい。
容器9の肩部92は、次第に縮径する錐体状であるが、裏基材3は、柔軟性に優れるので、裏基材3は、該胴部91及び肩部92の外形に追従して密着する。
一方、裏基材3の貼着部8と商品(例えば容器9)の外面との接着強度は、1.0〜10.0N/15mmであることが好ましく、さらに、3.0〜7.0N/15mmがより好ましい。
なお、本発明において、接着強度とは、JIS Z 0237の90度剥離に準じた方法で測定された値をいう。具体的には、貼付体(裏基材)を100mm×15mmに形成し、これを被着体(表基材の内面又は商品の外面(商品に筒状ラベルが装着されている場合には、筒状ラベルの外面))に貼り付け、300mm/分の速度で長手方向に引っ張ったときに裏基材が剥離したときの最大応力値をいう。
なお、上記表基材と裏基材の接着強度の測定法において、表基材を貼付体とし、裏基材を被着体として測定することも含まれる。
かかるラベル1を商品に貼着してラベル付き商品を構成する場合、表基材2のうちで面積が大きい非接着部5’(接着部4以外の表基材2の一部)が商品から突出するように貼着される。なお、この場合、面積が小さい非接着部5”は、商品から突出しなくなるが、前記面積が大きい非接着部5’が突出しているので、ラベル付き商品の広告宣伝効果が損なわれることはない。
もっとも、上記実施形態のように、裏基材3の外面全体に貼着部8が設けられていれば、裏基材3の貼着面積が大きくなるのでより好ましい。
また、裏基材3が商品の封緘ラベルとして機能するように、裏基材3が商品に貼着されていてもよい。例えば、開口を有する箱本体と、箱本体にヒンジ部を介して連結され且つ開口を開閉可能な片開き蓋とを有する包装箱の場合には、裏基材3が、前記箱本体と片開き蓋に跨って貼着されていてもよい。
Claims (5)
- 商品と、前記商品から一部分が突出した状態で貼着されたラベルと、を有するラベル付き商品であって、
前記ラベルが、重ね合わされた表基材と裏基材を有し、且つその重ね合わせ面の一部の領域において表基材と裏基材が接着された接着部を有し、
前記ラベルの裏基材が、商品に貼着され、
前記接着部以外の表基材の全部又は一部が、前記裏基材から離れて前記商品から突出していることを特徴とするラベル付き商品。 - 前記接着部における表基材と裏基材との接着強度が、前記裏基材と商品との接着強度よりも大きい請求項1に記載のラベル付き商品。
- 前記商品が凹凸面を有し、前記凹凸面を含んで前記裏基材が貼着されている請求項1または2に記載のラベル付き商品。
- 一部分が商品から突出するように前記商品に貼着されるラベルであって、
重ね合わされた表基材と裏基材を有し、前記表基材と裏基材がその重ね合わせ面の一部の領域において接着された接着部を有し、
前記裏基材の重ね合わせ面と反対側の面に、商品に貼着するための貼着部が設けられており、
前記貼着部の面積が、前記表基材と裏基材の接着部の面積よりも大きいことを特徴とするラベル。 - 前記裏基材が、前記表基材よりも柔軟である請求項4に記載のラベル。
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