JP3100845B2 - 折り畳みラベル及びその製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法 - Google Patents
折り畳みラベル及びその製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法Info
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Description
の製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法に
関する。
の容器などの物品に付着され、その容器の内容物(例え
ば、薬剤、農薬等)などの名称、商標、成分、効能、用
途、使用方法、使用上の注意事項、製造者、製造年月日
等の表示内容を表示するものである。
最も安価なものとして、表面に表示内容が記載された1
枚の折り畳まれていないシートからなるラベルが普及し
ている。このラベルでは、物品への貼着時に前記シート
の裏面が物品への貼着面となるが、ラベル自体の流通時
には接着剤は塗布されていない。
ル貼着装置(ラベラー)(以下、説明の便宜上、「第1
のラベル貼着装置」という。)も広く普及している。こ
の第1のラベル貼着装置は、前記シートの裏面に強接着
性の接着剤を塗布し、その塗布直後に、前記シートの裏
面を物品への貼着面として、前記ラベルを貼着する装置
である。したがって、この第1のラベル貼着装置では、
必然的に、複数のラベルが物理的に連結されていない、
すなわち、各ラベルが物理的に分離されたものとして取
り扱われ、物品への貼着前であっても各ラベルがそれぞ
れ独立して真空吸着等により支持される。
されたラベル、すなわち、表面に表示内容が記載された
1枚の折り畳まれていないシートの裏面に接着剤が塗布
され、この面が剥離紙で覆われた構成のラベルも提供さ
れている。しかし、このラベルは、前述したラベルに比
べて非常に高価であるとともに、物品に貼着した後に残
った剥離紙は廃棄物となって省資源に反するため、その
用途は限定されている。
ル貼着装置(以下、説明の便宜上、「第2のラベル貼着
装置」という。)、すなわち、前記剥離紙を剥しつつ、
剥離紙が剥されたシートの面を物品への貼着面として、
このラベルを貼着する装置が提供されている。この第2
のラベル貼着装置は、同一の剥離紙上に複数のラベル分
の複数のシートが搭載され、複数のラベルが物品への貼
着前には物理的に連結されたものとして取り扱う。しか
し、この第2のラベル貼着装置は、前記ラベルの用途が
限定されているため、ほとんど普及していない。
内容の量は著しく増えてきており、したがって、前記一
枚の折り畳まれていないシートからなるラベルでは、所
望の表示内容を記載しきれなくなってきている。
できるラベルとして、特開平6−51700号公報に記
載された折り畳みラベル及び実開平6−55161号公
報に記載された折り畳みラベルが提供されている。
折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載さ
れた1枚のシートが折り畳まれ、折り曲げ線により区画
され重ね合わされたシート片間が再剥離及び再接着可能
な接着剤のみで接着され、折り畳まれた状態の裏面に接
着剤が塗布され、この面が剥離紙で覆われた構成とされ
ている。
紙を用いた構成とされているため、高価であるととも
に、物品に貼着した後に残った剥離紙は廃棄物となって
省資源に反するという欠点がある。さらに、この折り畳
みラベルを物品に貼着するためには、広く普及している
前記第1のラベル貼着装置を使用することができず、農
薬メーカー等は、ほとんど普及していない前記第2のラ
ベル貼着装置を新たに導入して使用せざるを得ないとい
う欠点がある。
間が再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着されてい
るものの、この接着剤は、折り畳みラベルが物品に貼着
された後に消費者がラベルの中の表示を見るべく開閉で
きるようにするためと、その開閉の操作性を向上させる
ために利用されているにすぎない。そして、この折り畳
みラベルでは、シート片間が再剥離及び再接着可能な接
着剤のみで接着されているものの、前記第2のラベル貼
着装置を用いて物品に貼着されることから、同一の剥離
紙上に複数のラベル分の複数の折り畳みシートが搭載さ
れ、複数のラベルが物品への貼着前には物理的に連結さ
れたものとして取り扱われる。このため、この折り畳み
ラベルは、シート片間を再剥離及び再接着可能な接着剤
のみで接着することによって、物理的に分離された各折
り畳みシートを独立した1枚のシートと同様に取り扱え
るようにするという着想を何ら示唆していない。
された折り畳みラベルは、1枚のシートで構成されるラ
ベルにおいて、両側に折り曲げ線を備えた基台部として
物品に貼付する第1の区画と、前記折り曲げ線の一方に
連接してこの折り曲げ線を介して第1の区画を被包する
ように折り重ねられる第2の区画と、もう一方の折り曲
げ線の外側に延在させて連設され、前記第1の区画と第
2の区画との間に畳み込まれて介装される第3の区画と
からなり、前記第2の区画の自由端側において、この自
由端の縁と平行に、端から順に第1の接着部、開封用の
ミシン目及び第2の接着部を設け、第1の接着部には封
着用の接着剤(強接着性の接着剤)、第2の接着部には
再剥離及び再接着可能な接着剤を塗布するようにしたも
のである。
接着剤で前記第2の区画と前記第3の区画を接着するこ
とによって各区画(シート片)を一体化しているので、
消費者がラベル内部に記載された表示内容を見るために
は、前記ミシン目で第2の区画を切り離さなければなら
ない。このため、消費者がこの折り畳みラベルが付され
た商品を購入するか否かを判断すべく購入時に全ての表
示内容を確認しようとすると、前記ミシン目で第2の区
画を切り離さなければならない。このように切り離され
てしまうと元の状態に復元できないので、当該商品を切
り離した消費者が購入しなかった場合、その折り畳みラ
ベルが付された商品を他の消費者が購入するのを避ける
ようになり、当該商品の商品価値を減殺してしまう。ま
た、前記折り畳みラベルでは、ミシン目を設けなければ
ならないので、その分製造工程が多くなり、コストアッ
プを免れない。さらに、前記第1の接着部には強接着性
の接着剤が塗布されるので、この部分には表示内容を記
載することができず、その分記載量が減ってしまう。さ
らに、消費者がラベル内部に記載された表示内容を見る
ためには、前記ミシン目で第2の区画を切り離さなけれ
ばならないので、その切り離しに手数を要する。
着性の接着剤で前記第2の区画と前記第3の区画を接着
することによって各区画(シート片)を一体化している
とともに、剥離紙を用いた構成とされていないので、前
述した第1のラベル貼着装置を用いて物品へ貼着するこ
とができる。しかし、この折り畳みラベルでは、前記強
接着性の接着剤で各シート片を一体化しており、再剥離
及び再接着可能な接着剤は消費者がラベルの中の表示を
見るべく開閉できるようにするために用いられているに
すぎない。したがって、この折り畳みラベルは、シート
片間を再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着するこ
とによって、この接着剤に、消費者がラベルの中の表示
を見るべく開閉できるようにするための機能と折り畳ん
でいない1枚のシートと同様に取り扱えるように各シー
ト片を一体化して前述した第1のラベル貼着装置を使用
できるようにする機能の両方を兼用させるという着想を
何ら示唆していない。この折り畳みラベルは、再剥離及
び再接着可能な接着剤は消費者がラベルの中の表示を見
るべく開閉できるようにするためにのみ用いるものであ
り、折り畳んでいない1枚のシートと同様に取り扱える
ように各シート片を一体化するには強接着性の接着剤を
用いるべきであるという当業界の技術常識を裏付けてい
るにすぎない。
鑑みてなされたもので、極めて構成が簡単で安価に提供
することができること、剥離紙を用いない構成の1枚の
折り畳まれていないシートからなるラベルを物品に貼着
する広く普及しているラベル貼着装置を使用して物品に
貼着することができること、消費者が商品の購入に際し
て全ての表示内容を見ても元の状態に復元することがで
き商品価値を減殺しないこと、接着部による記載量の低
減を防止することができること、及び、全ての表示内容
を見る際に手数を要しないこと、の各利点を同時に得る
ことができる折り畳みラベルを提供しようとするもので
ある。
ルに適した製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形
成方法を提供しようとするものである。
め、本発明の第1の態様による折り畳みラベルは、表裏
の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートを折り
畳んで構成された折り畳みラベルおいて、折り曲げ線に
より区画され重ね合わされた前記シートの複数のシート
片を、全体として、1枚の折り畳んでいないシートと同
様に取り扱えるように、再剥離及び再接着可能な接着剤
のみで接着して一体化した構成としたものである。
ラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚
のシートを2つ折りに折り畳んで構成された折り畳みラ
ベルにおいて、折り曲げ線により区画され重ね合わされ
た前記シートの2つのシート片を、全体として、1枚の
折り畳んでいないシートと同様に取り扱えるように、再
剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着して一体化して
なり、前記接着剤を前記折り曲げ線と平行に複数本の帯
状に配置するか又は前記2つ折りシート片の重ね合わせ
面の全面に沿って配置した構成としたものである。
みラベル付き物品の形成方法は、前記第1又は第2の態
様による折り畳みラベル及び該折り畳みラベルを貼着す
べき物品を用意し、前記折り畳みラベルの表裏のいずれ
か一面に強接着性の接着剤を塗布し、該強接着性の接着
剤の塗布の直後に、前記強接着性の接着剤が塗布された
前記折り畳みラベルの面を前記物品への貼着面として、
前記折り畳みラベルを物品に貼着するものである。
り畳みラベル製造方法は、前記第2の態様の折り畳みラ
ベルを製造する方法において、表裏の所定箇所に複数の
ラベル分の表示内容が所定方向に沿って順次位置するよ
うに記載されたシートを用意し、該シート上に前記所定
方向に連続して延びた帯状に再剥離及び再接着可能な接
着剤を塗布するとともに前記シートを前記所定方向に沿
った線を折り曲げ線として2つ折りに折り畳み、折り畳
まれたシートを1つのラベル毎に断裁するものである。
剥離及び再接着可能な接着剤は消費者がラベルの中の表
示を見るべく開閉できるようにするためにのみ用いるも
のであり、折り畳んでいない1枚のシートと同様に取り
扱えるように各シート片を一体化するには強接着性の接
着剤を用いるべきであるという前述した当業界の技術常
識の盲点を見出した。
折り畳んで構成された折り畳みラベルにおいて、消費者
がラベルの中の表示を見るべく開閉できるようにするた
めの機能のみを担うものであると考えられていた再剥離
及び再接着可能な接着剤に、折り畳んでいない1枚のシ
ートと同様に取り扱えるように各シート片を一体化する
機能を兼用させることができ、強接着性の接着剤を用い
る必要がないことを見出した。
は着想に基づくものである。
り畳みラベルは、1枚のシートを折り畳んで構成し、複
数のシート片を再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接
着して一体化しているだけであるので、構成及び製造が
極めて簡単で安価となる。また、この折り畳みラベルで
は、剥離紙を用いた構成とされていないとともに、複数
のシート片が一体化されているので、剥離紙を用いない
構成の1枚の折り畳まれていないシートからなるラベル
を物品に貼着する広く普及しているラベル貼着装置を使
用して物品に貼着することができる。さらに、複数のシ
ート片は再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着する
ことにより一体化され、強接着性の接着剤が用いられて
いないので、消費者が商品の購入に際して全ての表示内
容を見ても元の状態に完全に復元することができ商品価
値を減殺しないとともに、接着部による記載量の低減を
防止することができる。さらに、消費者がラベルの全て
の表示内容を見るときには、単にシート片を剥すだけで
よく、ミシン目でシート片を切り離すなどの余分な手数
を要しない。
ラベルでは、1枚のシートが2つに折り畳んで構成され
ているので、製造工程が一層簡単となり、一層安価とな
る。また、この折り畳みラベルでは、再剥離及び再接着
可能な接着剤を折り曲げ線と平行に複数本の帯状に配置
するか又は前記2つ折りシート片の重ね合わせ面の全面
に沿って配置しているので、折り畳みのためシートを折
り曲げ線の方向に搬送しているときに固定した塗布ノズ
ル等から前記接着剤を噴射したり所定箇所に固定した回
転する塗布ローラー等を用いるだけで前記接着剤の塗布
を行うことができ、その塗布が極めて簡単となる。
ベル付き物品の形成方法によれば、剥離紙を用いない構
成の1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを
物品に貼着する広く普及しているラベル貼着装置を使用
して物品に貼着することができることになる。
ラベル製造方法によれば、複数の折り畳みラベルを極め
て簡単な工程で製造することができる。
説明する。
一実施例による折り畳みラベル1について説明する。
2は折り畳みラベル1の開いた状態を示す側面図、図3
は折り畳みラベル1の展開図である。
に表示内容が記載された1枚のシート2を折り曲げ線3
で折り畳んで構成されている。そして、折り曲げ線3で
区画され重ね合わされたシート2のシート片4,5が、
全体として1枚の折り畳んでないシートと同様に取り扱
えるように、再剥離及び再接着可能な接着剤6,7,8
で一体化されている。
ム、紙にフィルムを貼り付けたもの等の各種材質のもの
を採用することができる。また、シート2は、文字、図
形や記号等の表示内容を印刷した後などにつや出し加工
やコーティングなどの各種の処理を施したものでもよ
い。
としては、透明(無色透明及び有色透明を含む)のもの
を用いることが望ましい。
線3で2つ折りに折り畳まれているので、シート片5の
外側面5bを物品への貼着面とすると、残りのシート片
4の内側面4a及び外側面4b並びにシート片5の内側
面5aに表示内容を記載することが可能であり、前記シ
ート2上のこれらの面に対応する位置に所定の表示内容
が印刷等により記載されている。
8は、折り曲げ線3と平行に3本の帯状にシート片5の
内側面5aに塗布されている。本発明では、再剥離及び
再接着可能な接着剤は、必ずしも折り曲げ線3と平行に
配置する必要はないとともに、帯状に配置する必要はな
い。また、前記接着剤は、シート片4,5の重ね合わせ
面の全面に沿って配置してもよい。しかし、後述する製
造方法を採用する場合には、前記接着剤は、本実施例の
如く折り曲げ線3と平行に帯状に配置するか又はシート
片4,5の重ね合わせ面の全面に沿って配置することが
望ましい。また、再剥離及び再接着可能な接着剤の帯状
の本数も限定されるものではなく、例えば、シート片5
の自由端側の接着剤6のみを設け、接着剤7,8を設け
なくてもよい。もっとも、シート片4,5の図中左右方
向の長さが長い場合には、本実施例のように、シート片
の自由端と折り曲げ線3との間の中間位置にも、再剥離
及び再接着可能な接着剤を配置することが望ましい。ま
た、接着剤6は、シート片5の自由端の縁に接して設け
られているが、シート片5の自由端の縁から若干離して
設けてもよい。
ート2の中央に配置され、シート片4及びシート5の図
中左右方向の長さが等しくされているが、一方の長さが
他方の長さより長くなるように折り曲げ線3が偏在して
いてもよい。この場合、シート片4及び5のうちの図中
左右方向の長さが長い方の外側面を物品への貼着面とす
ることが望ましい。
折り畳み状態の形状が矩形とされているが、その形状は
任意の形状とすることができる。
うに、1枚のシート2を折り畳んで構成し、複数のシー
ト片4,5を再剥離及び再接着可能な接着剤6,7,8
のみで接着して一体化しているだけであるので、構成及
び製造が極めて簡単で安価となる。
離紙を用いた構成とされていないとともに各シート片
4,5が一体化されているので、剥離紙を用いない構成
の1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを物
品に貼着する広く普及しているラベル貼着装置を使用し
て、図4に示すように容器などの物品10に貼着するこ
とができる。このラベル貼着装置の構成は周知であるの
でその詳細な説明は省略するが、このラベル貼着装置に
よって、シート片5の外側面5bに強接着性の接着剤1
1が塗布され、その直後に、前記外側面5bを物品10
への貼着面として折り畳みラベル1が物品10に貼着さ
れる。なお、図4は、折り畳みラベル1を物品10に貼
着した状態を示す斜視図である。
片4,5は再剥離及び再接着可能な接着剤6,7,8の
みで接着することにより一体化されているので、消費者
が商品の購入に際して図4中の一点鎖線で示すようにシ
ート片4を開いて全ての表示内容を見ても元の状態に完
全に復元することができ、商品価値が減殺されることが
ない。さらに、消費者がラベル1の全ての表示内容を見
るときには、単にシート片4を剥すだけでよく、従来の
如くミシン目でシート片を切り離すなどの余分な手数を
要しない。さらにまた、シート片4,5を一体化するた
めに強接着性の接着剤は用いられていないので、その接
着剤の接着部によって表示内容の記載量が減ってしまう
ような事態は生じない。
ル1の製造方法の一例について、図5を参照して説明す
る。図5は前記折り畳みラベル1の製造過程の説明図で
あり、図5(a)は大寸のシート80の表面を示す平面
図、図5(b)は前記シート80の裏面を示す平面図、
図5(c)は前記シート80の接着剤塗布及び折り畳み
の過程を示す斜視図、図5(d)は前記シート80の折
り畳み状態を示す平面図である。
シート80を用意する。このシート80の幅寸法は、図
3に示すシート2の幅寸法L1よりL3+L3だけ大き
くされている。これらの図に示すように、この長尺シー
ト80の表裏の所定箇所には、複数のラベル分の表示内
容81〜86が所定方向Xに所定間隔L4をあけて順次
位置するように平版による印刷等により記載されてい
る。すなわち、シート2の幅寸法L1及びシート2の長
さ寸法L2の部分の表裏の各領域に、物品10への貼着
面となる領域(前記シート片5の外側面5bに相当する
領域)87(実際には何も印刷されないが、理解を容易
にするために図5(a)中にハッチングを付してある)
を除いて、所定の表示内容81〜86が記載されてい
る。図5においては、理解を容易にするため、前記シー
ト2に対応する領域を実線で囲み、図3中の折り曲げ線
3に相当する折り曲げ予定線88を仮想的に引いてあ
る。この折り曲げ予定線88は、前記所定方向Xに沿っ
ている。
ル等に巻かれていない平面状のシートとなっている。
ート80の所定方向Xに沿って再剥離及び再接着可能な
接着剤6,7,8を帯状にシート80に塗布するととも
に、前記折り曲げ予定線88を折り曲げ線3としてこれ
に沿って前記シート80を折り畳む。その結果、シート
80は、図5(d)に示すような2つ折りの状態とな
り、シート80の折り曲げ線3の両側部は接着剤6,
7,8によって貼着されることになる。なお、このよう
な接着剤の塗布及び折り畳みは、例えば、後述する図7
中の接着剤塗布ノズル123,124,125及び折り
畳み部26に相当する構成を有する装置を用いて、シー
ト80を前記所定方向Xに搬送することによって、行う
ことができる。
を用いて、図5(d)に示す状態のシート80を断裁し
て、図5(d)中の不要部分89(寸法L3及び寸法L
4の部分)を落とすことによって、前記折り畳みラベル
1が完成する。
ることによって、複数の折り畳みラベル1を極めて簡単
に製造することができる。
って折り畳みラベル1を製造するので、従来の剥離紙を
用いない構成の1枚の折り畳まれていないシートからな
るラベルを製造する際に用いられていた、印刷機及び断
裁機を使用することができ、したがって、新たな製造設
備の導入を極力避けることができる。
示内容がラベルの縁まで記載される場合等にその重なり
等を防止するために設けられるものであり、表示内容に
よっては必ずしも必要ではない。
を断裁する場合、図5(d)に示す状態のシート80を
複数重ねて一括して断裁することが効率的で望ましい。
この場合、本例のように、再剥離及び再接着可能な接着
剤6,7,8を複数の帯状に塗布すると、接着剤の塗布
された部分の厚みと塗布されていない部分の厚みとが若
干異なるので、前述の如く一括して断裁する場合に支障
を来すおそれが生じてくる。そこで、折り曲げ予定線8
8の一方の側の全面(シート80の縁部の付近は除いて
もよい)に再剥離及び再接着可能な接着剤を塗布してお
けば、そのような支障を来すおそれがない。この場合に
は、再剥離及び再接着可能な接着剤が前記所定方向Xに
沿って1本の幅広の帯状に塗布されることになる。な
お、この場合には、前記接着剤噴射ノズル123,12
4,125の代わりに、例えば、接着剤塗布ローラー等
を用いればよい。
ル1の他の製造方法について、図6及び図7を参照し
て、説明する。
尺シート20を用意する。この長尺シート20の幅寸法
は、図3に示すシート2の幅寸法L1と同一にされてい
る。この長尺シート20の表裏の所定箇所には、複数の
ラベル分の表示内容が長手方向Xに順次位置するように
印刷等により記載されている。
に、図3中の折り曲げ線3に相当する折り曲げ予定線2
3を仮想的に引くととともに、図中3のシート2の長さ
寸法L2と同一の寸法の間隔で長尺シート2の幅方向に
複数の断裁予定線24を仮想的に引くと、これらの線2
3,24により区画された区画部はそれぞれ、折り畳み
ラベル1のシート片4,5に対応する。物品への貼着面
であるシート片5の外側面5bに対応する区画部の面を
除き、シート片4の両面4a,4b及びシート片5の内
側面5aに対応する区画部の面に所定の表示内容が記載
されている。なお、図5に示す寸法L4に相当する間隔
をあけてもよい。
示しないロールに巻回されており、該ロールから巻きと
いて引き出され、図7に示すように、長手方向Xに搬送
される。このように長尺シート20が搬送されつつ、以
下の工程が行われる。
(図示せず)がそれぞれ対向位置に形成されたロール2
1,22間を挿通させて、長尺シート20の長手方向X
に沿って前記折り曲げ予定線23と一致する折り曲げ線
3を形成する。
に固定された接着剤噴射ノズル123,124,125
から連続的に再剥離及び再接着可能な接着剤が噴射さ
れ、長尺シート20が長手方向Xに搬送されているの
で、長尺シート20の長手方向Xに沿って再剥離及び再
接着可能な接着剤6,7,8が帯状に長尺シート20に
塗布される。
ト20を折り曲げ線3に沿って折り畳む。この折り畳み
部26は、図7に示すように、詳細な構造が省略されて
図示されている周知の折り曲げ案内部27と、一対のピ
ンチローラー28,29とからなる。折り曲げ案内部2
7により長尺シート20の右側部が折り曲げ線3に沿っ
て上側へ折り畳まれ、その後、ピンチローラー28,2
9間に挿通させることにより、長尺シート20の右側部
がその左側部上に接着剤6,7,8によって貼着するこ
ととなる。
に対応する位置で長尺シート20を順次断裁していけ
ば、前記折り畳みラベル1が完成する。
ることによって、複数の折り畳みラベル1を極めて簡単
に大量に製造することができる。
り曲げ線3を形成していたが、必ずしも折り畳み前に折
り曲げ線3を形成しておく必要はない。また、ローラー
21の上流に表示内容を印刷するための輪転機等の印刷
機を設けてもよい。
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
剤6,7,8が塗布された位置と対向する位置には、再
剥離を容易にするための再剥離用ニス等を塗布しておい
てもよい。前記実施例の場合は、具体的には、図8に示
すように、シート片4の内側面4aに接着剤6,7,8
と対向するように帯状に再剥離用ニス36,37,38
を塗布しておいてもよい。なお、図8は、図2に対応す
る側面図である。
りに限定されるものではなく、例えば、図9乃至図11
に示す折り畳みラベル41のように3つ折りにしてもよ
いし、図12及び図13に示す折り畳みラベル61のよ
うに観音開き型の4つ折りにしてもよい。
示すように、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1
枚のシート42を折り曲げ線43,44で3つ折りに折
り畳んで構成されている。そして、折り曲げ線43,4
4で区画され重ね合わされたシート42の3つのシート
片45〜47が、全体として1枚の折り畳んでないシー
トと同様に取り扱えるように、折り曲げ線43,44と
平行に帯状に配置された再剥離及び再接着可能な接着剤
48〜51で一体化されている。この折り畳みラベル4
1では、シート片46の外側面及びシート片47の外側
面のうちの一方が物品への貼着面とされ、それ以外の面
に表示内容を記載することができる。なお、シート42
の大きさ等によっては、接着剤48〜50は取り除いて
もよい。なお、図9は前記折り畳みラベル41の側面
図、図10は折り畳みラベル41の開いた状態を示す側
面図、図11は折り畳みラベル41の展開図である。
に示すように、表裏の所定箇所に表示内容が記載された
1枚のシート62を折り曲げ線63〜65で観音開き型
に4つ折りに折り畳んで構成されている。そして、折り
曲げ線63〜65で区画され重ね合わされたシート62
の4つのシート片66〜69が、全体として1枚の折り
畳んでないシートと同様に取り扱えるように、折り曲げ
線63〜65と平行に帯状に配置された再剥離及び再接
着可能な接着剤70〜75で一体化されている。この折
り畳みラベル61では、シート片67の外側面及びシー
ト片68の外側面のうちの一方が物品への貼着面とさ
れ、それ以外の面に表示内容を記載することができる。
なお、シート62の大きさ等によっては、接着剤70,
72〜75は取り除いてもよい。なお、図12は前記折
り畳みラベル61の側面図、図13は折り畳みラベル6
1の開いた状態を示す側面図である。
り畳みラベル1と同様に、すなわち、図5を参照して説
明した方法や図6及び図7を参照して説明した方法と同
様に、表裏の所定箇所に複数のラベル分の表示内容が所
定方向に沿って順次位置するように記載されたシートを
用意し、前記シート上に前記所定方向に連続して延びた
帯状に再剥離及び再接着可能な接着剤を塗布するととも
に前記所定方向に沿った線を折り曲げ線として折り畳
み、折り畳まれたシートを1つのラベル毎に断裁するこ
とによって、製造することができる。
て構成が簡単で安価に提供することができること、剥離
紙を用いない構成の1枚の折り畳まれていないシートか
らなるラベルを物品に貼着する広く普及しているラベル
貼着装置を使用して物品に貼着することができること、
消費者が商品の購入に際して全ての表示内容を見ても元
の状態に復元することができ商品価値を減殺しないこ
と、接着部による記載量の低減を防止することができる
こと、及び、全ての表示内容を見る際に手数を要しない
こと、の各利点が同時に得られる。
形成方法によれば、剥離紙を用いない構成の1枚の折り
畳まれていないシートからなるラベルを物品に貼着する
広く普及しているラベル貼着装置を使用して物品に貼着
することができることになる。
によれば、複数の折り畳みラベルを極めて簡単な工程で
製造することができる。
図である。
側面図である。
態を示す斜視図である。
図であり、(a)は大寸のシートの表面を示す平面図、
(b)は前記シートの裏面を示す平面図、(c)は前記
シートの接着剤塗布及び折り畳みの過程を示す斜視図、
(d)は前記シートの折り畳み状態を示す平面図であ
る。
す説明図である。
いた状態を示す側面図である。
の側面図である。
す側面図である。
ルの側面図である。
示す側面図である。
可能な接着剤 11 強接着性の接着剤 20 シート 80 シート
Claims (4)
- 【請求項1】 表裏の所定箇所に表示内容が記載された
1枚のシートを2つ折りに折り畳んで構成された折り畳
みラベルであって、折り曲げ線により区画され重ね合わ
された前記シートの2つのシート片を、全体として、1
枚の折り畳んでいないシートと同様に取り扱えるよう
に、再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着して一体
化してなり、前記接着剤を前記折り曲げ線と平行に複数
本の帯状に配置するか又は前記2つ折りシート片の重ね
合わせ面の全面に沿って配置し、当該折り畳みラベルの
表裏を前記2つのシート片のうちのいずれかのシート片
の面であって接着剤が塗布されていない面で形成したこ
とを特徴とする折り畳みラベル。 - 【請求項2】 表裏の所定箇所に表示内容が記載された
1枚のシートを2つ折りに折り畳んで構成された折り畳
みラベルであって、折り曲げ線により区画され重ね合わ
された前記シートの2つのシート片を、全体として、1
枚の折り畳んでいないシートと同様に取り扱えるよう
に、再剥離及び再接着可能な接着剤のみで接着して一体
化してなり、前記接着剤を前記折り曲げ線と平行に複数
本の帯状に配置し、前記複数本の帯状に配置された接着
剤のうちの1本を、前記シート片における前記折り曲げ
線と直交する方向の幅の中央付近に配置し、当該折り畳
みラベルの表裏を前記2つのシート片のうちのいずれか
のシート片の面であって接着剤が塗布されていない面で
形成したことを特徴とする折り畳みラベル。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の折り畳みラベル及
び該折り畳みラベルを貼着すべき物品を用意し、前記折
り畳みラベルの表裏のいずれか一面に強接着性の接着剤
を塗布し、該強接着性の接着剤の塗布の直後に、前記強
接着性の接着剤が塗布された前記折り畳みラベルの面を
前記物品への貼着面として、前記折り畳みラベルを物品
に貼着することを特徴とする折り畳みラベル付き物品の
形成方法。 - 【請求項4】 表裏の所定箇所に複数のラベル分の表示
内容が所定方向に沿って順次位置するように記載された
シートを用意し、該シート上に前記所定方向に連続して
延びた帯状に再剥離及び再接着可能な接着剤を塗布する
とともに前記シートを前記所定方向に沿った線を折り曲
げ線として2つ折りに折り畳み、折 り畳まれたシートを
1つのラベル毎に断裁することを特徴とする請求項1又
は2記載の折り畳みラベルを製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06259836A JP3100845B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 折り畳みラベル及びその製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06259836A JP3100845B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 折り畳みラベル及びその製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08101640A JPH08101640A (ja) | 1996-04-16 |
JP3100845B2 true JP3100845B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=17339668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06259836A Expired - Lifetime JP3100845B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 折り畳みラベル及びその製造方法並びに折り畳みラベル付き物品の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100845B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5301111B2 (ja) | 2006-07-06 | 2013-09-25 | 共同紙工株式会社 | 折り畳みラベル付き物品の製造方法 |
JP5912362B2 (ja) * | 2011-09-16 | 2016-04-27 | 共同紙工株式会社 | 折り畳みラベル、折り畳みラベル付き物品及びその製造方法 |
JP2014030997A (ja) * | 2012-07-11 | 2014-02-20 | Dainippon Printing Co Ltd | スクラッチシール |
JP6651176B1 (ja) * | 2019-07-22 | 2020-02-19 | 株式会社つくし工房 | 簡易型シールワッペン |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP06259836A patent/JP3100845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08101640A (ja) | 1996-04-16 |
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