JPS6151314B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、感圧ラベルの複合ウエブに関する。

米国に於いては、複数個のラベルの各々が支持
材料のウエブ上に保持された２つの部分を有し、
ラベル同士は相互に完全に切断され、ラベルの各
各の一方の部分が支持材料ウエブに剥離可能に固
着接着され他方の部分が接着剤を有さないものが
公知である。２つのラベル部分は弱化線又は部分
切断線で結合されている。ラベルの一方の部分の
接着性が、ラベルをウエブに剥離可能に固着して
いる。かようなラベルはしばしば“セール・ラベ
ル（sale label）”として用いられ、正価が接着性
ラベル部分に印され、売価が接着剤をさないラベ
ル部分に印される。ラベルはウエブから剥されて
商品に貼り付けられ、従つて顧客は正価と売価の
両方を知ることができる。商品の売却が行なわれ
ると、売り子はラベルの他方の部分即ち売価の印
されたラベル部分を除去し、正価を印したラベル
部分のみが商品に貼り付けられたまま残ることに
なる。かような２つの部分を有するラベルに於い
ては、接着剤を有さないラベル部分が、製造（特
に幅広の複合ウエブを切つて幅狭の複合ウエブに
する場合）、取り扱い、手保持式ラベル印刷及び
適用機の如きマーキング機械での複合ラベルの送
りに問題を生ぜしめる。この種の問題は、接着剤
を有さない部分がラベルを２つの部分に分けてい
る部分切断線のまわりを旋回して支持材料ウエブ
から離れてしまう傾向を有することに起因してい
る。接着剤を有さない部分は、自由なフラツプの
如くに振無う。フラツプは、例えば180゜旋回し
て接着剤によつてウエブに固着されている部分に
重なることもある。例えば、ラベル印刷及び適用
機の内側でフラツプが引き裂れたり或いは重なつ
たりして、ラベルを浪費したり印刷を不完全なも
のにしたりすることがある。上記の型式の２つの
部分を有するラベル、特に比較的幅広のラベルを
適用する場合には、正価ラベル部分のみしか接着
剤を有していない故に所定の商品に適用すべきラ
ベルが斜めに向いてしまう傾向がある。これは、
特に商品が感圧ラベルを適用するのが困難な表面
特性を有する場合、例えば商品の表面湿性、ろう
質性或いは油性である場合に著しい。

これらの問題点を克服するために米国にてなさ
れた試みの一つは、幅広ラベル材料のウエブが感
圧接着剤によつて剥離可能に固着される支持材料
のウエブを提供することである。ラベル材料には
横方向に間隔を置いて長手方向に延びる感圧接着
剤領域が設けられている。幅広ウエブは接着剤領
域の各々の一縁にて長手方向に部分的に切断さ
れ、ラベル材料は長手方向に間隔を置いた位置に
て横方向に完全に切断され、幅広複合ウエブは接
着剤領域の周辺部にて長手方向に完全に切断され
て、ラベルの一方（正価）の部分は幅広接着剤領
域を有し、他方（売価）の部分はその一周辺に幅
狭接着剤領域を有する、２つの部分を有する複合
ウエブが作製される。かかるラベルに於いては２
つのラベル部分が支持材料ウエブに感圧接着剤に
よつて剥離可能に固着され、自由なフラツプが存
在しない。しかしながら、かような方法によつて
自由なフラツプにより生じる問題を解決すると、
他の問題が生ずる。例えば、売価ラベル部分が正
価ラベル部分と同じ厚さの接着剤コーテイングを
有する故に、売価ラベル部分の接着剤の領域が適
当な（狭い）幅になるように注意して、ラベルを
適用すべき商品に売価ラベル部分があまりに強力
に接着するのを防止しなければならない。２つの
ラベル部分の接着剤が同じ構成のもの、即ち“永
久”接着剤として同業者に公知の型のものである
場合、売価ラベル部分にての過剰の永久接着剤が
著しく問題になることが明らかである。更に、上
記方法によつて２つの部分を有するラベルを製作
すると、売価ラベル部分の接着剤ストリツプ又は
接着剤領域がその外縁まで延び、これによつて売
価ラベル部分がその端部まで商品に保持されて売
価ラベル部分を把むのが困難になる故に、売買の
契約が成立した後に売り子が売価ラベル部分を除
去するのが著しく困難になる。また、売価ラベル
部分が接着剤を有しているが故に、顧客が（ある
１つのラベルの）売価ラベル部分をそれよりも低
い売価の（他のラベルの）売価ラベル部分と交換
し、より高い価格の商品を実際よりも低い価格で
売られているかの如くにすることが可能である。
更に、売価ラベル部分は粘着性であり、把むと指
に固着する傾向を有する。

米国に於いては、完全に切断された、２つの部
分を有するラベルの複合ウエブであつて、一方即
ち正価ラベル部分が幅広接着剤領域を有し、他方
即ち売価ラベル部分が幅狭接着剤領域を有し、売
価ラベル部分の接着剤が正価ラベル部分の接着剤
よりも相当薄いところの複合ウエブも公知であ
る。ラベルの各々の２つの部分は部分切断線によ
つて分離可能に接続されている。２つの領域の接
着剤は同じ構成でよい。ごく少ない量ではあつて
もある商品に関しては、売価ラベル部分が商品に
強く接着しすぎて有害となり得る。かような２つ
の部分を有するラベルは、ある形態にては相互に
完全に切断されており、他の形態にては部分的に
不完全に切断されていて相互に切断するのに切り
離しナイフを必要とする。

更に米国に於いては、完全に切断された、２つ
の部分を有するラベルの複合ウエブであつて、一
方のラベル部分が永久タイプの接着剤コーテイン
グによつて支持材料ウエブに剥離可能に接着さ
れ、他方のラベル部分が除去可能な型の接着剤コ
ーテイングによつて支持材料ウエブに剥離可能に
接着されているところの複合ウエブも公知であ
る。かような複合ウエブに於いては、２つの部分
の双方が支持材料ウエブに剥離可能に接着されて
いる。かような複合ラベルウエブは、ラベル材料
が２つの型の接着剤によつて交互にコーテイング
されている幅広複合ウエブを用いて製作される。
幅広複合ウエブは、次に長手方向に切断されて、
各々が永久型の接着剤の領域と除去可能型の接着
剤の領域とを有する幅狭複合ウエブにせしめられ
る。しかしながら、ラベル材料を２種の異なる型
の接着剤によつてコーテイングすることにより製
作される複合ウエブの製作コストはセール・ラベ
ルとして用いるには高価すぎる。更に、除去可能
なラベル部分の除去可能型の接着剤の保持力ある
いは粘着力は、上記の通りの２つの部分を有する
ラベルをセール・ラベルとして実用的でないもの
にする。と言うのは、たとえ除去可能型の接着剤
を従来と同じ量で同じ配置に適用したとしても、
セール・ラベルが適用される多くの型の商品に充
分強力に接着してしまつて迅速に除去することを
阻害する故である。また、ラベルの他方の部分が
（除去可能な）接着剤を有するために、交換され
てしまつたりさわると粘着してしまつたりする。

更に、米国に於いては、３つの部分を有する型
の複合ラベルウエブであつて、ラベルが支持材料
のウエブに剥離可能に固着されている２つの外側
ラベル部分と部分切断線によつて外側ラベル部分
に除去可能に取付けられている内側ラベル部分と
を有する複合ラベルウエブも公知である。これに
関しては、1975年５月27日付の米国特許第
3885334号を参照されたい。

1970年12月29日付の米国特許第3551251号に
は、ラベルを相互に分離するためにナイフを利用
しているラベル印刷及び適用機が開示されてい
る。

米国に於いては、更に、２つの部分を有するラ
ベルの複合ウエブであつて、一方のラベル部分は
接着剤を有さず、他方のラベル部分はそれを支持
材料のウエブに剥離可能に固着する感圧性接着剤
を有し、ラベルの各々の２つの部分は分離可能に
弱く接続されており、そして隣接するラベルは２
つのラベル部分の双方で比較的強く相互に接続さ
れているところの複合ウエブも公知である。これ
らのラベルは、隣接するラベルを切断するための
ナイフを有さないラベル印刷及び適用機での使用
には適さないが、ラベルの各々のラベル部分を接
続したまま手でウエブからラベルを剥がし、しか
る後にラベルとラベルを手で引き離して個々に商
品に適用することができる。

1973年10月23日付の米国特許第3767039号は、
両側に感圧接着剤がコーテイングされている数個
のセグメントから構成されたテープを開示してい
る。このテープは、接続されているが、キヤリヤ
テープ上に配列された容易に分離しうる粘着セグ
メントを有している。この種のテープ構造に於い
ては、キヤリヤテープから引き出された１つのセ
グメントがそれが引き裂かれる位置まで来たあと
に次のセグメントを引張る。接続されているが容
易に分離できるセグメントを備えたテープは、特
に、複合テープが供給ロールから引き出され、キ
ヤリヤテープが反転羽根のまわりを引張られ、こ
の位置にきたセグメントがキヤリヤテープをそれ
がそれ自身の上に折り返される際に持ち上げるよ
うになつている分配機に使用するのに役立つ。セ
グメントは、軽く引張ることによつてキヤリヤテ
ープ上に多かれ少なかれ完全に接着している次の
セグメントから引き離される。

本発明は、公知の２つの部分を有する感圧ラベ
ルの短所を有さずして長所を有する複合ウエブに
関するものである。好ましい具体例に従う複合ウ
エブは剥離コーテイングを備えた長手方向に延び
る支持材料のウエブを有する。ラベル材料は、記
号を印刷することが可能で、且つ支持材料のウエ
ブ上の剥離コーテイングに剥離可能にラベル材料
を接着せしめる感圧接着剤を有する。ラベル材料
の両縁間には長手方向に延びる部分切断線があ
り、そしてまたラベル材料には支持材料のウエブ
上に一連のラベルを形成するための長手方向に間
隔を置いて横方向に延びる切断線があり、ラベル
の各各は第１及び第２ラベル部分を有する。第１
ラベル部分だけが、第１ラベル部分を商品にしつ
かりと保持するための量及び分布の接着剤のコー
テイングを有する。第２ラベル部分は接着剤を有
さないのが好ましい。長手方向に間隔を置いた横
方向の切断線は不完全なものであつて、破け易い
部分（frangible portion）を形成し、第１ラベル
部分が支持材料のウエブに接着している限り第２
ラベル部分が支持材料のウエブから離れるのを防
止する。従つて、破け易い部分は、第２ラベル部
分が自由なフラツプになるのを防止する。しかし
ながら、破け易い部分はラベル適用の際に適用す
べきラベルが次の隣接したラベルから容易に引き
離されることを可能にしている。長手方向の部分
的切断は、第１ラベル部分と第２ラベル部分とを
相互に比較的しつかりと保持し、第２ラベル部分
が関連する第１ラベル部分から使用者によつて切
り離され除去されるまで第２ラベル部分が偶発的
に第１ラベル部分から離れることを防止する。隣
接するラベルを引き離すのに必要な力は関連する
第１ラベル部分と第２ラベル部分とを引き離すの
に必要な力よりも小さい。破け易い部分は第２ラ
ベル部分のみに存在するのが好ましい。

上記の通りの複合ウエブは、好ましくは、横方
向に間隔を置いて長手方向に延びる接着剤領域が
ラベル材料に設けられ、それらの中間には好まし
くは接着剤が存在しないところの複合ウエブ又は
ラミネートから製作される。幅広複合ウエブのラ
ベル材料は接着剤領域の一側縁に隣接して長手方
向に部分的に切断され、そしてまた長手方向に間
隔を置いて横方向に少なくとも第２ラベル部分に
ては不完全に切断される。横方向の切断は、第１
ラベル部分では完全で、第２ラベル部分のみで不
完全であるのが好ましい。ラベル材料と支持材料
ウエブとの双方は、接着剤領域の他側縁に隣接し
て切断される。長手方向の切断と横方向の不完全
な切断は、ラベルを引き離すのに必要な力が関連
する第１ラベル部分と第２ラベル部分とを引き離
すのに必要な力よりも相当小さくなるようにせし
めるものであるのが好ましい。上記の複合ラベル
ウエブを使用する方法に従えば、第１及び第２ラ
ベル部分の双方に記号が印刷される。本発明をセ
ール・ラベルに使用する時には、第１ラベル部分
に正価を印刷し、第２ラベル部分に売価を印刷す
る。次に、支持材料ウエブが比較的鋭角に曲げて
引き出され、印刷されたラベルの後端部のみが支
持材料ウエブに接着しラベルがラベル適用機に関
してラベル適用関係になる位置まで、印刷された
ラベルが進められる。ラベルは、ラベルの後端部
を支持材料ウエブから引き離し同時にラベルを引
張つて適用しているラベルと次に続くラベルとを
接続している破れ易い部分を引き裂きながら、ラ
ベル適用器を用いて適用される。しかる後、使用
者によつて第２ラベル部分が第１ラベル部分から
引き離され得る。本発明の複合ラベルウエブは、
ラベルに印刷し、次にラベル適用器に関するラベ
ル適用位置にラベルを直接分配し、そして装置を
動かすことによつて分配されたラベルを適用器で
商品上に押圧し、ラベルを支持材料ウエブから引
き離し且つ破れ易い部分によつて接続されている
隣接するラベルから切り離す手保持式ラベル印刷
及び適用装置に使用するのが好ましい。

以下、添付図面を参照して本発明の好適具体例
について説明する。

先ず第１図及び第３図を参照して説明すると、
全体を１１で示す支持材料のウエブと全体を１２
で示すラベル材料を含む、全体を１０で示す複合
ウエブが示されている。支持材料は疎点描で示す
剥離コーテイング（release coating）１３を有
している。ラベル材料１２は密点描で示す接着剤
１４のストライプ又は領域を有している。接着剤
１４はラベル材料１２をウエブ１１上の剥離コー
テイング１３に剥離可能に接着する。ラベル材料
は、ランド又は破れ易い部分１６を除いて、１５
で示す通り横方向に切断されている。切断部１５
は、ラベル材料１２を破れ易い部分１６によつて
引き離し可能に接続された一連のラベル１７に分
割する。ラベル１７は、部分切断線２０によつて
ラベル部分１８，１９に分割されている。破れ易
い部分１６の各々は、図示の通り切断部１５内に
唯一個だけの中断部を含むのが好ましいが、２個
以上の中断部を含むこともできる。破れ易い部分
１６は好ましくはラベル材料１２を切り残すこと
によつて作られるが、ラベル材料１２に刻み目を
入れたり折り目を付けたりすることによつて作る
こともできる。図示する通り、破れ易い部分１６
は、ラベル部分１９のみに形成されているのが好
ましい。また、接着剤１４はラベル部分１８の裏
側だけにあり、ラベル部分１９には接着剤が存在
しないのが好ましい。部分切断部２０は、図示の
りラベル材料１２の全体を通つて延びるが間にラ
ンド又は破れ易い部分を残すミシン目切り込みに
よつて形成されるのが好ましいが、本明細書に使
用する語句「部分切断」は、刻み目を入れたり折
り目を入れたりすることも含む。破れ易い部分１
６は夫々のラベル部分１８が接着剤１４によつて
支持材料ウエブに接着されている限り、ラベル部
分１９が部分切断部２０のまわりを旋回したりま
くれたりして支持材料ウエブ１１から離れること
を防止する。しかしながら、破れ易い部分１６は
適用されるラベル１７（第１図、第６図及び第７
図）が次の隣接するラベルから容易に引き離され
得るようにせしめるに充分な程弱いものである。
部分切断部２０はラベル部分１８，１９を相互に
比較的しつかりと保持し、ラベル部分１９が使用
者によつて引き離され除去されるまで、ラベル部
分１９が関連するラベル部分１８から偶発的に引
き離れるのを防止する。部分切断部２０は、ラベ
ル部分１８と１９とを隣接するラベルを相互に結
合している破れ易い部分１６よりもしつかりと結
合し、従つてラベル１７を相互に引き離すに必要
な力はラベル部分１８と１９とを引き離すのに必
要な力よりも小さく、好ましくは相当小さい。

第１図は複合ウエブ１０を使用する方法を簡略
に示している。複合ウエブ１０は、第１図にて２
点鎖線で簡略に示されているプリントヘツド２２
と協働するプラテン２１まで進められる。剥離器
２３はプラテン２１に隣接して又はその端部に配
置され、ロール形態である適用器２５は先頭のラ
ベル１７に関してラベル適用関係にある。複合ウ
エブは長手方向に２列に配列されている切れ目の
群２５を有している。図示の切れ目２５は、ラベ
ル材料１２と支持材料ウエブ１１の双方に存在す
る。ラベル材料１２の切れ目は２５Ｌで示され、
支持材料の切れ目は２５Ｓで示されている。歯付
き駆動器２６として、歯２７を備えた送りホイー
ルが示されている。歯２７は切れ目２５Ｓの所で
支持材料ウエブ１２を突き破り、駆動器２６が時
計方向（第１図及び第２図）に回転する時に複合
ウエブが前進され、これによつてウエブ１１が剥
離器２３のまわりを引かれ、ラベル１７が前進せ
しめられる。複合ウエブ１０は1976年５月18日付
の米国特許第3957562号に開示されている如き手
保持式ラベル印刷及び適用装置であつて、米国オ
ハイオ州のモナーク・マーキング・システムズ・
インコーポレーテツドから販売されている手保持
ラベル印刷及び適用装置に使用することができ
る。第２図は、その構造の詳細が1976年４月６日
付の米国特許第3948172号に開示されているラベ
ラー２８内の複合ウエブを示している。複合ウエ
ブ１０は、ロールＲを構成し、かかるロールＲか
らその自由端が巻き出される。複合ウエブ１０は
プラテン２１まで案内され、そしてプラテン２１
からウエブ１１が歯付き駆動器２６に至る。ラベ
ル１７は先ずプリントヘツド２２によつて印刷さ
れ、しかる後に歯付き駆動器２６によつて進めら
れる。第２図に示され、そして第６図に更によく
示されている通り、印刷に続いて複合ウエブ１０
が充分に前進せしめられると、先頭のラベル１７
はその後縁部１７ｔが未だ支持材料ウエブ１１に
接着している位置にくる。装置２８はハンドル２
９を有し、このハンドル２９に作動器３０が配置
されている。使用者はハンドル２９と作動器３０
とを片方の手で握り、作動器３０を圧搾するとプ
リントヘツド２２が移動してプラテン２１と協働
するようになり、そして作動器３０を解放すると
ばね手段（図示していない）によつてプリントヘ
ツド２２がプラテン２１から離れ、歯付き駆動器
２６が時計方向に回転する。使用者は、適用器２
４に関してラベル適用位置にせしめられたラベル
１７を、適用器２４によつて商品Ｍの表面に押し
付けて商品Ｍに適用する。使用者は装置２８を移
動せしめて、適用器２４がラベル１７の後縁部１
７ｔを支持材料のウエブ１１から引き離し且つ破
れ易い部分１６によつて接続したラベル１７から
ラベル１７を引き離し、かくして先頭のラベル１
７が第７図に図示する通りに支持材料ウエブ１１
及び次の隣接するラベル１７から分離されるよう
にせしめる。第５図はラベル１７が接着剤１４に
よつて商品Ｍに適用された状態を示す。第５図に
於いては、破れ易い部分１６の破断が１６′で例
示されている。使用者は、部分切断線２０の所で
ラベル部分１９をラベル部分１８から引き裂くこ
とができる。

ラベル１７には、例えばラベル部分１８上の
“正価”の如き記号１８′と例えばラベル部分１９
上の“売価”の如き記号１９′が印刷されるのが
好ましい。記号１８′及び１９′は第１図、第３図
及び第９図では図面を明確にするために省略され
ているが、ラベル部分１８，１９の各々には夫夫
かような記号が印刷される。使用者はプリントヘ
ツド２２を正価と売価の双方を印刷するよう調整
し、この場合正価が売価よりも高いことが明らか
であろう。売買が終ると、売り子は単にラベル部
分（即ち売価ラベル部分）１９を引き裂き、ラベ
ル部分（すなわち正価ラベル部分）１８は接着剤
１４によつて商品にしつかりと接着されたままで
ある。各ラベルのラベル部分１８だけが、商品Ｍ
にしつかりとラベル１７を保持する量及び分布の
接着剤１４のコーテイングを有している。ラベル
部分１９は、ラベル部分１９を商品Ｍにしつかり
と保持する量及び分布の接着剤のコーテイングを
有さず、好ましくはラベル部分１９は全く接着剤
を有さない。

第８図を参照して説明すると、幅広複合ウエブ
１０Ｗが、支持材料の幅広ウエブ１１Ｗをラベル
材料の幅広ウエブ１２Ｗに積層することによつて
作製される。ウエブ１１Ｗは剥離コーテイング１
３を有し、ウエブ１２Ｗは横方向に間隔を置いて
配置された接着剤１４の領域を有している。領域
Ｚは図示する通り接着剤がない中間領域によつて
隔てられているのが好ましい。幅広複合ウエブ１
０Ｗは高速ロータリープレスにて複合ウエブ１０
にせしめられ得る。第９図はかようなプレスの著
しく単純化した簡略図である。かようなプレスに
おいて、ウエブは直線及び曲線ラインに沿つて高
速で移動し、ウエブ１０Ｗが一連のナイフ３１に
よつて比較的幅狭の複合ウエブ１０に切られる
と、ラベル部分１９はフランジ部分１６を残して
外側に折り曲げられ得る。図示する通り、協働す
るロール３２及び３３によつてウエブ１０Ｗに切
れ目２５が施される。ロール３３には複数個のナ
イフ３４が設けられている。ウエブ１０Ｗは協働
するロール３５及び３６の間を通過する。ロール
３５は横方向に間隔を置いて配置されたミシン目
入れナイフ３７を有し、かかるナイフ３７によつ
て部分切断線２０が形成される。ナイフ３７は支
持材料ウエブ１１Ｗに対してはミシン目を入れな
いのが好ましい。ウエブ１０Ｗはロール３８及び
３９の間も通過する。ロール３８は横方向の切断
線１５を形成する複数個のナイフ４０を有する。
かかるナイフ４０は支持材料ウエブ１１Ｗに対し
ては如何なる切り目をも形成しないものであるの
が好ましい。ナイフ４０は、ランド又は破れ易い
部分を形成するノツチ４０を有する。ウエブ１０
Ｗの分断、即ち複数個のナイフ３１によるラベル
材料ウエブ１２Ｗと支持材料ウエブ１１Ｗとの切
断線４２に沿つた分断に続いて、複数本の複合ウ
エブ１０を装置２８で使用することができるロー
ルＲに巻き取ることができる。

隣接するラベル１７は、関連するラベル部分１
８と１９との相互分離よりも容易に分離され得る
ことが好ましい。更に詳しく説明すると、ラベル
印刷及び適用装置を使用してラベルを適用する際
に、ラベル１７を引き離すのに必要な力は、自由
なフラツプの問題を防止するのに充分な大きさを
有するのが先頭のラベル１７を商品Ｍに適用する
間に先頭のラベルが隣接するラベル１７から引き
離されるのを可能にするように充分小さいもので
あるべきであり、そしてラベル部分１８と１９と
を引き離すのに必要な力は、ラベル１７を商品Ｍ
に適用する時に部分切断線２０に沿つてラベル部
分１９がラベル部分１８から偶発的に引き離され
てしまうことを防止するのに充分な大きさを有す
るが使用者がラベル部分１９を夫々のラベル部分
１９から引き裂くことを可能にするように充分小
さいものであるべきである。更に好ましくは、ラ
ベル１７を引き離すのに必要な力はラベル部分１
８と１９とを引き離すのに必要な力よりも相当小
さいものである。

実施例について例示すると、破れ易い部分１６
の長さが0.7mm（0.028インチ）である、66.6ｇ/m²
（45pounds/ream、1ream＝475000平方インチ）
のラベル材料を使用した。隣接するラベル１７を
180゜の方向即ち反対方向に引張つて引き離すの
に必要な力は平均60ｇであつた。2.54cm（１イン
チ）あたり13個の歯を有し且つ約0.4mm（1/64イ
ンチ）の中間ランドを有するカツターによつて部
分切断線２０を形成した、部分切断線２０の長手
方向に於ける長さが約1.86cm（0.733インチ）の
ラベルを用いると、ラベル部分１８と１９とを
180゜の方向即ち反対方向に引張つて引き離すの
に必要な力は平均1340ｇであつた。他の例に於い
ては、破れ易い部分１６の長さが約１mm（0.041
インチ）の時、隣接するラベルを引き離すのに必
要な力は平均約415ｇであつた。ラベル材料１２
を構成する紙の特性からして、ランド又は破れ易
い部分１６の長さを増大せしめれば、ラベル１７
を引き離すのに必要な力が大幅に増大されること
が明らかである。例えば、66.6ｇ/cm²（45pound
ｓ／ｒｅａｍ）のラベル材料を使用する場合には、破
れ易い部分の長さは約0.5mm（0.020インチ）から
約１mm（0.041インチ）であるのが好ましく、ラ
ベル１７を引き離すのに必要な平均引張り力は約
415ｇ以下、特に約50ｇ乃至2000ｇ、であるのが
好ましくは、ラベル部分１８と１９とを引き離す
のに必要な力の平均は約2500ｇ以下、特に約1100
ｇ乃至1800ｇであるのが好ましい。

以上本発明の好適具体例について説明したが、
特許請求の範囲の記載によつて規定される本発明
の範囲から逸脱することなく、種々の変形乃至修
正が可能であることは説明するまでもなく明らか
であろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、プリントヘツド、剥離器、適用器及
び歯付き送りホイールに関連せしめて感圧ラベル
の複合ウエブを示す簡略斜面図。第２図は、手保
持式ラベル印刷及び適用装置に使用されている本
発明に従うラベルの複合ウエブの側面図。第３図
は、支持材料ウエブを示すためにラベル材料を幾
分剥がした複合ウエブの平面図。第４図は、ラベ
ル材料の底面図。第５図は、商品に適用された本
発明に従うラベルを示す斜面図。第６図は、ラベ
ルを適用せんとする際の適用器及び剥離器に関す
るラベルの配置を示す簡略図。第７図は、第６図
と類似の図であるが、先頭のラベルが支持材料の
ウエブから引き離されると共に次のラベルから引
き裂かれた状態を示す図。第８図は、支持材料の
幅広ウエブを所定のパターンの接着剤を有するラ
ベル材料の幅広ウエブに積層する方法を示す部分
斜面図。第９図は、本発明に従う複合ウエブを製
作する方法を示す簡略図。 １０……複合ウエブ、１１……支持材料ウエ
ブ、１２……ラベル材料ウエブ、１３……剥離コ
ーテイング、１４……接着剤、１５……横方向切
断線、１６……破れ易い部分、１７……ラベル、
１８……第１のラベル部分、１９……第２のラベ
ル部分、２０……長手方向部分切断線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 剥離コーテイングを有する、長手方向に延び
   た支持材料ウエブと、該支持材料ウエブの剥離コ
   ーテイング上に剥離可能に付着する感圧接着剤を
   有する、印刷可能なラベル材料と、支持材料ウエ
   ブ上に一連のラベルを形成するようにラベル材料
   に長手方向に間隔をあけ且つ横方向に延びる切断
   線と、各ラベルが第１部分と第２部分とで形成さ
   れるようにラベル材料の側縁の間で該ラベル材料
   に設けられた長手方向に延びる部分切断線と、商
   品にラベルをしつかりと保持できる量と面積で第
   １ラベル部分のみに与えられた接着剤コーテイン
   グとを備え、第２ラベル部分は前記長手方向の部
   分切断線を介して支持材料ウエブに連結されてい
   る、手保持式貼付け装置に用いられる感圧ラベル
   の複合ウエブであつて、前記横方向切断線はそれ
   ぞれが、ほぼ連続的で且つラベル材料の幅全体に
   渡つてほぼ完全に延びているが、第２ラベル部分
   では隣接するラベルの第２ラベル部分と相互に連
   結する破れ易い部分が形成されていて該第２ラベ
   ル部分を支持材料ウエブに近接保持するととも
   に、ラベル貼付け動作時ナイフで切断することな
   く貼付けるべきラベルが次の隣接ラベルから容易
   に引離されるのを可能にしており、前記第１ラベ
   ル部分と第２ラベル部分とは、使用者によつて引
   離されて除去されるまでは第２ラベル部分が偶発
   的に第１ラベル部分から引き離されないように、
   前記長手方向の部分切断線において比較的しつか
   りと相互に保持されており、第２ラベル部分を隣
   接するラベルの第２部分から引離すのに必要な力
   は、各ラベルの第１ラベル部分と第２ラベル部分
   とを引離すのに要する力よりも実質的に小さいも
   のである、ことを特徴とする複合ウエブ。