JP5912261B2 - 内燃機関の油圧制御弁の取付け構造 - Google Patents

内燃機関の油圧制御弁の取付け構造 Download PDF

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本発明は、接続するオイル通路を安価で且つ他の補機の取り付けの制約を少なく構成することができる内燃機関のカム軸位相可変機構の油圧制御弁の取付け構造に関する。
内燃機関のバルブタイミングを、カム軸スプロケットとカム軸との間に設けたカム軸位相可変機構により連続的に変化させるための油圧制御弁は、例えば下記特許文献1に示されるように、通常、カムチェーン室の外側壁に取り付けられる。
その際、油圧制御弁への制御用オイルの入出力は、内燃機関の外側に配管された専用のオイルパイプを介して行われている。
また、上記のカム軸位相可変機構およびその可変作動部自体は、例えば、下記特許文献2に示されるように公知であるが、特許文献2においては、油圧制御弁への制御用オイルの入出力の経路が具体的に示されていない。
特開2000−199409号公報(図1〜図3) 特開2000−227013号公報(図1、図2、図6)
しかしながら、上記特許文献1のように、カム軸位相可変機構の油圧制御弁への制御用オイルの入出力を、内燃機関の外側に配管された専用のオイルパイプを介して行う場合、オイルパイプは高価であり、配管長さからコスト上不利となるとともに、オイルパイプが内燃機関の外側に設けられるため、取付けスペースを要するうえ、他の補機類の配置にも制約を及ぼすものとなる。
それに対して、本発明は、油圧制御弁を介してカム軸位相可変機構の可変作動部に供給される制御用オイルの変化によりバルブタイミングを変化させる内燃機関において、油圧制御弁に接続するオイル通路を、安価で且つ他の補機の取り付けに対する制約を少なく構成することができ、コンパクトにレイアウトできる内燃機関の油圧制御弁の取付け構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、油圧制御弁を介してカム軸位相可変機構の可変作動部に供給される制御用オイルの変化により、バルブタイミングを変化させる内燃機関の油圧制御弁の取付け構造において、前記油圧制御弁は、カムチェーンカバーの外側面に取り付けられ、オイルポンプから、カムチェーン室を挟んで前記油圧制御弁と対向するシリンダ壁に至る第1オイル通路と、同第1オイル通路から分岐し前記カムチェーン室に開口する貫通孔と前記油圧制御弁の入力部との間に、前記カムチェーン室を横断して接続される入力管部材とを備え、
前記入力管部材は、カムチェーンの軌跡内に設けられ、
前記入力管部材にオイルフィルタが取り付けられ、
前記シリンダ壁(36B)に至った前記第1オイル通路(60)はさらに上方に延設されて吸気カム軸(20)、排気カム軸(21)等の動弁機構の潤滑油路を兼ねていることを特徴とする内燃機関の油圧制御弁の取付け構造である
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造において、前記油圧制御弁の出力部に一端側が連結される出力管部材の他端側を、カムチェーン室を挟んで前記油圧制御弁と対向するシリンダ壁から前記可変作動部に至る第2オイル通路に連通して前記カムチェーン室に開口する貫通孔に、前記カムチェーン室を横断して接続したことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造において、前記出力管部材は、カムチェーンの軌跡内に設けられたことを特徴とする。
請求項の発明の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造によれば、オイルポンプから油圧制御弁の入力部に至るオイル通路を、内燃機関の外側に比較的長く配管される高価なオイルパイプで構成する必要が無く、安価で且つ他の補機の取り付けに対する制約が少なくなり、オイル通路のレイアウトがコンパクトになる。
また、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構の油圧制御弁とその入力管部材を取り付けることができる。
また、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構のオイルフィルタを取り付けることができる。
そして、既存のオイル通路を変更せずに、カム軸位相可変機構の油圧制御弁を取り付けることができる。
請求項の発明の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造によれば、請求項1の発明の効果に加え、油圧制御弁の出力部から可変作動部に至るオイル通路を、内燃機関の外側に比較的長く配管される高価なオイルパイプ材で構成する必要が無く、安価で且つ他の補機の取り付けに対する制約が少なくなる。すなわち、油圧制御弁の入力部および出力部に連なるオイル通路を、共に安価で、且つ他の補機の取り付けに対する制約の少ないものにでき、オイル通路のレイアウトがコンパクトになる。
また、油圧制御弁の出力部から可変作動部へのオイル通路を、カムチェーン室を横断する出力管部材により短縮でき、油圧制御弁切替え時の可変作動部のレスポンスが向上する。
請求項の発明の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造によれば、請求項の発明の効果に加え、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構の油圧制御弁とその出力管部材を取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の油圧制御弁の取付け構造を備えた内燃機関の右立面断面図である。 図1のシリンダヘッド周辺の拡大図である。 図2中、略III-III矢視による、カム軸位相可変機構の油圧制御弁の周辺の断面図である。 図2中、略IV-IV矢視による、カム軸位相可変機構の可変作動部の周辺の断面図である。
図1から図4に基づき、本発明の一実施形態に係る内燃機関の油圧制御弁の取付け構造につき説明する。
なお、各図の機器、構造部に付記された小矢印は、オイルの流れ方向を模式的に示すものである。
また、本明細書の説明における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係る内燃機関を自動二輪車等の小型車両に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
図1から図4は、本発明の一実施形態に係るものであり、図1に、本実施形態の内燃機関1を、図示しない車両に搭載された状態の姿勢で示す。
本実施形態に係る内燃機関1は、そのクランク軸2を、図示しない自動二輪車の車幅方向、すなわち左右方向に配向させて搭載された、直列4気筒の4ストロークサイクル内燃機関である。
内燃機関1の主な外殻は、上部クランクケース3Aと下部クランクケース3Bとからなるクランクケース3、上部クランクケース3Aと一体成形されているシリンダブロック4、シリンダブロック4の上に順次締結されたシリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー6、および下部クランクケース3Bの下部に締結されたオイルパン7からなっている。
クランクケース3には、変速機8が一体的に組み込まれている。上下に2分割されているクランクケース3の合わせ面の軸受にクランク軸2、変速機8のメイン軸9および図示しないカウンタ軸が回転可能に支持されている。
なお、クランクケース3の、メイン軸9の下方には、カウンタ軸から動力を伝動され車両を駆動する図示しない出力軸が設けてある。
下部クランクケース3Bの下端に接続されているオイルパン7にストレーナ10を備えたオイル吸入管11が設けられ、その上部に潤滑用オイルポンプ(本発明における「オイルポンプ」)12と、潤滑用オイルポンプ12に連なる潤滑用オイルフィルタ13が接続されている。制御用オイルポンプは図示省略されている。
潤滑用オイルポンプ12は、メイン軸9との間に掛け渡されたポンプ駆動チェーン14によって駆動される。
内燃機関1は、シリンダブロック4の上部にシリンダヘッド5を取付け、シリンダヘッド5に、図示しない吸気バルブ、排気バルブを開閉駆動する吸気カム軸20、排気カム軸21を、吸気カム軸キャップ22、排気カム軸キャップ23により軸支し、吸、排気カム軸キャップ22、23を覆うようにシリンダヘッドカバー6を取付けている。
クランク軸2には、右端側(図1、図示手前端側)にカムチェーン駆動スプロケット31が取り付けられている。吸、排気カム軸20、21には、それぞれの右端側(図1、図示手前端側)に吸気カム軸スプロケット32、排気カム軸スプロケット33が取付けられている。カムチェーン駆動スプロケット31と吸、排気カム軸スプロケット32、33とには、カムチェーン34が巻掛けられている。
カムチェーン34は、クランク軸2の回転を吸、排気カム軸20、21に伝達し、吸、排気カム軸20、21をクランク軸2に同期して、クランク軸2の1/2の回転速度で回転駆動する。
シリンダブロック4とシリンダヘッド5の長手方向右端側(図1、図示手前端側)には、カムチェーン駆動スプロケット31と吸、排気カム軸スプロケット32、33とカムチェーン34とを覆うように上下に連なる空間を形成するカムチェーン室35A、35Bが形成されている。
すなわち、カムチェーン室35A、35Bは、それぞれシリンダブロック4、シリンダヘッド5と一体に、中子により鋳造成型され、その左側には上下に連なるシリンダ壁36A、36Bが形成されて4気筒のシリンダと隣接し、右側には上下に連なるカムチェーンカバー37A、37Bが形成されて、カムチェーンカバー37A、37Bは、カムチェーン室35A、35Bを内燃機関1の外部と仕切っている(図3参照)。
カムチェーン室35A、35Bにおいては、カムチェーンガイド38A、38Bがカムチェーン34に沿って前後に設けられ、後側のカムチェーンガイド38Bは、油圧式のカムチェーンテンショナ39によって付勢されてカムチェーン34を押さえつけ適当なテンションを与えている。
潤滑用オイルポンプ12は、回転駆動されると、オイルパン7内のオイルをストレーナ10、オイル吸入管11経由、吸引して加圧し、吐出ポート15に吐出する。
吐出ポート15に吐出されたオイルは、吐出オイル通路16に流入し、オイルフィルタ13に送られて濾過されて、下部クランクケース3B内に穿設された下部オイル通路17経由、クランク軸2周りに供給され、一部は分岐して上部クランクケース3A(シリンダブロック4)内に穿設された上部オイル通路18、およびそれに接続してシリンダヘッド5内に穿設されたシリンダ壁オイル通路19経由、さらに吸、排気カム軸20、21、吸、排気弁等の動弁機構等に供給される。
本実施形態の内燃機関1には、油圧制御装置としてカム軸位相可変機構50が設けられている。カム軸位相可変機構50は、図4に示されるように、吸気カム軸20の吸気カム軸スプロケット32よりさらに右端側に、クランク軸2に対する吸気カム軸20の位相を変化させる油圧作動機器である可変作動部51を取付けて備え、潤滑用オイルポンプ12の吐出するオイルを、制御して可変作動部51に供給する油圧制御弁52を、図3に示されるように、カムチェーンカバー37Bの外側面37Baに取付けて設けている。
油圧制御弁52は、弁本体53内に略水平に配向しソレノイドにより電気的に操作されるスプール弁(図示せず)を内蔵し、弁本体53に取付けフランジ部54を備え、カムチェーンカバー37Bに開けられた油圧制御弁取付け開口37Bbを、取付けフランジ部54によって塞ぐように、カムチェーンカバー37Bの外側面37Baに締結されている。
そして、油圧制御弁取付け開口37Bbの内側に向けて、弁本体53の上部には作動用のオイルが流入する入力部55が、弁本体53の下部には作動用のオイルを送り出す進角出力部56Aと遅角出力部56B(ともに本発明における「出力部」)が設けられている。
潤滑用オイルポンプ12から吐出される潤滑用のオイルの一部は、前述のように、下部クランクケース3Bに設けられた下部オイル通路17と、シリンダ壁36Aに穿設された上部オイル通路18と、シリンダ壁36Bに穿設されたシリンダ壁オイル通路19で形成される第1オイル通路60によって、カムチェーン室35Bを挟んで油圧制御弁52と対向するシリンダ壁36Bに至り、第1オイル通路60はさらに上方に延設されて吸、排気カム軸20、21、吸、排気弁等の動弁機構等にオイルが供給される。
図2、図3に示されるように、カムチェーン室35Bを挟んで油圧制御弁52と対向するシリンダ壁36Bには、シリンダ壁オイル通路19(第1オイル通路60)と連通して分岐し、カムチェーン室35Bに開口する貫通孔19aが設けられており、貫通孔19aと油圧制御弁52の入力部55との間には、カムチェーン室35Bを横断して入力管部材61が接続されている。
すなわち、入力管部材61は、カムチェーン34の軌跡内を通過するように設けられている。
カム軸位相可変機構50の油圧制御弁52には、従来、動弁機構のための潤滑オイル通路でもある第1オイル通路60から、オリフィス部63の上流側で分岐し、カムチェーン室35Bを横断して入力部55に連結される入力管部材61によって、潤滑用のオイルがカム軸位相可変機構50の制御用オイルとして供給される。
なお、入力管部材61には、オイルフィルタ・エレメント62aを内装したオイルフィルタ62が設けられている。
油圧制御弁52は、入力部55から取入れた制御用オイルを、進角出力部56Aおよび遅角出力部56Bに、進角制御用オイルおよび遅角制御用オイルとして振り分ける制御を行う。
進角出力部56Aと遅角出力部56Bにはそれぞれ、進角出力管部材65A、遅角出力管部材65B(ともに本発明における「出力管部材」)の一端側が連結されている。
油圧制御弁52自体の構造は、例えば上記特許文献2に示されるように広く公知あるので詳しい説明は省略する。
一方、カムチェーン室35Bを挟んで油圧制御弁52と対向するシリンダ壁36Bから、可変作動部51に至る進角オイル通路66Aと遅角オイル通路66Bが、本発明における第2オイル通路66として、シリンダ壁36B内に穿設されている。
また、シリンダ壁36Bには、カムチェーン室35Bに開口し、それぞれ進角オイル通路66Aと遅角オイル通路66B(ともに本発明における「第2オイル通路」)に連通する貫通孔66Aa、66Baが設けられている。
貫通孔66Aaには、カムチェーン室35Bを横断して進角出力管部材65Aの他端側が接続されており、貫通孔66Baには、カムチェーン室35Bを横断して遅角出力管部材65Bの他端側が接続されている。
すなわち、出力管部材としての進角出力管部材65Aと遅角出力管部材65Bは、カムチェーン34の軌跡内を通過するように設けられている。
なお、本実施形態においてカムチェーン室35A、35Bはそれぞれ、シリンダブロック4(上部クランクケース3A)、シリンダヘッド5の鋳造成型時に中子を用いて一体に成形されるが、その際に、貫通孔19a、66Aa、66Baも、シリンダヘッド5とともにカムチェーン室35Bを成形する際に同じ中子を用いて同時に成形されている。
そのため、貫通孔成形が容易であるほか、貫通孔を中子の固定に利用できるので、鋳造形状のばらつきを小さくすることができる。
図4に示されるように、進角オイル通路66Aと遅角オイル通路66Bはそれぞれ、シリンダヘッド5と吸気カム軸キャップ22の吸気カム軸20のジャーナル面24に設けられた進角オイル環状溝67A、遅角オイル環状溝67Bに連通している。
進角オイル環状溝67Aと遅角オイル環状溝67Bはそれぞれ、吸気カム軸20内に穿設されたカム軸進角オイル通路68A及びカム軸遅角オイル通路68Bを介して可変作動部51に連絡している。
従って、油圧制御弁52の進角出力部56A、遅角出力部56Bから出力された進角制御用オイル、遅角制御用オイルはそれぞれ、進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bと、第2オイル流路66としての進角オイル通路66A、遅角オイル通路66Bと、進角オイル環状溝67A、遅角オイル環状溝67Bと、カム軸進角オイル通路68A、カム軸遅角オイル通路68Bとを通り、可変作動部51に供給される。
カム軸位相可変機構50は、図示しない制御手段により内燃機関1の回転数、スロットルバルブ開度等の運転状態に応じて、油圧制御弁52を作動制御し、潤滑用オイルポンプ12の吐出する潤滑用のオイルを油圧制御弁52により進角制御用オイルと遅角制御用オイルとして振り分けて可変作動部51に供給し、吸気カム軸スプロケット32に対する、すなわちクランク軸2に対する吸気カム軸20の位相を変化させて吸気バルブのバルブタイミングを可変する。
可変作動部51は、吸気カム軸スプロケット32に固定されたハウジング部70と、吸気カム軸20に固定されハウジング部70内に回動可能に嵌装されたローター部71とからなり、ハウジング部70とローター部71との間に、相対的回転方向を逆に付勢する2種の図示しないオイル室を設けて、一方の側のオイル室にカム軸進角オイル通路68Aを連通させ、他方の側のオイル室にカム軸遅角オイル通路68Bを連通させ、制御用オイルの振り分け供給によって、ローター部71のハウジング部70に対する相対的回転位置を一定範囲内で変更するものであるが、可変作動部51自体の構造は、例えば上記特許文献2に示されるもののように広く公知であるので、詳しい説明は省略する。
以上のような本実施形態の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造の特徴を述べれば、下記の通りである。
油圧制御弁52を介してカム軸位相可変機構50の可変作動部51に供給される制御用オイルの変化により、バルブタイミングを変化させる内燃機関1の油圧制御弁52の取付け構造において、油圧制御弁52は、カムチェーンカバー37Bの外側面37Baに取り付けられ、潤滑用オイルポンプ12から、カムチェーン室35Bを挟んで油圧制御弁52と対向するシリンダ壁36Bに至る第1オイル通路60と、第1オイル通路60(シリンダ壁オイル通路19)から分岐しカムチェーン室35Bに開口する貫通孔19aと油圧制御弁52の入力部55との間に、カムチェーン室35Bを横断して接続される入力管部材61とを備えた取付け構造としたので、潤滑用オイルポンプ12から油圧制御弁52の入力部55に至るオイル通路を、内燃機関1の外側に比較的長く配管される高価なオイルパイプで構成する必要が無く、安価で且つ他の補機の取り付けに対する制約が少なくなり、オイル通路のレイアウトがコンパクトになる。
また、入力管部材61は、カムチェーン34の軌跡内に設けられているので、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構50の油圧制御弁52とその入力管部材61を取り付けることができる。
また、入力管部材61にオイルフィルタ62が取り付けられているので、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構50のオイルフィルタ62を取り付けることができる。
オイルフィルタ62によって、油圧制御弁52に異物が入ってロックする等のトラブルを防止できる。
そして、シリンダ壁36Bに至った第1オイル通路60はさらに上方に延設されて吸気カム軸20、排気カム軸21等の動弁機構の潤滑オイル通路を兼ねているので、既存のオイル通路を変更せずに、カム軸位相可変機構50の油圧制御弁52を取り付けることができる。
一方、油圧制御弁52の進角出力部56A、遅角出力部56Bに一端側が連結される進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bの他端側を、カムチェーン室35Bを挟んで油圧制御弁52と対向するシリンダ壁36Bから可変作動部51に至る第2オイル通路66(進角オイル通路66A、遅角オイル通路66B)に連通して前記カムチェーン室35Bに開口する貫通孔66Aa,66Baに、カムチェーン室35Bを横断して接続した取付け構造としたので、油圧制御弁52の進角出力部56A、遅角出力部56Bから可変作動部51に至るオイル通路を、内燃機関1の外側に比較的長く配管される高価なオイルパイプ材で構成する必要が無く、安価で且つ他の補機の取り付けに対する制約が少なくなり、オイル通路のレイアウトがコンパクトになる。
また、油圧制御弁52の進角出力部56A、遅角出力部56Bから可変作動部51へのオイル通路を、カムチェーン室35Bを横断する進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bにより短縮でき、油圧制御弁52切替え時の可変作動部51のレスポンスが向上する。

また、進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bは、カムチェーン34の軌跡内に設けられているので、既存の内燃機関レイアウトのまま、カム軸位相可変機構50の油圧制御弁52とその進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bを取り付けることができる。
そして、カムチェーン室35A、35Bは、鋳造時に中子により形成されたものであるとともに、入力管部材61と進角出力管部材65A、遅角出力管部材65Bが接続し、第1オイル通路60、第2オイル通路66と連通するシリンダ壁36Bにおける貫通孔19a、66Aa、66Baも、中子を用いてカムチェーン室35Bと同時に形成されたものなので、貫通孔19a、66Aa、66Baを中子の固定に利用でき、鋳造形状のばらつきを小さくできる。
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
例えば、本発明は、内燃機関1が、直列4気筒の場合に限らず適用できる。
また、本発明はそれを限定する請求項の発明を除き、カム軸位相可変機構50の制御用オイルが、潤滑用ポンプからのオイルに限らず、他の、または専用のオイルポンプから供給される場合や、またさらには、カムチェーンカバー37A、37Bが、シリンダブロック4、シリンダヘッド5と一体に鋳造成形されたものに限られず、別体に作られ、シリンダブロック4、シリンダヘッド5に取り付けられてカムチェーン室35A、35Bを形成する場合を含む。
1…内燃機関、2…クランク軸、3…クランクケース、3A…上部クランクケース、3B…下部クランクケース、4…シリンダブロック、5…シリンダヘッド、7…オイルパン、8…変速機、9…メイン軸、12…潤滑用オイルポンプ(オイルポンプ)、16…吐出オイル通路(第1オイル通路)、17…下部オイル通路(第1オイル通路)、18…上部オイル通路(第1オイル通路)、19…シリンダ壁オイル通路(第1オイル通路)、19a…貫通孔
、20…吸気カム軸、21…排気カム軸、22…吸気カム軸キャップ、23…排気カム軸キャップ、24…ジャーナル面、31…カムチェーン駆動スプロケット、32…吸気カム軸スプロケット、33…排気カム軸スプロケット、34…カムチェーン、35A、35B…カムチェーン室、36A、36B…シリンダ壁、37A、37B…カムチェーンカバー、37Ba…外側面、50…カム軸位相可変機構、51…可変作動部、52…油圧制御弁、55…入力部、56A…進角出力部(出力部)、56B…遅角出力部(出力部)、60…第1オイル通路、61…入力管部材、62…オイルフィルタ、65A…進角出力管部材(出力管部材)、65B…遅角出力管部材(出力管部材)
、66…第2オイル通路、66A…進角オイル通路(第2オイル通路)、66Aa…貫通孔、66B…遅角オイル通路(第2オイル通路)、66Ba…貫通孔、70…ハウジング部、71…ローター部

Claims (3)

  1. 油圧制御弁(52)を介してカム軸位相可変機構(50)の可変作動部(51)に供給される制御用オイルの変化により、バルブタイミングを変化させる内燃機関(1)の油圧制御弁(52)の取付け構造において、
    前記油圧制御弁(52)は、カムチェーンカバー(37B)の外側面(37Ba)に取り付けられ、
    オイルポンプ(12)から、カムチェーン室(35B)を挟んで前記油圧制御弁(52)と対向するシリンダ壁(36B)に至る第1オイル通路(60)と、
    同第1オイル通路(60)から分岐し前記カムチェーン室(35B)に開口する貫通孔(19a)と前記油圧制御弁(52)の入力部(55)との間に、前記カムチェーン室(35B)を横断して接続される入力管部材(61)とを備え、
    前記入力管部材(61)は、カムチェーン(34)の軌跡内に設けられ、
    前記入力管部材(61)にオイルフィルタ(62)が取り付けられ、
    前記シリンダ壁(36B)に至った前記第1オイル通路(60)はさらに上方に延設されて、吸気カム軸(20)、排気カム軸(21)等の動弁機構の潤滑油路を兼ねていることを特徴とする内燃機関の油圧制御弁の取付け構造。
  2. 前記油圧制御弁(52)の出力部(56A,56B)に一端側が連結される出力管部材(65A,65B)の他端側を、カムチェーン室(35B)を挟んで前記油圧制御弁(52)と対向するシリンダ壁(36B)から前記可変作動部(51)に至る第2オイル通路(66A,66B)に連通して前記カムチェーン室(35B)に開口する貫通孔(66Aa,66Ba)に、前記カムチェーン室(35B)を横断して接続したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造。
  3. 前記出力管部材(65A,65B)は、カムチェーン(34)の軌跡内に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の油圧制御弁の取付け構造
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