JP5911436B2 - パーティションの取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マンション等の集合住宅のベランダやバルコニーにおいて隣家との間仕切りとして使用されるパーティションの取付方法に関する。
パーティションは、上下横枠及び左右縦枠を含む金属製の枠体にボードを取り付けたもので、ボードは、火災発生時等の非常時に居住者が突き破って互いに隣家側へ抜け出れるように石膏ボード等の破壊し易い材料で形成されている。パーティションの取付けにあたって、枠体の一方の縦枠を建物躯体側に、また他方の縦枠をベランダ等の手摺り側に夫々ボルト等で固定する取付構造では、例えばマンションの手摺りやベランダ等共用部分の大規模修繕工事を行なう際、パーティションを取り外すのに非常な手間がかかることから、設置したままの状態にしておくと、工事中に隣家のベランダを直接行き来できないために足場から各戸のベランダへ入り、施工後に再び足場に戻り、隣りに移動して再度ベランダに入り直すという手間がかかり、また各戸の玄関から室内を通り抜けて作業をすることになると、入居者の都合で工事を施工できない場合もあって、非常な不都合を来す。
上記のような不都合を解消するために、上下横枠、中横枠及び左右縦枠からなる枠体の上半部内に破壊可能なボードを取り付け、その下半部には扉枠を取外し可能に取り付け、この扉枠内に破壊可能なボードを取り付けて扉体とし、しかしてベランダ等の修繕工事で必要な場合は、扉体を取り外して作業者の通行を可能にするようにしたパーティションが提案されている(特許文献1参照)
特開2012−107458号公報
しかしながら、特許文献1のようなパーティションでは、枠体の一方の縦枠を建物躯体側に固定し、他方の縦枠をベランダ等の手摺り側に固定しているため、例えばマンションの新築工事において、建物躯体の施工後にベランダを施工する場合に、ベランダの施工が終わらなければ、パーティションを設置することができないために施工能率が悪くなる。また、上記のようなマンションのベランダや手摺り等の共用部分の大規模修繕工事において、手摺りの塗装やベランダの床の塗装を行う時にパーティションの設置されている箇所では作業がやりにくく、十分な塗装が行なえない等の問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、マンション等の新築工事では、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにおいて、設置されているパーティションが障害になることなく作業を行なえるパーティションを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明のパーティションの取付方法は、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む枠体2にボード9を取り付けてなるパーティション1の枠体2の一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、他方の先端側縦枠7をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、枠体2の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に対向位置させた時に先端側縦枠7の先端面と固定位置との間に所要間隔Sを設けるようにし、手摺りT側の固定位置には先端部に締付ナット15を螺着した固定ボルト14を回転不能に突設し、このボルト14と対向する先端側縦枠7に、この縦枠7を両側から挟む両側壁16a,16aと前壁16bとからなるコ字形連結枠16を、前記固定位置に対して進退移動可能に固定用ネジ17でに固定し、連結枠16の前壁16bには固定ボルト14と対向する位置に締付ナット15が挿通可能なナット挿通孔18を設け、前壁16bの内側面側には、前記ナット挿通孔18に合致するナット挿通孔20とこれの上側に固定ボルト14が嵌合可能なボルト嵌合孔21とを連通形成したスライド板22を上下スライド可能に設けると共に、スライド板22の上端部には、ボルト嵌合孔21が前壁16b側のナット挿通孔18と対向する位置で前壁16bの上端に係止する係止板部22aを設け、しかして枠体2の先端側縦枠7が手摺りT側の固定位置に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に挿通させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付け、固定用ネジ17を締め付けて連結枠16を先端側縦枠7に固定するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明のパーティションの取付方法は、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む固定枠体2Aにボード9を取り付け、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む可動枠体2Bにボード9を取り付け、固定枠体2Aの一方の縦枠6を建物躯体側に固定し、その他方の縦枠7に可動枠体2Bの一方の基端側縦枠6をヒンジ10で枢着し、その他方の先端側縦枠7をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、可動枠体2Bの先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に対向位置させた時に先端側縦枠7の先端面7aと固定位置との間に所要間隔Sを設けるようにし、手摺りT側の固定位置には先端部に締付ナット15を螺着した固定ボルト14を回転不能に突設し、このボルト14と対向する先端側縦枠7に、この縦枠7を両側から挟む両側壁16a,16aと前壁16bとからなるコ字形連結枠16を、前記固定位置に対して進退移動可能に固定用ネジ17で固定し、連結枠16の前壁16bには固定ボルト14と対向する位置に締付ナット15が挿通可能なナット挿通孔18を設け、前壁16bの内側面側には、前記ナット挿通孔18に合致するナット挿通孔20とこれの上側に固定ボルト14が嵌合可能なボルト嵌合孔21とを連通形成したスライド板22を上下スライド可能に設けると共に、スライド板22の上端部には、ボルト嵌合孔21が前壁16b側のナット挿通孔18と対向する位置で前壁16bの上端に係止する係止板部22aを設け、しかして可動枠体2Bの先端側縦枠7が手摺りT側の固定位置に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付け、固定用ネジ17を締め付けて連結枠16を先端側縦枠7に固定するようにしたことを特徴とする。
請求項3は、請求項2に記載のパーティションの取付方法において、固定枠体2Aの前記他方の縦枠7側には、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱27を取り付けてなることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載のパーティションの取付構方法おいて、前記コ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定する固定用ネジ17は、先端側縦枠7に取り付けられた雌ネジ部材24に螺合するイタズラ防止ネジからなることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載のパーティションの取付方法において、前記ヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠25の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部30をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部30aと切除部30oとを交互に形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠6側の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部31をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部31aと切除部31oとを交互に形成し、固定用取付枠25側のヒンジ用筒部30aを基端側縦枠6側の切除部31oに嵌合すると共に、基端側縦枠6側のヒンジ用筒部31aを固定用取付枠25側の切除部30oに嵌合し、これらのヒンジ用筒部30a,31aにヒンジ用軸32を挿通することによって形成したことを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜4の何れかに記載のパーティションの取付構造において、前記ヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠33の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部34の付け根側壁部35をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓36を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部38をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部38aと切除部38oとを交互に形成し、基端側縦枠6側の各ヒンジ用筒部38aを、固定用取付枠33側の長窓36に嵌め入れてヒンジ用丸軸部34を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部38aとヒンジ用丸軸部34との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39を挿入することによって形成したことを特徴とする。
請求項7は、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む枠体2にボード9を取り付けてなるパーティション1の枠体2の一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、他方の先端側縦枠7をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、前記ヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠33の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部34の付け根側壁部35をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓36を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部38をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部38aと切除部38oとを交互に形成し、基端側縦枠6側の各ヒンジ用筒部38aを、固定用取付枠33側の長窓36に嵌め入れてヒンジ用丸軸部34を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部38aとヒンジ用丸軸部34との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39を挿入することによって形成したことを特徴とする。
請求項8は、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む固定枠体2Aにボード9を取り付け、上下横枠3,4及び左右縦枠6,7を含む可動枠体2Bにボード9を取り付け、固定枠体2Aの一方の縦枠6を建物躯体側に固定し、その他方の縦枠7に可動枠体2Bの一方の基端側縦枠6をヒンジ10で枢着し、その他方の先端側縦枠7をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、前記ヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠33の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部34の付け根側壁部35をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓36を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部38をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部38aと切除部38oとを交互に形成し、基端側縦枠6側の各ヒンジ用筒部38aを、固定用取付枠33側の長窓36に嵌め入れてヒンジ用丸軸部34を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部38aとヒンジ用丸軸部34との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39を挿入することによって形成したことを特徴とする。
請求項9は、請求項8に記載のパーティションの取付方法において、固定枠体2Aの前記他方の縦枠7側には、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱27を取り付けてなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、枠体2の一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、枠体2の他方の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に解放可能に固定するようにしたから、マンション等の新築工事においては、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにおいても、設置されているパーティションを躯体壁W側に寄せておくことで、ベランダ床等の塗装作業や手摺りの補修作業等を有効に行なうことができる。
又、本発明によれば、例えばマンションのベランダ等共用部の修繕工事を行なう場合に、枠体2の先端側縦枠7を手摺りT側固定位置から切り離す時は、スライド板22をコ字形連結枠16に固定すると共に連結枠16を手摺りT側固定位置に固定している締付ナット15を緩め、またコ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定している固定用ネジ17を緩めた後、スライド板22を引き上げて、スライド板22のナット挿通孔20を前壁16bのナット挿通孔18に合致させた状態で、連結枠16を後退させることにより、枠体2の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置から簡単、容易に切り離すことができる。また、枠体2の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に固定する時は、先端側縦枠7が手摺りT側固定位置に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付け、固定用ネジ17を締め付ければよい。この場合、締付ナット15は、固定ボルト14の先端部に常に螺着しておくことができるから、紛失するおそれがなく、レンチ等の回転操作具で締め付け又は緩める作業を行なうだけでよく、作業に手間がかからない。
請求項に係る発明によれば、可動枠体2Bの一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、可動枠体2Bの他方の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に解放可能に固定するようにしたから、マンション等の新築工事においては、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにあっても、設置されているパーティションを躯体壁W側に寄せておくことで、ベランダ床等の塗装作業や手摺りの補修作業等を有効に行なうことができる。
又、請求項2に係る発明によれば、例えばマンションのベランダ等共用部の修繕工事を行なう場合に、可動枠体2Bの先端側縦枠7を手摺りT側固定位置から切り離す時は、スライド板22をコ字形連結枠16に固定すると共に連結枠16を手摺りT側固定位置に固定している締付ナット15を緩め、またコ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定している固定用ネジ17を緩めた後、スライド板22を引き上げて、スライド板22のナット挿通孔20を前壁16bのナット挿通孔18に合致させた状態で、連結枠16を後退させることにより、枠体2の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置から簡単、容易に切り離すことができる。また、可動枠体2Bの先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に固定する時は、先端側縦枠7が手摺りT側固定位置に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付け、固定用ネジ17を締め付ければよい。この場合、締付ナット15は、固定ボルト14の先端部に常に螺着しておけるから、紛失するおそれがなく、レンチ等の回転操作具で締め付け又は緩める作業を行なうだけでよく、作業に手間がかからない
請求項3に係る発明によれば、固定枠体2Aの前記他方の縦枠7側に、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱27を取り付けているから、この支柱27により、固定枠体2Aの先端側の縦枠7を支持すると共に、可動枠体2Bの基端側の縦枠6を支持して、パーティション1全体を安定良く設置することができる。
請求項4に係る発明によれば、固定用ネジ17が、専用工具によってしか回転操作できないイタズラ防止ネジからなるため、その専用工具を、例えばマンションの管理人が保管するようにして、入居者でも勝手に使用できないようにしておけば、各戸への不法侵入、プライバシーの侵害を防止できる。
請求項に係る発明によれば、ヒンジ用筒部30a,31aが固定用取付枠25、枠体2,2Bの基端側縦枠6と夫々一体に形成されるから、製作が容易となる。また、ヒンジ用筒部30a,31aの形成にあたって、ヒンジ用筒部30aは、固定用取付枠25の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部30をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除することにより形成し、またヒンジ用筒部31aは基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部31をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除することにより形成したものであるため、ヒンジ用筒状部30a,31aの製作が容易となる。
請求項に係る発明によれば、ヒンジ用筒部38aが、枠体2,2Bの基端側縦枠6と一体に形成され、またヒンジ用丸軸部34が固定用取付枠33と一体に形成されるから、ヒンジの製作が容易となる。また、先端側縦枠7に形成される筒状部38が断面円形ではなく、断面略C字形であるため、ヒンジ用筒状部30aの形成が簡単容易となる。また、このヒンジ10は、中心側のヒンジ用丸軸部34と、この丸軸部34に嵌合される断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39と、この径小筒状中間ヒンジ軸39に嵌合される断面略C字形の径大筒状部38とからなるため、枢着部分が頑強となる。
請求項7に係る発明によれば、枠体2の一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、枠体2の他方の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に解放可能に固定するようにしたから、マンション等の新築工事においては、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにおいても、設置されているパーティションを躯体壁W側に寄せておくことで、ベランダ床等の塗装作業や手摺りの補修作業等を有効に行なうことができる。
又、本発明によれば、ヒンジ用筒部38aが、枠体2,2Bの基端側縦枠6と一体に形成され、またヒンジ用丸軸部34が固定用取付枠33と一体に形成されるから、ヒンジの製作が容易となる。また、先端側縦枠7に形成される筒状部38が断面円形ではなく、断面略C字形であるため、ヒンジ用筒状部30aの形成が簡単容易となる。また、このヒンジ10は、中心側のヒンジ用丸軸部34と、この丸軸部34に嵌合される断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39と、この径小筒状中間ヒンジ軸39に嵌合される断面略C字形の径大筒状部38とからなるため、枢着部分が頑強となる。
請求項8に係る発明によれば、可動枠体2Bの一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、可動枠体2Bの他方の先端側縦枠7を手摺りT側の固定位置に解放可能に固定するようにしたから、マンション等の新築工事においては、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにあっても、設置されているパーティションを躯体壁W側に寄せておくことで、ベランダ床等の塗装作業や手摺りの補修作業等を有効に行なうことができる。
又、本発明によれば、ヒンジ用筒部38aが、枠体2,2Bの基端側縦枠6と一体に形成され、またヒンジ用丸軸部34が固定用取付枠33と一体に形成されるから、ヒンジの製作が容易となる。また、先端側縦枠7に形成される筒状部38が断面円形ではなく、断面略C字形であるため、ヒンジ用筒状部30aの形成が簡単容易となる。また、このヒンジ10は、中心側のヒンジ用丸軸部34と、この丸軸部34に嵌合される断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39と、この径小筒状中間ヒンジ軸39に嵌合される断面略C字形の径大筒状部38とからなるため、枢着部分が頑強となる。
請求項9に係る発明によれば、請求項8と同じ作用効果を発揮すると共に、更に、固定枠体2Aの前記他方の縦枠7側に、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱27を取り付けているから、この支柱27により、固定枠体2Aの先端側の縦枠7を支持すると共に、可動枠体2Bの基端側の縦枠6を支持して、パーティション1全体を安定良く設置することができる。
本発明に係る幅狭型パーティションの取付方法を示す概略正面図である。 (a) は図1のA−A線断面図で、使用時の取付状態を示し、(b) は図1のB−B線断面図である。 パーティションを建物躯体側へ折り畳んだ状態、及びこの折畳状態から使用位置へ回動して手摺り側に固定する状態を示す断面説明図である。 枠体の先端側縦枠を手摺り支柱に固定する構造を示す斜視図である。 図4に示す構造部分の分解斜視図である。 (a) は枠体の先端側縦枠を手摺り支柱に固定した状態での平面断面図、(b) は(a) に示す部分の正面図、(c-1) は(a) のC−C断面図、(c-2) は(c-1) に示す状態からスライド板を引き上げた状態を示す(c-1) と同様な図面である。 本発明に係る幅広型パーティションの取付方法を示す概略正面図である。 図7のD−D断面図である。 同上のパーティションの使用形態を示す断面説明図である。 ヒンジの取付構造を示すもので、(a) はパーティションが開いた状態の平面断面図、(b) はパーティションが閉じた状態の平面断面図、(c) はヒンジの分解斜視図である。 他のタイプのヒンジの取付構造を示すもので、(a) はパーティションが開いた状態の平面断面図、(b) はパーティションが閉じた状態の平面断面図、(c) はヒンジの分解斜視図である。 図11に示すヒンジの組み付け順序を説明する説明図である。 ヒンジのヒンジ用筒部をプレス加工して形成する方法を概略的に説明する説明図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1及び図2はパーティション1がマンションのベランダに設置された状態を示しており、このパーティション1は、上下横枠3,4、中横枠5、左右縦枠6,7及び中縦枠8からなる枠体2に、破壊可能なボード9を取り付けて形成されたもので、枠体1の一方の基端側縦枠6が建物の躯体壁Wにヒンジ10によって枢着され、他方の先端側縦枠7は、ベランダの固定位置にある手摺りTの摺り支柱12に解放(切り離し)可能に固定されている。尚、破壊可能なボード9は無石綿セメント板からなるもので、厚みが例えば6mmである。
このパーティション1について更に説明すれば、枠体2は、その基端側縦枠6をヒンジ10で躯体壁Wに枢着して、先端側縦枠7を手摺り支柱12に対向させた使用状態において、先端側縦枠7の先端面7aと手摺り支柱12の室内側面12aとの間に所要間隔Sを形成するように設定する。この所要間隔Sは、ベランダの床Fの幅を例えば1200mmとし、枠体2の幅を約1230mmとした場合には、45mm程度である。
しかして、手摺り支柱12の室内側面12a(図4参照)には、その上端部と下端部とに夫々ボルト取付台片13をビス40で固着するが、この固着に先立って、ボルト取付台片13には、図5及び図6に示すように、表面側中央に開口されたボルト挿通孔13aに固定ボルト14を挿通すると共に、ボルト取付台片13の裏面側にあるナット嵌合溝13bに固定ボルト14のナット14aを嵌合して回転不能とした状態で、この固定ボルト14を室内側に向けて垂直に突出させる。このボルト14の先端部にはワッシャー15a付きの締付ナット15を螺着しておく。尚、ボルト取付台片13は、図5及び図6の(a) に示すような断面形状のアルミ押出形材を所要長さにカットすることによって形成できるものである。
一方、ボルト取付台片13から突出した固定ボルト14と対向する枠体2の先端側縦枠7には、図5及び図6に示すように、この縦枠7を両側から挟む両側壁16a,16aと前壁16bとからなるコ字形の連結枠16を、手摺り支柱12に対して進退移動可能に固定用ネジ17により固定する。そして、コ字形連結枠16の前壁16bには固定ボルト14と同軸線上に対向する位置に、固定ボルト14に螺着されたワッシャー15a付き締付ナット15が挿通可能なナット挿通孔18を設け、そして側壁16aには、先端側縦枠7に固定される固定用ネジ17に対しコ字形連結枠16を手摺り支柱12に向かって進退移動させるための水平方向に延びるガイド長孔19を設ける。
また図5及び図6に示すように、コ字形連結枠16の前壁16bの内側面側には、前壁16bのナット挿通孔18に合致するナット挿通孔20と、このナット挿通孔20の上側に固定ボルト14が嵌合可能なボルト嵌合孔21とを連通形成したスライド板22を、両側壁16a,16aの内側面前端部に設けたガイド溝23,23に両端部が案内されて上下スライド可能に設けると共に、スライド板22の上端部には、ボルト嵌合孔21がコ字形連結枠16の前壁16bのナット挿通孔18と対向する位置で前壁16bの上端に係止する係止板部22aを前方へ一体に突設している。
固定用ネジ17は、図6の(a) ,(b) に示すように、ネジ軸部17aを、コ字形連結枠16の側壁16aのガイド長孔19から、先端側縦枠7内にカシメによって固着されたナット部材24に螺入締結されて、頭部17aがガイド長孔19の開口端縁に係止されることにより、コ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定するようになっている。そして、この固定用ネジ17は、専用工具(図示省略)を使用しなければ回すことができないイタズラ防止ネジからなるもので、頭部17bには、専用工具のみが係嵌できてネジ軸部17aを回転させることのできる特殊な形状の被係嵌部17cが設けられている。
次に、上記のように構成されるパーティション1の取付施工手順について説明すると、先ず、図3に示すように、枠体2の基端側縦枠6を、この基端側縦枠6と固定用取付枠25との間に介装されるヒンジ10により躯体壁W側に枢着して、このヒンジ10を中心にパーティション1が回転可能な状態とする。図3には、枠体2の先端側縦枠7が躯体壁Wに接近してパーティション1が躯体壁Wと平行に位置する状態を実線で示し、この実線図示状態から先端側縦枠7が手摺りT側の固定位置である手摺り支柱12に近づくように回転した状態を仮想線で示している。尚、固定用取付枠25は、補強枠41と躯体壁Wとの間に挟まれた状態でアンカーボルト42によって躯体壁Wに固着されている。
それから、図3の左側下部に仮想線で示すように枠体2の先端側縦枠7が手摺り支柱12に対向する位置で、締付ナット15を緩めてコ字形連結枠16を前進させ(詳しくは、図6の(a) に仮想線で示す位置にある連結枠16を同図の実線で示す位置まで前進させ)て、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態(図6の(c-2) 参照)から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合して(図6の(c-1) 参照)、締付ナット15を締め付けることにより、スライド板22を連結枠16に固定し、そして固定用ネジ17を締め付けることによって、連結枠16を枠体2の先端側縦枠7に固定する。これによって、パーティション1は、図2の(a) に示すように、手摺りTの長手方向と直交して、枠体2の先端側縦枠7が手摺り支柱12に連結された使用状態に固定される。
そして、例えばマンションの大規模修繕工事を行なう場合に、枠体2の先端側縦枠7を手摺り支柱12から切り離す時は、手摺り支柱12側に固定された固定ボルト14の先端部に螺着されて、スライド板22とともにコ字形連結枠16を手摺り支柱12側に固定している締付ナット15を緩めると共に、コ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定している固定用ネジ17を緩めた後、スライド板22を引き上げて、図6の(c-2) に示すように、スライド板22のナット挿通孔20と前壁16bのナット挿通孔18とを合致させた状態でコ字形連結枠16を後退させることによって、先端側縦枠7を手摺り支柱12から切り離すことができる。切り離し後は、固定用ネジ17を締めて、コ字形連結枠16を後退位置で先端側縦枠7に固定すした状態で、パーティション1をヒンジ10を中心に回転させて、図3に示すように躯体壁W側に寄せておけばよい。
スライド板22をコ字形連結枠16の前壁16bに固定する締付ナット15を締めたり緩めたりする時は、先端側縦枠7の先端面7aと、スライド板22との間の隙間(図4参照)から、例えばトルクレンチを差し込むことによって締付ナット15を簡単容易に回動操作することができる。
また、コ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定する固定用ネジ17は、前記したようにイタズラ防止ネジからなるため、図5及び図6の(b) に示すような頭部17bに設けてある被係嵌部17cに、図示しない専用工具の係合部を係合させることによって、ネジ軸部17aを回転させることができる。このイタズラ防止ネジからなる固定用ネジ17の専用工具は、例えばマンションの場合には、そのマンションの管理人が保管するようにして、入居者でも勝手に使用できないようにしておけば、各戸への不法侵入、プライバシーの侵害を防止できる。
上記のように、このパーティション1は、枠体2の一方の基端側縦枠6を建物躯体側にヒンジ10によって枢着し、枠体2の他方の先端側縦枠7をベランダ等の手摺りTの手摺り支柱12に解放可能に固定するようにしたから、マンション等の新築工事においては、ベランダ等の施工時期に関係なくパーティションの設置が可能となり、また修繕工事等のメンテナンスにおいても、設置されているパーティション1の枠体2の先端側縦枠7を、手摺り支柱12側から切り離して、躯体壁W側に寄せておくことによって、手摺りの補修作業やベランダ床の塗装作業等を有効に行なうことができる。
また、このパーティション1の取付構造によれば、マンションのベランダ等共用部の修繕工事を行なう場合に、枠体2の先端側縦枠7を手摺り支柱12側から切り離す時には、スライド板22をコ字形連結枠16に固定すると共に連結枠16を手摺りT側固定位置に固定している締付ナット15を緩め、コ字形連結枠16を先端側縦枠7に固定している固定用ネジ17を緩めた後、スライド板22を引き上げ、スライド板22のナット挿通孔20を前壁16bのナット挿通孔18に合致させた状態で、連結枠16を後退させることにより、枠体2の先端側縦枠7を手摺り支柱12側から簡単容易に切り離すことができる。また、枠体2の先端側縦枠7を手摺り支柱12側に固定する時は、先端側縦枠7が手摺り支柱12に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付け、固定用ネジ17を締め付けるだけでよい。この場合、締付ナット15は、固定ボルト14の先端部に常に螺着しておくことができるもので、紛失するおそれがなく、レンチ等の回転操作具を使用して、締め付けたり緩めたりする作業を行なうだけでよいから、作業の手間が省ける。
図7〜図9はパーティション11が図1〜図3のパーティション1と同じくマンションのベランダに設置された状態を示しているが、このパーティション11は、上下横枠3,4、中横枠5及び左右縦枠6,7からなる固定枠体2Aにボード9を取り付けると共に、固定枠体2Aの他方の縦枠7に方立26を連結し、また上下横枠3,4、中横枠5及び左右縦枠6,7からなる可動枠体2Bにボード9を取り付け、そして固定枠体2Aの基端側の縦枠6を躯体壁Wに固定し、固定枠体2Aの他方の縦枠7に連結された方立26には、可動枠体の一方の基端側縦枠6をヒンジ10により枢着して、可動枠体2Bを、方立26側のヒンジ10を中心に回転できるようにしたもので、この可動枠体2Bの先端側縦枠7は、ベランダの固定位置にある手摺りTの摺り支柱12に解放可能に固定される。
また、方立26内には、図8に示すように、角筒形の支柱27が上下方向に貫通するように取り付けてあって、この支柱27の下端はベランダの床面Fに接地され、支柱27の上端はベランダの天井面N(上階側のベランダの下面でもある)に押し付けられている。この支柱27は、固定枠体2Aの先端側の縦枠7を支持すると共に、可動枠体2Bの基端側の縦枠6を支持して、パーティション1全体を安定良く設置できるようにするもので、図8に示すように、方立26、固定枠体2Aの先端側縦枠7、及び方立26に取り付ける固定用取付枠25と一緒にボルト28及びナット29で一体連結されている。
このパーティション11において、可動枠体2Bの先端側縦枠7を手摺りTの摺り支柱12に解放可能に固定する構造については、前述したパーティション1の構造と全く同じであるため、詳細な図示及び説明は省略するが、パーティション1を示す図4〜図6を参照して簡単に説明すると、手摺り支柱12側には、先端部に締付ナット15を螺着した固定ボルト14を回転不能に突設しておき、このボルト14と対向する可動枠体2Bの先端側縦枠7には、コ字形連結枠16を、手摺り支柱12に対して進退移動可能に固定用ネジ17により固定し、連結枠16の前壁16bには固定ボルト14と対向する位置に締付ナット15が挿通可能なナット挿通孔18を設け、前壁16bの内側面側には、前壁16bのナット挿通孔18に合致するナット挿通孔20とこれの上側に固定ボルト14が嵌合可能なボルト嵌合孔21とを連通形成したスライド板22を、上下スライド可能に設けると共に、スライド板22の上端部には、ボルト嵌合孔21が前壁16b側のナット挿通孔18と対向する位置で前壁16bの上端に係止する係止板部22aを設けている。
しかして、可動枠体2Bの先端側縦枠7を手摺り支柱12に連結固定するには、パーティション1と全く同様に、可動枠体2Bの先端側縦枠7が手摺りT側の固定ボルト14に対向する位置で連結枠16を前進させて、前壁16bのナット挿通孔18と、スライド板22を引き上げて前壁16bのナット挿通孔18に合致させたナット挿通孔20とを、固定ボルト14と共に締付ナット15に嵌挿させた状態から、スライド板22を下ろしてボルト嵌合孔21を固定ボルト14に嵌合し、締付ナット15を締め付けてスライド板22を連結枠16に固定し、そして固定用ネジ17を締め付けることによって、連結枠16を枠体2の先端側縦枠7に固定し、これによってパーティション1は、図8に示すように、手摺りTの長手方向と直交し、可動枠体2Bの先端側縦枠7が手摺り支柱12に連結された使用状態に固定される。
このパーティション11は、床Fの幅が広い、例えば1800mm幅のベランダやバルコニーに使用される。この場合、固定枠体2Aの幅は500mm程度、可動枠体2Bの幅は1200mm程度とされる。
図10は、上述したパーティション1,11の取付構造に使用されるヒンジ10の構造を示すもので、(a) はパーティション1,11が開いた時の取付構造、(b) は閉じた時の取付構造であり、(c) はヒンジ10を分解した状態を示す。このヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠25の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部30をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部30aと切除部30oとを交互に形成する一方、同じくアルミ押出形材からなる枠体2,2Bの基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部31をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部31aと切除部31oとを交互に形成し、しかして固定用取付枠25側のヒンジ用筒部30aを基端側縦枠6側の切除部31oに嵌合すると共に、基端側縦枠6側の筒部31aを固定用取付枠25側の切除部30oに嵌合し、これら双方のヒンジ用筒部30a,31a・・・に金属製のヒンジ用軸32を挿通することによって形成される。
このように形成されるヒンジ10によれば、ヒンジ用筒部30a,31aが、固定用取付枠25及び枠体2,2Bの基端側縦枠6と夫々一体に形成されるから、製作が容易となる。また、ヒンジ用筒部30a,31aの形成にあたって、ヒンジ用筒部30aは、固定用取付枠25の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部30をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除することにより形成し、またヒンジ用筒部31aは基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部31をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除することにより形成したものであるが、夫々の筒状部30,31が断面円形ではなく、断面略C字形であることから、筒状部30a,31aの形成が容易となる。この理由を以下に説明する。
例えば、固定用取付枠25の断面略C字形の筒状部30について、図13を参照して説明すると、先ず(a) に示すように、筒状部30には長手方向一定間隔Hおきに適当なカッター等によって断面円弧状に切れ目Kを入れる。この後、切れ目K,K間の筒状部分に対し、プレス加工により矢印方向に剪断力を作用させることで、切れ目K,K間の筒状部分がその根元部から切断されて前方へ飛ばされ、(b) に示すように切除部31oを形成し、その両側にヒンジ用筒部30aを形成する。これは、筒状部30が断面略C字形であるために簡単に切除部31oを形成できるのであって、仮に、固定用取付枠25の一側端部に設けられた筒状部が断面円形状であれば、その円形効果によって、切れ目K,Kとの間に剪断荷重を加えても筒状部分が潰されるような状態になるだけで、切除できない。
尚、図10の(a) ,(b) には、ヒンジ10によってパーティション1の枠体2の基端側縦枠6を躯体壁W側に枢着する場合と、ヒンジ10によってパーティション11の可動枠体2Bを固定枠体2Aの方立26側に枢着する場合とを図示している。
図11は、他の実施形態によるヒンジ10の構造を示すもので、(a) はパーティション1,11が開いた時の取付構造、(b) は閉じた時の取付構造であり、(c) はヒンジ10を分解した状態を示す。このヒンジ10は、アルミ押出形材からなる固定用取付枠33の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部34の付け根側壁部35を、その長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓36を形成する一方、アルミ押出形材からなるパーティション1の枠体2又はパーティション11の可動枠体2Bの基端側縦枠6の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部38をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部38aと切除部38oとを交互に形成し、しかして基端側縦枠6側の各ヒンジ用筒部38aを、固定用取付枠33側の長窓36に嵌め入れてヒンジ用丸軸部34を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部38aとヒンジ用丸軸部34との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39を挿入することによって形成する。図12の(a) 〜(d) は、上記組み付け手順を図示したものである。
上記した図11及び図12に示すようなヒンジ10は、ヒンジ用筒部38aが、パーティション1の枠体2又はパーティション11の可動枠体2Bの夫々の基端側縦枠6と一体に形成され、またヒンジ用丸軸部34が固定用取付枠33と一体に形成されるから、ヒンジの製作が容易となる。またこの場合、先端側縦枠7に形成される筒状部38が断面円形ではなく、断面略C字形であるため、図13によって説明したようにヒンジ用筒状部30aの形成が簡単容易となる。また、このヒンジ10は、中心側のヒンジ用丸軸部34と、この丸軸部34に嵌合される断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸39と、この径小筒状中間ヒンジ軸39に嵌合される断面略C字形の径大筒状部38とからなるため、枢着部分が頑強となる。
W 躯体壁
1,11 パーティション
2 枠体
2A 固定枠体
2B 可動枠体
3,4 横枠
6 基端側縦枠
7 先端側縦枠
9 ボード
10 ヒンジ
T 手摺り
12 手摺り支柱
14 固定ボルト
15 締付ナット
16 コ字形連結枠
17 固定用ネジ
18 ナット挿通孔
20 ナット挿通孔
21 ボルト嵌合孔
22 スライド板

Claims (9)

  1. 上下横枠及び左右縦枠を含む枠体にボードを取り付けてなるパーティションの枠体の一方の基端側縦枠を建物躯体側にヒンジによって枢着し、他方の先端側縦枠をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、
    枠体の先端側縦枠を手摺り側の固定位置に対向位置させた時に先端側縦枠の先端面と固定位置との間に所要間隔を設けるようにし、手摺り側の固定位置には先端部に締付ナットを螺着した固定ボルトを回転不能に突設し、このボルトと対向する先端側縦枠に、この縦枠を両側から挟む両側壁と前壁とからなるコ字形連結枠を、前記固定位置に対して進退移動可能に固定用ネジで固定し、連結枠の前壁には固定ボルトと対向する位置に締付ナットが挿通可能なナット挿通孔を設け、前壁の内側面側には、前記ナット挿通孔に合致するナット挿通孔とこれの上側に固定ボルトが嵌合可能なボルト嵌合孔とを連通形成したスライド板を上下スライド可能に設けると共に、スライド板の上端部には、ボルト嵌合孔が前壁側のナット挿通孔と対向する位置で前壁の上端に係止する係止板部を設け、しかして枠体の先端側縦枠が手摺り側の固定位置に対向する位置で連結枠を前進させて、前壁のナット挿通孔と、スライド板を引き上げて前壁のナット挿通孔に合致させたナット挿通孔とを、固定ボルトと共に締付ナットに嵌挿させた状態からスライド板を下ろしてボルト嵌合孔を固定ボルトに嵌合し、締付ナットを締め付け、固定用ネジを締め付けて連結枠を先端側縦枠に固定するようにしたパーティションの取付方法。
  2. 上下横枠及び左右縦枠を含む固定枠体にボードを取り付け、上下横枠及び左右縦枠を含む可動枠体にボードを取り付け、固定枠体の一方の縦枠を建物躯体側に固定し、その他方の縦枠に可動枠体の一方の基端側縦枠をヒンジによって枢着し、その他方の先端側縦枠をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、
    可動枠体の先端側縦枠を手摺り側の固定位置に対向位置させた時に先端側縦枠の先端面と固定位置との間に所要間隔を設けるようにし、手摺り側の固定位置には先端部に締付ナットを螺着した固定ボルトを回転不能に突設し、このボルトと対向する先端側縦枠に、この縦枠を両側から挟む両側壁と前壁とからなるコ字形連結枠を、前記固定位置に対して進退移動可能に固定用ネジで固定し、連結枠の前壁には固定ボルトと対向する位置に締付ナットが挿通可能なナット挿通孔を設け、前壁の内側面側には、前記ナット挿通孔に合致するナット挿通孔とこれの上側に固定ボルトが嵌合可能なボルト嵌合孔とを連通形成したスライド板を上下スライド可能に設けると共に、スライド板の上端部には、ボルト嵌合孔が前壁側のナット挿通孔と対向する位置で前壁の上端に係止する係止板部を設け、しかして可動枠体の先端側縦枠が手摺り側の固定位置に対向する位置で連結枠を前進させて、前壁のナット挿通孔と、スライド板を引き上げて前壁のナット挿通孔に合致させたナット挿通孔とを、固定ボルトと共に締付ナットに嵌挿させた状態からスライド板を下ろしてボルト嵌合孔を固定ボルトに嵌合し、締付ナットを締め付け、固定用ネジを締め付けて連結枠を先端側縦枠に固定するようにしたパーティションの取付方法。
  3. 固定枠体の前記他方の縦枠側には、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱を取り付けてなる請求項2に記載のパーティションの取付方法。
  4. 前記コ字形連結枠を先端側縦枠に固定する固定用ネジは、先端側縦枠に取り付けられたナット部材に螺合するイタズラ防止ネジからなる請求項1〜3の何れかに記載のパーティションの取付方法。
  5. 前記ヒンジは、アルミ押出形材からなる固定用取付枠の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部と切除部とを交互に形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠側の一側端部に設けられた断面略C字形筒状部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部と切除部とを交互に形成し、固定用取付枠側のヒンジ用筒部を基端側縦枠側の切除部に嵌合すると共に、基端側縦枠側のヒンジ用筒部を固定用取付枠側の切除部に嵌合し、これらのヒンジ用筒部にヒンジ用軸を挿通することによって形成した請求項1〜4の何れかに記載のパーティションの取付方法。
  6. 前記ヒンジは、アルミ押出形材からなる固定用取付枠の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部の付け根側壁部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠側の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部と切除部とを交互に形成し、基端側縦枠側の各ヒンジ用筒部を、固定用取付枠側の長窓に嵌め入れてヒンジ用丸軸部を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部とヒンジ用丸軸部との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸を挿入することによって形成した請求項1〜4の何れかに記載のパーティションの取付方法。
  7. 上下横枠及び左右縦枠を含む枠体にボードを取り付けてなるパーティションの枠体の一方の基端側縦枠を建物躯体側にヒンジによって枢着し、他方の先端側縦枠をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、
    前記ヒンジは、アルミ押出形材からなる固定用取付枠の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部の付け根側壁部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠側の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部と切除部とを交互に形成し、基端側縦枠側の各ヒンジ用筒部を、固定用取付枠側の長窓に嵌め入れてヒンジ用丸軸部を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部とヒンジ用丸軸部との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸を挿入することによって形成したパーティションの取付方法。
  8. 上下横枠及び左右縦枠を含む固定枠体にボードを取り付け、上下横枠及び左右縦枠を含む可動枠体にボードを取り付け、固定枠体の一方の縦枠を建物躯体側に固定し、その他方の縦枠に可動枠体の一方の基端側縦枠をヒンジによって枢着し、その他方の先端側縦枠をベランダ等の手摺り側に解放可能に固定するようにしたパーティションの取付方法であって、
    前記ヒンジは、アルミ押出形材からなる固定用取付枠の一側端部に設けられたヒンジ用丸軸部の付け根側壁部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して長窓を形成する一方、アルミ押出形材からなる基端側縦枠側の一側端部に設けられた断面略C字形の径大筒状部をその長手方向一定間隔おきに所定長さ切除して、ヒンジ用筒部と切除部とを交互に形成し、基端側縦枠側の各ヒンジ用筒部を、固定用取付枠側の長窓に嵌め入れてヒンジ用丸軸部を中心に回動可能とした状態で、これらヒンジ用筒部とヒンジ用丸軸部との間に、断面略C字形の径小筒状中間ヒンジ軸を挿入することによって形成したパーティションの取付方法。
  9. 固定枠体の前記他方の縦枠側には、下端がベランダ等の床面に接地され、上端がベランダ等の天井面に当接される支柱を取り付けてなる請求項8に記載のパーティションの取付方法。
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