JP5910578B2 - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼の連続鋳造方法に関し、詳しくは、タンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔の一部を構成する上ノズルを介して溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に不活性ガスを吹き込みながら溶鋼を連続鋳造する鋼の連続鋳造方法に関する。
鋼の連続鋳造においては、溶鋼を酸化させることなくタンディッシュから鋳型へ供給するために、浸漬ノズルを使用している。また、浸漬ノズルからの溶鋼排出流量を制御するために、通常、固定板及び摺動板からなるスライディングゲートを使用している。浸漬ノズルの内壁には、溶鋼中に懸濁するアルミナ(Al23)などの非金属介在物が付着し、その付着量は鋳造時間の経過に伴って増大し、付着量が多い場合には、浸漬ノズルの閉塞を引き起こし、鋳造を停止しなければならない場合も発生する。
そこで、この浸漬ノズルの閉塞を防止するために、タンディッシュ内に堰を設けてアルミナなどの非金属介在物の浮上分離を促進させたり、スライディングゲートの上方に配置された、タンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔の一部を構成する上ノズル、或いは、スライディングゲートから、アルゴンガスなどの不活性ガスを溶鋼中に吹き込むことによって浸漬ノズル内を洗浄したりして、浸漬ノズル内壁への非金属介在物の付着を防止している。
このうちで、浸漬ノズル内壁への非金属介在物の付着防止効果が顕著であることから、上ノズルやスライディングゲートからアルゴンガスなどの不活性ガスを溶鋼中に吹き込む方法が一般的に行われており、種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、スライディングゲートの固定板に0.4〜1.0mm及び0.1〜0.4mmの大小2種類のガス吹き込み貫通孔を設け、鋳造中には、0.1〜0.4mmのガス吹き込み貫通孔から5〜15NL/minの不活性ガスを吹き込んで、浸漬ノズルの閉塞を防止する方法が提案されている。
特許文献2には、上ノズルに配置したポーラス煉瓦からアルゴンガスを吹き込む際に、アルゴンガスの吹き込み流量を3.0〜5.0NL/溶鋼−トンとして鋳造速度に応じて変更する方法が提案されている。
特許文献3には、上ノズルの外周から内周に貫通する直径が300μm以下のガス吹き込み貫通孔を上下複数段に分けて設置し、ガス吹き込み貫通孔の各段ごとに独立して不活性ガス流量を制御可能な上ノズルが提案されている。また、この上ノズルを使用することで、ガス背圧を0.7〜0.9kgf/cm2に維持したまま、3.0〜5.0NL/minの不活性ガスを10チャージ以上連続して吹き込むことが可能になるとしている。
特許文献4には、上ノズル、スライディングゲートの固定板、浸漬ノズルの3箇所から窒素ガスを含有するガスを吹き込む際に、上ノズルからは、ガス背圧を約10〜15psi(0.703〜1.055kgf/cm2)として8〜12NL/min、スライディングゲートの固定板からは、ガス背圧を約12〜20psi(0.844〜1.406kgf/cm2)として2〜6NL/min、浸漬ノズルからは、ガス背圧を約1.5〜5.0psi(0.105〜0.352kgf/cm2)として2〜6NL/minのガスを吹き込む連続鋳造方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1〜4を適用して鋳造された鋳片から熱間圧延によって製造される鋼製品では、HIC試験(HIC:水素誘起割れ)において、鋼製品の表面側(鋳片表層部に相当する部位)でHICが発生することがあった。
ここでHICとは、サワーガス環境で使用されるラインパイプ材などにおいて、腐食反応によって鋼内部に侵入した水素が鋼中の酸化物や炭窒化物などの非金属介在物の周囲に拡散・集積し、その内圧によって発生する割れであり、連続鋳造鋳片の厚み中心部の中心偏析に相当する部位で発生することが知られている。尚、HIC試験とは、CH3COOHを添加したNaCl水溶液にH2Sを飽和させたpH=1.0〜5.0の試験溶液中に試験片を96時間浸漬させ、その後、試験片の板厚方向に超音波探傷してHICの発生の有無を調査する試験である。
本発明者らは、鋳片表層部に相当する位置で発生するHICの発生機構について試験・調査した。
試験は、HIC試験にて鋳片表層部に相当する部位で発生したHICの部位に残存するガス成分をガスクロマトグラフィーにて分析した。その結果、HICが発生した部位に残存するガス成分は、アルゴンガスが主たる成分であることが判明した。つまり、HICの発生は、溶鋼中に吹き込まれたアルゴンガスなどの不活性ガスの一部が、鋳型内溶鋼中を浮上中に凝固シェルに捕捉され、気泡として鋳片内に残留したものが原因であることが判明した。
即ち、特許文献1〜4は、吹き込み条件が適切ではなく、上ノズルや浸漬ノズルなどから溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に吹き込まれたアルゴンガスなどの不活性ガスが鋳片に気泡として捕捉される。つまり、溶鋼に混合して浸漬ノズルから鋳型内に排出された不活性ガスの気泡は、溶鋼との比重差の関係から鋳型内溶鋼湯面に大部分が浮上するが、一部の気泡は、溶鋼を浮上中に鋳片の凝固シェルに捕捉され、そのまま気泡として鋳片内に残留する。
この鋳片内に残留した気泡は、熱間圧延後も圧着されず、また、未圧着の気泡の周辺には、ニオブ(Nb)やチタン(Ti)の炭窒化物などの粗大な非金属介在物が存在しており、この粗大な非金属介在物を起点としてHICが発生する。このHICは、カルシウム(Ca)処理により、非金属介在物の形態制御を施した耐HIC対策鋼であっても発生する。
特開昭61−20659号公報 特開平2−37948号公報 実開平2−16252号公報 特開2000−79453号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、タンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔を流下する溶鋼中に吹き込まれる不活性ガスの鋳片への残留気泡に起因したHICの発生を防止することができると同時に、アルミナなどの非金属介在物の付着による浸漬ノズルの閉塞を防止することのできる鋼の連続鋳造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するべく、鋭意検討・研究を行った。
HICを防止する手段として、特開2000−126851号公報には、上ノズル、スライディングゲート及び浸漬ノズルからの不活性ガスの吹き込みを行わずに連続鋳造することが効果的であることが開示されている。但し、同号公報では、不活性ガスを吹き込まない連続鋳造においては浸漬ノズルの閉塞が問題であるとして、溶鋼中のカルシウム濃度を0.0010〜0.0050質量%として、非金属介在物をCa−Al−O系とし、ノズル閉塞の原因となるアルミナの生成を防止することが必要であるとしている。つまり、カルシウム処理によって、アルミナをCa−Al−O系介在物に形態制御する必要があるとしている。
しかしながら、タンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に不活性ガスを吹き込まない場合には、ガスが溶鋼中を浮上することによる鋳型内での溶鋼攪拌効果が失われるので、鋳型内溶鋼湯面への熱供給が不足する。これにより、モールドパウダーの溶融不良や、鋳型内溶鋼湯面で溶鋼の凝固が発生して、所謂ディッケルと呼ばれる浮沈塊が沈降して鋳片の内部に滞留することによって新たな欠陥が発生する。この欠陥は、鋼製品製造時の圧延加工において、強度不足や内部割れを誘発する重篤な欠陥であり、圧延後の鋼製品は超音波探傷試験で不合格となる。
そこで、本発明者らは、タンディッシュの上ノズルから不活性ガスを吹き込むことを前提として試験・研究した。その結果、或る特定の条件下で不活性ガスを吹き込むことで、吹き込まれる不活性ガスは鋳造される鋳片には残留せず、不活性ガスの鋳片への残留気泡に起因したHICの発生を防止することができるとの知見を得た。また、その場合に、非金属介在物の付着による浸漬ノズルの閉塞も防止できるとの知見も得た。
本発明は上記知見に基づきなされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
[1]連続鋳造におけるタンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔の一部を構成する上ノズルを介して前記溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に不活性ガスを吹き込みながら溶鋼を連続鋳造する鋼の連続鋳造方法であって、前記上ノズルは、外周を鉄皮で被覆され、且つ、外周から内周に貫通する直径が100μm以上400μm以下の複数のガス吹き込み貫通孔を備えており、該上ノズルから2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを、前記溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に吹き込むときのガスの背圧が1.5kgf/cm2(≒147kPa)以上5.0kgf/cm2(≒490kPa)以下となるように、前記ガス吹き込み貫通孔の設置数が設定された前記上ノズルを使用し、該上ノズルを介して前記溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを吹き込むことを特徴とする、鋼の連続鋳造方法。
本発明によれば、外周から内周に貫通する直径が100μm以上400μm以下の複数のガス吹き込み貫通孔を備えた上ノズルを介して、2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを、ガスの背圧が1.5kgf/cm2以上5.0kgf/cm2以下となる条件で溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に吹き込むので、吹き込まれるアルゴンガスや窒素ガスは鋳造される鋳片には残留せず、吹き込まれたガスの鋳片への残留気泡に起因したHIC(水素誘起割れ)の発生を防止することができるとともに、アルゴンガスや窒素ガスの洗浄効果により浸漬ノズル内壁へのアルミナなどの非金属介在物の付着が防止され、浸漬ノズルの閉塞を防止することができる。更に、吹き込まれたガスが鋳型内の溶鋼中を浮上することによって鋳型内溶鋼湯面は攪拌されるので、モールドパウダーの溶融不足や鋳型内溶鋼湯面での溶鋼の凝固が防止され、これらに起因するモールドパウダー性欠陥などが未然に防止される。
本発明が適用されるスラブ連続鋳造設備の鋳型部の概略縦断面図である。 上ノズルの拡大概略縦断面図である。 HIC発生指数とガス吹き込み貫通孔の直径との関係の調査結果を示す図である。 浸漬ノズル閉塞指数及びモールドパウダー性欠陥指数と吹き込みガス流量との関係の調査結果を示す図である。 超音波探傷不合格指数と吹き込みガス流量との関係の調査結果を示す図である。 超音波探傷不合格指数及びモールドパウダー性欠陥指数と吹き込みガスの背圧との関係の調査結果を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、本発明の形態例を示す図であって、本発明が適用されるスラブ連続鋳造設備の鋳型部の概略縦断面図である。
図1において、相対する鋳型長辺8と、この鋳型長辺8に挟持された、相対する鋳型短辺9とを具備した鋳型7の上方所定位置に、外殻を鉄皮11で覆われ、内部を耐火物12で施行されたタンディッシュ10が配置されている。タンディッシュ10の底部には、耐火物12と嵌合する上ノズル13が設置され、そして、上ノズル13の下面に接して、上部固定板18、摺動板19、下部固定板20及び整流ノズル21からなるスライディングゲート15が配置され、更に、スライディングゲート15の下面に接して、下部に一対の吐出孔17を有する浸漬ノズル16が配置され、上ノズル13、スライディングゲート15、浸漬ノズル16から構成される、タンディッシュ10から鋳型7への溶鋼流出孔22が形成されている。
上ノズル13の拡大概略縦断面図を図2に示す。上ノズル13は、耐火物12と接触する側の外周を鉄皮13bで被覆された、中心部に溶鋼流出孔22として内孔を形成する成形煉瓦13aからなり、鉄皮13bは不活性ガス供給配管14と接続されている。また、成形煉瓦13aと鉄皮13bとの間には、均圧室13cが設けられ、この均圧室13cに開口して、成形煉瓦13aには、外周から内周(内孔)に貫通する直径が100μm以上400μm以下の複数のガス吹き込み貫通孔13dが形成されている。即ち、不活性ガス供給配管14から上ノズル13に供給された不活性ガスは、均圧室13cで均圧された後、ガス吹き込み貫通孔13dを介して、上ノズル13の内部の溶鋼流出孔22に吹き込まれるように構成されている。不活性ガスとしては、アルゴンガス(Arガス)若しくは窒素ガス(N2ガス)、またはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを使用する。ガス吹き込み貫通孔13dは、例えば、成形煉瓦13aの成形時に所定の直径の繊維体を成形煉瓦13aの内部に配置し、その後の成形煉瓦13aの焼成時に繊維体を燃焼・消失させることで形成される。
摺動板19は、往復型アクチュエーター(図示せず)と接続されており、往復型アクチュエーターの作動によって、摺動板19は、上部固定板18と下部固定板20との間をこれらの固定板と接触したまま移動する。摺動板19を移動させて、摺動板19と上部固定板18及び下部固定板20とで形成する開口部面積を調整することにより、溶鋼流出孔22を通過する溶鋼量が制御される。
鋳型7の下方には、鋳造される鋳片5を支持するための複数のガイドロール(図示せず)と鋳片5を鋳型7の下方に引き抜くための複数のピンチロール(図示せず)とが設置され、ガイドロール及びピンチロールが設置される範囲は、水スプレーノズル或いはエアーミストスプレノズルが配置された、鋳片5を冷却するための二次冷却帯(図示せず)となっている。本発明を適用するスラブ連続鋳造機は、このようにして構成されている。
このように構成されるスラブ連続鋳造機において、溶鋼1を取鍋(図示せず)からタンディッシュ10に注入し、タンディッシュ10に所定量の溶鋼1を滞在させた状態で、摺動板19を開き、溶鋼流出孔22を介して溶鋼1を鋳型7の内部空間(「キャビティ」ともいう)に注入する。溶鋼1は、浸漬ノズル16の吐出孔17から、鋳型短辺9に向かう吐出流4となって鋳型7に注入される。鋳型7に注入された溶鋼1は鋳型7により冷却され、鋳型7との接触面に凝固シェル2を形成する。そして、鋳型7に所定量の溶鋼1が注入されたなら、吐出孔17を鋳型内の溶鋼1に浸漬した状態でピンチロールを駆動して、外殻を凝固シェル2として内部に未凝固の溶鋼1を有する鋳片5の引き抜きを開始する。引き抜き開始後は鋳型内溶鋼湯面3の位置をほぼ一定位置に制御しながら、鋳造速度を増速して所定の鋳造速度とする。鋳型内溶鋼湯面3の上にはモールドパウダー6を添加する。モールドパウダー6は溶融し、溶融したモールドパウダー6は、溶鋼1の酸化防止剤としての効果や、凝固シェル2と鋳型7との間に流れ込んで潤滑剤としての効果を発揮する。また、不活性ガス供給配管14から、アルゴンガス若しくは窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを上ノズル13に供給し、供給したこれらのガスを、上ノズル13のガス吹き込み貫通孔13dを介して溶鋼流出孔22を流下する溶鋼1に吹き込む。
この場合、溶鋼流出孔22を流下する溶鋼1に吹き込むガス流量を2NL/min以上15NL/min以下の範囲とし、且つ、そのときのガスの背圧を1.5kgf/cm2(≒147kPa)以上5.0kgf/cm2(≒490kPa)以下とする。これは、ガス流量を2NL/min以上15NL/min以下の範囲としたときにガスの背圧が1.5kgf/cm2以上5.0kgf/cm2以下となるように、ガス吹き込み貫通孔13dの設置数を設定し、そのように設定したガス吹き込み貫通孔13dを有する上ノズル13を使用することで実現することができる。尚、ガスの背圧は、不活性ガス供給配管14または均圧室13cにおけるガス圧力であり、厳密には均圧室13cにおけるガス圧力である。
本発明において、上ノズル13に設置するガス吹き込み貫通孔13dの直径を100μm以上400μm以下に限定した理由は、直径が100μm未満では、吹き込んだガスが溶鋼中に残存してしまい、耐HIC性能を劣化させ、一方、直径が400μm超えでは、気泡径が大きすぎて、浸漬ノズル16におけるアルミナ閉塞抑制の効果が少なくなるからである。ガス吹き込み貫通孔13dは、それぞれの直径が100μm以上400μm以下であるならば、直径の異なるガス吹き込み貫通孔13dが1つの上ノズル13に混在しても構わない。
また、本発明において、上ノズル13からのガス吹き込み流量を2NL/min以上15NL/min以下に限定した理由は、以下のとおりである。即ち、ガス吹き込み流量が2NL/min未満では、浸漬ノズル16におけるアルミナ閉塞抑制の効果が殆どなくなるからであり、また、鋳型内での溶鋼1の攪拌効果が低下することで鋳型内溶鋼湯面3への熱供給が低下し、この熱供給の低下に起因する弊害を防止するためである。鋳型内溶鋼湯面3への熱供給が低下することで、モールドパウダー6の溶融不良によってブレークアウトが発生したり、鋳型内溶鋼湯面3で溶鋼1が凝固して生成する、所謂、ディッケルと呼ばれる浮沈塊が沈降して鋳片5の内部に停滞することによって欠陥が発生したりする。一方、ガス吹き込み流量が15NL/minを超えると、吹き込んだガスが溶鋼中に残存してしまい、耐HIC性能を劣化させるのみならず、吹き込んだガスによる溶鋼1の湯暴れが発生し、モールドパウダー6の巻き込みによる欠陥が発生するからである。
また、吹き込みガスの背圧を1.5kgf/cm2以上5.0kgf/cm2以下に限定した理由は、以下のとおりである。即ち、背圧が1.5kgf/cm2未満では、吹き込んだガスが鋳型内で直ちに浮上してしまい、溶鋼中に懸濁するアルミナなどの非金属介在物のガス気泡による浮上・分離の効果が得られなくなるからである。一方、背圧が5.0kgf/cm2を超えると、吹き込んだガスによる溶鋼1の湯暴れが発生し、モールドパウダー6の巻き込みによる欠陥が発生するからである。
以上説明したように、本発明によれば、外周から内周に貫通する直径が100μm以上400μm以下の複数のガス吹き込み貫通孔13dを備えた上ノズル13を介して、2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを、ガスの背圧が1.5kgf/cm2以上5.0kgf/cm2以下となる条件で溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に吹き込むので、吹き込まれるアルゴンガスや窒素ガスは鋳造される鋳片5には残留せず、吹き込まれたガスの鋳片5への残留気泡に起因したHIC(水素誘起割れ)の発生を防止することができるとともに、アルゴンガスや窒素ガスの洗浄効果により浸漬ノズル内壁へのアルミナなどの非金属介在物の付着が防止され、浸漬ノズル16の閉塞を防止することができる。
C:0.05質量%、Si:0.22質量%、Mn:1.14質量%、P:0.010質量%、S:0.0010質量%、Mo:0.20質量%、Ti:0.022質量%、Nb:0.043質量%、Al:0.040質量%、N:0.0050質量%、Ca:0.0030質量%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる代表化学成分の耐HIC対策鋼を溶製し、次いで、溶製した各試験溶鋼を、連続鋳造機を使用し、溶鋼の鋳込み速度をおよそ5トン/minとして、250mm厚、2100mm幅のスラブ鋳片に鋳造した。
この連続鋳造において、ガス吹き込み貫通孔の直径が20μmから500μmである、直径の異なるガス吹き込み貫通孔が形成された上ノズルを使用し、吹き込みガス流量を0〜25NL/minの範囲で変化させてアルゴンガスまたは窒素ガスを吹き込んだ。また、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の設置数を変化させて、上ノズルから吹き込まれるガスの背圧を0〜10.0kgf/cm2の範囲で変化させた。連続鋳造中、浸漬ノズルの閉塞状況を浸漬ノズル閉塞指数を用いて調査した。浸漬ノズル閉塞指数は、{(鋳造末期のスライディングゲートの開度−鋳造初期のスライディングゲートの開度)/(鋳造初期のスライディングゲートの開度)}×100によって求めた。尚、スライディングゲートの開度は、鋳造初期及び末期での溶鋼の鋳込み速度が同一の時点で測定される開度である。
また、得られた各鋳片に対して熱間圧延を施し、その後、製造された圧延鋼板に対して耐HIC評価試験、モールドパウダー性欠陥試験、超音波探傷試験の各評価試験を実施した。
耐HIC評価試験は、0.5%CH3COOHを添加した5%NaCl水溶液にH2Sを飽和させたpH=2.7〜4.0の溶液中に試験片を96時間浸漬したのち、試験片の板厚方向に超音波探傷してHICの有無を調査し、全試験片数に占めるHIC発生片数の百分率をHIC発生指数とした。モールドパウダー性欠陥試験は、圧延鋼板の検査においてモールドパウダー性欠陥の有無を判断し、全試験片数に占める、モールドパウダー性欠陥発生片数の百分率をモールドパウダー性欠陥指数とし、このモールドパウダー性欠陥指数で評価した。また、超音波探傷試験は、超音波探傷での欠陥発生本数の超音波探傷試験の実施本数に対する百分率を超音波探傷不合格指数とし、この超音波探傷不合格指数で評価した。
上ノズルからのアルゴンガスまたは窒素ガスの吹き込み流量を5NL/minの一定とし、且つ、上ノズルから吹き込まれるガスの背圧を1.5kgf/cm2の一定とし、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径を20〜500μmと変化させ、耐HIC評価試験によるHIC発生指数とガス吹き込み貫通孔の直径との関係を調査した。図3に調査結果を示す。
図3に示すように、上ノズルからのアルゴンガスまたは窒素ガスの吹き込み流量を5NL/minの一定とし、且つ、そのときのガスの背圧を1.5kgf/cm2の一定とした場合には、圧延鋼板のHIC発生指数は、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径が大きくなるほど低下し、ガス吹き込み貫通孔の直径が100μm以上の領域においてはHICの発生は皆無であった。
即ち、図3に示す結果から、HICの発生を防止するためには、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径を100μm以上とする必要であることがわかった。但し、前述したように、ガス吹き込み貫通孔の直径が400μmを超えると、気泡径が大きすぎて、浸漬ノズルにおけるアルミナ閉塞抑制の効果が少なくなる。
上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径を300μmの一定とし、且つ、上ノズルから吹き込まれるガスの背圧を1.5kgf/cm2の一定とし、上ノズルから吹き込むアルゴンガスまたは窒素ガスの流量を0〜25NL/minに変化させ、鋳造中の浸漬ノズル閉塞指数及び圧延後のモールドパウダー性欠陥指数と吹き込みガス流量との関係を調査した。図4に調査結果を示す。
図4に示すように、浸漬ノズル閉塞指数は、吹き込みガス流量が2NL/min未満では、増加する傾向にあるが、2NL/min以上の領域ではゼロであった。また、モールドパウダー性欠陥指数は、吹き込みガス流量が2〜15NL/minの範囲はゼロであるが、15NL/minを超えると増加する傾向であった。一方、吹き込みガス流量が2NL/min未満では、鋳型内溶鋼湯面への熱供給が不足し、モールドパウダーの溶融不良が発生し、モールドパウダー性欠陥指数が発生した。
即ち、図4に示す結果から、浸漬ノズルの閉塞防止及びモールドパウダー性欠陥を防止するためには、上ノズルから吹き込むガス流量は、2〜15NL/minの範囲内とする必要のあることがわかった。
上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径を300μmの一定とし、且つ、上ノズルから吹き込まれるガスの背圧を1.5kgf/cm2の一定とし、上ノズルから吹き込むアルゴンガスまたは窒素ガスの流量を0〜25NL/minに変化させ、圧延後の鋼板での超音波探傷不合格指数と吹き込みガス流量との関係を調査した。図5に調査結果を示す。
図5に示すように、上ノズルのアルゴンガス流量及び窒素ガス流量が2NL/min未満の場合には、鋳型内溶鋼湯面での攪拌効果が低下し、これにより鋳型内溶鋼湯面への熱供給が低下し、モールドパウダーの溶融不良や、鋳型内溶鋼湯面で溶鋼が凝固してしまう現象が発生し、超音波探傷欠陥が増加する傾向にあることが判明した。
即ち、図5に示す結果から、超音波探傷欠陥を防止するためには、上ノズルから吹き込むガス流量は、2NL/min以上とする必要のあることがわかった。
上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径を300μmの一定とし、且つ、上ノズルから吹き込むアルゴンガスまたは窒素ガスの流量を5NL/minの一定とし、上ノズルから吹き込まれるガスの背圧を0.4〜10kgf/cm2に変化させ、圧延後の鋼板での超音波探傷不合格指数と吹き込みガスの背圧との関係、及び、圧延後のモールドパウダー性欠陥指数と吹き込みガスの背圧との関係を調査した。図6に調査結果を示す。
図6に示すように、吹き込みガスの背圧が1.5kgf/cm2未満では、溶鋼中に懸濁するアルミナなどの非金属介在物のガス気泡による浮上・分離の効果が得られなくなり、超音波探傷欠陥が増加する傾向であるが、1.5kgf/cm2以上ではゼロであった。また、モールドパウダー性欠陥指数は、吹き込みガス流量の背圧が5kgf/cm2以下ではゼロであるが、5kgf/cm2を超えると増加する傾向であった。
即ち、図6に示す結果から、超音波探傷欠陥を防止し、且つ、モールドパウダー性欠陥を防止するためには、上ノズルから吹き込むガスの背圧は、1.5〜5.0kgf/cm2の範囲内とする必要のあることがわかった。
実施例1に示す代表化学成分の耐HIC対策鋼を溶製し、溶製した各試験溶鋼を、連続鋳造機を使用し、溶鋼の鋳込み速度をおよそ5トン/minとして、250mm厚、2100mm幅のスラブ鋳片に鋳造した。鋳造された各鋳片に対して熱間圧延を施して圧延鋼板とした。
連続鋳造では、本発明の範囲内となる条件で上ノズルからアルゴンガス(Arガス)または窒素ガス(N2ガス)を吹き込んで行う試験(本発明例)と、上ノズルからガスを吹き込まずに連続鋳造する試験(比較例)、及び、本発明の範囲外となる条件で上ノズルからアルゴンガスを吹き込んで行う試験(比較例)とを実施した。
各試験において、実施例1と同様に、連続鋳造中での浸漬ノズルの閉塞状況の調査、及び、圧延鋼板での耐HIC評価試験、モールドパウダー性欠陥試験、超音波探傷試験の各評価試験を実施した。表1に、各試験での鋳造条件、上ノズルからのガス吹き込み条件、及び、各種評価試験の結果を示す。
Figure 0005910578
表1に示すように、試験No.1〜10の本発明例では、浸漬ノズル閉塞指数、HIC発生指数、モールドパウダー性欠陥指数、超音波探傷不合格指数の全てにおいて指数はゼロであった。
これに対して、上ノズルからのガス吹き込みを行わない試験No.11、及び、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径が本発明の範囲外である試験No.12〜15、19、20では、浸漬ノズル閉塞指数、HIC発生指数、モールドパウダー性欠陥指数、超音波探傷不合格指数のいずれかで本発明例よりも劣る結果であった。
上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径が本発明の範囲内であるものの、ガス流量が本発明の範囲外である試験No.16〜18では、モールドパウダー性欠陥指数が高位であり、更に、ガス流量が少ない場合は浸漬ノズル閉塞指数が高位であり、ガス流量が多い場合はHIC発生指数が高位であった。また、上ノズルのガス吹き込み貫通孔の直径及びガス流量が本発明の範囲内であるものの、ガスの背圧が本願発明の範囲よりも低い試験No.21〜23では、浸漬ノズル閉塞指数及び超音波探傷不合格指数が高位であった。
1 溶鋼
2 凝固シェル
3 鋳型内溶鋼湯面
4 吐出流
5 鋳片
6 モールドパウダー
7 鋳型
8 鋳型長辺
9 鋳型短辺
10 タンディッシュ
11 鉄皮
12 耐火物
13 上ノズル
13a 成形煉瓦
13b 鉄皮
13c 均圧室
13d ガス吹き込み貫通孔
14 不活性ガス供給配管
15 スライディングゲート
16 浸漬ノズル
17 吐出孔
18 上部固定板
19 摺動板
20 下部固定板
21 整流ノズル
22 溶鋼流出孔

Claims (1)

  1. 連続鋳造におけるタンディッシュから鋳型への溶鋼流出孔の一部を構成する上ノズルを介して前記溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に不活性ガスを吹き込みながら、カルシウム処理を施した耐HIC対策鋼の溶鋼を連続鋳造する鋼の連続鋳造方法であって、
    前記上ノズルは、外周を鉄皮で被覆され、且つ、外周から内周に貫通する直径が100μm以上400μm以下の複数のガス吹き込み貫通孔を備えており、該上ノズルから2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを、前記溶鋼流出孔内を流下する溶鋼中に吹き込むときのガスの背圧が1.5kgf/cm2(≒147kPa)以上5.0kgf/cm2(≒490kPa)以下となるように、前記ガス吹き込み貫通孔の設置数が設定された前記上ノズルを使用し、
    該上ノズルを介して前記溶鋼流出孔内を流下する、カルシウム処理を施した耐HIC対策鋼の溶鋼中に2NL/min以上15NL/min以下のアルゴンガス、窒素ガスまたはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを吹き込むことを特徴とする、鋼の連続鋳造方法。
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