JP5909506B2 - 水浄化装置および消毒液製造装置 - Google Patents
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Description
また、水を浄化する方法として、陽極と陰極との間に電圧を印加して水の浄化する方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、不純物が少なく電解質を加えていない被処理水を、低い印加電圧で浄化することができる水浄化装置を提供する。
また、本発明の水浄化装置は、消毒液製造装置とすることもできる。
本発明によれば、第1および第2電極の間隔を0.5mm以上とすることにより、第1電極と第2電極との間に固形物が詰まりリーク電流が流れることを抑制することができる。
また、本発明の発明者が行った実験により第1および第2電極の間隔を5mm以下とすることにより、不純物が少なく電解質を加えていない被処理水に浸漬した第1電極と第2電極との間に電流を流すことができ、被処理水を浄化することができることが確認された。
また、本発明によれば、電解質を添加することなく水を浄化することができるため、電解質が電極表面に析出することを抑制することができる。
さらに、本発明によれば、第1電極の表面または第2電極の表面において過酸化水素やオゾンなどの活性種を発生させることができるため、過酸化水素やオゾンなどの酸素系除菌消毒剤を含む消毒液を製造することができる。なお、過酸化水素またはオゾンを発生させることができることは、発明者が行った実験により確かめられた。なお、酸素系除菌消毒剤は、塩素系消毒剤に比べ残留性が少なく、有害な塩素系有機物の生成がない。
なお、本発明の水浄化装置は、消毒液製造装置とすることもできる。
このような構成によれば、第1および第2電極間に電圧を印加することにより、流路を流れる被処理水を浄化することができる。
本発明の水浄化装置において、第1および第2電極は、それぞれワイヤ形状またはロッド形状であることが好ましい。
このような構成によれば、実質的に平行に配置した第1電極と第2電極との間を前記流路とすることができる。また、このような第1電極および第2電極からなる電極対を多数並べることにより、水浄化装置の浄化能力を高くすることができる。また、第1電極および第2電極の表面積を大きくすることができ、水浄化装置の浄化能力を高くすることができる。また、第1電極と第2電極を実質的に平行に配置することにより、電極間隔が狭くなる部分が生じるのを抑制することができ、電流が局所的に流れるのを抑制することができる。また、第1電極および第2電極に高い直線性を有するものを用いることにより、第1電極と第2電極の間隔を実質的に一定にすることができ、特定箇所に電流が集中するのを抑制することができる。
このような構成によれば、第1電極と第2電極との間に電圧を印加することにより、流路を流れる被処理水を浄化することができ、流路が曲折した流路とすることにより、被処理水が第1電極または第2電極に接触または近づく確率を高くすることができ、被処理水を効率よく浄化することができる。
本発明の水浄化装置において、第1および第2電極は、それぞれ板状であることが好ましい。
このような構成によれば、板状の第1電極および第2電極を並べることにより、前記流路を形成することができる。
このような構成によれば、流路形成部材を並べることにより前記流路を形成することができ、第1電極と第2電極との間に電圧を印加することにより、前記流路を流れる被処理水を浄化することができる。また、第1電極と第2電極とを膜として設けるため、少ない電極材料で第1電極および第2電極を形成することができる。また、第1電極または第2電極を平坦度の高い流路形成部材の上に膜として設けることができ、第1電極または第2電極の表面を平坦にすることができる。このことにより、第1電極または第2電極の平坦性、均一性を向上させることができる。また、第1電極と第2電極の平行性も向上させることができ、特定箇所に電流が集中するのを抑制することができる。
本発明の水浄化装置において、前記流路は、複数の分岐点および複数の合流点を有することが好ましい。
このような構成によれば、前記流路を流れる被処理水が電極に接触または近づく確率を高くすることができ、水浄化装置の浄化能力を高くすることができる。
このような構成によれば、短冊形状の流路形成部材を並べることにより、前記流路を形成することができる。また、容易に、第1電極と第2電極の間隔が一定になるように設けることができる。
本発明の水浄化装置において、第1および第2電極のうち一方は、1つの流路形成部材の1つの面上に設けられ、他方は、前記1つの面の裏の面上に設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、流路形成部材を間隔をおいて積重させ、隣接する2つの流路形成部材に含まれる第1電極と第2電極との間に電圧を印加することにより、前記流路を流れる被処理水を浄化することができる。
このような構成によれば、流路形成部材を間隔をおいて積重させ、隣接する2つの流路形成部材に含まれる第1電極と第2電極との間に電圧を印加することにより、前記流路を流れる被処理水を浄化することができる。
本発明の水浄化装置において、前記流路形成部材は、短冊形状であり、前記複数の流路形成部材は、縦方向に並列に間隔をおいて並べられた短冊形状の前記流路形成部材と、横方向に並列に間隔をおいて並べられた短冊形状の前記流路形成部材とが交互に積重された構造を有することが好ましい。
このような構成によれば、複数の分岐点および複数の合流点を有する前記流路を形成することができ、前記流路を流れる被処理水が第1電極又は第2電極に接触又は近づく確率を高くすることができる。このことにより、水浄化装置の浄化能力を高くすることができる。また、第1電極と第2電極を実質的に平行に設置することができ、特定箇所に電流が集中することを抑制することができる。
このような構成によれば、前記流路を流れる被処理水が第1電極又は第2電極に接触又は近づく確率を高くすることができる。このことにより、水浄化装置の浄化能力を高くすることができる。
本発明の水浄化装置において、前記浄化槽および前記複数の流路形成部材は、前記浄化槽の一部および前記流路形成部材を含む浄化ユニットが積重する構造を有することが好ましい。
このような構成によれば、水浄化装置を構成する浄化ユニットの数を調整することにより、水浄化装置の浄化能力を変更することができる。
本発明の水浄化装置において、第1電極が陽極となるように第1および第2電極に直流電圧を印加できる電源回路をさらに備えることが好ましく、第1電極は、白金からなることが好ましい。
このような構成によれば、第1電極と第2電極との間に電圧を印加することにより、被処理水を浄化することができる。
図1、2、4、7は本発明の一実施形態の水浄化装置又は消毒液製造装置の構成を示す概略断面図である。また、図3は、図2の点線A−Aにおける水浄化装置又は消毒液製造装置の概略断面図であり、図5は、図4の点線B−Bにおける水浄化装置又は消毒液製造装置の概略断面図である。
本実施形態の水浄化装置23又は消毒液製造装置は、浄化槽1(水槽)と、第1電極3および第2電極4からなりその間に直流電圧が印加される少なくとも1つの電極対5とを備え、電極対5は、浄化槽1(水槽)内に設けられ、電極対5に含まれる第1および第2電極3、4は、間隔が0.5mm以上5mm以下となるように設けられたことを特徴とする。
以下、本実施形態の水浄化装置23又は消毒液製造装置について説明する。
浄化槽1は、被処理水を浄化するための水槽である。また、本実施形態の水浄化装置23が消毒液製造装置となる場合、浄化槽1は消毒液を製造する水槽となる。浄化槽1は、被処理水を溜めるまたは流すことができれば特に限定されない。浄化槽1は、例えば、金属製、樹脂製、強化プラスチック製、ガラス製、陶器製である。
浄化槽1は、その内部に第1電極3および第2電極4からなる電極対5を備える。
また、図1のように流入口18から浄化槽1内に被処理水を流入させる前に不純物を取り除けるように、フィルター16を設けてもよい。フィルター16は孔径の異なる複数の種類から成っていてもよい。例えば、MF膜やUF膜、RO膜等を使用することができる。このことにより、水浄化装置23の浄化能を向上させることができる。被処理水に含まれる固形物が第1電極3と第2電極4との間に詰まり、第1電極3と第2電極4との間にリーク電流が流れることを防止することができる。
フィルター16のメッシュサイズは、0.1mm以上0.4mm以下であることが好ましい。このことにより、メッシュサイズを0.4mm以下とすることにより、第1電極と第2電極との間に詰まるような固形物をフィルター16により除去することができ、メッシュサイズを0.1mm以上とすることにより、フィルターが詰まり浄化槽1への被処理水の流入が滞ることを抑制することができる。
また、浄化槽1(水槽)において消毒液を製造する場合、フィルター16に精密ろ過膜(MF膜)、限外ろ過膜(UF膜)、逆浸透膜(RO膜)を用いることにより、被処理水に含まれる微粒子や菌体などを除去することができる。このことにより、浄化された被処理水を浄化槽1に供給することができ、第1および第2電極に電圧を印加することにより浄化された被処理水中に過酸化水素やオゾンなどの酸素系除菌消毒剤を生成することができる。このことにより、酸素系除菌消毒液を製造することができる。
浄化槽1(水槽)は、その内部に電気伝導率が1mS/m以下の水を貯溜する又は流通させるように設けられてもよい。このことにより、過酸化水素やオゾンなどの酸素系除菌消毒剤を含む酸素系除菌消毒液を製造することができる。
なお、水の電気伝導率は、水が25℃である場合の電気伝導率とする。
また、浄化槽1は、図7のように、浄化ユニット26が積重することにより形成されてもよい。この場合、隣接する2つの浄化ユニット26間にシール部材28を設けることにより、被処理水が漏れるのを防止することができる。隣接する2つの浄化ユニット26は、接続部材29により、接続することができる。
電極対5は、浄化槽1内に設けられ、電極対5を構成する第1電極3および第2電極4は、間隔(電極間最短距離)が0.5mm以上5mm以下となるように設けられる。また、第1電極3と第2電極4との間隔は、0.5mm以上1mm以下であってもよい。このことにより、被処理水に含まれる不純物が少ない場合や被処理水が浄化された水である場合でも被処理水に電解質を加えずに低電圧で電極間に電流を流すことができる。このため、第1電極3の表面および第2電極4の表面において活性種を発生させることができ、被処理水を浄化することができる又は被処理水から消毒液を製造することができる。第1電極3および第2電極4のうち、陽極となる方において、O2、H2O2、OHラジカル、O3、Oなどの酸化活性種が発生すると考えられる。これらの活性種により、被処理水に含まれる有機物を酸化することができ、被処理水を浄化することができる。また、陽極において発生する過酸化水素、オゾンなどの活性種は酸素系除菌消毒剤となるため、これらの活性種を被処理水中に発生させることにより消毒液を製造することができる。また、陽極において発生する活性種は、塩素系除菌消毒剤に比べ残留性が少なく、有害な塩素系有機物を生成しないという利点を有する。
これらの活性種には、第1電極3または第2電極4の表面を離れて被処理水中に存在することができる活性種もあるが、主に第1電極3または第2電極4の表面に存在する活性種もあると考えられる。第1電極3または第2電極4の表面に存在する活性種は高い活性を有すると考えられるため、被処理水が第1電極3又は第2電極4の表面に接触しやすくすることまたは近づきやすくすることにより、被処理水を効率よく浄化することができる。
また、過酸化水素やオゾンなどの第1電極3または第2電極4の表面を離れて被処理水中に存在することができる活性種を被処理水中に多く生成することにより、除菌能力の高い消毒液を製造することができる。
なお、電極の材料に金属を用いる場合、その表面に不動態皮膜である酸化物膜が形成されていてもよい。
第1電極3と第2電極4は、これらの間に電源回路7により直流電圧が印加されるように設けられる。例えば、第1電極3と電源回路7とを配線12で接続し、第2電極4と電源回路7とを配線12で接続することができる。また、浄化槽1内に複数の電極対5が設けられる場合、これらの電極対5は、並列接続されてもよい。電源回路7は、第1電極3と第2電極4との間に直流電圧を印加できるものであれば特に限定されないが、直流電圧を出力できるものであってもよく、交流電圧を出力するもので配線中に整流ダイオードを備えるものであってもよい。
電源回路7は、太陽電池を備えてもよい。電源回路7が太陽電池を備えることにより、太陽電池の光起電力を第1電極3および第2電極4に供給することができる。このことにより、太陽光エネルギーを利用して、水を浄化すること又は消毒液を製造することが可能になる。
また、第1電極3と第2電極4との間に印加する印加極性を定期的に切り替えることにより、陽極と陰極を切り替えることができる。このことにより、電極対5の寿命を延ばすことができる。特に、第1電極3と第2電極4とが共にチタンを主成分とする電極である場合に好ましい。
また、電源回路7は、時々第1電極3と第2電極4との間に交流電圧を流すことができる。このことにより、第1電極3および第2電極4の付着物を脱離させることができ、第1電極3および第2電極4を長持ちさせることができる。
また、電源回路7は、図1のように第1電極3または第2電極4の一方の端部と配線により接続してもよく、図3のように2つの端部とそれぞれ配線により接続してもよい。特に、第1電極3または第2電極4の形状がワイヤ形状またはロッド形状の場合、その両端に電源回路7が配線により接続することにより、第1電極3または第2電極4の一部が劣化した場合でも、その劣化した部分から先の部分に電気が供給されなくなることを防止することができる。
第1電極3および第2電極4の形状は、特に限定されないが、例えば、ワイヤ形状、ロッド形状、板状、膜状である。
第1電極3および第2電極4は、例えば、図2、3に示したように、ワイヤ形状またはロッド形状を有し、第1電極3に最近接する電極が第2電極4となるように配置され、断面がマトリックス状となるように設けられてもよい。このことにより、第1電極3と第2電極4との間を被処理水が流れる流路9とすることができ、被処理水が第1電極3または第2電極4に接触または近づきやすくすることができる。このことにより、被処理水を効率よく浄化することができ、水浄化装置23の浄化能力を高くすることができる。
また、第1電極3または第2電極4は、高い直線性を有してもよい。このことにより、第1電極3と第2電極4を実質的に平行に配置することができ、電極間距離が狭くなる部分が生じることを抑制することができる。このことにより、電流が局所的に流れるのを抑制することができる。
また、第1電極3と第2電極4との間を被処理水が流れる流路9とすることができ、流路9を流れる被処理水が第1または第2電極3、4に接触または近づきやすくなり、浄化効率を高くすることができる。
図6は、図4、5に示したような水浄化装置23が有する流路9を説明するための説明図である。流入口18から浄化槽1内に流入した被処理水は、第2電極4の間を流れ、第1電極3にぶつかり流れが分岐する。この分岐した流れは第1電極3と第2電極4との間を流れ、他の流れと合流し第1電極3の間を流れ第2電極4にぶつかる。このような流れを繰り返し、排出口19から被処理水が排出される。水浄化装置23がこのような曲折した流路9を有することにより、被処理水が第1電極3または第2電極4に接触または近づく確率を高くすることができ、水浄化装置23の水浄化能力を高くすることができる。
流路形成部材10は、その上に第1電極3または第2電極4を形成することができれば特に限定されないが、例えば、金属製、樹脂製、強化プラスチック製、ガラス製、陶器製である。また、流路形成部材10は、高い平坦度の表面を有してもよい。この表面上に第1電極3または第2電極4を膜として設けることにより、第1電極3または第2電極4が平坦度の高い表面を有することができる。このことにより、第1電極3または第2電極4の平坦性、均一性を向上させることができる。また、第1電極3と第2電極4の平行性も向上させることができ、特定箇所に電流が集中するのを抑制することができる。
流路形成部材10の形状は、例えば、板状または短冊形状である。この場合、例えば、図7に示した水浄化装置23に含まれる第1電極3および第2電極4のように、第1電極3および第2電極4のうちどちらか一方が、流路形成部材10の両主要面上に設けられてもよい。又、例えば、図1に示した水浄化装置23に含まれる第1電極3および第2電極4のように、第1電極3および第2電極4のうち一方が流路形成部材10の1つの主要面上に設けられ、他方が流路形成部材10のもう1つの主要面上に設けられてもよい。
また、図7に示した水浄化装置23において、流入口18から浄化槽1内に流入した被処理水は、流路形成部材10の間を流れ、第1電極3にぶつかり流れが分岐する。この分岐した流れは第1電極3と第2電極4との間を流れ、他の流れと合流し流路形成部材10の間を流れ第2電極4にぶつかる。このような流れを繰り返し、排出口19から被処理水が排出される。水浄化装置23がこのような曲折した流路9を有することにより、被処理水が第1電極3または第2電極4に接触または近づく確率を高くすることができ、水浄化装置23の水浄化能力を高くすることができる。
第1電極3と第2電極4の材料適性を調べるためにメチレンブルー分解実験を行った。
本実験では、まず、水道水中に武藤化学(株)製のメチレン青原液を添加し、約10mg/lのメチレンブルー水溶液を調製した。
このメチレンブルー水溶液に表1に示した陽極と陰極とを浸漬し、陽極と陰極との間に直流電圧を印加することにより、メチレンブルー水溶液が透明になるかどうかを調べた。
このことにより、陽極にPtを用いることにより、メチレンブルーを分解できることが確認された。
次に、陽極および陰極にPt線を用い、メチレンブルー水溶液の電気分解実験を行った。
本実験では、まず、純水中に武藤化学(株)製のメチレン青原液を添加し、約10mg/lのメチレンブルー水溶液を調製した。
Pt線からなる陽極および陰極をこの純水を用いて調製したメチレンブルー水溶液に浸漬し、電極間距離を1mm、5mmまたは10mmとし、電流電圧特性を調べた。
この測定結果を図8に示す。図8から、電極間距離が10mmの場合では、陽極と陰極との間に100Vの電圧を印加しても電流が0.45mA程度しか流れなかったのに対し、電極間距離を5mmの場合では、陽極と陰極との間に100Vの電圧を印加したとき約0.75mAの電流が流れ、電極間距離を1mmの場合では、陽極と陰極との間に100Vの電圧を印加したとき約2.14mAの電流が流れた。このことにより、電極間距離を5mm以下とすることにより、陽極と陰極との間に電流を流すことができることが確認された。
図9に陽極と陰極との間に100Vの電圧を印加して30分、60分、120分それぞれ電気分解実験を行った後のメチレンブルー水溶液の波長664nmの光の透過率のグラフを示す。
図9に示したグラフから、電極間距離を10mmとした場合メチレンブルーの電気分解反応は60分後はほとんど進まず頭打ちとなる傾向にあるが、電極間距離を5mm以下とした場合メチレンブルーの電気分解反応は60分後でも進んでいることがわかる。また、電極間距離を狭くするとメチレンブルーの電気分解反応はより起こりやすくなることがわかる。
図10に示したグラフから電極間距離を10mmとした場合メチレンブルーの電気分解反応はほとんど進まず頭打ちとなる傾向が顕著になっているが、電極間距離を5mm以下とした場合ではメチレンブルーの電気分解反応が進んでいることがわかる。これは印加電圧が25V以下の低電圧でも、電極間距離が5mm以下であれば水の浄化が可能であることを示している。特に、電極間距離を1mmとした場合では更に低電圧での分解浄化効果が顕著であることがわかる。
次に、活性種(オゾンまたは過酸化水素)の生成を確認するために活性種測定実験を行った。活性種の生成確認は、発色試薬により測定した(株式会社共立理化学研究所製パックテストを使用)。
まず、溶質としてNaClとHClとを含む水にステンレスからなる電極対を浸漬し、電極対に電圧を印加した。この場合、電極溶出が生じ電極表面が腐食した。
次に、溶質としてNaClを含む水に金属チタンからなる電極対を浸漬し、電極対に電圧を印加した。その後、電極対を浸漬した水に含まれる活性種を発色試薬により測定した。しかし、活性種の生成は確認できなかった。
次に、溶質としてNaClとHClとを含む水に金属チタンからなる電極対を浸漬し、電極対に電圧を印加した。その後、電極対を浸漬した水に含まれる活性種を発色試薬により測定した。この測定では、活性種の生成が確認された。従って、酸(HCl)の存在によって活性種の生成が促進できることがわかった。
次に、金属チタンからなる電極対を極間距離を狭くして純水に浸漬し、電極対に電圧を印加した。その後、電極対を浸漬した水に含まれる活性種を発色試薬により測定した。この測定では、活性種の生成が確認された。従って、電極対に電圧を印加すると純水から活性種が生成できることがわかった。
次に、陽極と陰極の材料適性を調べるために活性種測定実験を行った。
本実験では、純水中に表2に示した陽極と陰極(電極対)を浸漬し、陽極と陰極との間に直流電圧を10分間印加した。その後、電極対を浸漬した水に含まれる活性種(オゾンまたは過酸化水素)を発色試薬により測定した。このような活性種測定実験を表2に示した18種類の電極対について行った。
金属チタンの表面に陽極酸化により酸化被膜を形成した電極(酸化チタン(陽極酸化))は、陽極、陰極共に金属チタンからなる電極対を純水中に浸漬し、陽極側の金属チタンの表面が少し白くなるまで100Vの電圧を印加することにより製造した。
金属チタンの表面に熱酸化により酸化被膜を形成した電極(酸化チタン(熱酸化))は、金属チタンを大気中において約600℃〜700℃に加熱し、30分保持した後、自然冷却することにより形成した。
また、表2には、消費電力量あたりの活性種生成量を△、○、◎で示している。消費電力量は、陽極と陰極との間に直流電圧を10分間印加することにより消費される電力量である。
これらの記号は、表3でも同様である。
このことから、陽極は、少なくとも表面がチタン、炭素、鉄またはこれらの元素を含む材料からなることが好ましい。
また、陽極は、チタン系材料からなることが好ましい。ダイヤモンドライクカーボンまたは酸化鉄からなる陽極でも、活性種は生成するが、チタン系材料からなる陽極のほうがコストを低くすることができ好ましい。
このことから、陰極は、少なくとも表面がチタン、鉄、ニッケル、炭素またはそれらの酸化物を主成分とする材料からなることが好ましい。
また、陰極に炭素棒を用いるとコストを低くすることができ、好ましいが消費電力量が増大する傾向にあった。
また、陰極に金属チタンを用いると、コストを低くすることができ、かつ、消費電力量あたりの活性種生成効率を高くすることができ、好ましい。
さらに、陽極および陰極の両方をチタンを主成分とする電極(例えば、金属チタン、酸化チタン(陽極酸化又は熱酸化))とすると、活性種生成効率が高いため好ましい。
なお、酸化鉄および酸化ニッケルは形状を保つため焼結体を用いる。
また、陽極に酸化チタン(陽極酸化)を用い、陽極と陰極との間に電圧を印加すると、陽極と陰極との間に流れる電流量は不安定であった。これは、電圧印加により陽極酸化膜が成長する反応が進行するためと考えられる。
また、陽極に酸化チタン(熱酸化)を用い陽極と陰極との間に電圧を印加すると、電流量は非常に安定していた。また、陽極に用いた酸化チタン(熱酸化)の実験前後の表面変化もほとんどなかった。
次に、陽極と陰極との間隔(極間最短距離)を変えて活性種測定実験を行った。実験方法は、活性種測定実験2と同じであり、陽極と陰極の材料は、測定結果と共に表3に示す。
陽極に酸化チタン(熱酸化)を陰極に金属チタンを用いた電極対による実験では、極間最短距離を1mmとすることにより、活性種生成量、消費電力量あたりの活性種生成量共に多いことがわかった。なお、この場合の消費電力量あたりの活性種生成量は、陽極に酸化チタン(陽極酸化)を用い極間最短距離を1mmとして実験した場合に比べ、約1.5倍であった。
また、極間最短距離を広くすると、活性種生成量は減少するが、消費電力量あたりの活性種生成量は極間最短距離を6mm、10mmとすると多いことがわかった。
Claims (17)
- 浄化槽と、第1電極および第2電極を有しその間に直流電圧が印加される少なくとも1つの電極対と、第1電極と第2電極との間に直流電圧を印加する電源回路とを備え、
前記電極対は、前記浄化槽内に設けられ、
前記電極対に含まれる第1および第2電極は、該第1電極と第2電極との間隔が0.5mm以上5mm以下となるように設けられ、
第1電極は、表面に酸化チタン膜を有する金属チタンからなり、
前記酸化チタン膜は、前記金属チタンの表面の陽極酸化膜、または前記金属チタンの表面の熱酸化膜であり、
前記電源回路は、第1電極が陽極となり、第2電極が陰極となるように第1電極及び第2電極に直流電圧を印加するように設けられ、
前記電源回路により第1電極と第2電極とに直流電圧を印加することにより、陽極に活性種を発生させ被処理水を浄化することを特徴とする水浄化装置。 - 前記浄化槽は、その内部に浄化対象の水の流路を備え、
前記電極対に含まれる第1および第2電極は、該第1電極と第2電極との間が前記流路となるように設けられた請求項1に記載の水浄化装置。 - 前記第1および第2電極の少なくとも一方は、板状、ワイヤ形状またはロッド形状である請求項1または2に記載の水浄化装置。
- 前記流路は、曲折した流路であり、
前記電極対は、複数であり、
1つの電極対に含まれる第1および第2電極は、前記流路を挟んで対向して設けられた請求項2に記載の水浄化装置。 - 前記第1および第2電極は、それぞれ板状である請求項4に記載の水浄化装置。
- 前記浄化槽は、前記流路を形成する複数の流路形成部材を備え、
前記第1電極または第2電極は、1つの流路形成部材の表面に膜として設けられた請求項4に記載の水浄化装置。 - 前記流路は、複数の分岐点および複数の合流点を有する請求項6に記載の水浄化装置。
- 前記流路形成部材は、短冊形状である請求項7に記載の水浄化装置。
- 前記第1および第2電極のうち一方は、1つの流路形成部材の1つの面上に設けられ、他方は、前記1つの面の裏の面上に設けられた請求項8に記載の水浄化装置。
- 前記第1電極または第2電極は、1つの流路形成部材の1つの面上とその裏の面上の両方に設けられた請求項8に記載の水浄化装置。
- 前記流路形成部材は、短冊形状であり、
前記複数の流路形成部材は、縦方向に並列に間隔をおいて並べられた短冊形状の前記流路形成部材と、横方向に並列に間隔をおいて並べられた短冊形状の前記流路形成部材とが交互に積重された構造を有する請求項7〜10のいずれか1つに記載の水浄化装置。 - 前記複数の流路形成部材は、前記流路形成部材を積重した方向からの平面視において、前記流路形成部材が隙間なく配置された構造を有する請求項11に記載の水浄化装置。
- 前記浄化槽および前記複数の流路形成部材は、前記浄化槽の一部および前記流路形成部材を含む浄化ユニットが積重する構造を有する請求項6〜12のいずれか1つに記載の水浄化装置。
- 前記電極対に含まれる第1および第2電極は、該第1電極と第2電極との間隔が0.5mm以上1mm以下となるように設けられた請求項1〜13のいずれか1つに記載の水浄化装置。
- 前記電源回路は、交流電圧を印加することができるまたは前記第1および第2電極に印加する電圧の極性を切り替えることができる請求項1〜14のいずれか1つに記載の水浄化装置。
- 水槽と、第1電極および第2電極を有しその間に直流電圧が印加される少なくとも1つの電極対と、第1電極と第2電極との間に直流電圧を印加する電源回路とを備え、
前記電極対は、前記水槽内に設けられ、
前記電極対に含まれる第1および第2電極は、該第1電極と第2電極との間隔が0.5mm以上5mm以下となるように設けられ、
第1電極は、表面に酸化チタン膜を有する金属チタンからなり、
前記酸化チタン膜は、前記金属チタンの表面の陽極酸化膜、または前記金属チタンの表面の熱酸化膜であり、
第2電極は、金属チタンからなり、
前記電源回路は、第1電極が陽極となり、第2電極が陰極となるように第1電極及び第2電極に直流電圧を印加するように設けられ、
前記電源回路により第1電極と第2電極とに直流電圧を印加することにより、陽極に活性種を発生させ消毒液を製造することを特徴とする消毒液製造装置。 - 前記水槽は、その内部に電気伝導率が1mS/m以下の水を貯溜する又は流通させるように設けられ、
前記活性種は、少なくとも過酸化水素を含む請求項16に記載の消毒液製造装置。
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