JP5908517B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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本発明は、負圧を付与するようにインクを密閉空間内に収容するインクタンクと、このインクタンクから供給されるインクを吐出可能な記録ヘッドと、を用いて画像を記録するインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
インクジェット記録装置においては、負圧が付与されたインクをインクタンクから記録ヘッドに供給し、その記録ヘッドが電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインクが吐出される。このような記録装置は、商店のレジカウンターや棚の中、およびオフィスのデスク上などの狭い場所でも使用されるため、その小型化が要求されている。
記録装置の小型化を図る上においては、記録ヘッドとインクタンクとを直結させることが理想的である。また、インクタンクひいては記録装置の小型化を図りつつ、多量のインクを収容する上においては、インクタンクとしては密閉式のインクタンクを用いることが有利となる。この密閉型のインクタンクとしては、特許文献1に記載されているように、インクを収容した可撓性の袋を備えて、その袋を内容積の拡大方向にバネなどによって付勢することにより、記録ヘッドに供給するインクに負圧を付与するものがある。
密閉式のインクタンクにおいて、インクを収容する可撓性の袋は、記録ヘッドのみと連通する密閉空間を形成する。そのため、例えば、インクタンク内にはインクがなくなって可撓性の袋が潰れ、記録ヘッド内にはインクが未だ残っている場合に、記録ヘッドがその内部に残っているインクを吐出したときには、記録ヘッド内の負圧が上昇してしまう。その結果、インクを良好に吐出することができなくなって、画像の記録不良を招くおそれがある。
特開2007−313711号公報
本発明の目的は、密閉型のインクタンクおよび記録ヘッド内のインクを安定的に吐出することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを密閉空間内に収容し負圧発生手段を有するインクタンクから供給されるインクを吐出可能な記録ヘッドと、内部の圧力調整が可能な気体貯留部と、前記インクタンクの前記負圧発生手段により内部が負圧になる前記記録ヘッドの液室と前記気体貯留部とを連通するための連通路と、前記連通路を開閉する開閉手段と、前記液室内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出する前記液室内の圧力に基づいて、前記開閉手段により前記連通路を開い前記液室と前記気体貯留部とを連通させ、前記気体貯留部内の圧力により前記液室内の圧力を所定の範囲に調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば密閉型のインクタンクおよび記録ヘッド内のインクを安定的に吐出することができる。
本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の概略正面図である。 図1のインクジェット記録装置の制御系のブロック図である。 図1のインクジェット記録装置におけるインクの供給系の概略構成図である。 図3におけるインクタンクと記録ヘッドの拡大断面図である。 図3におけるインク保持部材の拡大図である。 図3のインク供給系による負圧緩和処理を説明するためのフローチャートである。 図6の負圧緩和処理におけるインク供給系の動作の説明図である。 本発明の第2の実施形態における要部の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態における負圧緩和処理を説明するためのフローチャートである。 図9の負圧緩和処理におけるインク供給系の動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の記録装置は、フルラインタイプのインクジェット記録装置としての適用例である。
(第1の実施形態)
図1は、フルラインタイプのインクジェット記録装置(以下、「プリンタ」ともいう)110の概念的な構成例の説明図である。
プリンタ110は、パーソナルコンピュータなどの形態のホスト装置120に接続されており、このホスト装置120からプリンタ110に画像情報などが送られる。プリンタ110には、インクを吐出可能な4つの記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)が記録媒体としてのロール紙Pの搬送方向(矢印A方向)に並ぶように配置されている。記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクを吐出するための記録ヘッドである。それぞれの記録ヘッド22には、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、複数の吐出口から対応するインクを吐出するノズルが構成されている。電気熱変換素子を用いて場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して、ノズル先端の吐出口からインクを吐出することができる。これらの吐出口は、矢印Aの搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に配列されている。これらの記録ヘッド22は所謂長尺なラインヘッドであり、記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、矢印Aの搬送方向する方向に並んで配置されている。これらの記録ヘッド22の長さは、プリンタ110において記録可能な記録媒体の最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これらの記録ヘッド22は、画像の記録動作中は所定の記録位置に位置決めされている。
記録ヘッド22Kの回復動作(インクの吐出状態を良好に維持する動作)のために、プリンタ110には回復ユニット400が組み込まれている。回復ユニット400には、それぞれの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yにおける吐出口の形成面(吐出口形成面)からインクを除去するための回復機構50が備えられている。回復機構50は、それぞれの記録ヘッド22K、22C、22M、22Y毎に独立して設けられている。回復機構50には、吐出口形成面をワイピングするためのワイパー、そのワイパーを保持するワイパー保持部材、ワイパーに付着したインクを除去するためのインク除去部材、および吐出口面に密着するキャップ等が備えられている。
ロール紙Pは、供給ユニット25から供給されて、プリンタ110に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロール紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させるための搬送モータ26b、および搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。搬送機構26は、搬送ローラを用いてロール紙Pを搬送する構成であってもよく、またユニット化した搬送ユニットを構成するものであってもよい。
ロール紙Pに画像を記録する際には、搬送中のロール紙Pにおける記録開始位置が記録ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて、記録ヘッド22Kにおける複数の吐出口からブラックインクを選択的に吐出する。同様に記録ヘッド22C、記録ヘッド22M、記録ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロール紙Pに記録する。プリンタ110には、それぞれの記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)にインクを供給するインクタンク28(28K、28C、28M、28Y)が備えられている。さらに、プリンタ110には、それぞれの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに対するインクの供給動作および回復動作をするための各種ポンプなどが備えられている。
図2は、プリンタ110の制御系のブロック構成図である。
ホスト装置120から送信された記録データやコマンドなどの情報は、インターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ110の記録データの受信、記録動作、ロール紙Pのハンドリング等のプリンタ110における制御の全般を掌る演算処理装置である。CPU100は、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。
画像を記録する場合には、まず、出力ポート114とモータ駆動部116を介してキャッピングモータ122およびヘッド昇降モータ118を駆動制御して、それぞれの記録ヘッド22を対応するキャッピング機構50から離して記録位置に移動させる。キャッピングモータ122は、キャッピング機構50を図1中の矢印B1,B2方向に移動させるためのモータであり、ヘッド昇降モータ118は、記録ヘッド22を図1中の矢印C1,C2方向の昇降させるためのモータである。その後、出力ポート114とモータ駆動部116を介して、ロール紙Pを繰り出すためのロールモータ(図示せず)、および定速度でロール紙Pを搬送するための搬送モータ26b等を駆動制御して、ロール紙Pを矢印A方向に搬送する。一定速度で搬送されるロール紙Pに対してインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)は、不図示の先端検知センサ(図示せず)によるロール紙Pの先端の検出タイミングに基づいて決定される。CPU100は、ロール紙Pの搬送に同期して、インク色毎に対応する記録データをイメージメモリ106から順次に読み出し、この読み出したデータを記録ヘッド制御回路112を介して対応する記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに転送する。弁17、弁20及び弁33は、CPU100に接続されており、CPU100によって開閉の動作が行われる。また、インク検知センサ24は、CPU100に接続されており、インク検知センサ24からの出力に基づいて、CPU100は、後述する液室内に所定量のインクがあるか否かを判断する。
CPU100は、プログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて、後述する負圧緩和処理(図6参照)を含む種々の処理を実行する。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。ワークRAM108は、作業用のメモリなどとして使用される。CPU100は、それぞれの記録ヘッド22のクリーニング動作や回復動作時には、出力ポート114とモータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動制御し、インクの加圧および吸引等を行わせる。
図3は、インクタンク28と記録ヘッド22との間のインクの供給系の説明図、図4は、インクタンク28と記録ヘッド22の拡大断面図である。
インクタンク28は、その内部の液室6がジョイント部5のみによって外部に連通する、実質的な密閉空間を形成する密閉型のインクタンクであり、密閉空間を形成する液室6は、少なくとも一部が柔軟性の部材によって形成されている。液室6には、それを拡張する方向に付勢するバネ7Aが備えられている。このバネ7Aによって、液室6内に所定の負圧が発生する。したがって、インクタンク28は、負圧を付与するようにインクを密閉空間内に収容することになる。本例のバネ7Aは、液室6の内部空間を拡大させるように、圧力板7Bを介して液室6を内部から外部に向かって付勢する。バネ7A及び圧力板7Bによって、負圧発生部が形成されている。ジョイント部5には不織布のフィルタ8が取り付けられている。
記録ヘッド22のジョイント部31には、フィルタ13とインク保持部材14が取り付けられている。フィルタ13は、SUS製のメッシュにより形成されている。そのメッシュは金属繊維を織り込んだ構成であり、フィルタ13の目(インク導通部)の平均的な幅は10μm程度である。フィルタ13は、このような細かな目を持つことにより、外部からのゴミが記録ヘッド22内に侵入することを防止する。インク保持部材14には、図5のように、内部に円筒状の流路14Aが複数形成されており、それらの流路14Aの内径は1.0mm程度である。記録ヘッド22側のフィルタ13に対して、インクタンク28側のフィルタ8が圧接することによって、記録ヘッド22とインクタンク28が接続されて、インクタンク28の液室6が記録ヘッド22の液室10とが連通する。
記録ヘッド22には、液室10内のインクを吐出口9から吐出するための不図示の吐出エネルギー発生素子が備えられている。吐出エネルギー発生素子としては、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換体を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口9からインクを吐出することができる。液室10内には、インク層11が形成される空間部と、空気層12が形成される空間部と、がある。
インクタンク28から記録ヘッド22内に導入されたインクは、インク保持部材14の流路14A内に保持されて、その流路14Aの下端においてインクのメニスカスを形成する。記録ヘッド22の吐出口9からインクが吐出されて、液室10内のインクが消費されると、インク層11の減少および空気層12が増大により液室10内の圧力が低下する。液室10内が所定圧よりも低下したときに、流路14Aの下端に形成されているインクのメニスカスが破れて、インクタンク28から記録ヘッド22内にインクが供給される。このようなインクの供給によって液室10内が元の所定圧に戻ると、インクタンク28から記録ヘッド22内にインクの供給が止まって、流路14Aの下端にインクのメニスカスが再び形成される。このように、インクの消費に伴う液室10内の圧力低下を解消するように、保持部材14の流路14Aを通してインクタンク28から記録ヘッド22内にインクが供給される。流路14Aは、インクタンク28の密閉空間内の記録ヘッド22の液室10内との間の差圧によるインクタンク28から記録ヘッド22へのインクの供給を許容することになる。
液室10内には、インク層11の高さを検知するためのインク検知センサ24が備えられている。インク検知センサ24には、2つの金属製の電極板24A,24Bが並列に配備されている。インク層11の液面が電極板24A,24Bの下端の高さ以上の位置にあるときは、電極板24A,24B同士が電気的に導通し、インク層11の液面が電極板24A,24Bの下端よりも下に位置するときは、電極板24A,24B間が電気的に絶縁される。このような電極板24A,24Bの間の電気的な変化に基づいて、CPU100により、インク層11の液面の高さが所定の高さ(電極板24A,24Bの下端位置)以下であるか否かを検知することができる。
記録ヘッド22には、ジョイント部31とは別に、外部と連通するための連通路15が形成されており、その連通路15の開口部にはフィルタ27が備えられている。連通路15は、開閉可能な第1の弁17を介してバッファ室(負圧室)16に連通されている。バッファ室16は30ml程度の空間を成しており、ポンプ18に連通している。本例のポンプ18は、正逆回転可能なチューブポンプである。バッファ室16には、大気に連通する流路19が接続されており、その流路19には開閉可能な第2の弁20が備えられている。ポンプ18には、廃インクタンク32が接続されている。
バッファ室16には、開閉可能な第3の弁33を介してキャップ34が接続されている。キャップ34は、記録ヘッド22における吐出口9の形成面(吐出口形成面)に密着可能である。キャップ34が吐出口形成面に密着して、吐出口9をキャッピングした状態において、キャップ34の内部をポンプ18によって吸引することにより、吐出口9からキャップ34内にインクを吸引排出(吸引回復動作)させることができる。また、画像の記録に寄与しないインクを吐出口9からキャップ34内に吐出する予備吐出動作、および、記録ヘッド22内のインクを加圧して、それを吐出口9からキャップ34内に強制的にインクを排出させる加圧回復動作を実施することもできる。その加圧回復動作においては、バッファ室16および第1の弁17を通して、ポンプ18によって発生させた加圧力を記録ヘッド22内に作用させることができる。このような回復処理によりキャップ34内に受容されたインクは、ポンプ18によって発生させた吸引力によって、バッファ室16を通して廃インクタンク32に排出することができる。
各色のインクタンク28には、種々の情報を記憶可能な記憶素子41(記憶部)が各色に備えられている。インクタンク28を記録ヘッド22に接続させるように、そのインクタンク28を記録装置の本体(装置本体)に装着したときに、インクタンク28の記憶素子41の記憶情報は、装置本体側の情報読取り部40によって読み取られる。CPU100は、その読み取った情報に基づいて制御を実施することができ、またインクタンク28の記憶素子41に情報を記憶させることも可能である。
密閉型のインクタンク28内の負圧は、インクタンク28内のインク残量の減少に伴って、記録ヘッド22内の負圧と共に高まる傾向にある。特に、インクタンク28内にインクがなくなりかけてからは、インクタンク28内の負圧が記録ヘッド22内の負圧と共に急激に高まる傾向にある。そのため、インクタンク28内のインク残量が僅かになってから、さらにインクが消費された場合には、インクの吐出不良が生じる程度にまで記録ヘッド22の液室10内の負圧が高まるおそれがある。
本例の場合は、負圧緩和処理を行うことによって、インクタンク28内のインク残量が減少してからの記録動作においても記録ヘッド22の液室10内の負圧の上昇を抑えて、インクの吐出状態を良好に維持して高品位の画像の記録を可能とする。
図6は、負圧緩和処理を説明するためのフローチャートであり、図7は、負圧緩和処理における記録ヘッド22内の負圧の調整状態の説明図である。
記録装置は、記録動作時に記録ヘッド22から吐出されるインクの吐出回数を記録データに基づいてカウントすることにより、インクタンク28を使用し始めてからのインクの消費量を順次計測して累積する。さらに、このような記録動作によるインクの消費量に、回復動作(吸引回復動作、予備吐出動作、および加圧回復動作を含む)などによるインクの消費量を加味することにより、より正確にインクの消費量を計測することができる。このようにして計算したインクの消費量は、インクタンク28に備わる記憶素子に記憶させる。したがって、記憶素子には、それが備わるインクタンク28内のインクの累積消費量が記憶される。その記憶素子に記憶されるインクの累積消費量が所定量以上となったときに、インクタンク28内にインクがなくなりかけたと判断して、図6の負圧緩和モードに移行する。
負圧緩和モードに移行したときは、まず、負圧緩和モードに移行してからの記録ヘッド22の液室10内の負圧の上昇圧に関する値Vをリセットしてから(ステップS1)、記録データに基づいて画像を記録する(ステップS2)。その後、ステップS2の記録動作に起因する記録ヘッド22の液室10内の負圧の上昇圧(記録ヘッド内の上昇負圧)V1に関する情報を取得する(ステップS3)。
本例の場合、この上昇負圧V1は、ステップS2の記録動作時におけるインクの消費量から予測する。すなわち、まずは、ステップS2の記録動作時におけるインクの吐出回数を記録データに基づいてカウントし、そのカウント値と、インクの1回の吐出当たりのインク量と、に基づいてインクの消費量を予測する。記録ヘッド22内の負圧は、インクの消費量に応じて上昇する傾向にあるため、そのインク消費量に基づいて、ステップS2の記録動作時による記録ヘッド22内の上昇負圧V1を予測することができる。また、この上昇負圧V1は、記録ヘッド22内またはインクタンク28内の圧力を直接検出することによっても取得できる。
次に、上昇負圧V1と前述した負圧Vとの合計の負圧(V+V1)が所定負圧VA以上であるか否かを判定する(ステップS4)。所定負圧VAは、負圧緩和モードに移行した後に、その負圧に達しない程度にまで記録ヘッド22内の負圧(V+V1)が上昇しても、インクの良好な吐出状態が維持できる負圧である。負圧(V+V1)が所定負圧VAをある程度超えたときには、インクの良好な吐出状態が維持できなくなるおそれがある。
負圧(V+V1)が所定負圧VA未満のときは、後述するステップS5に移行する。一方、負圧(V+V1)が所定負圧VA以上のときには、記録ヘッド22内の圧力を緩和するための一連の処理(ステップS11,S12,S13,S14,S15,S16)を行ってから、後述するステップS5に移行する。
ステップS11においては、図7(a)のように、第1および第3の弁17,33を閉じたまま第2の弁20を開いて、バッファ室16内を大気圧にする。その後、図7(b)のように第2の弁20を閉じてから(ステップS12)、図7(c)のように、バッファ室16内の空気を排出させる方向にポンプ18を回転させて(ステップS13)、バッファ室16内を負圧にする。その後、バッファ室16内を少なくとも所定負圧VAよりも小さ負圧にしてから、図7(d)のように第1の弁17を開く(ステップS14)。これにより、記録ヘッド22内の負圧が緩和される。その後、図7(e)のように第1の弁17を閉じてから(ステップS15)、負圧Vをリセットする(ステップS16)。
記録ヘッド22の液室10の負圧は、インクの良好な吐出状態を確保可能な理想的な適正範囲の負圧にまで緩和させることが望ましい。また、バッファ室16と記録ヘッド22とを連通させる前に、バッファ室16内を減圧しておくことにより、バッファ室16と記録ヘッド22との連通時に、吐出口に形成されているインクのメニスカスの破壊を防止することができる。これにより、吐出口からのインクの染み出しの発生を防止することができる。
ステップS5においては、インク検知センサ24がインクを検知しているか否か、つまり記録ヘッド22内のインク量が所定量を越えているか否かを判定する。インク検知センサ24がインクを検知している場合には、全ての画像の記録が終了したか否かを判定する(ステップS6)。画像の記録が終了していなければ、負圧(V+V1)を負圧Vとして更新してから(ステップS7)、先のステップS2に戻って前述した処理を繰り返す。画像の記録が終了していれば、図6の負圧緩和処理を終了する。
ステップS5において、インク検知センサ24がインクを検知していない場合、つまり記録ヘッド22内のインク量が所定量以下の場合には、吸引動作によって記録ヘッド22の液室10内を減圧する(ステップS8)。これにより、インクタンク28内のインクを可能な限り記録ヘッド22の液室10内に吸引する。具体的には、第1の弁17を開いて、記録ヘッド22の液室10内を減圧させる方向にポンプ18を回転させる。その後、再度、インク検知センサ24がインクを検知するか否かを判定し(ステップS9)、インクを検知した場合にはステップS6に進み、それを検知しない場合には、ユーザーにインクタンク28の交換を促す(ステップS10)。
このように本例においては、記録ヘッド内の負圧に関する情報として、記録ヘッド内の負圧に対応するインクの消費量を取得する。そして、その消費量が所定量以上となったとき、つまり記録ヘッド内の負圧が所定負圧以上となったときに、減圧していたバッファ内と記録ヘッド内とを一時的に連通して、記録ヘッド内の負圧を緩和し、その後に、記録動作を再開する。これにより、インクタンク内のインク残量がなくなりかけた後の記録時において、記録ヘッド内の負圧の上昇を抑えて、インクの良好な吐出状態を維持することができる。この結果、画像の記録不良を生じさせることなく、インクタンクおよび記録ヘッド内のインクを最大限使用することが可能となる。
(第2の実施形態)
図8のように、1つのバッファ室に対して複数の記録ヘッドを共通に接続してもよい。他の部分は、先述の実施形態と同様の構成なので説明は省略する。本例の場合は、1つバッファ室16に対して、4つの記録ヘッド22(22Y,22M,22C,22K)が対応する第1の弁17(17Y,17M,17C,17K)を介して接続されている。CPU100は、記録ヘッド22Y内の負圧が所定負圧以上となったときに、バッファ室16内を予め減圧しておいてから、第1の弁17Yを一時的に開くことにより、記録ヘッド22Y内の負圧を緩和させることができる。他の記録ヘッド22M,22C,22Kについても同様である。
上述した実施形態においては、負圧緩和モードに移行してからの記録ヘッド22内の負圧の上昇圧V1を累積した負圧(V+V1)と、所定負圧VAと、の比較結果に基づいて、弁17,20およびポンプ18を制御する。記録ヘッド22内の負圧は、インクタンク28の使用開始時から累積したインクの累積消費量に対応するインクタンク28内の負圧に対応するため、そのインクの累積消費量を記録ヘッド22内の負圧に関する情報として用いることもできる。例えば、そのインクの累積消費量を所定の閾値と比較することにより、記録ヘッド22内の負圧が所定負圧以上であるか否かを判定する。そして、記録ヘッド22内の負圧が所定負圧以上のときに、記録ヘッド22にバッファ室16を連通させることによって、記録ヘッド22内の負圧を緩和することができる。
上述した実施形態においては、画像を記録する先行の記録動作と後続の記録動作との間に記録ヘッド内の負圧が所定負圧以上となるときに、それらの記録動作の間において、記録ヘッドにバッファ室を連通させることによって、記録ヘッド内の負圧を緩和する。画像の記録の実施中に記録ヘッド22内の負圧が所定負圧以上となる場合には、その画像を記録する前に、記録ヘッド22内の負圧を緩和せることもできる。例えば、その画像を記録するための記録データに基づいてカウントしたインクの吐出回数から、その画像を記録した場合のインクの消費量を予測し、そのインクの消費量に基づいて、その画像を記録した場合の記録ヘッド22内の負圧を予測する。そして、その予測した記録ヘッド22内の負圧が所定負圧以上となる場合には、その画像を記録する前に、記録ヘッド22内の負圧を緩和せる。
記録ヘッド22の液室10は比較的小さな空間を形成することにより、その液室10内の圧力低下に敏感に反応して、前述したように、インク保持部材14を通してインクタンク28から記録ヘッド22の液室10内にインクを確実に供給することができる。その記録ヘッド22の液室10がバッファ室16と一時的に連通したときには、その液室10の容積が実質的に拡大されることになる。しかし、そのような液室10の容積の実質的に拡大は一時的であり、また記録ヘッド22からインクを吐出する記録動作中ではないため、インクの供給に支障はない。
(第3の実施形態)
本実施形態の記録装置は、記録ヘッド22の連通路15に備わるフィルタ27がインクによって濡れた場合を考慮して、連通路15を通して記録ヘッド22内を加圧可能となっている。
フィルタ27は、連通路15から記録ヘッド22内へのゴミなどの異物の侵入を防止するために連通路15に備えられている。記録ヘッド22内に異物が侵入して、それがノズル内に移動した場合には、インクの吐出不良が生じるおそれがある。フィルタ27は、例えば、フィルタ13と同様に、平均的な幅が10μm程度であって、SUS製で金属繊維を織り込んだ構造とすることができる。
このようなフィルタ27に記録ヘッド22内のインクが接触したり、インクがフィルタ27を通過したりして、フィルタ27がインクによって一旦濡れた場合には、フィルタ27の網目にインクの膜が形成されて、その膜が気体の通過を妨げるおそれがある。このような膜は、インクの表面張力によって強く維持されるため、連通路15内におけるフィルタ27の前後の空間内の圧力を遮断することになる。このような圧力を遮断する力は、フィルタ27の網目が細かくなる程、強くなる。このような圧力を遮断するインクの膜がフィルタ27に形成された後に、前述した実施形態のように、連通路15を通して記録ヘッド22内の負圧を調整しようとした場合には、その調整が難しくなる。すなわち、インクの表面張力によって、そのインクの膜にメニスカス力が生じ、そのメニスカス力によって、連通路15から記録ヘッド22の液室10内に導入する負圧が遮断されるおそれがある。この場合には、その液室10内の負圧を小さくすることができず、その負圧が大きくなってインクの吐出不良を招くおそれがある。
本実施形態においては、記録ヘッド22内の負圧の調整が損なわれないように、フィルタ27に形成されるインクの膜を圧力差によって破る。フィルタ27に形成されたインクの膜は、連通路15内におけるフィルタ27の前後の空間の圧力差、つまりフィルタ27に形成されるインクの膜の前後の空間の圧力差をインクのメニスカス力以上とすることによって、破ることができる。これにより、気体がフィルタ27を通過可能となって、連通路15におけるフィルタ27の前後における空間内の圧力が均衡化する。
具体的には、記録ヘッド22内の負圧を調整する負圧緩和処理において、連通路15内におけるフィルタ27の前後の空間に圧力差を生じさせるように、バッファ室16側から、連通路15内の圧力を調整する。本例の場合は、連通路15内におけるバッファ室16側の空間を加圧するように、バッファ室16側から連通路15内に正圧を導入することによって、連通路15内の圧力調整をする。バッファ室16内の圧力Pb、フィルタ27に形成されるインクの膜のメニスカス力をPm、および記録ヘッド22内の圧力(負圧)Phを下式(1)の関係とすることにより、フィルタ27に形成されるインクの膜を破ることができる。
Pb−Ph>Pm ・・・ (1)
また、記録ヘッド22内の圧力Phは、下式(2)のように所定圧Pfよりも大きくする。
Ph>Pf ・・・ (2)
所定圧Pfは、それ以下に記録ヘッド22内の圧力Phが小さくなった場合に、インクの良好な吐出状態が維持できなくなるおそれが生じる圧力(負圧)である。記録ヘッド22内の圧力Phが所定圧Pfよりも大きければ、インクの良好な吐出状態を維持することができる。
上式(2)の関係を維持した上、上式(1)の関係を成立させるように、記録ヘッド22内の負圧を調整する負圧緩和処理を行うためには、下式(3)の関係を成立させる必要がある。
Pb−Pm>Ph>Pf ・・・ (3)
したがって、バッファ室16内の圧力Pbは、下式(4)が成立するような大きさとすればよい。
Pb>Pm+Pf ・・・ (4)
本実施形態においては、前述した第1の実施形態と同様に、インクタンク28内のインクがなくなりかけた判断した場合に、負圧緩和モードに移行する。その負圧緩和モードにおいては、図9のような負圧緩和処理を実行する。ステップS1からステップS10は、前述した実施形態における図6の処理と同じである。
ステップS11においては、図10(a)のように、第1および第3の弁17,33を閉じたまま第2の弁20を開いて、バッファ室16内を大気圧にする。その後、図10(b)のように第2の弁20を閉じてから(ステップS12)、図10(c)のように、バッファ室16内に空気を導入させる方向にポンプ18を回転させて(ステップS13A)、バッファ室16内を正圧にする。その際、バッファ室16は、加圧される圧力室として用いられる。このときのバッファ室16内の圧力Pbは、上記(4)のように、Pb>Pm+Pfの大きさとする。次に、図10(d)のように第1の弁17を開く(ステップS14)。その後、図10(e)のように第1の弁17を閉じてから(ステップS15)、負圧Vをリセットする(ステップS16)。
図10(d)のように、バッファ室16内の圧力(正圧)Pbを連通路15内に導入した後、記録動作に伴って記録ヘッド22内の圧力が減少(負圧が増大)する。そして、記録ヘッド22内の圧力Phが減少してPh1となったときに、メニスカス力Pmよりも大きな差圧が生じる。その結果、フィルタ27にインクの膜が形成されている場合には、その膜が破られることになる。その圧力Ph1は、所定圧Pfよりも大きく設定することができる。したがって、記録ヘッド22内の圧力Ph1を所定圧Pfよりも大きくして、インクの良好な吐出状態を維持したまま、フィルタ27に形成されているインクの膜を破ることができる。このように、フィルタ27の形成されているインクの膜を破ることにより、そのフィルタ27を通して圧力が伝播されて、記録ヘッド22内の負圧が緩和される。仮に、バッファ室16から連通路15内に大気圧PAを導入した場合、メニスカス力Pmよりも大きな差圧を生じさせるためには、記録ヘッド22内を圧力Ph1よりも小さい圧力Ph2としなければならない。その場合には、圧力Ph2が所定圧Pfよりも小さいくなって、インクの良好の吐出状態が維持できなくなるおそれがある。
(第4の実施形態)
例えば、記録装置の転倒などによって、記録ヘッド22内のインクがフィルタ27を通って連通路15内に入り、そのインクがフィルタ27上に残留するおそれがある。そのフィルタ27上の残留インクによってフィルタ27が塞がれることによって、連通路15内におけるフィルタ27の前後の空間内の圧力が強く遮断されるおそれがある。フィルタ27上にインクが残留しているときに、前述した第3の実施形態のように、バッファ室16内から連通路15内を加圧した場合には、インクの膜が破られることなく、フィルタ27上の残留インクが記録ヘッド22側に移動する。そのため、記録ヘッド22内の圧力が高められて、その記録ヘッド22内のインクがノズル先端の吐出口から染み出るおそれがある。
本実施形態においては、負圧緩和モードに移行したときに、バッファ室16内から連通路15内を加圧して、フィルタ27上の残留インクを記録ヘッド22内に移動させることによって、その後の負圧緩和動作を安定させる。その際には、記録ヘッド22の吐出口からインクが染み出るおそれがあるため、そのインクをキャップ34によって受けるように、キャップ34と記録ヘッド22とを対向させる。また、吐出口が形成される記録ヘッド22の吐出口形成面をワイピングすることにより、その吐出口から染み出たインクを拭き取って、吐出口形成面を清掃する。この結果、負圧緩和動作を安定させた上、吐出口から染み出たインクが記録動作に及ぼす影響を回避することができる。
16 バッファ室(負圧室)
17 第1の弁(開閉手段)
22 記録ヘッド
28 インクタンク
110 プリンタ(インクジェット記録装置)

Claims (13)

  1. インクを密閉空間内に収容し負圧発生手段を有するインクタンクから供給されるインクを吐出可能な記録ヘッドと、
    内部の圧力調整が可能な気体貯留部と、
    前記インクタンクの前記負圧発生手段により内部が負圧になる前記記録ヘッドの液室と前記気体貯留部とを連通するための連通路と、
    前記連通路を開閉する開閉手段と、
    前記液室内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の検出する前記液室内の圧力に基づいて、前記開閉手段により前記連通路を開い前記液室と前記気体貯留部とを連通させ、前記気体貯留部内の圧力により前記液室内の圧力を所定の範囲に調整する制御手段と、
    有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記液室内の負圧が所定の負圧以上となるときに、前記開閉手段により前記連通路を開くことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記液室内の負圧が前記所定の負圧以上のときは、前記インクタンク内のインクの消費量が所定量以上のときであることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクの消費量は、前記記録ヘッドからのインクの吐出回数に基づいて求められることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録する先行の記録動作と後続の記録動作との間に前記記録ヘッド内の負圧が前記所定の負圧以上となるときに、前記先行の記録動作と前記後続の記録動作との間において前記開閉手段により前記連通路を一時的に開くことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録する記録動作中に前記液室内の負圧が前記所定の負圧以上となるときに、前記記録動作の前の非記録動作中に前記開閉手段により前記連通路を一時的に開くことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッド内のインク量を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されるインク量が所定量以下のときに、前記インクタンクから前記記録ヘッド内にインクを吸引するように前記記録ヘッド内を減圧する減圧手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インクタンクと前記記録ヘッドとの間に、前記密閉空間内と前記液室内との間の差圧による前記密閉空間内から前記記録ヘッド内へのインクの供給を許容する流路を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 1つの前記気体貯留部に対して、複数の前記液室内がそれぞれに対応する前記連通路を介して連通されることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記連通路にフィルタを備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記気体貯留部により前記記録ヘッド内を加圧可能な圧力調整手段を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記記録ヘッドは、吐出口形成面に形成された吐出口からインクを吐出可能であり、
    前記制御手段が前記液室の圧力を調整したときに、前記記録ヘッドの前記吐出口形成面を清掃する清掃手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 記録ヘッドの内部に設けられたインク室内に負圧付与するようにインクタンクの密閉空間内に収容されたインクを記録ヘッドの液室内に供給し、前記記録ヘッドが前記液室内のインクを吐出することによって画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記液室内の圧力を検出する圧力検出工程と、
    前記圧力検出工程により検出した液室内の圧力に基づいて、前記液室と、内部の圧力調整が可能な気体貯留部と、を連通させる連通路を開き、前記気体貯留部内の圧力により前記液室内の圧力を所定の範囲に調整する制御工程と、
    を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
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