JP2019217646A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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詩織 米澤
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Abstract

【課題】インクタンクの交換によるインクタンク側における接続部の乾燥を防止するインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】タンク交換時の回復動作において、ポンプ416によりインク保持部材410内のインクが加圧される保持部材加圧シーケンスが行われる。加圧されたインク保持部材410内のインクは、インクタンク側ジョイントフィルタ405へと流動し、インクタンク側ジョイントフィルタ405を保湿する。これにより、接続部が、乾燥により流路抵抗の増加を防止することができるため、吸引動作において、ポンプ416の印加圧力が小さくても、インクタンク液室403からヘッド液室408へとインクを確実に充填することができる。また、吐出ノズル407からヘッド液室408へとインクが抜かれ、画像不良になることを防止することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特には、記録ヘッド側のインクタンクとの接続部にインク保持部材を有するインクジェット記録装置に関する。
インクタンクが記録ヘッドと着脱可能なタイプのインクジェット記録装置では、インクタンクの交換時にインクタンクと記録ヘッドとの間のインク流路が外気に一時的に露出する。この際に、インクタンク側の接続部に含浸したインクが外気へと蒸発すると、インクの増粘等が生じるとともに、流路抵抗の増加を引き起こしていた。
ここで、流路抵抗が増加したインクタンク側の接続部を介して行われるインク充填においては、流路抵抗が小である通常時と比べ、インク保持部材内に十分なインク量を保持することができず、吐出ノズルにおけるインク滴のサイズが小さくなるおそれがあった。また、流路抵抗が増加したインクタンク側の接続部を介して行われる記録ヘッド内部の液面調整においては、インクタンクから記録ヘッド内へのインク吸引に必要な圧力が、吐出ノズルから記録ヘッド内へのインク吸引に必要な圧力と比べ大きくなるおそれがあった。これにより、吐出ノズルに保持されたインクが記録ヘッド内へ吸引され、不吐出による画像不良が生じるおそれがあった。
このような現象を防ぐために、特許文献1におけるインクジェット記録装置では、インクタンクの未装着時間を検出し、インクタンクの情報と未装着時間に基づいて回復動作で吸引すべきインク量と時間を設定するものが記載されている。また、特許文献2におけるインクジェット記録装置では、インクタンクが未装着時に、記録ヘッド側における接続部に含浸したインクを回復動作で吸引し、フィルタの目詰まりを防止する制御方法が記載されている。
特開2007−38656号公報 特開2013−252696号公報
しかしながら、特許文献1では、インクタンクを装着するたびに、十分な回復動作を実施すると、回復動作で消費されるインクの量が増大してしまい、ランニングコストが高くなるという新たな問題が生じていた。また、特許文献2では、回復動作は、記録ヘッド側における接続部に対してのみ行う一方、インクタンク側における接続部は、依然として、含浸したインクの蒸発により、流路抵抗の増加が生じるものであった。
そこで、本発明は、インクタンクの交換によるインクタンク側における接続部の乾燥を防止するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置において、インク保持部材を有する記録ヘッドと、接続部を有するインクタンクと、前記インク保持部材内のインクを加圧するインク加圧手段と、前記記録ヘッドと前記インクタンクとが接続されていない状態から、前記記録ヘッドと前記インクタンクとが接続され、前記インク保持部材と前記接続部とが隣接したときに、前記インク加圧手段により、前記インク保持部材内に保持されたインクを加圧し前記接続部へ移動させる制御手段と、を有するものである。
本発明によれば、インクタンクの交換によるインクタンク側における接続部の乾燥を防止するインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。 図1に示されるインクジェット記録装置における搬送ユニットを示す斜視図である。 図1に示されるインクジェット記録装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 図1に示されるインクジェット記録装置におけるインクの供給系及び回復系の概略構成図である。 第1の実施形態におけるタンク交換時の回復動作を説明する制御フローチャートであり、(a)タンク交換時のメイン制御フローチャート、(b)液面調整シーケンス、(c)保持部材加圧シーケンス、をそれぞれ表す。 第1の実施形態におけるタンク交換時以外の液面調整シーケンスを説明する制御フローチャートである。 第2の実施形態におけるタンク交換時以外の液面調整シーケンスを説明する制御フローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。
(第1の実施形態)
<インクジェット記録装置>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置100(以下、「記録装置」という場合がある)を示す斜視図であり、図2は、図1に示されるインクジェット記録装置における搬送ユニット120を示す斜視図である。
記録装置100は、図1に示すように、ヘッドユニット110と、搬送ユニット120と、を備えている。
まず、ヘッドユニット110は、操作パネル111と、インクタンクカバー112と、記録ヘッド406(図4参照)と、を備えている。
操作パネル111は、電源キー(不図示)と、ポーズキー(不図示)と、ステータスランプ(不図示)と、インクランプ(不図示)と、メンテナンスカートリッジランプ(不図示)と、を備えている。電源キー及びポーズキーは、記録装置100の動作及びオン・オフライン状態をそれぞれ切り替えるものである。また、ステータスランプ、インクランプ及びメンテナンスカートリッジランプは、記録装置100の状態、各色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等)のインクにおける残量の状態及びメンテナンスカートリッジの空き容量の状態をそれぞれ示すものである。
インクタンクカバー112は、開閉自在となっており、開放状態において、各色のインクタンク401(図4参照)毎の交換を可能としている。
記録ヘッド406は、図4に示すように、着脱可能であるインクタンク401と接続した状態において、インクタンク401のインクを、ヘッド液室408を介して吐出ノズル407に供給し、吐出ノズル407より記録媒体にインクを吐出させ記録するものである。この記録ヘッド406は、図3に後述するが、4つの記録ヘッド406Bk、406C、406M、406Yが配置されており、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。
次に、搬送ユニット120は、図2に示すように、搬送ユニット120を取り出す時に用いる搬送ユニットレバー121と、供給ユニット122と、記録媒体ガイド123と、記録媒体押さえ124と、排出口205と、を備えている。この供給ユニット122は、記録媒体セットレバー122a及びロールホルダ(不図示)を有し、記録媒体セットレバー122aを開くことにより、内装されているロールホルダに記録媒体をセットすることができる。供給ユニット122により供給される記録媒体は、記録媒体ガイド123及び記録媒体押さえ124により、ガイド及び上方から押さえられながら搬送され、記録された記録媒体が排出口205から排出される。
<制御系の構成>
図3を用いて、インクジェット記録装置の制御系の構成を説明する。CPU301は、記録装置100の記録データの受信、記録動作、回復動作など全般の制御をつかさどる演算処理装置である。CPU301は、インターフェイスコントローラ302、プログラムROM303、イメージメモリ304、ワークRAM305、操作パネル111、記録ヘッド制御回路306及び出力ポート307に通信可能に接続されている。さらに、CPU301は、圧力検知手段308及びインク残量検知手段(液面検知手段)309に通信可能に接続されている。インターフェイスコントローラ302は、ホストコンピュータ317から送信された記録データや指令をCPU301に送信する。プログラムROM303は、図5乃至図7などで後述される回復動作を示す制御フローチャートに対応する処理プログラムなどを格納し、ワークRAM305は、それらのプログラムに従い作業用メモリとして用いられる。イメージメモリ304は、CPU301が受信した指令を解析した後に、ビットマップ形式の画像データを格納する。操作パネル111は、ユーザーによる記録装置100の動作等の指令を入力する。圧力検知手段308及びインク残量検知手段309は、圧力検知センサ316からのバッファ室414(図4参照)内の圧力信号、及び、液面検知センサ412からのヘッド液室408内の液面信号を、回復動作制御等のためにCPU301にそれぞれ送信する。
記録前の動作処理として、CPU301は、出力ポート307及びモーター駆動部310を介してリフターアップダウンモーター311を駆動する。このリフターアップダウンモーター311は、記録媒体載置部(不図示)をリフトアップさせて記録媒体(不図示)をプラテン部材(不図示)で挟み込み固定する。
次に、記録時の動作処理として、CPU301は、出力ポート307及びモーター駆動部310を介して搬送モーター312を駆動し、記録媒体を搬送方向(図2中の矢印A方向)の所望の位置まで移動させる。並行して、CPU301は、イメージメモリ304から記録データを読み出し、記録ヘッド制御回路306を介して、この記録データを記録ヘッド406に転送する。記録媒体の記録開始位置が、記録ヘッド406Bkの下方に到達した後に、ブラックインクを選択的に吐出する。同様に、記録ヘッド406C、記録ヘッド406M及び記録ヘッド406Yの順に、各色のインクを吐出する記録動作を行い、カラー画像を記録媒体上に記録する。この記録された記録媒体は排出口205から排出され、ユーザーに提供される。
また、回復動作処理として、CPU301は、出力ポート307及びモーター駆動部310を介してキャリッジモーター駆動部315を駆動し、キャリッジ(不図示)をヘッドキャップ613等が備えられているホームポジション(不図示)へと移動させる。その後、CPU301は、出力ポート307及びモーター駆動部310を介してキャッピングモーター313、ポンプモーター314などを駆動する。これにより、インクの吸引回復動作等の制御を行う。
<インクの供給系>
図4は、インクジェット記録装置100におけるインクの供給系及び回復系の概略構成図である。
液体収納容器としてのインクタンク401の内部には、インクを収容するインクタンク液室403が形成されており、そのインクタンク液室403は、インクタンクジョイント部402のみにおいて外部と連通可能な閉空間となっている。このインクタンクジョイント部402には不織布のインクタンク側ジョイントフィルタ(接続部)405が備えられている。また、インクタンク401は、記録ヘッド406の上部に備えられている。インクタンク液室403は柔軟性のある部材により形成されており、その内部には負圧発生バネ404に接続された圧力板(不図示)が内蔵されている。この負圧発生バネ404は、圧力板を介してインクタンク液室403の内部空間を拡大させるように、インクタンク液室403を内部から外部に向かって付勢している。これによって、負圧発生バネ404はインクタンク液室403の内部に所定の負圧を発生させる。これら負圧発生バネ404、圧力板及びインクタンク液室403によって負圧発生部が構成される。さらに、インクタンク401は、情報を記録できる情報素子(不図示)を備える。この情報素子は、インクジェット記録装置100の本体にインクタンク401が装着された時に、本体側の読み取り部(不図示)と接続されるとともに、ドットカウントや各種回復動作等に基づくインク消費量情報等の読み書きが行われる。このインク消費量情報等に基づいて、操作パネル111のインクランプを点灯や、インクジェット記録装置100の制御が行われる。
記録ヘッド406は、吐出ノズル407と、吐出ノズル407の上方に設けられるヘッド液室408と、を備えている。吐出ノズル407には、ヘッド液室408内のインクを吐出ノズル407から吐出するために、吐出エネルギー発生素子(不図示)が設けられている。また、ヘッド液室408には、ヘッド液室内インク層411の高さを検知する液面検知センサ412が設けられている。この液面検知センサ412は、平行に配置され、下端位置が異なる3枚の金属製の電極板を有している。液面検知センサ412において、液面Wが2枚の電極板の下端位置以上であれば、液面Wが所定の下限値以上であることを検知し、液面Wが全ての電極板の下端位置以上であれば、液面Wが所定の上限値以上であることを検知する。
ヘッド液室408の上部には、インクタンク401との連通するために、複数の円筒状の流路(例えば、口径は1.0mm程度)を内部に有するインク保持部材410が設けられている。さらに、インク保持部材410の上側開口部には、外部から記録ヘッド406内へのゴミの侵入を防止するために、ヘッド側ジョイントフィルタ409が備えられている。このヘッド側ジョイントフィルタ409は、SUS製の金属繊維を織り込んだメッシュ(例えば、平均的な幅は10μm程度)により形成されている。
また、ヘッド液室408の上部には、外部の流路として気体及び/又はインクを移送するためのインク流路413に接続可能な開口部423が設けられており、その開口部423にはフィルタ424が備えられている。この開口部423は、ヘッド液室408内の気体及び/又はインクを外部に流出可能とするとともに、外部の気体及び/又はインクをヘッド液室408に流入可能に構成されている。
記録ヘッド406とインクタンク401は、図4に示すように、記録ヘッド406側のヘッド側ジョイントフィルタ409と、インクタンク401側のインクタンク側ジョイントフィルタ405とを上下に圧接するように連結される。これにより、インクタンク401内のインクが、ヘッド側ジョイントフィルタ409及びインクタンク側ジョイントフィルタ405を介して、ヘッド液室408内に導入される。この際、インクタンク401から記録ヘッド406内に導入されたインクは、インク保持部材410における複数の流路に保持されている。ここで、インク保持部材410における流路体積、即ち内部に保持可能なインクの体積は、インクタンク側ジョイントフィルタ405が吸収可能なインクの体積よりも大きいことが好ましい。これにより、詳細は後述するが、保持部材加圧シーケンスにおいて、インク保持部材410内に保持されたインクを加圧する際に、十分な量のインクをインクタンク側ジョイントフィルタ405へと流動させ、確実に保湿することができる。
記録ヘッド406の開口部423に接続されるインク流路413は、開閉可能な供給弁415を介してバッファ室414に連通している。バッファ室414は、空間(例えば、30mL程度)を有しており、ポンプ416を介して廃インクタンク(不図示)に連通している。このポンプ416は、記録ヘッド406に対して、インク及び/又は気体が流入又は流出するように移送する。ここで、本実施形態においては、ポンプ416として正逆回転可能なチューブポンプが用いられているが、これに限らない。また、バッファ室414は、開閉可能なバッファ弁418を介して、大気と連通している外気連通流路417と接続される。さらにバッファ室414は、開閉可能な回復弁422を介して、キャップ419と連通している廃インク流路421と接続される。このキャップ419は、キャップ419内の圧力を大気開放するとき以外は、常時閉状態である大気開放弁420を介して、大気と連通している大気開放通路425と接続される。
キャップ419は、記録ヘッド406における吐出ノズル407の吐出口形成面に密着可能であり、不純物の付着防止、インクの乾燥防止及び吸引回復動作等に用いられる。
<タンク交換時の回復動作>
まず、図5の(A)に示す、インクタンク401交換時の回復動作について説明する。
S501では、インクタンク401内のインク残量が、空の状態(empty)であると検出され、印字中断される。
S502では、キャップ419を吐出ノズル407の吐出口形成面に密着させる。また、回復弁422を閉状態とし、供給弁415及びバッファ弁418を開状態とすることにより、ヘッド液室408の内圧を大気圧と同等にする。これにより、インクタンク401が記録ヘッド406に誤装着された際に、インクタンク液室403からヘッド液室408内へのインクの引き込みを防止できる。
S503及びS504では、操作パネル111のステータスランプの点灯などを行い、ユーザーにインクタンク401の交換を促した後、ユーザーが、新しいインクタンク401に交換する。
S505では、ヘッド液室408の液面を、ヘッド液室408に設けられる液面検知センサ412を用いて検知する。液面Wが所定の下限値以上である場合(Yes)、ヘッド液室408には印字に必要なインク量が含まれていると判定する。この際、S506に進み、印字中断されたデータより印字再開を行う。一方、液面Wが所定の下限値に達していない場合(No)、ヘッド液室408には印字に必要なインク量が含まれてないと判定され、S507に進むとともに、詳細は後述する<タンク交換時の液面調整シーケンス液面調整シーケンス>S601〜S612を行う。このように、検知された液面Wの高さが、所定の下限値未満であれば、インクタンク側ジョイントフィルタ405は流路抵抗が高い乾燥状態と判定でき、所定の下限値以上であれば、インクタンク側ジョイントフィルタ405は流路抵抗が低い保湿状態と判定できる。これにより、液面調整シーケンスを不要に行うことを避けることができる。その後、S508に進み、中断された状態(印字状態や回復動作等)から動作の再開を行う。
<タンク交換時の液面調整シーケンス>
次に、図5の(B)に示す、タンク交換時の液面調整シーケンスについて説明する。
S601及びS602では、タンク交換時の液面調整シーケンスが開始されるとともに、詳細は後述する<保持部材加圧シーケンス>S701〜S708を行う。その後、S603〜S605に進む。
S603〜S605では、バッファ弁418及び回復弁422を閉状態とし、供給弁415を開状態とする。その後、S606に進む。
S606では、ポンプ416を用いて吸引動作を行い、インクタンク液室403のインクをヘッド液室408へと充填していく。この際に、バッファ室414内に設けられる圧力検知センサ316により、間接的にヘッド液室408の内圧を検知しているが、ヘッド液室408の所望の圧力は、500mmAq以上750mmAq以下であることが好ましい。ヘッド液室408の圧力が、750mmAqより大きくなるとインクタンク401からインクが十分に吸引することができない。また、吸引する圧力が、500mmAq未満であると吐出ノズル407側のインクを引き出してしまい、画像不良になる可能性がある。その後、S607に進む。
S607では、ヘッド液室408の内部の液面検知センサ412よりヘッド液室408の液面Wを検知する。液面Wが所定の上限値以上である場合(Yes)、ヘッド液室408内のインクは印字に必要なインク量に調整されていると判定し、S608〜S609に進み、供給弁415を閉状態とし、液面調整シーケンスを終了する。一方、液面Wが所定の上限値に達していない場合(No)、ヘッド液室408内のインクは印字に必要なインク量に調整されていないと判定され、S610に進む。
S610では、ポンプ416の吸引動作時間Tを計測する。ポンプ416の吸引動作時間Tが所定のタイムアウト時間以内である場合(Yes)、ポンプ416の吸引動作時間Tが不十分であると判定し、この際、S606に進み、再び、ポンプ416による吸引動作を行う。一方、ポンプ416の吸引動作時間Tが所定のタイムアウト時間を越えた場合(No)、ポンプ416の吸引動作では、ヘッド液室408の液面を調整することが困難であると判定され、S611〜S612に進む。
S611〜S612では、ポンプ416の吸引動作を停止させる。その後、インクタンク401が記録ヘッド406に対して未接着や接触不良などが、ヘッド液室408の液面調整を困難にする原因であるとし、本体エラーが検知される。
<保持部材加圧シーケンス>
次に、図5の(C)に示す、保持部材加圧シーケンスについて説明する。
S701〜S704では、保持部材加圧シーケンスが開始され、回復弁422を閉状態とし、供給弁415及びバッファ弁418を開状態とする。これにより、負圧に保たれていたヘッド液室408の内圧を大気圧へとリセットすることができる。その後、S705に進む。
S705では、バッファ弁418を閉状態とし、バッファ室414を外部環境から遮断する。その後、S706に進む。
S706では、ポンプ416を用いて、バッファ室414を介し、ヘッド液室408内が所望の圧力へと加圧されるとともに、インク保持部材410内のインクも加圧される。これにより、加圧されたインク保持部材410内のインクは、ヘッド側ジョイントフィルタ409を介して、インクタンク側ジョイントフィルタ405へと流動、つまり、インクタンク側ジョイントフィルタ405を保湿することができる。
ここで、ポンプ416により加圧する所望の圧力は、7mmAq以上20mmAq以下であることが好ましい。この加圧する圧力が、7mmAq未満であるとインク保持部材410内のインクをインクタンク401側へ十分に押し出すことが出来ない。また、加圧する圧力が、20mmAqより大きくなると、吐出ノズル407側にあるヘッド液室408のインクを押し出すことになり、記録ヘッド406のフェイス面が濡れ、吐出不良を起こす可能性がある。また、ポンプ416により加圧する所望の時間は、3秒以内であることが好ましい。この加圧する時間が3秒以上であると、20mmAq以上の圧力に加圧される可能性がある。その後、S707〜S708に進む。
S707〜S708では、供給弁415を閉状態とし、保持部材加圧シーケンスを終了する。
本実施形態の保持部材加圧シーケンスにおいて、インク保持部材410内に保持されるインクを加圧することにより、インクタンク側ジョイントフィルタ405を保湿し、流路抵抗の増加を防止することができる。よって、液面調整シーケンスにおいて、ポンプ416により吸引する圧力を小さくしても、インクタンク液室403からヘッド液室408へとインクを確実に充填することができるとともに、吐出ノズル407からヘッド液室408へとインクが抜かれることはない。
<タンク交換時以外の液面調整シーケンス>
図6に示す、タンク交換時以外の液面調整シーケンスについて説明する。ここで、タンク交換時以外の液面調整シーケンスの基本的な構成は、図5の(B)に示した、タンク交換時の液面調整シーケンスと同じである。よって、以下では、タンク交換時の液面調整シーケンスと異なる部分(インクタンク401のインクの残量が満タンであるタンク交換時と比べ、少ないことを考慮したもの)を中心にタンク交換時以外の液面調整シーケンスを説明する。
なお、タンク交換時以外の液面調整シーケンスは、記録ヘッド406の吐出不良を回復させるため、ユーザーによる操作パネル111又はホストコンピュータ317からの指令や、プログラムROM303に記録された所定のタイミングによる指令により実行される。
S610では、ポンプ416の吸引動作時間Tを計測する。ポンプ416の吸引動作時間Tが所定のタイムアウト時間を越えた場合(No)、ポンプ416の吸引動作では、ヘッド液室408の液面を調整することが困難であると判定され、S611に進む。
S611では、ポンプ416の吸引動作を停止させる。その後、S801に進む。
S801では、インクタンク401の残量が少ないために、ヘッド液室408の液面を調整することが困難であるのかを判定する。操作パネル111におけるインクランプの点灯、つまり、インクタンク401のインクの残量が空に近い(near empty)場合(Yes)、この少ないインクの残量が、ヘッド液室408の液面調整を困難にする原因であると判定し、S802に進む。S802では、インクタンク401内のインク残量が、空の状態(empty)であると検出される。一方、インクタンク401のインクの残量が空に近くない場合(No)、インクタンク401が記録ヘッド406に対して未接着や接触不良などが、ヘッド液室408の液面調整を困難にする原因であると判定し、S612に進み、本体エラーが検知される。
本実施形態における交換時以外の液面調整シーケンスは、インクタンク401のインクの残量が満タンであるタンク交換時と比べ、少ないことを考慮するものである。よって、ヘッド液室408の液面調整を困難にする原因が、インクタンク401のインクの少ない残量であるのか、本体エラーであるのかを判定することにより、メンテナンス時間を短縮させ、早急に印字を再開することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態(圧力検知センサを用いた液面調整シーケンス)(図7参照)の基本的な構成は、第1の実施形態(タンク交換時以外の液面調整シーケンス)(図6参照)と同じである。よって、以下では、第1実施形態と異なる部分(条件付きに保持部材加圧シーケンスを行う)を中心に第2の実施形態を説明する。
<圧力検知センサを用いた液面調整シーケンス>
図7に示す、第2の実施形態におけるタンク交換時以外の液面調整シーケンスについて説明する。ここで、第1の実施形態(タンク交換時以外の液面調整シーケンス)(図6参照)は、インクタンク側ジョイントフィルタ405を保湿するために、S602において保持部材加圧シーケンスを無条件で行っていた。しかしながら、予めインクタンク側ジョイントフィルタ405が保湿されている場合においても、保持部材加圧シーケンスが行われていたため、迅速にヘッド液室408の液面調整を行うことができなかった。
S601では、圧力検知センサを用いた液面調整シーケンスが開始されると、<保持部材加圧シーケンス>S701〜S708は行わず、S603〜607に進む。
S603〜S606では、バッファ弁418及び回復弁422を閉状態とし、供給弁415を開状態とする。その後、ポンプ416を用いて吸引動作を行う。
S607では、ヘッド液室408の内部の液面検知センサ412よりヘッド液室408の液面Wを検知し、液面Wが所定の上限値に達していない場合(No)、ヘッド液室408のインクは印字に必要なインク量に調整されていないと判定され、S901に進む。
S901では、バッファ室414の内圧を圧力検知センサ316により検知し、間接的にヘッド液室408の内圧を検知する。ヘッド液室408の内圧が20mmAq以上である場合(Yes)、インクタンク側ジョイントフィルタ405が保湿されていると判定し、<保持部材加圧シーケンス>S701〜S708を行わずに、S610に進む。一方、ヘッド液室408の内圧が20mmAq未満である場合(No)、インクタンク側ジョイントフィルタ405が乾燥していると判定し、S902<保持部材加圧シーケンス>S701〜S708を行う。その後、S606に進み、再び、ポンプ416による吸引動作を行う。
このように、本実施形態における圧力検知センサを用いた液面調整シーケンスは、ヘッド側ジョイントフィルタ409が乾燥していると判定した時のみ、保持部材加圧シーケンスを行うことから、メンテナンス時間を短縮させ、早急に印字を再開することができる。
第1及び第2の実施形態では、単一のインクについて、液面上限値、液面下限値及び吸引動作時間T等を説明したが、インクの色毎に、液面上限値、液面下限値及び吸引動作時間T等を定めることが好ましい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 インクジェット記録装置
110 ヘッドユニット
120 搬送ユニット
308 圧力検知手段
309 インク残量検知手段(液面検知手段)
316 圧力検知センサ
401 インクタンク
402 インクタンクジョイント部
403 インクタンク液室
405 インクタンク側ジョイントフィルタ(接続部)
406 記録ヘッド
407 吐出ノズル
408 ヘッド液室
410 インク保持部材
416 ポンプ(インク加圧手段,回復手段)
419 キャップ

Claims (6)

  1. インク保持部材を有する記録ヘッドと、
    接続部を有するインクタンクと、
    前記インク保持部材内のインクを加圧するインク加圧手段と、
    前記記録ヘッドと前記インクタンクとが接続されていない状態から、前記記録ヘッドと前記インクタンクとが接続され、前記インク保持部材と前記接続部とが隣接したときに、前記インク加圧手段により、前記インク保持部材内に保持されたインクを加圧し前記接続部へ移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段により、前記インク保持部材内に保持されたインクを加圧する圧力が、7mmAq以上20mmAq以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク保持部材が保持可能なインクの体積が、前記接続部が吸収可能なインクの体積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッド内の液面を検知する液面検知手段と、
    前記記録ヘッド内の液面を調整する回復手段と、
    をさらに備え、
    前記液面検知手段により検出した液面が、所定の下限値に達していない場合には、前記回復手段により、前記記録ヘッド内にインクを充填することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記回復手段により、前記記録ヘッド内を吸引する圧力が、500mmAq以上750mmAq以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッド内の圧力を検知する圧力検知手段をさらに備え、
    前記圧力検知手段により検出した圧力が、所定の圧力値に達していない場合には、前記インク加圧手段により、前記インク保持部材内に保持されたインクを加圧することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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