JP5907587B2 - 排液ホース、医療用パウチ、医療用ドレープ、使い捨て医療機器セットおよび排液ホースの製造方法 - Google Patents

排液ホース、医療用パウチ、医療用ドレープ、使い捨て医療機器セットおよび排液ホースの製造方法 Download PDF

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本発明は、医療用パウチの下部排液口に接続される排液ホース、並びに、当該排液ホースを備える医療用パウチ、医療用ドレープおよび使い捨て医療機器セットに関する。
従来より、手術室において外科手術等の医療処置が行われる際には、不潔領域と定められる患者の体表や医療装置等の医療用物品の表面を医療用のドレープにて覆い、清潔領域を当該不潔領域から隔離することが行われている。患者を覆うドレープでは、患者の手術対象部位である術野をドレープから露出させるための開口が設けられている。
膀胱や前立腺等の下腹部の手術や開頭手術、あるいは、関節鏡を利用した膝関節の手術等では、術野に対して灌流水や生理用食塩水等を連続的あるいは断続的に付与しつつ手術が行われることがある。このような手術に利用されるドレープでは、術野から流れ落ちる灌流水や生理用食塩水、血液等を受けて所定の廃液タンク等へと送る医療用パウチが、術野を露出させるための開口近傍に取り付けられている。例えば、特許文献1では、下腹部の手術時に利用される流水袋付ドレープが開示されている。流水袋付ドレープでは、流水袋の底部に排液ホースを取り付けることにより、比較的小さい流水袋で大量の液体の処理が可能とされる。
実公平3−13298号公報
ところで、医療施設内において医療処置が行われる際には、ガーゼ、メス、ドレープ等の様々な医療機器が使用されおり、感染防止等の衛生管理の質の向上の観点から、これらの医療機器に使い捨てのものが利用されることが多い。また、近年、医療処置の内容に合わせて用意された複数の医療機器を梱包した使い捨て医療機器セットが使用されており、これにより、医療処置前に行われる医療機器の準備作業の簡素化、および、これらの医療機器の在庫管理の簡素化が図られている。
このような使い捨て医療機器セットに特許文献1のようなドレープが含まれる場合、使い捨て医療機器セットを小型化するために、排液ホースは、環状に巻かれた状態や折り曲げられた状態で使い捨て医療機器セットのトレイ等に収容されて梱包される。このため、塩化ビニル等により形成されている排液ホースが変形して直線状に戻らなくなってしまい(すなわち、巻き癖や折り癖がついてしまい)、排液ホースの先端を廃液タンク等に入れることが困難となるおそれがある。また、搬送時等に使い捨て医療機器セットに荷重が加わることにより、排液ホースが部分的に押し潰されて液体の排出が困難となるおそれもある。さらには、ドレープを使用する医療施設毎に好ましい排液ホースの長さが異なるため、排液ホースが長すぎて手術の邪魔になる場合もある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、排液ホースの意図しない変形を防止するとともに排液ホースの長さを容易に調節することを主な目的としている。
請求項1に記載の発明は、医療用パウチの下部排液口に接続され、術野から前記医療用パウチに流入して前記下部排液口から排出される液体を導く使い捨ての排液ホースであって、前記下部排液口に取り付けられる取付部と、前記取付部から連続し、径が大きい山部と径が小さい谷部とが長手方向に交互に配列された蛇腹式の伸縮部とを備え、前記伸縮部が収縮状態を維持し、前記伸縮部を前記収縮状態から伸張した際に、伸張状態も維持され、さらに、前記伸縮部を屈曲させた際に、屈曲状態が維持される
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排液ホースであって、前記伸縮部が、前記取付部から連続する第1伸縮部と、前記第1伸縮部から連続する第1連結部と、前記第1連結部に連結される第2連結部と、前記第2連結部から連続する第2伸縮部と
を備え、樹脂にて1つの部材として形成された第1ホースが、前記取付部、前記第1伸縮部および前記第1連結部を含み、樹脂にて1つの部材として形成された第2ホースが、前記第2連結部および前記第2伸縮部を含む。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の排液ホースであって、透明または半透明である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースであって、先端の排出口を閉塞するキャップをさらに備える。
請求項に記載の発明は、医療用パウチであって、請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースと、下部排液口に前記排液ホースが取り付けられるパウチ本体とを備える。
請求項に記載の発明は、医療用ドレープであって、請求項に記載の医療用パウチと、前記医療用パウチが固定されるドレープ本体とを備える。
請求項に記載の発明は、使い捨て医療機器セットであって、請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースを含む。
請求項8に記載の発明は、医療用パウチの下部排液口に接続され、術野から前記医療用パウチに流入して前記下部排液口から排出される液体を導く使い捨ての排液ホースの製造方法であって、前記排液ホースが、前記下部排液口に取り付けられる取付部と、前記取付部から連続し、径が大きい山部と径が小さい谷部とが長手方向に交互に配列された蛇腹式の伸縮部とを備え、前記伸縮部が収縮状態を維持し、前記伸縮部を前記収縮状態から伸張した際に、伸張状態も維持され、さらに、前記伸縮部を屈曲させた際に、屈曲状態が維持され、前記伸縮部が、前記取付部から連続する第1伸縮部と、前記第1伸縮部から連続する第1連結部と、前記第1連結部に連結される第2連結部と、前記第2連結部から連続する第2伸縮部と、前記第2伸縮部から連続する排出部とを備え、樹脂にて1つの部材として形成された第1ホースが、前記取付部、前記第1伸縮部および前記第1連結部を含み、樹脂にて1つの部材として形成された第2ホースが、前記第2連結部、前記第2伸縮部および排出部を含み、前記第1ホースおよび前記第2ホースが、同一形状の元部材から形成され、前記排液ホースの製造方法が、a)前記元部材の一方の端部を所定の位置で切断することにより、または、前記一方の端部を切断しないことにより、前記一方の端部に前記取付部および前記第2連結部のいずれかを選択的に設ける工程と、b)前記元部材の他方の端部を所定の位置で切断することにより、または、前記他方の端部を切断しないことにより、前記他方の端部に前記第1連結部および前記排出部のいずれかを選択的に設ける工程とを備える。
本発明では、医療用パウチの下部排液口に接続される排液ホースの意図しない変形を防止することができるとともに排液ホースの長さを容易に調節することができる。
一の実施の形態に係る医療用ドレープを示す図である。 使い捨て医療機器セットを示す図である。 排液ホースを拡大して示す図である。 収縮状態の排液ホースを示す図である。 第1ホースを示す図である。 第2ホースを示す図である。 元部材を示す図である。 第3ホースを示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る医療用ドレープ1を示す図である。医療用ドレープ1(以下、単に「ドレープ1」という。)は、医療施設内において手術等の医療処置が行われる患者を覆うことにより、不潔領域である患者の体表から清潔領域を隔離するシート状の部材である。ドレープ1は、例えば、泌尿器科や脳外科、整形外科等の手術に利用される。図2に示すように、ドレープ1は、医療処置の内容に合わせて用意された複数の使い捨ての医療機器のセットである使い捨て医療機器セット6に含まれている。ドレープ1は、折り畳まれた状態で、使い捨て医療機器セット6のトレイ61に収容される。
図1に示すように、ドレープ1は、患者を覆うシート状のドレープ本体11、および、ドレープ本体11に固定される医療用パウチ2(以下、単に「パウチ2」という。)を備える。ドレープ本体11には、患者の手術対象部位である術野を露出させるための開口111が形成されており、開口111の近傍において、パウチ2の上端部がドレープ本体11に両面テープ等で固定される。
パウチ2は、患者の術野に対して灌流水や生理用食塩水等を連続的あるいは断続的に付与しつつ行われる手術の際に、術野からの液体(例えば、血液や体液、術野の洗浄に利用された灌流水や生理用食塩水等)を受ける、いわゆる受水袋である。図1では、パウチ2の使用前(すなわち、未使用時)の状態を示している。
パウチ2は、袋状のパウチ本体21、および、パウチ本体21に取り付けられる略円筒状の排液ホース3を備える。パウチ本体21は、ポリエチレン等の透明または半透明の柔軟な樹脂材料により形成されたほぼ同形状の2つのシート部材を重ね、図1中の左右方向の両側の側縁にて2つのシート状の部材をヒートシール等により互いに接合することにより形成される。パウチ2が使用される際には、図1中におけるパウチ本体21の上端が大きく広げられ、術野からの液体を受ける受液口211が形成される。パウチ本体21の下端部には、下向きに突出する略円筒状の導管部212が設けられており、導管部212の先端には、受液口211からパウチ本体21内に流入した液体を排出する下部排液口213が設けられる。排液ホース3は、パウチ本体21の導管部212に嵌合することにより、下部排液口213に取り付けられる。
図3は、排液ホース3を拡大して示す図である。排液ホース3は、パウチ本体21の下部排液口213に取り付けられる取付部31、取付部31から連続する蛇腹式の伸縮部32、伸縮部32から連続する排出部33、および、排出部33の先端の排出口331を閉塞するキャップ34を備える。図3では、図示の都合上、伸縮部3を実際よりも短く描いている(他の図においても同様)。排液ホース3は、好ましくは、耐薬品性を有する樹脂(例えば、ポリプロピレン等のオレフィン系の樹脂)により形成される。
取付部31は略円筒状であり、伸縮部32は蛇腹状である。また、排出部33は、排出口331に近づくに従って径が漸次減少する略円錐台状である。排出部33は、医療施設に設けられた廃液吸引用のホースや開口等に差し込まれる。取付部31、伸縮部32および排出部33は、透明または半透明である。キャップ34は、一方の端部が閉塞された略円筒状の部材であり、伸縮部32に嵌合された円環部341に、帯状の接続部342を介して接続される。
伸縮部32は、径が大きい複数の山部321、および、径が小さい複数の谷部322を備える。実際には、伸縮部32は、それぞれ40〜70個程度の山部321および谷部322を備えるが、図3では、図示の都合上、山部321および谷部322の個数を実際よりも少なく描いている(他の図においても同様)。図3に示す伸張状態の伸縮部32では、複数の山部321と複数の谷部322とが、長手方向(図3中の上下方向)に交互に配列される。山部321において最大径となる頂部323の上側の面324、および、下側の面325は、頂部323から長手方向に離れるに従って径が漸次減少する略円錐面である。以下の説明では、面324を「第1傾斜面324」といい、面325を「第2傾斜面325」という。第1傾斜面324の母線は、第2傾斜面325の母線よりも短い。また、第1傾斜面324の肉厚と第2傾斜面325の肉厚とは、およそ等しい。
排液ホース3では、頂部323を境界として第1傾斜面324が反転して(すなわち、第1傾斜面324の上側のエッジと下側のエッジの長手方向における位置関係が逆転して)、第1傾斜面324の内面が第2傾斜面325の内面に沿うように近接することにより、図4に示すように、伸縮部32が収縮し、収縮状態が維持される。また、収縮状態の排液ホース3の両端部(例えば、取付部31および排出部33)が把持されて両側に引っ張られることにより、伸縮部32が伸張され、図3に示すように、伸張状態が維持される。伸張状態の伸縮部32の長さは、約100cmである。また、収縮状態の伸縮部32の長さは、伸張状態の長さの約20%である。
排液ホース3では、伸縮部32を部分的に収縮状態とし、他の部分を伸張状態とすることにより、排液ホース3の長さを適宜調整することができる。また、排液ホース3では、頂部323を境界として、第1傾斜面324の周方向における一部のみを反転させ、第1傾斜面324の当該一部の内面を第2傾斜面325の内面に沿うように近接させることにより、伸縮部32を屈曲させて屈曲状態を維持することもできる。
排液ホース3の取付部31、伸縮部32および排出部33は、2つのホース36,37を連結することにより形成される。以下の説明では、取付部31を含むホース36を「第1ホース36」といい、排出部33を含むホース37を「第2ホース37」という。第1ホース36および第2ホース37はそれぞれ、樹脂にて1つの部材として形成される。
図5は、第1ホース36を示す図であり、図6は、第2ホース37を示す図である。図5に示すように、第1ホース36は、取付部31、取付部31から連続する第1伸縮部361、および、第1伸縮部361から連続する第1連結部362をこの順で含む。第1連結部362は、外側面にねじ山が設けられた雄ねじ部であり、外側面の先端近傍には、ゴム等により形成された円環状のパッキン363が取り付けられる。また、取付部31の図5中の下部(すなわち、第1伸縮部361近傍の部位)の内側面にはねじ溝が設けられる。図6に示すように、第2ホース37は、第2連結部372、第2連結部372から連続する第2伸縮部371、および、第2伸縮部371から連続する排出部33をこの順で含む。第2連結部372は、内側面にねじ溝が設けられた雌ねじ部である。また、排出部33の図6中の上部(すなわち、第2伸縮部371近傍の部位)の外側面にはねじ山が設けられる。
第1ホース36と第2ホース37とが連結される際には、図3に示すように、第2ホース37の第2連結部372に第1ホース36の第1連結部362が挿入され、第1連結部362に第2連結部372が螺合されて連結される。排液ホース3では、第1伸縮部361、第1連結部362、第2連結部372および第2伸縮部371により伸縮部32が形成される。換言すれば、伸縮部32は、第1伸縮部361、第1連結部362、第2連結部372および第2伸縮部371を備える。なお、伸縮部32において実際に伸縮する部位は、第1伸縮部361および第2伸縮部371である。このように、排液ホース3が、第1ホース36と第2ホース37とが連結される構造であることにより、排液ホース3の製造に係る部材の製造単位が小型化される。このため、排液ホース3の製造が容易となり、排液ホース3の製造方法の選択の自由度を高くすることができる。
第1ホース36および第2ホース37は、図7に示す同一形状の元部材38から形成される。本実施の形態では、元部材38は、溶融状態の筒状の樹脂原料を金型にて挟んだ状態で内側にガスを吹き込んで膨らませる方法(いわゆる、ブロー成形)により形成される。第1ホース36(図5参照)が形成される際には、元部材38の一方の端部381(図7中の上側の端部であり、以下、「上端部381」という。)は切断されず、上端部381が取付部31となる。また、元部材38の他方の端部である下端部382が、図7中において二点鎖線にて示す所定の位置383にて切断されることにより、第1連結部362(図5参照)が形成される。位置383は、下端部382のうち、ねじ山が形成される上部とねじ山が形成されない下部との間に設定される。第1連結部362の先端には、上述のパッキン363(図5参照)が取り付けられる。
第2ホース37(図6参照)が形成される際には、元部材38の上端部381が、図7中において二点鎖線にて示す所定の位置384にて切断されることにより、第2連結部372が形成される。位置384は、上端部381のうち、ねじ溝が形成される下部とねじ溝が形成されない上部との間に設定される。また、元部材38の下端部382は切断されず、下端部382が排出部33となる。
換言すれば、排液ホース3の製造では、同一形状の元部材38の上端部381を位置384にて切断することにより、または、上端部381を切断しないことにより、第2ホース37の第2連結部372、および、第1ホース36の取付部31のいずれかが上端部381に選択的に設けられる。また、元部材38の下端部382を位置383にて切断することにより、または、下端部382を切断しないことにより、第1ホース36の第1連結部362、および、第2ホース37の排出部33のいずれかが下端部382に選択的に設けられる。このように、第1ホース36および第2ホース37が、同一形状の元部材38を利用して形成されることにより、排液ホース3の製造を簡素化することができる。その結果、排液ホース3の製造コストを低減することができる。
以上に説明したように、排液ホース3では、蛇腹式の伸縮部32を収縮した場合に収縮状態が維持され、伸縮部32を伸張した場合に伸張状態が維持される。このため、使用前の排液ホース3を、使い捨て医療機器セット6のトレイ61等に収縮状態にて収容することができる。また、収容時に排液ホース3を環状に巻く必要がないため、排液ホース3に巻き癖等がついて直線状に戻らなくなってしまうことが防止される。さらに、蛇腹状の伸縮部32は、円筒状のホースに比べて側面からの荷重に対する強度が高いため、使い捨て医療機器セット6の搬送時や保管時、あるいは、加熱滅菌時等に積み重ねられることにより加わる荷重により、排液ホース3が押し潰されてしまうことが防止される。
このような排液ホース3の構造により、排液ホース3の収容に要する空間を小さくすることができるとともに、意図しない排液ホース3の変形を防止することができる。その結果、排液ホース3は、術野からパウチ2に流入した液体を容易かつ迅速に所望の位置へと導くことができる。したがって、排液ホース3の構造は、小型化が要求されるとともに積み重ねられることが多い使い捨て医療機器セット6に含まれる排液ホースに特に適している。
排液ホース3が使用される際には、伸縮部32の伸張状態が調節されることにより、排液ホース3の長さを容易に調節することができる。その結果、排液ホース3の長さを、医療施設の構造等に適した所望の長さとすることができる。これにより、排液ホース3が長すぎて手術の邪魔になってしまうことを防止することができる。また、排液ホース3では、伸縮部32を屈曲させて屈曲状態を維持することができるため、排液ホース3の排出部33を所望の方向に向けることができる。その結果、術野からパウチ2に流入した液体を一層容易に所望の位置へと導くことができる。さらに、排液ホース3は、塩化ビニル等により形成された厚肉の円筒状のホースに比べて軽いため、排液ホース3の取り扱いを容易とすることができる。
排液ホース3は、透明または半透明であるため、術野からの液体に含まれる固形物等により排液ホース3が詰まってしまった場合であっても、排液ホース3の詰まった部位を容易に特定することができる。その結果、詰まった固形物等を容易に取り除くことができる。排液ホース3では、第1ホース36と第2ホース37との連結を解除することにより、より容易に固形物等を取り除くことができる。
術野からほとんど液体が流れない手術等のように、排液ホース3による液体の排出が不要である場合、排液ホース3の伸縮部32は収縮状態とされ、排液ホース3の排出口331は、キャップ34により閉塞される。これにより、排液ホース3をパウチ本体21から取り外してパウチ本体21の下部排液口213を他の部材で閉塞する必要がなくなる。その結果、手術の準備に要する時間を短縮することができる。また、パウチ本体21から伸びる排液ホース3が短いため、排液ホース3が手術の邪魔になることも防止される。
一方、術野から流れる液体を計量したい場合にも、キャップ34により排液ホース3の排出口331が閉塞される。そして、伸張状態の排液ホース3(および、パウチ本体21)に溜まった液体の量が計測される。上述のように、第1ホース36の第1連結部362の先端部にはパッキン363が設けられており、パッキン363が、互いに対向する第1連結部362の外側面と第2連結部372の内側面とに接することにより、第1連結部362と第2連結部372との間に水密構造が構成される。このため、液体が排液ホース3の第1ホース36まで溜まっている場合であっても、第1ホース36と第2ホース37との連結部から液体が漏出することを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、医療施設に廃液吸引用のホースや開口等が設けられておらず、排液ホース3の先端がバケツや大きな排水口に入れられる場合等には、排液ホース3の第2ホース37が、位置383(図7参照)等にて切断されて排出部33が除去されてもよい。
使い捨て医療機器セット6では、パウチ本体21に排液ホース3が取り付けられた状態のパウチ2が、ドレープ本体11に固定された状態で収容されてもよく、パウチ2がドレープ本体11に取り付けられることなく、単体で収容されてもよい。また、排液ホース3がパウチ本体21に取り付けられることなく、単体で収容されてもよい。排液ホース3の第1ホース36と第2ホース37とは、連結された状態で収容されてもよく、連結が解除された状態で収容されてもよい。なお、排液ホース3、パウチ2およびドレープ1はそれぞれ、必ずしも使い捨て医療機器セット6に含まれる必要はなく、単体で取り扱われてよい。
排液ホース3は、第1ホース36と第2ホース37とが連結された構造である必要はなく、例えば、1つの元部材38が、排液ホース3としてパウチ本体21の下部排液口213に取り付けられてもよい。あるいは、元部材38から形成された3本以上のホースが連結されて排液ホース3が形成されてもよい。例えば、図8に示す第3ホース39が、第1ホース36と第2ホース37との間に連結されてもよい。第3ホース39は、図7に示す元部材38の上端部381および下端部382を、位置384および位置383にて切断することにより形成される。第3ホース39は、上端に雌ねじ部である連結部391を有し、下端に雄ねじ部である連結部392を有する。第1ホース36と第2ホース37との間に連結される第3ホース39は、1つでも複数でもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。
1 医療用ドレープ
2 医療用パウチ
3 排液ホース
6 医療機器セット
11 ドレープ本体
21 パウチ本体
31 取付部
32 伸縮部
33 排出部
34 キャップ
36 第1ホース
37 第2ホース
38 元部材
213 下部排液口
321 山部
322 谷部
331 排出口
361 第1伸縮部
362 第1連結部
371 第2伸縮部
372 第2連結部
381 上端部
382 下端部

Claims (8)

  1. 医療用パウチの下部排液口に接続され、術野から前記医療用パウチに流入して前記下部排液口から排出される液体を導く使い捨ての排液ホースであって、
    前記下部排液口に取り付けられる取付部と、
    前記取付部から連続し、径が大きい山部と径が小さい谷部とが長手方向に交互に配列された蛇腹式の伸縮部と、
    を備え、
    前記伸縮部が収縮状態を維持し、前記伸縮部を前記収縮状態から伸張した際に、伸張状態も維持され、さらに、前記伸縮部を屈曲させた際に、屈曲状態が維持されることを特徴とする排液ホース。
  2. 請求項1に記載の排液ホースであって、
    前記伸縮部が、
    前記取付部から連続する第1伸縮部と、
    前記第1伸縮部から連続する第1連結部と、
    前記第1連結部に連結される第2連結部と、
    前記第2連結部から連続する第2伸縮部と、
    を備え、
    樹脂にて1つの部材として形成された第1ホースが、前記取付部、前記第1伸縮部および前記第1連結部を含み、
    樹脂にて1つの部材として形成された第2ホースが、前記第2連結部および前記第2伸縮部を含むことを特徴とする排液ホース。
  3. 請求項1または2に記載の排液ホースであって、
    透明または半透明であることを特徴とする排液ホース。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースであって、
    先端の排出口を閉塞するキャップをさらに備えることを特徴とする排液ホース。
  5. 医療用パウチであって、
    請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースと、
    下部排液口に前記排液ホースが取り付けられるパウチ本体と、
    を備えることを特徴とする医療用パウチ。
  6. 医療用ドレープであって、
    請求項に記載の医療用パウチと、
    前記医療用パウチが固定されるドレープ本体と、
    を備えることを特徴とする医療用ドレープ。
  7. 使い捨て医療機器セットであって、
    請求項1ないしのいずれかに記載の排液ホースを含むことを特徴とする使い捨て医療機器セット。
  8. 医療用パウチの下部排液口に接続され、術野から前記医療用パウチに流入して前記下部排液口から排出される液体を導く使い捨ての排液ホースの製造方法であって、
    前記排液ホースが、
    前記下部排液口に取り付けられる取付部と、
    前記取付部から連続し、径が大きい山部と径が小さい谷部とが長手方向に交互に配列された蛇腹式の伸縮部と、
    を備え、
    前記伸縮部が収縮状態を維持し、前記伸縮部を前記収縮状態から伸張した際に、伸張状態も維持され、さらに、前記伸縮部を屈曲させた際に、屈曲状態が維持され、
    前記伸縮部が、
    前記取付部から連続する第1伸縮部と、
    前記第1伸縮部から連続する第1連結部と、
    前記第1連結部に連結される第2連結部と、
    前記第2連結部から連続する第2伸縮部と、
    前記第2伸縮部から連続する排出部と、
    を備え、
    樹脂にて1つの部材として形成された第1ホースが、前記取付部、前記第1伸縮部および前記第1連結部を含み、
    樹脂にて1つの部材として形成された第2ホースが、前記第2連結部、前記第2伸縮部および排出部を含み、
    前記第1ホースおよび前記第2ホースが、同一形状の元部材から形成され、
    前記排液ホースの製造方法が、
    a)前記元部材の一方の端部を所定の位置で切断することにより、または、前記一方の端部を切断しないことにより、前記一方の端部に前記取付部および前記第2連結部のいずれかを選択的に設ける工程と、
    b)前記元部材の他方の端部を所定の位置で切断することにより、または、前記他方の端部を切断しないことにより、前記他方の端部に前記第1連結部および前記排出部のいずれかを選択的に設ける工程と、
    を備えることを特徴とする排液ホースの製造方法。
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