JP5906614B2 - 時計 - Google Patents

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Description

本発明は、時計に関する。
従来の腕時計としては、リング状をなすケースと、ケースの裏側に装着される裏蓋とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の腕時計では、裏蓋は、ケースに対してボルト(ネジ)を介して固定されている。このように当該腕時計を製造する際には、裏蓋とケースとをボルトを用いてネジ止めをしなくてはならず、その製造作業に手間が掛かったり、作業中にボルトが緩んでしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載の腕時計では、ケースの構成材料として、金属材料やセラミックスが用いられている。構成材料として金属材料を用いた場合には、ケースに直に(直接)、ボルトの雄ネジが螺合する雌ネジを形成することができるが、セラミックスを用いた場合には、ケースに直に雌ネジを形成するのが困難である。このため、内周部に雌ネジが形成された金属管をケースに埋設して、当該金属管の雌ネジとボルトの雄ネジをと螺合させることが行われる。このような金属管を用いると、その分だけ部品点数が増大したり、金属管を埋設するための工程が増えてしまう等の製造上の問題が生じる。
特開2010−127765号公報
本発明の目的は、製造が容易な時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計は、リング状をなす時計用ケースと、
前記時計用ケースの裏側に装着される裏蓋と、
前記時計用ケースの内周部の周方向に沿ったリング状をなし、前記裏蓋を前記時計用ケースに対して固定する固定機能を有する固定部材とを備え、
前記時計用ケースは、前記固定部材よりも硬質のものであり、
前記固定部材は、前記時計用ケースと前記裏蓋との間に配置され、前記時計用ケースと前記裏蓋との間で圧縮されて変形することにより、前記固定機能を発揮し、
前記裏蓋には、前記固定部材が圧縮されて変形した際に該固定部材の一部が入り込む凹部が形成されていることを特徴とする。
これにより、圧縮されて変形した固定部材には、元の形状に戻ろうとする反力が生じる。この反力により、時計用ケースと裏蓋とを固定するための固定力が増加して、裏蓋が時計用ケースに対して確実に固定される。このように、時計では、時計用ケースと裏蓋との間で固定部材を圧縮、変形させるという簡単な構成で、時計用ケースに裏蓋を容易かつ確実に装着することができる。従って、時計は、製造が容易なものであるということができる。
本発明の時計では、前記裏蓋は、表側の面に突出形成された突部を有し、
前記固定部材は、前記時計用ケースの内周部と前記突部との間で圧縮されて変形することが好ましい。
これにより、時計用ケースの内周部と突部との間で固定部材をその厚さ方向に確実に圧縮、変形させることができ、よって、当該固定部材の固定機能をより確実に発揮することができる。
本発明の時計では、前記固定部材は、予め前記時計用ケースの内周部に固定されており、
前記固定部材および前記突部のうちの少なくとも一方は、前記裏蓋が前記時計用ケースに装着される際に前記突部を前記固定部材の内周部へ導くガイド部を有することが好ましい。
これにより、時計の組み立て製造時において裏蓋をケースに装着する際に、突部がケースの内周部との間で固定部材を圧縮することができるような位置に裏蓋を確実に導くことができるとともに、その装着作業を容易に行なうことができる。
本発明の時計では、前記突部は、前記裏蓋の縁部に沿ったリング状をなす部分であることが好ましい。
これにより、突部が時計用ケースの内周部との間で固定部材の全体をその厚さ方向に確実に圧縮、変形させることができ、よって、当該固定部材の固定機能をより確実に発揮することができる。
本発明の時計では、前記時計用ケースは、前記時計用ケースの内周部に内径が拡径した拡径部で構成され、前記固定部材が設置される固定部材設置部を有することが好ましい。
これにより、例えば固定部材設置部の内径を固定部材の外径とほぼ同等に設定した場合、固定部材は、固定部材設置部に嵌合することとなり、よって、固定部材設置部に確実に固定され、固定部材設置部からの離脱が確実に防止される。
本発明の時計では、前記凹部が表側の面側に開口していることが好ましい。
これにより、固定部材が圧縮されて変形した際に、当該固定部材が過剰に変形するのを防止することができる。また、固定部材による時計用ケースと固定部材との固定力の増加を抑制したい、すなわち、固定力を緩和したい場合にも有効な構成である。
本発明の時計では、前記時計用ケースは、セラミックスまたは金属材料で構成され、
前記固定部材は、樹脂材料で構成されていることが好ましい。
これにより、時計用ケースが例えばセラミックスで構成されたものである場合、当該時計用ケースは、美的外観、強度等に優れたものとなる。また、固定部材に樹脂材料を用いることにより、当該固定部材は、ケースと裏蓋との間で圧縮された場合変形するが、このとき元の形状に戻ろうとする反力が確実に生じて、固定機能を発揮することができる。
本発明の時計では、前記裏蓋は、互いに別体で構成された複数の部材で構成され、該部材同士を接合してなるものであることが好ましい。
例えば、時計がGPS衛星からのGPS測位電波を受信するアンテナを有する電子時計の場合、裏蓋に渦電流が生じることとなる。渦電流は、それが生じる部材の体積の大きさに応じて変化する、すなわち、大となったり小となったりする特性がある。このため、渦電流が生じる部材の大きさは、できる限り小さいのが好ましい。そこで、裏蓋を互いに別体で構成された複数の部材同士を接合してなるものすることにより、裏蓋の複数箇所で、すなわち、各部材でそれぞれ渦電流が生じたとしても、各渦電流の大きさを比較的小さく抑えることができる。
本発明によれば、製造が容易な時計となる。
本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す腕時計において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。 図1に示す腕時計において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。 図1に示す腕時計において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。 図2中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大図である。 図3中の一点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大図である。 図4中の一点鎖線で囲まれた領域[C]の拡大図である。 本発明の時計を腕時計に適用した場合の第2実施形態において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。 本発明の時計を腕時計に適用した場合の第2実施形態において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。 本発明の時計を腕時計に適用した場合の第3実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図、図2〜図4は、それぞれ、図1に示す腕時計において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図、図5は、図2中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大図、図6は、図3中の一点鎖線で囲まれた領域[B]の拡大図、図7は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[C]の拡大図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図7中(図8〜図10についても同様)の上側を「上」、「上方」または「表」、下側を「下」、「下方」または「裏」と言う。
図1に示す腕時計(以下、単に「時計」という)1は、ケース(時計用ケース)2と、裏蓋3と、ベゼル7と、カバーガラス(風防)5と、バンド20とを備えている。また、図2〜図4に示すように、時計1の内部空間50(ケース2と裏蓋3とベゼル7とカバーガラス5とで囲まれた空間)には、カバーガラス5が設けられた側から順に、文字板6と、太陽電池70と、ムーブメント9とが収納されている。また、ムーブメント9には、指針(針)10である、時針101、分針102、秒針103が回転可能に支持されている。また、指針10には、時針101、分針102、秒針103の他に、24時間針(小針)104と、曜日針(小針)105とがあり、24時間針104、曜日針105もムーブメント9に回転可能に支持されている。指針10は、ムーブメント9とともに時計1の内部空間50内に収納されている。以下、各部の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、ケース2は、円環状(リング状)なす部材で構成されている。このケース2の表側の部分に、ベゼル7が装着、固定されている。裏側の部分に、裏蓋3が装着、固定される。
ケース2の外周部23には、巻真パイプ(図示せず)が嵌入され、この巻真パイプにりゅうず12が回転可能に設けられている。りゅうず12を回転操作することにより、そのトルクがムーブメント9に伝わる。これにより、指針10が回転駆動し、よって、表示する時刻を調整することができる。
また、ケース2の外周部23には、その中心軸を介して両側に、バンド20が連結される連結部としてのラグ24が設けられている。バンド20は、時計1を腕に装着する際に用いられるものである。
図2〜図4に示すように、ケース2の内周部25には、その内径が拡径した第1の拡径部26および第2の拡径部(拡径部)27が形成されている。
第1の拡径部26は、内周部25の上側の部分に形成されている。この第1の拡径部26は、後述するベゼル7のリブ71が挿入される挿入部となる。
第2の拡径部27は、内周部25の下側の部分に形成されている。この第2の拡径部27は、後述する固定部材4が設置される固定部材設置部となる。
ケース2、裏蓋3、ベゼル7、指針10の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼や、チタンまたはチタン合金等のような各種金属材料(合金を含む)を用いることができる。また、ケース2の構成材料としては、前記各種金属材料の他に、セラミックスも用いることができる。セラミックスで構成されたケース2は、美的外観、強度等に優れたものとなる。
ベゼル7は、円環状なす部材で構成されている。ベゼルの下側の部分には、その周方向に沿ったリブ71が突出形成されている。そして、リブ71とケース2の第1の拡径部26との間には、弾性材料で構成されたパッキン80が圧縮状態で配置されている。これにより、ベゼル7とケース2との間での液密性、気密性が維持される。
ベゼル7の内周部72には、その内径が縮径した縮径部73が形成されている。この縮径部73上にカバーガラス5を載置することができる。なお、ベゼル7の内周部72とカバーガラス5の外周部51との間には、パッキン90が圧縮状態で配置されている。これにより、ベゼル7とカバーガラス5との間での液密性、気密性が維持される。
カバーガラス5は、円板状をなし、透明性を有する部材で構成されている。なお、「透明性を有する部材」とは、可視光の透過度が50%以上程度の透明性を有するものをいう。また、「透明」には、無色透明の他、有色(着色)透明も含まれる。
カバーガラス5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、無機ガラス等が挙げられる。この無機ガラスとしては、例えば、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、ハードレックス(強化無機ガラス)、クリアレックス(無反射処理)、スピネルガラス、サファイアガラス等が挙げられる。無機ガラスは、材料強度(強度)が高いため、例えば加圧や衝撃による変形、割れを少なくすることができ、傷が付きにくく、鏡面性も良くすることができる。これにより、カバーガラス5自体の強度を高く、視認性を良くすることができる。
また、ケース2には、円盤状のムーブメント9が固定されている。図2〜図4に示すように、ムーブメント9は、時針101、分針102および秒針103を回転支持する軸91と、24時間針104を回転支持する軸(図示せず)と、曜日針105を回転支持する軸93とを有している。軸91は、ムーブメント9の中心部に配置され、その他の軸(軸93等)は、それぞれ、軸91と異なる位置、すなわち、軸91回りに離間して配置されている。
このムーブメント9は、太陽電池70から供給された電力によって、時針101、分針102、秒針103をそれぞれ駆動し(回転させ)、さらに、24時間針104および曜日針105をそれぞれ駆動する機構を内蔵している。この機構としては、特に限定されず、例えば、太陽電池70の起電力を貯蔵する電気二重層コンデンサー、リチウムイオン二次電池や、時間基準源として水晶振動子や、水晶振動子の発振周波数をもとに時計を駆動する駆動パルスを発生する半導体集積回路や、この駆動パルスを受けて輪列機構を1秒毎に指針を駆動するステップモーターや、ステップモーターの動きを指針に伝達する輪列機構等を備えたものを用いることができる。
ムーブメント9上には、円盤状(板状)をなす太陽電池70が重ねて設置されている。太陽電池70は、ムーブメント9と電気的に接続されており、光を受光することにより電力を生成し、電力をムーブメント9に供給することができる。太陽電池70としては、例えば、p型半導体とn型半導体とを重ね合わせて接合したものを用いることができる。p型半導体とは、高純度のシリコン半導体にホウ素等のような3価の元素を極微量混入させたものであり、n型半導体とは、高純度のシリコン半導体にヒ素等のような5価の元素を極微量混入させたものである。このような構成の太陽電池70に光が照射されると、光電効果によりシリコン内部に電子および正孔が発生する。また、p型半導体とn型半導体との境界部にあたるpn接合部では、発生した電子および正孔のうち、プラスの電荷をもった正孔はp型半導体側へ、マイナスの電荷をもった電子はn型半導体側へ分離・誘導される。これにより、各半導体がそれぞれプラスとマイナスとに帯電して、電位差が生じ、よって、電力をムーブメント9に供給することができる。なお、pn接合部付近は、空乏層となる。
また、太陽電池70には、ムーブメント9の指針10を回転支持する軸(軸91、93等)に対応する位置に、各軸がそれぞれ挿通する挿通孔701が形成されている。
さらに、太陽電池70上には、文字板6が重ねて配置されている。文字板6は、円板状をなす部材で構成され、全体として光透過性を有している。これにより、表側から光が照射された際に、当該光は、文字板6を透過することができる。この透過した光は、太陽電池70で受光される。なお、文字板6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)から選択される少なくとも1種を含む材料で構成されたプラスチック材料、その他、ソーダガラスや石英ガラスを用いることができる。
この文字板6には、ムーブメント9の指針10を回転支持する軸(軸91、93等)がそれぞれ挿通する挿通孔63が形成されている。
文字板6の表側の面には、時針101、分針102、秒針103が指し示して時刻を表示する機能を有する第1の表示部(目盛り)64が複数配置されている。これらの第1の表示部64は、文字板6の周方向に沿って間欠的に配置されており、時刻の「1」〜「12」に相当する。そして、時針101、分針102および秒針103がそれぞれ第1の表示部64を指す位置によって、時刻を確認することができる。
また、文字板6の表側の面には、第1の表示部64と異なる部分に、第2の表示部(目盛り)68が複数配置されている。これら第2の表示部68には、24時間針104が指し示すことにより時間を確認することができる「1」〜「24」の数字がある。その他、第2の表示部68には、曜日針105が指し示すことにより曜日を確認することができる「Mon(月)」、「Tue(火)」、「Wed(水)」、「Thu(木)」、「Fri(金)」、「Sat(土)」、「Sun(日)」の文字がある。
ケース2の裏側には、裏蓋3が装着される。また、ケース2と裏蓋3との間には、固定部材4が介挿されている。次に、裏蓋3、固定部材4について説明する。
まず、固定部材4について説明する。
固定部材4は、裏蓋3をケース2に対して固定する固定機能を有するものである。固定部材4は、ケース2の内周部25の周方向に沿った円環状(リング状)をなす部材で構成されている。そして、固定部材4は、ケース2の第2の拡径部27で構成された固定部材設置部に、予め設置されている、すなわち、裏蓋3がケース2に装着される以前に設置されている。なお、固定部材4の外径は、第2の拡径部27の内径とほぼ同等に設定されている。これにより、固定部材4は、第2の拡径部27に嵌合することとなり、よって、第2の拡径部27に確実に固定される。
固定部材4は、樹脂材料である例えば熱可塑性樹脂で構成され、その熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド(例:ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66)、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
このような樹脂材料を用いることにより、固定部材4は、後述するようにケース2と裏蓋3との間で圧縮された場合変形するが、このとき元の形状に戻ろうとする反力が確実に生じて、前記固定機能を発揮することができる。
次に、裏蓋3について説明する。
図2〜図4に示すように、裏蓋3は、円板状をなす本体部31と、本体部31の表側の面311に突出形成されたリブ(突部)32と有している。
本体部31は、裏蓋3がケース2に装着された際に、表側の面311がケース2の裏側の面28に当接する。これにより、裏蓋3の時計1における厚さ方向の位置が規制される。
リブ32は、本体部31(裏蓋3)の縁部に沿った円環状(リング状)をなす。これにより、リブ32がケース2の第2の拡径部27との間で固定部材4の全体を確実に圧縮、変形させることができ、よって、固定部材4の固定機能をより確実に発揮することができる。
図5〜図7に示すように、リブ32は、その外径が徐々に増加している。すなわち、リブ32には、第1のテーパー部321と、第1の外径一定部322と、第2のテーパー部323と、第2の外径一定部324とが上方からこの順に形成されている。
第1のテーパー部321は、リブ32の外周部の上部に形成され、その外径が上方に向かって漸減した部分である。
第1の外径一定部322は、第1のテーパー部321の直下に形成され、その外径が一定の部分である。この第1の外径一定部322の外径は、第1のテーパー部321の最大外径と同じである。
第2のテーパー部323は、第1の外径一定部322の直下に形成され、その外径が上方に向かって漸減した部分である。この第2のテーパー部323の最小外径は、第1の外径一定部322の外径と同じである。
第2の外径一定部324は、第2のテーパー部323の直下に形成され、その外径が一定の部分である。この第2の外径一定部324の外径は、第2のテーパー部323の最大外径と同じである。また、第2の外径一定部324の外径は、裏蓋3がケース2に装着される以前、すなわち、外力が付与されない自然状態での固定部材4の内径よりも若干(例えば0.3〜1%)大きく設定されている。
そして、裏蓋3をケース2に装着していく過程で、裏蓋3のリブ32は、第1のテーパー部321、第1の外径一定部322、第2のテーパー部323が順に固定部材4の内周部41に導かれる(図5、図6参照)。このように、第1のテーパー部321、第1の外径一定部322、第2のテーパー部323は、裏蓋3がケース2に装着される際に、リブ32を固定部材4の内周部41へ導くガイド部34として機能する。
なお、固定部材4の内周部41の下部には、面取りが施されており、面取り部42が形成されている。面取り部42も、裏蓋3をケース2に装着していく過程で、リブ32を固定部材4の内周部41へ導くガイド部として機能する。
このようにリブ32が固定部材4の内周部41へ導かれるよう構成されていることにより、時計1の組み立て製造時において、裏蓋3をケース2に装着する作業を容易に行なうことができる。
また、第2の外径一定部324は、前述したようにその外径が固定部材4の内径よりも若干大きく設定されており、その分だけ固定部材4をケース2の第2の拡径部27との間で圧縮することができる(図7参照)。このように、第2の外径一定部324は、固定部材4を圧縮する圧縮部として機能する。
圧縮された固定部材4は、厚さ方向(図7中の左右方向)に変形する。このとき、固定部材4には、元の形状に戻ろうとする反力が生じる。この反力により、固定部材4と裏蓋3との嵌合力(固定力)が増加して、裏蓋3がケース2に対して確実に固定される。このように、固定部材4は、圧縮、変形することにより、固定機能を発揮することができる。
時計1では、ケース2に設置された固定部材4に裏蓋3のリブ32を押し込むという簡単な作業で、ケース2に裏蓋3を容易かつ確実に装着することができる。従って、時計1は、組み立て、製造が容易なものであるということができる。
また、前述したように、時計1は、太陽電池70からの電力によりムーブメント9が駆動するものである。このため、時計1は、従来の時計のような電池交換のために裏蓋3の着脱を繰り返すものとは異なり、一旦装着された裏蓋3を取り外して再度装着する作業を省略することができる。このような時計1には、固定部材4を介して裏蓋3をケース2に固定する構成を好適に用いることができる。
また、ケース2は、例えばセラミックスで構成されている場合、固定部材4よりも硬質のものとなる。しかしながら、セラミックスは、一般的に脆性材料であるため、セラミックスで構成されたケース2に直接的に裏蓋3が係合して装着される構成とした場合、その係合時にケース2にクラック等が生じることがある。
これに対し、時計1では、裏蓋3は、樹脂材料で構成された固定部材4を介してケース2に固定されるよう構成されている。このような構成は、セラミックスでケース2を構成した場合でも、当該ケース2に前記クラック等が生じるのが確実に防止され、好ましい。
また、従来の時計のようなボルトを介してケースと裏蓋とを固定するものは、ボルトのヘッド(ネジ頭)が露出してしまい、審美性に欠ける、すなわち、見栄えがよくない。これに対し、時計1は、ボルトによる固定とはなっていないため、審美性に優れている。
<第2実施形態>
図8および図9は、それぞれ、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第2実施形態において裏蓋が固定部材を介して時計用ケースに固定されるまでの過程を順に示す断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の時計の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、裏蓋の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8、図9に示すように、本実施形態の時計1の裏蓋3Aでは、本体部31の表側の面311に凹部35が形成されている。凹部35は、リブ32の外周側にその周方向に沿ってリング状に形成されている。そして、固定部材4がリブ32とケース2の第2の拡径部27との間で圧縮されて変形した際に、固定部材4の一部、すなわち、固定部材4の変形した分が、凹部35に入り込む。このように凹部35は、変形した固定部材4の一部が入り込む「逃げ空間」として機能する。
以上のような凹部35が形成されていることにより、固定部材4の過剰な変形を防止することができる。また、固定部材4による裏蓋3とケース2との固定力の増加を抑制したい、すなわち、固定部材4による裏蓋3とケース2との固定力を緩和したい場合に有効である。
なお、固定部材4が圧縮されて変形した際に固定部材4の一部が入り込む「凹部」は、本実施形態では裏蓋3Aに形成さているが、これに限定されず、例えば、ケース2に形成されていてもよいし、ケース2および裏蓋3Aの双方に形成されていてもよい。
<第3実施形態>
図10は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第3実施形態を示す断面図である。
以下、この図を参照して本発明の時計の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、裏蓋の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示すように、本実施形態の時計1の裏蓋3Bは、互いに別体で構成された複数の部材で構成されている、すなわち、本体部31、リブ32の他に、本体部31の外周部に配置された枠部材36をさらに有する。なお、本体部31とリブ32とは、一体的に形成されている。本体部31と別体で構成された枠部材36は、本体部31と接合されている。この接合方法としては、特に限定されず、例えば、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、嵌合による方法等が挙げられる。
本体部31の外周部には、厚さが段階的に変化した段差部312が形成されている。枠部材36の内周部にも、厚さが段階的に変化した段差部361が形成されている。本体部31と枠部材36とは、段差部312、361同士が互いに噛み合うように接合されている。
例えば、時計1が電波受信機能を有する電子時計の場合、裏蓋3Bに渦電流が生じることになる。渦電流は、それが生じる部材の体積の大きさに応じて変化する、すなわち、大となったり小となったりする特性がある。このため、渦電流が生じる部材の大きさは、できる限り小さいのが好ましい。
前述したように、裏蓋3Bは、それ全体をできる限り分割して複数の部材で構成されたものである。これにより、裏蓋3Bの複数箇所で、すなわち、本体部31と枠部材36とでそれぞれ渦電流が生じたとしても、各渦電流の大きさは比較的小さいものとなる。
このように前記電子時計のような、渦電流をできる限り抑制したい時計では、複数の部材同士を接合してなる裏蓋3Bの構成は、有効となる。
以上、本発明の時計を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、時計を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の時計は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、固定部材および裏蓋の突部は、前記各実施形態では裏蓋が時計用ケースに装着される際に突部を固定部材の内周部へ導くガイド部を有するものであったが、これに限定されず、固定部材および裏蓋の突部のうちの一方がガイド部を有するものであってもよい。
1……腕時計(時計) 2……ケース(時計用ケース) 23……外周部 24……ラグ 25……内周部 26……第1の拡径部 27……第2の拡径部(拡径部) 28……裏側の面 3、3A、3B……裏蓋 31……本体部 311……表側の面 312……段差部 32……リブ(突部) 321……第1のテーパー部 322……第1の外径一定部 323……第2のテーパー部 324……第2の外径一定部 33……外周部 34……ガイド部 35……凹部 36……枠部材 361……段差部 4……固定部材 41……内周部 42……面取り部 5……カバーガラス(風防) 51……外周部 6……文字板 63……挿通孔 64……第1の表示部(目盛り) 68……第2の表示部(目盛り) 7……ベゼル 71……リブ 72……内周部 73……縮径部 9……ムーブメント 91、93……軸 10……指針(針) 101……時針 102……分針 103……秒針 104……24時間針(小針) 105……曜日針(小針) 12……りゅうず 20……バンド 50……内部空間 70……太陽電池 701……挿通孔 80、90……パッキン

Claims (8)

  1. リング状をなす時計用ケースと、
    前記時計用ケースの裏側に装着される裏蓋と、
    前記時計用ケースの内周部の周方向に沿ったリング状をなし、前記裏蓋を前記時計用ケースに対して固定する固定機能を有する固定部材とを備え、
    前記時計用ケースは、前記固定部材よりも硬質のものであり、
    前記固定部材は、前記時計用ケースと前記裏蓋との間に配置され、前記時計用ケースと前記裏蓋との間で圧縮されて変形することにより、前記固定機能を発揮し、
    前記裏蓋には、前記固定部材が圧縮されて変形した際に該固定部材の一部が入り込む凹部が形成されていることを特徴とする時計。
  2. 前記裏蓋は、表側の面に突出形成された突部を有し、
    前記固定部材は、前記時計用ケースの内周部と前記突部との間で圧縮されて変形する請求項1に記載の時計。
  3. 前記固定部材は、予め前記時計用ケースの内周部に固定されており、
    前記固定部材および前記突部のうちの少なくとも一方は、前記裏蓋が前記時計用ケースに装着される際に前記突部を前記固定部材の内周部へ導くガイド部を有する請求項2に記載の時計。
  4. 前記突部は、前記裏蓋の縁部に沿ったリング状をなす部分である請求項2または3に記載の時計。
  5. 前記時計用ケースは、前記時計用ケースの内周部に内径が拡径した拡径部で構成され、前記固定部材が設置される固定部材設置部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の時計。
  6. 前記凹部が表側の面側に開口している請求項1ないし5のいずれかに記載の時計。
  7. 前記時計用ケースは、セラミックスまたは金属材料で構成され、
    前記固定部材は、樹脂材料で構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の時計。
  8. 前記裏蓋は、互いに別体で構成された複数の部材で構成され、該部材同士を接合してなるものである請求項1ないし7のいずれかに記載の時計。
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