JP2011163877A - 時計 - Google Patents

時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2011163877A
JP2011163877A JP2010025827A JP2010025827A JP2011163877A JP 2011163877 A JP2011163877 A JP 2011163877A JP 2010025827 A JP2010025827 A JP 2010025827A JP 2010025827 A JP2010025827 A JP 2010025827A JP 2011163877 A JP2011163877 A JP 2011163877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
movement
fixing member
timepiece
dial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010025827A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Sasaki
泰志 佐々木
Kiyoto Takeda
清人 武田
Kenichiro Matsumoto
賢一郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010025827A priority Critical patent/JP2011163877A/ja
Publication of JP2011163877A publication Critical patent/JP2011163877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】時計を製造する製造過程で太陽電池を確実に保護することができ、製造後の使用状態で太陽電池を確実に固定することができる時計を提供すること。
【解決手段】時計は、ムーブメント3と、ムーブメント3上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、電力をムーブメント3に供給する太陽電池5と、太陽電池5の表側に設置され、光透過性を有する板状の文字板6と、太陽電池5と文字板6との間に、太陽電池5に重ねて設置され、光透過性を有するとともに、入射した光を拡散する光拡散機能を有し、太陽電池5をムーブメント3に対して固定する板状の固定部材7とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、時計に関する。
従来から、ムーブメント、板状の太陽電池および板状の文字板を有し、これらがこの順に重ねて配置された腕時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の腕時計は、太陽電池が光を受光することにより、太陽電池で電力が生成され、その電力をムーブメントに供給して、指針が文字板上を回転駆動するよう構成されている。
この特許文献1に記載の腕時計には、太陽電池をムーブメントに対し固定するリング状の固定部材が配置されている。この固定部材は、ムーブメントとの間で太陽電池の縁部を挟持して、当該太陽電池を固定するよう構成されている。このように特許文献1に記載の腕時計では、太陽電池の縁部しか挟持されていないため、使用中に(経時的に)、太陽電池の縁部を除く中心部付近がムーブメントから浮いてしまうと言う問題があった。また、固定部材で太陽電池をムーブメントに対して固定した状態のものを、腕時計用ケースに収納するまでの過程で、リング状の固定部材から露出した太陽電池の受光面が損傷を受けたり、受光面にゴミなどが付着したりすると言う問題もあった。
特開2001−13268号公報
本発明の目的は、時計を製造する製造過程で太陽電池を確実に保護することができ、製造後の使用状態で太陽電池を確実に固定することができる時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計は、少なくとも1本の指針を有し、該指針を回転駆動するムーブメントと、
前記ムーブメント上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、該電力を前記ムーブメントに供給する太陽電池と、
前記太陽電池の表側に設置され、前記指針が指し示す文字、記号、図形および目盛りのうちの少なくとも1つが付された、光透過性を有する板状の文字板と、
前記太陽電池と前記文字板との間に、前記太陽電池に重ねて設置され、光透過性を有するとともに、入射した光を拡散する光拡散機能を有し、前記太陽電池を前記ムーブメントに対して固定する板状の固定部材とを備えることを特徴とする。
これにより、時計を製造する製造過程で太陽電池を確実に保護することができ、製造後の使用状態で太陽電池を確実に固定することができる。
本発明の時計では、前記固定部材は、その少なくとも一方の面に微小な凹凸が形成されており、該微小な凹凸により前記光拡散機能が発揮されるものであることが好ましい。
これにより、固定部材が確実に光拡散機能を有するものとなり、固定部材の裏側にある太陽電池が固定部材を介して視認されるのを防止または抑制することができる。
本発明の時計では、前記ムーブメント、前記太陽電池、前記文字板、前記固定部材を収納するケースを備え、
前記ケースは、リング状をなし、その内周部に突出形成された段差部を有する胴部と、該胴部に支持された透明基板とを備え、
前記透明基板と前記文字板とは、前記段差部を介し、該段差部に当接して対向配置されていることが好ましい。
これにより、透明基板と文字板との間に、段差部の厚さ分の間隙が形成されることとなり、よって、当該間隙に例えば装飾部材を配置することができる。これにより、審美性が高く、デザイン性に富む時計を提供することができる。
本発明の時計では、前記固定部材と前記文字板との位置関係を規制する表側位置決め手段を備えることが好ましい。
これにより、時計を使用している最中に、例えば振動等によって文字板がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
本発明の時計では、前記ムーブメントと前記太陽電池と前記固定部材との位置関係を規制する裏側位置決め手段を備えることが好ましい。
これにより、時計を使用している最中に、例えば振動等によって太陽電池がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
本発明の時計は、クロノグラフであることが好ましい。
固定部材は、光を拡散する光拡散機能と、太陽電池を固定する固定機能とを有するものとなっている。これは、例えば、光拡散機能を有する部材と、固定機能を有する部材とを別体で時計に設けた場合に比べて、時計の薄型化、小型化に寄与する。また、時計は、クロノグラフであり、クロノグラフは一般的に腕時計の中でも特に厚さが厚いものとなってしまうが、このように薄型化されるため、比較的薄型のクロノグラフとなる。
本発明によれば、時計を製造する製造過程で太陽電池を確実に保護することができ、製造後の使用状態で太陽電池を確実に固定することができる。
本発明の時計を腕時計に適用した場合の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図である。 図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図である。 図1に示す腕時計の部分断面図である。 図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図である。
以下、本発明の時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の実施形態を示す斜視図、図2および図3は、それぞれ、図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図、図4は、図1に示す腕時計の部分断面図、図5は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中の上側を「上」、「上方」または「表側」、下側を「下」、「下方」または「裏側」と言う。
図1に示すクロノグラフである腕時計(以下、単に「時計」という)1は、外装部(ケース)2と、外装部2の内部に収納され、時計用針(指針)31a、31b、31c、31d、31e、31fを有するムーブメント3と、時計1を腕に装着する際に用いられるバンド4とを備えている。
図4に示すように、外装部2は、ガラス板(透明基板)21と、ガラス板21を保持するリング状の胴部23と、胴部23の裏側に設置される裏蓋25とを有している。なお、図4では、時計用針31a〜31fが省略されている。
胴部23には、巻真パイプ(図示せず)が嵌入され、この巻真パイプに、りゅうず24が回転可能に設けられている。りゅうず24を回転させることにより、そのトルクがムーブメント3に伝わる。これにより、時計用針31a〜31fが回転駆動し、よって、表示する時刻を調整することができる。
また、図4に示すように、胴部23の内周部には、その中心軸側に向かって突出した段差部231が形成されている。この段差部231上にガラス板21が支持されている。なお、ガラス板21は、胴部23に対し液密に固定されており、その固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、嵌合による方法等が挙げられる。
胴部23および裏蓋25の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等のような各種金属材料、ポリエチレン、ポリプロピレン等のような各種プラスチック材料が挙げられる。
ガラス板21は、可視光の透過度が例えば50%以上程度の透明性を有するものである。時計1では、ガラス板21を介して時計用針31a〜31fを視認することができ、よって、時刻を確認することができる。
なお、「透明」には、無色透明の他、有色(着色)透明も含まれる。また、ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、ハードレックス(強化無機ガラス)、クリアレックス(無反射処理)、スピネルガラス、サファイアガラス等のような無機ガラスが挙げられる。
図4に示すように、このような外装部2内には、ムーブメント3が収納されている。
ムーブメント3は、扁平な形状をなし、平面視で全体として丸みを帯びた(丸型)ものである(図2参照)。ムーブメント3は、外装部2に対し固定されている。この固定方法としては、図5に示す構成ではムーブメント3と裏蓋25との間に中枠26を配置し、中枠26の下面に形成される複数のバネ部261でムーブメント3を押上げる方法であるが、これに限定されず、例えば、嵌合、接着等による方法も用いることができる。または、中枠を省略してもよい。
このムーブメント3は、上方に向かって突出した軸部33a、33b、33c、33dを有している。軸部33aは、ムーブメント3の中心部に配置されており、33b〜33dは、それぞれ、軸部33aを中心として所定の間隔をおいて配置されている。軸部33aは、現在の時刻表示を行なう時計用針31a(時針)と、現在の時刻表示を行なう時計用針31b(分針)を回転可能に支持するものである。軸部33bは、1分刻みのクロノグラフ分表示を行なう時計用針31c(分クロノグラフ針)を回転可能に支持するものである。軸部33cは、アラーム用の時間表示を行なう時計用針31d(時アラーム針)と、アラーム用の分表示を行なう時計用針31e(分アラーム針)とを回転可能に支持するものである。軸部33dは、現在の時刻表示を行なう時計用針31f(秒針)を回転可能に支持するものである。
また、ムーブメント3には、軸部33a〜33dを介して、時計用針31a〜31fを回転駆動するための駆動機構(図示せず)が内蔵されている。そして、この駆動機構は、後述する太陽電池5で得られた電力によって作動することができる。これにより、時計用針31a〜31fがそれぞれ回転して、当該時計用針31a〜31fで現在の時刻等を確認することができる。なお、図2に示す構成では、軸部33aは、いわゆる筒車や日の裏車等と呼ばれる複数の歯車331が噛み合って構成された駆動機構に連結されており、軸部33cは、いわゆる時アラーム車や中間車等と呼ばれる複数の歯車332が噛み合って構成された駆動機構に連結されている。
また、図4に示すように、外装部2には、ムーブメント3の他に、太陽電池5、文字板6、固定部材7も収納されている。ムーブメント3、太陽電池5、文字板6、固定部材7を組み立てるには、これらをムーブメント3、太陽電池5、固定部材7、文字板6の順に重ねていけばよい(図2参照)。そして、この組立状態のもの(以下「組立体10」と言う)が外装部2に収納される。
ムーブメント3の表側の面32には、円盤状をなす太陽電池5が重ねて設置されている。太陽電池5は、ムーブメント3と電気的に接続されており、光を受光することにより電力を生成し、電力をムーブメント3に供給することができる。太陽電池5としては、例えば、p型半導体とn型半導体とを重ね合わせて接合したものを用いることができる。p型半導体とは、高純度のシリコン半導体にホウ素等のような3価の元素を極微量混入させたものであり、n型半導体とは、高純度のシリコン半導体にヒ素等のような5価の元素を極微量混入させたものである。このような構成の太陽電池5に光が照射されると、光電効果によりシリコン内部に電子および正孔が発生する。また、p型半導体とn型半導体との境界部にあたるpn接合部では、発生した電子および正孔のうち、プラスの電荷をもった正孔はp型半導体側へ、マイナスの電荷をもった電子はn型半導体側へ分離・誘導される。これにより、各半導体がそれぞれプラスとマイナスとに帯電して、電位差が生じ、よって、電力をムーブメント3に供給することができる。なお、pn接合部付近は、空乏層となる。
なお、太陽電池5は、可撓性を有するフィルム状をなすものが好ましい。これにより、太陽電池5と固定部材7とが当接した状態(図4、図5参照)であっても、これらに干渉縞が生じるのを防止することができる。
図2に示すように、太陽電池5には、ムーブメント3の軸部33aが挿通する円形の挿通孔52aが形成され、軸部33bが挿通する円形の挿通孔52bが形成され、軸部33cが挿通する円形の挿通孔52cが形成され、軸部33dが挿通する円形の挿通孔52dが形成されている。
太陽電池5の表側には、円盤状をなす、クロノグラフ用の文字板6が設置されている。この文字板6は、時刻を表示に用いられる1〜12までの数字(図示せず)等が付されたものである。そして、例えば時計用針31a、31bが前記数字を指し示すことにより、時刻を確認することができる。なお、文字板6に付されるものとしては、数字等のような文字に限定されず、その他、記号、図形および目盛りであってもよい。
この文字板6には、ムーブメント3の軸部33aが挿通する円形の挿通孔64aが形成され、軸部33bが挿通する円形の挿通孔64bが形成され、軸部33cが挿通する円形の挿通孔64cが形成され、軸部33dが挿通する円形の挿通孔64dが形成されている。挿通孔64b〜64dは、それぞれ、挿通孔64aよりも大きい孔となっている。
図4に示すように、文字板6とガラス板21とは、外装部2の胴部23の段差部231を介して、対向配置されている。また、文字板6の表側の面63、ガラス板21の裏側の面211とは、それぞれ、段差部231に当接している。これにより、文字板6とガラス板21との間に、段差部231の厚さ分の間隙11が形成されることとなる。そして、この間隙11に、時計用針31a〜31fが配置される。また、間隙11には、時計用針31a〜31fの他に、例えば宝石等のような装飾部材を配置することができる。これにより、時計1は、審美性が高く、デザイン性に富むものとなる。
また、文字板6のほとんどの部分は、光透過性を有して、すなわち、透明となっており、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種ガラス材料、各種プラスチック材料が挙げられる。また、軽量、加工の容易性、耐衝撃性等の観点からプラスチック材料が好ましく、中でも、ポリカーボネートが好ましい。時計1では、文字板6、固定部材7を順次透過した光が太陽電池5に到達して、これにより、前述したように電力が生じる。
図2、図4に示すように、太陽電池5と文字板6との間には、固定部材7が設置されている。この固定部材7は、太陽電池5をムーブメント3に対して固定するものである。
固定部材7は、太陽電池5の表側に重ねられる円盤状をなす本体部73を有している。本体部73は、その裏側の面75が太陽電池5の表側の面(受光面)53に当接しており、当該表側の面53を覆っている。組立体10を組み立てる組立工程から、その次の工程の、組立体10を外装部2に収納する収納工程までの間、固定部材7の本体部73により、太陽電池5の面(受光面)53を確実に保護することができ、よって、当該太陽電池5に損傷が生じたり、指紋が付着したりする等のような不具合を確実に防止することができる。
また、固定部材7の本体部73の裏面側を太陽電池5の表側の面(受光面)53に当接させて太陽電池5の中心部分を覆っていることにより、各歯車331(例えば、ムーブメント3の太陽電池5が積層される側から組み込まれている筒車)の断面方向の位置を規制することができ、よって、各歯車331同士の噛み合いが外れるのを確実に防止することができる。これにより、時計用針(指針)による時刻表示の進み、遅れ、止まりといった問題を生じさせないようにすることができる。
また、本体部73のほとんどの部分は、光透過性を有して、すなわち、透明となっており、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種ガラス材料、各種プラスチック材料が挙げられる。軽量、加工の容易性等の観点からプラスチック材料が好ましく、中でも、ポリカーボネートが好ましい。時計1では、固定部材7を透過した光が太陽電池5に到達して、これにより、前述したように電力が生じる。
さらに、本体部73は、本体部73に入射した光を拡散する光拡散機能を有している。これにより、例えば本体部73の裏側にある太陽電池5で反射された光(反射光)が本体部73に入射した際に拡散される。この拡散により本体部73の上面側から放出される反射光を低減させることができるため、太陽電池5が本体部73を介して視認されるのを防止または抑制することができる。一般的に腕時計では、太陽電池を外部からできる限り視認されないようにするのが好ましいため、時計1のように太陽電池5に対する視認性が抑制された場合、時計1の審美性が向上する。
なお、固定部材7に光拡散機能を担持させる構成としては、本体部73の表側の面74および裏側の面75のうちの一方の面または双方の面に微小な凹凸を形成する構成が挙げられる。図5に示すように、固定部材7の表側の面74および裏側の面75にそれぞれ微小な凹凸を形成した場合、固定部材7が確実に光拡散機能を発揮することの他に、固定部材7を太陽電池5に載置する際に、指先が固定部材7に触れも、各面にそれぞれ付着した指紋が目立つのが防止される。また、固定部材7に光拡散機能を担持させる構成としては、微小な凹凸を形成することの他に、例えば、固定部材7の表側の面74および裏側の面75のうちの少なくとも一方に、拡散剤を含む拡散層を形成する方法、偏光フィルムを設置する方法等が挙げられる。あるいは、固定部材7を成形する際に基材となる材料に拡散剤を添加させて成形する方法であってもよい。
なお、図3に示すように、時計1を製造する際、本体部73の光拡散機能の程度および色彩のうちの少なくとも1つの条件が互いに異なる複数(図示の構成では3つ)の固定部材7A、7B、7Cを用意し、これらの固定部材7A〜7Cのなかから1つの固定部材7を適宜選択して時計1に組み込むことができる。これにより、時計1を製造するまでの一連の製造工程で、条件がそれぞれ異なる固定部材7を有する時計1を容易に製造することができ、よって、低コストでデザインバリエーションに富む時計1を得る。
従来から、文字板は、腕時計を構成する部品の中でも、比較的高価なものであるため、デザイン性を向上させようとして、複数種の文字板を用意すると、製造コストが増大していた。しかしながら、時計1では、比較的安価に製造することができる、単なる光拡散板の固定部材7で、デザイン性を向上させているため、従来のような製造コストの増大を抑制することができる。
図2〜図4に示すように、固定部材7には、ムーブメント3の軸部33aが挿通する挿通孔79aが形成され、軸部33bが挿通する挿通孔79bが形成され、軸部33cが挿通する挿通孔79cが形成され、軸部33dが挿通する挿通孔79dが形成されている。
そして、ムーブメント3に固定される固定部71a、71bが、固定部材7の中心部にある挿通孔79aを介して、対向して配置されている。固定部71a、71bは、それぞれ、下方に向かって突出形成されている。また、固定部71a、71bには、それぞれ、固定部材7の中心軸側に向かって突出した爪711が形成されている。
一方、ムーブメント3には、その外周部に固定部71a、71bの爪711がそれぞれ係合する一対の係合部35が外側に向かって突出形成されている。これらの係合部35は、ムーブメント3の中心軸を介して対向して配置されている。
ムーブメント3上に太陽電池5を載置した状態で、その上方から固定部材7を重ねると、当該固定部材7の固定部71aの爪711が一方の係合部35に係合し、固定部71bの爪711が他方の係合部35に係合する(図2参照)。これにより、固定部材7を介して、太陽電池5がムーブメント3に対し固定された状態となる。そして、この固定状態では、固定部材7の本体部73とムーブメント3との間で太陽電池5の全体が強固に挟持されることとなる。これにより、時計1の使用中に(経時的に)、特に太陽電池5の中心部付近がムーブメント3から浮いてしまうのを確実に防止することができる。
以上のように、固定部材7は、光を拡散する光拡散機能と、太陽電池5を固定する固定機能とを有するものとなっている。これは、例えば、光拡散機能を有する部材と、固定機能を有する部材とを別体で時計1に設けた場合に比べて、時計1の薄型化、小型化に寄与する。
また、時計1は、クロノグラフであり、このクロノグラフは一般的に腕時計の中でも特に厚さが厚いものとなってしまうが、前述したように薄型化されるため、比較的薄型のクロノグラフとなる。
図2に示すように、固定部材7の裏側の面75には、下方に向かって突出した円柱状のピン76a、76bが形成されている。ピン76a、76bは、それぞれ、固定部材7の周方向で固定部71a、71bと異なる位置に、すなわち、固定部71a、71bの間に配置されている。
一方、太陽電池5には、その外周部にピン76a、76bがそれぞれ当接する欠損部55a、55bが形成されている。
また、ムーブメント3には、その外周部にピン76a、76bがそれぞれ当接する凹部で構成された一対の挿入部36が形成されている。
ムーブメント3上に太陽電池5を載置した状態で、その上方から固定部材7を重ねると、当該固定部材7のピン76aが太陽電池5の欠損部55a、ムーブメント3の一方の挿入部36に当接し、ピン76bが太陽電池5の欠損部55b、ムーブメント3の他方の挿入部36に当接する。これにより、ムーブメント3と太陽電池5と固定部材7との面方向の位置関係が規制される。そして、この位置関係が規制されたまま、太陽電池5がムーブメント3に固定される。これにより、時計1を使用している最中に、例えば振動等によって太陽電池5がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。このように、時計1では、固定部材7のピン76a、76bと、太陽電池5の欠損部55a、55と、ムーブメント3の各挿入部36とが、ムーブメント3と太陽電池5と固定部材7との面方向の位置関係を規制する位置決め手段(裏側位置決め手段)として機能している。
また、固定部材7の表側の面74には、ピン77a、77b、78a、78bが突出して形成されている。ピン77a、77b同士は、互いに大きさ、形状が同じであり、ピン78a、78b同士も、互いに大きさ、形状が同じであるが、ピン77a、77bとピン78a、78bとは、互いに大きさも形状も異なっている。なお、図示の構成では、大きさも形状も異なるピン同士が、固定部材7の周方向に沿って交互に配置されたものとなっている。
ピン77a、77bは、それぞれ、円柱状をなしている。そして、ピン77aは、文字板6の外周部に形成され、内径がピン77aと同じ欠損部67aに挿入され、ピン77bは、文字板6の外周部に形成され、内径がピン77bと同じ欠損部67bに挿入される。これにより、固定部材7に対し文字板6の面方向の位置決め、すなわち、固定部材7と文字板6との位置関係の規制が行なわれる。このように、ピン77a、77bは、それぞれ、位置決め用ピン(表側位置決め手段)として機能する。
また、ピン78a、78bは、それぞれ、ほぼ四角柱をなしている。そして、ピン78aは、文字板6の外周部に形成され、最大幅がピン78aと欠損部68aに挿入され、ピン78bは、文字板6の外周部に形成され、最大幅がピン78bと欠損部68bに挿入される。これにより、文字板6の前記位置決め状態を維持して固定することができる。このように、ピン78a、78bは、それぞれ、固定用ピンとして機能する。
このようなピン77a、77b、78a、78bが形成されていることにより、固定部材7に文字板6を載置した際、固定部材7に対する文字板6の位置決めと固定とをほぼ同時に行うことができる。
なお、固定部材7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガラス板21と同じ構成材料や、ポリエチレン、ポリプロピレン等のような各種樹脂材料を用いることができる。
以上、本発明の時計を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、時計を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
1……腕時計(時計) 2……外装部(ケース) 21……ガラス板(透明基板) 211……裏側の面 23……胴部 231……段差部 24……りゅうず 25……裏蓋 26……中枠 261……バネ部 3……ムーブメント 31a、31b、31c、31d、31e、31f……時計用針(指針) 32……表側の面 33a、33b、33c、33d……軸部 331、332……歯車 35……係合部 36……挿入部 4……バンド 5……太陽電池 52a、52b、52c、52d……挿通孔 53……表側の面(受光面) 55a、55b……欠損部 6……文字板 63……表側の面 64a、64b、64c、64d……挿通孔 67a、67b、68a、68b……欠損部 7、7A、7B、7C……固定部材 71a、71b……固定部 711……爪 73……本体部 74……表側の面 75……裏側の面 76a、76b、77a、77b、78a、78b……ピン 79a、79b、79c、79d……挿入孔 10……組立体 11……間隙

Claims (6)

  1. 少なくとも1本の指針を有し、該指針を回転駆動するムーブメントと、
    前記ムーブメント上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、該電力を前記ムーブメントに供給する太陽電池と、
    前記太陽電池の表側に設置され、前記指針が指し示す文字、記号、図形および目盛りのうちの少なくとも1つが付された、光透過性を有する板状の文字板と、
    前記太陽電池と前記文字板との間に、前記太陽電池に重ねて設置され、光透過性を有するとともに、入射した光を拡散する光拡散機能を有し、前記太陽電池を前記ムーブメントに対して固定する板状の固定部材とを備えることを特徴とする時計。
  2. 前記固定部材は、その少なくとも一方の面に微小な凹凸が形成されており、該微小な凹凸により前記光拡散機能が発揮されるものである請求項1に記載の時計。
  3. 前記ムーブメント、前記太陽電池、前記文字板、前記固定部材を収納するケースを備え、
    前記ケースは、リング状をなし、その内周部に突出形成された段差部を有する胴部と、該胴部に支持された透明基板とを備え、
    前記透明基板と前記文字板とは、前記段差部を介し、該段差部に当接して対向配置されている請求項1または2に記載の時計。
  4. 前記固定部材と前記文字板との位置関係を規制する表側位置決め手段を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の時計。
  5. 前記ムーブメントと前記太陽電池と前記固定部材との位置関係を規制する裏側位置決め手段を備える請求項1ないし4のいずれかに記載の時計。
  6. 当該時計は、クロノグラフである請求項1ないし5のいずれかに記載の時計。
JP2010025827A 2010-02-08 2010-02-08 時計 Pending JP2011163877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010025827A JP2011163877A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010025827A JP2011163877A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011163877A true JP2011163877A (ja) 2011-08-25

Family

ID=44594738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010025827A Pending JP2011163877A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011163877A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012105563A1 (de) 2011-07-27 2013-01-31 Denso Corporation Elektromagnetischer Schalter zur Verwendung bei einem Starter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012105563A1 (de) 2011-07-27 2013-01-31 Denso Corporation Elektromagnetischer Schalter zur Verwendung bei einem Starter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5853504B2 (ja) 文字板組立体および時計
JP5482224B2 (ja) 時計
US8787121B2 (en) Electronic timepiece with solar cell
JP5946390B2 (ja) ソーラーセル付電子時計
JP5568497B2 (ja) 太陽電池付き時計
CN105717781B (zh) 钟表
JP5910024B2 (ja) 太陽電池付電子時計
JP2011163874A (ja) 時計
JP2011163877A (ja) 時計
JP2011163875A (ja) 時計
JP6056168B2 (ja) 時計
JP2011163876A (ja) 時計
JP5994368B2 (ja) 時計
JP6056167B2 (ja) 時計
JP5790036B2 (ja) 時計
US20230297030A1 (en) Solar Watch
JP5906614B2 (ja) 時計
US20230089924A1 (en) Electronic device and timepiece
JP2013029469A (ja) 太陽電池付電子時計
JP2013050421A (ja) 時計
JP2013029469A5 (ja)
JP2005509863A (ja) 腕時計用表示装置
JP2005164262A (ja) 時計
JP5919833B2 (ja) 電子時計
JP2014038007A (ja) 太陽電池付電子時計およびその製造方法