JP2011163875A - 時計 - Google Patents

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JP2011163875A
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泰志 佐々木
Kiyoto Takeda
清人 武田
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Abstract

【課題】低コストでデザイン性に富む時計を提供すること。
【解決手段】時計は、ムーブメント3と、ムーブメント3上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、電力をムーブメント3に供給する太陽電池5と、太陽電池5の表側に設置され、光透過性を有する板状の文字板6と、太陽電池5と文字板6との間に設置され、太陽電池5を覆う、光透過性を有する板状のカバー部材8と、カバー部材8の外周側に配置され、カバー部材8を囲むようなリング状をなし、カバー部材8と太陽電池5とをムーブメント3に対して固定する固定部材7とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、時計に関する。
従来から、ムーブメント、板状の太陽電池および板状の文字板を有し、これらがこの順に重ねて配置された腕時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の腕時計は、太陽電池が光を受光することにより、太陽電池で電力が生成され、その電力をムーブメントに供給して、指針が文字板上を回転駆動するよう構成されている。
特許文献1に記載の腕時計では、内部デザインを変更する際に、例えばデザインの異なる文字板を複数枚用意して、それらの中から1枚の文字板を適宜選択して組み立てていた。文字板は、腕時計を構成する部品の中でも、比較的高価なものであるため、複数種の文字板を用意すると、製造コストが増大すると言う問題があった。
また、特許文献1に記載の腕時計には、太陽電池をムーブメントに対し固定するリング状の固定部材が配置されている。この固定部材は、ムーブメントとの間で太陽電池の縁部を挟持して、当該太陽電池を固定するよう構成されている。このように特許文献1に記載の腕時計では、太陽電池の縁部しか挟持されていないため、使用中に(経時的に)、太陽電池の縁部を除く中心部付近がムーブメントから浮いてしまうと言う問題もあった。あるいは、落下衝撃や使用中(経時的に)文字板の中心部付近が変形した場合に、文字板の下面と太陽電池の受光面とが接触してしまうことがあった。文字板に固定される装飾部品(マークの足、植字の足、カレンダー窓枠やその接着剤など)が文字板の下面から突出していた場合には、この突出が太陽電池の受光面に接触してキズ付けてしまい発電不要となってしまう場合があった。これを回避するためには、突出部が生じないよう製造する必要が生じてしまい、製造コストが増加してしまうといった問題があった。
特開2001−13268号公報
本発明の目的は、低コストでデザイン性に富む時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の時計は、少なくとも1本の指針を有し、該指針を回転駆動するムーブメントと、
前記ムーブメント上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、該電力を前記ムーブメントに供給する太陽電池と、
前記太陽電池の表側に設置され、前記指針が指し示す文字、記号、図形および目盛りのうちの少なくとも1つが付された、光透過性を有する板状の文字板と、
前記太陽電池と前記文字板との間に設置され、前記太陽電池を覆う、光透過性を有する板状のカバー部材と、
前記カバー部材の外周側に配置され、該カバー部材を囲むようなリング状をなし、前記カバー部材と前記太陽電池とを前記ムーブメントに対して固定する固定部材とを備えることを特徴とする。
これにより、低コストでデザイン性に富む時計を提供することができる。
本発明の時計では、前記カバー部材は、該カバー部材に入射した光を拡散する光拡散機能を有することが好ましい。
これにより、カバー部材の裏側にある太陽電池がカバー部材を介して視認されるのを防止または抑制することができる。
本発明の時計では、前記カバー部材は、その外周部に突出形成された複数の突部を有し、
前記固定部材は、前記各突部をそれぞれ前記ムーブメントに向かって押し付ける押し付け部を有することが好ましい。
これにより、固定部材でカバー部材と太陽電池とをムーブメントに確実に固定することができる。
本発明の時計では、前記各押し付け部は、それぞれ、前記固定部材の前記ムーブメント側の面に形成され、前記突部が挿入される凹部で構成されていることが好ましい。
これにより、カバー部材を固定部材で固定した際に、カバー部材の固定部材で覆われる部分をできる限り少なくすることができ、よって、カバー部材を透過する光量を十分に確保することができる。その結果、ムーブメントを駆動する程度の電力を太陽電池で確実に生成することができる。
本発明の時計では、前記各凹部の深さは、それぞれ、該凹部に挿入される前記突部の厚さと同じかまたは若干小さいことが好ましい。
これにより、時計を薄型化、小型化したものとすることができる。
本発明の時計では、前記各凹部と該凹部に挿入される前記突部とは、前記固定部材と前記カバー部材との位置関係を規制する機能を有することが好ましい。
これにより、時計を使用している最中に、例えば振動等によってカバー部材がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
本発明の時計では、前記固定部材の表側の面と、前記カバー部材の表側の面とは、同一平面上に位置していることが好ましい。
これにより、時計を薄型化、小型化したものとすることができる。
本発明の時計では、前記文字板には、平面視で前記固定部材と前記カバー部材との境界部に重なる部分に、前記境界部を覆うマスク層が形成されていることが好ましい。
これにより、マスク層で境界部が隠れることとなり、よって、時計の審美性(デザイン性)が向上する。
本発明の時計では、前記ムーブメント、前記太陽電池、前記文字板、前記カバー部材、前記固定部材を収納するケースを備え、
前記ケースは、リング状をなし、その内周部に突出形成された段差部を有する胴部と、該胴部に支持された透明基板とを備え、
前記透明基板と前記文字板とは、前記段差部を介し、該段差部に当接して対向配置されていることが好ましい。
これにより、透明基板と文字板との間に、段差部の厚さ分の間隙が形成されることとなり、よって、当該間隙に例えば装飾部材を配置することができる。これにより、審美性が高く、デザイン性に富む時計を提供することができる。
本発明の時計では、前記固定部材と前記文字板との位置関係を規制する表側位置決め手段を備えることが好ましい。
これにより、時計を使用している最中に、例えば振動等によって文字板がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
本発明の時計では、前記ムーブメントと前記太陽電池と前記固定部材との位置関係を規制する裏側位置決め手段を備えることが好ましい。
これにより、時計を使用している最中に、例えば振動等によって太陽電池がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
本発明によれば、低コストでデザイン性に富む時計を提供することができる。
本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図である。 図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図である。 図1に示す腕時計の部分断面図である。 図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図である。 本発明の時計を腕時計に適用した場合(第2実施形態)の当該腕時計の部分断面図である。
以下、本発明の時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の時計を腕時計に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図、図2および図3は、それぞれ、図1に示す腕時計に内蔵されている主な部品の分解斜視図、図4は、図1に示す腕時計の部分断面図、図5は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大詳細図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中(図6についても同様)の上側を「上」、「上方」または「表側」、下側を「下」、「下方」または「裏側」と言う。
図1に示す腕時計(以下、単に「時計」という)1は、外装部(ケース)2と、外装部2の内部に収納され、時針、分針および秒針をそれぞれ構成する3本の時計用針(指針)31を有するムーブメント3と、時計1を腕に装着する際に用いられるバンド4とを備えている。
図4に示すように、外装部2は、ガラス板(透明基板)21と、ガラス板21を保持するリング状の胴部23と、胴部23の裏側に設置される裏蓋25とを有している。なお、図4では、時計用針31が省略されている。
胴部23には、巻真パイプ(図示せず)が嵌入され、この巻真パイプに、りゅうず24が回転可能に設けられている。りゅうず24を回転させることにより、そのトルクがムーブメント3に伝わる。これにより、各時計用針31が回転駆動し、よって、表示する時刻を調整することができる。
また、図4に示すように、胴部23の内周部には、その中心軸側に向かって突出した段差部231が形成されている。この段差部231上にガラス板21が支持されている。なお、ガラス板21は、胴部23に対し液密に固定されており、その固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、嵌合による方法等が挙げられる。
胴部23および裏蓋25の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等のような各種金属材料、ポリエチレン、ポリプロピレン等のような各種プラスチック材料が挙げられる。
ガラス板21は、可視光の透過度が例えば50%以上程度の透明性を有するものである。時計1では、ガラス板21を介して各時計用針31を視認することができ、よって、時刻を確認することができる。
なお、「透明」には、無色透明の他、有色(着色)透明も含まれる。また、ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、ハードレックス(強化無機ガラス)、クリアレックス(無反射処理)、スピネルガラス、サファイアガラス等のような無機ガラスが挙げられる。
図4に示すように、このような外装部2内には、ムーブメント3が収納されている。
ムーブメント3は、扁平な形状をなし、平面視で全体として丸みを帯びた(丸型)ものである(図2参照)。ムーブメント3は、外装部2に対し固定されている。この固定方法としては、図5に示す構成ではムーブメント3と裏蓋25との間に中枠26を配置し、中枠26の下面に形成される複数のバネ部261でムーブメント3を押上げる方法であるが、これに限定されず、例えば、嵌合、接着等による方法も用いることができる。または、中枠を省略してもよい。
このムーブメント3は、上方に向かって突出した軸部33を有している。この軸部33は、各時計用針31を回転可能に支持するものである。また、ムーブメント3には、軸部33を介して、各時計用針31を回転駆動するための、いわゆる筒車や日の裏車等と呼ばれる複数の歯車331が噛み合って構成された駆動機構が内蔵されている。そして、この駆動機構は、後述する太陽電池5で得られた電力によって作動することができる。これにより、各時計用針31がそれぞれ回転して、当該時計用針31で現在の時刻を確認することができる。
また、図4に示すように、外装部2には、ムーブメント3の他に、太陽電池5、文字板6、カバー部材8、固定部材7も収納されている。ムーブメント3、太陽電池5、文字板6、カバー部材8、固定部材7を組み立てるには、これらをムーブメント3、太陽電池5、カバー部材8、固定部材7、文字板6の順に重ねていけばよい(図2参照)。そして、この組立状態のもの(以下「組立体10」と言う)が外装部2に収納される。
ムーブメント3の上面32には、円盤状をなす太陽電池5が重ねて設置されている。太陽電池5は、ムーブメント3と電気的に接続されており、光を受光することにより電力を生成し、電力をムーブメント3に供給することができる。太陽電池5としては、例えば、p型半導体とn型半導体とを重ね合わせて接合したものを用いることができる。p型半導体とは、高純度のシリコン半導体にホウ素等のような3価の元素を極微量混入させたものであり、n型半導体とは、高純度のシリコン半導体にヒ素等のような5価の元素を極微量混入させたものである。このような構成の太陽電池5に光が照射されると、光電効果によりシリコン内部に電子および正孔が発生する。また、p型半導体とn型半導体との境界部にあたるpn接合部では、発生した電子および正孔のうち、プラスの電荷をもった正孔はp型半導体側へ、マイナスの電荷をもった電子はn型半導体側へ分離・誘導される。これにより、各半導体がそれぞれプラスとマイナスとに帯電して、電位差が生じ、よって、電力をムーブメント3に供給することができる。なお、pn接合部付近は、空乏層となる。
なお、太陽電池5は、可撓性を有するフィルム状をなすものが好ましい。これにより、太陽電池5とカバー部材8とが当接した状態(図4、図5参照)であっても、これらに干渉縞が生じるのを防止することができる。
図2に示すように、太陽電池5の中心部には、ムーブメント3の軸部33が挿通する挿通孔52が形成されている。
太陽電池5の表側には、円盤状をなす文字板6が設置されている。この文字板6は、1〜12までの数字(図示せず)が付されたものである。各時計用針31が数字を指し示すことにより、時刻を確認することができる。なお、文字板6に付されるものとしては、数字等のような文字に限定されず、その他、記号、図形および目盛りであってもよい。
図4に示すように、文字板6とガラス板21とは、外装部2の胴部23の段差部231を介して、対向配置されている。また、文字板6の表側の面63、ガラス板21の裏側の面211とは、それぞれ、段差部231に当接している。これにより、文字板6とガラス板21との間に、段差部231の厚さ分の間隙11が形成されることとなる。そして、この間隙11に、時計用針31が配置される。また、間隙11には、時計用針31の他に、例えば宝石等のような装飾部材を配置することができる。これにより、時計1は、審美性が高く、デザイン性に富むものとなる。
また、文字板6のほとんどの部分は、光透過性を有して、すなわち、透明となっており、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種ガラス材料、各種プラスチック材料が挙げられる。軽量、加工の容易性等の観点からプラスチック材料が好ましく、中でも、ポリカーボネートが好ましい。時計1では、文字板6、カバー部材8を順次透過した光が太陽電池5に到達して、これにより、前述したように電力が生じる。
図2、図4に示すように、太陽電池5と文字板6との間には、円盤状をなすカバー部材8が設置されている。
カバー部材8は、その裏側の面81が太陽電池5の表側の面(受光面)53に当接しており、当該表側の面53を覆うものである。組立体10を組み立てる組立工程から、その次の工程の、組立体10を外装部2に収納する収納工程までの間、カバー部材8により、太陽電池5を保護することができ、よって、当該太陽電池5に損傷が生じたり、指紋が付着したりする等のような不具合を確実に防止することができる。
また、カバー部材8は、太陽電池5の表側の面(受光面)53に当接して太陽電池5の中心部分を覆っていることにより、各歯車331(例えば、ムーブメント3の太陽電池5が積層される側から組み込まれている筒車)の断面方向の位置を規制することができ、よって、各歯車331同士の噛み合いが外れるのを確実に防止することができる。これにより、時計用針(指針)31による時刻表示の進み、遅れ、止まりといった問題を生じさせないようにすることができる。
また、カバー部材8のほとんどの部分は、光透過性を有して、すなわち、透明となっており、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種ガラス材料、各種プラスチック材料が挙げられる。また、軽量、加工の容易性、耐衝撃性等の観点からプラスチック材料が好ましく、中でも、ポリカーボネートが好ましい。時計1では、カバー部材8を透過した光が太陽電池5に到達して、これにより、前述したように電力が生じる。
カバー部材8は、カバー部材8に入射した光を拡散する光拡散機能を有するのが好ましい。これにより、例えばカバー部材8の裏側にある太陽電池5で反射された光(反射光)がカバー部材8に入射した際に拡散される。この拡散により、カバー部材8に到達する反射光が低減されて、太陽電池5がカバー部材8を介して視認されるのを防止または抑制することができる。一般的に腕時計では、太陽電池を外部からできる限り視認されないようにするのが好ましいため、時計1のように太陽電池5に対する視認性が抑制された場合、時計1の審美性が向上する。
なお、カバー部材8に光拡散機能を担持させる構成としては、カバー部材8の表側の面82および裏側の面81のうちの一方の面または双方の面に微小な凹凸を形成する構成が挙げられる。図5に示すように、カバー部材8の表側の面82および裏側の面81にそれぞれ微小な凹凸を形成した場合、カバー部材8が確実に光拡散機能を有することの他に、カバー部材8を太陽電池5に載置する際に、指先がカバー部材8に触れも、各面にそれぞれ付着した指紋が目立つのが防止される。また、カバー部材8に光拡散機能を担持させる構成としては、微小な凹凸を形成することの他に、例えば、カバー部材8の表側の面82および裏側の面81のうちの少なくとも一方に、拡散剤を含む拡散層をカバー部材8に塗布あるいは積層する方法、偏光フィルムを設置する方法等が挙げられる。あるいは、拡散剤を添加させた材料でカバー部材8を成形する方法であってもよい。
なお、図3に示すように、時計1を製造する際、光拡散機能の程度および色彩のうちの少なくとも1つの条件が互いに異なる複数(図示の構成では3つ)のカバー部材8A、8B、8Cを用意し、これらのカバー部材8A〜8Cのなかから1つのカバー部材8を適宜選択して時計1に組み込むことができる。これにより、時計1を製造するまでの一連の製造工程で、条件がそれぞれ異なるカバー部材8を有する時計1を容易に製造することができ、よって、低コストでデザインバリエーションに富む時計1を得る。
従来から、文字板は、腕時計を構成する部品の中でも、比較的高価なものであるため、デザイン性を向上させようとして、複数種の文字板を用意すると、製造コストが増大していた。しかしながら、時計1では、比較的安価に製造することができる、単なる光拡散板のカバー部材8で、デザイン性を向上させているため、従来のような製造コストの増大を抑制することができる。
図2〜図5に示すように、カバー部材8の中心部には、ムーブメント3の軸部33が挿通する挿通孔83が形成されている。
また、カバー部材8の外周部には、その周方向に沿った長尺状をなす複数(図示の構成では2つ)の突部84a、84bが突出形成されている。突部84a、84bは、それぞれ、カバー部材8の表側の面82から所定の段差をもって表側の面82よりも低い位置に配置されている。また、突部84aと突部84bとは、挿通孔83を介して対向している。このような突部84a、84bは、それぞれ、固定部材7によってムーブメント3に向かって押し付けられる部分となる(図4、図5参照)。
図2、図4に示すように、時計1では、カバー部材8の外周側に固定部材7が配置されており、当該固定部材7によって、カバー部材8と太陽電池5とがムーブメント3に対して固定されている。この固定部材7は、カバー部材8を囲むような円環状(リング状)の部材で構成されている。
固定部材7は、ムーブメント3に固定される固定部71a、71bを有している。固定部71a、71bは、固定部材7の中心軸を介して対向して配置されている。また、固定部71a、71bは、それぞれ、下方に向かって突出形成されている。さらに、固定部71a、71bには、それぞれ、固定部材7の中心軸側に向かって突出した爪711が形成されている。
一方、ムーブメント3には、その外周部に固定部71a、71bの爪711がそれぞれ係合する一対の係合部35が外側に向かって突出形成されている。これらの係合部35は、ムーブメント3の中心軸を介して対向して配置されている。
ムーブメント3上に太陽電池5およびカバー部材8を載置した状態で、その上方から固定部材7を重ねると、当該固定部材7の固定部71aの爪711が一方の係合部35に係合し、固定部71bの爪711が他方の係合部35に係合する(図2参照)。これにより、固定部材7がムーブメント3に対し固定された状態となる。
固定部材7は、カバー部材8の突部84a、84bをそれぞれムーブメント3に向かって押し付ける押し付け部72a、72bを有している。押し付け部72aと押し付け部72bとは、固定部材7の中心軸を介して対向配置されている。これにより、押し付け部72aが突部84aを押し付け、押し付け部72bが突部84bを押し付けることができる。
また、押し付け部72aは、固定部材7の裏側の面75に形成され、突部84aが挿入される凹部で構成され、これと同様に、押し付け部72bも固定部材7の裏側の面75に形成され、突部84bが挿入される凹部で構成されている。
ここで、仮に、押し付け部72a、72bがそれぞれ固定部材7の内周部からその中心軸側に向かって突出した部分で構成され、当該押し付け部72a、72bでそれぞれ押さえつけられるカバー部材8の部分が当該カバー部材8の表側の面82の一部であった場合、当該押し付け部72a、72bでカバー部材8を表側の面82を覆ってしまう。そのため、カバー部材8の材料や色調によっては、透過する光量が減少し、太陽電池5にまで十分な光が到達せず、ムーブメント3を駆動する程度の電力を生成することが困難となることがある。
これに対し、時計1では、前述したように、押し付け部72a、72bがそれぞれ凹部で構成され、各凹部にそれぞれ突部84a、84bが挿入されるよう構成さている。これにより、カバー部材8を固定部材7で固定した際に、固定部材7がカバー部材8の面方向で覆う面積を低減させることができ、よって、カバー部材8を透過する光量を大きく構成することができる。
そして、このような構成の固定部材7でカバー部材8をムーブメント3側に押し付け、その状態で、固定部材7は、カバー部材8とともに、ムーブメント3との間で太陽電池5の全体を挟持することができる。これにより、時計1の使用中に(経時的に)、特に太陽電池5の中心部付近がムーブメント3から浮いてしまうのを確実に防止することができる。
なお、凹部で構成された押し付け部72aの深さは、突部84aの厚さと同じかまたは若干小さく、これと同様に、押し付け部72bの深さも、突部84bの厚さと同じかまたは若干小さい。これにより、固定部材7の表側の面74と、カバー部材8の表側の面82とは、同一平面上に位置することとなる(図4、図5参照)。従って、例えば固定部材7の表側の面74とカバー部材8の表側の面82とのうちの一方の面が他方の面よりも高い位置になる場合に比べて、時計1では、その高さの差が生じるのが防止される。これにより、時計1を薄型化、小型化したものとすることができる。
また、押し付け部72aの平面視での大きさ(形状)と突部84aの平面視での大きさとは、同じであり、押し付け部72bの平面視での大きさと突部84bの平面視での大きさとは、同じである。これにより、押し付け部72aに突部84aが挿入され、押し付け部72bに突部84bが挿入された際には、固定部材7とカバー部材8との面方向の位置関係が規制される。そして、この位置関係が規制されたまま、カバー部材8は、固定部材7を介してムーブメント3に固定される。これにより、時計1を使用している最中に、例えば振動等によってカバー部材8がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。
図2に示すように、固定部材7の裏側の面75には、下方に向かって突出した円柱状のピン76a、76bが形成されている。ピン76a、76bは、それぞれ、固定部材7の周方向で固定部71a、71bと異なる位置に、すなわち、固定部71a、71bの間に配置されている。
一方、太陽電池5には、その外周部にピン76a、76bがそれぞれ当接する欠損部55a、55bが形成されている。
また、ムーブメント3には、その外周部にピン76a、76bがそれぞれ当接する凹部で構成された一対の挿入部36が形成されている。
ムーブメント3上に太陽電池5およびカバー部材8を載置した状態で、その上方から固定部材7を重ねると、当該固定部材7のピン76aが太陽電池5の欠損部55a、ムーブメント3の一方の挿入部36に当接し、ピン76bが太陽電池5の欠損部55b、ムーブメント3の他方の挿入部36に当接する。これにより、ムーブメント3と太陽電池5と固定部材7との面方向の位置関係が規制される。そして、この位置関係が規制されたまま、太陽電池5がムーブメント3に固定される。これにより、時計1を使用している最中に、例えば振動等によって太陽電池5がその面方向に位置ズレするのを確実に防止することができる。このように、時計1では、固定部材7のピン76a、76bと、太陽電池5の欠損部55a、55と、ムーブメント3の各挿入部36とが、ムーブメント3と太陽電池5と固定部材7との面方向の位置関係を規制する位置決め手段(裏側位置決め手段)として機能している。
また、固定部材7の表側の面74には、ピン77a、77b、78a、78bが突出して形成されている。ピン77a、77b同士は、互いに大きさ、形状が同じであり、ピン78a、78b同士も、互いに大きさ、形状が同じであるが、ピン77a、77bとピン78a、78bとは、互いに大きさも形状も異なっている。なお、図示の構成では、大きさも形状も異なるピン同士が、固定部材7の周方向に沿って交互に配置されたものとなっている。
ピン77a、77bは、それぞれ、円柱状をなしている。一方、文字板6の外周部には、固定部材7に形成されたピン77aが挿入される欠損部67aと、ピン77bが挿入される欠損部67bとが形成されている。なお、欠損部67aの内径は、ピン77a径と同じ大きさになるよう構成し、欠損部67bの内径は、ピン77b径と同じ大きさになるよう構成したこれにより、文字板6は固定部材7に対し文字板6の面方向の位置が規制される。このように、ピン77a、77bは、それぞれ、位置決め用ピン(表側位置決め手段)として機能する。
また、ピン78a、78bは、それぞれ、ほぼ四角柱をなしている。一方、文字板6の外周部には、固定部材7に形成されたピン78aが挿入される欠損部68aと、ピン78bが挿入される欠損部68bとが形成されている。なお、欠損部68aの最大幅は、ピン78a径と同じ大きさになるように構成し、欠損部68bの最大幅は、ピン78b径と同じ大きさになるように構成した。これにより、文字板6は前記位置決め状態を維持して固定部材7に固定することができる。このように、ピン78a、78bは、それぞれ、固定用ピンとして機能する。
このようなピン77a、77b、78a、78bが形成されていることにより、固定部材7に文字板6を載置した際、固定部材7に対する文字板6の位置決めと固定とをほぼ同時に行うことができる。なお、各ピン径と穴部の内径(または欠損部)とは上記の設定に限定されず、隙間設定や締代設定で構成してもよい。
なお、固定部材7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、カバー部材8と同じ構成材料を用いることができる。この場合、固定部材7は、カバー部材8と同様に光透過性を有する透明なものであってもよいし、カバー部材8と異なり、光透過性が抑制されたもの、すなわち、遮光性を有する不透明なものであってもよい。
<第2実施形態>
図6は、本発明の時計を腕時計に適用した場合(第2実施形態)の当該腕時計の部分断面図である。
以下、この図を参照して本発明の時計の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、文字板の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すように、本実施形態では、文字板6の表側の面63に、平面視で固定部材7とカバー部材8との境界部12を覆うマスク層66が形成されている。このマスク層66は、平面視で境界部12に重なることなり、これにより、境界部12が隠れ、よって、時計1の審美性が向上する。さらには、見切り径を大きくしたデザイン展開が可能になる。
なお、マスク層66の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、印刷による方法、蒸着による方法等が挙げられる。また、マスク層66の色としては、有彩色、無彩色のいずれでもよい。また、マスク層66は、文字板6の表側の面63に形成されているのに限定されず、例えば、文字板6の裏側の面64に形成されていてもよいし、双方の面に形成されていてもよい。
図6に示すように、時計1は、カバー部材8の表側の面82、裏側の面81がそれぞれ微小な凹凸が省略されたものであってもよい。すなわち、時計1は、カバー部材8が光拡散機能が省略されたものとなっていてもよい。
以上、本発明の時計を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、時計を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置
また、本発明の時計は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1……腕時計(時計) 2……外装部(ケース) 21……ガラス板(透明基板) 211……裏側の面 23……胴部 231……段差部 24……りゅうず 25……裏蓋 26……中枠 261……バネ部 3……ムーブメント 31……時計用針(指針) 32……上面 33……軸部 331……歯車 35……係合部 36……挿入部 4……バンド 5……太陽電池 52……挿通孔 53……表側の面(受光面) 55a、55b……欠損部 6……文字板 63……表側の面 64……裏側の面 66……マスク層 67a、67b、68a、68b……欠損部 7……固定部材 71a、71b……固定部 711……爪 72a、72b……押し付け部 74……表側の面 75……裏側の面 76a、76b、77a、77b、78a、78b……ピン 8、8A、8B、8C……カバー部材 81……裏側の面 82……表側の面 83……挿通孔 84a、84b……突部 10……組立体 11……間隙 12……境界部

Claims (11)

  1. 少なくとも1本の指針を有し、該指針を回転駆動するムーブメントと、
    前記ムーブメント上に重ねて設置され、光を受光することにより電力を生成し、該電力を前記ムーブメントに供給する太陽電池と、
    前記太陽電池の表側に設置され、前記指針が指し示す文字、記号、図形および目盛りのうちの少なくとも1つが付された、光透過性を有する板状の文字板と、
    前記太陽電池と前記文字板との間に設置され、前記太陽電池を覆う、光透過性を有する板状のカバー部材と、
    前記カバー部材の外周側に配置され、該カバー部材を囲むようなリング状をなし、前記カバー部材と前記太陽電池とを前記ムーブメントに対して固定する固定部材とを備えることを特徴とする時計。
  2. 前記カバー部材は、該カバー部材に入射した光を拡散する光拡散機能を有する請求項1に記載の時計。
  3. 前記カバー部材は、その外周部に突出形成された複数の突部を有し、
    前記固定部材は、前記各突部をそれぞれ前記ムーブメントに向かって押し付ける押し付け部を有する請求項1または2に記載の時計。
  4. 前記各押し付け部は、それぞれ、前記固定部材の前記ムーブメント側の面に形成され、前記突部が挿入される凹部で構成されている請求項3に記載の時計。
  5. 前記各凹部の深さは、それぞれ、該凹部に挿入される前記突部の厚さと同じかまたは若干小さい請求項4に記載の時計。
  6. 前記各凹部と該凹部に挿入される前記突部とは、前記固定部材と前記カバー部材との位置関係を規制する機能を有する請求項4または5に記載の時計。
  7. 前記固定部材の表側の面と、前記カバー部材の表側の面とは、同一平面上に位置している請求項1ないし6のいずれかに記載の時計。
  8. 前記文字板には、平面視で前記固定部材と前記カバー部材との境界部に重なる部分に、前記境界部を覆うマスク層が形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の時計。
  9. 前記ムーブメント、前記太陽電池、前記文字板、前記カバー部材、前記固定部材を収納するケースを備え、
    前記ケースは、リング状をなし、その内周部に突出形成された段差部を有する胴部と、該胴部に支持された透明基板とを備え、
    前記透明基板と前記文字板とは、前記段差部を介し、該段差部に当接して対向配置されている請求項1ないし8のいずれかに記載の時計。
  10. 前記固定部材と前記文字板との位置関係を規制する表側位置決め手段を備える請求項1ないし9のいずれかに記載の時計。
  11. 前記ムーブメントと前記太陽電池と前記固定部材との位置関係を規制する裏側位置決め手段を備える請求項1ないし10のいずれかに記載の時計。
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