JP5906443B2 - 水洗便器 - Google Patents
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Description
本発明は、ボウル部内に周方向に流れる旋回流を発生させてボウル部内面の洗浄を行う水洗便器に関するものである。
従来から、特許文献1等によって、ボウル部内に周方向に流れる旋回流を発生させて、ボウル部内面の洗浄を行う水洗便器が提案されている。
この水洗便器は、ボウル部の側方の後部に貫通させて設けたノズル挿入用孔に、給水源に接続された吐出ノズルを挿通し、この吐出ノズルから洗浄用水を吐出することで、ボウル部内に周方向に流れる旋回流を発生させる。
しかし、上述した水洗便器では、吐出ノズルは後端側がノズル挿入用孔に支持されており、先端側が自由端となっている。そのため、吐出ノズルから吐出される洗浄用水の吐出方向が安定せず、ボウル部内に広く旋回流を行き渡らせることが困難である場合があった。
そこで、上記事情を鑑みて、本発明では、吐出ノズルから吐出される洗浄用水の吐出方向を安定させて、ボウル部内に洗浄用水を広く行き渡らせることができる水洗便器を提案することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の水洗便器は、ボウル部の側方または後方の上部に貫通させて設けたノズル挿入用孔に、前記ボウル部内に洗浄用水を吐出する吐出ノズルを挿通してなる水洗便器であって、前記吐出ノズルから吐出された前記洗浄用水を誘導して前記ボウル部内に周方向に流れる旋回流を発生させるための誘導部を前記ノズル挿入用孔の前方に連通させて設け、前記誘導部を、前記ボウル部の内面の上端部と、この内面の上端部に沿わせると共に前記吐出ノズルを前記内面の上端部で挟むように設けた補助誘導壁とで囲んで形成し、前記吐出ノズルは、その前端部が、前記誘導部の前端よりも後方にずれて位置し、かつ、前記吐出ノズルは、その前端側が下方に傾いていることを特徴とする。
本発明の水洗便器は、吐出ノズルから吐出される洗浄用水の吐出方向を安定させて、ボウル部内に洗浄用水を広く行き渡らせることができる。
本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態の水洗便器1は、例えば図2に示すような構造となっている。
水洗便器1は、便器本体10、支持フレーム11、便器付設装置12、トラップ部13、後部カバー14、側部カバー15、及び便座16と便蓋17とを備えた上部カバー18から主体が構成される。便器本体10は、支持フレーム11の前部に螺子等により固定されて、支持フレーム11に支持される。また、便器付設装置12は、支持フレーム11の後部に螺子等により固定されて、支持フレーム11に支持される。トラップ部13は、便器付設装置12の下方に配置される。便器付設装置12と支持フレーム11とトラップ部13とは、後部カバー14と側部カバー15と上部カバー18と便器本体10とによって隠蔽される。
便器本体10は、外郭となる平断面略C字状のスカート部8と、この内側の上部に配置されるボウル部2と、スカート部8の内側のボウル部2上に配置されるリム部9とが溶着一体化されて構成される。便器本体10は合成樹脂製となっている。ボウル部2の底部には、水溜め部20と、後方のトラップ部13に連通接続される排出用筒部(図示せず)とを備える。トラップ部13は、トラップケースと、この内側でモータにより後端が上下回動するトラップ(図示せず)とを備える。このトラップの前端に、ボウル部2の排出用筒部が連通接続される。
便器付設装置12は、ボウル部2内に洗浄水を吐出するための吐出ノズル4と、上水道(図示せず)に接続されて吐出ノズル4に給水を行う給水管40と、吐出ノズル4の吐水の制御を行う制御部(図示せず)とを備える。吐出ノズル4は、非変形性の一直線状の円筒体で形成されている。便器付設装置12は、さらに局部洗浄用の温水洗浄装置、乾燥装置、及び脱臭装置等を備える。これらの温水洗浄装置、乾燥装置及び脱臭装置は、リム部9の後部に設けた開口部90を通して、それぞれ局部洗浄、局部乾燥、脱臭を行う。
続いて、図1(a)及び図1(b)を参照して、ボウル部2とリム部9と吐出ノズル4についてさらに詳しく説明する。
リム部9は、図1(a)に示すように、ボウル部2の上端開口縁部全周にわたって内側に向かって延びた上板部91と、この先端(内端)から下方に向かって延びた側板部92と、その先端(下端)から外側に向かって延びた下板部93とから構成される。
ボウル部2の上端部には、上下に延びた外周壁部21と、この下端から内側に向かって延びた底壁部22とを備える。底壁部22の上面23は、ボウル部2の内側に向けてわずかに下り勾配がついた構造となっている。この外周壁部21と底壁部22とリム部9の下板部93とで囲まれて内方に開口した開口溝部24が、ボウル部2の上端部に略全周に亘って形成されている。本実施形態においては、ボウル部2の側方の後ろ側の上部において、開口溝部24の始端部25の内側に開口溝部24の終端部26が重なったような構造となっている。
詳しくは、外周壁部21は、平面視で円環状をなしているが、ボウル部2の側方の後部においては、図1(b)に示すように、外側に一旦折れ曲がった後、前方に折れ曲がった平面視略L字状をなしている。
この外側に折れ曲がった変曲箇所から平断面円弧状に補助誘導壁6が形成されており、この補助誘導壁6は、変曲箇所の手前(後側)の外周壁部21に連続している。この補助誘導壁6は、ボウル部2の側方の後側の上部において、ボウル部2の内面から上方に突出させて設けている。
ボウル部2の側方の後側の内面の上端部(つまり平面視略L字状の外周壁部21の内側面とこれに連続する底壁部22の上面23)と、この平面視略L字状の外周壁部21の内側に沿うように位置する補助誘導壁6の外側面とで囲んで、誘導部5が形成されている。誘導部5は、吐出ノズル4から吐出された洗浄用水を誘導してボウル部2内に周方向に流れる旋回流を発生させるためのものである。
この平面視略L字状の外周壁部21のうち、外側に延びた後部壁210に、ノズル挿入用孔3を前後方向に貫通させて設けている。ノズル挿入用孔3には、吐出ノズル4が後方から挿通され、誘導部5内に吐出ノズル4が収められる。つまり、吐出ノズル4は、ボウル部2の側方の後側の内面の上端部(平面視略L字状の外周壁部21の内側面とこれに連続する底壁部22の上面23)と補助誘導壁6とで挟まれて、誘導部5内に収められる。
誘導部5内には、この吐出ノズル4の前端部を保持するための保持部7が、誘導部5の前端よりも後方にずれた位置に設けられている。これにより、吐出ノズル4から吐出された洗浄用水は、その流れの方向が誘導部5によって誘導可能となっている。
保持部7は、吐出ノズル4の前端部を上方から保持する上保持部70と、吐出ノズル4の前端部を外側方から保持する側保持部71とから構成される。本実施形態では、吐出ノズル4の前端部は、上保持部70と底壁部22の上面23とで挟まれることで、上下移動不可の状態で保持される。そして、吐出ノズル4の前端部は、側保持部71と補助誘導壁6の外側面60とで挟まれることで、左右移動不可の状態で保持される。このように上保持部70と底壁部22の上面23、及び側保持部71と補助誘導壁6の外側面60によって、吐出ノズル4の前端部は保持され、上下左右への位置ずれや振動が防止される。つまり、本実施形態では、底壁部22の上面23と補助誘導壁6の外側面60も、保持部7を構成している。
また、本実施形態では、上保持部70は、リム部9の下板部93の下面から下方に突出させて形成されている。上保持部70の基端部(上端部)には強度向上のためのリブ94が複数(図では2つ)形成されている。このリブ94は、上保持部70の前側だけでなく、後側にも形成されてもよい。そして、上保持部70の突出先端面72(下端面)のうち吐出ノズル4に接触する箇所は、吐出ノズル4の外周面と同じ曲率の円弧状となっている。これにより、上保持部70は、密着性が高い状態で吐出ノズル4を保持できる。なお、本実施形態では、上保持部70は、吐出ノズル4の上端から外側端に亘って保持しており、吐出ノズル4の上側へのずれだけでなく外側へのずれも抑制できるものとなっている。
また、側保持部71は、平面視略L字状の外周壁部21のうち、前方に延びた側部壁211の内側面から内側に突出させて形成されている。そして、側保持部71の突出先端面73(内側面)のうち吐出ノズル4に接触する箇所は、吐出ノズル4の外周面と同じ曲率の円弧状となっている。これにより、側保持部71は、密着性が高い状態で吐出ノズル4を保持できる。
また、本実施形態では、上保持部70と、側保持部71とを前後方向にずらして設けている。これにより吐出ノズル4を後方から差し込む際に、上保持部70による上下移動の規制と側保持部71による左右移動の規制のタイミングをずらすことができ、差し込みやすくなっている。
また、本実施形態では、保持部7によって保持される吐出ノズル4の径方向の中心部が、ノズル挿入用孔3の径方向の中心部よりも低い位置となるように保持部7を形成している。つまり、吐出ノズル4は、保持部7により前端側が下方に傾いた状態で保持されている。これにより、吐出ノズル4内には、洗浄用水が残りにくく、吐出ノズル4より新たに洗浄用水を吐出させる際に、残水による異音の発生や、残水の跳ね飛び等の発生を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、吐出ノズル4を底壁部22の上面23や補助誘導壁6の外側面60に接触させて保持したが、この上面23や外側面60に突起を設けて、この突起に接触させて吐出ノズル4を保持するようにしてもかまわない。
以上述べた水洗便器1では、吐出ノズル4をノズル挿入用孔3に挿通して、吐出ノズル4の前端部を保持部7によって保持させると、吐出ノズル4の前端部が、誘導部5内でその前端よりも後方にずれた位置で固定される。そのため、吐出ノズル4から吐出される洗浄用水の吐出方向を一定方向に安定させることができ、この流れの方向が安定した洗浄用水を誘導部5によって誘導することができる。これにより、洗浄用水をボウル部2の略全周に亘って開口溝部24内を流すことができ、開口溝部24を流れる洗浄用水が一部水溜め部20に向けて周方向に旋回しながら流れて、ボウル部2内に周方向に流れる旋回流を発生させることができる。したがって、本実施形態の水洗便器1では、ボウル部2の内面を広く洗浄することができる。
以上のように、本実施形態の水洗便器1は、ボウル部2の側方または後方(図では側方の後側)の上部に貫通させて設けたノズル挿入用孔3に、ボウル部2内に洗浄用水を吐出する吐出ノズル4を挿通してなる。ノズル挿入用孔3の前方には、吐出ノズル4から吐出された洗浄用水を誘導してボウル部2内に周方向に流れる旋回流を発生させるための誘導部5を連通させて設けている。この誘導部5は、ボウル部2の内面の上端部と、この内面の上端部に沿わせると共に吐出ノズル4をこのボウル部2の内面の上端部とで挟むように設けた補助誘導壁6とで囲んで形成されている。そして、誘導部5内のうちその前端よりも後方にずれた位置に、吐出ノズル4の前端部を保持するための保持部7を設けている。
このような構成とすることで、本実施形態の水洗便器1では、ノズル挿入用孔3に挿通した吐出ノズル4の前端部を、保持部7によって、誘導部5内のうちその前端よりも後方にずれた位置で保持することができる。これにより、吐出ノズル4の前端部の振動や位置ずれを防止することができ、吐出ノズル4から誘導部5内に洗浄用水を安定して吐出させることができる。よって、誘導部5での洗浄用水の誘導も安定して行うことができるため、ボウル部2の内面を周方向に流れる旋回流をより確実に発生させ、ボウル部2内に洗浄用水を広く行き渡らせることができる。
また、本実施形態の水洗便器1では、吐出ノズル4は、前端側が下方に傾いた状態で保持部7により保持されている。
このように保持部7により吐出ノズル4の前端側を下方に傾かせることによって、本実施形態の水洗便器1では、吐出ノズル4内の洗浄用水を略全て誘導部5内に安定して吐出させることができる。また、吐出ノズル4から新たに洗浄用水を吐出させる際に、残水による異音の発生や、残水の飛び跳ねの発生を防止することもできる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 水洗便器
2 ボウル部
3 ノズル挿入用孔
4 吐出ノズル
5 誘導部
6 補助誘導壁
7 保持部
2 ボウル部
3 ノズル挿入用孔
4 吐出ノズル
5 誘導部
6 補助誘導壁
7 保持部
Claims (1)
- ボウル部の側方または後方の上部に貫通させて設けたノズル挿入用孔に、前記ボウル部内に洗浄用水を吐出する吐出ノズルを挿通してなる水洗便器であって、
前記吐出ノズルから吐出された前記洗浄用水を誘導して前記ボウル部内に周方向に流れる旋回流を発生させるための誘導部を前記ノズル挿入用孔の前方に連通させて設け、
前記誘導部を、前記ボウル部の内面の上端部と、この内面の上端部に沿わせると共に前記吐出ノズルを前記内面の上端部とで挟むように設けた補助誘導壁とで囲んで形成し、
前記吐出ノズルは、その前端部が、前記誘導部の前端よりも後方にずれて位置し、かつ、前記吐出ノズルは、その前端側が下方に傾いていることを特徴とする水洗便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4141153B2 (ja) * | 2002-03-07 | 2008-08-27 | Toto株式会社 | 大便器装置 |
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