JP5904467B2 - 畜糞炭化物からのカリウム回収方法 - Google Patents

畜糞炭化物からのカリウム回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5904467B2
JP5904467B2 JP2012219281A JP2012219281A JP5904467B2 JP 5904467 B2 JP5904467 B2 JP 5904467B2 JP 2012219281 A JP2012219281 A JP 2012219281A JP 2012219281 A JP2012219281 A JP 2012219281A JP 5904467 B2 JP5904467 B2 JP 5904467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elution
potassium
aqueous solution
solution
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012219281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013252513A (ja
Inventor
亮一 阪本
亮一 阪本
常平 山本
常平 山本
上田 浩三
浩三 上田
裕 土手
裕 土手
知雄 関戸
知雄 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
University of Miyazaki
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
University of Miyazaki
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp, University of Miyazaki filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2012219281A priority Critical patent/JP5904467B2/ja
Publication of JP2013252513A publication Critical patent/JP2013252513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5904467B2 publication Critical patent/JP5904467B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Description

本発明は、たとえば、豚糞堆肥炭化物のような畜糞炭化物からリンの溶出を抑えつつカリウムを溶出させるためにpH、温度等の操作条件を最適化したカリウム回収方法に関する。
日本では、肥料成分であるリン、カリウムを全量輸入に依存している。世界の人口増加に伴い、海外での肥料使用量も増加することが予測され、リン、カリウムの循環利用が今後重要になってくる。一方、家畜排せつ物法の完全施行により家畜糞堆肥の生産量は急激に増加し、一部地域では堆肥が過剰となり、余剰堆肥の炭化による資材化、焼却によるエネルギー回収が行われている。炭化は焼却に比べて中規模の処理に適していることから、地域に点在して発生する余剰堆肥の処理として焼却よりも好ましいと考えられる。
豚糞堆肥炭化物のような畜糞炭化物中には肥料成分であるリン、カリウムが濃縮されている。本発明者等は豚糞堆肥炭化物からカリウムを回収し、カリウム回収後の炭化物をリン鉱石代替としてリン肥料原料に利用するシステムを検討して来た。
本発明に関連する従来技術として、特許文献1には、畜産系焼却灰に鉱酸水溶液を加え、pHを4以下(好ましくは2以下)としてリン含有水溶液を調製し、重金属除去後のリン含有水溶液にアルカリ水溶液を混合することにより、リンをヒドロキシアパタイトあるいはリン酸水素カルシウムとして分離・回収する方法が記載されている。しかし、同文献にはカリウム成分の回収方法については記載がない。
また、特許文献2には、畜糞を造粒した後、酸素欠乏雰囲気下で300〜600℃の温度で炭化させ、得られた炭化物を表面剥離装置に導いて粒子同士の接触によりその表面を剥離させて高濃度のリン含有炭化物を得る方法が記載されている。しかし、同文献にはカリウム成分の回収方法については記載がない。
特開2007−70217号公報 特開2010−194502号公報
本発明は、豚糞堆肥炭化物のような畜糞炭化物からリンの溶出を抑えつつカリウムを溶出させるカリウム回収方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、畜糞から得られた炭化物を鉱酸水溶液と接触させて炭化物中のカリウムを溶出させる際の液のpH、温度等のカリウム溶出率への影響を検討し、最適操作条件を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、畜糞を酸素欠乏雰囲気下で加熱して炭化し、得られた炭化物を鉱酸水溶液と接触させて、炭化物中のカリウムを溶出させるに当たり、
カリウム溶出後の液のpHが7〜10となるように鉱酸水溶液のpHを設定し、かつカリウム溶出時の液の温度を50〜70℃とすることを特徴とする、畜糞炭化物からのカリウム回収方法である。
本発明方法において、炭化される畜糞は豚糞、鶏糞、牛糞、馬糞、羊糞、山羊糞などの家畜の糞からなる堆肥であってよい。
畜糞を酸素欠乏雰囲気下で加熱して炭化する工程の加熱温度は、好ましくは300〜600℃である
炭化物に接触させる鉱酸水溶液の代表的な例は、硫酸水溶液であるが、他の鉱酸、例えば硝酸や塩酸の水溶液でもよい。硫酸はコスト面で好ましく用いられる。
カリウム溶出後の液のpHが7〜10となるように鉱酸水溶液のpHを設定するには、所定の液固比すなわち液相の体積(L)/固相の質量(kg)(以下、「L/S比」と記す)で溶出を行い、事前に硫酸水溶液と溶出後の液のpHの関係を調べておき、溶出後の液のpHが所定の値になるように硫酸濃度を決めることが好ましい。
カリウム溶出後の液のpHは好ましくは7〜8である。
カリウム溶出時の液の温度は、例えば恒温振とう機を用いて制御することができる。
カリウム溶出時の液の温度を60〜70℃にすることが好ましい。
カリウム溶出後の水溶液に鉱酸を添加し、得られた鉱酸含有水溶液を新たな炭化物からのカリウム溶出用の鉱酸水溶液として繰り返し用いることが好ましい。
本発明方法によれば、畜糞炭化物中のカリウムを溶出させるに当たり、カリウム溶出後の液のpHが7〜10となるように鉱酸水溶液のpHを設定し、かつカリウム溶出時の液の温度を50〜70℃とすることで、畜糞炭化物からリンの溶出を抑えつつカリウムを優先的に溶出させることができる。また、カリウム溶出後の水溶液に鉱酸を添加し、得られた鉱酸含有水溶液を新たな炭化物からのカリウム溶出用の鉱酸水溶液として繰り返し用いることにより、高濃度のカリウム溶出液を得ることができる。
図1は炭化物のXRD分析結果を示すグラフである。 図2はカリウム、リンについての溶出率に対する溶出pH、溶出温度の影響を示すグラフである。 図3はケイ素、カルシウムの溶出量を示すグラフである。 図4は溶出pHを8としたときのL/S比とカリウムの溶出率の関係を示すグラフである。 図5は1回の溶出L/S比を3、溶出温度を70℃と一定とし、溶出後のpHを4〜8に調整したときの累積L/S比と、カリウム溶出濃度、カリウム累積溶出率、リン累積溶出率との関係を示すグラフである。 図6は溶出温度を70℃、溶出後のpHを7と一定とし、1回の溶出L/S比を3または5としたときの累積L/S比と、カリウム溶出濃度、カリウム累積溶出率、リン累積溶出率との関係を示すグラフである。 図7は1回の溶出L/S比を3、溶出後のpHを7と一定とし、溶出温度を30℃または70℃としたときの累積L/S比と、カリウム溶出濃度、カリウム累積溶出率、リン累積溶出率との関係を示すグラフである。
次に本発明を下記の実験結果に基づいて具体的に説明する。
実験1(1回のみの溶出実験)
実験方法
実験に用いた豚糞炭化物は、豚糞堆肥を450℃で炭化した炭化物を、250μm篩で分級した篩い下のものである。
この炭化物を500℃の電気炉で2時間灰化分解した後、硝酸を用いて抽出し、炭化物中の元素または基の組成を測定するための分析試料液を得た。同試料液の元素分析には、プラズマ誘導発光分析を用いたが、塩化物イオンの分析にはイオンクロマトグラフィーを用いた。炭化物に含まれる元素等については、X線回折分析装置を用いて分析を行った。
炭化物の溶出実験では、溶出液として硫酸水溶液を用い、恒温振とう機を用いて溶出温度を制御し、振とう速度150rpmで1時間振とうし、炭化物を硫酸水溶液に接触させた。その後、pHを測定し、0.45μmのメンブレンフィルターを用いてろ過を行ない、カリウムおよびリンについての溶出率に対する溶出pHおよび溶出温度の影響、並びにL/S比の影響を調べるための分析試料液を得た。
溶出pHおよび溶出温度の影響を調べる実験では、L/S比=10で溶出を行い、事前に硫酸水溶液と溶出後の液のpHの関係を調べておき、溶出後の液のpHが所定の値になるように硫酸濃度を調節した。
L/S比の影響についての実験では、溶出後のpHが6,8,10になるように溶媒中の硫酸濃度を調整し、溶液の温度を室温および70℃に設定して溶出実験を行った。
結果と考察
1)炭化物の性状
表1に炭化物中の元素または基の組成を示す。
Figure 0005904467
カリウムが7.64%、リンが5.46%含まれていた。これら以外には、マグネシウム、カルシウム、SOが3〜l0%で含まれていた。
図1は炭化物のXRD分析結果を示すグラフである。KCl、KSOのピーク(図1中に○印で示すピーク)が確認され、カリウムはこれら可溶性の化合物で存在していることが分かった。図1中には蒸留水を用いた溶出実験後の残渣(水洗浄後炭化物)の結果も示すが、KCl、KSOのピークが消えており、これらのカリウム化合物が比較的容易に水溶液中に溶出したことを確認した。カリウム化合物以外にCa(PO、CaCO、SiOのピークも検出された。
2)溶出pH、温度の影響
図2はカリウムおよびリンについての溶出率に対する溶出pHおよび溶出温度の影響を示すグラフである。
カリウムの溶出率は溶出後の液のpHが7〜8以下では概ね一定で、それ以上のpHでは、溶出率が低下した。また、溶出温度の上昇と共に溶出率も上昇した。これは、KCl、KSOの溶解度が温度と共に上昇すること(国立天文台編、理科年表、1993)と一致した。30℃から50℃の温度上昇に伴う溶出率の上昇よりも、50℃から70℃の温度上昇に伴う溶出率の上昇は小さかった。pHの低下と共にカリウム溶出率が上昇する理由として、上記2種類の化合物の溶解はpHの影響を受けないと考えられることから、pHの低下に伴い炭化物を構成する母材(例えばCaCOやSiO)の一部が溶解し、炭化物内部のカリウム化合物が水と接触しやすくなったため溶出率が上昇したことが考えられる。図3はケイ素、カルシウムの溶出量を示すグラフであるが、カリウムと同様にpH7〜8以下では概ね一定で、それ以上のpHでは溶出量が低下しており、実験結果はこの仮説を支持している。
リンの溶出率は低く、溶出後の液のpH8〜10の範囲で最小となった。pH7〜9の範囲で、温度の上昇と共に溶出率は低下する傾向が見られた。図1に示すとおり、炭化物中のリン化合物としてCa(POが検出されており、Ca(POの水への溶解エンタルピーは負の値を取ることから(日本化学会編、化学便覧 改訂4版 基礎編II、1993)、溶解度は温度の上昇と共に減少する。よって、温度上昇によるリン溶出率の低下はリン化合物の溶解度の低下によるものと考えられる。
以上から、溶出時の液の温度を高くすることでリンの溶出率を抑えつつカリウムの溶出率を高くできることが分かった。また、溶出後の液のpHは8付近が最適であると言える。また、このときのリン濃縮率(=溶出残渣中のリン含有量/原料炭火物中のリン含有量)は1.2であり、カリウムの回収は溶出残渣中のリンの含有量を高める効果があり、溶出残渣のリン鉱石代替を有利にする効果も認められた。
3)L/S比の影響
図4は溶出後の液のpHを8としたときのL/S比とカリウムの溶出率の関係を示すグラフである。いずれの温度でもL/S比が小さくなるにつれて溶出率も低下した。L/S比=3では溶出温度によるカリウムの溶出率の差は見られなかった。L/S比=3でのカリウム濃度は14,000mg/L程度であった。溶出液の利用法の一つとしてこれを液肥として用いることが想定されるが、この濃度は液体ケイ酸加里肥料の基準濃度の1/3であった。よって、L/S比=3でのカリウム溶出を同じ溶媒で3回以上行うことで、液体ケイ酸加里肥料の基準濃度を満足することができる。
4)結論
豚糞堆肥炭化物からリンの溶出を抑えつつカリウムを溶出させる条件を検討したところ、L/S比=10の条件では溶出温度を高くすることでカリウムの溶出が促進し、リンの溶出が抑制されることが分かった。溶出後の液のpHを低くすることでカリウム溶出率は上昇したが、リンについては、pH8〜10で溶出率が最小となった。溶出温度70℃、溶出pH8の条件で、リン溶出率0.3%と低く抑えつつ、カリウムを溶出率74%で回収できた。
実験2(繰り返し溶出実験)
実験1の「3)L/S比の影響」の項で述べたように、カリウム溶出を同じ溶媒で繰り返し行うことで、混合カリ肥料の基準濃度を満足するまでカリウム濃度を高めることができる。この点についてさらに詳しい実験を行った。
実験方法
繰り返し溶出実験に用いた豚糞炭化物は、豚糞堆肥を400℃で炭化した炭化物を、篩分離したのち気流粉砕・分離したものである。
この炭化物を500℃の電気炉で1時間灰化分解した後、硝酸を用いて抽出処理し、炭化物中の元素または基の組成を測定するための分析試料液を得た。同試料液の元素分析は、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES)を用いて行った。
表2に炭化物中の元素または基の含有量を示す。
Figure 0005904467
炭化物の溶出実験では、炭化物を硫酸水溶液と接触させて、炭化物中のカリウムを溶出させた。5Bの濾紙を用いて固液分離を行い、カリウム溶出後の水溶液を回収した。この水溶液に硫酸を添加してpHを調整し、得られた硫酸含有水溶液を、新たな炭化物からのカリウム溶出用の鉱酸水溶液として繰り返し用いた。この繰り返し溶出実験において、1回の溶出実験後のL/S比、繰り返し溶出実験後の累積L/S比、溶出温度および溶出pHを検討した。回収した濾液の一部を取り、さらに0.45μmのフィルターで濾過し、得られた濾液を分析して溶出濃度を求めた。
結果と考察
1)累積L/S比および溶出pHのカリウムおよびリン溶出に対する影響
1回の溶出L/S比を3として、溶出温度70℃、溶出後のpHを4〜8に調整し、累積L/S比および溶出pHのカリウムおよびリン溶出に対する影響を検討した。この実験結果を図5に示す。累積L/S比はカリウムまたはリンの溶出液の体積(L)/固相の累積質量(kg)を意味し、溶出回数の増加に伴い減少していく。カリウムの溶出濃度はいずれのpHでも1回目の溶出(累積L/S比=3)の時に約20000mg/Lであり、累積L/S比の減少に伴いカリウム溶出濃度は増加した。溶出後pH4と8の場合は累積L/S比がそれぞれ0.75以下と0.6以下でカリウム溶出濃度は減少した。溶出後pH4の条件でカリウム溶出濃度が最も低く、pH7の条件でカリウム溶出濃度が最も高くなった。
カリウム累積溶出率は、累積L/S比の減少と共に減少した。溶出後pH7の場合は、累積L/S比=0.75までは78%で一定であり、累積L/S比=0.6以下で減少した。累積L/S比=0.75では、溶出後pH7でカリウム累積溶出率が最も高かった。リン累積溶出率はいずれのpHでも累積L/S比が小さくなるにしたがって減少した。溶出後pH7以上の場合が最もリン累積溶出率が低かった。
以上から分かるように、カリウム濃度の最も高い条件である溶出後pH7で、カリウム累積溶出率を高く保つ最小の累積L/S比は0.75であり、この溶出後pHと累積L/S比が最も適切なカリウム溶出条件である。また、このときのカリウム濃度は74000mg/Lで混合カリ肥料の保証値である50000mg/Lを上回っており、液肥としての利用が可能な濃度である。また、この条件でのリン累積溶出率は0.6%と非常に低かった。
2)1回の溶出L/S比のカリウムおよびリン溶出に対する影響
溶出温度70℃、溶出後pH7、1回の溶出L/S比(3および5)でのカリウムおよびリン溶出に対する影響を検討した。この結果を図6に示す。1回の溶出L/S比=5のカリウム溶出濃度はL/S比=3と同様であり、カリウム累積溶出率は、累積L/S比1以上では1回の溶出L/S比=5の方が高いが、累積L/S比=0.75以下ではほぼ同じであった。しかし、リン累積溶出率は1回の溶出L/S比=3の方が低かった。よって、1回の溶出L/S比は3の方が好ましい。
3)溶出温度のカリウムおよびリン溶出に対する影響
1回のL/S比=3、溶出後pH7のときの、溶出温度(30℃と70℃)のカリウムおよびリン溶出に対する影響を検討した。この結果を図7に示す。カリウム濃度およびカリウム累積溶出率ともに溶出温度70℃の方が高かった。また、リン累積溶出率は溶出温度70℃の方が低かった。よって、溶出温度は70℃の方が好ましい。
このように、実験2において、堆肥炭化物を硫酸水溶液で溶出処理し、溶出水溶液を次の抽出液として繰り返し利用することで、リンの溶出を抑えつつカリウムを最大限に溶出する最適条件を求めることを目的として、炭化物の溶出実験を行った結果、抽出液を繰り返し使用することは有効であり、カリウムを最大限に溶出しリンの溶出を抑える最適条件は、溶出後pH7、1回の溶出L/S比=3、溶出温度70℃、累積L/S比=0.75であることが分かった。

Claims (6)

  1. 畜糞を酸素欠乏雰囲気下で300〜600℃の温度に加熱して炭化し、得られた炭化物を鉱酸水溶液と接触させて、炭化物中のカリウムを溶出させるに当たり、
    カリウム溶出後の液のpHが7〜10となるように鉱酸水溶液のpHを設定し、かつカリウム溶出時の液の温度を50〜70℃とすることを特徴とする、畜糞炭化物からのカリウム回収方法。
  2. 畜糞が豚糞、鶏糞、牛糞、馬糞、羊糞または山羊糞からなる堆肥であることを特徴とする、請求項1記載のカリウム回収方法。
  3. 鉱酸水溶液が硫酸水溶液、硝酸水溶液または塩酸水溶液であることを特徴とする、請求項1または2に記載のカリウム回収方法。
  4. カリウム溶出後の液のpHが7〜8であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のカリウム回収方法。
  5. カリウム溶出時の液の温度を60〜70℃とすることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のカリウム回収方法。
  6. 該カリウム溶出後の液に鉱酸を添加し、得られた鉱酸含有水溶液を新たな炭化物からのカリウム溶出用の鉱酸水溶液として繰り返し用いることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカリウム回収方法。
JP2012219281A 2012-01-17 2012-10-01 畜糞炭化物からのカリウム回収方法 Active JP5904467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012219281A JP5904467B2 (ja) 2012-01-17 2012-10-01 畜糞炭化物からのカリウム回収方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012006958 2012-01-17
JP2012006958 2012-01-17
JP2012219281A JP5904467B2 (ja) 2012-01-17 2012-10-01 畜糞炭化物からのカリウム回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013252513A JP2013252513A (ja) 2013-12-19
JP5904467B2 true JP5904467B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=49950487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012219281A Active JP5904467B2 (ja) 2012-01-17 2012-10-01 畜糞炭化物からのカリウム回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5904467B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5967389B1 (ja) * 2015-03-31 2016-08-10 南国興産株式会社 畜糞灰化物を原料とするカリウム化合物の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3592622B2 (ja) * 2000-10-13 2004-11-24 株式会社プランテック 有機性廃棄物を原料とするカリ成分を含有する炭化肥料の製造方法
JP2003238277A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Nagao Concrete Kogyo Kk 肥料組成物及び土壌改良材(剤)とその製造方法
JP4491612B2 (ja) * 2005-08-09 2010-06-30 国立大学法人 宮崎大学 畜糞系焼却灰からのリン含有水溶液の調製と重金属除去、並びにヒドロキシアパタイト及び/又はリン酸水素カルシウムの回収方法
EP2129640A1 (en) * 2007-02-26 2009-12-09 DWN Holding APS Process for the production of a product based on faecals produced by animals as well as a plant for the production of the product, especially a fertilizer product
JP5202221B2 (ja) * 2008-10-02 2013-06-05 日立造船株式会社 排ガス中の二酸化炭素の回収方法
JP2010143808A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 畜糞炭化物からのリン回収方法及びリン回収システム
JP5246663B2 (ja) * 2009-02-27 2013-07-24 日立造船株式会社 リン化合物の回収方法
JP2011246289A (ja) * 2010-05-21 2011-12-08 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 畜糞炭化物からのリン回収方法及び農業用肥料
JP2013018680A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Hitachi Zosen Corp 有機性廃棄物を用いたリン酸質肥料の製造方法
CN103274778A (zh) * 2013-06-09 2013-09-04 北京科技大学 一种生物炭肥的生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013252513A (ja) 2013-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Qi et al. Cadmium solubility and bioavailability in soils amended with acidic and neutral biochar
JP4491612B2 (ja) 畜糞系焼却灰からのリン含有水溶液の調製と重金属除去、並びにヒドロキシアパタイト及び/又はリン酸水素カルシウムの回収方法
JP5246663B2 (ja) リン化合物の回収方法
CN106319202A (zh) 从羰基合成废铑催化剂中回收铑制备水合氯化铑的方法
US9963759B2 (en) Method for recovering ash from waste incineration
JP2016149330A (ja) 使用済みリチウムイオン電池の処理方法
CN101713030A (zh) 铑与铂及/或钯的分离方法
JP6009735B2 (ja) 貴金属の回収方法
JP2009161803A (ja) 非鉄製錬煙灰処理方法
JP5700774B2 (ja) 畜糞の焼却灰から無機リン化合物を取得する方法
JP6094467B2 (ja) 酸化亜鉛鉱の製造方法
JP2010132465A (ja) 有機物焼却灰からのリン回収方法及び肥料の製造方法
JP5904467B2 (ja) 畜糞炭化物からのカリウム回収方法
JP3915816B2 (ja) ニッケルめっき汚泥の処理方法
JP2008143728A (ja) セメント製造工程からの鉛回収方法及び回収装置
JP2007160272A (ja) カドミウム汚染土壌の浄化方法
KR20170033189A (ko) 석탄회 처리 장치 및 이를 이용한 석탄회 처리 방법
JP6094468B2 (ja) 酸化亜鉛鉱の製造方法
WO2017022449A1 (ja) 植物原料由来の炭素前駆体
JP6065594B2 (ja) 燃焼灰の処理方法及びセメントの製造方法
JP6075790B2 (ja) 廃棄物中の有価金属回収方法
JP2011246289A (ja) 畜糞炭化物からのリン回収方法及び農業用肥料
JP5497219B1 (ja) 廃棄物中の有価金属回収方法
JP6164640B2 (ja) 塩化揮発法による金の回収方法及び回収システム
JP2007092172A (ja) カドミウム含有土壌からのカドミウム回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5904467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250