JP5903368B2 - 入力電流制限機能付き電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源を用いた電源装置であって、入力電流制限機能が付いた入力電流制限機能付き電源装置に関する。
スイッチング電源の入力保護としてヒューズが使用されることが一般的である。スイッチング電源が最大負荷状態でスイッチング電源に対する入力電圧が低下した場合、入力電流が増加する。入力電流がヒューズの定格電流を超えるとヒューズが溶断する。
特開2010−115088号公報
ヒューズは、その保護対象回路の短絡など保護対象回路自体の不具合以外では溶断しないように設計されるのが原則である。ヒューズの溶断を避けるには定格電流を高く設計すればよいが、安全規格などの制約によりヒューズの定格電流を一定値以下に設計しなければならない場合がある。この場合、本来はスイッチング電源の許容範囲の入力電流でもヒューズが溶断してしまうことが発生する。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチング電源の入力保護用ヒューズの不要な溶断を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電源装置は、スイッチング電源と、スイッチング電源への入力電流を制限するためのヒューズを備える。スイッチング電源は、スイッチング電源への入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、スイッチング電源の出力電圧と第1参照電圧とを誤差増幅する第1アンプと、スイッチング電源の出力電流に応じた電圧と第2参照電圧とを誤差増幅する第2アンプと、第1アンプの出力をもとに出力電圧が一定になるようスイッチング素子のデューティ比を制御し、かつ第2アンプの出力をもとに出力電流が過電流とならないようスイッチング素子のデューティ比を制御する制御回路と、本電源装置への入力電圧の低下に応じて第2参照電圧を変動させる参照電圧可変回路と、を備える。
この態様によると、本電源装置への入力電圧の低下に応じて第2参照電圧を変動させることにより出力電流をより早いポイントから低下させることができ、入力電流を低下させることができる。よってスイッチング電源の許容範囲内の電流によるヒューズの溶断を抑制できる。
本発明の別の態様もまた、電源装置である。この装置は、スイッチング電源と、スイッチング電源への入力電流を制限するためのヒューズを備える。スイッチング電源は、スイッチング電源への入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、スイッチング電源の出力電圧と第1参照電圧とを誤差増幅する第1アンプと、スイッチング電源の出力電流に応じた電圧と第2参照電圧とを誤差増幅する第2アンプと、第2アンプの出力をもとに出力電流が一定になるようスイッチング素子のデューティ比を制御し、かつ第1アンプの出力をもとに出力電圧が過電圧とならないようスイッチング素子のデューティ比を制御する制御回路と、本電源装置への入力電圧の低下に応じて第1参照電圧を変動させる参照電圧可変回路と、を備える。
この態様によると、本電源装置への入力電圧の低下に応じて第1参照電圧を変動させることにより出力電圧をより早いポイントから低下させることができ、入力電流を低下させることができる。よってスイッチング電源の許容範囲内の電流によるヒューズの溶断を抑制できる。
本発明によれば、スイッチング電源の入力保護用ヒューズの不要な溶断を抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る電源装置の構成を示す図である。 図1の参照電圧可変回路の構成例を説明するための図である。 図1、2に示す電源装置の動作例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電源装置の構成を示す図である。 図4の参照電圧可変回路の構成例を説明するための図である。 図4、5に示す電源装置の動作例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電源装置100の構成を示す図である。本明細書では電源装置100の一例としてAC−DCコンバータを挙げる。当該電源装置100は交流電源10(商用電源)から供給される交流電力を直流電力に変換して、コンピュータサーバなどの図示しない負荷に供給する。
電源装置100は第1ヒューズF1、第2ヒューズF2、整流回路20、PFC(Power Factor Correction)回路30、DC−DCコンバータ40、参照電圧可変回路50を備える。このように以下に示す例では電源装置100は、スイッチング電源としてのDC−DCコンバータ40を備える。
整流回路20はダイオードブリッジ回路で構成され、交流電源10から供給される交流電力を整流する。交流電源10の第1出力端子と整流回路20の第1入力端子の間に第1ヒューズF1が挿入され、交流電源10の第2出力端子と整流回路20の第2入力端子の間に第2ヒューズF2が挿入される。第1ヒューズF1および第2ヒューズF2は、PFC回路30およびDC−DCコンバータ40に大電流が流入することを阻止するための入力電流制限素子として作用する。
PFC回路30は整流回路20により整流された電力の力率を改善し、DC−DCコンバータ40に供給する。PFC回路30には一般的な昇圧型PFC回路を用いることができる。
DC−DCコンバータ40は絶縁型であり、フルブリッジ方式を採用したコンバータである。DC−DCコンバータ40は基本構成として、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4、トランスT1、第5スイッチS5、第6スイッチS6、インダクタL1、第1コンデンサC1を含む。
第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4はフルブリッジ回路を構成し、DC−DCコンバータ40への入力電圧をスイッチングするスイッチング素子として作用する。
第1スイッチS1および第2スイッチS2の高電位側端子は、PFC回路30の高電位側出力端子と接続される。第3スイッチS3および第4スイッチS4の低電位側端子はPFC回路30の低電位側出力端子と接続される。第1スイッチS1の低電位側端子と第3スイッチS3の高電位側端子とが接続され、そのノードはトランスT1の一次巻線の一方の端子と接続される。第2スイッチS2の低電位側端子と第4スイッチS4の高電位側端子とが接続され、そのノードはトランスT1の一次巻線の他方の端子に接続される。
第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4にはMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子を用いることができる。それぞれの半導体スイッチング素子のゲート端子には制御回路45からPWM(Pulse Width Modulation)駆動信号が入力される。第1スイッチS1および第4スイッチS4がオンで、第2スイッチS2および第3スイッチS3がオフに制御される状態で、トランスT1の一次巻線に順方向電流が流れ、第1スイッチS1および第4スイッチS4がオフで、第2スイッチS2および第3スイッチS3がオンに制御される状態で、トランスT1の一次巻線に逆方向電流が流れる。
トランスT1の二次巻線の中点はインダクタL1の入力端子と接続され、当該二次巻線の両側端子のうち一方の端子は第5スイッチS5の入力端子と接続され、他方の端子は第6スイッチS6の入力端子と接続される。第5スイッチS5および第6スイッチS6の出力端子は、DC−DCコンバータ40の低電位側出力端子と接続される。インダクタL1の出力端子は第1抵抗R1を介してDC−DCコンバータ40の高電位側出力端子に接続される。第1コンデンサC1は、インダクタL1と第1抵抗R1との間のノードと、DC−DCコンバータ40の低電位側出力端子との間に接続される。
第5スイッチS5および第6スイッチS6にも半導体スイッチング素子を用いることができる。第5スイッチS5を構成する半導体スイッチング素子のゲート端子は第6スイッチS6の入力端子と接続され、第6スイッチS6を構成する半導体スイッチング素子のゲート端子は第5スイッチS5の入力端子と接続される。
従って第5スイッチS5および第6スイッチS6は、トランスT1の二次巻線に発生する電圧により駆動される、自己駆動型の同期整流素子として作用する。第5スイッチS5および第6スイッチS6により整流された、トランスT1の二次巻線の出力電圧は、インダクタL1および第1コンデンサC1により平滑化されて図示しない負荷に供給される。
DC−DCコンバータ40は帰還系および制御系の構成要素として、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、第4抵抗R4、第2コンデンサC2、第1オペアンプOP1、第5抵抗R5、第6抵抗R6、第3コンデンサC3、第1ダイオードD1、電流−電圧変換回路42、第7抵抗R7、第2オペアンプOP2、第8抵抗R8、第9抵抗R9、第4コンデンサC4、第10抵抗R10、第11抵抗R11、第5コンデンサC5、第2ダイオードD2、制御回路45を含む。
第1抵抗R1はDC−DCコンバータ40の出力電流Ioを検出するためのシャント抵抗である。第2抵抗R2および第3抵抗R3は直列接続され、その直列回路はDC−DCコンバータ40の高電位側出力端子とグラウンドとの間に設けられる。当該直列回路はDC−DCコンバータ40の出力電圧Voを検出するための分圧回路として作用する。当該分圧回路の中点には、その中点電圧を平滑化するための第2コンデンサC2が第3抵抗R3と並列に接続される。当該分圧回路の中点電圧は第4抵抗R4を介して、第1オペアンプOP1の反転入力端子に入力される。
第1オペアンプOP1の非反転入力端子には第1参照電圧Vr1が入力される。第1オペアンプOP1の反転入力端子と第1オペアンプOP1の出力端子の間には、第6抵抗R6と第3コンデンサC3の直列回路に第5抵抗R5が並列接続された直並列回路が接続される。
第1オペアンプOP1、第4抵抗R4、第5抵抗R5、第6抵抗R6、第3コンデンサC3は位相補償機能付きの誤差増幅器(エラーアンプ)を構成する。そのうち第4抵抗R4、第5抵抗R5、第6抵抗R6、第3コンデンサC3は補償ネットワークを構成する。当該誤差増幅器は、上述の分圧回路により分圧されたDC−DCコンバータ40の出力電圧Voと第1参照電圧Vr1とを誤差増幅する。第1オペアンプOP1の出力電圧は、逆バイアス接続された第1ダイオードD1を介して制御回路45に出力される。
なお補償ネットワークを設けることにより、高域成分のゲインを下げて高域においても安定した位相補償を実現している。
制御回路45は第1オペアンプOP1の出力および第2オペアンプOP2の出力をもとに、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4をPWM駆動する。制御回路45はICで構成できる。制御回路45は第1オペアンプOP1から出力される電圧帰還信号をもとに、DC−DCコンバータ40の出力電圧Voが一定になるよう、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4のデューティ比を適応的に制御する。具体的にはDC−DCコンバータ40の出力電圧Voが低下するとデューティ比を上げ、出力電圧Voが上昇するとデューティ比を下げて出力電圧Voを一定に保つよう制御する。
第1抵抗R1の両端は電流−電圧変換回路42に接続される。電流−電圧変換回路42は、第1抵抗R1に流れる電流を電圧に変換し、その電圧を第7抵抗R7を介して第2オペアンプOP2の反転入力端子に出力する。電流−電圧変換回路42は誤差増幅器で構成できる。
第10抵抗R10および第11抵抗R11は直列接続され、その直列回路はDC−DCコンバータ40の電源電圧Vccラインまたは電源電圧Vccと異なる別の固定電圧ラインと、グラウンドとの間に設けられる。当該直列回路はDC−DCコンバータ40の電源電圧または別の固定電圧を分圧して第2参照電圧Vr2を生成するための分圧回路として作用する。当該分圧回路の中点には、その中点電圧を平滑化するための第5コンデンサC5が第11抵抗R11と並列に接続される。当該分圧回路の中点電圧は、第2オペアンプOP2の非反転入力端子に入力される。第2オペアンプOP2の反転入力端子と第2オペアンプOP2の出力端子の間には、第9抵抗R9と第4コンデンサC4の直列回路に第8抵抗R8が並列接続された直並列回路が接続される。
第2オペアンプOP2、第7抵抗R7、第8抵抗R8、第9抵抗R9、第4コンデンサC4は位相補償機能付きの誤差増幅器を構成し、DC−DCコンバータ40の出力電流Ioに対応する電圧と第2参照電圧Vr2とを誤差増幅する。第2オペアンプOP2の出力電圧は、逆バイアス接続された第2ダイオードD2を介して制御回路45に出力される。
制御回路45は第2オペアンプOP2から出力される電流帰還信号をもとに、DC−DCコンバータ40の出力電流Ioが過電流にならないよう、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4のデューティ比を制御する。過電流制限状態からの復帰は自動復帰を想定する。
参照電圧可変回路50は、交流電源10の瞬停などによる入力電圧Vinの低下に応じて第2参照電圧Vr2を変動させる。図1の例では第2参照電圧Vr2を、入力電圧Vinの低下に応じて低下させる。これにより過電流を検出するための基準点が下がり、過電流制御が発動しやすくなる。
図2は、図1の参照電圧可変回路50の構成例を説明するための図である。当該参照電圧可変回路50は、第3ダイオードD3、第4ダイオードD4、第12抵抗R12、第13抵抗R13、第6コンデンサC6、第3オペアンプOP3、第14抵抗R14、第15抵抗R15、第16抵抗R16、フォトダイオードPD、フォトトランジスタPT、第17抵抗R17、第8コンデンサC8を含む。
第3ダイオードD3のアノード端子は第1ヒューズF1の出力端子に接続され、第4ダイオードD4のアノード端子は第2ヒューズF2の出力端子にそれぞれ接続される。第3ダイオードD3のカソード端子と第4ダイオードD4のカソード端子が接続される。
第12抵抗R12および第13抵抗R13は直列接続され、その直列回路は第3ダイオードD3および第4ダイオードD4のカソード端子のノードと、グラウンドとの間に設けられる。当該直列回路は入力電圧Vinを検出するための分圧回路として作用する。当該分圧回路の中点には、その中点電圧を平滑化するための第6コンデンサC6が第13抵抗R13と並列に接続される。当該分圧回路の中点電圧は第3オペアンプOP3の非反転入力端子に入力される。
第3オペアンプOP3の反転入力端子には第3参照電圧Vr3が入力される。第3オペアンプOP3の反転入力端子と第3オペアンプOP3の出力端子の間には、第15抵抗R15と第7コンデンサC7の直列回路に第14抵抗R14が並列接続された直並列回路が接続される。第3オペアンプOP3の出力端子は、フォトダイオードPDのカソード端子に接続される。フォトダイオードPDのアノード端子は第16抵抗R16を介して電源電圧Vccラインに接続される。
第3オペアンプOP3、第14抵抗R14、第15抵抗R15、第7コンデンサC7は位相補償機能付きの誤差増幅器を構成し、上述の分圧回路により分圧された入力電圧Vin(以下、A点電圧という)と第3参照電圧Vr3とを誤差増幅する。フォトダイオードPDは第3オペアンプOP3の出力電圧に応じて流れる電流を光信号に変換する。
第17抵抗R17およびフォトトランジスタPTは直列接続される。その直列回路は、上述の第10抵抗R10および第11抵抗R11により構成される分圧回路の中点と、グラウンドとの間に設けられる。第17抵抗R17およびフォトトランジスタPTの中点には、その中点電圧を平滑化するための第8コンデンサC8がフォトトランジスタPTと並列に接続される。
フォトトランジスタPTはフォトダイオードPDとペアをなし、両者はフォトカプラを構成する。フォトトランジスタPTはフォトダイオードPDの発光量に応じたコレクタ電流を流す。第17抵抗R17は第11抵抗R11と並列に接続され、フォトトランジスタPTが導通している間は、第17抵抗R17と第11抵抗R11は合成抵抗をなす。フォトトランジスタPTが導通していない間は、第17抵抗R17は無効となる。
図3は、図1、2に示す電源装置100の動作例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。以下の説明では電源装置100が最大負荷状態であることを前提とする。図3において入力電圧Vinが維持されている間は、その入力電圧Vinを分圧したA点電圧Vが、第3オペアンプOP3の参照電圧である第3参照電圧Vr3より高く維持される。この状態ではフォトダイオードPDに電流が流れず、参照電圧可変回路50は無効な状態である。即ち過電流検出用の第2参照電圧Vr2は、第10抵抗R10と第11抵抗R11により生成される分圧電圧に固定されている。
次に入力電圧Vinが低下してくるとDC−DCコンバータ40は、最大負荷状態を維持しようとデューティ比を上げるため、入力電流Iinが増加していく。入力電圧Vinを分圧したA点電圧Vが第3参照電圧Vr3よりも低くなると、第3オペアンプOP3の出力電圧が電源電圧Vccより低くなり、第3オペアンプOP3の出力電圧に応じた電流がフォトダイオードPDに流れる。フォトダイオードPDはその電流に応じて発光する。即ちA点電圧Vが第3参照電圧Vr3を下回るとフォトダイオードPDが発光する。
フォトダイオードPDが発光するとフォトトランジスタPTは、フォトダイオードPDからの受光量に応じた電流を流す。フォトトランジスタPTに流れる電流に応じて、第2参照電圧Vr2を生成する分圧回路の分圧比が変わる。受光量が多いほど第2参照電圧Vr2が低下する。図3に示すようにA点電圧Vが第3参照電圧Vr3を下回った後、入力電圧Vinの低下に応じて第2参照電圧Vr2がリニアに低下していく。
第2参照電圧Vr2が低下すると過電流制御が働き、出力電流Ioが低下していく。このように入力電圧Vinの低下に応じて、過電流制御が働く過電流点を低下させることにより、出力電力を低下させることができる。よって入力電圧Vinの低下時において入力電流Ioを低下させることができ、第1ヒューズF1および第2ヒューズF2の溶断を防止できる。
図3において入力電流Ioの電流制限値ILP、ILMは、第1ヒューズF1および第2ヒューズF2の定格電流に応じて設定される。また、その電流制限値ILP、ILMに到達した電流制限地点Pに対応する入力電圧Vinの値を、第3参照電圧Vr3に設定する。これにより、入力電圧Vinが電流制限地点Pの電圧まで低下すると過電流制御が作動する。
以上説明したように実施の形態1によれば、入力電圧Vinを監視し、設定レベル以下になると負荷に流す出力電流Ioを制限し、結果的に入力電流Iinを制限できる。これにより、スイッチング電源の許容範囲内の電流による入力保護用ヒューズの不要な溶断を抑制できる。また比較的簡単な回路構成で実現可能であり、マイコン処理も不要である。よってコスト増大を最低限に抑えることができる。
図4は、本発明の実施の形態2に係る電源装置100の構成を示す図である。図5は、図4の参照電圧可変回路50の構成例を説明するための図である。実施の形態1では出力定電圧制御の電源装置を示したが、実施の形態2では出力定電流制御の電源装置を示す。以下、実施の形態1との相違点を説明する。
第2オペアンプOP2の参照電圧である第2参照電圧Vr2は固定電圧である。制御回路45は第2オペアンプOP2から出力される電流帰還信号をもとに、DC−DCコンバータ40の出力電流Ioが一定になるよう、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4のデューティ比を適応的に制御する。具体的にはDC−DCコンバータ40の出力電流Ioが低下するとデューティ比を上げ、出力電流Ioが上昇するとデューティ比を下げて出力電流Ioを一定に保つよう制御する。
第1オペアンプOP1の非反転入力端子には、第10抵抗R10と第11抵抗R11との中点が接続される。
制御回路45は第1オペアンプOP1から出力される電圧帰還信号をもとに、DC−DCコンバータ40の出力電圧Voが過電圧にならないよう、第1スイッチS1、第2スイッチS2、第3スイッチS3、第4スイッチS4のデューティ比を制御する。過電圧制限状態からの復帰は自動復帰を想定する。
参照電圧可変回路50は、交流電源10の瞬停などによる入力電圧Vinの低下に応じて第1参照電圧Vr1を変動させる。図4の例では第1参照電圧Vr1を、入力電圧Vinの低下に応じて低下させる。これにより過電圧を検出するための基準点が下がり、過電圧制御が発動しやすくなる。
図6は、図4、5に示す電源装置100の動作例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。以下の説明では電源装置100が最大負荷状態であることを前提とする。図6において入力電圧Vinが維持されている間は、その入力電圧Vinを分圧したA点電圧Vが、第3オペアンプOP3の参照電圧である第3参照電圧Vr3より高く維持される。この状態ではフォトダイオードPDに電流が流れず、参照電圧可変回路50は無効な状態である。即ち過電圧検出用の第1参照電圧Vr1は、第10抵抗R10と第11抵抗R11により生成される分圧電圧に固定されている。
次に入力電圧Vinが低下してくるとDC−DCコンバータ40は、最大負荷状態を維持しようとデューティ比を上げるため、入力電流Iinが増加していく。入力電圧Vinを分圧したA点電圧Vが第3参照電圧Vr3よりも低くなると、第3オペアンプOP3の出力電圧が電源電圧Vccより低くなり、その出力電圧に応じた電流がフォトダイオードPDに流れる。フォトダイオードPDはその電流に応じて発光する。
フォトダイオードPDが発光するとフォトトランジスタPTは、フォトダイオードPDからの受光量に応じた電流を流す。フォトトランジスタPTに流れる電流に応じて、第1参照電圧Vr1を生成する分圧回路の分圧比が変わる。受光量が多いほど第1参照電圧Vr1が低下する。図6に示すようにA点電圧Vが第3参照電圧Vr3を下回った後、入力電圧Vinの低下に応じて第1参照電圧Vr1がリニアに低下していく。
第1参照電圧Vr1が低下すると過電圧制御が働き、出力電圧Voが低下していく。このように入力電圧Vinの低下に応じて、過電圧制御が働く過電圧点を低下させることにより、出力電力を低下させることができる。よって入力電圧Vinの低下時において入力電流Ioを低下させることができ、第1ヒューズF1および第2ヒューズF2の溶断を防止できる。
以上説明したように実施の形態2によれば、入力電圧Vinを監視し、設定レベル以下になると負荷に印加する出力電圧Voを制限し、結果的に入力電流Iinを制限できる。これにより、スイッチング電源の許容範囲内の電流による入力保護用ヒューズの不要な溶断を抑制できる。また比較的簡単な回路構成で実現可能であり、マイコン処理も不要である。よってコスト増大を最低限に抑えることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態1、2では第1ヒューズF1および第2ヒューズF2を整流回路20の前段に設置したが整流回路20の後段に設置してもよい。その場合、第1ヒューズF1だけで足りる。
また上述した実施の形態1、2ではDC−DCコンバータ40として、フルブリッジ方式を用いた例を説明した。この点、ハーフブリッジ方式、プッシュプル方式を採用してもよい。また、フォワード方式やフライバック方式を採用してもよい。
また上述した実施の形態1、2では商用電源をAC−DC変換する電源装置を説明した。この点、本発明は電池などの直流電源をDC−DC変換する電源装置にも適用可能である。
100 電源装置、 10 交流電源、 20 整流回路、 30 PFC回路、 40 DC−DCコンバータ、 42 電流−電圧変換回路、 45 制御回路、 50 参照電圧可変回路、 F1 第1ヒューズ、 F2 第2ヒューズ、 S1 第1スイッチ、 S2 第2スイッチ、 S3 第3スイッチ、 S4 第4スイッチ、 S5 第5スイッチ、 S6 第6スイッチ、 T1 トランス、 L1 インダクタ、 R1 第1抵抗、 R2 第2抵抗、 R3 第3抵抗、 R4 第4抵抗、 R5 第5抵抗、 R6 第6抵抗、 R7 第7抵抗、 R8 第8抵抗、 R9 第9抵抗、 R10 第10抵抗、 R11 第11抵抗、 R12 第12抵抗、 R13 第13抵抗、 R14 第14抵抗、 R15 第15抵抗、 R16 第16抵抗、 R17 第17抵抗、 C1 第1コンデンサ、 C2 第2コンデンサ、 C3 第3コンデンサ、 C4 第4コンデンサ、 C5 第5コンデンサ、 C6 第6コンデンサ、 C7 第7コンデンサ、 C8 第8コンデンサ、 OP1 第1オペアンプ、 OP2 第2オペアンプ、 OP3 第3オペアンプ、 D1 第1ダイオード、 D2 第2ダイオード、 D3 第3ダイオード、 D4 第4ダイオード、 PD フォトダイオード、 PT フォトトランジスタ。

Claims (2)

  1. スイッチング電源と、
    前記スイッチング電源への入力電流を制限するためのヒューズを備え、
    前記スイッチング電源は、
    前記スイッチング電源への入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、
    前記スイッチング電源の出力電圧と第1参照電圧とを誤差増幅する第1アンプと、
    前記スイッチング電源の出力電流に応じた電圧と第2参照電圧とを誤差増幅する第2アンプと、
    前記第1アンプの出力をもとに前記出力電圧が一定になるよう前記スイッチング素子のデューティ比を制御し、かつ前記第2アンプの出力をもとに前記出力電流が過電流とならないよう前記スイッチング素子のデューティ比を制御する制御回路と、
    本電源装置への入力電圧の低下に応じて前記第2参照電圧を変動させる参照電圧可変回路と、
    を備え、
    前記参照電圧可変回路は、
    本電源装置への入力電圧を分圧する第1分圧回路と、
    前記第1分圧回路により分圧された前記入力電圧と第3参照電圧を誤差増幅する第3アンプと、
    前記第3アンプの出力電圧に応じて流れる電流を光信号に変換するフォトダイオードと、
    前記第2参照電圧を生成するための第2分圧回路を構成する複数の抵抗の少なくとも一つと並列接続される並列抵抗と、
    前記フォトダイオードからの光信号に応じて前記並列抵抗に流れる電流を制御するフォトトランジスタと、
    を含むことを特徴とする電源装置。
  2. スイッチング電源と、
    前記スイッチング電源への入力電流を制限するためのヒューズを備え、
    前記スイッチング電源は、
    前記スイッチング電源への入力電圧をスイッチングするスイッチング素子と、
    前記スイッチング電源の出力電圧と第1参照電圧とを誤差増幅する第1アンプと、
    前記スイッチング電源の出力電流に応じた電圧と第2参照電圧とを誤差増幅する第2アンプと、
    前記第2アンプの出力をもとに前記出力電流が一定になるよう前記スイッチング素子のデューティ比を制御し、かつ前記第1アンプの出力をもとに前記出力電圧が過電圧とならないよう前記スイッチング素子のデューティ比を制御する制御回路と、
    本電源装置への入力電圧の低下に応じて前記第1参照電圧を変動させる参照電圧可変回路と、
    を備え、
    前記参照電圧可変回路は、
    本電源装置への入力電圧を分圧する第1分圧回路と、
    前記第1分圧回路により分圧された前記入力電圧と第3参照電圧を誤差増幅する第3アンプと、
    前記第3アンプの出力電圧に応じて流れる電流を光信号に変換するフォトダイオードと、
    前記第1参照電圧を生成するための第2分圧回路を構成する複数の抵抗の少なくとも一つと並列接続される並列抵抗と、
    前記フォトダイオードからの光信号に応じて前記並列抵抗に流れる電流を制御するフォトトランジスタと、
    を含むことを特徴とする電源装置。
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