JP5902474B2 - 産業用車両 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を昇降するフォークリフトなどの産業用車両に関する。
フォークリフトなどの産業用車両は、前部のマストにフォークが昇降自在に支持され、油圧シリンダによりフォークが昇降可能となっている。そして、制御装置は、操作レバーの操作により、ポンプを駆動し、油圧を各油圧シリンダに対して給排することで、フォークの昇降を行うことができる。
フォークリフトは、フォークに荷物を載せてフォークの昇降を行う場合、マストが振動し、フォークリフトの揺れを生じさせるおそれがある。フォークリフトの揺れは、オペレータにも伝達され、操作レバーの操作量に影響を与えるおそれがある。この揺れによりオペレータが操作レバーの操作を一定に保持しようとしても、操作レバーも協調して揺れてしまい、振動が持続するいわゆる持続振動となる。このため、フォークリフトの揺れが収まるまで、作業を休止する必要がある。
特許文献1には、フォークの昇降動作を行う操作レバーの駆動操作により、油圧ポンプよりリフトシリンダに供給する圧油の経路切り替え及び油量調整を行うリフトシリンダ制御機構を具えたフォークリフト車両において、前記油圧ポンプとリフトシリンダの油圧経路中に、コントローラよりの制御信号に基づいて経路切り替えと弁開度調整を行う直動型サーボ弁手段を配置するとともに、前記コントローラの制御信号が操作レバーよりの操作信号を前記リフトシリンダの位置変位信号と油圧信号若しくは加速度信号に基づいて生成された補正信号であるフォークリフト車両の技術が記載されている。
特許文献2には、車体の所定位置に設けた作業機と、作業機を駆動する作業機アクチュエータと、作業機アクチュエータを制御する電磁弁と、電磁弁の操作指令信号を出力する作業機操作レバーとを備えたフォークリフトの荷役制御装置において、車体又は作業機操作レバーのレバー指令値が振動していることを検出する振動検出手段と、振動発生を検出した後、振動を抑制する電磁弁指令値を演算して電磁弁に出力する振動抑制手段とを備えたフォークリフトの荷役制御装置の技術が記載されている。
特開2002−370899号公報 特開2000−264597号公報
上述した特許文献1及び特許文献2の技術では、マストが振動し、フォークリフトの揺れを生じた後に、発生した振動に応じて振動を抑制している。このため、揺れが大きければ、発生した持続振動の収束に時間を要することがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、荷役装置の動作に起因する持続振動の収束を早めることのできる産業用車両を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、産業用車両は、車両本体と、前記車両本体に昇降自在に支持され、かつ荷物を積載する積載部と、前記積載部を制御指令に基づいて昇降可能な荷役装置と、前記車両本体に備えられ、前記荷役装置を動作させるための操作信号を出力する操作信号出力装置と、前記操作信号出力装置の前記操作信号に応じて前記制御指令を出力する制御装置と、前記制御指令中の、前記荷役装置の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減するフィルタと、を含み、前記制御装置は、前記フィルタを通さない前記操作信号に基づいて求められた、前記荷役装置が昇降する場合における前記積載部の実際の昇降量及び前記積載部の実際の昇降速度と、前記フィルタが前記振動の固有周波数成分を低減した前記操作信号に基づいて演算された、前記荷役装置が昇降する場合における前記積載部の昇降量の演算値及び前記積載部の昇降速度の演算値と、の偏差に基づいて補正値を演算し、前記操作信号に基づいて演算した制御指令値を前記補正値で補正して前記制御指令を出力することを特徴とする。
この構成により、オペレータが操作する操作信号から荷役装置の動作時における振動の影響を予め抑制することができる。このため、荷役装置の振動に起因した車両本体の揺れがオペレータにも伝達され、制御指令中の、荷役装置の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減することができる。その結果、産業用車両は、荷役装置の動作に起因する振動の収束を早めることができる。そして、オペレータは、操作レバーの操作が容易となり、揺れが収まるまで作業を休止するおそれも低減できる。また、荷役装置の振動に起因した車両本体の揺れがオペレータにも伝達され、操作信号に振動の誤差が含まれていても、制御装置は、振動の誤差を低減し、オペレータが操作する操作量に基づいて荷役装置に制御信号を出力することができる。その結果、産業用車両は、荷役装置の動作に起因する持続振動の収束を早めることができる。
本発明の望ましい態様として、前記制御装置は、前記フィルタが前記振動の固有周波数成分を低減した前記操作信号に基づいて演算した前記制御指令を出力することを特徴とする。
この構成により、荷役装置の振動に起因した車両本体の揺れがオペレータにも伝達され、操作信号に振動のノイズが含まれていても、制御装置は、振動のノイズを低減し、オペレータが操作する操作量に基づいて荷役装置に制御信号を出力することができる。その結果、産業用車両は、荷役装置の動作に起因する振動の収束を早めることができる。そして、オペレータは、操作レバーの操作が容易となり、揺れが収まるまで作業を休止するおそれも低減できる。
本発明の望ましい態様として、前記積載部の昇降量または前記積載部の積載量の少なくとも1つに応じて、前記フィルタが低減する前記振動の固有周波数成分をシフトさせるフィルタ設定調整部をさらに備えることがより好ましい。
この構成により、積載部の昇降量または積載部の積載量のいずれかが変化して、荷役装置の振動の固有周波数成分が変化しても、フィルタ設定調整部がフィルタの低減する周波数を振動の固有周波数成分の変化に応じて設定することができる。その結果、オペレータは、積載部の昇降量または積載部の積載量を意識することなく操作しても、荷役装置の振動が抑制され、荷役装置の操作性を損なうおそれを低減することができる。
本発明の望ましい態様として、前記荷役装置は、前記積載部を昇降する複数のリフトシリンダを備えており、前記フィルタは、前記複数のリフトシリンダの動作を切り替える前記積載部の位置において振動する前記振動の固有周波数成分を低減することがより好ましい。
この構成により、複数のリフトシリンダの動作を切り替える場合における振動の影響を予め抑制することができる。その結果、産業用車両は、一連多段の荷役装置でも持続振動の収束を早めることができる。そして、オペレータは、操作レバーの操作が容易となり、揺れが収まるまで作業を休止するおそれも低減できる。
本発明の望ましい態様として、前記フィルタは、複数の前記振動の固有周波数成分を低減することがより好ましい。
この構成により、オペレータが操作する操作信号から荷役装置の動作時における振動の影響を予め抑制する精度を高めることができる。
本発明の望ましい態様として、前記荷役装置は、前記積載部を昇降するリフトシリンダ及び前記積載部を傾斜させるチルトシリンダを備えており、前記フィルタは、前記リフトシリンダ及び前記チルトシリンダの動作により生じる複数の前記振動の固有周波数成分を低減することがより好ましい。
この構成により、チルトシリンダの動作により生じる振動の影響を予め抑制することができる。
本発明によれば、荷役装置の動作に起因する持続振動の収束を早めることのできる産業用車両を提供することができる。
図1は、実施形態に係るフォークリフトを表す概略構成図である。 図2は、実施形態に係るフォークリフトの荷役装置の概略構成図である。 図3は、実施形態1に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図4は、フィルタを説明するための説明図である。 図5は、フィルタを説明するための説明図である。 図6は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図7は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図8は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図9は、実施形態1の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図10は、実施形態1の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図11は、フォークリフトの操作信号出力装置に伝達される振動を説明するための説明図である。 図12は、実施形態2に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図13は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図14は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図15は、実施形態2の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図16は、実施形態2の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図17は、実施形態3に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図18は、実施形態3の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。 図19は、実施形態4に係るフォークリフトの振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。 図20は、実施形態4の変形例に係るフォークリフトの振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態に係るフォークリフトを表す概略構成図である。図2は、実施形態に係るフォークリフトの荷役装置の概略構成図である。実施形態1に係る産業用車両であるフォークリフト1は、車両本体11と、荷物2を積載する積載部であるフォーク15と、荷役装置3と、操作信号出力装置25と、制御装置26と、フィルタ32とを含む。図1に示すフォークリフト1は、カウンターバランスフォークリフトであるが、リーチフォークリフトなど他の種類の産業用車両でもよい。
図1に示すように、車両本体11は、2つの前輪12及び2つの後輪13により走行可能であり、搭載されたエンジン(または、電気モータ)により前輪12または後輪13を駆動することで、前進及び後退可能となっている。また、図示しない操作ハンドルにより後輪13を操舵することで、所望方向に走行可能となっている。
車両本体11は、前部にマスト14が下部を支点として傾斜(チルト)自在に支持されており、このマスト14にフォーク15が昇降(リフト)自在に支持されている。本実施形態のフォークリフト1は、荷役装置3がチルトシリンダ16及びリフトシリンダ17を含む。
チルトシリンダ16は、油圧の給排によりロッド16aを移動させることができる。また、ロッド16aの先端部は、マスト14に連結されている。チルトシリンダ16は、油圧を給排すると、ロッド16aを前後移動する。チルトシリンダ16は、ロッド16aの前後の移動量に応じて、マスト14の下部を支点としてマスト14を傾斜させる。チルトシリンダ16は、マスト14の傾斜量に応じて、フォーク15をチルトさせることができる。
リフトシリンダ17は、油圧の給排によりロッド17aを移動させることができる。また、ロッド17aの先端部には、ガイドローラ18が装着されている。ワイヤ19は一端部がフォーク15の上端部に連結され、中間部がガイドローラ18にガイドされ、他端部がマスト14の上端部に連結されている。
また、リフトシリンダ17に油圧を給排すると、ロッド17aが上下移動し、ガイドローラ18を介してワイヤ19が移動することで、フォーク15が牽引され、このフォーク15を昇降させることができる。
駆動源21は、例えば、エンジン(または、電気モータ)であり、ポンプ22を駆動してタンク23に貯留されている作動油を加圧することができる。コントロールバルブ24は、ポンプ22で加圧された作動油をチルトシリンダ16やリフトシリンダ17に供給することで、このチルトシリンダ16やリフトシリンダ17を作動することができる。
図2に示すように、荷役装置3は、ポンプ22が油圧ラインとして、一端部がタンク23に接続され、他端部がリフトシリンダ17におけるヘッド側の部屋17hにコントロールバルブ24を介して接続されている。
また、荷役装置3は、ポンプ22が油圧ラインにより、一端部がコントロールバルブ24を介してリフトシリンダ17におけるロッド側の部屋17rに接続され、他端部がタンク23に接続されている。
位置センサ41は、ロッド17aの位置を検出し、制御装置26に信号izを出力する。制御装置26は、位置センサ41が検出したロッド17aの位置情報に基づいてフォーク15の昇降量(高さ)を演算することができる。位置センサ41は、ロッド17aのストロークを検出するストロークセンサであってもよい。また、位置センサ41は、複数のスイッチで段階的にロッド17aのストロークを検出するようにしてもよい。
圧力センサ42は、油圧ラインにおけるコントロールバルブ24とリフトシリンダ17との間の油圧、つまり、リフトシリンダ17におけるヘッド側の部屋17hの容積に応じた油圧を検出し、制御装置26に信号ipを出力する。制御装置26は、圧力センサ42が検出した部屋17hに作用する油圧の圧力情報に基づいてフォーク15に積載する荷物2の積載量を演算することができる。
図2に示すように、操作信号出力装置25は、オペレータ(作業者)が操作可能な操作レバーの操作量に応じて、フォーク15のチルトやリフトの操作信号ixを出力することができる。そして、図1及び図2に示すように、制御装置26は、操作信号出力装置25からの操作信号ixに基づいて駆動源21、ポンプ22、コントロールバルブ24を駆動制御することができる。
実施形態1に係るフォークリフト1は、制御装置26がコントロールバルブ24に対し制御指令isを出力する。荷役装置3は、制御指令isに基づいてコントロールバルブ24が動作し、リフトシリンダ17のロッド17aがフォーク15を昇降する。
図3は、実施形態1に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。制御装置26は、CPU(Central Processing Unit)を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、このCPUの他に、処理プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、記憶装置とを含むコンピュータシステムである。制御装置26は、処理プログラムによる機能として制御指令値演算部31とフィルタ32とを含む。
フィルタ32は、制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減するフィルタである。本実施形態において、フィルタ32は、制御装置26内にあるが、制御装置26外に設けてもよい。荷役装置3におけるリフトシリンダ17の動作時における振動は、例えば、オペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17の動作を開始する場合、及びオペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17の動作を停止させる場合に生じるおそれがある。振動が生じるとマスト14が振動し、フォークリフト1の揺れを生じさせるおそれがある。
図4及び図5は、フィルタを説明するための説明図である。例えば、図4に示すように、固有周波数成分fnは、予め操作信号出力装置25の操作実験を行いリフトシリンダ17のロッド17aが加速または減速する場合に生じる振動の固有周波数成分(共振周波数)として求めておくことができる。操作実験は、まず、フォーク15に振動の周波数を検知する振動センサ(加速度センサなど)を取り付け、オペレータが操作信号出力装置25の操作レバーを操作し、リフトシリンダ17のロッド17aを加速または減速する。そして、操作実験は、振動センサが検知した振動の周波数f及び強度Gを、例えばオシロスコープなどで計測する。操作実験は、計測した振動の周波数f及び強度Gを分析し、リフトシリンダ17のロッド17aが加速または減速する場合に生じる振動の固有周波数成分fnを特定する。なお、上述した操作信号出力装置25の操作実験の代わりに、走行時の段差乗り越えによる振動を計測することで固有周波数成分fnを求めてもよい。あるいは、操作信号出力装置25の操作実験の代わりに、ハンマーでフォーク15を叩いて反射する振動を計測することで固有周波数成分fnを求めてもよい。
図4に示すように、フィルタ32は、固有周波数成分fnを低減するため、固有周波数成分fnの前後Δfnの領域も含めた周波数成分を低減するバンドパスフィルタとする。または、図5に示すように、フィルタ32は、固有周波数成分fnを主として低減するようにノッチフィルタとしてもよい。
図6、図7及び図8は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。固有周波数成分fnは、一度基準の値を求めることができれば、下記式(1)、式(2)及び式(3)に基づいて、車両本体11の種類毎に演算により固有周波数成分fnを求め適切なフィルタ32を備えることができる。
Figure 0005902474
ここで、k1は所定の係数である。Mは、車両本体11の最大積載量である車格である。例えば、図6に示すように、車格Mを増加させると、固有周波数成分fnは式(1)に従って、小さくなる。
Figure 0005902474
ここで、m1は所定の係数である。Kは、車両本体11の2つの前輪12及び2つの後輪13のタイヤ剛性である。例えば、図7に示すように、タイヤ剛性Kを増加させると、固有周波数成分fnは式(2)に従って、大きくなる。
Figure 0005902474
ここで、Aはリフトシリンダ17のシリンダヘッド断面積である。Vは、ヘッド側の部屋17h及びロッド側の部屋17rの容積である。mはシリンダヘッドの質量である。例えば、図8に示すように、リフトシリンダ17の種類を変更すると、固有周波数成分fnは式(3)に従って、変化する。
以上説明したように、固有周波数成分fnは、車格M、タイヤ剛性K及びリフトシリンダ17の大きさの関数として定義し、フィルタ32は、固有周波数成分fnを変更できる。
図3に示すように、制御指令値演算部31は、フィルタ32が上述した振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づいて、制御指令isを生成する。このため、フィルタ32は、制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減することができる。なお、フィルタ32は、制御指令値演算部31の後に設けて、制御指令値演算部31で演算した制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減するようにしてもよい。図9及び図10は、実施形態1の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。
図9に示すように、実施形態1の変形例に係る制御装置26は、制御指令値演算部31と、フィルタ32と、制御指令値補正部31Aとを含む。制御指令値補正部31Aは、フィルタ32が振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づく補正値で、操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を補正して制御指令isを出力する。
図10は、図9に示す制御指令値補正部31Aの一例を示している。制御指令値補正部31Aは、フォーク速度演算部34と、フォーク位置演算部35と、実昇降速度演算部36と、補正値演算部37とを含む。
フォーク速度演算部34は、フィルタ32が振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づき、フォーク15の速度(昇降速度)を演算する。制御装置26は、入力された位置センサ41の位置情報に基づき、実昇降速度演算部36がリフトシリンダ17の実際の昇降速度を演算する。補正値演算部37には、実昇降速度演算部36からフォーク15の実際の昇降速度と、フォーク位置演算部35が演算したフォーク15の昇降量の演算値との偏差が入力される。
また、フォーク位置演算部35は、フィルタ32が振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づき、フォーク15の位置(昇降量)の演算値を演算する。制御指令値補正部31Aは、位置センサ41から入力された実際の昇降量と、フォーク位置演算部35が演算したフォーク15の昇降量の演算値との偏差を演算する。補正値演算部37には、フォーク15の実際の昇降速度と、フォーク位置演算部35が演算したフォーク15の昇降量の演算値との偏差が入力される。
補正値演算部37は、入力された上記偏差に基づき、制御指令値演算部31において操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を補正する補正値を演算する。制御指令値補正部31Aは、制御指令値演算部31が操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を、フィルタ32が振動の固有周波数成分を低減した操作信号ixに基づく補正値で補正する。これにより、制御装置26は、制御指令isを出力することができる。制御指令値補正部31Aは、制御指令値演算部31が操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を、速度差分及び位置差分を反映した補正値で補正することができる。
制御装置26は、フィルタ32を通さずに操作信号ixに基づいて荷役装置3が昇降する場合のフォーク15の実際の昇降量及びフォーク15の実際の昇降速度と、フィルタ32を通して荷役装置3が昇降する場合のフォーク15の昇降量の演算値及びフォーク15の昇降速度の演算値との偏差に基づいて制御信号isを演算する。このため、オペレータが操作する操作信号ixから荷役装置3の動作時における振動の影響を予め抑制する精度を高めることができる。
図11は、フォークリフトの操作信号出力装置に伝達される振動を説明するための説明図である。図11は、操作信号出力装置25の操作量を縦軸にとり、横軸に時間をとって示している。評価例は、実施形態1の変形例に係るフォークリフト1であり、比較例は、上述したフィルタ32を有していないフォークリフトである。図11に示すように、実施形態1の変形例に係るフォークリフト1は、フィルタ32が、制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減する。このため、オペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17の動作を開始する場合、及びオペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17の動作を停止させる場合に生じ振動の収束を早めることができる。
以上説明したように、実施形態1に係る産業用車両であるフォークリフト1は、走行可能な車両本体11と、荷物2を積載する積載部であるフォーク15と、荷役装置3と、操作信号出力装置25と、制御装置26と、フィルタ32とを含む。フォーク15は、車両本体11に昇降自在に支持され、かつ荷物2を積載する積載部である。荷役装置3は、フォーク15を制御指令isに基づいて昇降可能である。操作信号出力装置25は、車両本体11に備えられ、荷役装置3を操作する操作信号ixを出力する。制御装置26は操作信号ixに基づいて演算した制御指令isを出力する。フィルタ32は、制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分fnに相当するノイズを低減する。
また、実施形態1の変形例に係るフォークリフト1は、制御装置26が操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を、フィルタ32が振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づく補正値で補正して制御指令isを出力する。
一般的に、フォークリフトは、フォークに荷物を載せてフォークの昇降を行う場合、マストが振動し、フォークリフトの揺れを生じさせるおそれがある。フォークリフトの揺れは、オペレータにも伝達され、操作レバーの操作量に影響を与えるおそれがある。この揺れによりオペレータが操作レバーの操作を一定に保持しようとしても、操作レバーも協調して揺れてしまう。つまり、荷役装置3のコントローラとなる制御指令値演算部31が生成した指令値に、荷役装置3の動作時(例えばリフトシリンダ17の動作時)に発生する振動の固有周波数成分fnが加えられている。その結果、フォークリフト1は、操作信号ixに含まれる固有周波数成分fnによって荷役装置3等が励起されて振動する。この振動が車両本体11の揺れとなり振動が持続するいわゆる持続振動となる。
実施形態1及び実施形態1の変形例に係る産業用車両であるフォークリフト1は、フィルタ32が、制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分fnに相当するノイズを低減する。そして、例えば、オペレータが操作する操作信号ixから荷役装置3の動作時における振動の影響を予め抑制することができる。このため、荷役装置3の振動に起因した車両本体11の揺れがオペレータにも伝達され、操作信号ixに振動の誤差が含まれていても、制御装置26は、振動の誤差を低減し、オペレータが本来操作する操作量に基づいて荷役装置3に制御指令isを出力することができる。その結果、フォークリフト1は、荷役装置3の動作に起因する持続振動の収束を早めることができる。そして、オペレータは、操作レバーの操作が容易となり、揺れが収まるまで作業を休止するおそれも低減できる。
(実施形態2)
図12は、実施形態2に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。図13及び図14は、振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。次の説明においては、実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図12に示すように、制御装置26は、処理プログラムによる機能として制御指令値演算部31と、フィルタ32と、フィルタ設定調整部33とを含む。フィルタ設定調整部33は、フォーク15の昇降量及びフォーク15の積載量の少なくとも1つに応じて、フィルタ32が低減する振動の固有周波数成分fnをシフトさせることができる。本実施形態において、フィルタ設定調整部33は、荷役制御装置26内にあるが、荷役制御装置26外に設けてもよい。例えば、フィルタ設定調整部33は、図13または図14に示すフォーク15の昇降量Z及びフォークの積載量に対応付けられた圧力値Pに応じた固有周波数成分fnの情報データベースを記憶している。
図13において、曲線Zn1は、フォーク15の積載量が多く圧力が高い場合におけるフォーク15の昇降量と振動の固有周波数成分fnとの関係を示している。曲線Zn2は、曲線Zn1よりもフォーク15の積載量が低減され圧力が下がった場合におけるフォーク15の昇降量と振動の固有周波数成分fnとの関係を示している。曲線Zn3は、曲線Zn2よりもフォーク15の積載量が低減され荷物2がない、いわゆる空荷の状態である場合におけるフォーク15の昇降量と振動の固有周波数成分fnとの関係を示している。
フィルタ設定調整部33は、圧力センサ42の信号ipからフォーク15の積載量を演算し、フォーク15の積載量でランク分けされた曲線Zn1、曲線Zn2及び曲線Zn3から曲線を選定する。例えば、フィルタ設定調整部33は、フォーク15の積載量が空荷であれば図13に示す曲線Zn3を選択する。そして、フィルタ設定調整部33は、位置センサ41の信号izに基づいてフォーク15の昇降量Zを曲線Zn3に与え、得られた周波数にフィルタ32の固有周波数成分fnをシフトさせる。
また、フィルタ設定調整部33は、フォーク15の昇降量Zが一定である場合、圧力センサ42の信号ipからフォーク15の積載量を演算し、フォーク15の積載量でランク分けされた曲線Zn1、曲線Zn2及び曲線Zn3から曲線を選定する。これにより、フィルタ設定調整部33は、フィルタ32が低減する振動の固有周波数成分fnをシフトさせることができる。
または、フィルタ設定調整部33は、図14に示す固有周波数成分fnの情報データベースに、フォーク15の積載量に対応付けられた圧力値P及びフォーク15の昇降量Zを与え得られた周波数にフィルタ32の固有周波数成分fnをシフトさせる。
図12に示すように、制御指令値演算部31は、フィルタ32が上述した振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づいて、制御指令isを生成する。フィルタ設定調整部33は、フォーク15の昇降量及びフォーク15の積載量の少なくとも1つに応じて、フィルタ32が低減する振動の固有周波数成分fnをシフトさせる。このため、フィルタ32は、制御指令is中の、フォーク15の昇降量及びフォーク15の積載量の少なくとも1つに応じてシフトした荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減することができる。なお、フィルタ32は、制御指令値演算部31の後に設けて、制御指令値演算部31で演算した制御指令is中の、荷役装置3の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減するようにしてもよい。図15及び図16は、実施形態2の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。
図15及び図16に示すように、実施形態2の変形例に係る制御装置26は、制御指令値演算部31と、フィルタ32と、制御指令値補正部31Aと、フィルタ設定調整部33とを含む。フィルタ設定調整部33は、フォーク15の昇降量、フォーク15の積載量のうち少なくとも1つに応じて、フィルタ32の振動の固有周波数成分fnをシフトさせることができる。制御指令値補正部31Aは、フィルタ32が、フィルタ設定調整部33によりシフトした振動の固有周波数成分fnを低減した操作信号ixに基づく補正値で、操作信号ixに基づいて演算した制御指令値を補正して制御指令isを出力する。
そして、制御装置26は、フィルタ32を通さずに操作信号ixに基づいて荷役装置3が昇降する場合のフォーク15の実際の昇降量及びフォーク15の実際の昇降速度と、フィルタ32を通して荷役装置3が昇降する場合のフォーク15の昇降量の演算値及びフォーク15の昇降速度の演算値との偏差に基づいて制御信号isを演算する。
以上説明したように、制御装置26は、フォーク15の昇降量またはフォーク15の積載量の少なくとも1つに応じて、フィルタ32が低減する振動の固有周波数成分をシフトさせるフィルタ設定調整部33をさらに備える。
この構成により、フォーク15の昇降量またはフォーク15の積載量のいずれかが変化して、荷役装置3の振動の固有周波数成分fnが変化しても、フィルタ設定調整部33がフィルタ32の低減する周波数を振動の固有周波数成分fnの変化に応じて設定することができる。その結果、オペレータは、フォーク15の昇降量またはフォーク15の積載量を意識することなく操作しても、荷役装置3の振動が抑制され、荷役装置3の操作性を損なうおそれを低減することができる。
(実施形態3)
図17は、実施形態3に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。図18は、実施形態3の変形例に係るフォークリフトの制御装置のブロック図である。次の説明においては、実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
実施形態3に係るフォークリフト1は、荷役装置3のリフトシリンダ17がいわゆる一連多段のリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを含む。図18に示すリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bのそれぞれのロッドの移動量が加算されてフォーク15の昇降量となるように、マスト14の延長方向に連結されている。本実施形態では、リフトシリンダ17が2段の場合を説明する。リフトシリンダ17は、複数段であればよく、例えばリフトシリンダが3段以上でもよい。
本実施形態に係る荷役装置3におけるリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bの動作時における振動は、例えば、オペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを切り替えるフォーク15の昇降量となる場合に生じるおそれがある。振動が生じるとマスト14が振動し、フォークリフト1の揺れを生じさせるおそれがある。リフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bの切り替え時における振動の固有周波数成分fnを予め操作信号出力装置25の操作実験を行い、生じる振動の固有周波数成分fnを求めておく。そして、フィルタ32は、求めた固有周波数成分fnを低減するバンドパスフィルタまたはノッチフィルタとする。
実施形態3の変形例に係るフォークリフト1は、荷役装置3がいわゆる一連多段のリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを含む。フィルタ設定調整部33は、固有周波数成分fnの情報データベースに、フォーク15の積載量に対応付けられた圧力値P及びフォーク15の昇降量Zを与え、リフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを切り替えるフォーク15の昇降量の場合、リフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを切り替える振動の固有周波数成分fnとなるようにフィルタ32の周波数をシフトさせる。
以上説明したように、実施形態3に係るフォークリフト1は、荷役装置3がフォーク15を昇降する複数のリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bを備えている。そして、フィルタ32は、複数のリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bの動作を切り替えるフォーク15の位置(昇降量)において振動する振動の固有周波数成分fnを低減する。
この構成により、複数のリフトシリンダ17A及びリフトシリンダ17Bの動作を切り替える場合における振動の影響を予め抑制することができる。その結果、フォークリフト1は、一連多段の荷役装置3でも持続振動の収束を早めることができる。そして、オペレータは、操作レバーの操作が容易となり、揺れが収まるまで作業を休止するおそれも低減できる。
(実施形態4)
図19は、実施形態4に係るフォークリフトの振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。次の説明においては、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図19に示すように、荷役装置の動作時における振動の固有周波数成分は、複数の周波数fn、周波数fn、周波数fnを含む場合がある。例えば、複数の周波数fn、周波数fn、周波数fnは、リフトシリンダ17の振動の固有周波数成分、前輪12の振動の固有周波数成分、後輪13の振動の固有周波数成分である。複数の周波数fn、周波数fn、周波数fnは、強度Gが異なるので、フィルタ32は、複数の周波数fn、周波数fn、周波数fn毎に、低減する周波数の振幅幅、例えばΔfnを強度Gの大きさに応じて設定することが好ましい。これにより、オペレータが操作信号出力装置25を操作してリフトシリンダ17を動作させる場合、フィルタ32に起因する違和感を抑制することができる。そして、オペレータが操作する操作信号ixから荷役装置3の動作時における振動の影響を予め抑制する精度を高めることができる。
図20は、実施形態4の変形例に係るフォークリフトの振動の固有振動周波数を説明するための説明図である。フォークリフト1は、荷役装置3がチルトシリンダ16及びリフトシリンダ17を含む。このため荷役装置3に生じる振動は、リフトシリンダ17のロッド17aを上下に移動させ、フォーク15を昇降する昇降方向の振動と、チルトシリンダ16のロッド16aを前後に移動させ、フォーク15をチルトさせるロール回転方向の振動が生じることがある。このため、ロール回転方向の振動の固有周波数成分fnは、予め操作信号出力装置25の操作実験を行い、チルトシリンダ16のロッド16aが加速または減速する場合に生じる振動の固有周波数成分として求めておくことができる。例えば、図20に示すように、フォークリフト1は、複数の振動の固有振動周波数として、昇降方向の振動の固有振動周波数fn及びロール回転方向の振動の固有周波数fnがある。実施形態4の変形例に係るフォークリフト1は、フィルタ32が荷役装置3を操作する操作信号ixから昇降方向の振動の固有振動周波数fn及びロール回転方向の振動の固有周波数fnを低減するように設定されている。
本実施形態4の変形例に係るフォークリフト1は、荷役装置3がフォーク15を昇降するリフトシリンダ17及びフォーク15を傾斜させるチルトシリンダ16を備えている。そして、フィルタ32は、リフトシリンダ17及びチルトシリンダ16の動作により生じる複数の振動の固有周波数成分fn及びロール回転方向の振動の固有周波数fnを低減する。この構成により、チルトシリンダ16の動作により生じる振動の影響を予め抑制することができる。
1 フォークリフト(産業用車両)
2 荷物
3 荷役装置
11 車両本体
12 前輪
13 後輪
14 マスト
15 フォーク(積載部)
16 チルトシリンダ
16a、17a ロッド
17、17A、17B リフトシリンダ
18 ガイドローラ
19 ワイヤ
21 駆動源
22 ポンプ
23 タンク
24 コントロールバルブ
25 操作信号出力装置
26 制御装置
31 制御指令値演算部
31A 制御指令値補正部
32 フィルタ
33 フィルタ設定調整部
34 フォーク速度演算部
35 フォーク位置演算部
36 実昇降速度演算部
37 補正値演算部
41 位置センサ
42 圧力センサ

Claims (6)

  1. 車両本体と、
    前記車両本体に昇降自在に支持され、かつ荷物を積載する積載部と、
    前記積載部を制御指令に基づいて昇降可能な荷役装置と、
    前記車両本体に備えられ、前記荷役装置を動作させるための操作信号を出力する操作信号出力装置と、
    前記操作信号出力装置の前記操作信号に応じて前記制御指令を出力する制御装置と、
    前記制御指令中の、前記荷役装置の動作時における振動の固有周波数成分に相当するノイズを低減するフィルタと、を含み、
    前記制御装置は、
    前記フィルタを通さない前記操作信号に基づいて求められた、前記荷役装置が昇降する場合における前記積載部の実際の昇降量及び前記積載部の実際の昇降速度と、
    前記フィルタが前記振動の固有周波数成分を低減した前記操作信号に基づいて演算された、前記荷役装置が昇降する場合における前記積載部の昇降量の演算値及び前記積載部の昇降速度の演算値と、
    の偏差に基づいて補正値を演算し、前記操作信号に基づいて演算した制御指令値を前記補正値で補正して前記制御指令を出力することを特徴とする産業用車両。
  2. 前記制御装置は、前記フィルタが前記振動の固有周波数成分を低減した前記操作信号に基づいて演算した前記制御指令を出力することを特徴とする請求項1に記載の産業用車両。
  3. 前記積載部の昇降量または前記積載部の積載量の少なくとも1つに応じて、前記フィルタが低減する前記振動の固有周波数成分をシフトさせるフィルタ設定調整部をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の産業用車両。
  4. 前記荷役装置は、前記積載部を昇降する複数のリフトシリンダを備えており、
    前記フィルタは、前記複数のリフトシリンダの動作を切り替える前記積載部の位置において振動する前記振動の固有周波数成分を低減することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の産業用車両。
  5. 前記フィルタは、複数の前記振動の固有周波数成分を低減することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の産業用車両。
  6. 前記荷役装置は、前記積載部を昇降するリフトシリンダ及び前記積載部を傾斜させるチルトシリンダを備えており、
    前記フィルタは、前記リフトシリンダ及び前記チルトシリンダの動作により生じる複数の前記振動の固有周波数成分を低減することを特徴とする請求項5に記載の産業用車両。
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