JP5901832B2 - 判定装置、判定方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、判定装置、判定方法、およびプログラムに関する。
三相交流電源から電力線を通じて負荷に供給されている交流電力を計測する装置として、特許文献1に記載の結線状態検出装置が知られている。結線状態検出装置は、相電圧の計測のために電力線に接続される鰐口クリップ(端子)の接続と、相電流の計測のために電力線の外周に配置されるクランプセンサ(変流器)の配置とが、誤っていないかを、次のようにして判定する。
結線状態検出装置は、端子を通じて計測した相電圧から、相電圧の実効値が所定の範囲内であるかと、相順が予め定めた順であるかと、を判定する。また、結線状態検出装置は、端子を通じて計測した相電圧および変流器を通じて計測した相電流から、相電圧と相電流との相毎の位相差が予め定められた範囲内であるかと、相電圧または相電流が無入力であるかと、を判定する。
結線状態検出装置は、相電圧の実効値が所定の範囲を外れている場合、相順が予め定めた順と異なる場合、相電圧と相電流との相毎の位相差が予め定められた範囲を外れている場合、相電圧または相電流が無入力である場合のいずれかの場合に、端子の接続または変流器の配置が誤っていると判定する。
特開2000−258484号公報
結線状態検出装置で使用される変流器の一次導体(一次側)は、配置対象の電力線に誤りなく、且つ、電力線を流れる電流に対して正しい向きに、配置する必要がある。これは、誤った配置対象の電力線に変流器を配置すると、結線状態検出装置が求めた位相差(相電圧と相電流との位相差)が、正しい値を示さないからである。また、電力線を流れる電流に対して逆向きに変流器を配置すると、結線状態検出装置が求めた相電流の位相が、変流器を正しい向きに配置したときの相電流の位相に対して、逆相になるからである。
また、端子が全て正しく電力線に接続されている場合に、結線状態検出装置が端子を通じて計測する相電圧が均一である必要がある。これは、相電圧が不平衡であると、結線状態検出装置が求めた位相差(相電圧と相電流との位相差)が、正しい値を示さないからである。
具体的には、相電圧が均一である場合、相電流の値は、ほぼ均一である。しかし、例えば、第1の相電圧が他の相電圧に比べて10%小さい場合(第1の相電圧に−10%の電圧不均衡がある場合)、第1の相電流の値は、相電圧が均一のときよりも、減少する。また、上述の場合、第2の相電流の位相および第3の相電流の位相は、第2の相電流と第3の相電流とのベクトルの和(合成ベクトル)がゼロになるような変化を示す。よって、誤った配置対象の電力線に変流器が逆向きに配置されたとしても、結線状態検出装置が求めた位相差が、予め定められた範囲内になる。
このように、結線状態検出装置が計測した相電圧が不平衡であるとき、三相交流電源に接続される負荷の力率によっては、誤った配置対象の電力線に変流器が逆向きに配置されたとしても、結線状態検出装置が求めた位相差が、予め定められた範囲内になる場合がある。この場合、結線状態検出装置は、相電流と相電圧との相毎の位相差が予め定められた範囲内であると判定する。更には、端子が全て正しく接続されていることから、結線状態検出装置は、他の判定(相電圧の実効値が所定の範囲内か、相順が予め定めた順か、相電流または相電圧が無入力であるか)も全て問題ないと判定する。結果、結線状態検出装置は、端子の接続または変流器の配置が正しいと判定する。
このように、結線状態検出装置は、電力線に正しく接続された端子を通じて計測した相電圧が不平衡である場合、誤った配置対象の電力線に変流器が逆向きに配置されていても、誤配置と判定できない可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、変流器が誤って電力線に配置されていれば、誤配置と判定可能な判定装置、判定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る判定装置の電圧計測部は、三相交流電源から供給されている交流電力を送電する電力線に印加されている相電圧を計測する。電流計測部は、電力線の外周に配置された変流器を通じて、電力線を流れている相電流を計測する。位相取得部は、電圧計測部が計測した相電圧および電流計測部が計測した相電流から、相電圧の位相および相電流の位相を相毎に求める。電圧電流検証部は、位相取得部が相毎に求めた相電圧の位相および相電流の位相から、相電圧と相電流との位相差を相毎に求め、求めた位相差の全てが、予め設定された設定範囲内である場合に適合と判定する。電流間検証部は、位相取得部が相毎に求めた相電流の位相から、相電流間の位相差を求め、求めた位相差の全てが180°未満である場合に適合と判定する。報知部は、電圧電流検証部および電流間検証部の両方が適合と判定しない場合に、変流器が電力線に誤って配置されていることを報知する。
本発明によれば、相電圧が不平衡であっても、変流器が誤って電力線に配置されていれば、誤配置と判定できる。
本発明の実施の形態に係る電力計測装置のブロック図である。 (a)は、電力計測装置が求めた相電流の実効値を示す図であり、(b)は、電力計測装置が求めた、相電圧と相電流との位相差を示す図である。 相電圧と相電流との関係および設定範囲を示す図である。 (a)は、各相電圧が均一の場合のa相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(b)は、各相電圧が均一の場合のb相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(c)は、各相電圧が均一の場合のc相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図である。 (a)は、a相の相電圧が他の相電圧よりも10%大きい場合のa相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(b)は、b相の相電圧が他の相電圧よりも10%大きい場合のb相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(c)は、c相の相電圧が他の相電圧よりも10%大きい場合のc相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図である。 (a)は、a相の相電圧が他の相電圧よりも10%小さい場合のa相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(b)は、b相の相電圧が他の相電圧よりも10%小さい場合のb相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図であり、(c)は、c相の相電圧が他の相電圧よりも10%小さい場合のc相における相電圧と相電流との位相差および判定結果を示す図である。 設定範囲、およびカレントトランスを誤った配置対象の電力線に逆向きに配置した場合の相電圧と相電流との関係を示す図である。 a相の相電圧が他の相電圧よりも10%小さい場合の相電流間の位相差および判定結果を示す図である。 配置判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る電力計測装置(判定装置)10を、図1〜図9を参照して説明する。電力計測装置10は、計測した相電圧が不平衡であっても、カレントトランスが誤って電力線に配置されていれば、誤配置と判定する。
電力計測装置10は、図1に示すように、Y結線の三相4線式電源の各相に接続された電力線La〜Lcを通じて負荷に供給されている交流電力の値を計測する。
電力線La〜Ldは、三相4線式電源から供給されている交流電力を送電する。
電力線Laは、三相4線式電源のa相に接続されている。電力線Laは、相電圧Vaが印加されている。また、電力線Laは、相電流Iaを流す。
電力線Lbは、三相4線式電源のb相に接続されている。電力線Lbは、相電圧Vbが印加されている。また、電力線Lbは、相電流Ibを流す。
電力線Lcは、三相4線式電源のc相に接続されている。電力線Lcは、相電圧Vcが印加されている。また、電力線Lcは、相電流Icを流す。
電力線Ldは、電力計測装置10のグランドに接続されている。電力線Ldは、電力線La〜Lcに印加されている相電圧Va〜Vcに対して、基準になる電圧が印加されている。
電力計測装置10は、電圧端子11a〜11dと、カレントトランス12a〜12cと、電源部13と、電圧計測部14と、電流計測部15と、A/D変換部16と、演算制御部17と、表示部18と、記憶部19と、を備えている。
電圧端子11a〜11dは、電力線La〜Lcに印加されている相電圧Va〜Vcの計測に用いる。電圧端子11aは、電力線Laに接続されている。電圧端子11bは、電力線Lbに接続されている。電圧端子11cは、電力線Lcに接続されている。電圧端子11dは、電力線Ldに接続されている。本実施の形態では、電圧端子11a〜11dの接続の誤りはなく、電圧端子11a〜11dは、電力線La〜Ldに正しく接続されている。
カレントトランス12a〜12cは、電力線La〜Lcを流れる相電流Ia〜Icの計測に用いる。カレントトランス12a〜12cは、一次導体および二次導体を有する環状の変流器である。カレントトランス12a〜12cは、それぞれ、電力線La〜Lcの外周を囲む状態で配置されている。
カレントトランス12a〜12cは、電力線La〜Lcを流れる相電流Ia〜Icに応じた電流を二次導体(二次側)に発生させて、電流計測部15に出力する。
カレントトランス12a〜12cは、相電流Ia〜Icに対して正しい向きに配置する必要がある。カレントトランス12a〜12cを、相電流Ia〜Icに対して逆向きに配置した場合、正しい向きの場合の交流電流に対して逆相になり、電力計測装置10が、交流電力を正しく求めることができないためである。
電源部13は、三相4線式電源から供給されている交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を各部16〜19に供給する。電源部13は、2つの入力端子のうち、一方の入力端子が電力線Laに接続され、他方の入力端子が電力線Ldに接続されている。電源部13は、入力された相電圧Vaを、例えばダイオードを用いて整流し、DC−DCコンバータ等で降圧させて、交流電力を直流電力に変換する。
電圧計測部14は、4つの入力端子を有する。入力端子は、それぞれ、電圧端子11a〜11dに接続されている。電圧計測部14は、3つの出力端子を有する。出力端子は、それぞれ、A/D変換部16の入力端子に接続されている。
電圧端子11a〜11dが電力線La〜Ldに接続されると、電圧計測部14は、電力線La〜Ldに印加されている電圧を計測する。
電圧計測部14は、電力線Laに印加されている電圧と電力線Ldに印加されている電圧とから、相電圧Vaを計測する。電圧計測部14は、電力線Lbに印加されている電圧と電力線Ldに印加されている電圧とから、相電圧Vbを計測する。電圧計測部14は、電力線Lcに印加されている電圧と電力線Ldに印加されている電圧とから、相電圧Vcを計測する。
電圧計測部14は、計測した相電圧Va〜Vcを分圧して、A/D変換部16に入力可能な振幅まで相電圧Va〜Vcを降圧する。電圧計測部14は、降圧した相電圧Va〜VcをA/D変換部16に出力する。
電流計測部15は、例えば、カレントトランス12a〜12cの負荷抵抗で構成され、3つの入力端子を有する。入力端子は、それぞれ、カレントトランス12a〜12cの二次導体に接続されている。電流計測部15は、3つの出力端子を有する。出力端子は、それぞれ、A/D変換部16の入力端子に接続されている。
カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに配置されると、電流計測部15は、電力線La〜Lcを流れている相電流Ia〜Icに比例した電圧を出力する。
電流計測部15は、相電流Iaの値に対応する値を示す変換電圧Via、相電流Ibの値に対応する値を示す変換電圧Vibおよび相電流Icの値に対応する値を示す変換電圧Vicを生成する。
電流計測部15は、変換電圧Via〜VicをA/D変換部16に出力する。
A/D変換部16は、例えば、ΔΣ(デルタシグマ)変調を行うΔΣA/Dコンバータである。A/D変換部16は、6つの入力端子を有する。入力端子の3つは、電圧計測部14の出力端子に接続されている。入力端子の残りの3つは、電流計測部15の出力端子に接続されている。A/D変換部16は、6つの出力端子を有する。出力端子は、全て、演算制御部17の入力端子に接続されている。
A/D変換部16は、電圧計測部14から出力された降圧後の相電圧Va〜Vcを取得し、取得した相電圧Va〜Vcの値(アナログ値)を、デジタル値に変換して、演算制御部17に出力する。A/D変換部16は、電流計測部15から出力された変換電圧Via〜Vicを取得し、取得した変換電圧Via〜Vicの値(アナログ値)を、デジタル値に変換して、演算制御部17に出力する。
A/D変換部16は、アナログ値からデジタル値に変換するサンプリングを、演算制御部17からA/D変換部16に出力されるトリガ信号に従って実行する。
相電圧Vaと変換電圧Viaとのサンプリング、相電圧Vbと変換電圧Vibとのサンプリング、相電圧Vcと変換電圧Vicとのサンプリングは、それぞれトリガ信号に合わせて、同時刻に正確に行われる。変換電圧Via〜Vicの位相が、カレントトランス12a〜12cの特性で、相電圧Va〜Vcの位相に対して進む場合、進み位相分だけ、変換電圧Via〜Vicのサンプリングのタイミングが、相電圧Va〜Vcのサンプリングのタイミングよりも早くなるように、トリガ信号を調整すればよい。
相電圧Va〜Vcおよび変換電圧Via〜Vicに対応するデジタル値は、A/D変換部16から出力され、演算制御部17のRAM(Random Access Memory)に記憶される。
演算制御部17は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAMを備えている(いずれも不図示)。演算制御部17は、6つの入力端子を有する。入力端子は、全て、A/D変換部16の出力端子に接続されている。演算制御部17は、1つの出力端子を有する。出力端子は、表示部18の入力端子に接続されている。演算制御部17は、1つの入出力端子を有する。入出力端子は、記憶部19の入出力端子に接続されている。
演算制御部17は、ROMに記憶されているプログラムを実行することで、電力計測部17a、電流判定部17b、フーリエ係数取得部17c、位相取得部17d、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17f、の機能を実現する。
電力計測部17aは、三相4線式電源の各相に接続された電力線La〜Lcを通じて負荷に供給されている相毎の交流電力の値を計測する。電力計測部17aは、次のようにして、交流電力を計測する。
電力計測部17aは、A/D変換部16から出力された相電圧Va〜Vcの値を取得すると、相電圧Va〜Vcの値を、RAMに記憶する。
電力計測部17aは、RAMに記憶された相電圧Va〜Vcの値を、一定期間、例えば、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、取得し、相電圧Va〜Vcのそれぞれの実効値を求める。電力計測部17aは、求めた実効値をRAMに記憶する。電力計測部17aは、相電圧Va〜Vcのそれぞれの実効値を求める度に、RAMに記憶されている実効値を更新する。
電力計測部17aは、A/D変換部16から出力された変換電圧Via〜Vicの値を取得すると、ROMに予め記憶されている変換係数を参照して、変換電圧Via〜Vicの値を、相電流Ia〜Icの値に変換する。
電力計測部17aは、RAMに記憶された相電流Ia〜Icの値を、一定期間、例えば、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、取得し、相電流Ia〜Icのそれぞれの実効値を求める。電力計測部17aは、求めた実効値をRAMに記憶する。電力計測部17aは、相電流Ia〜Icのそれぞれの実効値を求める度に、RAMに記憶されている実効値を更新する。
一例として、一般的な設備機器が負荷として接続されている場合において、電力計測部17aが求めた相電流Ia〜Icのそれぞれの実効値を、図2(a)に示す。図2(a)は、カレントトランス12aが電力線Laに正しい向きで配置され、カレントトランス12bが電力線Lbに正しい向きで配置され、カレントトランス12cが電力線Lcに正しい向きで配置されている場合に、電力計測部17aが求めた相電流Ia〜Icのそれぞれの実効値を示している。
電力計測部17aは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Va〜Vcのばらつきが少なく、相電圧Va〜Vcが均一とみなせる範囲内の場合、例えば、相電流Iaの実効値を6.7(A)と求め、相電流Ibの実効値を6.4(A)と求め、相電流Icの実効値を6.5(A)と求める。
電力計測部17aは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きい場合(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、例えば、相電流Iaの実効値を8.7(A)と求め、相電流Ibの実効値を6.5(A)と求め、相電流Icの実効値を5.8(A)と求める。
電力計測部17aは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さい場合(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、例えば、相電流Iaの実効値を2.8(A)と求め、相電流Ibの実効値を11.2(A)と求め、相電流Icの実効値を10.8(A)と求める。
図1に示す電力計測部17aは、同一のタイミングで取得した相電圧Va〜Vcと相電流Ia〜Icとを乗算し、その乗算値を、一定期間T、例えば、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、加算して、負荷に供給されている交流電力の値Pa〜Pcを求め(式1参照)、RAMに記憶する。電力計測部17aは、交流電力の値Pa〜Pcを求める度に、RAMに記憶されている交流電力の値を更新する。
Figure 0005901832
電流判定部17bは、相電流Ia〜Icの実効値の全てが、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。
電流判定部17bは、相電流Ia〜Icの最新の実効値を、RAMから取得する。電流判定部17bは、相電流Ia〜Icの最新の実効値と、例えばRAMに予め記憶されている閾値と、を比較して、相電流Ia〜Icの実効値が全て、閾値以上であるか否かを判定する。
電流判定部17bは、相電流Ia〜Icの実効値の少なくとも1つが閾値未満であると判定すると、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定が正しく行われない可能性があるので、相電流Ia〜Icの実効値が全て閾値以上であると判定するまで、相電流Ia〜Icの最新の実効値を取得する。
電流判定部17bは、相電流Ia〜Icの実効値が例えば図2(a)に示す値であり、閾値が例えば2アンペアである場合、相電流Ia〜Icの実効値の全てが閾値以上であると判定する。
相電流Ia〜Icの実効値の全てが閾値以上であると電流判定部17bが判定すると、フーリエ係数取得部17cは、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定を行うために必要な、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数を、電圧計測部14が相毎に計測した相電圧Va〜Vcから求める。
フーリエ係数取得部17cは、次のようにして、相電圧Vaの基本波成分のフーリエ係数a1(Va)を求める。
フーリエ係数取得部17cは、三相4線式電源が供給する交流電力の例えば二周期に相当する時間分、現在時刻から遡った時刻に対応付けて記憶されている相電圧Vaの値を、RAMから取得する。
また、フーリエ係数取得部17cは、ROMに予め記憶されている、自然数kとsin(自然数k×2πΔt/T)の値とが対応付けられた値テーブルから、自然数kが0のときの値であるsin(0)の値を取得する。ここで、自然数kは、0〜T/Δtまでの値である。値Tは、三相4線式電源が供給する交流電力の周期を示し、値Δtは、A/D変換部16のサンプリング周期を示している。
フーリエ係数取得部17cは、取得した相電圧Vaの値と取得したsin(0)の値との乗算値を求める。
次に、フーリエ係数取得部17cは、取得した相電圧Vaの値の記憶タイミングの次のタイミングで記憶された相電圧Vaの値を、RAMから取得する。
また、フーリエ係数取得部17cは、自然数kが1のときの値であるsin(1×2πΔt/T)の値を値テーブルから取得する。
フーリエ係数取得部17cは、取得した相電圧Vaの値と取得したsin(1×2πΔt/T)の値との乗算値を求める。そして、フーリエ係数取得部17cは、今回求めた乗算値と前回求めた乗算値との加算値を求める。
フーリエ係数取得部17cは、この処理を、自然数kがT/Δtになるまで、言い換えれば、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、相電圧Vaの値を取得するまで、実行する。実行後、フーリエ係数取得部17cは、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分の加算値に、2Δt/Tを乗算して、フーリエ係数a1(Va)を求める。
同様に、フーリエ係数取得部17cは、相電圧Vbの基本波成分のフーリエ係数a1(Vb)求める場合、相電圧Vbの値をRAMから取得し、sin(自然数k×2πΔt/T)の値をROMから取得して、上述の処理を実行する。また、フーリエ係数取得部17cは、相電圧Vcの基本波成分のフーリエ係数a1(Vc)求める場合、相電圧Vcの値をRAMから取得し、sin(自然数k×2πΔt/T)の値をROMから取得して、上述の処理を実行する。
つまり、フーリエ係数取得部17cは、式2に各値を代入して、フーリエ係数a1(Va),a1(Vb),a1(Vc)を求める。
Figure 0005901832
同様に、フーリエ係数取得部17cは、式3に各値を代入して、相電圧Vaの基本波成分のフーリエ係数b1(Va)、相電圧Vbの基本波成分のフーリエ係数b1(Vb)、および相電圧Vcの基本波成分のフーリエ係数b1(Vc)を求める。
Figure 0005901832
なお、フーリエ係数取得部17cは、式3に代入されるcos(自然数k×2πΔt/T)の値を、ROMに予め記憶されている、自然数kとcos(自然数k×2πΔt/T)の値とが対応付けられた値テーブルから取得する。
また、フーリエ係数取得部17cは、相電流Ia〜Icの実効値の全てが閾値以上であると電流判定部17bが判定すると、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定を行うために必要な、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数を、電流計測部15が相毎に計測した相電流Ia〜Icから求める。
フーリエ係数取得部17cは、次のようにして、相電流Iaの基本波成分のフーリエ係数a1(Ia)を求める。
フーリエ係数取得部17cは、三相4線式電源が供給する交流電力の例えば一周期に相当する時間分、現在時刻から遡った時刻に対応付けられている相電流Iaの値を、RAMから取得する。
また、フーリエ係数取得部17cは、自然数kが0のときの値であるsin(0)の値を値テーブルから取得する。
フーリエ係数取得部17cは、取得した相電流Iaの値と取得したsin(0)の値との乗算値を求める。
次に、フーリエ係数取得部17cは、取得した相電流Iaの値の記憶タイミングの次のタイミングで記憶された相電流Iaの値を、RAMから取得する。
また、フーリエ係数取得部17cは、自然数kが1のときの値であるsin(1×2πΔt/T)の値を値テーブルから取得する。
フーリエ係数取得部17cは、取得した相電流Iaの値と取得したsin(1×2πΔt/T)の値との乗算値を求める。そして、フーリエ係数取得部17cは、今回求めた乗算値と前回求めた乗算値との加算値を求める。
フーリエ係数取得部17cは、この処理を、自然数kがT/Δtになるまで、言い換えれば、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、相電流Iaの値を取得するまで、実行する。実行後、フーリエ係数取得部17cは、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分の加算値に、2Δt/Tを乗算して、フーリエ係数a1(Ia)を求める。
同様に、フーリエ係数取得部17cは、相電流Ibの基本波成分のフーリエ係数a1(Ib)求める場合、相電流Ibの値をRAMから取得し、sin(自然数k×2πΔt/T)の値をROMから取得して、上述の処理を実行する。また、フーリエ係数取得部17cは、相電流Icの基本波成分のフーリエ係数a1(Ic)求める場合、相電流Icの値をRAMから取得し、sin(自然数k×2πΔt/T)の値をROMから取得して、上述の処理を実行する。
つまり、フーリエ係数取得部17cは、式4に各値を代入して、相電流Iaの基本波成分のフーリエ係数a1(Ia)、相電流Ibの基本波成分のフーリエ係数a1(Ib)、および相電流Icの基本波成分のフーリエ係数a1(Ic)を求める。
Figure 0005901832
同様に、フーリエ係数取得部17cは、式5に各値を代入して、相電流Iaの基本波成分のフーリエ係数b1(Ia)、相電流Ibの基本波成分のフーリエ係数b1(Ib)、および相電流Icの基本波成分のフーリエ係数b1(Ic)を求める。
Figure 0005901832
位相取得部17dは、フーリエ係数取得部17cが相毎に求めた相電圧Va〜Vcの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分の位相を求める。
位相取得部17dは、式6に各値を代入して、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)を求める。
Figure 0005901832
例えば、位相取得部17dは、フーリエ係数取得部17cが相毎に求めた相電圧Vaの基本波成分のフーリエ係数a1(Va),b1(Va)から、相電圧Vaの基本波成分の位相φ(Va)を求める。
位相取得部17dは、フーリエ係数取得部17cが相毎に求めた相電流Ia〜Icの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分の位相を求める。
位相取得部17dは、式7に各値を代入して、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)を求める。
Figure 0005901832
例えば、位相取得部17dは、フーリエ係数取得部17cが相毎に求めた相電流Iaの基本波成分のフーリエ係数a1(Ia),b1(Ia)から、相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)を求める。
位相取得部17dは、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)および相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)を、RAMに記憶する。
電圧電流検証部17eは、位相取得部17dが求めた相電圧Va〜Vcの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)、および位相取得部17dが求めた相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)から、相電圧と相電流との基本波成分の位相差を、相毎に求める。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vaの基本波成分の位相φ(Va)および相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)をRAMから取得し、相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)から相電圧Vaの基本波成分の位相φ(Va)を減算して、相電圧Vaと相電流Iaとの基本波成分の位相差を求める。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vbの基本波成分の位相φ(Vb)および相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)をRAMから取得し、相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)から相電圧Vbの基本波成分の位相φ(Vb)を減算して、相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差を求める。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vcの基本波成分の位相φ(Vc)および相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)をRAMから取得し、相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)から相電圧Vcの基本波成分の位相φ(Vc)を減算して、相電圧Vcと相電流Icとの基本波成分の位相差を、相毎に求める。
一例として、一般的な設備機器が負荷として接続されている場合において、電圧電流検証部17eが求めたそれぞれの位相差を、図2(b)に示す。図2(b)は、カレントトランス12aが電力線Laに正しい向きで配置され、カレントトランス12bが電力線Lbに正しい向きで配置され、カレントトランス12cが電力線Lcに正しい向きで配置されている場合に、電圧電流検証部17eが求めたそれぞれの位相差を示している。
電圧電流検証部17eは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Va〜Vcのばらつきが少なく、相電圧Va〜Vcが均一とみなせる範囲内の場合、例えば、相電圧Vaと相電流Iaとの基本波成分の位相差を−8.9(°)と求め、相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差を−9.7(°)と求め、相電圧Vcと相電流Icとの基本波成分の位相差を−6.8(°)と求める。
電圧電流検証部17eは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きい場合(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、例えば、相電圧Vaと相電流Iaとの基本波成分の位相差を−6.2(°)と求め、相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差を−40.6(°)と求め、相電圧Vcと相電流Icとの基本波成分の位相差を29.9(°)と求める。
電圧電流検証部17eは、三相4線式電源から負荷に供給されている相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さい場合(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、例えば、相電圧Vaと相電流Iaとの基本波成分の位相差を33.9(°)と求め、相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差を15.3(°)と求め、相電圧Vcと相電流Icとの基本波成分の位相差を−37.9(°)と求める。
そして、電圧電流検証部17eは、求めた位相差の全てが、予め設定された設定範囲内か否かを判定する。電圧電流検証部17eは、求めた位相差の全てが設定範囲内であると判定すると、カレントトランス12a〜12cの配置が現時点では適合と判定する。電圧電流検証部17eは、求めた位相差のうちのいずれかが設定範囲外であると判定すると、カレントトランス12a〜12cの配置が誤っている(誤配置)と判定する。
設定範囲は、例えばRAMに予め記憶されている。設定範囲は、三相4線式電源に接続された負荷の力率に応じて変わる位相差(相電圧と相電流との基本波成分の位相差)の最大値および最小値から、予め決定されている。
設定範囲は、カレントトランス12a〜12cがそれぞれ電力線La〜Lcに正しい向きで配置され、図2(b)に示す位相差を発生させる負荷が三相4線式電源に接続されている場合、例えば、図3に示すように、上限値+40°から下限値−50°までの範囲に決定される。
電圧電流検証部17eは、相電圧Va〜Vcのばらつきがなく(相電圧Va〜Vcが均一とみなせる範囲内であり)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Laに配置されると、図4(a)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Laに配置されていない場合、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12aが誤配置である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Va〜Vcのばらつきがなく、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されると、図4(b)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されていない場合、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12bが誤配置である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Va〜Vcのばらつきがなく、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されると、図4(c)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電流検証部17eは、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されていない場合、電圧位相差が設定範囲外である(カレントトランス12cが誤配置である)と判定する。
また、電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Laに配置されると、図5(a)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Lbまたは電力線Lcに配置された場合、カレントトランス12aが逆向きで電力線Laに配置された場合に、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12aが誤配置である)と判定する。ただし、電圧電流検証部17eは、カレントトランス12aが逆向きで電力線Lbまたは電力線Lcに配置された場合、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されると、図5(b)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されていない場合、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12bが誤配置である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されると、図5(c)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されていない場合、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12cが誤配置である)と判定する。
上述のように、電圧電流検証部17eは、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%大きい場合、カレントトランス12aが逆向きで、電力線Lbまたは電力線Lcのいずれかに配置されていれば、図5(a)に示すように、位相差が設定範囲内であると判定する。つまり、電圧電流検証部17eは、誤配置と判定できない。
しかし、カレントトランス12aが逆向きで電力線Lbに配置された場合、カレントトランス12bを正しい向きで電力線Lbに配置しない限り、電圧電流検証部17eは、位相差が設定範囲内であると判定しない(誤配置と判定する)。このため、位相差が設定範囲内であると電圧電流検証部17eが判定するよう、カレントトランス12bを正しい向きで電力線Lbに配置すると、電力線Lbには、カレントトランス12aおよびカレントトランス12bが配置される。このため、ユーザは、カレントトランス12aが誤配置であることに気づく。
同様に、カレントトランス12aが逆向きで電力線Lcに配置された場合、カレントトランス12cを正しい向きで電力線Lcに配置しない限り、電圧電流検証部17eは、位相差が設定範囲内であると判定しない(誤配置と判定する)。このため、位相差が設定範囲内であると電圧電流検証部17eが判定するよう、カレントトランス12cを正しい向きで電力線Lcに配置すると、電力線Lcには、カレントトランス12aおよびカレントトランス12cが配置される。このため、ユーザは、カレントトランス12aが誤配置であることに気づく。
また、電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Laに配置されると、図6(a)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12aが正しい向きで電力線Laに配置されていない場合、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12aが誤配置である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されると、図6(b)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Laまたは電力線Lcに配置された場合、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lbに配置された場合に、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12bが誤配置である)と判定する。ただし、電圧電流検証部17eは、カレントトランス12bが逆向きで電力線Laまたは電力線Lcに配置された場合、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。
電圧電流検証部17eは、相電圧Vaにばらつきがあり、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さく(相電圧Vbと相電圧Vcは、均一とみなせる範囲内)、設定範囲が例えば図3に示す範囲である場合、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されると、図6(c)に示すように、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。電圧電流検証部17eは、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Laまたは電力線Lbに配置された場合、カレントトランス12cが逆向きに電力線Laまたは電力線Lcに配置された場合に、位相差が設定範囲外である(カレントトランス12cが誤配置である)と判定する。ただし、電圧電流検証部17eは、カレントトランス12cが逆向きに電力線Lbに配置された場合、位相差が設定範囲内である(適合である)と判定する。
上述のように、電圧電流検証部17eは、相電圧Vaが相電圧Vb,Vcに対して10%小さい場合、カレントトランス12bが逆向きで、電力線Laまたは電力線Lcのいずれかに配置されていれば、図6(b)に示すように、位相差が設定範囲内であると判定する。つまり、電圧電流検証部17eは、誤配置と判定できない。
しかし、カレントトランス12bが逆向きで電力線Laに配置された場合、カレントトランス12aを正しい向きで電力線Laに配置しない限り、電圧電流検証部17eは、位相差が設定範囲内であると判定しない(誤配置と判定する)。このため、位相差が設定範囲内であると電圧電流検証部17eが判定するよう、カレントトランス12aを正しい向きで電力線Laに配置すると、電力線Laには、カレントトランス12aおよびカレントトランス12bが配置される。このため、ユーザは、カレントトランス12bが誤配置であることに気づく。
また、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置された場合、カレントトランス12cを正しい向きで電力線Lcに配置するか、カレントトランス12cを逆向きで電力線Lbに配置しない限り、電圧電流検証部17eは、位相差が設定範囲内であると判定しない(誤配置と判定する)。このため、位相差が設定範囲内であると電圧電流検証部17eが判定するよう、カレントトランス12cを正しい向きで電力線Lcに配置すると、電力線Lcには、カレントトランス12bおよびカレントトランス12cが配置される。このため、ユーザは、カレントトランス12bが誤配置であることに気づく。
しかし、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置された場合、カレントトランス12cを逆向きで電力線Lbに配置すると、カレントトランス12bおよびカレントトランス12cが同じ電力線に配置されない。よって、ユーザは、誤配置であることに気づかない。このとき、電圧電流検証部17eは、図6(a)〜(c)に示すように、全ての位相差が設定範囲内であると判定する。
上述のように、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置され、カレントトランス12cが逆向きで電力線Lbに配置された場合(カレントトランス12aは正しい向きで電力線Laに配置されている)、電圧電流検証部17eに誤配置と判定させるための方法として、例えば、設定範囲の上限値および下限値を、図7に示すように、ユーザが調整する方法がある。
この方法は、設定範囲の上限値を、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流−Icとの基本波成分の位相差)と、カレントトランス12bが正しい向きで電力線Lbに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差)と、の間の値(例えば、+30°)に、調整する方法である。
また、この方法は、設定範囲の下限値を、カレントトランス12cが逆向きで電力線Lbに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流−Ibとの基本波成分の位相差)と、カレントトランス12cが正しい向きで電力線Lcに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流Icとの基本波成分の位相差)と、の間の値(例えば、−40°)に、調整する方法である。
しかし、図7に示すように、相電圧Vbと相電流−Icとの基本波成分の位相差、および相電圧Vbと相電流Ibとの基本波成分の位相差は、数度程度の違いである。また、相電圧Vbと相電流−Ibとの基本波成分の位相差、および相電圧Vbと相電流Icとの基本波成分の位相差は、数度程度の違いである。
よって、三相4線式電源に接続された負荷の力率がばらついた場合、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流−Icとの基本波成分の位相差)と、カレントトランス12cが逆向きで電力線Lbに配置されたときに電圧電流検証部17eが求める位相差(相電圧Vbと相電流−Ibとの基本波成分の位相差)とが、設定範囲内になる可能性がある。
従って、設定範囲の上限値および設定範囲の下限値を調整した場合、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置され、カレントトランス12cが逆向きで電力線Lbに配置されると(カレントトランス12aは正しい向きで電力線Laに配置されている)、電圧電流検証部17eが誤配置と判定できない可能性がある。
これを解決するために、電流間検証部17fが備えられている。
電流間検証部17fは、位相取得部17dが相毎に求めた相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)から、相電流Ia〜Ic間の位相差を求める。
電流間検証部17fは、相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)および相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)をRAMから取得し、相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)と相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)との位相差を求める。
電流間検証部17fは、相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)および相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)をRAMから取得し、相電流Ibの基本波成分の位相φ(Ib)と相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)との位相差を求める。
電流間検証部17fは、相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)および相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)をRAMから取得し、相電流Icの基本波成分の位相φ(Ic)と相電流Iaの基本波成分の位相φ(Ia)との位相差を求める。
そして、電流間検証部17fは、求めた位相差の全てが、180°未満か否かを判定する。三相4線式電源の場合、原理的に、相電流Ia〜Ic間の位相差は、180°未満になる。よって、電流間検証部17fは、求めた位相差の全てが180°未満と判定すると、カレントトランス12a〜12cの配置が適合であると判定する。電流間検証部17fは、求めた位相差のうちのいずれかが180°以上であると判定すると、カレントトランス12a〜12cの配置が誤っている(誤配置)と判定する。
電流間検証部17fは、カレントトランス12a〜12cが正しい向きで電力線La〜Lcに配置されている場合、例えば、図8に示すように、相電流Iaと相電流Ibとの基本波成分の位相差を138.6(°)と求め、相電流Ibと相電流Icとの基本波成分の位相差を173.2(°)と求め、相電流Icと相電流Iaとの基本波成分の位相差を48.2(°)と求める。よって、電流間検証部17fは、求めた位相差の全てが180°未満であると判定し、適合と判定する。
電流間検証部17fは、カレントトランス12bが逆向きで電力線Lcに配置され、カレントトランス12cが逆向きで電力線Lbに配置された場合(カレントトランス12aは正しい向きで電力線Laに配置されている)、例えば、図8に示すように、相電流Iaと相電流Ibとの基本波成分の位相差を131.8(°)と求め、相電流Ibと相電流Icとの基本波成分の位相差を186.8(°)と求め、相電流Icと相電流Iaとの基本波成分の位相差を41.4(°)と求める。よって、電流間検証部17fは、相電流Ibと相電流Icとの基本波成分の位相差が180°以上であると判定し、誤配置であると判定する。
図1に示す表示部18は、例えば、7セグメントLED(Light Emitting Diode)を有する。表示部18は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定しない場合、カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに誤って配置されていることを示す情報を表示(報知)する。また、表示部18は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定した場合、電力計測部17aが求めた、負荷に供給されている交流電力の値を、相毎に表示する。
記憶部19は、データをバックアップするためのフラッシュメモリである。記憶部19は、電力計測部17aが求めた、相電圧Va〜Vcの実効値、相電流Ia〜Icの実効値および負荷に供給されている相毎の交流電力の値を記憶する。
上述した電力計測装置10の電圧端子11a〜11dが、それぞれ、電力線La〜Ldに正しく接続され、ユーザから開始の指示を受け付けると、電力計測装置10の演算制御部17は、カレントトランス12a〜12cの配置が正しいか否かを判定する図9の配置判定処理を開始する。
演算制御部17(電流判定部17b)は、相電流Ia〜Icの最新の実効値を、RAMから取得する(ステップS1)。
演算制御部17(電流判定部17b)は、相電流Ia〜Icの最新の実効値と、例えばRAMに予め記憶されている閾値と、を比較して、相電流Ia〜Icの実効値が全て、閾値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
演算制御部17(電流判定部17b)は、相電流Ia〜Icの実効値のいずれかが、閾値未満であると判定すると(ステップS2:No)、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定が正しく行われない可能性があるので、ステップS2に戻る。つまり、演算制御部17(電流判定部17b)は、相電流Ia〜Icの実効値が全て、閾値以上であると判定するまで、相電流Ia〜Icの最新の実効値を取得する。
相電流Ia〜Icの実効値が全て、閾値以上であると演算制御部17(電流判定部17b)が判定すると(ステップS2:Yes)、演算制御部17(フーリエ係数取得部17c)は、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定を行うために必要な、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数a1,b1を求める(ステップS3)。
また、演算制御部17(フーリエ係数取得部17c)は、カレントトランス12a〜12cが誤配置であるかの判定を行うために必要な、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数a1,b1を求める(ステップS3)。
その後、演算制御部17(位相取得部17d)は、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電圧Va〜Vcのそれぞれの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)を求める(ステップS4)。
また、演算制御部17(位相取得部17d)は、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電流Ia〜Icのそれぞれの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)を求める(ステップS4)。
演算制御部17(電圧電流検証部17e)は、相電圧Va〜Vcの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)と相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)とから、相電圧と相電流との基本波成分の位相差を、相毎に求める(ステップS5)。
演算制御部17(電圧電流検証部17e)は、相毎に求めた位相差の全てが、設定範囲内であるか否かを判定する(ステップS6)。
演算制御部17(電圧電流検証部17e)は、相毎に求めた位相差が、1つでも、設定範囲を超えていれば(ステップS6:No)、カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに誤って配置されていることを示す情報を表示部18に表示して(ステップS9)、この配置判定処理を終了する。
演算制御部17(電圧電流検証部17e)は、相毎に求めた位相差の全てが設定範囲内であると判定すると(ステップS6:Yes)、現時点では適合と判定する。演算制御部17(電圧電流検証部17e)が適合と判定すると、演算制御部17(電流間検証部17f)は、相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)から、相電流Iaと相電流Ibとの基本波成分の位相差、相電流Ibと相電流Icとの基本波成分の位相差および相電流Icと相電流Iaとの基本波成分の位相差を求める(ステップS7)。
演算制御部17(電流間検証部17f)は、求めた位相差の全てが、180°未満であるか否かを判定する(ステップS8)。
演算制御部17(電流間検証部17f)は、求めた位相差が、1つでも、180°以上であれば(ステップS8:No)、カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに誤って配置されていることを示す情報を表示部18に表示して(ステップS9)、この配置判定処理を終了する。
演算制御部17(電流間検証部17f)は、求めた位相差の全てが180°未満であると判定すると(ステップS8:Yes)、適合と判定し、カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに正しく配置されていることを示す情報を表示部18に表示して(ステップS10)、この配置判定処理を終了する。
電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定した場合(ステップS8:Yes)、演算制御部17は、負荷に供給されている相毎の交流電力の値(電力計測部17aが計測した相毎の交流電力の値)を、RAMから読み出し、表示部18に表示する。
上述した通り、演算制御部17は、相電圧Va〜Vcと相電流Ia〜Icとの基本波成分の位相差が設定範囲内であるか否かに加えて、相電流Ia〜Ic間の位相差が180°未満であるか否かを判定する。
そして、演算制御部17は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定しないと(電圧電流検証部17eまたは電流間検証部17fのいずれかが誤配置であると判定すると)、カレントトランス12a〜12cが電力線La〜Lcに誤って配置されていることを報知する。
よって、本実施の形態の電力計測装置10によれば、例えば、三相4線電源から供給されている相電圧が不平衡であるために、電力線La〜Ldに正しく接続された電圧端子11a〜11dを通じて計測した相電圧Va〜Vcが不平衡であっても、カレントトランス12a〜12が電力線La〜Lcに誤って配置されていれば、誤配置と判定する。
演算制御部17は、相電圧Va〜Vcの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電圧Va〜Vcの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)を求める。また、演算制御部17は、相電流Ia〜Icの基本波成分のフーリエ係数a1,b1から、相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)を求める。
よって、相電圧Va〜Vcのゼロクロス時刻を検出し、ゼロクロス時刻を基準として、相電流Ia〜Icの位相を求める装置と比較して、相電圧Va〜Vcのゼロクロス時刻を検出する手段および処理を必要とせず、電力測定装置10の構成が簡易である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
例えば、上述した電力計測装置10は、RAMに記憶された相電圧Va〜Vcの値を、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、取得し、相電圧Va〜Vcのそれぞれの実効値と、相電圧の基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)と、を求めた。
また、電力計測装置10は、RAMに記憶された相電流Ia〜Icの値を、三相4線式電源が供給する交流電力の一周期分、取得し、相電流Ia〜Icのそれぞれの実効値と、相電流の基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)と、を求めた。しかし、これに限られるものではない。
三相4線式電源が供給する交流電力の例えば複数周期分の、或いは、例えば1秒間等の一定期間の、相電圧Va〜Vcの値および相電流Ia〜Icの値から、電力計測装置10が、相電圧Va〜Vcの実効値と、相電圧の基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)と、相電流Ia〜Icの実効値と、相電流の基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)と、を求めるように構成してもよい。
この構成によれば、電力計測装置10は、ノイズの影響が少ない、相電圧Va〜Vcの基本波成分の位相φ(Va)〜φ(Vc)および相電流Ia〜Icの基本波成分の位相φ(Ia)〜φ(Ic)を求めることができる。
また、上述した電力計測装置10は、相電流Ia〜Icの実効値の全てと、閾値とを比較し、相電流Ia〜Icの実効値の全てが閾値以上であると判定すると、相電圧Va〜Vcの基本波成分のフーリエ係数a1,b1および相電流Ia〜Icの基本波成分のフーリエ係数a1,b1を求めた。しかし、これに限られるものではない。
電力計測装置10は、例えば、相電流Ia〜Icの最大値の全てと、基準値とを比較し、相電流Ia〜Icの最大値の全てが基準値以上であると判定すると、相電圧Va〜Vcの基本波成分のフーリエ係数a1,b1および相電流Ia〜Icの基本波成分のフーリエ係数a1,b1を求めてもよい。
また、上述した電力計測装置10は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定した場合、負荷に供給されている交流電力の値(電力計測部17aが求めた交流電力の値)を、RAMから読み出し、表示部18に表示したが、これに限られるものではない。
電力計測装置10は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定した場合、負荷に供給されている交流電力の値(電力計測部17aが求めた交流電力の値)を、RAMから読み出し、外部の装置(例えば、携帯型パーソナルコンピュータ)に出力してもよい。
また、電力計測装置10は、電圧電流検証部17eおよび電流間検証部17fの両方が適合と判定した場合、負荷に供給されている交流電力の値(電力計測部17aが求めた交流電力の値)を、RAMから読み出し、値を示す音声を、電力計測装置10に備えられているスピーカから出力してもよい。
なお、上記の実施の形態において、演算制御部17で実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを、コンピュータ等にインストールすることにより、図9に示す処理を実行する電力計測装置を構成することとしてもよい。
また、上述のプログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の図9に示す処理を、各OS(Operating System)が分担して実現する場合、または、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
10 電力計測装置、11a〜11d 電圧端子、12a〜12c カレントトランス、13 電源部、14 電圧計測部、15 電流計測部、16 A/D変換部、17 演算制御部、18 表示部、19 記憶部

Claims (7)

  1. 三相交流電源から供給されている交流電力を送電する電力線に印加されている相電圧を計測する電圧計測部と、
    前記電力線の外周に配置された変流器を通じて、前記電力線を流れている相電流を計測する電流計測部と、
    前記電圧計測部が計測した相電圧および前記電流計測部が計測した相電流から、相電圧の位相および相電流の位相を相毎に求める位相取得部と、
    前記位相取得部が相毎に求めた相電圧の位相および相電流の位相から、相電圧と相電流との位相差を相毎に求め、求めた位相差の全てが、予め設定された設定範囲内である場合に適合と判定する電圧電流検証部と、
    前記位相取得部が相毎に求めた相電流の位相から、相電流間の位相差を求め、求めた位相差の全てが180°未満である場合に適合と判定する電流間検証部と、
    前記電圧電流検証部および前記電流間検証部の両方が適合と判定しない場合に、前記変流器が前記電力線に誤って配置されていることを報知する報知部と、
    を備える判定装置。
  2. 前記電圧計測部が計測した相電圧から、相電圧の基本波成分のフーリエ係数を相毎に求め、前記電流計測部が計測した相電流から、相電流の基本波成分のフーリエ係数を相毎に求める係数取得部を備え、
    前記位相取得部は、前記係数取得部が相毎に求めた相電圧の基本波成分のフーリエ係数から、相電圧の位相を相毎に求め、前記係数取得部が相毎に求めた相電流の基本波成分のフーリエ係数から、相電流の位相を相毎に求める、
    請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記電流計測部が計測した相電流の値が、予め定められた閾値以上かを判定する電流判定部を備え、
    前記係数取得部は、前記電流計測部が計測した相電流の値が前記閾値以上であると前記電流判定部が判定した場合に、前記電圧計測部が計測した相電圧から、相電圧の基本波成分のフーリエ係数を相毎に求め、前記電流計測部が計測した相電流から、相電流の基本波成分のフーリエ係数を相毎に求める、
    請求項2に記載の判定装置。
  4. 前記電圧計測部は、前記電力線に接続された端子を通じて、前記電力線に印加されている相電圧を計測する、
    請求項1から3のいずれかに記載の判定装置。
  5. 前記電圧電流検証部および前記電流間検証部の両方が適合と判定した場合に、前記電圧計測部が計測した相電圧と、前記電流計測部が計測した相電流と、に基づいて、前記電力線に接続された負荷に供給されている交流電力を相毎に計測し、計測した交流電力の値を出力する電力計測部、
    を備える請求項1から4のいずれかに記載の判定装置。
  6. 判定装置の判定方法であって、
    前記判定装置が、三相交流電源から供給されている交流電力を送電する電力線に印加されている相電圧を計測する電圧計測ステップと、
    前記判定装置が、前記電力線の外周に配置された変流器を通じて、前記電力線を流れている相電流を計測する電流計測ステップと、
    前記判定装置が、前記電圧計測ステップで計測した相電圧および前記電流計測ステップで計測した相電流から、相電圧の位相および相電流の位相を相毎に求める位相取得ステップと、
    前記判定装置が、前記位相取得ステップで相毎に求めた相電圧の位相および相電流の位相から、相電圧と相電流との位相差を相毎に求め、求めた位相差の全てが、予め設定された設定範囲内である場合に適合と判定する電圧電流検証ステップと、
    前記判定装置が、前記位相取得ステップで相毎に求めた相電流の位相から、相電流間の位相差を求め、求めた位相差の全てが180°未満である場合に適合と判定する電流間検証ステップと、
    前記判定装置が、前記電圧電流検証ステップおよび前記電流間検証ステップの両方で適合と判定しない場合に、前記変流器が前記電力線に誤って配置されていることを報知する報知ステップと、
    を含む判定方法。
  7. コンピュータに、
    三相交流電源から供給されている交流電力を送電する電力線に印加されている相電圧を計測する電圧計測機能、
    前記電力線の外周に配置された変流器を通じて、前記電力線を流れている相電流を計測する電流計測機能、
    前記電圧計測機能が計測した相電圧および前記電流計測機能が計測した相電流から、相電圧の位相および相電流の位相を相毎に求める位相取得機能、
    前記位相取得機能が相毎に求めた相電圧の位相および相電流の位相から、相電圧と相電流との位相差を相毎に求め、求めた位相差の全てが、予め設定された設定範囲内である場合に適合と判定する電圧電流検証機能、
    前記位相取得機能が相毎に求めた相電流の位相から、相電流間の位相差を求め、求めた位相差の全てが180°未満である場合に適合と判定する電流間検証機能、
    前記電圧電流検証機能および前記電流間検証機能の両方が適合と判定しない場合に、前記変流器が前記電力線に誤って配置されていることを報知する報知機能、
    を実現させるプログラム。
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