JP2018194421A - トランス損失測定装置およびトランス損失測定方法 - Google Patents

トランス損失測定装置およびトランス損失測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トランスの損失についての測定精度の向上を図る。【解決手段】第1波形検出処理62〜電流位相補正値算出処理67を実行して、各電圧検出器のうちの基準電圧検出器の基準電圧波形に、残りの電圧検出器の電圧波形を揃えるための電圧補正係数および電圧位相補正値を求めると共に、各電流検出器のうちの基準電流検出器の基準電流波形に、残りの電流検出器の電流波形を揃えるための電流補正係数および電流位相補正値を求め、第2波形検出処理69において基準電圧検出器および基準電流検出器で検出された電圧波形および電流波形と、電圧波形補正処理70において電圧補正係数および電圧位相補正値を用いて求めた残りの電圧検出器についての補正電圧波形と、電流波形補正処理71において電流補正係数および電流位相補正値を用いて求めた残りの電流検出器についての補正電流波形とに基づいて損失測定処理72を実行してトランスの損失を測定する。【選択図】図3

Description

本発明は、トランスについての損失(全損、鉄損および銅損)を測定するトランス損失測定装置およびトランス損失測定方法に関するものである。
この種のトランス損失測定装置として、下記の特許文献1に開示されたトランス損失測定装置が知られている。このトランス損失測定装置は、まず、被試験トランスの一次側に設置した電流検出器(電流プローブ)および電圧検出器(電圧プローブ)で測定される電流I1および電圧E1とに基づいて一次側に供給される電力(入力電力:E1×I1)を測定し、また被試験トランスの二次側に設置した別の電流検出器および別の電圧検出器で測定される電流I2および電圧E2とに基づいて二次側から出力される電力(出力電力:E2×I2)を測定する。次いで、測定した入力電力から出力電力を減算することで、トランスでの損失(全損:Pt=E1×I1−E2×I2)を測定する。
また、この全損Ptが銅損Wcと鉄損Wiの合計で表されること(Pt=Wc+Wi)は公知技術である。また、例えば図2に示すように、被試験トランス51が、共通の磁気コア52に、巻数(ターン数)Naの一次巻線53と、n個(nは1以上の整数)の二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54(k番目(kは、1からnまでの間の任意の値)の巻数がNbkの巻線)とが施されたものであって、同図に示すような検出巻線55(巻数Ns)を磁気コア52に新たに施して、電源PSから一次巻線53に入力電圧(交流電圧)Uaを印加しているときに、同図に示すように、一次巻線53、検出巻線55および各二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54に生じる電圧Ua,Us,Ub,Ub,・・・,Ub,・・・,Ub、および一次巻線53および各二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54に生じる電流Ia,Ib,Ib,・・・,Ib,・・・,Ibを測定するという試験方法を実施したときに、鉄損Wiは下記式(1)で表されることも公知技術である。
鉄損Wi=(Na/Ns)×Us×Ia
−Σ[k=1→n]{(Nb/Ns)×Us×Ib} ・・・(1)
なお、各二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54には、対応する負荷LD,LD,・・・,LD,・・・,LDが接続されている。
また、上記した特許文献1に開示の全損を示す式に基づき、図2に示す被試験トランス51についての全損Ptは下記式(2)で表されることも公知技術である。
全損Pt=Ua×Ia−Σ[k=1→n](Ub×Ib) ・・・(2)
したがって、被試験トランス51の鉄損Wiについては上記の式(1)に基づき、また全損Ptについては上記の式(2)から求めることができ、さらにこの全損Ptからこの鉄損Wiを減算することで、銅損Wcについても求めることが可能となっている。
特開昭59−34166号公報(第1−2頁、第1図)
ところが、上記したトランス損失測定装置には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、このトランス損失測定装置では、電気的仕様の同じ(具体的には、入力定格、振幅に関する周波数特性、および位相に関する周波数特性などの電気的仕様が同じ。より具体的には、同じメーカの同じ型番の)電流検出器を複数用意すると共に、電気的仕様の同じ(具体的には、入力定格、振幅に関する周波数特性、および位相に関する周波数特性などの電気的仕様が同じ。より具体的には、同じメーカの同じ型番の)電圧検出器を複数用意して、多チャンネル入力の測定器にこれらの電流検出器および電圧検出器をそのまま接続して、被試験トランスの一次巻線についての上記の電圧値および上記の電流値、全ての二次巻線についての上記の電圧値および上記の電流値、および検出巻線についての上記電圧値を同時に測定する。
しかしながら、電流検出器は、電気的仕様が同じであったとしても、例えば使用されている電子部品の経時変化に起因して、その振幅に関する周波数特性やその位相に関する周波数特性が変化する。これについては、電圧検出器も同様である。このため、電気的仕様の同じ電流検出器で同じ周波数の電流を測定したり、また電気的仕様の同じ電圧検出器で同じ周波数の電圧を測定したりしたとしても、各電流検出器から出力される信号の振幅や位相にバラツキが生じたり、各電圧検出器から出力される信号の振幅や位相にバラツキが生じたりする場合がある。
したがって、電気的仕様の同じ複数の電流検出器、および電気的仕様の同じ複数の電圧検出器をそのまま使用して行う上記のトランス損失測定装置には、各電流検出器間の上記の振幅や位相についてのバラツキ、および各電圧検出器間の上記の振幅や位相についてのバラツキに起因して、トランスの損失(全損、鉄損および銅損)についての測定精度のさらなる向上が難しいという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、トランスの損失(全損、鉄損および銅損)についての測定精度の向上を図り得るトランス損失測定装置およびトランス損失測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のトランス損失測定装置は、1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての全損を、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号が前記一次巻線に供給された状態において測定するトランス損失測定装置であって、(n+1)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+1)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、前記(n+1)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、前記(n+1)個の電圧検出器が前記一次巻線および前記n個の二次巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、および当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記全損を測定する損失測定処理とを実行する。
請求項2記載のトランス損失測定装置は、1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての損失を、前記磁気コアに1個の検出巻線が施され、かつ振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号が前記一次巻線に供給された状態において測定するトランス損失測定装置であって、(n+2)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+2)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、前記(n+2)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、前記(n+2)個の電圧検出器が前記一次巻線、前記n個の二次巻線および前記検出巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形、および当該検出巻線間に生じる検出電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記損失を測定する損失測定処理とを実行する。
請求項3記載のトランス損失測定方法は、1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての全損を、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号を前記一次巻線に供給して測定するトランス損失測定方法であって、(n+1)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+1)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、前記(n+1)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、前記(n+1)個の電圧検出器が前記一次巻線および前記n個の二次巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、および当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記全損を測定する損失測定処理とを実行する。
請求項4記載のトランス損失測定方法は、1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての損失を、前記磁気コアに1個の検出巻線を施すと共に、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号を前記一次巻線に供給して測定するトランス損失測定方法であって、(n+2)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+2)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、前記(n+2)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、前記(n+2)個の電圧検出器が前記一次巻線、前記n個の二次巻線および前記検出巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形、および当該検出巻線間に生じる検出電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記損失を測定する損失測定処理とを実行する。
請求項1記載のトランス損失測定装置および請求項3記載のトランス損失測定方法では、トランスの全損の測定に使用する(n+1)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器について、交流入力信号を一次巻線に供給した状態において、この一次巻線および各二次巻線のうちのいずれか1つに生じる電圧波形および電流波形を各電圧検出器および各電流検出器で検出して、各電圧検出器で検出された電圧波形の振幅を揃えるための電圧補正係数およびこの電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を求めると共に、各電流検出器で検出された電流波形の振幅を揃えるための電流補正係およびこの電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を求める。次いで、トランスの全損の測定に際して、一次巻線および各二次巻線に装着された各電圧検出器および各電流検出器で検出された電圧波形および電流波形のうちの基準電圧検出器とした電圧検出器を除いた残りの電圧検出器で検出された電圧波形に対して電圧補正係数および電圧位相補正値を適用し補正して補正電圧波形を求め、また基準電流検出器とした電流検出器を除いた残りの電流検出器で検出された電流波形に対して電流補正係および電流位相補正値を適用し補正して補正電流波形を求め、このようにして求めた各補正電圧波形および各補正電流波形と、基準電圧検出器とした1つの電圧検出器で検出された電圧波形と、基準電流検出器とした1つの電流検出器で検出された電流波形とに基づいて、トランスの全損を測定する。
したがって、このトランス損失測定装置およびこのトランス損失測定方法によれば、各電圧検出器の振幅および位相を揃えず、かつ各電流検出器の振幅および位相も揃えない状態で測定されるトランスの全損よりも、測定される全損についての測定精度をより向上させることができる。
請求項2記載のトランス損失測定装置および請求項4記載のトランス損失測定方法では、トランスの損失の測定に使用する(n+2)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器について、交流入力信号を一次巻線に供給した状態において、この一次巻線および各二次巻線のうちのいずれか1つに生じる電圧波形および電流波形を各電圧検出器および各電流検出器で検出して、各電圧検出器で検出された電圧波形の振幅を揃えるための電圧補正係数およびこの電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を求めると共に、各電流検出器で検出された電流波形の振幅を揃えるための電流補正係およびこの電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を求める。次いで、トランス損失の測定に際して、一次巻線および各二次巻線に装着された各電圧検出器および各電流検出器で検出された電圧波形および電流波形のうちの基準電圧検出器とした電圧検出器を除いた残りの電圧検出器で検出された電圧波形に対して電圧補正係数および電圧位相補正値を適用し補正して補正電圧波形を求め、また基準電流検出器とした電流検出器を除いた残りの電流検出器で検出された電流波形に対して電流補正係および電流位相補正値を適用し補正して補正電流波形を求め、このようにして求めた各補正電圧波形および各補正電流波形と、基準電圧検出器とした1つの電圧検出器で検出された電圧波形と、基準電流検出器とした1つの電流検出器で検出された電流波形とに基づいて、トランスの損失を測定する。
したがって、このトランス損失測定装置およびこのトランス損失測定方法によれば、各電圧検出器の振幅および位相を揃えず、かつ各電流検出器の振幅および位相も揃えない状態で測定されるトランスの損失よりも、測定される損失についての測定精度をより向上させることができる。
トランス51の構成およびトランス損失測定方法を説明するための説明図である。 トランス損失測定方法を説明するための他の説明図である。 トランス損失測定方法を説明するためのトランス損失測定処理のフローチャートである。
以下、トランス損失測定装置およびトランス損失測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定対象となるトランス(被試験トランス)51の構成について、図1を参照して説明する。
トランス51は、背景技術でも説明したように、共通の1個の磁気コア52、1個の一次巻線53、およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54(kは、1以上n以下の任意の整数)を備えている。一次巻線53は、巻数(ターン数)がNaに規定されて、磁気コア52に施されている。各二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54は、それぞれの巻数がNb,Nb,・・・,Nb,・・・,Nbに規定されると共に、磁気コア52に施されている。なお、各巻数Nb,Nb,・・・,Nb,・・・,Nbは、それぞれ任意の数であり、すべて同数であってもよいし、いずれかの巻数同士が同数であるものの他と異なる数であってもよいし、すべて異なる数であってもよい。
次に、トランス51でのトランス損失を測定するトランス損失測定方法について図1〜図3を参照して説明する。なお、本例において測定するトランス損失とは、図2に示すように、各二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54にそれぞれに対応した所定の抵抗値の負荷LD(LD,LD,・・・,LD,・・・,LD)を接続した状態において、電源PSから一次巻線53に交流入力信号(例えば、振幅および周波数が一定の正弦波信号)を供給したときのトランス51についての全損(本例では、全損Wtと表記するものとする)、鉄損Wiおよび銅損Wcである。
測定者は、図3に示すトランス損失測定処理60を実行することでこのトランス損失測定方法を実施する。トランス損失測定方法では、測定者は、まず、一次巻線53、n個の二次巻線54および後述する1個の検出巻線55と同数(つまり(n+2)個)の電圧検出器11と、一次巻線53およびn個の二次巻線54と同数(つまり(n+1)個)の電流検出器12と、各電圧検出器11および各電流検出器12が接続可能に構成されて、各電圧検出器11および各電流検出器12からそれぞれ出力される後述の電圧信号についての電圧波形を取得して処理可能なトランス損失測定装置1(以下、単に「測定装置1」ともいう)とを用意する。なお、測定装置1は、例えば、多系統のアナログ信号を入力すると共にこれらを同時にサンプリングしてデジタル信号に変換する複数のA/D変換器と、各A/D変換器から出力されるデジタル信号を入力して処理するコンピュータと、コンピュータに対して動作指示を入力するための操作部(操作パネルやキーボードなど)と、記憶部と、表示装置などで構成された出力部とを備えて、トランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを算出(測定)可能に構成されている。
この場合、各電圧検出器11は、電気的仕様(例えば、入力定格、振幅に関する周波数特性、および位相に関する周波数特性などの電気的仕様)が同じであって、装着された一対の部位間に生じる交流電圧の電圧波形を検出する。具体的には、各電圧検出器11は、この一対の部位間に生じる交流電圧を検出すると共に、この交流電圧の電圧値に比例した電圧値の電圧信号(交流電圧の電圧波形を示す信号)を出力することで、この交流電圧の電圧波形を検出する。また、各電流検出器12は、電気的仕様(例えば、入力定格、振幅に関する周波数特性、および位相に関する周波数特性などの電気的仕様)が同じであって、装着された電路に流れる交流電流の電流波形を検出する。具体的には、各電流検出器12は、この電路に流れる交流電流を検出すると共に、この交流電流の電流値に比例した電圧値の電圧信号(交流電流の電流波形を示す信号)を出力することで、この交流電流の電流波形を検出する。例えば、各電圧検出器11は電圧プローブで構成し、各電流検出器12は電流プローブで構成することができる。
また、(n+2)個の電圧検出器11は、上記のように電気的仕様が同じであるため、後述の第2波形検出処理において、いずれが一次巻線53に装着(接続)され、いずれが検出巻線55に装着(接続)され、残りのうちのいずれがn個の二次巻線54のうちのいずれに装着(接続)されてもよい。しかしながら、本例では理解の容易のため、各電圧検出器11は第2波形検出処理での装着位置が予め規定されているものとし、一次巻線53(巻数Na)に装着される電圧検出器11については電圧検出器11aと表記し、検出巻線55(後述するように巻数Ns)に装着される電圧検出器11については電圧検出器11sと表記し、各二次巻線54(各巻数Nb,Nb,・・・,Nb,・・・,Nb)に装着される電圧検出器11については、各電圧検出器11b,11b,・・・,11b,・・・,11bと表記するものとする。
同様にして、(n+1)個の電流検出器12も、上記のように電気的仕様が同じであるため、後述の第2波形検出処理において、いずれが一次巻線53に装着され、残りのうちのいずれがn個の二次巻線54のうちのいずれに装着されてもよい。しかしながら、この例では理解の容易のため、各電流検出器12は第2波形検出処理での装着位置が予め規定されているものとし、一次巻線53に接続される電流検出器12については電圧検出器11aに対応させて電流検出器12aと表記し、各二次巻線54に接続される電流検出器12については、同じ二次巻線54に接続される各電圧検出器11b,11b,・・・,11b,・・・,11bに対応させて電流検出器12b,12b,・・・,12b,・・・,12bと表記するものとする。
次いで、測定者は、各電圧検出器11の電気的仕様(特に、振幅に関する周波数特性および位相に関する周波数特性)を揃えると共に、各電流検出器12の電気的仕様(特に、振幅に関する周波数特性および位相に関する周波数特性)を揃えるための補正係数決定処理を実行する(図3参照)。
この補正係数決定処理では、測定者は、まず、第1前処理を実行する(ステップ61)。この第1前処理では、測定者は、図1に示すように、各電圧検出器11a,11s,11b〜11bと、各電流検出器12a,12b〜12bとを測定装置1に接続する。また、一次巻線53に電源PSを接続すると共に、各二次巻線54のそれぞれに対して対応する負荷LDを接続する。また、電源PSから一次巻線53に供給される交流入力信号としての入力電圧Uaを共通の測定対象信号とし得るように、一次巻線53の一対の入力端子間に各電圧検出器11a,11s,11b〜11bを並列に装着する。また、電源PSから一次巻線53に供給される交流入力信号としての入力電流Iaを共通の測定対象信号とし得るように、電源PSから一次巻線53への電路に各電流検出器12a,12b〜12bを装着する。
次いで、測定者は、電源PSを作動させることにより、電源PSから一次巻線53への交流入力信号の供給を開始させる。これにより、第1前処理が完了し、各電圧検出器11a,11s,11b〜11bは、一次巻線53間に生じる入力電圧Uaを同時に検出すると共に、この入力電圧Uaの電圧値に比例した電圧値の電圧信号(入力電圧Uaの電圧波形を示す信号)を同時に出力する。また、各電流検出器12a,12b〜12bは、一次巻線53に流れる入力電流Iaを同時に検出すると共に、この入力電流Iaの電流値に比例した電圧値の電圧信号を同時に出力する。
続いて、測定者は、測定装置1を作動させて、第1波形検出処理を実行する(ステップ62)。この第1波形検出処理では、測定装置1は、(n+2)個の電圧検出器11および(n+1)個の電流検出器12から出力される各電圧信号の電圧波形を同時に取得して、(n+2)個の電圧検出器11から出力される電圧信号の電圧波形については、入力電圧Uaの電圧波形を示す波形として記憶し、(n+1)個の電流検出器12から出力される各電圧信号の電圧波形については、入力電流Iaの電流波形を示す波形として記憶する。
具体的には、測定装置1は、電源PSから一次巻線53に供給される入力電圧Uaの既知の周期よりも長い期間(例えば、この周期の1.5倍から数倍程度の期間)に亘り、各電圧検出器11および各電流検出器12から同時に出力される各電圧信号を同じサンプリング周期(入力電圧Uaの周期よりも十分に短いサンプリング周期)でサンプリングすることにより、各電圧信号についての電圧波形の瞬時値を示す波形データを生成して、電圧検出器11から出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては入力電圧Uaの電圧波形を示す電圧波形データとして記憶し、また電流検出器12から出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては入力電流Iaの電流波形を示す電流波形データとして記憶する。これにより、第1波形検出処理が完了する。
次いで、測定者は、基準器選定処理を実行する(ステップ63)。この基準器選定処理では、測定者は、測定装置1に対する操作を実行して、(n+2)個の電圧検出器11のうちの任意の1つを基準電圧検出器として選定すると共に、(n+1)個の電流検出器12のうちの任意の1つを基準電流検出器として選定する。
測定装置1は、この基準器選定処理の実行後に、この基準電圧検出器として選定された1個の電圧検出器11から出力された電圧波形についての電圧波形データを基準電圧波形についての基準電圧波形データとして、またこの基準電流検出器として選定された1個の電流検出器12から出力された電流波形についての電流波形データを基準電流波形についての基準電流波形データとして、電圧補正係数算出処理(ステップ64)、電流補正係数算出処理(ステップ65)、電圧位相補正値算出処理(ステップ66)および電流位相補正値算出処理(ステップ67)を実行する。以下では、共に一次巻線53に接続される電圧検出器11aが基準電圧検出器に選定され(つまり、電圧検出器11aで検出される入力電圧Uaの電圧波形が基準電圧波形となる)、また電流検出器12aが基準電流検出器に選定された(つまり、電流検出器12aで検出される入力電流Iaの電流波形が基準電流波形となる)ものとして説明するが、互いに異なる巻線に接続される電圧検出器11および電流検出器12(例えば、一次巻線53に接続される電圧検出器11aおよび二次巻線54のうちのいずれか1つに接続される電流検出器12、または二次巻線54のうちのいずれか1つに接続される電圧検出器11および二次巻線54のうちの他の1つに接続される電流検出器12)を基準電圧検出器および基準電流検出器として選定してもよいのは勿論である。
測定装置1は、電圧補正係数算出処理では、まず、記憶した各電圧波形データに基づき、(n+2)個の電圧検出器11で検出された電圧波形についての特定の電圧パラメータ値を算出する。この特定の電圧パラメータ値としては、各電圧波形の振幅値や、実効値や、平均値や、最大値などとすることが可能であるが、本例では一例として実効値とする。これにより、測定装置1は、(n+2)個の電圧検出器11a,11s,11b〜11bで検出された各電圧波形(この場合、共通の入力電圧Uaの電圧波形)についての実効値URMSa,URMSs,URMSb〜URMSbを特定の電圧パラメータ値として算出する。
次いで、測定装置1は、基準電圧検出器としての電圧検出器11aで検出された入力電圧Vniの電圧波形(基準電圧波形)についての実効値URMSaに、残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された入力電圧Uaの電圧波形についての各実効値URMSs,URMSb〜URMSbを揃えるための電圧補正係数ucs,ucb〜ucbを下記の式に基づいて算出すると共に、上記の残りの電圧検出器11s,11b〜11bに対応させて記憶する。これにより、電圧補正係数算出処理が完了する。
電圧補正係数ucs=URMSa/URMSs
電圧補正係数ucb=URMSa/URMSb


電圧補正係数ucb=URMSa/URMSb
また、測定装置1は、電流補正係数算出処理では、まず、記憶した各電流波形データに基づき、(n+1)個の電流検出器12で検出された電流波形についての特定の電流パラメータ値を算出する。この特定の電流パラメータ値については、本例では一例として、電圧補正係数算出処理と同じ実効値とするが、各電流波形の振幅値や、平均値や、最大値など、電圧補正係数算出処理とは異なる値とすることも可能である。これにより、測定装置1は、(n+1)個の電流検出器12a,12b〜12bで検出された各電流波形(この場合、共通の入力電流Iaの電流波形)についての実効値IRMSa,IRMSb〜IRMSbを特定の電流パラメータ値として算出する。
次いで、測定装置1は、基準電流検出器としての電流検出器12aで検出された入力電流Iaの電流波形(基準電流波形)についての実効値IRMSaに、残りの電流検出器12b〜12bで検出された入力電流Iaの電流波形についての各実効値IRMSb〜IRMSbを揃えるための電流補正係数icb〜icbを下記の式に基づいて算出すると共に、上記の残りの電流検出器12b〜12bに対応させて記憶する。これにより、電流補正係数算出処理が完了する。
電流補正係数icb=IRMSa/IRMSb


電流補正係数icb=IRMSa/IRMSb
また、測定装置1は、電圧位相補正値算出処理では、記憶した各電圧波形データに基づき、基準電圧検出器としての電圧検出器11aで検出された入力電圧Vniの電圧波形(基準電圧波形)の位相に、残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された入力電圧Vniの電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値uphs,uphb〜uphb(以下、特に区別しないときには「電圧位相補正値uph」ともいう)を算出すると共に、この残りの電圧検出器11s,11b〜11bに対応させて記憶する。
この電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbについては、例えば、上記の基準電圧波形についての電圧波形データに基づいて検出されるこの基準電圧波形におけるゼロクロス点(立ち上がりゼロクロス点および立ち下がりゼロクロス点のうちのいずれか1つの特定のゼロクロス点)を基準点として、残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形についての対応する特定のゼロクロス点までの時間差をそれぞれ算出し、この算出した時間差を電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbとして記憶する。
一例として、この電圧位相補正値uphは、残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形についての対応する特定のゼロクロス点の出現タイミングが上記の基準電圧波形における基準点よりも早いとき(位相が進んでいるとき)には負の値となり、逆に遅いとき(位相が遅れているとき)には正の値となるものとする。したがって、残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形について、その電圧位相補正値uphが負の値のときには、その電圧波形データを時間軸に沿って電圧位相補正値uphの絶対値分だけ遅らせることで、その特定のゼロクロス点の時間軸上での位置を基準電圧波形の特定のゼロクロス点の位置に揃えること(つまり、位相を揃えること)が可能となり、またその電圧位相補正値uphが正の値のときには、その電圧波形データを時間軸に沿って電圧位相補正値uphの絶対値分だけ進めることで、その特定のゼロクロス点の時間軸上での位置を基準電圧波形の特定のゼロクロス点の位置に揃えること(つまり、位相を揃えること)が可能となる。
また、測定装置1は、電流位相補正値算出処理では、記憶した各電流波形データに基づき、基準電流検出器としての電流検出器12aで検出された入力電流Iaの電流波形(基準電流波形)の位相に、残りの電流検出器12b〜12bで検出された入力電流Iaの電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値iphb〜iphb(以下、特に区別しないときには「電流位相補正値iph」ともいう)を算出すると共に、この残りの電流検出器12b〜12bに対応させて記憶する。
この電流位相補正値iphb〜iphbについては、例えば、上記の基準電流波形についての電圧波形データに基づいて検出されるこの基準電流波形におけるゼロクロス点(立ち上がりゼロクロス点および立ち下がりゼロクロス点のうちのいずれか1つの特定のゼロクロス点)を基準点として、残りの電流検出器12b〜12bで検出された各電流波形についての対応する特定のゼロクロス点までの時間差をそれぞれ算出し、この算出した時間差を電流位相補正値iphb〜iuphbとして記憶する。
一例として、この電流位相補正値iphは、残りの電流検出器12b〜12bで検出された各電流波形についての対応する特定のゼロクロス点の出現タイミングが上記の基準電流波形における基準点よりも早いとき(位相が進んでいるとき)には負の値となり、逆に遅いとき(位相が遅れているとき)には正の値となるものとする。したがって、残りの電流検出器12b〜12bで検出された各電流波形について、その電流位相補正値iphが負の値のときには、その電流波形データを時間軸に沿って電流位相補正値iphの絶対値分だけ遅らせることで、その特定のゼロクロス点の時間軸上での位置を基準電流波形の特定のゼロクロス点の位置に揃えること(つまり、位相を揃えること)が可能となり、またその電流位相補正値iphが正の値のときには、その電流波形データを時間軸に沿って電流位相補正値iphの絶対値分だけ進めることで、その特定のゼロクロス点の時間軸上での位置を基準電流波形の特定のゼロクロス点の位置に揃えること(つまり、位相を揃えること)が可能となる。以上により、補正係数決定処理が完了する。
続いて、測定者は、第2前処理を実行する(ステップ68)。この第2前処理では、測定者は、まず、図2に示すように、トランス51の磁気コア52に検出巻線55を巻数Nsで施す。なお、この検出巻線55については、上記した補正係数決定処理の開始前に施しておくことも可能である。
次いで、測定者は、図1に示すようにして一次巻線53側に装着されている(n+2)個の電圧検出器11a,11s,11b〜11b、および(n+1)個の電流検出器12a,12b〜12bのうちの電圧検出器11aと電流検出器12aについてはそのままとして、他の電圧検出器11s,11b〜11bおよび他の電流検出器12b〜12bについては、検出巻線55および各二次巻線54〜54のうちの対応する巻線に装着し直す。具体的には、図2に示すように、電圧検出器11sについては検出巻線55に装着する。また、電圧検出器11b〜11bおよび電流検出器12b〜12bについては二次巻線54〜54にそれぞれ1個ずつ装着する。
これにより、電源PSから一次巻線53への交流入力信号の供給状態において、電圧検出器11aは、一次巻線53間に生じる入力電圧Uaを検出して、この入力電圧Uaの電圧値に比例した電圧値の電圧信号を出力し、電流検出器12aは、一次巻線53に流れる入力電流Iaを検出して、この入力電流Iaの電流値に比例した電圧値の電圧信号を出力する。また、電圧検出器11sは、検出巻線55間に生じる検出電圧Usを検出して、この検出電圧Usの電圧値に比例した電圧値の電圧信号を同時に出力する。また、電圧検出器11b,11b,・・・,11b,・・・,11bおよび電流検出器12b,12b,・・・,12b,・・・,12bは、二次巻線54,54,・・・,54,・・・,54のうちの装着された二次巻線54間に生じる出力電圧Ub,Ub,・・・,Ub,・・・,Ubおよびこの二次巻線54から対応する負荷LDに出力される出力電流Ib,Ib,・・・,Ib,・・・,Ibをそれぞれ検出して、この出力電圧Ub〜Ubの電圧値に比例した電圧値の電圧信号およびこの出力電流Ib〜Ibの電流値に比例した電圧値の電圧信号を同時に出力する。
続いて、測定者は、測定装置1に対する操作を行い、第2波形検出処理を実行する(ステップ69)。この第2波形検出処理では、測定装置1は、(n+2)個の電圧検出器11および(n+1)個の電流検出器12から出力される各電圧信号の電圧波形を同時に取得して、電圧検出器11aから出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては、入力電圧Uaの電圧波形を示す電圧波形データとして電圧検出器11aに対応させて記憶し、電流検出器12aから出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては、入力電流Iaの電流波形を示す電流波形データとして電流検出器12aに対応させて記憶する。また、電圧検出器11sから出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては、検出電圧Usの電圧波形を示す電圧波形データとして電圧検出器11sに対応させて記憶する。
また、電圧検出器11b〜11bから出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては、出力電圧Ub〜Ubの各電圧波形を示す電圧波形データとして各電圧検出器11b〜11bに対応させて記憶し、電流検出器12b〜12bから出力される電圧信号の電圧波形についての波形データに関しては、出力電流Ib〜Ibの各電流波形を示す電流波形データとして各電流検出器12b〜12bに対応させて記憶する。これにより、第2波形検出処理が完了する。なお、測定装置1は、各電圧検出器11および各電流検出器12から出力される電圧信号については、上記した第2波形検出処理と同様にして、電圧波形データおよび電流波形データに変換するものとする。
次いで、測定者は、測定装置1に対する操作を行い、電圧波形補正処理(ステップ70)と電流波形補正処理(ステップ71)とを実行する。この電圧波形補正処理では、測定装置1は、第2波形検出処理において検出した各電圧波形のうちの基準電圧波形(この例では、入力電圧Uaの電圧波形)以外の各電圧波形(電圧検出器11aを除いた残りの電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形)を、対応する電圧検出器11s,11b〜11bでの電圧補正係数ucs,ucb〜ucbおよび電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbで補正すると共に補正電圧波形として電圧検出器11s,11b〜11bに対応させて記憶する。なお、基準電圧波形である入力電圧Uaの電圧波形についてはそのままとする。
具体的には、測定装置1は、電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形についての電圧波形データに電圧補正係数ucs,ucb〜ucbのうちの対応する電圧補正係数ucを乗算する(例えば、電圧検出器11sの各電圧波形データには電圧補正係数ucsを乗算し、電圧検出器11bの各電圧波形データには電圧補正係数ucbを乗算する)ことにより、振幅(電圧値)について補正された電圧波形データを求める。また、さらに、この補正された電圧検出器11s,11b〜11bに関する電圧波形データに、対応する電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbを適用して時間軸に沿って個々に遅らせたり進ませたりすることにより、振幅および位相について補正された電圧波形データを求める。また、測定装置1は、このようにして求めた電圧検出器11s,11b〜11bに関する補正後の電圧波形データ、つまり、電圧検出器11s,11b〜11bで検出された各電圧波形についての補正電圧波形を示す補正電圧波形データを作成し、電圧検出器11s,11b〜11bに対応させて記憶する。
また、電流波形補正処理では、測定装置1は、第2波形検出処理において検出した各電流波形のうちの基準電流波形(この例では、入力電流Iaの電圧波形)以外の各電圧波形(電流検出器12aを除いた残りの電流検出器12b〜12bで検出された各電圧波形)を、対応する電流検出器12b〜12bでの電流補正係icb〜icbおよび電流位相補正値iphb〜iphbで補正すると共に補正電流波形として電流検出器12b〜12bに対応させて記憶する。なお、基準電流波形である入力電流Iaの電流波形についてはそのままとする。
具体的には、測定装置1は、電流検出器12b〜12bで検出された各電流波形についての電流波形データに電流補正係数icb〜icbのうちの対応する電流補正係数icを乗算する(例えば、電流検出器12bの各電流波形データには電流補正係数icbを乗算する)ことによって振幅(電流値)について補正し、さらにこれらの電流波形データに電流位相補正値iphb〜iphbを適用して時間軸に沿って遅らせたり進ませたりすることによって位相について補正することで、電流検出器12b〜12bで検出された各電流波形についての補正電流波形を示す補正電流波形データを作成し、電流検出器12b〜12bに対応させて記憶する。これにより、電圧波形補正処理および電流波形補正処理が完了する。
なお、以下では、電圧検出器11sで検出された検出電圧Usについての電圧波形データを上記のようにして補正して得られる補正電圧波形データで表される補正電圧波形の電圧(つまり、上記のようにして振幅および位相について補正された検出電圧Us)については、理解の容易にため、補正検出電圧Uscと表記するものとする。また、電圧検出器11b〜11bで検出された出力電圧Ub〜Ubについての各電圧波形データを上記のようにして補正して得られる各補正電圧波形データで表される補正電圧波形の電圧(つまり、上記のようにして振幅および位相について補正された各出力電圧Ub〜Ub)についても、同様にして、補正出力電圧Ubc〜Ubcと表記するものとする。また、電流検出器12b〜12bで検出された出力電流Ib〜Ibについての各電流波形データを上記のようにして補正して得られる各補正電流波形データで表される補正電流波形の電流(つまり、上記のようにして振幅および位相について補正された各出力電流Ib〜Ib)についても、同様にして、補正出力電流Ibc〜Ibcと表記するものとする。
最後に、測定者は、測定装置1に対する操作を実行して、損失測定処理を実行する(ステップ72)。この損失測定処理では、測定装置1は、第2波形検出処理において検出した基準電圧波形である入力電圧Uaの電圧波形(基準電圧検出器としての電圧検出器11aで検出された電圧波形)、第2波形検出処理において検出した基準電流波形である入力電流Iaの電流波形(基準電流検出器としての電流検出器12aで検出された電流波形)、電圧波形補正処理において基準電圧検出器である電圧検出器11aを除いた残りの電圧検出器11s,11b〜11bに対応させて記憶した補正電圧波形、および電流波形補正処理において基準電流検出器である電流検出器12aを除いた残りの電流検出器11b〜11bに対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、トランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを算出(測定)する。
具体的に説明すると、測定装置1は、入力電圧Uaの電圧波形についての電圧波形データおよび入力電流Iaの電流波形についての電流波形データに基づいて、一次巻線53への入力電力Pi(=Ua×Ia)を算出する。また、測定装置1は、各二次巻線54〜54についての補正電圧波形データおよび補正電流波形データに基づいて、各二次巻線54〜54から出力される個別出力電力Pb(=Ubc×Ibc)〜Pb(=Ubc×Ibc)の総和(下記式の出力電力Po)を算出する。
出力電力Po=Pb+・・・+Pb+・・・+Pb
=Σ[k=1→n](Ubc×Ibc
また、測定装置1は、上記の入力電力Piと上記の出力電力Poとに基づいて、下記式の全損Wtを算出して記憶する。
全損Wt=Pi−Po(=Ua×Ia−Σ[k=1→n](Ubc×Ibc))
また、測定装置1は、入力電流Iaの電流波形についての電流波形データ、補正検出電圧Uscの電圧波形についての電圧波形データ、各補正出力電流Ibc〜Ibcの電流波形についての電流波形データ、一次巻線53の巻数Na、および各二次巻線54〜54の巻数Nb〜Nbを背景技術で説明した鉄損Wiについての公知の算出式に適用することで、下記式の鉄損Wiを算出して記憶する。
鉄損Wi=(Na/Ns)×Usc×Ia
−Σ[k=1→n]{(Nb/Ns)×Usc×Ibc
また、上記の全損Wtと上記の鉄損Wiとに基づいて、下記式の銅損Wcを算出して記憶する。これにより、損失測定処理が完了する。
銅損Wc=全損Wt−鉄損Wi
このようにして、測定装置1のトランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを算出して記憶するため、その後、測定者は、測定装置1に対する操作を実行して、記憶されている全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを表示装置に表示させることで、全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを測定することができる。
このように、このトランス損失測定方法では、まず、トランス51の損失の測定に使用する(n+2)個の電圧検出器11および(n+1)個の電流検出器12について、トランス損失の測定に際して供給するのと同じ交流入力信号(入力電圧Uaおよび入力電流Ia)を一次巻線53に供給した状態において、この一次巻線53および各二次巻線54〜54のうちのいずれか1つ(上記の例では一例として一次巻線53)に生じる電圧波形および電流波形を各電圧検出器11および各電流検出器12で検出して、各電圧検出器11から出力される電圧信号の振幅を揃える(基準電圧出器とした1つの電圧検出器11(上記の例では電圧検出器11a)の振幅に残りの電圧検出器11の振幅を揃える)ための電圧補正係数ucs,ucb〜ucbおよびこの電圧信号の位相を揃える(基準電圧検出器とした1つの電圧検出器11の位相に残りの電圧検出器11の位相を揃える)ための電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbを求めると共に、各電流検出器12から出力される電圧信号の振幅を揃える(基準電流出器とした1つの電流検出器12(上記の例では電流検出器12a)の振幅に残りの電流検出器12の振幅を揃える)ための電流補正係icb〜icbおよびこの電圧信号の位相を揃える(基準電流出器とした1つの電流検出器12の位相に残りの電流検出器12の位相を揃える)ための電流位相補正値iphb〜iphbを求める。
次いで、トランス損失の測定に際して、一次巻線53および各二次巻線54〜54に装着された各電圧検出器11および各電流検出器12で検出された電圧波形および電流波形のうちの基準電圧検出器とした電圧検出器11aを除いた残りの電圧検出器11で検出された電圧波形に対して電圧補正係数ucs,ucb〜ucbおよび電圧位相補正値uphs,uphb〜uphbを適用し補正して補正電圧波形を求め、また基準電流検出器とした電流検出器12aを除いた残りの電流検出器12で検出された電流波形に対して電流補正係icb〜icbおよび電流位相補正値iphb〜iphbを適用し補正して補正電流波形を求め、このようにして求めた各補正電圧波形および各補正電流波形と、基準電圧検出器とした1つの電圧検出器11aで検出された電圧波形と、基準電流検出器とした1つの電流検出器12aで検出された電流波形とに基づいて、トランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを測定する。
したがって、この測定装置1(トランス損失測定装置)およびトランス損失測定方法によれば、各電圧検出器11の振幅および位相を揃えず、かつ各電流検出器12の振幅および位相も揃えない状態で測定されるトランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcよりも、全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcについての測定精度をより向上させることができる。
なお、上記のトランス損失測定装置およびトランス損失測定方法では、トランス51の磁気コア52に検出巻線55を施すと共に、(n+2)個の電圧検出器11および(n+1)個の電流検出器12を用いて、トランス損失としてトランス51の全損Wt、鉄損Wiおよび銅損Wcを測定しているが、トランス51の磁気コア52に検出巻線55を施さずに、一次巻線53およびn個の二次巻線54と同数(つまり(n+1)個)の電流検出器12および電圧検出器11を用いて、トランス損失としてトランス51の全損Wtだけを測定する際にも、上記した第1波形検出処理、電圧補正係数算出処理、電流補正係数算出処理、電圧位相補正値算出処理、電流位相補正値算出処理、第2波形検出処理、電圧波形補正処理、および電流波形補正処理を適用することができる。この場合、損失測定処理では、第2波形検出処理において基準電圧検出器で検出された電圧波形、第2波形検出処理において基準電流検出器で検出された電流波形、電圧波形補正処理で残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および電流波形補正処理で残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、トランス51についての全損Wtを測定する。
したがって、このトランス損失測定装置およびトランス損失測定方法によれば、各電圧検出器11の振幅および位相を揃えず、かつ各電流検出器12の振幅および位相も揃えない状態で測定されるトランス51の全損Wtよりも、全損Wtについての測定精度をより向上させることができる。
また、上記の例では、測定装置1と電源PSとを別体としているが、測定装置1に電源PSを含めて全体として測定装置としてもよいのは勿論である。
1 測定装置
11a,11s,11b〜11b 電圧検出器
12a,12b〜12b 電流検出器
51 トランス
52 磁気コア
53 一次巻線
54〜54 二次巻線
55 検出巻線
icb〜icb 電流補正係数
iphb〜iphb 電流位相補正値
ucs,ucb〜ucb 電圧補正係数
uphs,uphb〜uphb 電圧位相補正値
Wt 全損
Wc 銅損
Wi 鉄損

Claims (4)

  1. 1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての全損を、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号が前記一次巻線に供給された状態において測定するトランス損失測定装置であって、
    (n+1)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+1)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、
    前記(n+1)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、
    前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、
    前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、
    前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、
    前記(n+1)個の電圧検出器が前記一次巻線および前記n個の二次巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、および当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記全損を測定する損失測定処理とを実行するトランス損失測定装置。
  2. 1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての損失を、前記磁気コアに1個の検出巻線が施され、かつ振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号が前記一次巻線に供給された状態において測定するトランス損失測定装置であって、
    (n+2)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+2)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、
    前記(n+2)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、
    前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、
    前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、
    前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、
    前記(n+2)個の電圧検出器が前記一次巻線、前記n個の二次巻線および前記検出巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号が当該一次巻線に供給されたときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形、および当該検出巻線間に生じる検出電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記損失を測定する損失測定処理とを実行するトランス損失測定装置。
  3. 1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての全損を、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号を前記一次巻線に供給して測定するトランス損失測定方法であって、
    (n+1)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+1)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、
    前記(n+1)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、
    前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、
    前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、
    前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、
    前記(n+1)個の電圧検出器が前記一次巻線および前記n個の二次巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、および当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記全損を測定する損失測定処理とを実行するトランス損失測定方法。
  4. 1個の一次巻線およびn個(nは1以上の整数)の二次巻線が共通の磁気コアに施されて構成されたトランスについての損失を、前記磁気コアに1個の検出巻線を施すと共に、振幅および周波数がそれぞれ一定の交流入力信号を前記一次巻線に供給して測定するトランス損失測定方法であって、
    (n+2)個の電圧検出器および(n+1)個の電流検出器が前記一次巻線に装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形を当該(n+2)個の電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形を当該(n+1)個の電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第1波形検出処理と、
    前記(n+2)個の電圧検出器のうちの任意の1つを基準電圧検出器とすると共に当該基準電圧検出器で検出された前記電圧波形を基準電圧波形として、当該基準電圧波形についての特定の電圧パラメータ値に残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形についての当該特定の電圧パラメータ値を揃えるための電圧補正係数を当該残りの電圧検出器毎に求める電圧補正係数算出処理と、
    前記(n+1)個の電流検出器のうちの任意の1つを基準電流検出器とすると共に当該基準電流検出器で検出された前記電流波形を基準電流波形として、当該基準電流波形についての特定の電流パラメータ値に残りの電流検出器で検出された前記電流波形についての当該特定の電流パラメータ値を揃えるための電流補正係数を当該残りの電流検出器毎に求める電流補正係数算出処理と、
    前記基準電圧波形の位相に前記残りの電圧検出器で検出された前記電圧波形の位相を揃えるための電圧位相補正値を、当該残りの電圧検出器毎に求める電圧位相補正値算出処理と、
    前記基準電流波形の位相に前記残りの電流検出器で検出された前記電流波形の位相を揃えるための電流位相補正値を、当該残りの電流検出器毎に求める電流位相補正値算出処理と、
    前記(n+2)個の電圧検出器が前記一次巻線、前記n個の二次巻線および前記検出巻線に1個ずつ装着されると共に前記(n+1)個の電流検出器が当該一次巻線および当該n個の二次巻線に1個ずつ装着された状態において前記交流入力信号を当該一次巻線に供給したときに、当該一次巻線間に生じる入力電圧の電圧波形、当該n個の二次巻線間にそれぞれ生じる出力電圧の電圧波形、および当該検出巻線間に生じる検出電圧の電圧波形を当該電圧検出器で検出すると共に当該電圧検出器のそれぞれに対応させて記憶し、かつ当該一次巻線に流れる入力電流の電流波形、および当該n個の二次巻線にそれぞれ流れる出力電流の電流波形を当該電流検出器で検出すると共に当該電流検出器のそれぞれに対応させて記憶する第2波形検出処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電圧波形のうちの前記残りの電圧検出器で検出された各電圧波形を、対応する電圧検出器の前記電圧補正係数および前記電圧位相補正値で補正すると共に補正電圧波形として当該電圧検出器に対応させて記憶する電圧波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において検出した前記各電流波形のうちの前記残りの電流検出器で検出された各電流波形を、対応する電流検出器の前記電流補正係数および前記電流位相補正値で補正すると共に補正電流波形として当該電流検出器に対応させて記憶する電流波形補正処理と、
    前記第2波形検出処理において前記基準電圧検出器で検出された電圧波形、前記第2波形検出処理において前記基準電流検出器で検出された電流波形、前記電圧波形補正処理で前記残りの電圧検出器に対応させて記憶した補正電圧波形、および前記電流波形補正処理で前記残りの電流検出器に対応させて記憶した補正電流波形に基づいて、前記トランスについての前記損失を測定する損失測定処理とを実行するトランス損失測定方法。
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