JP3104355U - トランスの損失測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工場では生産を海外への移転などによりトランスの負荷率は低下している。電気料金の削減をおこなうにあたり、活線状態でトランスの損失の実態を計測する装置がなかった。そのために、無負荷損、負荷電流に比例した銅損の実態が測定されることがなく、電気使用料金に大きく占めることがあり大きな損失のままであった。
【解決手段】トランスの高圧側での入力電力、トランスの負荷側での出力電力からトランスのパーセントインピーダンス値を利用してトランスの無負荷損、銅損、力率が求まり、損失を最少に設定することができる、トランス容量、力率改善用低圧コンデンサの容量が算出でき、効果的な電気料金の削減をおこなうことができる。
【選択図】 図１
【解決手段】トランスの高圧側での入力電力、トランスの負荷側での出力電力からトランスのパーセントインピーダンス値を利用してトランスの無負荷損、銅損、力率が求まり、損失を最少に設定することができる、トランス容量、力率改善用低圧コンデンサの容量が算出でき、効果的な電気料金の削減をおこなうことができる。
【選択図】 図１
Description
本考案は電気使用合理化の方策として、トランスの省エネルギーに寄与するための測定装置に関することである。
従来は電気使用の合理化を電気料金の削減から見た場合、デマンドのコントロール、空調、照明のインバータ化、深夜電力の利用がある。
しかし、生産の海外移転ないし、アウトソーシングなどに伴ない使用電力が縮小されているにも拘らず、トランスは既存の容量で運転されている事が多い。そのために負荷率は低下し、トランスの無負荷損が使用電力料金に占める割合が大きくなっている。従来の鉄損測定器は製造ラインで材質の鉄損を測定するものがある。しかし、トランスに形成されたあと、稼動中における鉄損及び銅損を計測する装置は製作されていない。
実新開平５−１７５８０
解決しようとする課題は、トランスの損失を測定し、負荷に見合った最適のトランス容量に変更し、電気料金の削減とともに、使用電力の低減によるＣＯ２の発生の抑制である。
本考案は上記の課題を達成するため、トランスの入力と出力、及び負荷の力率を測定し、本考案による装置内部で、トランスの無負荷損、銅損を演算して、使用電力量の削減量ならびにＣＯ２の発生の抑制量を表示し、課題を解決するための最適トランス容量、コンデンサ容量を算出表示する。
本考案の装置により得られたデータにしたがって、鉄損の少ないアモルファストランスなどを使用し、トランスの低圧側において力率改善用コンデンサを自動的に入り切りさせることにより、無負荷損、銅損の低減を図ることができ、電気料金の削減及びＣＯ２の抑制を図ることができる。
トランスの稼動中の損失すなわち、無負荷損と銅損は高圧側の入力電力から低圧側の出力電力を減算して求める。このとき、高圧側の入力電力を求めることが困難な場合がある。このような時は、無負荷損は負荷電力に関係なく一定であるので、トランスの仕様書から求めてもよい。トランスの銅損は無負荷時の出力電圧と負荷時の出力電圧からもとめるが、トランスの仕様書から、または一般的にトランス容量でほぼ決まっているトランスの抵抗パーセントインピーダンス値を利用し、これと負荷電流の計測値を利用して、銅損を計算させることもできる。力率改善用コンデンサは銅損の低減効果のある場合に自動的に接続させる。本測定装置は負荷電流の計測に便利な分割型変流器を使用した可搬型のトランス損失測定装置である。
図１は本考案の装置を標準的な高圧受電設備に設置したときの結線図である。高圧トランス１に高圧電圧計測用トランス２を接続し、その２次側に電圧計３が接続されている。トランスの流入電流を検出するために変流器４を接続し、変流器の２次側に電流計５を接続する。高圧トランスの２次側はトランス内部のパーセントインピーダンス６が等価回路的に接続されている。この通常の高圧トランスの結線状態において、トランスの損失を計測するために高圧電圧計測側に本考案の低圧用電圧計測クリップ７、電流計測用ＣＴ８を設置する。トランスの２次側である低圧側には本考案の電圧計測用クリップ９、電流計測用ＣＴ１０を付ける。トランス損失装置の本体１１の内部では電力及び損失計測演算器１２で使用電力量の削減のための、トランスの鉄損、銅損を、ＣＯ２の削減量ならびに力率改善用コンデンサ容量を算出する。算出された値は表示部１３で表示させる。
１ 高圧／低圧トランス
２ 高圧側電圧計測用トランス
３ 高圧側電圧計
４ 高圧側電流計測用変流器
５ 高圧側電流計
６ トランス内部のパーセントインピーダンス
７ 本考案の高圧側電圧計測用クリップ
８ 本考案の高圧側電流計測用ＣＴ
９ 本考案の低圧側電圧計測用クリップ
１０ 本考案の低圧側電流計測用ＣＴ
１１ トランス損失測定装置本体
１２ 損失測定装置演算部
１３ 表示部
２ 高圧側電圧計測用トランス
３ 高圧側電圧計
４ 高圧側電流計測用変流器
５ 高圧側電流計
６ トランス内部のパーセントインピーダンス
７ 本考案の高圧側電圧計測用クリップ
８ 本考案の高圧側電流計測用ＣＴ
９ 本考案の低圧側電圧計測用クリップ
１０ 本考案の低圧側電流計測用ＣＴ
１１ トランス損失測定装置本体
１２ 損失測定装置演算部
１３ 表示部
Claims (2)
- 高圧受電用のトランスにおいて、高圧の１次側に供給される電力と、低圧の２次側で出力される電力、及び電流からトランス内部の鉄損、銅損を算出し、トランスの稼動中の損失を測定する装置
- 高圧受電用のトランスにおいて、２次側で使用する電力と電流を計測し、当該トランスの定格出力、無負荷損、％インピーダンスの各定数を利用して、トランスの銅損、力率改善用コンデンサ容量を算出し、トランスの損失を低減させ、電気料金の削減額を算出するトランスの損失測定装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004001634U JP3104355U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | トランスの損失測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2004001634U JP3104355U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | トランスの損失測定装置 |
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| JP3104355U true JP3104355U (ja) | 2004-09-16 |
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ID=43257773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2004001634U Expired - Fee Related JP3104355U (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | トランスの損失測定装置 |
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| JP (1) | JP3104355U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013004556A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Kobe Steel Ltd | 巻線素子損失測定方法および該装置 |
| JP2016217826A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 中国電力株式会社 | 電力計量システム |
| JP2018194421A (ja) * | 2017-05-17 | 2018-12-06 | 日置電機株式会社 | トランス損失測定装置およびトランス損失測定方法 |
| CN116027104A (zh) * | 2022-12-31 | 2023-04-28 | 郑州市金中电气有限公司 | 一种高精度现场测试电力变压器负载损耗的系统及方法 |
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2004
- 2004-03-03 JP JP2004001634U patent/JP3104355U/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN116027104A (zh) * | 2022-12-31 | 2023-04-28 | 郑州市金中电气有限公司 | 一种高精度现场测试电力变压器负载损耗的系统及方法 |
| CN116027104B (zh) * | 2022-12-31 | 2024-05-07 | 徐贵旗 | 一种高精度现场测试电力变压器负载损耗的系统及方法 |
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