JP5901117B2 - 撮像装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

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本発明は、被写体を撮像して電子的な画像データを生成する撮像装置および撮像プログラムに関する。
従来から、被写体を撮像して電子的な画像データを生成する撮像装置では、アオリ機能を有する撮影レンズやマウントアダプタを用いることによって、撮影レンズの光軸を撮像素子に対して傾けることで被写体の被写界深度を調整しつつ、アオリ量に応じて露出補正を行いながら撮影することができる技術が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
また、アオリ機能を有する撮像装置において、レンズのティルト量やシフト量を検出し、この検出結果に基づいて露出制御を自動と手動で切り換える技術も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2001−194700号公報 特許第3165433号公報
しかしながら、上述した従来技術では、アオリ操作を行うと、収差の影響によって至近合焦距離が変化するため、自動的に合焦を行うことが難しかった。また、ユーザは、自動的な合焦処理(AF処理)が画像のどの領域で行われるのかを正確に把握することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アオリ機能を有しつつも自動的な合焦を容易に行うことができるとともに、ユーザが合焦対象の領域を正確に把握することができる撮像装置および撮像プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、1または複数のレンズからなるレンズ群を有する光学系と、前記光学系によって集光された光を受光して電子的な画像データを生成する撮像部とを備え、前記光学系の光軸を変位させることが可能な撮像装置であって、前記光軸が前記撮像部の受光面と直交する位置を基準位置として、該基準位置からの変位量を検出する変位量検出部と、前記変位量検出部の検出結果に基づいて、前記撮像部において合焦制御を行う候補領域を決定する合焦候補領域決定部と、前記撮像部が生成した画像データに対応する画像を表示可能な表示部と、前記合焦候補領域決定部が決定した候補領域に対応する領域を前記画像とともに前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記表示制御部は、前記変位量検出部が検出した前記変位量が限界値に達している場合、変位限界に達していることを報知する変位限界警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記表示制御部は、前記光学系から合焦位置までの距離が、該光学系の光軸の変位量に応じて定まる最至近距離より小さい場合、前記合焦位置が至近限界より近いことを報知する至近限界警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、当該撮像装置の視野領域へ向けて補助光を照射する補助光照射部と、前記光学系の光軸の変位量および前記光学系から合焦位置までの距離に応じて前記補助光照射部の照射量を調節する調光部と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記光学系は、当該撮像装置の本体部に対して着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像プログラムは、1または複数のレンズからなるレンズ群を有する光学系と、前記光学系によって集光された光を受光して電子的な画像データを生成する撮像部とを備え、前記光学系の光軸を変位させることが可能な撮像装置に、前記光軸が前記撮像部の受光面と直交する位置を基準位置として、該基準位置からの変位量を検出する変位量検出ステップと、前記変位量検出ステップの検出結果に基づいて、前記撮像部において合焦制御を行う候補領域を決定する合焦候補領域決定ステップと、前記合焦候補領域決定ステップで決定した候補領域に対応する領域を、前記画像データに対応する画像とともに表示する表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、アオリ機能を有する光学系の光軸の基準位置からの変位量に基づいて撮像部における合焦制御の候補領域を決定し、該候補領域に対応する領域を表示部で表示するため、アオリ機能を有しつつも自動的な合焦を容易に行うことができるとともに、ユーザが合焦対象の領域を正確に把握することができる。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の被写体に面する側の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮影者に面する側(背面側)の構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の収差情報記憶部が記憶するレンズ部の収差情報の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の収差情報記憶部が記憶するレンズ部の収差情報の別の例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置におけるレンズ部の要部の構成を模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置におけるレンズ部の操作方法を模式的に示す図である。 図8は、図7に示す操作によって動作するレンズ部の概要を模式的に説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置における撮像部の受光面に生じる収差を模式的に説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置における撮像部の受光面と直交する方向に対してレンズ部の光軸が変位することによって生じる収差の例(第1例)を模式的に説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置における撮像部の受光面と直交する方向に対してレンズ部の光軸が変位することによって生じる収差の例(第2例)を模式的に説明する図である。 図12は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置における撮像部の受光面と直交する方向に対してレンズ部の光軸が変化することによって生じる収差の例(第3例)を模式的に説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置が生成する画像の一例を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の光学系の傾斜状態と撮像部における合焦制御の候補領域との関係を模式的に示す図である。 図15は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の光学系の光軸に対するズレ角と収差との関係を模式的に示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の表示部が表示する変位両警告情報の一例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮像部における合焦制御の候補領域を模式的に示す図である。 図19は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の表示部が表示する合焦制御の候補領域の一例を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の表示部が表示する至近警告情報の一例を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置のレンズ部の要部の構成を示す図である。 図22は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置のレンズ部の動作を模式的に説明する図である。 図23は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置の光学系の傾斜状態と撮像部における合焦制御の候補領域との関係を模式的に示す図である。 図24は、本発明の他の実施の形態にかかる撮像装置の前面側の構成を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の被写体に面する側(前面側)の構成を示す斜視図である。図2は、本実施の形態1にかかる撮像装置の撮影者に面する(背面側)の構成を示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。図1〜図3に示す撮像装置1は、デジタル一眼レフカメラであり、本体部2と、本体部2に対して着脱自在なレンズ部3と、を備える。撮像装置1は、電子ビューファインダ(EVF)やエレクトロニックフラッシュ等のアクセサリ4も装着可能である。
図1〜図3に示すように、本体部2は、撮像部201と、撮像駆動部202と、信号処理部203と、補助光照射部204と、姿勢検出部205と、タイマー206と、第1通信部207と、第2通信部208と、操作入力部209と、表示部210と、タッチパネル211と、記憶部212と、電源部213と、電源供給部214と、本体制御部215と、を有する。
撮像部201は、レンズ部3が集光した光を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と、シャッタとを用いて構成される。
撮像駆動部202は、レリーズ信号に応じて撮像素子およびシャッタを駆動させる機能を有する。たとえば、撮像駆動部202は、所定のタイミングで撮像素子から画像データ(アナログ信号)を信号処理部203に出力させる。
補助光照射部204は、キセノンランプやLED(Light Emitting Diode)等を用いて構成される。補助光照射部204は、撮像装置1が撮像する視野領域へ向けて補助光(ストロボ光)を照射する。
姿勢検出部205は、加速度センサを用いて構成される。姿勢検出部205は、撮像装置1の加速度を検出することにより、撮像装置1の姿勢状態を検出する。具体的には、姿勢検出部205は、水平面を基準としたときの撮像装置1の姿勢(傾斜角度)を検出する。
タイマー206は、計時機能や撮影日時の判定機能を有する。タイマー206は、撮像された画像データに日時データを付加させるため、本体制御部215に日時データを出力する。
第1通信部207は、本体部2に装着されたレンズ部3との通信を行うための通信インターフェースである。第2通信部208は、本体部2に装着されるアクセサリ4のアクセサリ通信部401との通信を行うための通信インターフェースである。
操作入力部209は、図1および図2に示すように、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り換える電源スイッチ209aと、静止画撮影の指示を与える静止画レリーズ信号を入力するレリーズスイッチ209bと、撮像装置1に設定された各種撮影モード切換の指示を与える切換信号を入力する撮影モード切換スイッチ209cと、撮像装置1の各種設定を選択または決定の指示を与える指示信号を入力する操作スイッチ209dと、撮像装置1に設定された操作メニュー画面の表示の指示を与える指示信号を入力するメニュースイッチ209eと、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号を入力する動画スイッチ209fと、を有する。以下の説明において、図1で電源スイッチ209a等が設けられている面を上面と呼び、この面に垂直な方向を上下方向という。また上面と平行であって上下方向と直交する方向を左右方向という。
表示部210は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部210は、撮像部201が生成した画像データのほか、撮像装置1の操作情報や撮影に関する情報を適宜表示する。
タッチパネル211は、表示部210の表示画面上に設けられる。タッチパネル211は、ユーザが表示部210で表示される情報に基づいて接触した位置を検出し、この検出した接触位置に応じた操作信号の入力を受け付ける。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式等がある。本実施の形態1では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
記憶部212は、撮像装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記憶部212は、撮像装置1を動作させるための各種プログラム、本実施の形態1にかかる撮像プログラムおよび前述したプログラムの実行中に使用される各種データやパラメータ等を記憶する。また、記憶部212は、画像データを記憶するとともに、本体部2に装着可能なレンズ部3の情報やレンズ部3の種類に応じた画像データの補正情報等の情報を記憶する。なお、記憶部212が、外部から装着されるメモリカード等のコンピュータで読取可能な記憶媒体を含むものであってもよい。
電源部213は、撮像装置1に着脱自在なバッテリを用いて構成される。電源供給部214は、撮像装置1の各構成部(装着されるレンズ部3およびアクセサリ4も含む)に対して電源部213の電力を供給する。なお、電源供給部214は、外部電源(図示せず)から供給される電力を撮像装置1の各構成部に供給するようにしてもよい。
本体制御部215は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。本体制御部215は、操作入力部209やタッチパネル211からの指示信号や切換信号等に応じて撮像装置1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。本体制御部215は、画像処理部215aと、顔検出部215bと、状態判定部215cと、合焦候補領域決定部215dと、撮影制御部215eと、調光部215fと、表示制御部215gとを有する。
画像処理部215aは、信号処理部203から入力される画像データに対して各種の画像処理を施して記憶部212に出力する。具体的には、画像処理部215aは、画像データに対して、少なくともエッジ強調、ホワイトバランス、色補正およびγ補正を含む画像処理を行う。
顔検出部215bは、画像データに対応する画像に含まれる人物の顔をパターンマッチグによって検出する。なお、顔検出部215bは、人物の顔だけでなく、犬や猫等の顔を検出してもよい。さらに、顔検出部215bは、パターンマッチング以外の周知技術を用いて人物の顔を検出してもよい。
状態判定部215cは、第1通信部207から入力されるレンズ部3の状態に関する情報に基づいて、レンズ部3の状態を判定する。
合焦候補領域決定部215dは、状態判定部215cの判定結果に基づいて、撮像部201において合焦制御を行う候補領域(以下、「合焦候補領域」という)を決定する。
撮影制御部215eは、静止画レリーズ信号が入力された場合、撮像装置1における撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮像装置1における撮影動作とは、撮像駆動部202の駆動によって撮像部201が出力した画像データに対し、信号処理部203および画像処理部215aが所定の処理を施す動作をいう。このようにして処理が施された画像データは、本体制御部215によって記憶部212に記録される。なお、撮影制御部215eが、状態判定部215cの判定結果に応じて撮像装置1における撮影動作を開始する制御を行うようにしてもよい。
調光部215fは、レンズ部3の所定の基準位置からの変位量に基づいて、撮像装置1が撮影を行う際に補助光照射部204が照射する補助光の照射量を調節する。
表示制御部215gは、メニュースイッチ209eから指示信号が入力された場合、操作メニュー画面を表示部210に表示させる。また、表示制御部215gは、撮像部201における合焦候補領域に対応する領域を表示部210に表示させる。
以上の構成を有する本体部2に対して、音声入出力機能や、インターネットを介した通信を行う通信機能などを具備させてもよい。
レンズ部3は、光学系301の光軸が撮像部201の受光面と直交する方向を基準として全方位に揺動可能なチルトレンズ(ティルトレンズ)である。
レンズ部3は、光学系301と、レンズ駆動部302と、位置検出部303と、傾き検出部304と、絞り駆動部305と、レンズ操作部306と、レンズ通信部307と、レンズ記憶部308と、レンズ制御部309と、を有する。
光学系301は、一または複数のレンズからなるレンズ群301aと、レンズ群301aのピントを調整するピント機構301bと、光学系301の光軸を撮像部201の受光面に対して揺動可能に傾斜させる傾き機構301cと、レンズ群301aが集光した光の入射量を制限する絞り機構301dと、を有する。
レンズ駆動部302は、DCモータやステッピングモータ等を用いて構成される、レンズ駆動部302は、ピント機構301bを駆動することにより、光学系301のレンズ群301aを光軸で移動させることで光学系301のピントを調整する。
位置検出部303は、レンズ群301aの光軸方向の位置を検出する。傾き検出部304は、光学系301の光軸と撮像部201の受光面とが直交する位置を基準位置として、該基準位置からの変位量(傾き量)を検出する。この意味で、本実施の形態1では、傾き検出部304が変位量検出部として機能する。
絞り駆動部305は、ステッピングモータ等を用いて構成される。絞り駆動部305は、絞り機構301dを駆動することにより、撮像部201に入射する光の光量を調整する。
レンズ操作部306は、図1に示すように、レンズ部3のレンズ鏡筒の周囲に設けられるピントリングであり、光学系301内のレンズ群301aを操作する信号が入力される。なお、レンズ操作部306は、プッシュ式のスイッチ等であってもよい。
レンズ通信部307は、レンズ部3が本体部2に装着されたときに、本体部2の第1通信部207と通信を行うための通信インターフェースである。
レンズ記憶部308は、光学系301のレンズ群301aの位置や動きを決定するための制御用プログラムや各種パラメータを記憶する。レンズ記憶部308は、レンズ部3の各種収差に関する収差情報記憶部308aを有する。さらに、レンズ記憶部308は、レンズ部3の傾斜角度限界値情報、最至近距離限界情報、レンズ部3の動き等を拘束する拘束条件情報、光学系301の傾斜角度に応じたピント位置情報、レンズ部3の繰り出し可能範囲および光学系301の傾斜角度とレンズ部3の繰り出し量によって定まるピント位置情報等を記憶する。
図4は、収差情報記憶部308aが記憶するレンズ部3の収差情報の一例を示す図である。図4に示すように、収差情報テーブルT1には、光学系301から焦点距離だけ離れた位置に結像される像を光学系301の中心から見たときの光軸からのズレ角φ(=光軸方向を0°とした時の画角φ)と収差(たとえば、像面湾曲量や非点隔差)sとの関係が記載されている。たとえば、ズレ角φが5°の場合、収差sが0.1mmとして記載されている。
図5は、収差情報記憶部308aが記憶するレンズ部3の収差情報の別の例を示す図である。図5に示すように、収差情報テーブルT2には、上述したズレ角φとR(赤)、G(緑)およびB(青)の理想像高に対する倍率との関係が記載されている。たとえば、ズレ角が5°の場合、R、GおよびBの理想像高に対する倍率がそれぞれ98%、96%および93%として記載されている。また、ズレ角φが10°の場合、R、GおよびBの理想像高に対する倍率は、それぞれ96%、92%および85%として記載されている。一般に、波長が小さい光ほど屈折率は大きい。このため、R、G、Bの3成分の中で最も波長が小さいB成分の歪曲収差が最も大きい。さらに、色ごとの歪曲収差(色収差)は、ズレ角φが大きいほど大きくなる。
レンズ制御部309は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。レンズ制御部309は、本体部2からの指示信号に応じてレンズ部3の動作を制御する。
ここで、図6を参照して、レンズ部3の要部の構成について説明する。図6は、レンズ部3の要部の構成を模式的に示す断面図である。図6において、左側が被写体側(以下、前方という)であり、右側が本体部2に装着される側(以下、後方という)である。
図6に示すように、レンズ部3は、レンズ群301aおよび絞り機構301dを保持する第1枠31と、枠31を前後方向に移動可能に保持する第2枠32と、点O1を回転中心として第2枠32を揺動可能に保持する第3枠33とを有する。また、第2枠32の内側には、位置検出部303が設けられ、第3枠33の内側には、傾き検出部304が設けられている。
位置検出部303は、反射型変位センサ等によって構成される。具体的には、位置検出部303は、発光素子と受光素子とを有するフォトインタラプタ303aと、位置によって異なる反射率を有する反射部材303bとを備える。フォトインタラプタ303aは、第2枠32の内周側に設けられ、反射部材303bは、第1枠31の外周側に設けられる。位置検出部303は、フォトインタラプタ303aで照射した光を反射部材303bで反射させ、反射部材303bで反射した光をフォトインタラプタ303aに受光させることによって第1枠31の繰り出し量を算出し、この算出した繰り出し量からレンズ群301aの光軸方向の位置を検出する。なお、位置検出部303は、各種ポジションセンサ等を用いてもよい。
傾き検出部304は、点O1に対する第2枠32の傾斜角度を検出することにより、光学系301の光軸と撮像部201の受光面とが直交する位置から光学系301の光軸が指向している方向を検出する。傾き検出部304は、フォトインタラプタ304aと、反射部材304bとを有する。なお、傾き検出部304は、各種ポジションセンサ等を用いてもよい。また、第2枠32と反射部材304bを一体成形してもよい。
以上の構成を有するレンズ部3は、光学系301の光軸の近傍でのみピントが合い、その周辺は放射状に広がるぼけが生じる。また、レンズ部3では、光軸を傾斜させた側と反対側の視差が最も大きくなる。
このように構成されたレンズ部3の操作方法について説明する。図7は、レンズ部3の操作方法を模式的に示す図である。図8は、図7に示す操作によって動作するレンズ部3の概要を模式的に説明する図である。
図7および図8に示すように、ユーザがレンズ操作部306を操作して光学系301のピントを調整する場合(図7(a))、レンズ操作部306の操作量に応じてレンズ制御部309が第1枠31を前方に繰り出させる(図8(a))。これにより、レンズ部3は、光学系301のピントが調整される。その後、傾き機構301cがユーザによるレンズ鏡筒の操作(図7(b))に応じて第1枠31を傾斜させる(図8(b))。これにより、レンズ部3は、撮像部201の受光面と直交する位置から光学系301の光軸を変更することができる。レンズ制御部309は、自動的にピントを調整して合焦することも可能である。
つぎに、撮像部201の受光面に対してレンズ部3の光軸が変位することによって生じる収差の変化について説明する。図9〜図12は、撮像部201の受光面と直交する方向に対してレンズ部3の光軸が変位することによって生じる収差を模式的に説明する図である。図9〜図12では、レンズ群301aが一つのレンズからなる場合を示している。以下、光学系301の光軸が撮像部201の受光面の中心を通過するとともに撮像部201の受光面と直交する位置にある状態を「初期状態」という。
図9に示すように、撮像部201の受光面から二つの被写体E11、E12までの距離が等しい(d1)場合に、収差補正が十分に出来ていないレンズ群301aで被写体E11にピントを合わせたとき、撮像部201に形成される被写体E12の像に収差s1が生じるため、被写体E12の像がぼけて形成される。しかしながら、この収差を表現の一つとして活かすことで、撮像する画像の表現に変化を持たせることができる。
また、図10に示すように、撮像部201の受光面に対するレンズ群301aを傾斜角度θ(たとえばθ=5°)で傾斜させた場合、被写体E12の像がさらに光軸L1の周辺から入射するため、撮像部201に形成される被写体E12の収差s2が収差s1に比して大きくなる(s1<s2)。これにより、撮像される画像は、被写体E11と被写体E12との差異がより強調されたものとなる。実際には被写体E11に対しても軸外収差が発生するが、図10では、レンズ群301aの初期状態からの傾斜角度θは、被写体E11の像に対してはほとんど影響を与えない程度に小さいものとしている。
また、図11に示すように、撮像部201から被写体E11までの距離d1が、撮像部201から被写体E12までの距離d2より小さい場合(d1<d2)、被写体E12の像が、図10に示す場合よりも光軸L1に対して遠くの位置から入射するため、撮像部201に形成される被写体E12の収差s3が収差s2に比してさらに大きくなる(s2<s3)。図11においても、レンズ群301aの初期状態からの傾斜角度θは、被写体E11の像に対してはほとんど影響を与えない程度に小さいものとしている。
また、図12に示すように、撮像部201から被写体E11までの距離d3が距離d1に比して小さく(d1<d3)、かつ初期状態から傾斜させた後のレンズ群301aの光軸L1上に被写体E11が位置している場合、被写体E11にレンズ群301aのピントを合わせると、被写体E11と被写体E12(収差s4)との差異がより一層強調されたものとなる。
図13は、光学系301の光軸の変化に対応した画像の変化例を示す図である。図13(a)に示す画像W11は、初期状態にあるレンズ群301aで、被写体である人物の顔に合焦して撮像した画像である。また、図13(b)に示す画像W12は、レンズ群301aを初期状態から傾斜させた状態で、人物の顔に合焦して撮像した画像である。画像W11と画像W12を比較すると、二つの画像とも人物の顔の周囲は放射状に広がってぼけている(破線で表示)が、そのぼけ量(収差)は画像W12の方が画像W11よりも大きくなっている。このように、光学系301の場合、レンズ群301aを初期状態から傾斜させると、光軸付近とその周囲との差異を一層強調した画像を撮像することができる。
ところで、上述した性質を有する光学系301を適用する場合、初期状態からの傾斜角度θに応じて撮像部201における合焦候補領域が変化する。図14は、光学系301の基準位置からの変位と撮像部201における合焦候補領域との関係を模式的に示す図である。図14では、初期状態における繰り出し量Z1と光学系301を上下方向と平行な平面で傾斜角度θだけ回転して傾斜させた状態(以下、「傾斜状態」という)の繰り出し量Z1が同じである場合を示している。光学系301が初期状態にある場合の点O1と撮像部201との光軸上の距離をZ2とし、光学系301が傾斜状態にある場合の点O1と撮像部201との光軸上の距離をZ3とする。このとき、
3=Z2 /cosθ ・・・(1)
が成り立っている。
また、初期状態において、光軸上に位置する被写体に合焦した時の光学系301から合焦位置までの距離(以下、合焦距離という)をD1とし、斜状態における合焦距離2 とすると、傾斜状態における合焦距離D 2 は、
1/D2=1/D1+1/(Z1+Z2)−1/(Z1+Z3) ・・・(3)
で与えられる。ここで、Z2<Z3より、D1>D2である。このように、レンズ部3は、繰り出し量を変えなくても、傾斜角度θを変えることによって合焦距離が変化する。具体的には、レンズ部3では、繰り出し量が一定である場合、傾斜角度θが大きいほど合焦距離が短くなり、より近くに位置する被写体にピントを合わせることができる。このような特性を有するレンズ部3を適用する場合、合焦距離の補正を行い、合焦距離に応じて補助光照射部204による補助光の照射量を調整する必要が生じる。撮像装置1では、調光部215fが、撮影時のレンズ部3の状態に基づいて補助光の照射量を調整する。
図14において、初期状態における光学系301の光軸と撮像部201との交点Pと傾斜状態における光学系301の光軸と撮像部201との交点Qとの上下方向の距離ΔYは、傾斜角度θを用いて、
ΔY=Z2・tanθ ・・・(4)
で与えられる。
図15は、光学系301の光軸に対するズレ角φと収差sとの関係を模式的に示す図である。図15に示すように、収差sは、ズレ角φが大きくなるほど大きい。そこで、本実施の形態1においては、自動合焦処処理に適した合焦候補領域を決定するために、収差の上限値smaxをあらかじめ設定しておき、この上限値を満たすようにズレ角φの許容値φkを定める。例えば、smaxを0.2mmとし、φkを−10°<φk<10°と定めることができる。このようにして、撮像部201における上下方向の合焦範囲は、ΔYを中心として、ΔY±ΔYkと設定される。ここで、ΔYkは、
ΔYk=Z2・tan|φk| ・・・(5)
で与えられる。
なお、以上の説明では、撮像装置1の上下方向のみ説明したが、合焦候補領域決定部215dが撮像装置1の左右方向に対しても同様に合焦範囲を設定することより、矩形状をなす合焦候補領域を決定することができる。
以上の構成を有する撮像装置1では、チルトレンズであるレンズ部3以外のレンズ部を装着することも可能である。そこで、以下の説明においては、撮像装置1に装着可能なレンズ部を総称して「レンズ部3G」という。レンズ部3Gは、少なくともレンズ通信部307とレンズ制御部309とを備えるものとする。
つぎに、以上の構成を有する撮像装置1が行う動作について説明する。図16は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。
図16において、撮像装置1が撮影モードに設定されている場合について説明する(ステップS101:Yes)。この場合、表示制御部215gは、ライブビュー画像を表示部210に表示させる(ステップS102)。また、レンズ制御部309は、本体制御部215との間でレンズ部3Gのレンズ状態の通信を行う(ステップS103)。
続いて、本体制御部215は、レンズ制御部309から入力される信号に基づいて、本体部2に装着されたレンズ部3Gがチルトレンズであるか否かを判断する(ステップS104)。本体部2に装着されたレンズ部3Gがチルトレンズである場合(ステップS104:Yes)、撮像装置1は後述するステップS105へ移行する。一方、本体部2に装着されたレンズ部3Gがチルトレンズでない場合(ステップS104:No)、撮像装置1は後述するステップS118へ移行する。
ステップS104において、本体部2に装着されたレンズ部3Gがチルトレンズ(上述したレンズ部3)である場合(ステップS104:Yes)について説明する。以下、レンズ部3Gがチルトレンズである場合の処理を示すステップS105〜S110では、レンズ部3Gをレンズ部3と記載する。この場合、状態判定部215cは、レンズ部3を傾斜させる傾き操作が行われたか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、状態判定部215cは、レンズ部3の傾き検出部304が光学系301の傾きを検出したか否かを判定する。レンズ部3の傾き操作が行われた場合(ステップS105:Yes)、レンズ制御部309は、傾き検出部304が検出した変位量をとしての傾き量を含む傾き情報を傾き検出部304から取得する(ステップS106)。一方、レンズ部3の傾き操作が行われていない場合(ステップS105:No)、撮像装置1は後述するステップS118へ移行する。
ステップS106の後、レンズ制御部309は、レンズ記憶部308を参照してレンズ部3の傾きすなわち傾斜角度が限界(変位限界)に達しているか否かを判定する(ステップS107)。判定の結果、レンズ部3の傾きが限界に達している場合(ステップS107:Yes)、レンズ制御部309は、本体制御部215へレンズ部3の傾きが限界に達していることを示す信号を送信する。表示制御部215gは、レンズ制御部309から受信した信号に基づいて、レンズ部3の傾きが限界に達していることを報知する情報(変位限界警告情報)を表示部210に表示させる(ステップS108)。図17は、この場合に表示部210が表示する警告情報の表示例を示す図である。図17に示す場合、表示部210には、「傾き限界です」というメッセージが表示される。このようにメカや各種センサの追従限界を報知することにより、光軸上での結像が得られずにピント合わせ不能状態となることを防止したり、ユーザが無理な操作を行うのを防止したりすることができる。
ステップS107において、レンズ制御部309が判定した結果、レンズ部3の傾きが限界値に達していない場合(ステップS107:No)、撮像装置1は後述するステップS109へ移行する。
ステップS109において、合焦候補領域決定部215dは、撮像部201における合焦候補領域を決定する(ステップS109)。この際、合焦候補領域決定部215dは、例えば式(1)、(3)〜(5)等を用いることにより、撮像部201の点Qを中心として、合焦候補領域を決定する。図18は、撮像部201における合焦候補領域を模式的に示す図である。図18に示す合焦候補領域PDは、
PD={(X,Y)|ΔX−ΔXk<X<ΔX+ΔXk,ΔY−ΔYk<Y<ΔY+ΔYk
で与えられる。ここで、ΔXkは、上述したΔYkと同様に求められる(式(5)を参照)。
この後、表示制御部215gは、合焦候補領域決定部215dが決定した合焦候補領域を、ライブビュー画像に重ねて表示部210に表示させる(ステップS110)。図19は、表示部210が表示する合焦候補領域の表示例を示す図である。具体的には、図19は、光学系301の光軸が撮像部201の受光面に対して上方に向けて傾斜している場合の表示例を示している。表示部210は、ライブビュー画像W21内に合焦候補領域PD1を重ねて表示する。これにより、ユーザは、画像中における合焦候補領域を正確に把握することができる。
ステップS110の後、本体制御部215とレンズ制御部309は協働して、合焦候補領域の画像信号等を利用することによって合焦制御を自動的に行う(ステップS111)。本実施の形態1において、撮像装置1は、合焦候補領域でのみ合焦判定を行う。なお、ステップS111をステップS110と並行して行ってもよい。
続いて、レンズ制御部309は、レンズ記憶部308を参照して、合焦距離が最至近距離よりも小さいか否かを判定する(ステップS112)。本実施の形態1では、最至近距離に対応する光学系301の繰り出し量は、レンズ部3の傾きが限界に達していない限り、メカ限界の繰り出し量よりも小さく設定されている。
レンズ制御部309が判定した結果、合焦距離が最至近距離よりも小さい場合(ステップS112:Yes)、レンズ制御部309は本体制御部215に対してその旨の信号を送信する。信号を受信した本体制御部215は、表示制御部215gにより、合焦位置が至近限界よりも近いことを示す至近限界警告情報を表示部210に表示させる(ステップS113)。図20は、表示部210が表示する至近警告情報の表示例を示す図である。図20に示す場合、表示部210には、「至近限界です」というメッセージが表示される。これによって、ユーザがピントが合わない距離で撮影を試みるなどの無駄な労力や時間を費やさないようにすることができる。その結果、ユーザは、迅速な判断により、シャッターチャンスを逃さないで撮影を行うことができる。
一方、レンズ制御部309が判定した結果、合焦距離が最至近距離以上である場合(ステップS112:No)、本体制御部215は、合焦距離を傾斜角度と関連付けて記憶部212に記録する(ステップS114)。
ステップS113またはS114の後、レリーズスイッチ209bが押されて静止画レリーズ信号が入力された場合(ステップS115:Yes)、撮像装置1は撮影制御部215eの制御のもとで撮影を行う(ステップS116)。その後、本体制御部215は、撮影によって取得した画像データを記憶部212に記録する(ステップS117)。ここで、撮像装置1が補助光自動発光モードに設定されている場合、本体制御部215は、光学系301の視野領域の明るさに応じて補助光照射部204に発光させる制御を行う。この際、レンズ部3Gがチルトレンズであって、ステップS112の判定の結果、合焦距離が最至近距離以上であるとき、調光部215fは、記憶部212に記憶されているレンズ部3の合焦距離と傾斜角度に応じて照射量を調整する。
ステップS115において、レリーズスイッチ209bを介して静止画レリーズ信号が入力されない場合(ステップS115:No)、撮像装置1は後述するステップS122へ移行する。
ステップS104において、本体部2に装着されたレンズ部3Gがチルトレンズでない場合(ステップS104:No)について説明する。この場合、レンズ部3Gのピントを調整するピント操作が行われ(ステップS118:Yes)、かつそのピント操作が行われてから所定時間(たとえば3秒)が経過していないとき(ステップS119:No)、レンズ制御部309は、ピント操作の操作量に応じてレンズ部3Gのピントを調整する(ステップS120)。一方、レンズ部3Gのピント操作が行われ(ステップS118:Yes)、かつそのピント操作が行われてから所定時間が経過しているとき(ステップS119:Yes)、レンズ制御部309は、本体制御部215と連携してレンズ部3GのAF制御を行う(ステップS121)。また、ステップS118においてピント操作が行われない場合(ステップS118:No)、撮像装置1はステップS121へ移行する。ステップS120またはS121の後、撮像装置1は上述したステップS115へ移行する。
ステップS122において、電源スイッチ209aが押された場合(ステップS122:Yes)、本体制御部215は、電源をオフする制御を行う(ステップS123)。その後、撮像装置1は一連の処理を終了する。
ステップS122において、電源スイッチ209aが押されない場合(ステップS122:No)において、レンズ部3Gが別のレンズ部3Gに交換されたとき(ステップS124:Yes)、本体制御部215は、新たに装着されたレンズ部3Gからレンズ種別情報を取得する(ステップS125)。その後、撮像装置1はステップS101へ戻る。一方、電源スイッチ209aが押されない場合(ステップS122:No)において、レンズ部3Gが別のレンズ部3Gに交換されていなければ(ステップS124:No)、撮像装置1はステップS101へ戻る。
つぎに、ステップS101において、撮影モードに設定されていない場合(ステップS101:No)について説明する。この場合において、撮像装置1が再生モードに設定されているとき(ステップS126:Yes)、表示制御部215gは、表示部210にファイル一覧を表示させる(ステップS127)。
続いて、操作入力部209またはタッチパネル211を介して拡大して表示するファイルが選択された場合(ステップS128:Yes)、表示制御部215gは、選択されたファイルを表示部210に再生表示させる(ステップS129)。
その後、別の画像ファイルが新たに選択された場合(ステップS130:Yes)、撮像装置1はステップS129へ戻る。一方、別の画像ファイルが選択されない場合(ステップS130:No)、撮像装置1はステップS131へ移行する。
ステップS131において、操作入力部209またはタッチパネル211によって画像再生の終了指示が入力された場合(ステップS131:Yes)、撮像装置1はステップS122へ移行する。これに対して、画像再生の終了指示が入力されていない場合(ステップS131:No)、撮像装置1はステップS127へ戻る。
ステップS128において、ファイルが選択されない場合(ステップS128:No)、撮像装置1はステップS131へ移行する。
ステップS126において、撮像装置1が再生モードに設定されていない場合(ステップS126:No)、撮像装置1はステップS101へ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、アオリ機能を有する光学系の光軸の基準位置からの変位量に基づいて撮像部における合焦制御の候補領域を決定し、該候補領域に対応する領域を表示部で表示するため、アオリ機能を有しつつも自動的な合焦を容易に行うことができるとともに、ユーザが合焦対象の領域を正確に把握することができる。
また、本実施の形態1によれば、レンズ部(光学系)の状態に応じて変位限界警告情報や至近限界警告情報を表示部で表示するため、ティルト機能がない通常のレンズしか使用したことのないユーザに対し、ティルト機能付レンズの使い方を知らしめ、ティルト機能付レンズに早く慣れさせることができる。
なお、本発明の実施の形態1では、光学系301の光軸が撮像部201の受光面と直交する方向に対して傾斜可能であったが、たとえば、光学系301の光軸を、撮像部201の受光面となす角度を保持したまま移動可能としてもよい。
(実施の形態2)
図21は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置が備えるレンズ部の要部の構成を示す図である。図21に示すレンズ部6は、レンズ群601aおよび絞り601dを保持する第1枠61と、第1枠61を保持する第2枠62と、点O2を回転中心として第2枠62を全方位で揺動可能に保持する第3枠63と、第3枠63を前後方向に移動可能に保持する第4枠64とを有する。また、第3枠63の内側には、傾き検出部603が設けられ、第4枠64の内側には、位置検出部604が設けられる。傾き検出部603は、レンズ部3の傾き検出部304と同様、フォトインタラプタ603aと反射部材603bとを有する。また、位置検出部604は、レンズ部3の位置検出部303と同様、フォトインタラプタ604aと反射部材604bとを有する。本実施の形態2においては、レンズ群601aが一つのレンズからなるものとしているが、複数のレンズを用いてレンズ群601aを構成してもよい。
レンズ部6の光学系601は、レンズ群601aおよび絞り機構601dの他、レンズ部3の光学系301と同様、ピント機構301bおよび傾き機構301cにそれぞれ対応するピント機構601bおよび傾き機構601bを有する。また、レンズ部6は、レンズ部3と同様に、レンズ駆動部302、絞り駆動部305、レンズ操作部306、レンズ通信部307、レンズ記憶部308およびレンズ制御部309を有する。
以上の構成を有するレンズ部6の動作について説明する。図22は、レンズ部6の動作を模式的に説明する図である。図22に示すように、レンズ部6では、第1枠61および第2枠62が前後方向に移動することにより(図22(a))、ピントが調整される。第1枠61および第2枠62の移動は、レンズ制御部309の制御のもとで自動的に行うことも可能であるし、ユーザがレンズ操作部306を操作することによって行うことも可能である。また、ユーザがレンズ部6のレンズ鏡筒を操作して第1枠61および第2枠62を傾斜させることにより、光学系601の光軸が変位する(図22(b))。
図23は、光学系601の傾斜状態と撮像部201の合焦候補領域との関係を模式的に示す図である。図23では、初期状態における繰り出し量W1とレンズ群601aを傾斜角度ψだけ傾けた傾斜状態における繰り出し量W2との間には、
2=W1 /cosψ ・・・(6)
が成り立っている。
また、初期状態において、光学系601の光軸上に位置する被写体にピントが合った時のレンズ群301aから合焦位置までの合焦距離をD3とし、斜状態における合焦距離4 とすると、傾斜状態における合焦距離D 4 は、
1/D4=1/D3+1/W1−1/W2 ・・・(8)
で与えられる。したがって、本実施の形態2においても、傾斜状態における合焦距離D4は、初期状態における合焦距離D3より小さい(D3>D4)。また、レンズ部6においても、繰り出し量が一定である場合、傾斜角度ψが大きいほど合焦距離が短くなり、より近くに位置する被写体にピントを合わせることができる。
さらに、初期状態における光学系601の光軸と撮像部201との交点Rと傾斜状態における光学系601の光軸と撮像部201との交点Sとの上下方向の距離ΔYは、
ΔY=W1・tanψ ・・・(9)
で与えられる。
以上の構成を有するレンズ部6を適用した場合にも、上述した実施の形態1と同様に合焦候補領域を決定することができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様、アオリ機能を有しつつも自動的な合焦を容易に行うことができるとともに、ユーザが合焦対象の領域を正確に把握することができる。
(その他の実施の形態)
図24は、本発明の他の実施の形態にかかる撮像装置の前面側の構成を示す図である。図24に示す撮像装置1−2は、本体部2と、本体部2に装着されるレンズ部7とを備える。レンズ部7は、光学系701と、光学系701を保持する光学系保持部702と、光学系保持部702を基端部に対して前後方向に進退可能に保持するとともに全方位に揺動可能に連結する蛇腹状の連結部703とを有する。
以上の構成を有するレンズ部7を適用する場合、ユーザは、光学系保持部702を把持して所望の方向に光学系701を向けた状態で固定することによって視野を決定するとともに合焦を行うことができる。なお、レンズ部7に連結部703の連結状態を固定する固定機構をさらに設けることも可能である。
このように構成されたレンズ部7を用いることにより、撮像部201の受光面と直交する方向に対して光学系301の光軸を変更することができ、上述した実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、上述した実施の形態では、ティルトレンズによって光軸を傾ける変化について重点的に説明を行ったが、本発明は、光軸を平行にシフトするシフトレンズにも適用可能であることはいうまでもない。
また、上述した実施の形態では、撮像装置1をデジタル一眼レフカメラとして説明したが、たとえば本体部2とレンズ部3とが一体に形成されたデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話等の各種電子機器に適用することができる。
1,1−2 撮像装置
2 本体部
3,3G,6,7 レンズ部
4 アクセサリ
31,61 第1枠
32,62 第2枠
33,63 第3枠
64 第4枠
201 撮像部
202 撮像駆動部
203 信号処理部
204 補助光照射部
205 姿勢検出部
206 タイマー
207 第1通信部
208 第2通信部
209 操作入力部
209a 電源スイッチ
209b レリーズスイッチ
209c 撮影モード切換スイッチ
209d 操作スイッチ
209e メニュースイッチ
209f 動画スイッチ
210 表示部
211 タッチパネル
212 記憶部
213 電源部
214 電源供給部
215 本体制御部
215a 画像処理部
215b 顔検出部
215c 状態判定部
215d 合焦候補領域決定部
215e 撮影制御部
215f 調光部
215g 表示制御部
301,601,701 光学系
301a,601a レンズ群
301b ピント機構
301c 傾き機構
301d,601d 絞り機構
302 レンズ駆動部
303,604 位置検出部
304,603 傾き検出部
305 絞り駆動部
306,701a レンズ操作部
307 レンズ通信部
308 レンズ記憶部
308a 収差情報記憶部
309 レンズ制御部
401 アクセサリ通信部
702 光学系保持部
703 連結部

Claims (7)

  1. 1または複数のレンズからなるレンズ群を有する光学系と、前記光学系によって集光された光を受光して電子的な画像データを生成する撮像部とを備え、前記光学系の光軸を変位させることが可能な撮像装置であって、
    前記光学系の光軸の変位量を検出する変位量検出部と、
    前記変位量検出部の検出結果、および前記光学系の光軸に対するズレ角と前記光学系の収差との関係に基づいて定まる前記ズレ角の許容値、に基づいて、前記撮像部における合焦制御を行う候補領域の位置および大きさを決定する合焦候補領域決定部と、
    前記撮像部が生成した画像データに対応する画像を表示可能な表示部と、
    前記合焦候補領域決定部が決定した候補領域を前記画像とともに前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記表示制御部は、
    前記変位量検出部が検出した前記変位量が限界値に達している場合、変位限界に達していることを報知する変位限界警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記光学系から合焦位置までの距離が、該光学系の光軸の変位量に応じて定まる最至近距離より小さい場合、前記合焦位置が至近限界より近いことを報知する至近限界警告情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 当該撮像装置の視野領域へ向けて補助光を照射する補助光照射部と、
    前記光学系の光軸の変位量および前記光学系から合焦位置までの距離に応じて前記補助光照射部の照射量を調節する調光部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記光学系は、当該撮像装置の本体部に対して着脱自在であるとともに該本体部と通信可能であり、
    前記本体部からの指示信号に基づいて当該光学系の動作を制御するレンズ制御部を備え、
    前記本体部は、前記レンズ制御部と協働して、前記候補領域の画像信号を用いて合焦制御を行う本体制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 1または複数のレンズからなるレンズ群を有する光学系と、前記光学系によって集光された光を受光して電子的な画像データを生成する撮像部と、前記撮像部が生成した画像データに対応する画像を表示可能な表示部とを備え、前記光学系の光軸を変位させることが可能な撮像装置に、
    前記光学系の光軸の変位量を検出する変位量検出ステップと、
    前記変位量検出ステップにおける検出結果、および前記光学系の光軸に対するズレ角と前記光学系の収差との関係に基づいて定まる前記ズレ角の許容値、に基づいて、前記撮像部における合焦制御を行う候補領域の位置および大きさを決定する合焦候補領域決定ステップと、
    前記合焦候補領域決定ステップで決定した候補領域を前記画像とともに前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  7. 1または複数のレンズからなるレンズ群を有する光学系と、前記光学系によって集光された光を受光して電子的な画像データを生成する撮像部と、前記撮像部が生成した画像データに対応する画像を表示可能な表示部とを備え、前記光学系の光軸を変位させることが可能な撮像装置が行う制御方法であって、
    前記光学系の光軸の変位量を検出する変位量検出ステップと、
    前記変位量検出ステップにおける検出結果、および前記光学系の光軸に対するズレ角と前記光学系の収差との関係に基づいて定まる前記ズレ角の許容値、に基づいて、前記撮像部における合焦制御を行う候補領域の位置および大きさを決定する合焦候補領域決定ステップと、
    前記合焦候補領域決定ステップで決定した候補領域を前記画像とともに前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
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