JP5901060B2 - 冷凍装置及び冷凍装置の制御方法 - Google Patents

冷凍装置及び冷凍装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、冷凍装置及び冷凍装置の制御方法に関し、例えば、各種店舗において商品を冷却する冷凍装置及び冷凍装置の制御方法に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの各種店舗においては、冷蔵食品や冷凍食品、生鮮食品などの商品陳列に用いるショーケースや冷蔵庫などを冷却する冷凍装置が用いられている。この冷凍装置は、通常、圧縮機や凝縮器、受液器などを備えており、ショーケースや冷蔵庫の蒸発器に冷媒を送り、熱交換によって各種商品を冷却する。このような冷凍装置では、省エネルギー化が望まれており、例えば、冷凍サイクルの凝縮温度を低くして省エネルギー化を実現する技術が開発されている。
前述の冷凍装置の中には、空冷式の凝縮器を用いる冷凍装置が存在している。この冷凍装置の制御方法としては、冬期に凝縮温度が下がり過ぎることを防止するため、冷凍サイクルの高圧圧力が一定圧力以下になったら凝縮器のファンを停止させる制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、制御安定性を実現するため、凝縮器の周囲の外気温度が設定温度よりも低いとき、凝縮器のファンの運転周波数の変化率を所定範囲内に制限する制御方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−158985号公報 特開平8−338665号公報
しかしながら、従来、凝縮温度を外気温度に関係なく一定に、あるいは、外気温度に応じて設定温度よりも低くならないように制御しているが、中間期(春期や秋期)及び冬期には、さらに凝縮温度を下げることが可能な場合が多々ある。したがって、省エネルギー性能を向上させる余地が残っているという現状がある。
ただし、安易に凝縮温度を下げ過ぎると、冷凍サイクルの高圧圧力低下による冷媒の寝込みなどの不具合が生じてしまう。この冷媒の寝込みは、冷媒が凝縮器内に液化して溜る現象であり、この現象から冷媒不足が発生してしまう。また、冷媒不足の影響で庫内温度が上昇することがあり、その庫内温度の上昇による被冷却物(例えば、冷蔵食品や冷凍食品、生鮮食品などの商品)のダメージなどの不具合が生じてしまう。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、その目的は、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合の発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる冷凍装置及び冷凍装置の制御方法を提供することである。
本発明に係る冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された冷媒を目標凝縮温度まで下げて凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、圧縮機により圧縮された冷媒の高圧圧力を検出する高圧圧力検出器と、凝縮器により凝縮された冷媒の液冷媒温度を検出する液冷媒温度検出器と、蒸発器により冷却された庫内の庫内温度を検出する庫内温度検出器と、外気温度を検出する外気温度検出器と、高圧圧力検出器により検出された高圧圧力及び液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度から過冷却度を求める過冷却度演算部と、過冷却度演算部により求められた過冷却度、液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度、外気温度検出器により検出された外気温度及び庫内温度検出器により検出された庫内温度に基づいて、目標凝縮温度を下げる凝縮温度調整部とを備える。
また、前述の本発明に係る冷凍装置において、凝縮温度調整部は、過冷却度演算部により求められた過冷却度が第1の設定値より高いか否かを判断し、その過冷却度が第1の設定値より高いと判断した場合、液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度が外気温度検出器により検出された外気温度より高いか否かを判断し、その液冷媒温度が外気温度より高いと判断した場合、庫内温度検出器により検出された庫内温度が第2の設定値より低いか否かを判断し、その庫内温度が第2の設定値より低いと判断した場合、目標凝縮温度を下げるという処理を繰り返すことが望ましい。
また、前述の本発明に係る冷凍装置において、第1の設定値は冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる過冷却度の上限値であり、第2の設定値は庫内の被冷却物にダメージが生じる庫内温度の下限値であることが望ましい。
また、本発明に係る冷凍装置の制御方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機により圧縮された冷媒を目標凝縮温度まで下げて凝縮する凝縮器と、凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備える冷凍装置を制御する制御方法であって、圧縮機により圧縮された冷媒の高圧圧力を検出する工程と、凝縮器により凝縮された冷媒の液冷媒温度を検出する工程と、蒸発器により冷却された庫内の庫内温度を検出する工程と、外気温度を検出する工程と、検出した高圧圧力及び検出した液冷媒温度から過冷却度を求める工程と、求めた過冷却度、検出した液冷媒温度、検出した外気温度及び検出した庫内温度に基づいて、目標凝縮温度を下げる工程とを有する。
また、前述の本発明に係る冷凍装置の制御方法において、目標凝縮温度を下げる工程では、求めた過冷却度が第1の設定値より高いか否かを判断し、その過冷却度が第1の設定値より高いと判断した場合、検出した液冷媒温度が検出した外気温度より高いか否かを判断し、その液冷媒温度が外気温度より高いと判断した場合、検出した庫内温度が第2の設定値より低いか否かを判断し、その庫内温度が第2の設定値より低いと判断した場合、目標凝縮温度を下げるという処理を繰り返すことが望ましい。
また、前述の本発明に係る冷凍装置の制御方法において、第1の設定値は冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる過冷却度の上限値であり、第2の設定値は庫内の被冷却物にダメージが生じる庫内温度の下限値であることが望ましい。
本発明に係る冷凍装置又は冷凍装置の制御方法によれば、過冷却度、液冷媒温度、外気温度及び庫内温度の四つの要素に基づいて目標凝縮温度が下げられる。これにより、中間期(春期や秋期)又は冬期に、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合(例えば、冷媒の寝込みや被冷却物のダメージ)の発生を抑えながら、凝縮温度を下げることが可能となる。その結果、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合の発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
また、過冷却度が第1の設定値より高いか否かを判断し、その過冷却度が第1の設定値より高いと判断すると、冷媒温度が外気温度より高いか否かを判断し、その冷媒温度が外気温度より高いと判断すると、庫内温度が第2の設定値より低いか否かを判断し、その庫内温度が第2の設定値より低いと判断すると、冷媒の目標凝縮温度を下げるという処理を繰り返す場合には、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合が発生しない範囲で最も低い凝縮温度に目標凝縮温度を設定することが可能となる。これにより、確実に冷凍サイクル及び庫内温度の不具合の発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
また、第1の設定値が、冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる上限値であり、第2の設定値が、庫内の被冷却物のダメージが生じる下限値である場合には、冷凍サイクルの不具合である冷媒の寝込みによる冷媒不足を抑え、さらに、庫内温度の不具合である被冷却物のダメージを抑えながら、凝縮温度を下げることが可能となる。その結果、確実に冷媒不足及び被冷却物のダメージの発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る冷凍装置の概略構成を示す図である。 図1に示す冷凍装置が備える制御部の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す冷凍装置が行う凝縮温度調整処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る冷凍装置の概略構成を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る冷凍装置1は、冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮された冷媒を目標凝縮温度まで下げて凝縮する凝縮器3と、凝縮された冷媒を貯留する受液器4と、冷媒を減圧する減圧器5と、減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器6と、それらの各部を接続する冷媒配管7と、各種制御を行う制御部8とを備えている。
凝縮器3は、その凝縮器3を覆う筺体9に内蔵されている。この筺体9の内部には、吸気用のファン9aが設けられている。このファン9aは空気を吸い込んで凝縮器3に流入させるように筺体9内に設けられている。ファン9aのモータM1は制御部8に電気的に接続されており、その駆動が制御部8により制御される。このようなファン9aの空冷により過冷却が行われる。この過冷却とは、膨張弁などの減圧器5に入る前の液冷媒を冷却し、冷凍装置1の冷凍能力を上げることである。
また、筺体9の外面には、周囲の外気温度を検出する外気温度検出器9bが設けられている。この外気温度検出器9bは筺体9の外面に外気温度を検出可能に取り付けられている。外気温度検出器9bは制御部8に電気的に接続されており、外気温度を検出して制御部8に入力する。外気温度検出器9bとしては、各種の温度センサを用いることが可能である。
減圧器5及び蒸発器6は、被冷却物(例えば、冷蔵食品や冷凍食品、生鮮食品などの商品)を冷却するためのショーケース10に内蔵されている。このショーケース10は店舗内に設置されており、被冷却物が陳列された庫内を蒸発器6により所定温度に冷やし、その庫内の被冷却物を冷却する。なお、減圧器5及び蒸発器6は、ショーケース10の他にも他の装置、例えば冷蔵庫などに内蔵されても良い。
ショーケース10の内部には、庫内温度を検出する庫内温度検出器10aが設けられている。この庫内温度検出器10aはショーケース10内に庫内温度を検出可能に設けられている。庫内温度検出器10aは制御部8に電気的に接続されており、庫内温度を検出して制御部8に入力する。庫内温度検出器10aとしては、各種の温度センサを用いることが可能である。
冷媒配管7は、圧縮機2、凝縮器3、受液器4、減圧器5及び蒸発器6を接続して冷媒を循環させる冷媒循環流路であり、例えば、銅管などの配管により構成されている。この冷媒配管7を流れる冷媒は、圧縮、凝縮、膨張及び蒸発の四工程(冷凍サイクル)を繰り返しながら冷媒配管7を循環する。
詳述すると、圧縮機2により圧縮された高温高圧のガス冷媒は空冷式の凝縮器3に流入し、その凝縮器3により冷却され、凝縮熱を放出して液化し、受液器4に貯留される。その後、受液器4に貯留された高圧の液冷媒は減圧器5に流入し、その減圧器5により減圧されて沸点が下げられた状態となる。この状態の低温低圧の液冷媒は蒸発器6により沸騰蒸発し、周囲の熱を奪って冷却を行う。蒸発した低圧ガス冷媒は圧縮機2に流入し、その圧縮機2により圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、再び空冷式の凝縮器3に流入する。
冷媒配管7には、圧縮機2の出口側の高圧圧力(冷凍サイクルの高圧側運転圧力)を検出する高圧圧力検出器7aが設けられている。この高圧圧力検出器7aは圧縮機2の出口側であってその出口の近傍に設けられている。高圧圧力検出器7aは制御部8に電気的に接続されており、圧縮機2の出口側の高圧圧力を検出して制御部8に入力する。高圧圧力検出器7aとしては、各種の圧力センサを用いることが可能である。なお、制御部8は、高圧圧力検出器7aにより検出された高圧圧力から冷媒の凝縮温度を換算して求めることができる。
また、冷媒配管7には、受液器4の出口側(減圧器5流入前)の液冷媒温度を検出する液冷媒温度検出器7bが設けられている。この液冷媒温度検出器7bは受液器4の出口側と減圧器5の入口側との間に設けられている。液冷媒温度検出器7bは制御部8に電気的に接続されており、液冷媒温度を検出して制御部8に入力する。液冷媒温度検出器7bとしては、各種の温度センサを用いることが可能である。
制御部8は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、各種情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部と、操作者からの入力操作を受け付ける操作部とを備えている。記憶部としては、例えば、メモリやハードディスクドライブ(HDD)などを用いることが可能である。また、操作部としては、例えば、スイッチやボタン、キーなどの入力デバイスを用いることが可能である。
この制御部8は、図2に示すように、ファン9aのモータM1を制御するモータ制御部8aと、演算により過冷却度を求める過冷却度演算部8bと、圧縮機2による冷媒の目標凝縮温度を調整する凝縮温度調整部8cとを備えている。
モータ制御部8aは、モータM1の回転数(ファン9aの回転数)を制御する。このモータ制御としては、例えば、ファン9aの回転数が所定の回転数で一定となるようにモータM1の回転数を制御する。
過冷却度演算部8bは、高圧圧力検出器7aにより検出された冷媒の高圧圧力を冷媒の凝縮温度(現在の凝縮温度)に換算し、その換算した凝縮温度(現在の凝縮温度)と液冷媒温度検出器7bにより検出された液冷媒温度との減算を行い、過冷却度(=現在の凝縮温度−液冷媒温度)を求める。
凝縮温度調整部8cは、過冷却度演算部8bにより求められた過冷却度、液冷媒温度検出器7bにより検出された液冷媒温度、外気温度検出器9bにより検出された外気温度及び庫内温度検出器10aにより検出された庫内温度に基づいて、前述の所定の目標凝縮温度を下げる。
このとき、目標凝縮温度を可能な限り下げることが省エネルギー性能の向上に有効であるが、目標凝縮温度は、冷凍サイクルの不具合(例えば、冷媒の寝込みなど)が発生せず、さらに、庫内温度の不具合(例えば、被冷却物のダメージなど)が発生しない範囲で最も低い凝縮温度となるように下げられる。なお、ダメージとは、例えば、冷凍状態の被冷却物が溶けたり、あるいは、冷却状態の被冷却物が傷んだりすることなどである。
ここで、前述のモータ制御部8a、過冷却度演算部8b及び凝縮温度調整部8cは、電気回路などのハードウエアで構成されても良く、あるいは、これらの機能を実行するプログラムなどのソフトウエアで構成されても良い。また、ハードウエア及びソフトウエアの両方の組合せにより構成されても良い。
なお、前述の凝縮器3としては、ファン9aを用いた空冷式の凝縮器を用いているが、これに限るものではなく、例えば、冷却水を用いた水冷式の凝縮器を用いることも可能である。この場合には、冷却水の温度あるいは流速(水量)を一定に制御する。
次に、前述の冷凍装置1が行う凝縮温度調整処理について説明する。制御部8は各種プログラム及び各種データに基づき、モータ制御部8a、過冷却度演算部8b及び凝縮温度調整部8cなどの各部を用いて凝縮温度調整処理を実行する。なお、凝縮器3は、圧縮された冷媒の温度を予め設定された目標凝縮温度まで下げてその冷媒を凝縮する。
図3に示すように、まず、現在の凝縮温度が設定値T1より低いか否かが判断される(ステップS1)。このステップS1では、高圧圧力検出器7aにより検出された冷媒の高圧圧力が冷媒の凝縮温度に換算され、現在の凝縮温度が求められる。なお、設定値T1は、例えば、十分な過冷却を行うことが不可能な凝縮温度の下限値であり、その値は予め設定されている。なお、操作者は制御部8の操作部を入力操作して設定値T1を変更することが可能である。
ステップS1において、現在の凝縮温度が設定値T1より低いと判断されると(ステップS1のYES)、過冷却度が算出される(ステップS2)。このステップS2では、前述と同様、高圧圧力検出器7aにより検出された冷媒の高圧圧力が冷媒の凝縮温度に換算され、現在の凝縮温度が求められる。その後、現在の凝縮温度から液冷媒温度検出器7bにより検出された液冷媒温度が減算され、過冷却度(=現在の凝縮温度−液冷媒温度)が求められる。
ここで、冷媒の高圧圧力は高圧圧力検出器7aにより常時検出されて制御部8に入力されている。また、液冷媒温度も液冷媒温度検出器7bにより常時検出されて制御部8に入力されている。
ステップS2の処理後、過冷却度が設定値T2(第1の設定値)より高いか否かが判断される(ステップS3)。この設定値T2は、例えば、冷凍サイクルの不具合(一例として、冷媒の寝込みなど)が発生する過冷却度の上限値であり、その値は予め設定されている。なお、操作者は制御部8の操作部を入力操作して設定値T2を変更することが可能である。
ここで、過冷却度は、現在の凝縮温度から液冷媒温度が減算された値である。このため、目標凝縮温度が下げられると、現在の凝縮温度が下がり、過冷却度も低くなる。したがって、目標凝縮温度が安易に下げられると、過冷却度が設定値T2以下となり、冷凍サイクルの不具合が発生してしまう。このため、目標凝縮温度は、少なくとも過冷却度が設定値T2より高い(冷凍サイクルの不具合が発生しない)という条件下で下げられることになる。
ステップS3において、過冷却度が設定値T2より高いと判断されると(ステップS3のYES)、液冷媒温度が外気温度より高いか否かが判断される(ステップS4)。一方、過冷却度が設定値T2より高くない、すなわち設定値T2以下であると判断されると(ステップS3のNO)、処理がステップS1から繰り返される。
ここで、液冷媒温度は前述のように液冷媒温度検出器7bにより常時検出されて制御部8に入力されている。また、外気温度も外気温度検出器9bにより常時検出されて制御部8に入力されている。この外気温度は夏期に比べて中間期(春期や秋期)又は冬期に低くなることから、中間期及び冬期には、夏期に比べて液冷媒温度が外気温度より高くなりやすい。このため、目標凝縮温度は、少なくとも時期が中間期(春期や秋期)又は冬期である条件下で下げられることになる。
ステップS4において、液冷媒温度が外気温度より高いと判断されると(ステップS4のYES)、庫内温度が設定値T3(第2の設定値)より低いか否かが判断される(ステップS5)。一方、液冷媒温度が外気温度より高くない、すなわち外気温度以下であると判断されると(ステップS4のNO)、処理がステップS1から繰り返される。
ここで、庫内温度は庫内温度検出器10aにより常時検出されて制御部8に入力されており、ステップS5の判断に用いる庫内温度としては、例えば、庫内温度の平均値(一例として、平均時間が30分である場合の平均値)が用いられる。また、設定値T3は、庫内温度の不具合(一例として、被冷却物のダメージなど)が発生する庫内温度の下限値である。この設定値T3としては、例えば、庫内温度の設定値に偏差(例えば、2℃)を加算した値が用いられ、その値は予め設定されている。なお、操作者は制御部8の操作部を入力操作して設定値T3を変更することが可能である。
ステップS5において、庫内温度が設定値T3より低いと判断されると(ステップS5のYES)、目標凝縮温度が1℃下げられる(ステップS6)。一方、庫内温度が設定値T3より低くない、すなわち設定値T3以上であると判断されると(ステップS5のNO)、処理がステップS1から繰り返される。
ここで、庫内温度が設定値T3以上となると、庫内温度の不具合が発生してしまう。このため、目標凝縮温度は、少なくとも庫内温度が設定値T3より低い(庫内温度の不具合が発生しない)という条件下で下げられることになる。
なお、前述のステップS1において、現在の凝縮温度が設定値T1より低くない、すなわち設定値T1以上であると判断されると(ステップS1のNO)、目標凝縮温度が1℃上げられる(ステップS7)。設定値T1は、例えば、十分な過冷却を行うことが不可能な凝縮温度の下限値であるため、現在の凝縮温度は十分な過冷却を行うことができない温度ということであり、目標凝縮温度が1℃上げられる。これにより、現在の凝縮温度が上がり、過冷却度が高くなる。このようにして過冷却度の下がり過ぎを防止することができる。
このような凝縮温度調整処理によれば、予め設定された目標凝集温度は前述の全条件の成立に応じて1℃ずつ下げられることになる。このとき、目標凝縮温度は、中間期(春期や秋期)又は冬期に、冷凍サイクルの不具合(例えば、冷媒の寝込みなど)が発生せず、さらに、庫内温度の不具合(例えば、被冷却物のダメージなど)が発生しない範囲で最も低くなるように下げられていく。なお、下げるときの温度は前述の1℃に限られるものではなく、例えば、0.5℃や2℃などの他の数値でも良い。
このようにして、冷凍サイクルの凝縮温度を可能な限り低くし、省エネルギー性能の向上を実現することができる。さらに、適切な過冷却度を得ることによって、安定した冷凍サイクルを得ることができる。加えて、適切な庫内温度を維持することによって、安定した冷却を実現することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、過冷却度演算部8bにより求められた過冷却度、液冷媒温度検出器7bにより検出された液冷媒温度、外気温度検出器9bにより検出された外気温度及び庫内温度検出器10aにより検出された庫内温度に基づいて、目標凝縮温度が下げられる。これにより、過冷却度、液冷媒温度、外気温度及び庫内温度の四つの要素に応じて目標凝縮温度を下げることが可能となる。このため、中間期(春期や秋期)又は冬期に、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合(例えば、冷媒の寝込みや被冷却物のダメージ)の発生を抑えながら、凝縮温度を下げることが可能となる。その結果、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合の発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
また、過冷却度が設定値T2(第1の設定値)より高いか否かを判断し、その過冷却度が設定値T2より高いと判断した場合、冷媒温度が外気温度より高いか否かを判断し、その冷媒温度が外気温度より高いと判断した場合、庫内温度が設定値T3(第2の設定値)より低いか否かを判断し、その庫内温度が設定値T3より低いと判断した場合、冷媒の目標凝縮温度を下げるという処理が繰り返される。これにより、冷凍サイクル及び庫内温度の不具合が発生しない範囲で最も低い凝縮温度に目標凝縮温度を設定することが可能となる。これにより、確実に冷凍サイクル及び庫内温度の不具合の発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
特に、前述の第1の設定値として冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる上限値を設定し、前述の第2の設定値としてショーケース10の庫内の被冷却物のダメージ(例えば、冷凍状態の被冷却物が溶けたり、あるいは、冷却状態の被冷却物が傷んだりすることなど)が生じる下限値を設定する場合には、冷凍サイクルの不具合である冷媒の寝込みによる冷媒不足を抑え、さらに、庫内温度の不具合である被冷却物のダメージを抑えながら、凝縮温度を下げることが可能となる。その結果、確実に冷媒不足及び被冷却物のダメージの発生を防止しつつ、省エネルギー性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本発明の第2の実施形態は基本的に第1の実施形態と同様である。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明も省略する。
図4に示すように、本発明の第2の実施形態に係る冷凍装置1は、第1の実施形態に係る圧縮機2、凝縮器3、受液器4、減圧器5、蒸発器6、冷媒配管7及び制御部8に加え、過冷却用の凝縮器11を備えている。
凝縮器11は、受液器4と減圧器5との間に設けられており、冷媒配管7により受液器11の出口側及び減圧器5の入口側に接続されている。これにより、凝縮部3を通過して受液器4から流れ出た冷媒は再び凝縮部11を通過するため、その凝縮部11が過冷却熱交換器として機能することになる。このため、冷媒(液冷媒)は凝縮器3及び凝縮器11を通過して二度冷却されることになるので、凝縮液温度を下げ、過冷却度を大きく取ることができる。なお、液冷媒温度検出器7bは凝縮器11の出口側と減圧器5の入口側との間の冷媒配管7に設けられている。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、凝縮器3に加え、その凝縮器3により凝縮された冷媒を再度凝縮する凝縮器11を設けることによって、凝縮液温度を下げ、過冷却度を大きく取ることが可能となり、省エネルギー性能をより向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよく、さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 冷凍装置
2 圧縮機
3 凝縮器
4 受液器
5 減圧器
6 蒸発器
7 冷媒配管
7a 高圧圧力検出器
7b 液冷媒温度検出器
8 制御部
8a モータ制御部
8b 過冷却度演算部
8c 凝縮温度調整部
9 筺体
9a ファン
9b 外気温度検出器
10 ショーケース
10a 庫内温度検出器
M1 モータ

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒を目標凝縮温度まで下げて凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧器と、
    前記減圧器により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒の高圧圧力を検出する高圧圧力検出器と、
    前記凝縮器により凝縮された冷媒の液冷媒温度を検出する液冷媒温度検出器と、
    前記蒸発器により冷却された庫内の庫内温度を検出する庫内温度検出器と、
    外気温度を検出する外気温度検出器と、
    前記高圧圧力検出器により検出された高圧圧力及び前記液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度から過冷却度を求める過冷却度演算部と、
    前記過冷却度演算部により求められた過冷却度、前記液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度、前記外気温度検出器により検出された外気温度及び前記庫内温度検出器により検出された庫内温度に基づいて、前記目標凝縮温度を下げる凝縮温度調整部と、
    備え、
    前記凝縮温度調整部は、前記過冷却度演算部により求められた過冷却度が第1の設定値より高いか否かを判断し、その過冷却度が前記第1の設定値より高いと判断した場合、前記液冷媒温度検出器により検出された液冷媒温度が前記外気温度検出器により検出された外気温度より高いか否かを判断し、その液冷媒温度が前記外気温度より高いと判断した場合、前記庫内温度検出器により検出された庫内温度が第2の設定値より低いか否かを判断し、その庫内温度が前記第2の設定値より低いと判断した場合、前記目標凝縮温度を下げるという処理を繰り返すことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記第1の設定値は前記冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる過冷却度の上限値であり、
    前記第2の設定値は前記庫内の被冷却物にダメージが生じる庫内温度の下限値であることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置
  3. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒を目標凝縮温度まで下げて凝縮する凝縮器と、前記凝縮器により凝縮された冷媒を減圧する減圧器と、前記減圧器により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器とを備える冷凍装置を制御する制御方法であって、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒の高圧圧力を検出する工程と、
    前記凝縮器により凝縮された冷媒の液冷媒温度を検出する工程と、
    前記蒸発器により冷却された庫内の庫内温度を検出する工程と、
    外気温度を検出する工程と、
    検出した高圧圧力及び検出した液冷媒温度から過冷却度を求める工程と、
    求めた過冷却度、検出した液冷媒温度、検出した外気温度及び検出した庫内温度に基づいて、前記目標凝縮温度を下げる工程と、
    有し、
    前記目標凝縮温度を下げる工程では、求めた過冷却度が第1の設定値より高いか否かを判断し、その過冷却度が前記第1の設定値より高いと判断した場合、検出した液冷媒温度が検出した外気温度より高いか否かを判断し、その液冷媒温度が前記外気温度より高いと判断した場合、検出した庫内温度が第2の設定値より低いか否かを判断し、その庫内温度が前記第2の設定値より低いと判断した場合、前記目標凝縮温度を下げるという処理を繰り返すことを特徴とする冷凍装置の制御方法。
  4. 前記第1の設定値は前記冷媒の寝込みにより冷媒不足が生じる過冷却度の上限値であり、
    前記第2の設定値は前記庫内の被冷却物にダメージが生じる庫内温度の下限値であることを特徴とする請求項3記載の冷凍装置の制御方法。

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