JP5900459B2 - 冷凍装置の室外ユニット - Google Patents
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(1−1)空気調和装置の冷媒回路
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の室外ユニットとして、空気調和装置の室外ユニットを例に挙げて説明する。図1には、空気調和装置の冷媒回路が示されている。空気調和装置10は、マルチ型の空気調和装置であって、1台の室外ユニット20に対して5台の室内ユニット30が並列に接続される構成となっている。ここでは、5台の室内ユニット30が1台の室外ユニット20に接続されている例が示されているが、後述する液管接続口やガス管接続口の数の設定を変えれば、接続できる室内ユニット30の台数の上限値は変更することができる。また、この実施形態のように構成されている空気調和装置10でも、常に1台の室外ユニット20に5台の室内ユニット30を接続しなければならない訳ではなく、5台以内であれば何台でも接続が可能である。接続される室内ユニット30が4台以下の場合には、室内ユニット30が接続されない液管接続口やガス管接続口は、閉鎖される。
次に、この空気調和装置10の冷房運転時及び暖房運転時の動作について説明する。なお、以下の説明では、5台の室内ユニット30が全て動作している場合について説明しているが、各室内ユニット30は、空気調和装置10の設定や環境状況によって動作したり、停止したりするものである。
まず、冷房運転時は、四路切換弁22が図1において実線で示す状態に切り換えられる。つまり、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器23の一端側に接続され、圧縮機21の吸入側がガス側閉鎖弁18に接続される。このような冷房運転時の冷媒回路11の回路構成により、圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を介して室外熱交換器23に流入し、室外熱交換器23で室外空気と熱交換されることによって凝縮して液化する。室外熱交換器23で液化した液冷媒は、液側閉鎖弁19を通過した後、5つに分流され、5つの分流が5つの電磁弁24をそれぞれ通過する。液管接続ポート27の5つの電磁弁24を通過した液冷媒は、電磁弁24を通過することで膨張し、それぞれ5本の液側冷媒連絡配管17bを通って5台の室内ユニット30にそれぞれ流入する。
一方、暖房運転時は、四路切換弁22が図1において破線で示す状態に切り換えられる。つまり、圧縮機21の吐出側がガス側閉鎖弁18に接続され、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器23の一端側に接続される。このような暖房運転時の冷媒回路11の回路構成により、圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁22及びガス側閉鎖弁18を介してガス管接続ポート26から5本のガス側冷媒連絡配管17aに流出する。そして、ガス冷媒は、これら5本のガス側冷媒連絡配管17aを通って各室内ユニット30の室内熱交換器31に流入し、室内熱交換器31で室内空気と熱交換されることによって凝縮して液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファンによって室内へと吹き出され、室内を暖房する。5台の室内熱交換器31において液化した液冷媒は、それぞれ5本の液側冷媒連絡配管17bを通って液管接続ポート27から室外ユニット20の室外側冷媒回路12に戻る。室外ユニット20に戻った液冷媒は、液管接続ポート27において5つの電磁弁24を通過して膨張する。5つの電磁弁24を通過した液冷媒は、液管接続ポート27で合流して液側閉鎖弁19を通過して室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した液冷媒は、室外熱交換器23で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器23で蒸発して気化したガス冷媒は、四路切換弁22を介して圧縮機21に吸入される。
(2−1)室外ユニットの外観
図2は、室外ユニット20の正面側の右斜め上方から見た外観を示す斜視図である。なお、以下の説明では、室外ユニット20を正面側から見て左右に向かう方向Xを「室外ユニット20の幅方向」、上下に向かう方向Yを「室外ユニット20の高さ方向」、方向Xおよび方向Yに直交する方向Zを「奥行き方向」とし、X1を左方、X2を右方、Y1を上方、Y2を下方、Z1を前方、Z2を後方と定義する。
図3には、接続ポート25を説明するためにガス管接続ポート26及び液管接続ポート27を背面から見た状態が示されている。また、図4には、接続ポート25を説明するためにガス管接続ポート26や液管接続ポート27や電磁弁24を斜め後ろ上方から見た状態が示されている。図3及び図4には、ポートケーシング50や配線群15などが取り外された接続ポート25が示されている。さらに、図5には、ガス管接続ポート26及び液管接続ポート27を正面側右斜め横から見た状態が示され、図3及び図4には、ポートケーシング50などが取り外された接続ポート25が示されている。
(3−1)
上述のように、本体ケーシング40は、5台の室内ユニット30の室内側冷媒回路13に接続ポート25を介して接続可能な液管及びガス管を有する室外側冷媒回路12を収納している。室内側冷媒回路13に接続可能なガス管とはガス側閉鎖弁18の前後に接続されている配管であり、室内側冷媒回路13に接続可能な液管とは液側閉鎖弁19の前後に接続されている配管である。液管接続ポート27は、5台の室内側冷媒回路13に室外側冷媒回路12の液管を接続するための5つの液管接続口62a〜62eを有している。これら5つの液管接続口62a〜62eは、本体ケーシング40の右側板43(側面の例)の外側において高さ方向(Y方向)に並べて配置されている。また、ガス管接続ポート26は、5つの室内側冷媒回路13を室外側冷媒回路12のガス管に接続するための5つのガス管接続口61a〜61eを有している。5つのガス管接続口61a〜61eは、本体ケーシング40の右側板43に対して液管接続ポート27よりもさらに外側において高さ方向(Y方向)に並べて配置されている。
取付部材51の液管接続口取付部51bは、本体ケーシング40の右側板43(側面の例)に取り付けられている。液管接続口取付部51bには、5つの液管接続口62a〜62eが取り付けられている。取付部材51のガス管接続口取付部51aには、5つのガス管接続口61a〜61eが取り付けられている。従って、ガス管接続口取付部51aは、液管接続口取付部51bよりも右側板43から遠い側に配置されている。そして、取付部材51の段差部51cは、幅方向(X方向)に並ぶ液管接続口取付部51bとガス管接続口取付部51aとを階段状に接続している。そして、液管接続口取付部51bの幅が電磁弁24の幅よりも小さくなるように形成されている。
ガス管接続ポート26の5本のガス分岐管63a〜63eは、5つのガス管接続口61a〜61eにそれぞれ接続されている。そして、ガスヘッダ64は、5本のガス分岐管63a〜63eに接続されて高さ方向(Y方向)に延びており、電磁弁24の取り付け位置よりも取付部材51に近い側に配置されている。
5つの液管接続口62a〜62eと5つのガス管接続口61a〜61eは、千鳥状にずらして配置されている。千鳥状にずらして配置されていることで、5つの液管接続口62a〜62eの並びと5つのガス管接続口61a〜61eの並びの間隔を狭め易くなる。それにより、ガス管接続口取付部51aと電磁弁24a〜24eとの重なり部分を増やして、液管接続ポート27とガス管接続ポート26とを合わせた幅方向の長さをさらに削減することができる。なお、上記実施形態と異なり、本体ケーシング40と電磁弁24a〜24eとの重なり部分を増やしてもよい。
取付部材51は、最上部の液管接続口62aの上に、最上部のガス管接続口61aと並んで配線群15を取付部材51から引き出すための配線口52を有している。取付部材51の取り付けに必要なスペースうち最上部の液管接続口62aの上の配管に使用されないスペースに、配線群15を引き出すための配線口52をつくることができ、取付部材51の取り付けに必要なスペースのうちのデッドスペースを有効に活用して室外ユニット20のコンパクト化を図ることができる。
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、「複数のガス管接続口」や「複数の液管接続口」として、5つのガス管接続口61a〜61eや5つの液管接続口62a〜62eを例に挙げて説明したが、「複数」というのは、2以上の任意の数である。また、上記実施形態では、5つのガス管接続口61a〜61eや5つの液管接続口62a〜62eが等間隔で並んでいる場合について説明した。5つのガス管接続口61a〜61eや5つの液管接続口62a〜62eのようにそれぞれが一直線上に等間隔で並んでいる方が好ましいが、必ずしも等間隔に並んでいなくてもよく、また一直線状に並ばずに例えばジグザグに並んでいてもよい。
上記実施形態では、ガス管接続口取付部51aや液管接続口取付部51bが金属製平板で形成されているが、これらは湾曲していてもよく、また金属製に限られるものではない。
11 冷媒回路
12 室外側冷媒回路
13 室内側冷媒回路
20 室外ユニット
24,24a〜24e 電磁弁
25 接続ポート
26 ガス管接続ポート
27 液管接続ポート
30 室内ユニット
40 本体ケーシング
51 取付部材
51a ガス管接続口取付部
51b 液管接続口取付部
51c 段差部
61a〜61e ガス管接続口
62a〜62e 液管接続口
63a〜63e ガス分岐管
64 ガスヘッダ
65a〜65e 液分岐管
66 液ヘッダ
Claims (4)
- 複数の室内ユニット(30)の室内側冷媒回路(13)に接続可能な液管及びガス管を有する室外側冷媒回路(12)を収納する本体ケーシング(40)と、
前記本体ケーシングの側面の外側において高さ方向に並べて配置され、複数の前記室内側冷媒回路に前記室外側冷媒回路の前記液管を接続するための複数の液管接続口(62a〜62e)を有する液管接続ポート(27)と、
前記本体ケーシングの側面の外側において高さ方向に並べて配置され、複数の前記室内側冷媒回路を前記室外側冷媒回路の前記ガス管に接続するための複数のガス管接続口(61a〜61e)を有するガス管接続ポート(26)と、
前記本体ケーシングの側面に取り付けられ、複数の前記液管接続口が取り付けられる液管接続口取付部(51b)及び、複数の前記ガス管接続口が取り付けられるガス管接続口取付部(51a)を有する取付部材(51)と、
複数の前記室内側冷媒回路にそれぞれ対応する複数の電動弁(24,24a〜24e)と、を備え、
前記取付部材は、最上部の前記ガス管接続口と並んで配線群(15)を前記取付部材から引き出すための配線口(52)を最上部の前記液管接続口の上にさらに有し、
前記ガス管接続ポートは、前記本体ケーシングの側面に対して前記液管接続ポートよりもさらに外側に配置され、
前記液管接続ポートは、複数の前記液管接続口にそれぞれ接続され、複数の前記電動弁がそれぞれ取り付けられる複数の液分岐管(65a〜65e)をさらに有し、
前記取付部材は、幅方向に並ぶ前記液管接続口取付部と前記ガス管接続口取付部とを階段状に接続する段差部(51c)をさらに有し、前記液管接続口取付部の幅が前記電動弁の幅とおなじかそれよりも小さくなるように形成されている、冷凍装置の室外ユニット。 - 前記液管接続口取付部は、その幅(W4)が前記本体ケーシングの前記側面から前記液分岐管の前記側面から遠いところまでの幅(W6)よりも小さい、
請求項1に記載の冷凍装置の室外ユニット。 - 前記ガス管接続ポートは、複数の前記ガス管接続口にそれぞれ接続されている複数のガス分岐管(63a〜63e)と、複数の前記ガス分岐管に接続されて高さ方向に延びるガスヘッダ(64)とをさらに有し、
前記ガスヘッダは、前記電動弁の取付位置と同じかそれよりも前記取付部材に近い側に配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置の室外ユニット。 - 複数の前記液管接続口と複数の前記ガス管接続口は、千鳥状にずらして配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍装置の室外ユニット。
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Applications Claiming Priority (1)
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