JP6661781B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒と空気との間の熱交換効率の向上を図った熱交換器を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、冷凍サイクル装置に用いられる熱交換器として、フィンアンドチューブ型熱交換器が知られている。このフィンアンドチューブ型熱交換器は、長方形状をした複数のフィンと、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する複数の伝熱管とを備えている。複数のフィンは、例えば長手方向が上下方向に沿うように、配置される。そして、これら複数のフィンは、所定の間隔を空けて、ファンから供給される空気の流れ方向と略垂直な横方向に並設されている。また、複数の伝熱管は、所定の間隔を空けて上下方向(フィンの長手方向)に並設され、フィンの並設方向に沿って各フィンを貫通している。
このように構成された従来の熱交換器には、伝熱管として、冷媒流路と垂直な断面が扁平形状となっている扁平管を用いたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。扁平形状とは、横幅が縦幅よりも大きくなる例えば断面長円形状等の形状である。扁平管である伝熱管を用いる場合、円管状の伝熱管を用いた熱交換器と比較して、管内の伝熱面積を大きく確保できる。また、扁平管である伝熱管を用いる場合、断面の長手方向がファンから供給される空気の流れ方向に沿うように、各伝熱管が配置される。このように配置することにより、扁平管を用いた熱交換器は、円管状の伝熱管を用いた熱交換器と比較して、空気の通風抵抗を抑制することができる。
特開2013−139943号公報
冷凍サイクル装置に用いられる従来のフィンアンドチューブ型熱交換器は、ファンによって例えば横方向から空気が供給され、該空気と伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。詳しくは、ファンによって例えば横方向から従来のフィンアンドチューブ型熱交換に供給された空気は、隣接するフィンの間に流入する。そして、フィン間に流入した空気は、伝熱管に到達して衝突すると、伝熱管の上面側に沿って流れる空気と、伝熱管の下面側に沿って流れる空気とに分かれる。
ここで、従来の冷凍サイクル装置においては、一方向のみから、従来のフィンアンドチューブ型熱交換に空気が供給される。このため、ファンから供給される空気の流れ方向に沿った断面、換言すると、冷媒流路と垂直な断面で伝熱管近傍を観察した際、伝熱管に到達した空気が衝突する表面部分とは反対側の表面部分(伝熱管における空気流れの後流側の表面部分)では、該表面部分に沿う空気の流れが生じづらい。このため、該表面部分の下流側は、空気の流れが淀んだ状態となり、該表面部分の下流側に死水域が発生してしまう。したがって、従来の冷凍サイクル装置は、この死水域部分で空気と冷媒との間の熱交換を行えず、熱交換器での熱交換効率が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、熱交換器での熱交換効率を従来よりも向上させることができる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、熱交換器と、該熱交換器に空気を供給するファンとを備えた冷凍サイクル装置であって、前記熱交換器は、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有し、規定の間隔を空けて並設された複数の伝熱管を備え、前記伝熱管のそれぞれは、前記伝熱管の前記冷媒流路の形成方向に沿って延び、前記伝熱管の表面から突出する第1フィンと、前記伝熱管の前記冷媒流路の形成方向に沿って延び、前記伝熱管の表面から前記第1フィンとは反対側に突出する第2フィンと、を備え、前記ファンは、前記第1フィンが設けられた側から、前記第1フィン及び前記第2フィンの一方の表面側に空気を供給する第1ファンと、前記第2フィンが設けられた側から、前記第1フィン及び前記第2フィンの他方の表面側に空気を供給する第2ファンと、備えたものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、熱交換器の伝熱管の表面近傍で発生する死水域を従来よりも小さくすることができる。このため、本発明に係る冷凍サイクル装置は、熱交換器の熱交換効率を従来よりも向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る室外機において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る室外熱交換器を、図2のA−A位置で切断した縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る室外熱交換器、ファン、及び該ファンから供給される空気を室外熱交換器に導く風路を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る室外熱交換器、ファン、及び該ファンから供給される空気を室外熱交換器に導く風路を示す平面図であり、最上部に位置する伝熱管及び風路を取り外した状態を示す図である。 従来の空気調和機の室外機において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。 従来の空気調和機の室外機に収納された従来の室外熱交換器を、図6のB−B位置で切断した縦断面図である。 従来の空気調和機の室外機に収納された従来の室外熱交換器を、図6の矢印C方向から観察した側面図である。 従来の室外熱交換器の伝熱管周辺の空気流れを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る室外熱交換器の伝熱管周辺の空気流れを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る室外機の別の一例において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。
実施の形態.
本実施の形態では、冷凍サイクル装置の1つである空気調和機を例に、本発明に係る冷凍サイクル装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機を示す冷媒回路図である。なお、図1は、空気調和機100が冷房運転を行う際の冷媒回路図を示している。換言すると、図1は、室外熱交換器10を凝縮器として機能させ、室内熱交換器3を蒸発器として機能させた状態の冷媒回路図となっている。
空気調和機100は、圧縮機1、室外熱交換器10、膨張機構2及び室内熱交換器3を有しており、これらが順次配管5で接続されて構成されている。
圧縮機1は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒にするものである。室外熱交換器10は、圧縮機1の吐出側と膨張機構2との間に接続されており、凝縮器として機能する。この場合、圧縮機1から室外熱交換器10に流入した高温高圧のガス冷媒は、周囲を流れる空気に放熱して、低温高圧の液状冷媒となる。また、室外熱交換器10の近傍には、該室外熱交換器10に対して熱交換対象となる空気を供給するファン30を備えている。ここで、本実施の形態に係る空気調和機100は、室外熱交換器10の両側から空気が供給される構成となっている。このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、ファン30として、第1ファン31及び第2ファン32を備えている。そして、室外熱交換器10は、第1ファン31と第2ファン32との間に配置されている。これにより、第1ファン31からの供給空気41と第2ファン32からの供給空気42とが、室外熱交換器10の両側から流れこむこととなる。なお、室外熱交換器10の詳細については、後述する。
膨張機構2は、例えば膨張弁であり、室外熱交換器10から膨張機構2に流入した低温高圧の液状冷媒を減圧して、低温低圧の気液二相冷媒にするものである。室内熱交換器3は、膨張機構2と圧縮機1の吸入側との間に接続されており、蒸発器として機能する。この場合、膨張機構2から室内熱交換器3に流入した低温低圧の気液二相冷媒は、室内空気から熱を吸収して蒸発し、つまり室内を冷房して、低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、圧縮機1に再び吸入されて、高温高圧のガス冷媒に圧縮される。また、室内熱交換器3の近傍には、該室内熱交換器3に対して熱交換対象となる室内空気を供給するファン4が設けられている。
なお、室外熱交換器10を蒸発器として機能させ、室内熱交換器3を凝縮器として機能させてもよい。この場合、室外熱交換器10を圧縮機1の吸入側に接続し、室内熱交換器3を圧縮機1の吐出側に接続する冷媒回路とすればよい。これにより、空気調和機100において、暖房運転が可能となる。
上述した空気調和機100の各構成は、室外機110又は室内機120に収納されている。詳しくは、圧縮機1、室外熱交換器10、第1ファン31、第2ファン32、及び膨張機構2は、室外機110に収納されている。室内熱交換器3及びファン4は、室内機120に収納されている。
続いて、室外機110及び室外熱交換器10の詳細構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る室外機において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る室外熱交換器を、図2のA−A位置で切断した縦断面図である。換言すると、図3は、室外熱交換器10の伝熱管11に形成された冷媒流路11aと垂直な断面において、該室外熱交換器10を切断した断面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る室外熱交換器、ファン、及び該ファンから供給される空気を室外熱交換器に導く風路を示す斜視図である。また、図5は、本発明の実施の形態に係る室外熱交換器、ファン、及び該ファンから供給される空気を室外熱交換器に導く風路を示す平面図であり、最上部に位置する伝熱管及び風路を取り外した状態を示す図である。
なお、図2〜図5に示す白抜き矢印は、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)の流れを示している。また、図2〜図5に示すハッチングを施した矢印は、第2ファン32から供給される空気(供給空気42)の流れを示している。
室外機110は、例えば直方体形状の筐体111を備えている。この筐体111の内部は、仕切板112によって、送風機室113と機械室114とに区画されている。
送風機室113には、第1ファン31、第2ファン32及び室外熱交換器10等が収納されている。第1ファン31は、筐体111の前面部111aと対向するように設けられている。この前面部111aにおける第1ファン31と対向する範囲には、吸込口115が形成されている。また、第1ファン31には、該第1ファン31を回転駆動させるモータ31aが接続されている。モータ31aが回転駆動することにより、第1ファン31は、白抜き矢印の方向に、空気を室外熱交換器10に供給する。換言すると、第1ファン31から室外熱交換器10への供給空気41が流れる方向は、白抜き矢印の方向となる。
第2ファン32は、筐体111の背面部111bと対向するように設けられている。背面部111bは前面部111aと対向する側面部であり、この背面部111bにおける第2ファン32と対向する範囲には、吸込口115が形成されている。また、第2ファン32には、該第2ファン32を回転駆動させるモータ32aが接続されている。モータ32aが回転駆動することにより、第2ファン32は、ハッチングを施した矢印の方向に、空気を室外熱交換器10に供給する。換言すると、第2ファン32から室外熱交換器10への供給空気42が流れる方向は、ハッチングを施した矢印の方向となる。
室外熱交換器10は、平面視略直線状(I字状)に形成されている。そして、上述のように室外熱交換器10は、平面視において、第1ファン31と第2ファン32との間に配置されている。この室外熱交換器10は、図3に示すように、冷媒が流れる冷媒流路11aを内部に有する伝熱管11を複数備えている。本実施の形態では、伝熱管11として、冷媒流路11aと垂直な断面が扁平形状(より詳しくは略長丸形状)となっている扁平管を用いている。そして、扁平形状の伝熱管11には、複数の冷媒流路11aが形成されている。これらの伝熱管11は、規定の間隔を空けて、例えば上下方向に並設されている。この際、各伝熱管11は、断面の長手方向が第1ファン31及び第2ファン32から供給される空気の流れ方向に沿うように配置されている。
また、室外熱交換器10を構成する各伝熱管11の表面には、第1フィン21及び第2フィン22が設けられている。第1フィン21は、伝熱管11の冷媒流路11aの形成方向(換言すると、冷媒流路11a内の冷媒流れ方向、伝熱管11の管軸方向)に沿って延び、伝熱管11の表面から第1ファン31に向かって突出している。つまり、第1ファン31からの供給空気41は、第1フィン21が設けられた側から室外熱交換器10に流入する。換言すると、第1ファン31は、第1フィン21が設けられた側から、室外熱交換器10に空気を供給する。第2フィン22は、伝熱管11の冷媒流路11aの形成方向に沿って延び、伝熱管11の表面から第1フィン21とは反対側に突出している。すなわち、第2フィン22は、伝熱管11の冷媒流路11aの形成方向に沿って延び、伝熱管11の表面から第2ファン32に向かって突出している。つまり、第2ファン32からの供給空気42は、第2フィン22が設けられた側から室外熱交換器10に流入する。換言すると、第2ファン32は、第2フィン22が設けられた側から、室外熱交換器10に空気を供給する。
ここで、本実施の形態に係る室外熱交換器10においては、伝熱管11のそれぞれに対して、第1ファン31から吹き出された空気(供給空気41)は、第1フィン21及び第2フィン22の一方の表面側に供給される構成となっている。また、本実施の形態に係る室外熱交換器10においては、第2ファン32から吹き出された空気(供給空気42)は、第1フィン21及び第2フィン22の他方の表面側に供給される構成となっている。例えば、図3に示す上から2つ目の伝熱管11においては、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)は第1フィン21及び第2フィン22の上面側を流れ、第2ファン32から供給される空気(供給空気42)は第1フィン21及び第2フィン22の下面側を流れる。また例えば、図3に示す上から3つ目の伝熱管11においては、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)は第1フィン21及び第2フィン22の下面側を流れ、第2ファン32から供給される空気(供給空気42)は第1フィン21及び第2フィン22の上面側を流れる。
このような空気の流れを実現するため、本実施の形態に係る室外機110は、例えば、第1供給風路51、第2供給風路52、第1排出風路61及び第2排出風路62を備えている。第1供給風路51は、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)を、第1フィン21及び第2フィン22の一方の表面側に導く風路である。この第1供給風路51は、内部が空洞となった箱形形状をしている。そして、図2及び図4等に示すように、第1供給風路51は、第1ファン31と室外熱交換器10との間に配置されている。また、第1供給風路51には、第1ファン31と対向する位置に、流入口51aが形成されている。また、第1供給風路51には、隣接する伝熱管11の間と対向する位置に、流出口51bが形成されている。
本実施の形態に係る室外機110は、複数の第1供給風路51を備えている。これら第1供給風路51は、図3等に示すように、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間に対して、1つ飛ばしに対向するように配置されている。例えば、図3の場合、これら第1供給風路51は、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間のうち、上から奇数段目の間と対向するように配置されている。第1供給風路51を備えることにより、第1ファン31から吹き出された供給空気41は、各第1供給風路51の流入口51aから、各第1供給風路51に流入することとなる。そして、各第1供給風路51に流入した供給空気41は、各第1供給風路51の流出口51bから流出し、各流出口51bと対向する伝熱管11同士の間に流入することとなる。
第2供給風路52は、第2ファン32から供給される空気(供給空気42)を、第1フィン21及び第2フィン22の他方の表面側に導く風路である。この第2供給風路52は、内部が空洞となった箱形形状をしている。そして、図4及び図5等に示すように、第2供給風路52は、第2ファン32と室外熱交換器10との間に配置されている。また、第2供給風路52には、第2ファン32と対向する位置に、流入口52aが形成されている。また、第2供給風路52には、隣接する伝熱管11の間と対向する位置に、流出口52bが形成されている。
本実施の形態に係る室外機110は、複数の第2供給風路52を備えている。これら第2供給風路52は、図3等に示すように、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間に対して、1つ飛ばしに対向するように配置されている。換言すると、これら第2供給風路52は、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間のうち、第1供給風路51と対向していない伝熱管11同士の間に対向するように配置されている。例えば、図3の場合、これら第2供給風路52は、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間のうち、上から偶数段目の間と対向するように配置されている。第2供給風路52を備えることにより、第2ファン32から吹き出された供給空気42は、各第2供給風路52の流入口52aから、各第2供給風路52に流入することとなる。そして、各第2供給風路52に流入した供給空気42は、各第2供給風路52の流出口52bから流出し、各流出口52bと対向する伝熱管11同士の間に流入することとなる。
本実施の形態に係る室外機110は、第1供給風路51と同数の第1排出風路61を備えている。これら第1排出風路61は、内部が空洞となった箱形形状をしている。そして、これら第1排出風路61は、図2及び図4等に示すように、平面視において、室外熱交換器10を基準として、第1供給風路51とは反対側に配置されている。つまり、第1排出風路61は、第2供給風路52と同様に、第2ファン32と室外熱交換器10との間に配置されている。また、これら第1排出風路61は、図3に示すように、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間のうち、第1供給風路51と対向する伝熱管11同士の間に対向するように配置されている。すなわち、これら第1排出風路61は、上下方向に、第2供給風路52と交互に配置されている。
また、これら第1排出風路61には、図2及び図4等に示すように、伝熱管11同士の間と対向する位置に、流入口61aが形成されている。また、これら第1排出風路61には、第2ファン32と対向しない位置に、流出口61bが形成されている。そして、筐体111の背面部111bにおける流出口61bと対向する位置には、吹出口116が形成されている。第1排出風路61を備えることにより、第1ファン31から吹き出されて伝熱管11の間を通過した供給空気41は、各第1排出風路61の流入口61aから、各第1排出風路61に流入することとなる。そして、各第1排出風路61に流入した供給空気41は、各第1排出風路61の流出口61bから流出し、筐体111の背面部111bの吹出口116から筐体111外へ吹き出されることとなる。つまり、第1排出風路61を備えることにより、第1ファン31から吹き出されて伝熱管11の間を通過した供給空気41を、第2ファン32から吹き出されて伝熱管11の間に流入しようとしている供給空気42と干渉させることなく、筐体111外へ吹き出すことができる。
ここで、第1供給風路51及び第1排出風路61が、第1ファン31から供給される空気を第1フィン21及び第2フィン22の一方の表面側に流す風路、すなわち本発明の第1風路に相当する。
本実施の形態に係る室外機110は、第2供給風路52と同数の第2排出風路62を備えている。これら第2排出風路62は、内部が空洞となった箱形形状をしている。そして、これら第2排出風路62は、図4及び図5等に示すように、平面視において、室外熱交換器10を基準として、第2供給風路52とは反対側に配置されている。つまり、第2排出風路62は、第1供給風路51と同様に、第1ファン31と室外熱交換器10との間に配置されている。また、これら第2排出風路62は、図3に示すように、上下方向に規定の間隔を空けて配置された伝熱管11同士の間のうち、第2供給風路52と対向する伝熱管11同士の間に対向するように配置されている。すなわち、これら第2排出風路62は、上下方向に、第1供給風路51と交互に配置されている。
また、これら第2排出風路62には、図4及び図5等に示すように、伝熱管11同士の間と対向する位置に、流入口62aが形成されている。また、これら第2排出風路62には、第1ファン31と対向しない位置に、流出口62bが形成されている。そして、筐体111の前面部111aにおける流出口62bと対向する位置には、吹出口116が形成されている。第2排出風路62を備えることにより、第2ファン32から吹き出されて伝熱管11の間を通過した供給空気42は、各第2排出風路62の流入口62aから、各第2排出風路62に流入することとなる。そして、各第2排出風路62に流入した供給空気42は、各第2排出風路62の流出口62bから流出し、筐体111の前面部111aの吹出口116から筐体111外へ吹き出されることとなる。つまり、第2排出風路62を備えることにより、第2ファン32から吹き出されて伝熱管11の間を通過した供給空気42を、第1ファン31から吹き出されて伝熱管11の間に流入しようとしている供給空気41と干渉させることなく、筐体111外へ吹き出すことができる。
ここで、第2供給風路52及び第2排出風路62が、第2ファン32から供給される空気を第1フィン21及び第2フィン22の他方の表面側に流す風路、すなわち本発明の第2風路に相当する。
再び室外熱交換器10の説明に戻ると、図3に示すように、伝熱管11の表面は、第1フィン21との接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲における第1ファン31からの供給空気41が衝突することとなる側が、傾斜面12となっている。このため、第1ファン31からの供給空気41が伝熱管11に衝突した際、供給空気41は滞留することなく傾斜面12に沿って流れることができるため、供給空気41の流れが妨げられにくくなる。したがって、供給空気41が伝熱管11に衝突した際の損失を低減することができる。
同様に、伝熱管11の表面は、第2フィン22との接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲における第2ファン32からの供給空気42が衝突することとなる側が、傾斜面12となっている。このため、第2ファン32からの供給空気42が伝熱管11に衝突した際、供給空気42は滞留することなく傾斜面12に沿って流れることができるため、供給空気42の流れが妨げられにくくなる。したがって、供給空気42が伝熱管11に衝突した際の損失を低減することができる。なお、本実施の形態においては、傾斜面12は、例えば断面円弧形状等、外側に凸の曲面形状となっている。このため、伝熱管11内の冷媒流路11aの流路断面積を大きく確保することができる。
ここで、上述のように、伝熱管11は、冷媒流路11aと垂直な断面が扁平形状(より詳しくは略長丸形状)となっている。また、伝熱管11は、断面の長手方向が第1ファン31及び第2ファン32から供給される空気の流れ方向に沿うように配置されている。このため、冷媒流路11aと垂直な断面において扁平形状の長手方向の端部の一方となる伝熱管11の表面位置に、第1フィン21が設けられることとなる。換言すると、冷媒流路11aと垂直な断面において第1ファン31からの供給空気41の風上側端部となる伝熱管11の表面位置に、第1フィン21が設けられることとなる。同様に、冷媒流路11aと垂直な断面において扁平形状の長手方向の端部の他方となる伝熱管11の表面位置に、第2フィン22が設けられることとなる。換言すると、冷媒流路11aと垂直な断面において第2ファン32からの供給空気42の風上側端部となる伝熱管11の表面位置に、第2フィン22が設けられることとなる。
さらに、本実施の形態では、第1フィン21及び第2フィン22は、次のように配置されている。上述のように、伝熱管11は、冷媒流路11aと垂直な断面が長丸形状となっている。このため、伝熱管11は、表面の一部に対向する2つの平面を有する。ここで、図3に示すように、これらの平面のうち、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)と接触する側を平面13とする。すなわち、隣接する伝熱管11の間に流入した第1ファン31からの供給空気41は、平面13に沿って流れることとなる。また、図3に示すように、これらの平面のうち、第2ファン32から供給される空気(供給空気42)と接触する側を平面14とする。すなわち、隣接する伝熱管11の間に流入した第2ファン32からの供給空気42は、平面14に沿って流れることとなる。このように平面13及び平面14を定義した場合、第1フィン21は平面14と同一平面となるように設けられ、第2フィン22は平面13と同一平面となるように設けられている。
ここで、平面13が本発明の第1平面に相当し、平面14が本発明の第2平面に相当する。
なお、第1フィン21及び第2フィン22の材質は、特に限定されるものではない。例えば、第1フィン21及び第2フィン22を樹脂で形成してもよい。また例えば、第1フィン21及び第2フィン22を金属で形成してもよい。第1フィン21及び第2フィン22を金属で形成することにより、第1フィン21及び第2フィン22自体で熱交換できるため、第1フィン21及び第2フィン22を樹脂で形成する場合と比べ、室外熱交換器10の熱交換効率を向上させることができる。また例えば、第1フィン21及び第2フィン22を伝熱管11と同材質(例えばアルミニウム等)で形成してもよい。これにより、第1フィン21及び第2フィン22と伝熱管11とを、例えば押し出し形成等で一体形成することができる。
再び図2に着目すると、機械室114には、例えば制御基板等である制御装置6が収納されている。この制御装置6は、圧縮機1の回転数、第1ファン31(換言するとモータ31a)の回転数、第2ファン32(換言するとモータ32a)の回転数、及び膨張機構2の開度等を制御するものである。なお、図2には描いていないが、圧縮機1及び膨張機構2も、機械室114に収納されている。
以上のように構成された空気調和機100は、以下のように動作するので、室外熱交換器10の伝熱管11の表面近傍で発生する死水域を従来よりも小さくすることができる。この効果の理解を容易にするため、以下では、まず、従来の空気調和機の室外機300の構成、該室外機300に設けられた従来の室外熱交換器310の構成、及び、該室外熱交換器310の伝熱管311近傍の空気の流れについて説明することとする。そして、その後に本実施の形態に係る空気調和機100の室外機110の動作について説明することとする。
図6は、従来の空気調和機の室外機において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。図7は、この室外機に収納された従来の室外熱交換器を、図6のB−B位置で切断した縦断面図である。換言すると、図7は、室外熱交換器310の伝熱管311に形成された冷媒流路311aと垂直な断面において、該室外熱交換器310を切断した断面図である。また、図8は、この室外機に収納された従来の室外熱交換器を、図6の矢印C方向から観察した側面図である。
従来の室外機300は、例えば直方体形状の筐体301を備えている。この筐体301の内部は、仕切板302によって、送風機室303と機械室304とに区画されている。
送風機室303には、ファン330及び室外熱交換器310が収納されている。室外熱交換器310は、筐体301の背面部301b及び側面部301cに沿うように、平面視略L字状に形成されている。また、背面部301b及び側面部301cにおける室外熱交換器310と対向する範囲には、吸込口305が形成されている。
図7及び図8に示すように、室外熱交換器310は、長方形状をした複数のフィン312と、冷媒が流れる冷媒流路311aを内部に有する複数の伝熱管311とを備えている。複数のフィン312は、長手方向が上下方向に沿うように、配置されている。そして、これら複数のフィン312は、所定の間隔を空けて、横方向に並設されている。また、複数の伝熱管311は、所定の間隔を空けて上下方向(フィン312の長手方向)に並設され、フィン312の並設方向に沿って各フィン312を貫通している。なお、従来の室外機300では、従来の室外熱交換器310に用いられる伝熱管311として、冷媒流路311aと垂直な断面が扁平形状(より詳しくは長丸形状)となっている扁平管を用いている。また、各フィン312の一側縁部に複数の切り欠き312aを形成し、各切り欠き312aに伝熱管311を挿入することにより、伝熱管311をフィン312に貫通させる構成としている。
室外熱交換器310に空気を供給するファン330は、筐体301の前面部301aと対向するように設けられている。この前面部301aにおけるファン330と対向する範囲には、吹出口306が形成されている。また、ファン330には、該ファン330を回転駆動させるモータ330aが接続されている。なお、モータ330aの回転数(換言するとファン330の回転数)は、機械室304に収納された制御装置350によって制御される。
モータ330aが回転駆動することにより、ファン330から室外熱交換器310への供給空気340が流れる方向は、白抜き矢印の方向となる。詳しくは、モータ330aが回転駆動することにより、背面部301b及び側面部301cに形成された吸込口305から室外熱交換器310へ空気が流入し、該空気が前面部301aに形成された吹出口306から筐体301外へ吹き出されることとなる。すなわち、従来の空気調和機の室外機300においては、室外熱交換器310は、一方向のみから空気が供給されることとなる。このため、従来の空気調和機の室外機300においては、ファン330からの供給空気340は、室外熱交換器310の伝熱管311周辺を図9のように流れることとなる。
図9は、従来の室外熱交換器の伝熱管周辺の空気流れを説明するための説明図である。この図9は、図7と同じ方向から伝熱管311の1つを示したものであり、ファン330からの供給空気340が伝熱管311の左側から供給されている状態を示している。
ファン330が回転すると、ファン330からの供給空気340は、隣接するフィン312の間に流入する。そして、フィン312間に流入した空気は、伝熱管311に到達して衝突すると、伝熱管311の上面側に沿って流れる空気と、伝熱管311の下面側に沿って流れる空気とに分かれる。この際、伝熱管311の上面側に沿って流れる空気、及び、伝熱管311の下面側に沿って流れる空気は、伝熱管311における供給空気340に対して後流側となる表面部分(図9の右側端部)に回り込めず、当該表面部分に沿って流れることができない。このため、当該後流側となる表面部分の下流側は、空気の流れが淀んだ状態となり、当該表面部分の下流側に死水域400が発生してしまう。したがって、従来の空気調和機の室外機300においては、この死水域400部分で空気と冷媒との間の熱交換を行えず、室外熱交換器310の熱交換効率が低下してしまう。
一方、第1ファン31及び第2ファン32によって両側から空気が供給される本実施の形態に係る室外機300においては、室外熱交換器10では、伝熱管11周辺における空気の流れが図10のようになる。
図10は、本発明の実施の形態に係る室外熱交換器の伝熱管周辺の空気流れを説明するための説明図である。この図10は、図3と同じ方向から伝熱管11の1つを示したものである。つまり、図10は、第1ファン31からの供給空気41が伝熱管11の左側から供給され、第2ファン32からの供給空気42が伝熱管11の右側から供給されている状態を示している。
第1ファン31が回転すると、第1ファン31からの供給空気41は、伝熱管11に到達し、図10の左側端部となる位置の表面に衝突する。この供給空気41は、第1フィン21によって平面14側へ流れることを規制されるので、平面13に沿って流れる。そして、この際、供給空気41は、冷媒流路11aを流れる冷媒と熱交換する。なお、供給空気41は、図10の左側端部となる位置の傾斜面12に衝突することとなる。このため、供給空気41は滞留することなく傾斜面12に沿って流れることができるので、供給空気41の流れが妨げられにくくなり、供給空気41が伝熱管11に衝突した際の損失を低減することができる。
平面13に沿って流れた供給空気41は、図10の右側端部となる位置から室外熱交換器10を流出する。ここで、伝熱管11における図10の右側端部となる位置は、供給空気41にとって後流側となる表面部分である。つまり、供給空気41のみが伝熱管11の周辺を流れる場合、供給空気41が伝熱管の表面に沿って流れることができず、死水域400が発生する場所である。しかしながら、本実施の形態においては、第2ファン32からの供給空気42は、伝熱管11に到達し、図10の右側端部となる位置の表面に衝突する。つまり、供給空気41が流れることができない伝熱管11における図10の右側端部となる位置の表面部分には、供給空気42が流れることとなる。したがって、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の右側端部となる位置近傍において、死水域400が発生することを従来よりも抑制できる。換言すると、伝熱管11における図10の右側端部となる位置近傍に発生する死水域400を、従来よりも小さくすることができる。
なお、上述のように、伝熱管11における図10の右側端部となる位置に設けられた第2フィン22は、伝熱管11の平面13と同一平面となるように設けられている。このため、供給空気41は、図10の右側端部となる位置から室外熱交換器10を流出する際、伝熱管11における図10の右側端部となる位置の表面部分に回り込む必要がない。また、伝熱管11における図10の右側端部となる位置の表面部分の全域に、供給空気42が衝突する。このため、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の右側端部となる位置近傍に発生する死水域400を、さらに小さくすることができる。あるいは、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の右側端部となる位置近傍に死水域400が発生することを防止できる。
一方、第2ファン32が回転すると、第2ファン32からの供給空気42は、伝熱管11に到達し、図10の右側端部となる位置の表面に衝突する。この供給空気42は、第2フィン22によって平面13側へ流れることを規制されるので、平面14に沿って流れる。そして、この際、供給空気42は、冷媒流路11aを流れる冷媒と熱交換する。つまり、本実施の形態に係る室外機110は、第1ファン31及び第2ファン32によって室外熱交換器10の両側から空気の供給を行うが、第1フィン21及び第2フィン22による空気の流れの規制により、第1ファン31からの供給空気41と第2ファン32からの供給空気42とが衝突することを防止している。なお、供給空気42は、図10の右側端部となる位置の傾斜面12に衝突することとなる。このため、供給空気42は滞留することなく傾斜面12に沿って流れることができるので、供給空気42の流れが妨げられにくくなり、供給空気42が伝熱管11に衝突した際の損失を低減することができる。
平面14に沿って流れた供給空気42は、図10の左側端部となる位置から室外熱交換器10を流出する。ここで、伝熱管11における図10の左側端部となる位置は、供給空気42にとって後流側となる表面部分である。つまり、供給空気42のみが伝熱管11の周辺を流れる場合、供給空気42が伝熱管の表面に沿って流れることができず、死水域400が発生する場所である。しかしながら、本実施の形態においては、第1ファン31からの供給空気41は、伝熱管11に到達し、図10の左側端部となる位置の表面に衝突する。つまり、供給空気42が流れることができない伝熱管11における図10の左側端部となる位置の表面部分には、供給空気41が流れることとなる。したがって、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の左側端部となる位置近傍において、死水域400が発生することを従来よりも抑制できる。換言すると、伝熱管11における図10の左側端部となる位置近傍に発生する死水域400を、従来よりも小さくすることができる。
なお、上述のように、伝熱管11における図10の左側端部となる位置に設けられた第1フィン21は、伝熱管11の平面14と同一平面となるように設けられている。このため、供給空気42は、図10の左側端部となる位置から室外熱交換器10を流出する際、伝熱管11における図10の左側端部となる位置の表面部分に回り込む必要がない。また、伝熱管11における図10の左側端部となる位置の表面部分の全域に、供給空気41が衝突する。このため、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の左側端部となる位置近傍に発生する死水域400を、さらに小さくすることができる。あるいは、本実施の形態に係る室外機110は、伝熱管11における図10の左側端部となる位置近傍に死水域400が発生することを防止できる。
以上、本実施の形態に係る空気調和機100においては、室外熱交換器10は、冷媒が流れる冷媒流路11aを内部に有し、規定の間隔を空けて並設された複数の伝熱管11を備えている。また、伝熱管11のそれぞれは、冷媒流路11aの形成方向に沿って延び、伝熱管11の表面から突出する第1フィン21と、冷媒流路11aの形成方向に沿って延び、伝熱管11の表面から第1フィン21とは反対側に突出する第2フィン22と、を備えている。また、本実施の形態に係る空気調和機100は、第1フィン21が設けられた側から、第1フィン21及び第2フィン22の一方の表面側に空気を供給する第1ファン31と、第2フィン22が設けられた側から、第1フィン21及び第2フィン22の他方の表面側に空気を供給する第2ファン32と、を備えている。
このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、第1フィン21及び第2フィン22による空気の流れの規制により、第1ファン31からの供給空気41と第2ファン32からの供給空気42とが衝突することを防止ししつつ、両側から室外熱交換器10に空気を供給することができる。このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、伝熱管11の表面近傍における死水域400が発生する箇所に、第1ファン31からの供給空気41又は第2ファン32からの供給空気42を流すことができる。このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、伝熱管11の表面近傍に発生する死水域400を従来よりも小さくできるので、室外熱交換器10の熱交換効率を従来よりも向上させることができる。
また、本実施の形態に係る空気調和機100においては、伝熱管11の表面は、第1フィン21との接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲、及び、第2フィン22との接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲が傾斜面12になっている。このため、本実施の形態に係る空気調和機100においては、第1ファン31からの供給空気41、及び、第2ファン32からの供給空気42は、滞留することなく傾斜面12に沿って流れることができる。したがって、本実施の形態に係る空気調和機100は、供給空気41及び供給空気42の流れが妨げられにくくなり、供給空気41及び供給空気42が伝熱管11に衝突した際の損失を低減することができる。
また、本実施の形態に係る空気調和機100においては、傾斜面12は、外側に凸の曲面形状となっている。このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、伝熱管11内の冷媒流路11aの流路断面積を大きく確保することができ、室外熱交換器10の熱交換効率をより向上させることができる。
また、本実施の形態に係る空気調和機100においては、伝熱管11は、冷媒流路11aと垂直な断面が扁平形状となっている扁平管である。そして、第1フィン21及び第2フィン22は、前記断面において扁平形状の長手方向の端部となる位置に設けられている。さらに、伝熱管11は表面の一部に対向する2つの平面13,14を有し、第1フィン21は平面14と同一平面となるように設けられ、第2フィン22は平面13と同一平面となるように設けられている。このため、本実施の形態に係る空気調和機100は、伝熱管11の表面近傍に発生する死水域400をさらに小さくできる。あるいは、本実施の形態に係る空気調和機100は、伝熱管11の表面近傍に死水域400が発生することを防止できる。したがって、本実施の形態に係る空気調和機100は、室外熱交換器10の熱交換効率をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係る空気調和機100においては、第1フィン21及び第2フィン22を金属製にすることができる。第1フィン21及び第2フィン22を金属で形成することにより、第1フィン21及び第2フィン22自体で熱交換できるため、室外熱交換器10の熱交換効率をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態では、伝熱管11を扁平管としたが、伝熱管11として円管を用いてもよい。第1フィン21及び第2フィン22を円管状の伝熱管11に設け、第1フィン21が設けられた側から第1ファン31で空気を供給し、第2フィン22が設けられた側から第2ファン32で空気を供給すればよい。そして、伝熱管11のそれぞれに対して、第1ファン31から供給される空気(供給空気41)を第1フィン21及び第2フィン22の一方の表面側に流し、第2ファン32から供給される空気を第1フィン21及び第2フィン22の他方の表面側を流せばよい。これにより、伝熱管11の表面近傍に発生する死水域400を従来よりも小さくでき、室外熱交換器10の熱交換効率を従来よりも向上させることができる。
また、本実施の形態では特に言及しなかったが、本実施の形態に係る室外熱交換器10に、従来の室外熱交換器310が備えていた複数のフィン312を設けてもよい。つまり、所定の間隔を空けて並設された複数のフィン312に対して、第1フィン21及び第2フィン22が設けられた伝熱管11を該フィン312の並設方向に貫通させ、本実施の形態に係る室外熱交換器10としてもよい。室外熱交換器10にフィン312を設けることにより、フィン312でも熱交換できるため、室外熱交換器10の熱交換効率をさらに向上させることができる。
また、本実施の形態に係る室外熱交換器10を、図11に示すように、平面視略L字状に形成してもよい。この場合、第1供給風路51の流出口51b、第2供給風路52の流出口52b、第1排出風路61の流入口61a、及び第2排出風路62の流入口62aを、平面視において室外熱交換器10の全域に対向するように形成すれば、上述の効果を得ることができる。また、2つ以上の室外熱交換器10を備えていてもよい。また、複数の室外熱交換器10を備える場合、各室外熱交換器10の伝熱管11を接続配管で接続し、室外熱交換器10の1つを流れた冷媒がその他の室外熱交換器10に流入する構成にしてもよい。
なお、図11は、本発明の実施の形態に係る室外機の別の一例において、筐体の上面部を取り外した状態を示す平面図である。
また、本実施の形態では、冷凍サイクル装置の1つである空気調和機100を例に、本発明について説明したが、本発明を実施できる冷凍サイクル装置が空気調和機100に限定されるものではない。貯湯装置、冷凍装置及び冷蔵庫等、空気と冷媒とを熱交換させる熱交換器を有する冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置全般に、本発明を実施することができる。
1 圧縮機、2 膨張機構、3 室内熱交換器、4 ファン、5 配管、6 制御装置、10 室外熱交換器、11 伝熱管、11a 冷媒流路、12 傾斜面、13 平面、14 平面、21 第1フィン、22 第2フィン、30 ファン、31 第1ファン、31a モータ、32 第2ファン、32a モータ、41 供給空気、42 供給空気、51 第1供給風路、51a 流入口、51b 流出口、52 第2供給風路、52a 流入口、52b 流出口、61 第1排出風路、61a 流入口、61b 流出口、62 第2排出風路、62a 流入口、62b 流出口、100 空気調和機、110 室外機、111 筐体、111a 前面部、111b 背面部、111c 側面部、112 仕切板、113 送風機室、114 機械室、115 吸込口、116 吹出口、120 室内機、300 室外機、301 筐体、301a 前面部、301b 背面部、301c 側面部、302 仕切板、303 送風機室、304 機械室、305 吸込口、306 吹出口、310 室外熱交換器、311 伝熱管、311a 冷媒流路、312 フィン、312a 切り欠き、330 ファン、330a モータ、340 供給空気、350 制御装置、400 死水域。

Claims (8)

  1. 熱交換器と、該熱交換器に空気を供給するファンとを備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記熱交換器は、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有し、規定の間隔を空けて並設された複数の伝熱管を備え、
    前記伝熱管のそれぞれは、
    前記伝熱管の前記冷媒流路の形成方向に沿って延び、前記伝熱管の表面から突出する第1フィンと、
    前記伝熱管の前記冷媒流路の形成方向に沿って延び、前記伝熱管の表面から前記第1フィンとは反対側に突出する第2フィンと、
    を備え、
    前記ファンは、
    前記第1フィンが設けられた側から、前記第1フィン及び前記第2フィンの一方の表面側に空気を供給する第1ファンと、
    前記第2フィンが設けられた側から、前記第1フィン及び前記第2フィンの他方の表面側に空気を供給する第2ファンと、
    を備えた冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1ファンから供給される空気を、前記第1フィン及び前記第2フィンの前記一方の表面側に流す第1風路と、
    前記第2ファンから供給される空気を、前記第1フィン及び前記第2フィンの前記他方の表面側に流す第2風路と、
    を備えた請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記伝熱管の表面は、
    前記第1フィンとの接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲における前記第1ファンから供給される空気が衝突する側が、傾斜面になっており、
    前記第2フィンとの接続部と該接続部から規定距離離れた位置との間の範囲における前記第2ファンから供給される空気が衝突する側が、傾斜面になっている請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記傾斜面は、外側に凸の曲面形状となっている請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1フィンの表面は、
    前記第2フィンの表面を延長した仮想平面上からずれて位置する請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記伝熱管は、前記冷媒流路と垂直な断面が扁平形状となっている扁平管あり、
    前記第1フィン及び前記第2フィンは、前記断面において前記扁平形状の長手方向の端部となる位置に設けられている請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記伝熱管は、表面の一部に対向する2つの平面を有し、
    2つの前記平面のうち、前記第1ファンから供給される空気と接触する側を第1平面とし、前記第2ファンから供給される空気と接触する側を第2平面としたとき、
    前記第1フィンは、前記第2平面と同一平面となるように設けられ、
    前記第2フィンは、前記第1平面と同一平面となるように設けられている請求項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記第1フィン及び前記第2フィンは、金属製である請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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