JP5900214B2 - オイルポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプボディおよびポンプカバーを有し、変速機の油圧係合要素を含む油圧機器への油圧を生成する油圧制御装置に作動油を供給するオイルポンプ装置に関する。
従来、この種のオイルポンプ装置として、複数のボルト(締結部材)により互いに締結されるポンプボディおよびポンプカバーを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このオイルポンプ装置のポンプカバーには、互いに隣り合うと共にそれぞれボルトが締結される2つの締結孔の間を通るように3本の油路L1,L2およびL3が形成され、当該2つの締結孔の一方とそれと隣り合う他の締結孔との間を通るように2本の油路L6bおよびL7が形成されている。上記3本の油路L1,L2およびL3は、それぞれ対応する軸方向油路M1,M2またはM3と連通し、油路L1およびM1はクラッチC−1への油圧の供給に、油路L2およびM2は潤滑圧の供給に、油路L3およびM3はクラッチC−3への油圧の供給にそれぞれ用いられる。また、油路L7は軸方向油路M7と連通し、両者は発進装置への循環入力圧の供給に用いられる。更に、油路L6bは、別途形成された穿設孔L6aと連通し、それにより軸方向油路M6と共に発進クラッチへの油圧の供給に用いられる油路L6を構成する。
特開2010−150977号公報
上記従来のオイルポンプ装置では、複数のボルトの締結力によりポンプボディとポンプカバーとを密接させることで作動油がシールされる。しかしながら、上記3本の油路L1〜L3を挟む2つのボルト周辺では、両者の間隔(ボルトピッチ)が広いことに起因して、当該2つのボルトによってポンプボディとポンプカバーとを良好に密接させ得なくなるおそれがある。そして、ポンプボディとポンプカバーとの隙間への作動油の漏出量が増加すると、オイルポンプの容積効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、ポンプボディとポンプカバーとを締結する締結部材同士の間隔を狭めつつ、オイルポンプ装置の外周部から中央部に向かう作動油通路の数を確保することを主目的とする。
本発明によるオイルポンプ装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明によるオイルポンプ装置は、
ポンプボディおよびポンプカバーを有し、変速機の油圧係合要素を含む油圧機器への油圧を生成する油圧制御装置に作動油を供給するオイルポンプ装置において、
前記ポンプボディおよび前記ポンプカバーの周方向に沿って順番に隣り合わせにして配置される第1、第2および第3締結部材を含む複数の締結部材と、
前記第1締結部材と前記第2締結部材との間を通って前記ポンプカバーの外周部から中央部に向かうように該ポンプカバーに形成された2本の作動油通路と、
前記第2締結部材と前記第3締結部材との間を通って前記ポンプカバーの外周部から中央部に向かうように該ポンプカバーに形成された2本の作動油通路と、
それぞれ前記ポンプボディおよび前記ポンプカバーの少なくとも何れか一方に形成された第1、第2および第3油路を含む迂回作動油通路とを有し、
前記第1油路は、前記第2締結部材を介して隣り合う2本の前記作動油通路の間で前記ポンプカバーの外周部から前記第2締結部材に向けて延在し、
前記第2油路は、前記第1油路と連通すると共に、前記第2締結部材および前記第1または第3締結部材よりも外周側で前記第1、第2および第3締結部材が配置される領域とは異なる第2領域まで前記周方向に延在し、
前記第3油路は、前記第2油路と連通すると共に、前記ポンプカバーの中央部に向けて延在することを特徴とする。
このオイルポンプ装置では、ポンプボディとポンプカバーとを締結する複数の締結部材に、当該ポンプボディおよびポンプカバーの周方向に沿って順番に隣り合わせにして配置される第1、第2および第3締結部材が含まれる。また、ポンプカバーには、第1締結部材と第2締結部材との間を通って外周部から中央部に向かう2本の作動油通路と、第2締結部材と第3締結部材との間を通って外周部から中央部に向かう2本の作動油通路とが形成される。これにより、第1締結部材と第2締結部材との間および第2締結部材と第3締結部材との間の少なくとも何れか一方に3本の作動油通路が配置される場合に比べて、第1締結部材と第2締結部材との間隔および第2締結部材と第3締結部材との間隔を狭めることができる。
更に、このオイルポンプ装置は、ポンプボディおよびポンプカバーの少なくとも何れか一方に形成された第1、第2および第3油路を含む迂回作動油通路を有する。迂回作動油通路を構成する第1油路は、第2締結部材を介して隣り合う2本の作動油通路の間でポンプカバーの外周部から第2締結部材に向けて延在する。また、迂回作動油通路を構成する第2油路は、第1油路と連通すると共に、第2締結部材および第1または第3締結部材よりも外周側で第1、第2および第3締結部材が配置される領域とは異なる第2領域まで周方向に延在する。そして、第3油路は、第2油路と連通すると共に、ポンプカバーの中央部に向けて延在する。このような第1、第2および第3油路により構成される迂回作動油通路をオイルポンプ装置に設けることにより、第1締結部材と第2締結部材との間および第2締結部材と第3締結部材との間を通る作動油通路の数を増やすことなく、オイルポンプ装置の外周部から中央部に向かう作動油通路をもう1本追加することができる。従って、このオイルポンプ装置では、ポンプボディとポンプカバーとを締結する締結部材同士の間隔を狭めつつ、オイルポンプ装置の外周部から中央部に向かう作動油通路の数を確保することが可能となる。
また、前記ポンプカバーは、作動油を吐出させる吐出ポートを有してもよく、前記第1、第2および第3締結部材は、前記吐出ポートよりも外周側、かつ前記ポンプカバーの中央部における一点から延出されて前記吐出ポートの一端を通る直線と、該一点から延出されて前記吐出ポートの他端を通る直線との間に配置されてもよい。これにより、第1、第2および第3締結部材の締結により吐出ポートの周辺でポンプボディとポンプカバーとを密接させ、それにより吐出ポート周辺での作動油の漏出を良好に抑制することが可能となる。
更に、前記迂回作動油通路の前記第2油路は、前記ポンプカバーの前記ポンプボディと当接する面および前記ポンプボディの前記ポンプカバーと当接する面の少なくとも何れか一方に形成された凹部により画成されてもよい。これにより、迂回作動油通路の第2油路の形成に伴ってポンプカバーの厚みが増加するのを抑制することが可能となる。
また、前記迂回作動油通路には、前記油圧制御装置から作動油の調圧に際してドレンされた作動油が供給されてもよく、前記油圧制御装置から潤滑用の作動油が供給されてもよい。すなわち、迂回作動油通路の第2油路をポンプカバーのポンプボディと当接する面およびポンプボディのポンプカバーと当接する面の少なくとも何れか一方(ポンプボディとポンプカバーとの合わせ面)に形成した場合、第2油路を流通する作動油がポンプボディとポンプカバーとの隙間から漏出して迂回作動油通路における油圧が低下するおそれが高まる。従って、油圧制御装置による作動油の調圧に際してドレンされた作動油や、潤滑用の作動油といった精度よく調圧されることが要求されない作動油を迂回作動油通路に供給することで、当該迂回作動油通路から作動油が供給される供給対象への第2油路からの作動油の漏出による悪影響を低減することが可能となる。
本発明の一実施例に係るオイルポンプ装置10を備えた動力伝達装置20の概略構成図である。 動力伝達装置20に含まれる自動変速機25の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を表す作動表である。 オイルポンプ装置10を示す拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 オイルポンプ装置10のポンプカバー14の正面図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るオイルポンプ装置10を備えた動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動式の車両1に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を左右の駆動輪(前輪)DWに伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、トランスミッションケース22や、流体伝動装置(トルクコンバータ)23、オイルポンプ装置10、自動変速機25、ギヤ機構28、差動機構(デファレンシャルギヤ)29、油圧制御装置50等を備える。
流体伝動装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸26に接続された出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c等を含むトルクコンバータとして構成される。ただし、流体伝動装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ装置10は、ハブを介して流体伝動装置23のポンプインペラ23pに連結される外歯ギヤ11aと、当該外歯ギヤ11aに噛合する部分を有する内歯ギヤ11bとを有するギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ装置10は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して油圧制御装置50へと圧送する。
油圧制御装置50は、オイルポンプ装置10からの作動油を調圧して流体伝動装置23や自動変速機25を作動させるための油圧を生成すると共に、各種軸受といった潤滑冷却対象に潤滑冷却媒体としての作動油を供給する。油圧制御装置50は、図示しない複数の油路を有するバルブボディや、バルブボディと図示しないスプールやスプリングとにより構成される複数のレギュレータバルブやリレーバルブ、バルブボディに取り付けられて当該バルブボディの油路と共に油圧回路を構成する複数のリニアソレノイドバルブおよびオンオフソレノイドバルブ等(何れも図示省略)を含む。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸26や出力軸27に加えて、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1等を含む。自動変速機25の出力軸27は、中空に形成されており、ギヤ機構28および差動機構29を介して駆動輪に連結される。
第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に接続されている。また、第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、出力軸27に接続されており、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチ(油圧式摩擦係合要素)である。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦板や相手板、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。
ブレーキB1は、油圧サーボを含むバンドブレーキあるいは多板摩擦式ブレーキとして構成されており、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキ(油圧式摩擦係合要素)である。ブレーキB2は、油圧サーボを含むバンドブレーキあるいは多板摩擦式ブレーキとして構成されており、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキである。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、油圧制御装置50による作動油の給排を受けて動作する。図2に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
図3は、オイルポンプ装置10を示す拡大図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。これらの図面に示すように、オイルポンプ装置10は、上述の外歯ギヤ11aおよび内歯ギヤ11bに加えて、両ギヤ11a,11bを収容するポンプボディ12およびポンプカバー14を有する。ポンプボディ12は、中央に自動変速機25の入力軸26等が挿通される貫通孔12aを有すると共に、当該貫通孔12aの周囲に外歯ギヤ11aおよび内歯ギヤ11bを収容する図示しないギヤ収容部12b(図4参照)を有する。また、ポンプボディ12には、図示しない複数のボルト締結孔(雌ねじ孔)が形成されており、各ボルト締結孔には、ポンプボディ12とポンプカバー14とを締結する第1〜第10ボルト151〜160(図5参照)の対応する何れかがポンプカバー14側から螺合される。
ポンプカバー14は、平板状に形成されたフランジ部140と、フランジ部140の中央部から延出されると共に自動変速機25の入力軸26等が挿通される貫通孔141aを有するボス部141(図4参照)とを含む。フランジ部140の外周部には、ポンプカバー14をトランスミッションケース(コンバータハウジング)22に複数のボルト(図示せず)によって固定するための複数の締結部142が形成されている(図3参照)。また、ポンプカバー14のフランジ部140には、外歯ギヤ11aおよび内歯ギヤ11bにより吸入される作動油を流通させる吸入油路143や、外歯ギヤ11aおよび内歯ギヤ11bからの作動油を吐出させる略円弧状の吐出ポート144a、ポンプボディ12に形成された図示しない油路を介して吐出ポート144aと連通すると共に、トランスミッションケース22に形成された図示しない油路を介して油圧制御装置50に接続される供給油路144b等が貫通孔141aの周囲に位置するように形成されている。
更に、ポンプカバー14のフランジ部140には、図5に示すように、複数(実施例では、10個)のボルト挿通孔(貫通孔)145が形成されており、各ボルト挿通孔145には、ポンプボディ12とポンプカバー14とを締結する第1〜第10ボルト151〜160の何れかが同図における裏面側から挿通される。実施例において、ポンプカバー14の貫通孔141aの周囲には、当該貫通孔141aの軸心を中心とした円周上に間隔おいて8個のボルト挿通孔145が配置され、これら8個のボルト挿通孔145のそれぞれには、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7および第8ボルト151〜158のうちの対応する何れかが挿通される。そして、第1〜第8ボルト151〜158をポンプボディ12の対応するボルト締結孔に螺合させて締め付けることで、第1〜第8ボルト151〜158の締結力によりポンプボディ12とポンプカバー14とが密接し、それにより作動油がシールされることになる
また、実施例において、第1ボルト151が挿通されるボルト挿通孔145と、第2ボルト152が挿通されるボルト挿通孔145と、第3ボルト153が挿通されるボルト挿通孔145とは、図5に示すように、吐出ポート144aよりも外周側(図5における右側)に配置されると共に、ポンプボディ12およびポンプカバー14の周方向(ポンプ回転方向)に沿って図中反時計回りにこの順番で隣り合わせして配置される。そして、これら3つのボルト挿通孔145は、貫通孔141aの軸心、すなわちポンプカバー14の中央部における一点から延出されて吐出ポート144aの一端を通る直線(図5における一点鎖線参照)と貫通孔141aの軸心から延出されて吐出ポート144aの他端を通る直線(図5における一点鎖線参照)との間(図5における2本の一点鎖線よりも右側の領域)に配置される。これにより、吐出ポート144aに沿って順番に隣り合わせにして配置される第1〜第3ボルト151〜153の締結により吐出ポート144aの周辺でポンプボディ12とポンプカバー14とを密接させ、それにより吐出ポート144a周辺での作動油の漏出を良好に抑制することが可能となる。
更に、実施例では、吸入油路143周辺におけるシール性能をより向上させるべく、吸入油路143の図5における右側に位置して第8ボルト158が挿通されるボルト挿通孔145の近傍に更に1個のボルト挿通孔145が追加されており、当該ボルト挿通孔145には、第9ボルト159が挿通される。また、供給油路144b周辺におけるシール性能をより向上させるべく、供給油路144bの近傍に位置して第1ボルト151が挿通されるボルト挿通孔145の近傍にも更に1個のボルト挿通孔145が追加されており、当該ボルト挿通孔145には、第10ボルト160が挿通される。
そして、ポンプカバー14には、オイルポンプ装置10に近接して配置される自動変速機25のクラッチC1,C3およびC4や流体伝動装置23に対して油圧制御装置50からの油圧を供給するために、フランジ部140の外周部から中央部すなわち貫通孔141aに向かう複数の作動油通路L11,L12,L21,L22,L30およびL40が形成されている。また、ポンプカバー14の貫通孔141aの周囲には、当該貫通孔141aの軸方向(オイルポンプ装置10および自動変速機25の軸方向)に延在すると共にそれぞれ対応するクラッチの油室等(油圧供給対象)と連通する複数の軸方向油路M11,M12,M21,M22,M30およびM40が形成されている。
図5に示すように、作動油通路L11およびL12は、第1ボルト151が挿通されるボルト挿通孔145と、第2ボルト152が挿通されるボルト挿通孔145との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かうように形成される。実施例において、作動油通路L11およびL12は、ドリル等によりポンプカバー14の外周部から貫通孔141aに向かう2本の孔をフランジ部140に穿設すると共に当該2本の孔の外側端部(図5における右端部)を閉栓することにより形成され、互いに平行に延在する。
作動油通路L11の内側端部は、軸方向油路M11と連通し、作動油通路L11の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。また、作動油通路L12の内側端部は、軸方向油路M12と連通し、作動油通路L12の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。実施例において、作動油通路L11と軸方向油路M11とは、例えばクラッチC3への油圧の供給に用いられ、作動油通路L11の外側端部は、クラッチC3に対応した油圧制御装置50のリニアソレノイドバルブの出力ポートと連通する。また、実施例において、作動油通路L12と軸方向油路M12とは、クラッチC1への油圧の供給に用いられ、作動油通路L12の外側端部は、クラッチC1に対応した油圧制御装置50のリニアソレノイドバルブの出力ポートと連通する。
作動油通路L21およびL22は、第2ボルト152が挿通されるボルト挿通孔145と、第3ボルト153が挿通されるボルト挿通孔145との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かうように形成される。実施例において、作動油通路L21およびL22は、ドリル等によりポンプカバー14の外周部から貫通孔141aに向かう2本の孔をフランジ部140に穿設すると共に当該2本の孔の外側端部(図5における右端部)を閉栓することにより形成され、互いに平行に延在する。
作動油通路L21の内側端部は、軸方向油路M21と連通し、作動油通路L21の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。また、作動油通路L22の内側端部は、軸方向油路M22と連通し、作動油通路L22の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。実施例において、作動油通路L21と軸方向油路M21とは、流体伝動装置23の流体伝動室への循環圧の供給に用いられ、作動油通路L21の外側端部は、油圧制御装置50の対応する調圧バルブの出力ポートと連通する。また、実施例において、作動油通路L22と軸方向油路M22とは、ロックアップクラッチ23cへの油圧(例えばロックアップ解放圧)の供給に用いられ、作動油通路L22の外側端部は、油圧制御装置50の対応するバルブの出力ポートと連通する。
作動油通路L30は、第8ボルト158が挿通されるボルト挿通孔145および第9ボルト159が挿通されるボルト挿通孔145と、第1ボルト151が挿通されるボルト挿通孔145および第10ボルト160が挿通されるボルト挿通孔145との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かうように形成される。実施例において、作動油通路L30は、ドリル等によりポンプカバー14の外周部から貫通孔141aに向かう1本の孔をフランジ部140に穿設すると共に当該孔の外側端部(図5における右端部)を閉栓することにより形成される。そして、作動油通路L30の内側端部は、軸方向油路M30と連通し、作動油通路L30の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。実施例において、作動油通路L30は、クラッチC4への油圧の供給に用いられ、作動油通路L30の外側端部は、クラッチC4に対応した油圧制御装置50のリニアソレノイドバルブの出力ポートと連通する。
作動油通路L40は、それぞれドリル等によりポンプカバー14の外周部から内側に向けてフランジ部140に穿設された2本の油路L41およびL42を交差(連通)させると共に、2本の油路L41およびL42の外側端部を閉栓することにより構成される。図示するように、油路L41の内側端部は、油路L42と交差(連通)し、油路L42の内側端部は、軸方向油路M40と連通する。そして、作動油通路L40を構成する油路L41の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。実施例において、作動油通路L40は、ロックアップクラッチ23cへの油圧(例えばロックアップ係合圧)の供給に用いられ、油路L41の外側端部は、油圧制御装置50の対応するバルブの出力ポートと連通する。このように2本の油路L41,42を交差させれば、油圧の供給側(図5における右側)から離間して配置される軸方向油路M40への油圧の供給を可能とする作動油通路L40を容易に形成することが可能となる。
更に、実施例のオイルポンプ装置10は、上述のような作動油通路L11〜L40に加えて、それぞれポンプボディ12およびポンプカバー14の少なくとも何れか一方に形成された第1、第2および第3油路L51,L52,L53を含む迂回作動油通路L50を有している。
迂回作動油通路L50の第1油路L51は、図5に示すように、第1ボルト151および第3ボルト153との間に位置する第2ボルト152を介して隣り合う2本の作動油通路L12およびL21の間でポンプカバー14の外周部から第2ボルト152に向けて延在する。実施例において、第1油路L51は、第2ボルト152を介して隣り合う2本の作動油通路L12およびL21の間に位置するように、ドリル等によりポンプカバー14の外周部から第2ボルト152よりも外周側の位置まで1本の孔をフランジ部140に穿設すると共に当該1本の孔の外側端部(図5における右端部)を閉栓することにより形成される。第1油路L53の外側端部(閉栓部分よりも内側)には、ポンプカバー14に形成された軸方向油路を介して油圧制御装置50からの油圧が供給される。
迂回作動油通路L50の第2油路L52は、第1油路L51と連通すると共に、第2ボルト152および実施例では第3ボルト153よりも外周側でフランジ部140の第1〜第3ボルト151〜153が配置される領域とは異なる第2領域(図5における2本の一点鎖線よりも左側の領域)まで周方向に延在する。実施例において、第2油路L52は、図4に示すように、ポンプカバー14のフランジ部140のポンプボディ12と当接する当接面140sに形成された凹部(溝)140rと、ポンプボディ12のポンプカバー14(フランジ部140)と当接する当接面12sに形成された凹部(溝)12rとにより構成される。
ポンプカバー14の凹部140rは、第2ボルト152が挿通されるボルト挿通孔145の外周側(側方)の位置から、第3〜第5ボルト153〜155よりも外周側に位置すると共に、図5において貫通孔141aの軸心、すなわちポンプカバー14の中央部における一点から延出された2本の一点鎖線により規定される領域のうちの第1〜第3ボルト151〜153が配置される領域とは異なる第2領域まで延在するように略円弧状に形成される。また、ポンプボディ12の凹部12rは、ポンプボディ12とポンプカバー14とが締結された際に凹部140rと対向するように形成される。このように、第2油路L52をポンプカバー14に形成された凹部140rとポンプボディ12に形成された凹部12rとにより構成すれば、ポンプカバー14のフランジ部140の厚みが2本の作動油通路を厚み方向に立体交差させ得ない程度のものであっても、第2油路L52の油路断面積を充分に確保することが可能となる。
迂回作動油通路L50の第3油路L53は、第2油路L52と連通すると共に、ポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向けて延在する。実施例において、第3油路L53は、フランジ部140の第1〜第3ボルト151〜153が配置される領域とは異なる第2領域(図5における2本の一点鎖線よりも左側の領域)に対して、ドリル等によりポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かう1本の孔を第2油路L52(凹部140r)と連通するように穿設すると共に当該1本の孔の外側端部(図5における左端部)を閉栓することにより形成される。そして、第3油路L53の内側端部は、軸方向油路M50と連通する。
実施例において、迂回作動油通路L50は、軸方向油路M50と連通する複数の油路を介して各種軸受やクラッチ、ブレーキといった潤滑冷却対象(供給対象)に潤滑冷却媒体としての作動油を供給するのに用いられる。すなわち、迂回作動油通路L50の第1油路L51には、油圧制御装置50から、作動油の調圧に際してドレンされる作動油、例えばライン圧の調圧に際してドレンされた作動油を調圧してセカンダリ圧を得る際にドレンされる作動油が供給される。
上述のようなオイルポンプ装置10を含む動力伝達装置20では、エンジンの運転に伴って流体伝動装置23のポンプインペラ24が回転すると、ポンプインペラ23pに連結された外歯ギヤ11aが回転する。これにより、外歯ギヤ11aと噛合する内歯ギヤ11bも回転することになり、オイルポンプ装置10は、当該外歯ギヤ11aおよび内歯ギヤ11bの回転により図示しないストレーナやポンプカバー14に形成された吸入油路143等を介して図示しないオイルパン(作動油貯留部)に貯留された作動油を吸引すると共に、昇圧した作動油を吐出ポート144aから吐出し、ポンプカバー14に形成された供給油路144bを介して油圧制御装置50に供給する。
一方、油圧制御装置50は、オイルポンプ装置10からの作動油を調圧してライン圧を生成すると共に、ライン圧を更に調圧してクラッチC1〜C4およびブレーキB1,B2への油圧や、流体伝動装置23への循環圧、ロックアップクラッチ23cへの油圧を生成する。更に、油圧制御装置50により生成されたクラッチC1,C3あるいはC4への油圧は、オイルポンプ装置10の作動油通路L11,L12あるいはL30を介して当該クラッチC1,C3あるいはC4の油室へと供給される。また、流体伝動装置23への循環圧やロックアップクラッチ23cへの油圧(係合圧および解放圧)は、オイルポンプ装置10の作動油通路L21,L22あるいはL30を介して流体伝動室やロックアップクラッチ23cに供給される。更に、各種軸受やクラッチ、ブレーキといった潤滑冷却対象には、オイルポンプ装置10の迂回作動油通路L50を介して油圧制御装置50による作動油の調圧に際してドレンされた作動油が潤滑冷却媒体として供給されることになる。
そして、上記実施例において、オイルポンプ装置10のポンプカバー14には、第1ボルト151と第2ボルト152との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かう2本の作動油通路L11,L12と、第2ボルト152と第3ボルト153との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かう2本の作動油通路L21,L22とが形成される。これにより、第1ボルト151と第2ボルト152との間および第2ボルト152と第3ボルト153との間の何れか一方に3本の作動油通路が配置される場合に比べて、第1ボルト151と第2ボルト152との間隔および第2ボルト152と第3ボルト153との間隔を狭めてシール性能を向上させることができる。
また、オイルポンプ装置10の迂回作動油通路L50は、ポンプボディ12およびポンプカバー14の少なくとも何れか一方に形成された第1〜第3油路L51〜L53を含む。迂回作動油通路L50を構成する第1油路L51は、第2ボルト152を介して隣り合う2本の作動油通路L12,L21の間でポンプカバー14の外周部から第2ボルト152よりも外周側の位置まで延在する。更に、迂回作動油通路L50を構成する第2油路L52は、第1油路L51と連通すると共に、第2ボルト152および第3ボルト153よりも外周側で第1〜第3ボルト153が配置される領域とは異なる第2領域まで周方向に延在する。そして、第3油路L53は、第2油路L52と連通すると共に、ポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向けて延在する。これにより、上述の動力伝達装置20では、第1ボルト151と第2ボルト152との間および第2ボルト152と第3ボルト153との間を通る作動油通路の数を増やすことなく、ポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かう作動油通路をもう1本追加することができる。
更に、上記実施例において、第1〜第3ボルト151〜153は、吐出ポート144aよりも外周側、かつ貫通孔141aの軸心(中央部における一点)から延出されて吐出ポート144aの一端を通る直線と、当該貫通孔141aの中心(中央部における一点)から延出されて吐出ポート144aの他端を通る直線との間に配置される。これにより、第1〜第3ボルト153の締結により吐出ポート144aの周辺でポンプボディ12とポンプカバー14とを密接させ、それにより吐出ポート144a周辺での作動油の漏出を良好に抑制することが可能となる。
また、迂回作動油通路L50の第1および第3油路L53は、ポンプカバー14に形成される一方、迂回作動油通路の第2油路L52は、ポンプカバー14のポンプボディ12と当接する当接面140sに形成された凹部140rおよびポンプボディ12のポンプカバー14と当接する当接面12sに形成された凹部12rにより画成される。これにより、第1〜第3ボルト151〜153と干渉しないように第1〜第3油路L51〜L53を形成すると共に、第2油路L52の油路断面積を充分に確保しつつポンプカバー14(フランジ部140)の厚みの増加を抑制することができる。従って、上記実施例では、迂回作動油通路L50の第2油路L52の形成に伴ってポンプカバー14の厚み、ひいてはオイルポンプ装置10の軸長が増加するのを抑制することが可能となる。
更に、上記実施例において、迂回作動油通路L50には、油圧制御装置50による作動油の調圧に際してドレンされた潤滑冷却用の作動油が供給される。すなわち、迂回作動油通路L50の第2油路L52をポンプカバー14のポンプボディ12と当接する当接面140sおよびポンプボディ12のポンプカバー14と当接する当接面12sの少なくとも何れか一方(ポンプボディ12とポンプカバー14との合わせ面)に形成した場合、第2油路L52を流通する作動油がポンプボディ12とポンプカバー14との隙間から漏出して迂回作動油通路L50における油圧が低下するおそれが高まる。従って、油圧制御装置50による作動油の調圧に際してドレンされた作動油、すなわち精度よく調圧されることが要求されない潤滑用の作動油を迂回作動油通路L50に供給することで、当該迂回作動油通路L50から作動油が供給される各種軸受やクラッチ、ブレーキ等への第2油路L52からの作動油の漏出による悪影響を低減することが可能となる。
以上説明したように、実施例の動力伝達装置20では、第1ボルト151と第2ボルト152との間隔および第2ボルト152と第3ボルト153との間隔を狭めてシール性能を向上させると共に、第1ボルト151と第2ボルト152との間および第2ボルト152と第3ボルト153との間を通る作動油通路の数を増やすことなく、ポンプカバー14の外周部から貫通孔141a(中央部)に向かう作動油通路をもう1本追加することができる。従って、オイルポンプ装置10では、ポンプボディ12とポンプカバー14との隙間への作動油の漏出を良好に抑制することができるので、オイルポンプ装置10を大型化することなく容積効率を向上させることが可能となる。なお、上記実施例において、フランジ部140の厚みに余裕があれば、ポンプカバー14の凹部140rの深さを増やしてポンプボディ12の凹部12rを省略してもよく、フランジ部140の厚みの余裕が少なければ、ポンプカバー14の凹部140rを省略してポンプボディ12にのみ凹部12rを形成してもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例では、ポンプボディ12およびポンプカバー14を有し、自動変速機25のクラッチC1〜C4や流体伝動装置23等を含む油圧機器への油圧を生成する油圧制御装置50に作動油を供給するオイルポンプ装置10が「オイルポンプ装置」に相当し、ポンプボディ12およびポンプカバー14の周方向に沿って順番に隣り合わせにして配置される第1、第2および第3ボルト151,152および153が「第1、第2および第3締結部材」に相当し、第1ボルト151と第2ボルト152との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141aに向かうようにフランジ部140に形成された2本の作動油通路L11,L12と、第2ボルト152と第3ボルト153との間を通ってポンプカバー14の外周部から貫通孔141aに向かうようにフランジ部140に形成された2本の作動油通路L21,L22とが「作動油通路」に相当し、それぞれポンプボディ12およびポンプカバー14の少なくとも何れか一方に形成された第1〜第3油路L51〜L53を含む迂回作動油通路L50が「迂回作動油通路」に相当し、第2ボルト152を介して隣り合う2本の作動油通路L12,L21の間でポンプカバー14の外周部から第2ボルト152に向けて第1油路L51が「第1油路」に相当し、第1油路L51と連通すると共に、第2ボルト152および第1または第3ボルト153よりも外周側で第1〜第3ボルト151〜153が配置される領域とは異なる第2領域まで周方向に延在する第2油路L52が「第2油路」に相当し、第2油路L52と連通すると共に、ポンプカバー14の貫通孔141aに向けて延在する第3油路L53が「第3油路」に相当する。
ただし、実施例等の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施例等が課題を解決するための手段の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例等はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、オイルポンプ装置の製造産業において利用可能である。
1 車両、10 オイルポンプ装置、11a 外歯ギヤ、11b 内歯ギヤ、12 ポンプボディ、12a,141a 貫通孔、12b ギヤ収容部、12r,140r 凹部、12s,140s 当接面、14 ポンプカバー、20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 流体伝動装置、23c ロックアップクラッチ、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、25 自動変速機、26 入力軸、27 出力軸、28 ギヤ機構、29 差動機構、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、50 油圧制御装置、140 フランジ部、141 ボス部、142 締結部、143 吸入油路、144a 吐出ポート、144b 供給油路、145 ボルト挿通孔、151 第1ボルト,152 第2ボルト、153 第3ボルト、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、DW 駆動輪、F1 ワンウェイクラッチ、L11、L12,L21,L22,L30,L40 作動油通路、L41,L42 油路、L50 迂回作動油通路、L51 第1油路、L52 第2油路、L53 第3油路、M11,M12,M21,M22,M30,M40,M50 軸方向油路。

Claims (5)

  1. ポンプボディおよびポンプカバーを有し、変速機の油圧係合要素を含む油圧機器への油圧を生成する油圧制御装置に作動油を供給するオイルポンプ装置において、
    前記ポンプボディおよび前記ポンプカバーの周方向に沿って順番に隣り合わせにして配置される第1、第2および第3締結部材を含む複数の締結部材と、
    前記第1締結部材と前記第2締結部材との間を通って前記ポンプカバーの外周部から中央部に向かうように該ポンプカバーに形成された2本の作動油通路と、
    前記第2締結部材と前記第3締結部材との間を通って前記ポンプカバーの外周部から中央部に向かうように該ポンプカバーに形成された2本の作動油通路と、
    それぞれ前記ポンプボディおよび前記ポンプカバーの少なくとも何れか一方に形成された第1、第2および第3油路を含む迂回作動油通路とを有し、
    前記第1油路は、前記第2締結部材を介して隣り合う2本の前記作動油通路の間で前記ポンプカバーの外周部から前記第2締結部材に向けて延在し、
    前記第2油路は、前記第1油路と連通すると共に、前記第2締結部材および前記第1または第3締結部材よりも外周側で前記第1、第2および第3締結部材が配置される領域とは異なる第2領域まで前記周方向に延在し、
    前記第3油路は、前記第2油路と連通すると共に、前記ポンプカバーの中央部に向けて延在することを特徴とするオイルポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のオイルポンプ装置において、
    前記ポンプカバーは、作動油を吐出させる吐出ポートを有し、
    前記第1、第2および第3締結部材は、前記吐出ポートよりも外周側、かつ前記ポンプカバーの中央部における一点から延出されて前記吐出ポートの一端を通る直線と、該一点から延出されて前記吐出ポートの他端を通る直線との間に配置されることを特徴とするオイルポンプ装置。
  3. 請求項1または2に記載のオイルポンプ装置において、
    前記迂回作動油通路の前記第2油路は、前記ポンプカバーの前記ポンプボディと当接する面および前記ポンプボディの前記ポンプカバーと当接する面の少なくとも何れか一方に形成された凹部により画成されることを特徴とするオイルポンプ装置。
  4. 請求項3に記載のオイルポンプ装置において、
    前記迂回作動油通路には、前記油圧制御装置から作動油の調圧に際してドレンされた作動油が供給されることを特徴とするオイルポンプ装置。
  5. 請求項3または4に記載のオイルポンプ装置において、
    前記迂回作動油通路には、前記油圧制御装置から潤滑用の作動油が供給されることを特徴とするオイルポンプ装置。
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