JP5900087B2 - 色変換装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、色変換装置、画像形成装置、プログラムに関する。
特許文献1には、濃度の異なる複数の記録材を用いて画像情報の多階調記録を行なう画像記録装置において、記録後の色相・彩度が入力明度情報に対応して線形特性となるようにあらかじめ設定した変換テーブルを用いて、入力明度情報を記録材の個々の出力値に対応する複数の濃度データに変換するデータ変換手段と、データ変換手段から出力する濃度データの各々に応じて記録材の使用量を画素単位で可変にする複数の記録手段とを具備する画像記録装置が記載されている。
特許文献2には、墨量/特色量決定部では、入力されたL色信号から墨量Kと特色量Oを決定し、YMC決定部と画像記録信号出力部に転送するとともに、YMC決定部は、入力されたL色信号と墨量/特色量決定部から入力されたKO色信号から、墨量がK色信号および特色量がO色信号の条件で入力されるL色信号に測色的に一致する画像出力装置のYMC色信号を決定して画像記録信号出力部に転送し、画像記録信号出力部は、墨量/特色量決定部から入力されるKO色信号とYMC決定部から入力されるYMC色信号を出力するカラー画像処理方法が記載されている。
特開平1−128836号公報 特開2004−194042号公報
ここで基本色の他に基本色とは異なる他色を使用して画像を形成する場合、基本色を要素とする入力画像信号を基本色および他色を要素となる出力画像信号に変換する必要がある。このとき形成される画像にトーンジャンプがより生じにくくなるように変換を行なうことが望ましい。
請求項1に記載の発明は、基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定部と、前記画像形成手段で使用するために、前記他色値決定部により決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定部と、を備え、前記他色値決定部および前記基本色値決定部を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを特徴とする色変換装置である。
請求項2に記載の発明は、第2の他色制限率は、基本色の総入力値が前記他色単色の最大入力値以下の範囲については、制限を行なわないものとして設定されることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置である。
請求項3に記載の発明は、第2の他色制限率は、基本色の総入力値が総量制限値以上の範囲については、0%として設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の色変換装置である。
請求項4に記載の発明は、基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定部と、前記画像形成手段で使用するために、前記他色値決定部により決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定部と、を備え、前記他色値決定部および前記基本色値決定部を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記他色は、基本色に対し濃度が低い淡色であり、前記第2の他色制限率は、基本色の総入力値が当該他色単色の最大入力値を超える範囲について制限を行なうものとして設定されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、コンピュータに、基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定機能と、前記画像形成手段で使用するために、決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定機能と、を備え、前記他色値決定機能および前記基本色値決定機能を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを実現させるプログラムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成手段で形成される画像に、トーンジャンプがより生じにくくすることができる色変換装置を提供できる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、総入力値が低い範囲では、第1のUCR率に影響をより及ぼさないように、第2の他色制限率を設定することができる。
請求項3の発明によれば、総量制限値に合わせて第2の他色制限率を設定することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、形成される画像に、トーンジャンプがより生じにくい画像形成装置が提供できる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、濃度が低い画像において粒状性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成手段で形成される画像に、トーンジャンプがより生じにくくすることができる機能をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 画像形成装置の主制御部における画像処理手段としての信号処理系を示すブロック図である。 色変換処理部の機能構成例について説明した図である。 許容する色差と最大他色値の関係を説明した図である。 (a)〜(b)は、第1のUCR率と他色の値との関係を説明した図である。 図5(a)に示す第1のUCR率を使用して、他色および基本色の値を決定した場合を説明した図である。 第2のUCR率について説明した図である。 図7のように設定される第2のUCR率を使用して、他色および基本色の値を決定した場合を説明した図である。 色変換処理部の動作について説明したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置全体の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。
画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11LM、11LC、11Y、11M、11C、11K(以下、「画像形成ユニット11」)と、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着部(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却部の一例としての冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<画像形成ユニットの説明>
各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナー(色材)により現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17LM、17LC、17Y、17M、17C、17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いてほぼ同様に構成され、それぞれがLM(ライトマゼンタ)色、LC(ライトシアン)色、Y(イエロー)色、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのLM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも濃度が相対的に低いマゼンタ色であり、LC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも濃度が相対的に低いシアン色である。
本実施の形態では、C色、M色、Y色、K色は、通常使用される色である基本色であり、LC色、LM色は、基本色とは異なる他色として位置付けられる。またLC色、LM色は、基本色であるC色、M色に対し濃度が低い淡色であるということもできる。
<画像形成装置における用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A、40Bと、この用紙収容容器40A、40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A、41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部から用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりLM色、LC色、Y色、M色、C色、K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A、41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A、41Bにより繰り出される。繰出しロール41A、41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<信号処理系の説明>
図2は、画像形成装置1の主制御部50における画像処理手段としての信号処理系を示すブロック図である。
なお図2では、主制御部50における信号処理系のみならず、画像形成装置1の外部装置であるPC(Personal Computer)および信号処理系により処理された画像信号に基づき、画像の形成を行なう画像形成部10についても併せて図示している。なお、この例では、画像形成装置1をプリンタとして構成する例を示している。以下、図2を参照しつつ画像信号の処理の流れについて説明を行なう。
主制御部50は、印刷データを受け取りページ記述言語(PDL:Page Description Language)に変換するPDL生成部51と、PDL生成部51により生成されたPDLからラスタイメージを作成するラスタライズ(rasterize)部52と、CMYKデータをCMYKLCLMデータに変換する色変換処理部53と、色変換処理部53により変換されたラスタイメージの調整を行なうラスタイメージ調整部54と、スクリーン処理を行なうスクリーン処理部55とを備える。
本実施の形態では、まずPDL生成部51がPCから印刷データを受け取る。この画像データは、PCを使用するユーザが、画像形成装置1により印刷したい画像データである。画像データを受け取ったPDL生成部51は、これをPDLで記述されたコードデータに変換して出力する。
ラスタライズ部52は、PDL生成部51から出力されてくるPDLで記述されたコードデータを各画素毎のラスタデータに変換し、ラスタイメージとする。そして、ラスタライズ部52は、変換後のラスタデータをC色、M色、Y色、K色の色信号であるC”M”Y”K”データとして出力する。このとき、ラスタライズ部52は、1ページ毎にCMYKデータを出力することになる。なおラスタライズ部52は、RIP(Raster Image Processor)を用いて構成することができる。
色変換処理部53は、詳しくは後述するが色変換装置として機能する。そして色変換処理部53では、ラスタライズ部52から入力されるC”M”Y”K”データを画像形成部10依存の色空間におけるC’M’Y’K’データに変換した後、画像形成部10の再現色(C色、M色、Y色、K色、LC色、LM色)の色信号であるCMYKLCLMデータに変換して出力する。このCMYKLCLMデータは、色毎に分離されたC色データ、M色データ、Y色データ、K色データ、LC色データ、LM色データから構成される。
ラスタイメージ調整部54は、色変換処理部53から入力されるCMYKLCLMデータに対し、γ変換、精細度処理、中間調処理等を施すことで、より良好な画質を画像形成部10で得られるように各種の調整を行なう。
スクリーン処理部55は、主走査方向および副走査方向に予め定められた閾値配列を有するスクリーンにより、画像情報にスクリーン処理を行なう。本実施の形態では、スクリーンとして例えば、AM(Amplitude Modulation)スクリーンを使用する。これにより画像形成部10において、二値の画像データで擬似的に中間階調を表現することができる。
<色変換処理部53の説明>
次に本実施の形態の色変換装置の一例である色変換処理部53についてさらに詳しく説明する。
図3は、色変換処理部53の機能構成例について説明した図である。
色変換処理部53は、第1色空間変換部531と、第2色空間変換部532と、他色値決定部533と、基本色値決定部534とを備える。
第1色空間変換部531は、ラスタライズ部52から出力されるC”M”Y”K”データを、画像形成部10依存の色空間におけるC’M’Y’Kデータに変換する。ここでは例えば、多次元テーブルであるLUT(Look Up Table)により変換が行なわれる。この場合LUTは、4入力4出力のLUTとなる。
第2色空間変換部532は、第1色空間変換部531で変換されたC’M’Y’KデータをLab色空間における色データであるLデータにさらに変換する。
他色値決定部533は、第2色空間変換部532により変換されたLデータから、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定めた色差の範囲で決定する。そして基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率(第1のUCR率)と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率(第2のUCR率)と、に基づき他色の値を決定する。
つまり本実施の形態では、他色であるLC色、LM色について使用可能な最大値を求め、その最大値に第1のUCR率や第2のUCR率を乗じてLC色、LM色の値を求める。
最大他色値は、出力画像信号の各要素の合計値(この場合、CMYKLCLM各色の値の合計値)である総量制限値(色材総量)以下の範囲で求める必要がある。なお、LC色を用いなくてもC色により色再現されることから、LC色について最小他色値は0である。同様にしてLM色を用いなくてもM色により色再現されることから、LM色について最小他色値は0である。
また本実施の形態では、最大他色値を求める際に、Lの色信号との色差を最小とするのではなく、予め定めた色差を許容し、その許容されている色差の範囲で最大他色値を求める。予め定めた色差を許容することにより、色差を最小とする場合と比べて他色の値の範囲が広がり、従って最大他色値が大きくなる。なお、許容する色差を大きくすればするほど再現される色がもとの色から離れることになるため、最大他色値と再現される色との兼ね合いで設定すればよい。
第1のUCR率は、例えばLの色信号に対する関数により設定してもよく、また明度や彩度などに応じた関数としてもよい。ただし詳しくは後述するが、本実施の形態では、他色であるLC色の第1の他色制限率は、基本色であるC’色の値に対し設定する。また他色であるLM色の第1の他色制限率は、基本色であるM’色の値に対し設定する。
第2のUCR率は、詳しくは後述するが、基本色の総入力値に対して設定される。ここでは総入力値は、C’+M’+Y’+Kで表わされるC’M’Y’Kの各値の合計値である。
基本色値決定部534は、他色値決定部533により決定された他色の値を基に基本色の値を決定する。本実施の形態では、他色値決定部533で求めた他色であるLC色およびLM色の値とLの値を用いて、基本色であるC色、M色、Y色、K色の値を求める。求める方法としては周知の方法を用いればよく、例えば画像形成部10の入出力特性をモデル化し、そのモデルを用いて算出すればよい。例えば画像形成部10に(C、M、Y、K、LC、LM)を与えた場合に出力される色の測色値が(L、a、b)である場合、画像形成部10の入出力特性を関数fとすれば、これらの関係は、下記(1)式で表わされる。
(L、a、b)=f(C、M、Y、K、LC、LM) …(1)
基本色値決定部534では、この関数の逆関数である下記(2)式を用い、LC色、LM色およびK色から、C色、M色およびY色の値を求める。
(C、M、Y)=f−1(L、a、b、K、LC、LM) …(2)
ここにおいて、関数fは、C、M、Y、K、LC、LMが与えられた場合に、L、a、bを一意的に求めることができる関数であり、例えば、ニューラルネットワークを用いて得られるものである。この関数fは、画像形成装置1を用いることで予め色票を複数形成し、各色票のL値、a値、b値を測定した測定結果に基づいて導出することができる。この色票は、C、M、Y、K、LC、LMの各色の全ての組み合わせを、例えば画像面積率25%きざみ(0%、25%、50%、75%、100%)で濃度を変化させて作成した画像である。なお、関数fは(1)式の関係を表現でき、逆関数である(2)式が求められるものであれば、どのようなものでもよいのは明らかである。
以下、最大他色値を求める方法および第1のUCR率を設定する方法についてさらに詳しく説明を行なう。
<最大他色値を求める方法の説明>
他色値決定部533では、画像形成部10に対して決められている各色の値の合計(色材総量TAC(Total Area Coverage)=C+M+Y+K+LC+LM)以下であることを条件とし、与えられたK色の値を固定して、(2)式をLC色およびLM色を独立(他方の値を零と設定する)に変化させながら解く。その際に、設定した色差を許容する。この設定されている色差の範囲内において、CMYの解が存在するLC色およびLM色の最大値(最大他色値:maxLC、maxLM)を決定する。なお、CMYの解が存在するLC色およびLM色の最小値(最小他色値:minLC、minLM)は0である。
図4は、許容する色差と最大他色値の関係を説明した図である。
図4においてはC色についての一例を示しており、C’色の値と最大他色値maxLCとの関係を示している。また、dE1、dE2、dE3、dE4はそれぞれ設定した色差を示しており、dE1<dE2<dE3<dE4である。設定する色差がdE1では最大他色値maxLCは他の色差の場合に比べて小さいが、許容する色差を大きくするに従って最大他色値maxLCは大きくなり、dE3、dE4の場合には最大他色値maxLCは100%まで達している。このように、許容する色差を大きくすることによって最大他色値maxLCが増加するため、許容する色差が小さい場合に比べて粒状性が向上する。また、許容する色差が小さい場合に比べて最大他色値の変化に凹凸が減少し、階調性が向上する。しかしながら、色差を大きくすると再現される色の誤差も大きくなることから、両者を勘案して色差を設定すればよい。
<第1のUCR率を設定する方法の説明>
他色値決定部533は、さらに、C’およびM’の値に対応する第1のUCR率(αC、αM)を、それぞれ下記(3)式で示す関数g、gにより決定する。
αC=g(C’)、αM=g(M’) …(3)
そして、LC’とLM’の値を、下記(4)式で決定する。
LC’=maxLC・αC、LM’=maxLM・αM …(4)
なお詳しくは、後述するが、このLC’値およびLM’値は最終的なLC値およびLM値ではない。
図5(a)〜(b)は、第1のUCR率と他色の値との関係を説明した図である。
図中、破線は最大他色値を、細線は得られた他色の値を、太線は第1のUCR率をそれぞれ示している。最大他色値及び他色の値とも0%以上100%以下の値をとるものとし、第1のUCR率についても0%以上100%以下の値をとるものとして、縦軸を共通に用いている。横軸は基本色の値を示している。ここでは、基本色のC’色の値に対する、maxLCの値、LC色の値(上記LC’の値)、および第1のUCR率αCの値の関係の一例を示している。
図5(a)に示す例では、C’色の値が最大値の場合に第1のUCR率を100%とし、LC色の値が最大他色値maxLCとなるように、第1のUCR率を求める関数gを設定している。また図中、領域A及び領域BではUCR率を抑える設定としている。領域Aでは、最大他色値maxLCを求める際に、設定されている色差を許容していることから、第1のUCR率を抑えてLC色の値も抑えることにより、LC色の値を最大他色値maxLCとする場合に比べて再現される色の誤差を減らしている。また、領域Bでは、最大他色値maxLCが増加から一定値に変わるので、その変化を、LC色の値として最大他色値maxLCを用いる場合に比べて少なくしている。これによって、LC色の値を抑えた分だけC色が徐々に使用されることになり、色の急激な変化を抑えている。この図5(a)に示す例では、より淡色であるLC色が多く使用されることから、粒状性や階調性などの画質を重視する場合の第1のUCR率の設定例と言える。
図5(b)に示す例では、C’色の値が最大値の場合に第1のUCR率を0%とし、他色LCの値が最小(この例では0%)となるように、第1のUCR率を求める関数gを設定している。この例においても、領域A及び領域Bでは第1のUCR率を抑えている。領域Aについては図5(a)で説明した通りである。領域Bでは、第1のUCR率をC’色の値の増加に伴って単調に減少させている。これによって、他色であるLC色の値が基本色であるC’の値の増加に伴って減少し、その分だけC色が使用されることになる。例えばC’色の値が100%の場合、図5(a)に示した例ではLC色の値が100%、C色の値も100%となり、C色、LC色の総値が200%となるのに対して、図5(b)に示した例ではLC色の値が0%、C色の値が100%となり、C色、LC色の総値が100%となる。このように、図5(b)に示した例では、使用する色材の総値が図5(a)に示した例に比べて減少することから、コスト(色材消費値)を重視する場合の第1のUCR率の設定例と言える。
第1のUCR率は、図5(a)〜(b)に示した例に限らずに設定してもよいことは言うまでもない。第1のUCR率を設定する関数を調整すれば、それによって他色の値が制御され、画質やコストなどの要求に対応した他色の値(及び基本色値決定部534で対応する基本色の値)が得られることになる。
<第2のUCR率の説明>
しかしながら以上のように最大他色値や第1のUCR率のみから他色や基本色の値を求める方法では、問題が生ずる場合がある。
図6は、図5(a)に示す第1のUCR率を使用して、他色および基本色の値を決定した場合を説明した図である。
図6で横軸は、第1色空間変換部531で変換されたC’M’データの入力値を表わし、縦軸は、この入力値に対し、出力されるC、M、Y、K、LC’、LM’の各出力値である。そしてこの場合の入力値としては、Y’、K’については、Y’=100%、K’=0%の固定であるとともに、C’、M’については、C’、M’の入力値が横軸の値となる。即ち、例えば横軸が20%の箇所での実際の入力値は、C’=20%、M’=20%、Y’=100%、K’=0%である。
図示するように、C’、M’の入力値が比較的大きい50%付近においてLC’、LM’、C、Mの各値が急激に変化する箇所があることがわかる。即ち図中領域Dで示す箇所においてLC’およびLM’の各値が増加から急激な減少に転じ、図中領域Eで示す箇所において、CおよびMの各値が、急激に増加する。
この場合、入力値のわずかな変化に対し、出力値が急に変化するため、画像形成部10で画像を形成させたときに、画像にトーンジャンプが生じやすくなるという問題が生ずる。
この現象を抑制するには、例えば、第1のUCR率に基づきLC’、LM’をより抑える設定とすることも考えられるが、この場合、画像の濃度が低い箇所について、画像形成部10で形成される画像の粒状性が悪化するという問題が新たに生ずる。即ち画像の濃度が低い箇所については、図6で示すようにLC色、LM色が多く使用されるため、LC’、LM’を抑える設定とすると、画像の粒状性が悪化しやすくなる。
そこで本実施の形態では、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率(第2のUCR率)を新たに設定する。そして第1のUCR率および第2のUCR率に基づき他色の値を決定する。
図7は、第2のUCR率について説明した図である。
図7で横軸は、第1色空間変換部531で変換されたC’M’Y’K’データの総入力値を表わす。即ち、C’+M’+Y’+K’で表わされるC’M’Y’K’の各値の合計値である。また縦軸は、他色の使用を制限する割合である第2のUCR率である。即ちここでは、縦軸は、LM色、LC色の最大他色値に対してこれらの色の使用を制限する割合となる。
図示するように、この例では、C’M’Y’K’データの総入力値が140%までは、第2のUCR率を100%とする。そして総入力値が260%で第2のUCR率を0%として、その間を直線で結ぶ設定としている。
ここで総入力値が140%まで第2のUCR率が100%なのは、第2のUCR率が100%において画像形成部10により形成される画像にトーンジャンプが生じない上限値がこの値だからである。つまり総入力値が140%を超えると、第2のUCR率によりLM色、LC色に制限をかけないと画像にトーンジャンプが生ずやすくなる。また総入力値が140%まで第2のUCR率が100%とすることで、LC色、LM色がより多く入ることになり、画像の粒状性が向上する。このため総入力値が100%を超す範囲であって、かつ予め定められた範囲までは、第2のUCR率を100%とすることが好ましい。なお総入力値が100%以下の範囲では、第1のUCR率に影響を及ぼさないように第2のUCR率は100%とする必要がある。つまり第2のUCR率は、基本色の総入力値が他色単色の最大入力値(100%)を超える範囲について制限を行なうものとして設定される。そして第2のUCR率は、基本色の総入力値が他色単色の最大入力値(100%)以下の範囲については、制限を行なわないものとして設定される。
一方、総入力値が260%で第2のUCR率を0%とするのは、C’M’Y’K’の総量制限値が260%であるのでそれに合わせたものである。つまり第2のUCR率は、基本色の総入力値が総量制限値以上の範囲については、0%として設定される。
また第2のUCR率の設定はこれに限られるものではない。例えば、図7の場合と同様に、C’M’Y’K’データの総入力値が140%までは、第2のUCR率を100%とし、総入力値が260%で0%とする一方で、その間を曲線で結んでもよい。
以上のように第2のUCR率を導入することで、C’M’Y’K’の総入力値が大きい範囲、つまり画像の濃度が高い箇所について、LC色、LM色の出力値を抑えることができる、その結果、図6におけるLC’、LM’、C、Mの各値が急激に変化する箇所が生じにくくなる。また画像の濃度が高い箇所では、画像形成部10により形成される画像の粒状性については問題が生じにくい。そのためLC色、LM色の入力値を抑えても画像の粒状性については、問題がない。一方、C’M’Y’K’の総入力値が小さい範囲については、第2のUCR率によってLC色、LM色の出力値は制限を受けず、第1のUCR率により制限を受けることになる。そのためLC色、LM色の出力値は、第2のUCR率を設けた場合と設けない場合とであまり変化がなく、第2のUCR率を設けても画像形成部10により形成される画像について、粒状性が悪化することはない。
図8は、図7のように設定される第2のUCR率を使用して、他色および基本色の値を決定した場合を説明した図である。
図8は、図6に対し、第1のUCR率のみならず第2のUCR率を使用した場合について図示している。よって図6と同様に、横軸は、第1色空間変換部531で変換されたC’M’データの入力値を表わし、縦軸は、この入力値に対し、出力されるC、M、Y、K、LC’、LM’の各出力値である。そしてこの場合の入力値としては、Y’、K’については、Y’=100%、K’=0%の固定であるとともに、C’、M’については、C’、M’の入力値が横軸の値となる。
図示するように、出力値が急激に変化する箇所が消失し、出力値は、全体的に滑らかな曲線を描く。そのため入力値の変化に対し、出力値が急激に変化することがないため、画像形成部10においてトーンジャンプが生じにくくなる。
次に第2のUCR率を使用して最終的なLC色およびLM色の値を求める方法を説明する。
この第2のUCR率は、これをβとすると、以下の(5)式で示される関数hにより決定される。
β=h(C’+M’+Y’+K’) …(5)
他色値決定部533では、画像形成部10に対して決められている各色の値の合計(色材総量TAC=C+M+Y+K+LC+LM)以下であることを条件とし、(1)式をLC色およびLM色の比を固定(LC’とLM’の比を固定)した状態で変化させながら解く。これにより設定されている色差の範囲内において、CMYの解が存在するLC色およびLM色の最大値(maxLC、maxLM)を決定する。なおLC色およびLM色の最大値については、本実施の形態では計算時間を短縮するために、LC色およびLM色の比を固定した状態で求めたが、LC色およびLM色の組み合わせ全てについて、CMYの解が存在するものを求め、LC色およびLM色の総和が最大となる組み合わせを最大値としてもよい。
そして、最終的なLCとLMの値を、下記(6)式で決定する。
LC=maxLC・β、LM=maxLM・β …(6)
<色変換処理部53の動作の説明>
次に色変換処理部53の一連の動作についてまとめて説明を行なう。
図9は、色変換処理部53の動作について説明したフローチャートである。
まず第1色空間変換部531が、ラスタライズ部52から出力されるC”M”Y”K”データを、画像形成部10の色空間に依存するC’M’Y’K’データに変換する(ステップ101)。
次に第2色空間変換部532が、C’M’Y’K’データをLデータにさらに変換する(ステップ102)。
そして他色値決定部533が、許容される色値の範囲と色材総量TACの制限下において、LC色、LM色についての最大他色値であるmaxLCおよびmaxLMを決定する(ステップ103)。
また他色値決定部533は、C’およびM’の入力値に対応する第1のUCR率(αC、αM)を、それぞれ(3)式で示す関数g、gにより決定する(ステップ104)。
さらに他色値決定部533は、C’M’Y’K’の総入力値(C’+M’+Y’+K’)に対応する第2のUCR率βを(5)式により決定する(ステップ105)。
次に暫定的なLC色およびLM色の値として、LC’とLM’の値を、(4)式により決定する(ステップ106)。
またLC’とLM’の値を使用して、maxLC、maxLMを決定する(ステップ107)。
さらに最終的なLCとLMの値を、maxLC、maxLM、第2のUCR率βを使用して(6)式により決定する(ステップ108)。
最後に基本色値決定部534が、LC、LMの値とL、a、bの各値およびKの値を使用し、(2)式を用いることで、C色、M色、Y色の値を求める(ステップ109)。これによりC色、M色、Y色、K色、LC色、LM色についての全ての値が求められる。
以上の方法で、C’M’Y’Kの4色からCMYKLCLMの6色に色分解を行なうことができる。そしてこの出力画像信号を使用して画像形成部10で画像形成を行なった場合に、トーンジャンプをより生じにくくすることができる。さらに画像形成部10で形成される画像の粒状性についても向上させることができる。
なお上述した例では、基本色であるCMYK各色とは異なる他色として、LC色およびLM色を使用していたが、これに限られるものではない。例えば、他色としてO(オレンジ)色、G(グリーン)色、V(バイオレット)色を使用してもよい。またその他の色ものでも有色のものであれば使用するのに制限はない。即ち、基本色に対し1色以上の他色を加えて画像形成を行なう場合に適用できる。
ただし本実施の形態は、他色が基本色に対し濃度が低い淡色である場合に特に有効である。つまり本実施の形態では、C(シアン)色より淡色であるLC(ライトシアン)色とM(マゼンタ)色より淡色であるLM(ライトマゼンタ)色を他色として使用している。そしてこの場合、図6で説明した現象がより生じやすく、そのため画像形成部10においてトーンジャンプの問題がより生じやすい。
さらに本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1について説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、インクジェット方式の画像形成装置についても適用できる。なお、この場合、画像形成装置で使用する色材は、インクとなる。
また上述した他色値決定部533、基本色値決定部534で行なう色変換処理は、実際には、例えば他色値決定部533、基本色値決定部534の機能を有する多次元テーブルであるLUT(Look Up Table)を作成することにより行なわれる。この場合LUTは、4入力6出力のLUTとなる。
ここで本実施の形態における色変換処理部53が行なう処理は、例えば、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、主制御部50に設けられた制御用コンピュータ内部の図示しないCPU(Central Processing Unit)が、色変換処理部53の各機能を実現するプログラムを図示しないメインメモリにロードして実行することにより行なわれる。
よって色変換処理部53が行なう処理は、コンピュータに、基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成部10で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定機能と、画像形成部10で使用するために、決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定機能と、を備え、他色値決定機能および基本色値決定機能を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを実現させるプログラムとして捉えることもできる。
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
1…画像形成装置、10…画像形成部、50…主制御部、53…色変換処理部、531…第1色空間変換部、532…第2色空間変換部、533…他色値決定部、534…基本色値決定部

Claims (6)

  1. 基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定部と、
    前記画像形成手段で使用するために、前記他色値決定部により決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定部と、
    を備え、
    前記他色値決定部および前記基本色値決定部を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを特徴とする色変換装置。
  2. 前記第2の他色制限率は、基本色の総入力値が前記他色単色の最大入力値以下の範囲については、制限を行なわないものとして設定されることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記第2の他色制限率は、基本色の総入力値が総量制限値以上の範囲については、0%として設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の色変換装置。
  4. 基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定部と、
    前記画像形成手段で使用するために、前記他色値決定部により決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定部と、
    を備え、
    前記他色値決定部および前記基本色値決定部を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記他色は、基本色に対し濃度が低い淡色であり、前記第2の他色制限率は、基本色の総入力値が当該他色単色の最大入力値を超える範囲について制限を行なうものとして設定されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. コンピュータに、
    基本色および基本色とは異なる他色の色材を使用して画像を形成する画像形成手段で使用するために、基本色の入力値に対して使用できる他色の最大値である最大他色値を予め定められた色差で決定し、基本色の入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第1の他色制限率と、基本色の総入力値に対して設定され、最大他色値に対して他色の使用を制限する割合である第2の他色制限率と、に基づき他色の値を決定する他色値決定機能と、
    前記画像形成手段で使用するために、決定された他色の値を基に基本色の値を決定する基本色値決定機能と、
    を備え、
    前記他色値決定機能および前記基本色値決定機能を使用して、基本色を要素とする入力色信号を基本色および他色を要素とする出力画像信号に変換すること
    を実現させるプログラム。
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