JP5897536B2 - フラットケーブル - Google Patents

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本発明は、電子機器の配線等に用いられるフラットケーブルに関するものである。
絶縁電線を複数撚って形成される絶縁電線撚線を複数本並列に配置したものを、押出成形機を用いて樹脂組成物を一括被覆することにより製造される平形ケーブルが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−123548号公報
上記の平形ケーブルを構成する絶縁電線撚線同士は、樹脂組成物により一括被覆される前の時点では相互に固定されていない。このため、押出成形時に各絶縁電線撚線が所望の位置に配置されず、樹脂組成物の被覆厚が不均一となることによる平形ケーブルの外観不良の発生や、平形ケーブルの機械的強度の低下を招く場合があるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、外観不良の発生及び機械的強度の低下を抑制することができるフラットケーブルを提供することである。
[1]本発明に係るフラットケーブルは、相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する3本以上のケーブルコアを備え前記3本以上の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、少なくとも1個のケーブルユニットと、少なくとも前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備え、前記ケーブルユニットは、2本の前記ケーブルコアと、前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、を含むことを特徴とする。
[2]本発明に係るフラットケーブルは、相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する2n(nは2以上の整数)本のケーブルコアを備え前記2n本の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、2本の前記ケーブルコアと、前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、をそれぞれ含むn個のケーブルユニットと、前記n個の前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備えたことを特徴とする。
[3]本発明に係るフラットケーブルは、相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する2n+1(nは1以上の整数)本のケーブルコアを備え前記2n+1本の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、2本の前記ケーブルコアと、前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、をそれぞれ含むn個のケーブルユニットと、1本の前記ケーブルコア及び前記n個の前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備えたことを特徴とする。
[4]上記発明において、前記被覆部材は、前記2つの前記ケーブルコアの周囲に螺旋状に巻回された樹脂テープであってもよい。
[5]上記発明において、前記被覆部材は、押出成形により形成された樹脂部材であってもよい。
[6]上記発明において、前記ケーブルユニットに含まれる少なくとも1つの前記ケーブルコアの複数の前記電気ケーブルは、第1の周方向に螺旋状に撚り合わされており、
前記樹脂テープは、前記第1の周方向とは反対方向の第2の周方向に螺旋状に巻回されていてもよい。
[7]上記発明において、前記ケーブルコアは、前記フラットケーブルの軸方向に沿って延在し、複数の前記電気ケーブルの間に配置された介在部材を有していてもよい。
本発明に係るフラットケーブルは、被覆部材によって2つのケーブルコアが覆われて構成されるケーブルユニットを少なくとも1つ備えている。このため、当該フラットケーブルの製造時においてケーブルコアが所望の位置に配置されやすくなり、フラットケーブルの外観不良の発生及び機械的強度の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態におけるフラットケーブルを示す断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態におけるフラットケーブルが備えるケーブルユニットを示す断面図である。 図3(A)及び図3(B)は本発明のフラットケーブルが備えるケーブルユニットを示す平面図であり、図3(A)は第1実施形態におけるケーブルユニットを示す図であり、図3(B)は第1実施形態におけるケーブルユニットの変形例を示す図である。 図4は、本発明の第1実施形態におけるケーブルユニットに含まれる被覆部材の変形例を示す断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態におけるフラットケーブルを示す断面図である。 図6(A)及び図6(B)は本発明の実施形態におけるケーブルコアを示す断面図であり、図6(A)は第1変形例を示す図であり、図6(B)は第2変形例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態におけるフラットケーブルの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は第1実施形態におけるフラットケーブルを示す断面図であり、図2は第1実施形態におけるフラットケーブルが備えるケーブルユニットを示す断面図であり、図3(A)及び図3(B)は本発明のフラットケーブルが備えるケーブルユニットを示す平面図であり、図4は第1実施形態におけるケーブルユニットに含まれる被覆部材の変形例を示す断面図である。
第1実施形態におけるフラットケーブル1は、例えば、音楽再生機能や映像再生機能、カメラ機能等を有する電子機器の外部配線や内部配線に用いられる。このフラットケーブル1は、図1に示すように、扁平状の断面形状を有しており、2つのケーブルユニット2と、ジャケット部材3と、を備えている。
図2に示すように、本実施形態におけるケーブルユニット2は、図2中のXY平面に沿って並列に配置された2つのケーブルコア21と、それら2つのケーブルコア21の周囲に設けられた被覆部材22と、を含んでいる。2つのケーブルコア21は、図2中のY軸方向に沿って平行に配置されており、複数本(本例において7本)のケーブル23をそれぞれ有している。
本実施形態におけるケーブルコア21は、図2に示すように、7本のケーブル23が相互に撚り合わさって構成されている。本実施形態では、ケーブルユニット2に含まれる2つのケーブルコア21がそれぞれ有するケーブル23は、同一の周方向(以下、第1の周方向とも称する。)に螺旋状それぞれ撚り合わされている(図3(A)参照)。なお、以下の説明において、ケーブルコア21が有するケーブル23の撚り方向を、単に「ケーブルコア21の撚り方向」とも称する。
なお、ケーブルコア21を構成するケーブル23の数は特に限定されず、例えば、2本のケーブル23を相互に撚り合わせることによってケーブルコアを構成してもよい。また、本実施形態におけるフラットケーブル1は合計4つのケーブルコア21を備えているが、フラットケーブルが備えるケーブルコアの総数は特に限定されず、合計3つ以上のケーブルコア21をフラットケーブルが備えていればよい。
本実施形態におけるケーブル23は、内部導体231と、内部導体の外周に設けられた絶縁部材232と、絶縁部材232の外周を取り囲む外部導体233と、外部導体233の外周に設けられたシース部材234と、を備えている。
内部導体231は、銅、銀、アルミニウム、鉄、ニッケル又はこれらの合金等から形成されており、図2に示すように、7本の細線231aを撚り合わせた撚り線で構成されている。なお、内部導体231を構成する細線の数は特に限定されない。例えば、特に図示しないが、3本の細線を撚り合わせて内部導体231を構成してもよく、一本の導体線のみから内部導体231を構成してもよい。
絶縁部材232は、絶縁性樹脂から形成されており、このような絶縁性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂等を例示することができる。
外部導体233は、電磁的なシールド層として機能する部位であり、銅、銀、アルミニウム、鉄、ニッケル又はこれらの合金等からなる複数の線材233aを、絶縁部材232の外周に平行且つ螺旋状に巻回することで形成されている。なお、外部導体233を構成する線材233aの数は特に限定されない。また、この外部導体233を、線材233aを編んだ編組材を絶縁部材232の外周に配置することにより形成してもよい。
シース部材234は、熱可塑性樹脂を押出成形することにより形成されており、この様な熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂等を例示することができる。
以上に説明したように、本実施形態におけるケーブル23は同軸ケーブルであるが、特にこれに限定されない。例えば、単線又は撚線を被覆材で被覆して構成される単芯ケーブル(第2実施形態におけるケーブル23B(図5参照)として詳述)であってもよい。本実施形態におけるケーブル23が本発明の電気ケーブルの一例に相当する。
本実施形態における被覆部材22は、絶縁性樹脂テープから構成されており、このような絶縁性樹脂テープを形成する樹脂材料として、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂等を例示することができる。
被覆部材22は、図3(A)に示すように、2つのケーブルコア21の撚り方向(第1の周方向)とは反対方向の第2の周方向に螺旋状に巻回されており、これによりケーブルユニット2は、全体として扁平状の断面形状を有している(図2参照)。なお、ケーブルコア21の撚り方向と被覆部材22の巻回方向との関係は、ケーブルユニット2に含まれる少なくとも1つのケーブルコア21の撚り方向が被覆部材22の巻回方向と反対方向であればよく、特にこれに限定されない。
例えば、図3(B)に示すケーブルユニット2Bのように、ケーブルユニット2Bに含まれる2つのケーブルコア21のうち、一方のケーブルコア21のみが第1の周方向に螺旋状に撚り合わされており、他のケーブルコア21´は第2の周方向に螺旋状に撚り合わされていてもよい。因みに、図3(A)及び図3(B)は、説明のために被覆部材22からケーブルコア21が剥き出しされた状態で図示している。
本実施形態では、フラットケーブル1が備えるケーブルユニットの全て(本例において2つ)が、図3(A)に示すケーブルユニット2から構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、フラットケーブルが備えるケーブルユニットのうちの任意のケーブルユニットが、図3(A)に示すケーブルユニット2において第1の周方向と第2の周方向とを相互に入れ替えた構成であってもよい。
また、例えば、フラットケーブルが備える複数のケーブルユニットのうち、任意のケーブルユニットが、図3(A)に示すようなケーブルユニット2から構成され、他のケーブルユニットが、図3(B)に示すケーブルユニット2Bから構成されていてもよい。また、この際、任意のケーブルユニットについて、第1の周方向と第2の周方向とを相互に入れ替えた構成としてもよい。
また、例えば、フラットケーブルが備えるケーブルユニットの全てが、図3(B)に示すケーブルユニット2Bから構成されていてもよい。この際、任意のケーブルユニットについて、第1の周方向と第2の周方向とを相互に入れ替えた構成としてもよい。
なお、本実施形態の被覆部材22は、上述のように、絶縁樹脂層のみから構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、図2の拡大図に示す被覆部材22Bのように、被覆部材22と同様の樹脂材料等から構成される樹脂層221の上側(ケーブルユニットの外側)に、熱可塑性接着剤層222が設けられた絶縁性樹脂テープとして被覆部材を構成してもよい。このような熱可塑性接着剤層222を構成する材料としては、オレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー等を例示することができる。この場合には、被覆部材22Bで2つのケーブルコア21を巻回する際の作業性を向上することができる。
本実施形態における2つのケーブルユニット2は、図1に示すように、フラットケーブル1の断面長径方向(図1中のX軸方向)に沿って並列に配置されており、これにより、全てのケーブルコア21も同方向(図1中のX軸方向)に沿って並列に配置されている。このため、2つのケーブルユニット2は図1中のXY平面に沿って配置されていると共に、全てのケーブルコア21も図1中のXY平面に沿って配置されている。なお、フラットケーブルが備えるケーブルユニットの数が3つ以上である場合も同様に、当該フラットケーブルの断面長径方向に沿って各ケーブルユニットが並列に配置され、全てのケーブルコアも同方向に沿って並列に配置される。
なお、被覆部材は、ケーブルユニット2に含まれる2つのケーブルコア21の配置を並列に保持する機能を有していればよく、その構成は特に限定されない。例えば、図4に示す被覆部材22Cのように、熱可塑性樹脂を押出成形することにより、2つのケーブルユニットの周囲に当該被覆部材22Cを形成してもよい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂等を例示することができる。
ジャケット部材3は、図1に示すように、フラットケーブル1が備える複数(本例において2つ)のケーブルユニット2を一括して包囲するように、当該ケーブルユニット2の周囲を被覆している。このジャケット部材3により、フラットケーブル1が備える全てのケーブルユニット2は、並列に配置された状態で保持されている。そして、フラットケーブル1が備える全てのケーブルコア21も、並列に配置された状態で保持されている。
このジャケット部材3は、例えば、樹脂部材を押出成形することにより形成することができる。このような樹脂部材としては、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂、熱可塑性エストラマー等を例示することができる。
以上に説明したフラットケーブル1を製造する際は、まず、28本(=7本(1つのケーブルコアが有するケーブル数)×4(ケーブルコア数))のケーブル23を準備する。次いで、ケーブル23を7本ごとに相互に撚り合わせることにより、合計4つのケーブルコア21を作製する。
次いで、2つのケーブルコア21ごとに相互に並列に配置し、被覆部材22を用いて当該2つのケーブルコア21をそれぞれ一括して巻回することにより、2つのケーブルユニット2を作製する。この際、2つのケーブルコア21の並列配置を保持可能な最小限の張力で当該2つのケーブルコア21を被覆部材22で巻回することにより、フラットケーブル1の可撓性を向上することができる。
次いで、作製した2つのケーブルユニット2のそれぞれの断面長径方向(図1中のX軸方向)が互いに重なるようにそれら2つのケーブルユニット2を並列に配置する。そして、それらのケーブルユニット2の周囲に、押出成形によりジャケット部材3を形成する。
従来のフラットケーブルでは、ジャケット部材を形成する前の段階において、各ケーブルコアが相互に固定されていないため、押出成形によりジャケット部材を形成する際に各ケーブルコアを平面状に並列配置した状態で保持し難い。このため、ジャケット部材がケーブルコアの周囲に均一に被覆されず、フラットケーブルに外観不良が発生したり、フラットケーブルの機械的強度が低下する場合があった。
これに対し、本実施形態におけるフラットケーブル1は、ジャケット部材3を形成する前の段階において、2つのケーブルコア21を被覆する被覆部材22によって当該2つのケーブルコア21の配置は固定されている。このため、押出成形によりジャケット部材3を形成する際に、各ケーブルコア21は相互に平面状に並列に配置した状態で保持されやすくなり、ジャケット部材3をケーブルコア21の周囲に均一に被覆することができる。これにより、フラットケーブル1の外観不良の発生や、機械的強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、ケーブルコア21の撚り方向(第1の周方向)と、被覆部材22の巻回方向(第2の周方向)と、は反対方向となっている。このため、撚りにより生じるケーブルコア21の湾曲傾向が被覆部材22による巻回によって緩和される。これにより、押出成形によりジャケット部材3を形成する際に、2つのケーブルユニット2が並列に配置されやすくなり、フラットケーブル1の外観不良の発生や、機械的強度の低下をさらに抑制することができる。
<<第2実施形態>>
図5は、第2実施形態におけるフラットケーブル1Bを示す断面図である。第2実施形態におけるフラットケーブル1Bは、ケーブルユニットの構成が異なること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一である部分については、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるフラットケーブル1Bは、図5に示すように、2つのケーブルユニットと、ジャケット部材3と、を備えている。以下の説明において、2つのケーブルユニットのうち、図5中の左側に配置されたものをケーブルユニット2Lとし、図5中の右側に配置されたものをケーブルユニット2Rとする。
ケーブルユニット2Lは、並列に2つ並んで配置されたケーブルコア21と、ドレイン線24と、2つのケーブルコア21及びドレイン線24の周囲に設けられた被覆部材22Cと、を含んでいる。
ドレイン線24(グランド線)は、銅やアルミニウム等の導電性金属材料から形成される細線241が相互に撚り合わさって構成されており、図5に示すように、2つのケーブルコア21の略中央における図中上方に、当該2つのケーブルコア21と略平行に配置されている。
なお、本実施形態では、7本の細線241が相互に撚り合わさることによりドレイン線24が構成されているが、1本のドレイン線を構成する細線の数は特に限定されない。例えば、19本の細線を相互に撚り合わせることによりドレイン線を構成してもよい。また、強度向上の為にドレイン線の内部に樹脂等からなる補強部材を設けてもよい。
被覆部材22Cは、樹脂層221と、当該樹脂層221の内側(ドレイン線24側)に形成された金属層223と、を有している。樹脂層221は、第1実施形態で説明したように、被覆部材22と同様の材料から構成されている。金属層223は、銅や銀、アルミニウム等の導電性金属を樹脂層221に貼り合わせたり、蒸着することにより形成されている。
この被覆部材22Cは、金属層223が内側となるように2本のケーブルコア21の周囲を第2の周方向に螺旋状に巻回して覆っている。ケーブルユニット2Lの内側において、ドレイン線24と金属層223とは接触して電気的に接続されており、フラットケーブル1Bが接続されるコネクタ等(不図示)のグランド端子にドレイン線24が電気的に接続されて接地されることにより、フラットケーブル1Bに電磁シールド効果を付与することが可能となっている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、被覆部材22Cの巻回方向(第2の周方向)と、ケーブルコア21の撚り方向(第1の周方向)と、は反対方向となっている。なお、後述のケーブルユニット2Rにおいても、被覆部材22Cの巻回方向(第2の周方向)と、ケーブルコア21Bの撚り方向(第1の周方向)と、は反対方向となっている。
フラットケーブル1Bの図5中右側に配置されたケーブルユニット2Rは、ケーブルコア21Bに含まれるケーブル23Bの構成が異なること、及び、ドレイン線24がケーブルユニット2Rにおける図5中の下方に配置されていることを除き、上述したケーブルユニット2Lと同様の構成を有している。
ケーブル23Bは、中心導体235と、当該中心導体235の外周に設けられたシース部材236と、を備えている。中心導体235は、銅、銀、アルミニウム、鉄、ニッケル又はこれらの合金等から形成されており、図5に示すように、7本の細線235aを撚り合わせた撚り線で構成されている。なお、中心導体235を構成する細線の数は特に限定されない。
シース部材236は、熱可塑性樹脂を押出成形することにより形成されており、この様な熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂等を例示することができる。
本実施形態におけるフラットケーブル1Bでは、以上に説明したケーブルユニット2L、2Rが、フラットケーブル1Bの断面長径方向(図中のX軸方向)に沿って並列に配置された状態でジャケット部材3に被覆されている。これにより、各ケーブルユニット2L、2Rに含まれるケーブルコアも同方向(図中X軸方向)に沿って並列に配置されている。
なお、本実施形態におけるケーブルユニット2L、2Rには、ドレイン線24がそれぞれ1本ずつ含まれているが、ケーブルユニット2L、2Rに含まれるドレイン線の数は特に限定されない。例えば、ケーブルユニット2L、2Rの内側略中央における上方及び下方に、ケーブルコア21、21Bと略平行に2本のドレイン線をそれぞれ配置してもよい。
また、本実施形態において、ケーブルユニット2Lに含まれるケーブルコア21は全てケーブル23のみを有しており、ケーブルユニット2Rに含まれるケーブルコア21Bは全てケーブル23Bのみを有しているが特にこれに限定されない。例えば、ケーブルユニット2L、2Rのうち少なくとも一方において、ケーブル23とケーブル23Bとを相互に撚り合わせて構成されたケーブルコアを含んでいてもよい。
本実施形態におけるフラットケーブル1Bは、ケーブルユニット2L、2Rの作製方法が異なる以外は、第1実施形態で説明したフラットケーブル1と同様にして製造することができる。ケーブルユニット2Lは、2本のケーブルコア21と、当該2本のケーブルコア21の略中央の上方に配置されたドレイン線24と、を同時に被覆部材22Cによって被覆することにより作製することができる。同様に、ケーブルユニット2Rは、2本のケーブルコア21Bと、当該2本のケーブルコア21Bの略中央の下方に配置されたドレイン線24と、を同時に被覆部材22Cによって被覆することにより作製することができる。
本実施形態におけるフラットケーブル1Bにおいても、ジャケット部材3を形成する前の段階において、2つのケーブルコア21を被覆する被覆部材22Cによって当該2つのケーブルコア21の配置は固定されていると共に、2つのケーブルコア21Bを被覆する被覆部材22Cによって当該2つのケーブルコア21Bの配置は固定されている。これにより、フラットケーブル1Bの外観不良の発生や、機械的強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においても、ケーブルコア21、21Bの撚り方向(第1の周方向)と、被覆部材22Cの巻回方向(第2の周方向)と、は反対方向となっている。このため、フラットケーブル1Bの外観不良の発生や、機械的強度の低下をさらに抑制することができる。
さらに、本実施形態のフラットケーブル1Bでは、ケーブルコア21、21Bの周囲を覆う被覆部材22Cが金属層223を有しており、当該金属層223は、ケーブルユニット2L、2Rの内側に設けられたドレイン線24と電気的に接続されている。これにより、ドレイン線24を介して金属層223を電気的に接地することが可能となり、優れた電磁シールド効果をフラットケーブル1Bに付与することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、図6(A)に示すケーブルコア21Cのように、ケーブル状の介在部材211を、フラットケーブルの軸方向に沿って延在するようにケーブルコア21Cの中心に配置し、その介在部材211の周囲においてケーブル23を相互に撚り合わせることにより当該ケーブルコア21Cを構成してもよい。
また、図6(B)に示すケーブルコア21Dのように、フラットケーブルの軸方向に沿って延在するように配置された介在部材211Bと、ケーブル23と、を相互に撚り合わせることによって当該ケーブルコア21Dを構成してもよい。このような介在部材211、211Bを構成する材料としては、アラミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等を例示することができる。なお、フラットケーブルの軸方向とは、当該フラットケーブルが延在する方向であり、例えば図1におけるY軸方向に相当する。
これらの場合には、フラットケーブルの軸方向に沿って加わる張力に対する耐性を当該フラットケーブルに付与したり、ケーブルコアの断面形状を円形に整えることができる。なお、ケーブルコアが複数の介在部材を有していてもよい。また、上述した介在部材211、211Bは、何れも断面形状が円形状であるが、特にこれに限定されず、例えば、当該断面形状が多角形状や星形形状等であってもよい。
また、例えば、図7に示すフラットケーブル1Cのように、フラットケーブルが有するケーブルコアの総数が奇数個(本例において3個)であってもよい。この場合には、任意の1つのケーブルコア(本例では、図中右側のケーブルコア21S)を除く他のケーブルコアはケーブルユニット2に含まれることとなる。このようなフラットケーブル1Cは、当該1つのケーブルコア21Sと、ケーブルユニット2と、を平面状に並列に配置した状態で、押出成形によりジャケット部材3を形成することにより製造することができる。
また、特に図示しないが、例えば、ドレイン線をケーブルユニットの外側に配置してもよい。この場合には、当該ケーブルユニットを構成する被覆部材の外側に金属層を形成することにより、当該金属層とドレイン線とを電気的に接続する。
1、1B、1C・・・フラットケーブル
2、2B、2L、2R・・・ケーブルユニット
21、21B、21C、21D・・・ケーブルコア
211、211B・・・介在部材
22、22B、22C・・・被覆部材
23、23B・・・ケーブル
24・・・ドレイン線
3・・・ジャケット部材

Claims (7)

  1. 相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する3本以上のケーブルコアを備え前記3本以上の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、
    少なくとも1個のケーブルユニットと、
    少なくとも前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備え、
    前記ケーブルユニットは、
    2本の前記ケーブルコアと、
    前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、を含むことを特徴とするフラットケーブル。
  2. 相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する2n(nは2以上の整数)本のケーブルコアを備え前記2n本の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、
    2本の前記ケーブルコアと、前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、をそれぞれ含むn個のケーブルユニットと、
    前記n個の前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備えたことを特徴とするフラットケーブル。
  3. 相互に撚り合わされた複数の電気ケーブルをそれぞれ有する2n+1(nは1以上の整数)本のケーブルコアを備え前記2n+1本の前記ケーブルコアが並列に配置されたフラットケーブルであって、
    2本の前記ケーブルコアと、前記2本の前記ケーブルコアを覆う被覆部材と、をそれぞれ含むn個のケーブルユニットと、
    1本の前記ケーブルコア及び前記n個の前記ケーブルユニットを被覆するジャケット部材と、を備えたことを特徴とするフラットケーブル。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のフラットケーブルであって、
    前記被覆部材は、前記2本の前記ケーブルコアの周囲に螺旋状に巻回された樹脂テープであることを特徴とするフラットケーブル。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載のフラットケーブルであって、
    前記被覆部材は、押出成形により形成された樹脂部材であることを特徴とするフラットケーブル。
  6. 請求項4に記載のフラットケーブルであって、
    前記ケーブルユニットに含まれる少なくとも1本の前記ケーブルコアの複数の前記電気ケーブルは、第1の周方向に螺旋状に撚り合わされており、
    前記樹脂テープは、前記第1の周方向とは反対方向の第2の周方向に螺旋状に巻回されていることを特徴とするフラットケーブル。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のフラットケーブルであって、
    前記ケーブルコアは、前記フラットケーブルの軸方向に沿って延在し、複数の前記電気ケーブルの間に配置された介在部材を有することを特徴とするフラットケーブル。
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