JP5896797B2 - ピクセルクロック発生装置 - Google Patents

ピクセルクロック発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5896797B2
JP5896797B2 JP2012060322A JP2012060322A JP5896797B2 JP 5896797 B2 JP5896797 B2 JP 5896797B2 JP 2012060322 A JP2012060322 A JP 2012060322A JP 2012060322 A JP2012060322 A JP 2012060322A JP 5896797 B2 JP5896797 B2 JP 5896797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pixel clock
optical grating
laser
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012060322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013195520A (ja
Inventor
宏也 福山
宏也 福山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012060322A priority Critical patent/JP5896797B2/ja
Publication of JP2013195520A publication Critical patent/JP2013195520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5896797B2 publication Critical patent/JP5896797B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、ピクセルクロック発生装置に関するものである。
従来、揺動する走査ミラーによって観察用のレーザを走査して画像を生成するレーザ走査型顕微鏡装置は、走査ミラーの揺動と連動したピクセルクロックを用いて画像を生成している(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、走査ミラーの背面で反射されたレーザを光学格子に入射し、該光学格子を透過したレーザを検出してピクセルクロックの信号源として用いている。
特開平5−136954号公報
特許文献1では、走査ミラーによって走査されるレーザを光学格子上の一点に集めて入射させるために、光学格子の前段に集光レンズが備えられている。この集光レンズは、レーザの走査範囲全域にわたってレーザを受光して光学格子に集光しなければならないために、大きな有効径と画角を有することが要求される。また、高精度のピクセルクロックを得るためには、集光レンズによって光学格子に集光されるレーザは、その走査範囲全域にわたって収差が良好に補正されていなければならない。これらの光学性能を十分に満たす集光レンズを構成しようとすると、集光レンズのレンズ構成が複雑となってしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易なレンズ構成で高精度のピクセルクロックを生成することができるピクセルクロック発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、複数の反射面を有し一の反射面で観察用レーザを標本の方向へ反射するとともに所定の軸回りに揺動することにより前記観察用レーザを標本上で走査するミラーと、前記観察用レーザの照射により前記標本において発生した観察光を検出する検出部と、該検出部から出力された前記観察光に基づく信号をピクセルクロックに同期してサンプリングすることにより前記標本の画像を生成する画像処理部とを備えるレーザ走査型顕微鏡の前記ピクセルクロックを発生するピクセルクロック発生装置であり、複数の光束を前記ミラーの他の反射面の略同一位置に、前記所定の軸に交差する平面において互いに異なる入射角度で入射させる光源部と、前記他の反射面において互いに異なる反射角度で反射された前記複数の光束の光路上に配置され、前記走査ミラーの揺動によって前記所定の軸に交差する方向に走査される前記複数の光束のうち一部を通過させる開口を有するスリット部材と、該スリット部材の前記開口を通過した光束を集光する集光レンズと、該集光レンズによって集光された光束が入射され、該光束を遮断する遮光部および前記光束を透過させる透光部が前記所定の軸に交差する方向に一定間隔で繰り返し配列されてなる光学格子と、該光学格子を透過した光束を検出し、該光束の強度変化の周期に応じた周波数のクロック信号を生成する信号変換部とを備え、前記複数の光束の前記他の反射面への入射角度は、前記走査ミラーの揺動による前記各光束の走査角度の全幅を複数に分割した角度ずつ互いに異なり、前記開口の前記所定の軸に交差する方向の寸法は、隣接する前記光束同士の前記スリット部材の位置における前記所定の軸に交差する方向の間隔以上であるピクセルクロック発生装置を提供する。
本発明によれば、光源部から出力された複数の光束は、観察用レーザを走査しているレーザ走査型顕微鏡のミラーの他の反射面によって反射され、スリット部材の開口を通過した一部が集光レンズによって集光される。集光された光束は、ミラーの所定の軸回りの揺動によって光学格子の透光部と遮光部との配列方向に走査される。このときに、光束は、透光部を横切るときのみ光学格子を透過することにより、略一定の時間周期を有するパルス状となって光学格子から出力される。信号変換部は、このパルス状の光束から、ピクセルクロックを生成することができる。
この場合に、他の反射面で反射された複数の光束は、その走査方向に間隔を空けて並んで進行する。そして、一部の光束のみがスリット部材の開口を通過し、集光レンズを介して光学格子に入射する。スリット部材の開口の前記走査方向の寸法は、光束間の前記走査方向の間隔以上であるので、少なくとも1つの光束は常に開口を通過する。したがって、ピクセルクロックは途切れることなく生成される。
また、スリット部材を通過する光束は、ミラーの揺動に伴って順番に切り替わる。このときに、開口を通過して集光レンズに入射する光束の入射角度の幅は、個々の光束の走査角度の全幅を複数に分割した角度となる。これにより、集光レンズに要求される画角および有効径が小さくて済むとともに、集光レンズによる光束に集光に関する収差補正が容易となり、簡易なレンズ構成で高精度のピクセルクロックを生成することができる。
上記発明においては、前記光学格子は、隣接する前記透光部同士の中心間距離が前記遮光部および前記透光部の配列方向に交差する方向に連続的にまたは段階的に変化するとともに、該配列方向に交差する方向に移動可能に設けられていることとしてもよい。
信号変換部において生成されるピクセルクロックの周波数は、隣接する透光部同士の中心間距離(ピッチ)に反比例する。したがって、光学格子を光束の走査方向に交差する方向に移動させて光束の走査位置における透光部のピッチを変化させることにより、ピクセルクロックの周波数を連続的にまたは段階的に変化させることができる。
また、上記発明においては、前記ミラーの前記所定の軸回りの揺動角度の幅に応じて前記光学格子の前記配列方向に交差する方向の位置を調節する制御部を備えることとしてもよい。
レーザ走査型顕微鏡において、ミラーの揺動角度の幅を小さくして観察用レーザの走査範囲を狭めることにより、画像の倍率を上げる手法が用いられている。このときに、光学格子上における光束の走査範囲も狭くなるが、光束がより透光部のピッチが小さい部分を走査するように制御部が光学格子の位置を調節し、ピクセルクロックの周波数を増大させる。これにより、レーザ走査型顕微鏡装置により画像の倍率を上げたときに、観察用レーザの一走査線当たりのピクセルクロック数が減少することにより画質が粗くなることを防ぎ、画像の解像度を維持することができる。
また、上記発明においては、前記光学格子が、該光学格子をなす面と直交する軸を中心に回転可能に設けられていることとしてもよい。
このようにすることで、光学格子を回転させると、光束の走査方向の透光部のピッチが変化する。これにより、ピクセルクロックの周波数を変化させることができる。
また、上記発明においては、前記光源部が、前記光学格子と共通の軸を中心に前記光学格子と一体的に回転可能に設けられていることとしてもよい。
このようにすることで、光学格子を回転させたときに光束の光学格子への入射位置も一体に回転し、光束の入射位置と透光部との位置関係が一定に保持される。これにより、光学格子から信号変換部へ出力されるパルス状の光束が安定し、光学格子の回転角度によらずに安定したピクセルクロックを生成することができる。
また、上記発明においては、前記光源部が、単一の光源と、該光源から出力された光束を複数に分割する光束分割素子とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、光源が1つで済むので、構成を簡素にし、装置のコストを抑えることができる。
また、上記発明においては、前記スリット部材は、2以上の光束を前記開口に通過させ、隣接する前記光束同士の前記光学格子の位置における前記所定の軸に交差する方向の間隔は、前記光学格子の隣接する前記透光部同士の中心間隔の略整数倍であることとしてもよい。
このようにすることで、光学格子を走査される2以上の光束は、同一のタイミングで透光部を横切ることにより、同一のタイミングでパルス状となって出力される。これにより、ピクセルクロックの安定性を向上することができる。
また、上記発明においては、前記開口の前記所定の軸に交差する方向の寸法が、隣接する前記光束同士の前記スリット部材の位置における前記交差する方向の間隔の略整数倍であることとしてもよい。
このようにすることで、開口を通過する光束が順番に入れ替わったとしても開口を通過する光束の総光量は常に一定になり、光学格子から信号変換部に出力されるパルス状の光束の光量が安定する。これにより、ピクセルクロックの安定性を向上することができる。
本発明によれば、簡易なレンズ構成で高精度のピクセルクロックを生成することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るピクセルクロック発生装置およびレーザ走査型顕微鏡システムの全体構成図である。 レーザ走査型顕微鏡が備える走査ミラーの揺動によるピクセルクロック発生装置のレーザの動作を説明する図である。 (a)〜(e)スリット部材をレーザの入射側から見た図であり、X’方向に走査されるレーザと開口との位置関係を説明する図である。 (a),(b)図1のピクセルクロック発生装置が備える光学格子の変形例を示す図である。 (a)〜(c)図1のピクセルクロック発生装置が備える光学格子のもう1つの変形例を示す図であり、透光部のピッチの変化を説明する図である。 図1のピクセルクロック発生装置の変形例を示す部分的な構成図である。 図1のピクセルクロック発生装置のもう1つの変形例を示す全体構成図である。 図7のピクセルクロック発生装置の光路を一直線に延ばした図であり、各光学素子の作用を説明する図である。 (a)図7の回折格子の格子パターンと、(b)図7の複数のレーザスポットとマスクとの関係と、(c)図7のマスク透過レーザスポットと光学格子との関係とをそれぞれ示す図である。 (a),(c),(e)それぞれ図7の回折格子の一状態と、(b),(d),(f)それらに対応する図7のマスク透過レーザスポットおよび光学格子の状態とを示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係るピクセルクロック発生装置1およびこれを備えるレーザ走査型顕微鏡システム100について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡システム100は、図1に示されるように、レーザ走査型顕微鏡(以下、単に顕微鏡という。)2と、該顕微鏡2が備える走査ミラー3の揺動に連動してピクセルクロックを生成するピクセルクロック発生装置1とを備えている。
顕微鏡2は、レーザ光源4と、該レーザ光源4から出力された観察用レーザLをラスタ走査する走査ミラー3と、該走査ミラー3により走査された観察用レーザLを標本Aに照射するとともに標本Aからの観察光L’を集光する対物レンズ5と、該対物レンズ5によって集光された観察光L’を検出して電気信号に変換する光検出器6と、該光検出器6から出力された電気信号に基づいて標本Aの画像を生成する画像処理部7を備えている。
図中、符号8は、レーザ光源4からの観察用レーザLを反射し、対物レンズ5によって集光された観察光L’を透過するダイクロイックミラーを示している。符号9,10は、走査ミラー3と対物レンズ5の瞳面とを共役にするための瞳リレーレンズ群を示している。符号11は、ダイクロイックミラー8を透過した観察光L’を集光する集光レンズを示している。
走査ミラー3は、両面がミラーとなっており、一方の面(一の反射面)3aに入射された観察用レーザLを対物レンズ5の光軸方向に反射する。また、走査ミラー3は、図示しないモータによって、軸(所定の軸)Sを中心に揺動可能に設けられている。図1において、軸Sは、紙面に垂直である。観察用レーザLは、走査ミラー3によってX方向に一走査された後、不図示の別な走査ミラーによってY方向に所定の距離だけ走査される。これら動作が繰り返されることにより、観察用レーザLはラスタ走査される。
ピクセルクロック発生装置1は、走査ミラー3の他方の面(他の反射面)3bに複数のレーザ(光束)L1〜L3を入射させる光源部12と、他方の面3bで反射されたレーザL1〜L3を通過させる開口13aを有するスリット部材13と、開口13aを通過したレーザL1〜L3を集光する集光レンズ14と、該集光レンズ14によって集光されたレーザL1〜L3が入射される光学格子15と、該光学格子15を透過したレーザL1〜L3を検出して電気信号に変換する光検出器(信号変換部)16と、該光検出器16から出力された電気信号の周波数を逓倍する周波数逓倍器(信号変換部)17とを備えている。
光源部12は、複数(本実施形態においては3つ)のレーザ光源12a〜12cを備えている。レーザ光源12a〜12cは、同一の性質を有するレーザL1〜L3をそれぞれ出力する。レーザ光源12a〜12cから出力されたレーザL1〜L3は、軸Sに交差する同一平面上を導光し、走査ミラー3の他方の面3bの略同一位置に入射する。他方の面3bで反射された3つのレーザL1〜L3は、走査ミラー3の軸S回りの揺動により該軸Sに交差するX’方向に走査され、不図示の別な走査ミラーによりX’方向に垂直なY’方向に走査される。
次に、レーザL1〜L3と、走査ミラー3と、スリット部材13との関係を、図2を用いて説明する。図2(a)は、レーザL1〜L3と、走査ミラー3と、スリット部材13との関係を示す、代表図である。同図において、走査ミラー3の揺動角はゼロであり、他方の面3bはピクセルクロック発生装置1の光学系の光軸に対して略45°の角度をなしている。レーザL1〜L3の他方の面3bに対する入射角および反射角は、レーザL1においては45°よりも大きく、レーザL2においては45°に略等しく、レーザL3においては45°よりも小さい。レーザL1〜L3のスリット部材13に対する位置関係は、レーザL1はスリット部材13の下部において遮光され、レーザL2は開口13aの略中心を透過し、レーザL3はスリット部材13の上部において遮光される。
図2(b)は、上記図2(a)の状態に対して、走査ミラー3がθmの全幅走査角度をもって走査され、それによって各レーザL1〜L3がθs(=2θm)の全幅走査角度をもって走査された状態を示す(以下、このθsを走査角度の全幅と呼ぶ)。同図における走査ミラー3およびレーザL1〜L3の反射光として、破線で示された部分は一回の走査開始の瞬間を表わし、実線で示された部分は一回の走査終了の瞬間を表わす。すなわち、走査ミラー3が時計方向に揺動することによって一回の走査がなされるものとする。同図において、走査開始の瞬間においてレーザL1は開口13aの上端に位置し、走査終了の瞬間においてレーザL1は走査角度の全幅θsだけ時計方向に振れていると同時に、レーザL3は開口13aの下端に位置する。
この一回の走査において、各レーザL1〜L3が開口13aを順次横切るには、互いに隣り合うレーザL1,L2,L3が成す角度θ1,θ2は、走査角度の全幅θsを、レーザL1,L2,L3の数n(本実施形態においてはn=3)で分割した角度でなければならず、さらに、nで等分した角度であることが好ましい。例えば、θm=21°の場合、走査角度の全幅θs=42°であり、レーザL1とレーザL2とが成す角度θ1およびレーザL2とレーザL3とが成す角度θ2は、θs/n=42°/3=14°が好ましい値である。
スリット部材13は、図3(a)に示されるように、レーザL1〜L3を通過させる開口13aと、該開口13aを囲みレーザL1〜L3を遮断するフレーム13bとを有している。開口13aのX’方向(同図の紙面左右方向)の寸法Wは、互いに隣り合う2つのレーザL1,L2:L2,L3の、間隔(光束中心間距離)D以上とされている。これにより、X’方向に走査される3つのレーザL1〜L3のうち少なくとも1つは開口13aを通過するとともに、開口13aを通過するレーザL1〜L3が走査ミラー3の揺動角度に応じて順番に切り替わるようになっている。
より好ましくは、開口13aのX’方向の寸法Wは、互いに隣り合う2つのレーザL1,L2,L3の間隔Dの整数倍と略同一とされている。これにより、図3(a)〜(e)に示されるように、レーザL1〜L3のX'方向の走査位置に依らずに、開口13aを通過するレーザL1〜L3の総光量が常に一定となる。
光学格子15は、レーザL1〜L3を遮断する直線状の遮光部と、レーザL1〜L3を透過する直線状の透光部とを有している。遮光部および透光部は、X’方向に一定の間隔で繰り返し配列されている。X’方向に走査されながら光学格子15に入射するレーザL1〜L3は、透光部を横切るときのみ光学格子15を透過する。これにより、光学格子15からは、レーザL1〜L3が略一定の時間周期でパルス状に出力される。
光検出器16は、光学格子15から出力されたパルス状のレーザL1〜L3を検出し、検出したレーザL1〜L3を電気信号に変換して出力する。この電気信号は、パルス状のレーザL1〜L3の周波数と同一の周波数を有するパルス信号である。
周波数逓倍器17は、入力されたパルス信号の周波数を2倍に逓倍して出力する。図1には、直列に接続された3つの周波数逓倍器17により、光検出器16から出力されたパルス信号の周波数が最終的に8倍にまで逓倍される構成が例示されている。
周波数逓倍器17によって周波数が逓倍されたパルス信号は、顕微鏡2が備える画像処理部7に入力される。
画像処理部7において、パルス信号はピクセルクロックとして用いられる。すなわち、画像処理部7は、周波数逓倍器17から入力されたパルス信号に同期して光検出器6から入力されてくる電気信号をサンプリングし、サンプリングした電気信号を輝度に変換して並べることにより標本Aの画像を生成する。
このように、サンプリングされた個々の電気信号は、画像内の個々の画素に対応する。したがって、サンプリングクロックであるパルス信号の周波数が大きいほど、画像処理部7による電気信号のサンプリング頻度が高くなり、画像処理部7が生成する画像において観察用レーザLのX方向の一走査線当たりの画素数が増えることとなる。
次に、このように構成されたピクセルクロック発生装置1およびこれを備えるレーザ走査型顕微鏡システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡2において、レーザ光源4から出力された観察用レーザLは、ダイクロイックミラー8および走査ミラー3で反射され、対物レンズ5を介して標本Aに照射される。このときに、観察用レーザLは、走査ミラー3の作動によって標本A上をX’方向に走査し、不図示の別な走査ミラーによりY’方向に走査し、これら2つの走査によってX’Y’方向にラスタ走査する。観察用レーザLの照射によって標本Aで発生した観察光L’は、対物レンズ5によって集光され、走査ミラー3によって反射され、ダイクロイックミラー8を透過し、光検出器6によって検出される。光検出器6は、検出した観察光L’の強度に応じた電気信号を画像処理部7に出力する。
以上のレーザ走査型顕微鏡2の動作と平行してピクセルクロック発生装置1が動作する。すなわち、ピクセルクロック発生装置1において、3つのレーザ光源12a〜12cから出力されたレーザL1〜L3は、観察用レーザLをラスタ走査している走査ミラー3の他方の面3bで反射される。反射されたレーザL1〜L3は、走査ミラー3の揺動角度に応じて順番にスリット部材13の開口13aを通過し、光学格子15によってパルス状とされて光検出器16へ入射する。光検出器16は、入射してきたパルス状のレーザL1〜L3と同一の周波数のパルス信号を出力する。光検出器16から出力されたパルス信号は、周波数逓倍器17によって周波数が適切な大きさまで逓倍された後、画像処理部7に入力される。
以上のようにして、画像処理部7には、光検出器6によって検出された観察光L’の強度を示す電気信号と、走査ミラー3の揺動に連動したピクセルクロックとしてのパルス信号とが入力される。画像処理部7は、光検出器6から入力されてくる電気信号をピクセルクロックに同期してサンプリングする。そして、サンプリングした電気信号を、走査ミラー3によって走査される観察用レーザLの位置と対応づけることにより標本Aの画像を生成する。すなわち、サンプリングされた個々の信号は、生成される画像の個々の画素に対応する。
この場合に、本実施形態によれば、複数のレーザL1〜L3が、走査ミラー3の他方の面3bに異なる角度で入射し、走査ミラー3の揺動に応じて順番に開口13aを通過して集光レンズ14に入射する。このときのレーザL1〜L3の集光レンズ14への入射角度の幅は、走査ミラー3の軸S回りの揺動による個々のレーザL1〜L3の走査角度の全幅θsを3で分割した角度、好ましくは走査角度の全幅θsの約3分の1の角度となる。したがって、集光レンズ14に要求される画角および有効径は、走査ミラー3の背面3aで反射された単一のレーザを走査角度の全幅θs全体にわたって集光する場合と比べて十分に小さくて済み、集光レンズ14におけるレーザL1〜L3の収差補正も容易となる。これにより、集光レンズ14のレンズ構成を簡素にしながら、高精度のピクセルクロックを生成することができる。
なお、本実施形態においては、光学格子15の透光部が、一定のピッチを有することとしたが、これに代えて、透光部のピッチが可変に設けられていてもよい。
図4(a)は、透光部151aのピッチが連続的に変化する光学格子151の一例を示している。図4(b)は、透光部152aのピッチが段階的に変化する光学格子152の一例を示している。光学格子151,152は、図示しない移動機構によってY’方向に移動可能に設けられている。
透光部151a,152aのピッチは、ピクセルクロックの周波数と反比例する。すなわち、透光部151a,152aのピッチを小さくすることにより、ピクセルクロックの周波数が大きくなり、画像のX方向の単位長さ当たりの画素数が増加する。したがって、光学格子151,152をY’方向に移動してレーザL1〜L3の入射位置における透光部151a,152aのピッチを変更することにより、画像処理部7によって生成される画像のX方向の解像度を調節することができる。
また、図4(a),(b)に示されるような光学格子151,152を採用する場合、ガルバノズームによる拡大観察と連動して光学格子151,152のY’方向の位置を調節する制御部(図示略)が備えられていてもよい。ガルバノズームとは、走査ミラー3の揺動角度の幅を小さくして観察用レーザLの走査範囲を狭めることにより、標本Aのより狭い範囲を拡大観察する手法である。図中の矢印Tは、レーザL1〜L3の走査軌跡を示している。
ガルバノズームによって拡大観察するときに、透光部151a,152aのピッチが通常観察のときと同一であると、レーザL1〜L3がX’方向に1ライン走査される間に透光部151a,152aを横切る回数が減少する。その結果、観察用レーザLがX方向に1ライン走査される間に画像処理部7が光検出器16からの電気信号をサンプリングする回数が減少し、画像のX方向の画素数が減少することとなる。例えば、ガルバノズームにより標本Aを2倍に拡大観察する場合、生成される画像のX方向の画素数は半分に減少する。
そこで、ガルバノズームを利用するときは、拡大倍率と透光部151a,152aのピッチとが反比例するように、制御部が光学格子151,152をY’方向に位置決めする。これにより、画像処理部7に入力されるピクセルクロックの周波数が増大し、画像処理部7による電気信号のサンプリング頻度が増加するので、観察倍率によらずに一定の解像度を有する画像を生成することができる。
また、本実施形態においては、光学格子153が、図5(a)〜(c)に示されるように、X’−Y’平面内において回転可能に設けられていてもよい。このようにしても、光学格子153の回転角度に応じてX’方向の透光部153aのピッチpを変更し、ピクセルクロックの周波数を調節することができる。
図5(a)〜(c)において、光学格子153は、透光部153aの長手方向がX’方向に対してそれぞれ30°、45°、90°となるように配置されている。X’方向の透光部153aのピッチpは、図5(a)に示される状態でのピッチpに対して、図5(b)では2−1/2(≒0.707)倍、図5(c)では2−1(=0.5)倍となる。すなわち、ガルバノズームを利用しない通常観察のときには光学格子153を図5(a)の配置とし、ガルバノズームにより標本Aを2倍に拡大観察するときには、光学格子153を図5(c)の配置とすればよい。
図4(a),(b)及び図5(a)〜(c)に示されるような、レーザL1〜L3の走査方向(X’方向)の透光部151a〜153aのピッチを変化させる構成は、ピクセルクロックの周波数の細かな調節に適しているが、透光部151a〜153aのピッチの下限には限界があるため、ピクセルクロックの周波数を大幅に増加させる用途には不向きである。したがって、このような光学格子151〜153は、図6に示されるように、直列に接続された周波数低倍器17と組み合わせて用いられることが好ましい。
図6においては、スイッチSWの切り替えにより光検出器16からのパルス信号の周波数の増大に使用される周波数逓倍器17の数が変更可能となっている。検出器16からのパルス信号の周波数は、周波数低倍器17によって2倍、4倍、8倍、…と大幅に逓倍され、光学格子151〜153により微調節される。
また、図5(a)〜(c)に示される光学格子153を回転させる構成においては、光学格子153と一体にレーザも回転可能に設けられていることが好ましい。
図7は、主要な光学素子が一体的に回転可能に構成されたピクセルクロック発生装置1’を示している。このピクセルクロック発生装置1’において、単一のレーザ光源12dと、レンズ18と、回折格子19と、マスク131と、光学格子153と、集光レンズ25と、光検出器16とが筐体20内に共軸的に保持され、その光軸を回転軸として回転可能とされている。レーザ光源12dから発せられたレーザ光は、筐体20の左端から射出し、走査ミラー3と、3枚のミラー24と、リレーレンズ21とを介して筐体20の右端から入射し、検出器16において光電変換される。
図8は、上記ピクセルクロック発生装置1’における光学系の作用の理解を容易にするために、走査ミラー3と3枚のミラー24を表示の上で省略し、一直線の光路に延ばした状態を示すものである。ここで、レーザ光源12dから出力された単一のレーザLは、レンズ18によって平行光束とされ、回折格子(光束分割素子)19に照射される。そして、回折格子19の作用によりレーザLは分割されて複数のレーザL’が生成されるようになっている。このように、単一のレーザ光源12dから出力された単一のレーザLから複数のレーザL’を生成することにより、同一の性質を有する複数のレーザL’を簡易な構成で生成することができる。
複数のレーザL’は、リレーレンズ21によって集光され、複数のレーザスポットLSPとなる。これらレーザスポットLSPのうち、マスク131の開口131aを透過した成分が、マスク透過レーザスポットLSP’となる。さらに、マスク透過レーザスポットLSP’のうちリレーレンズ21の焦点面に配置された光学格子153を透過した成分が、格子透過レーザスポットLSP”となる。格子透過レーザスポットLSP”は、集光レンズ25によって再び平行光束とされ、光検出器16に入力される。なお、複数のレーザスポットLSPは、前記走査ミラー3の軸S回りの揺動により、該軸Sと交差するX’方向(矢印T方向)に走査される。
図9(a)〜(c)は、上記ピクセルクロック発生装置1’を、レーザの進行方向に沿って見た状態を示すものである。図9(a)は、第1のピッチP19Aで等間隔に並ぶ第1の透光部19aと、この第1の透光部19aに直交し第2のピッチP19Bで等間隔に並ぶ第2の透光部19bとを有する回折格子19の格子パターンを示している。第1のピッチP19Aと第2のピッチP19Bは、後述する条件を満たす必要があるが、両者が必ずしも同じ大きさである必要はない。
なお、図9(a)では、第1の透光部19aの長手方向がY’軸と平行とされ、第2の透光部19bの長手方向がX’軸と平行とされているが、これら透光部19a,19bの方向は、図7における筐体20の回転に伴って変化する。
図9(b)は、マスク131および該マスク131に照射される複数のレーザスポットLSPを示す。複数のレーザスポットLSPは、X’軸方向に第1のピッチPSPAで、Y’軸方向に第2のピッチPSPBで、それぞれ等間隔で並ぶ。PSPAおよびPSPBは、それぞれ次式で表わされる。
(1a) PSPA=λ・f21/P19A
(1b) PSPB=λ・f21/P19B
ここで、λはレーザLの波長、f21はリレーレンズ21の焦点距離である。
マスク131の開口131aの形状は矩形であり、そのX’軸方向の寸法を第1の開口幅W131A、Y’軸方向の寸法を第2の開口幅W131Bとする。この場合、開口幅W131A,W131Bは、下式(2a)および下式(2b)の関係を満たす。
(2a) W131A≧PSPA
(2b) W131B≧PSPB
開口幅W131A,W131Bが式(2a)および式(2b)を満たす場合、複数のレーザスポットのうち少なくとも1個が常に開口131aを透過することになる。
131AおよびW131Bは、さらに下式(3a)および下式(3b)を満たすことが望ましい。
(3a) W131A=n・PSPA
(3b) W131B=n・PSPB
ここで、nおよびnは、それぞれ任意の正の整数である。
開口幅W131A,W131Bが式(3a)および式(3b)を満たす場合、複数のレーザスポットのうち、一定数すなわち(n×n)個のレーザスポットが、常に開口131aを透過することになる。例えば、図9(b)においてはn=2、n=4であり、開口131aを透過するレーザスポットの数は常に8個である。
式(2a)および式(2b)、または式(3a)および式(3b)の条件式を満たすことにより、生成されるピクセルクロックを安定化させることが出来る。
なお、図9(b)では、複数のレーザスポットLSPが開口131aの中心に関して点対称に配列されているが、このレーザスポットLSPの対称性(点対称あるいは線対称)は、走査ミラー3の揺動により、必ずしも保たれるものではない。また、図9(b)では、複数のレーザスポットLSPが、縦に7個、横に13個配列されているが、これは回折格子19によって多数のレーザスポットが生成されること、およびその中の一部が開口131aを透過する構成であることを説明するための一例に過ぎない。実際には、例えば走査ミラー3やミラー24におけるケラレによってマスク131の周辺部にレーザスポットLSPが照射されないことがあり得る。そのような場合においても、開口131aの範囲に複数のレーザスポットLSPがケラレなく照射されるならば、本実施形態において何ら問題とはならない。
図9(c)は、光学格子153および該光学素子153に照射されるマスク透過レーザスポットLSP’を示している。ここで、光学格子153は、その透光部153aが、回折格子19の第1の透光部19aと平行になるように配置されている。同図中のP153は透光部153aのピッチである。このピッチP153は、複数のレーザスポットLSPにおける第1のピッチPSPAと下式(4)の関係を満たすことが望ましい。
(4) PSPA=n・P153
ここで、nは任意の正の整数である。式(4)の条件式が成立する場合、透光部153aとマスク透過レーザスポットLSP’との間で空間的な位相が一致するので、生成されるピクセルクロックにおけるシグナル成分を大きくすることができる。
図9(c)において、マスク透過レーザスポットLSP’として示されている全円、半円、および4分の1円のうち、全円は開口131aでケラれることなく透過したレーザスポットを、半円は開口131aのエッジ部でケラれて半分の光量が透過したレーザスポットを、4分の1円は開口131aのエッジ隅部でケラれて4分の1の光量が透過したレーザスポットを、それぞれ模式的に表わしている。同図において、上記各レーザスポットの数は、全円が3個、半円が8個、4分の1円が4個、すなわち総光量はレーザスポット8個相当である。このことは、本実施形態においてはn=2、n=4すなわちn・n=8であることにより開口131aを透過するレーザスポットの数が8個であるとした前記説明と符合する。
図10(a)〜(f)は、ピクセルクロック発生装置1’において、筐体20を回転させることによって、生成するピクセルクロックの周波数を変化させる原理を示すものである。ここで、同図(a),(c),(e)は回折格子19を、同図(b),(d),(f)は光学格子153を、それぞれレーザの進行方向に沿って見た状態を示す。そして、同図(a)と(b)は、回折格子19の第1の透光部19aと光学格子153の透光部153aとについて、それぞれの長手方向がX’軸方向(矢印T方向)に対して30°をなすように、筐体20の回転方向を設定した、一つの状態を示すものである。同様に、同図(c)と(d)は45°をなすように設定し、同図(e)と(f)は90°をなすように設定した、それぞれ一つの状態を示すものである。
ところで、図9(a),(b)に示したように、複数のレーザスポットLSPは、第1の透光部19aと平行なレーザスポット列が、列同士の間隔として第1のピッチPSPAをもって並ぶとともに、第2の透光部19bと平行なレーザスポット列が、列同士の間隔として第2のピッチPSPBをもって並んでいる。
これと同じく図10(b)におけるマスク透過レーザスポットLSP’は、図10(a)における第1の透光部19aと平行な(すなわちX’軸方向に対して30°をなす)レーザスポット列が、列同士の間隔として第1のピッチPSPAをもって並んでいる。同様に、図10(d)においてはX’軸方向に対して45°をなすレーザスポット列が、図10(f)においてはX’軸方向に対して90°をなすレーザスポット列が、それぞれ列同士の間隔として第1のピッチPSPAをもって並んでいる。
以上のように構成されたピクセルクロック発生装置1’において、走査ミラー3が軸Sを中心に揺動するならば、図10(b),(d),(f)におけるマスク透過レーザスポットLSP’が光学格子153上でX’軸方向(矢印T方向)に走査され、これによってピクセルクロックが発生される。このとき、X’軸方向の透光部153aのピッチPは、図10(b)に示される状態でのピッチPに対して、図10(d)では2-1/2(≒0.707)倍、図10(f)では2-1(=0.5)倍となる。すなわち、ガルバノズームを利用しない通常観察のときには光学格子153を図10(a),(b)の配置とし、ガルバノズームにより標本を2倍に拡大観察するときには、光学格子153を図10(e),(f)の配置とすればよい。
以上で説明した図7〜図10に示される本実施形態に係るピクセルクロック発生装置1’は、以下の特徴を有する。
まず、複数のレーザL’を複数のレーザスポットLSPに集光するリレーレンズ21は、走査ミラー3による走査角度の全幅を画角としてカバーする必要はなく、マスク131の開口131aの範囲のみカバーするように構成されていればよい。このことにより、リレーレンズ21の収差補正が容易になり、リレーレンズ21の構成を簡素にしながら、高精度のピクセルクロックを生成することができる。
次に、図5の場合と同様に、生成されるピクセルクロックの周波数がX’軸と透光部153aとがなす角によって決まるので、同周波数を連続無段階的に調整することが可能である。
次に、図9(b)に示したように、X’Y’の2次元方向に拡散する多数の光スポットであるところの複数のレーザスポットLSPを発生させ、その一部を図9(c)に示したようにマスク131を介して取り出し、光学格子153の照明に用いている。このため、走査ミラー3の揺動角や筐体20の回転角度によらず、マスク透過レーザスポットLSP’を、常に安定的に光学格子153に照射することができる。
次に、第1の透光部19aと透光部153aが長手方向に常に平行になるように、回折格子19と光学格子153が一体的に保持されるので、マスク透過レーザスポットLSP’は、透光部153aに対して常に平行なレーザスポット列を有する。さらに、第1のピッチPSPAと透光部153aのピッチP153を、式(4)によって規定することによって、透光部153aとマスク透過レーザスポットLSP’との間で空間的な位相が一致するようになる。これらにより、生成されるピクセルクロックの信号が安定化する。
次に、マスク131の開口131aの寸法を、式(3a)および式(3b)によって規定することによって、マスク透過レーザスポットLSP’のレーザスポット数は、走査ミラー3の揺動角や筐体20の回転角度によらず一定になる。これにより、生成されるピクセルクロックの信号が安定化する。
さらに、光源として単一のレーザ光源12dを用いながら、実質的に複数の光源を得ているので、装置の構造を簡潔にし、価格を安価にすることができる。
以上に示した実施形態では、いずれにおいても光源としてレーザ光源を用いているが、本発明に用いる光源としてはピクセルクロックを生成するのに必要な空間分解能を有するものであればレーザ光源に限られることはなく、例えばLED(発光ダイオード)とピンホール状の開口絞りとの組み合わせ等を使用可能である。
1 ピクセルクロック発生装置
2 レーザ走査型顕微鏡
3 走査ミラー
4 レーザ光源
5 対物レンズ
6 光検出器
7 画像処理部
8 ダイクロイックミラー
9,10 レンズ群
11,14,25 集光レンズ
12 光源部
12a〜12d レーザ光源
13 スリット部材
13a,131a 開口
15,151〜153 光学格子
16 光検出器(信号変換部)
17 周波数逓倍器(信号変換部)
18 コリメータレンズ
19 回折格子(光束分割素子)
20 筐体
21 リレーレンズ
24 ミラー
100 レーザ走査型顕微鏡システム
131 マスク
A 標本

Claims (9)

  1. 複数の反射面を有し一の反射面で観察用レーザを標本の方向へ反射するとともに所定の軸回りに揺動することにより前記観察用レーザを標本上で走査するミラーと、前記観察用レーザの照射により前記標本において発生した観察光を検出する検出部と、該検出部から出力された前記観察光に基づく信号をピクセルクロックに同期してサンプリングすることにより前記標本の画像を生成する画像処理部とを備えるレーザ走査型顕微鏡の前記ピクセルクロックを発生するピクセルクロック発生装置であり、
    複数の光束を前記ミラーの他の反射面の略同一位置に、前記所定の軸に交差する平面において互いに異なる入射角度で入射させる光源部と、
    前記他の反射面において互いに異なる反射角度で反射された前記複数の光束の光路上に配置され、前記走査ミラーの揺動によって前記所定の軸に交差する方向に走査される前記複数の光束のうち一部を通過させる開口を有するスリット部材と、
    該スリット部材の前記開口を通過した光束を集光する集光レンズと、
    該集光レンズによって集光された光束が入射され、該光束を遮断する遮光部および前記光束を透過させる透光部が前記所定の軸に交差する方向に一定間隔で繰り返し配列されてなる光学格子と、
    該光学格子を透過した光束を検出し、該光束の強度変化の周期に応じた周波数のクロック信号を生成する信号変換部とを備え、
    前記複数の光束の前記他の反射面への入射角度は、前記走査ミラーの揺動による前記各光束の走査角度の全幅を複数に分割した角度ずつ互いに異なり、
    前記開口の前記所定の軸に交差する方向の寸法は、隣接する前記光束同士の前記スリット部材の位置における前記所定の軸に交差する方向の間隔以上であるピクセルクロック発生装置。
  2. 前記光学格子は、隣接する前記透光部同士の中心間距離が前記遮光部および前記透光部の配列方向に交差する方向に連続的に変化するとともに、該配列方向に交差する方向に移動可能に設けられている請求項1に記載のピクセルクロック発生装置。
  3. 前記光学格子は、隣接する前記透光部同士の中心間距離が前記遮光部および前記透光部の配列方向に交差する方向に段階的に変化するとともに、該配列方向に交差する方向に移動可能に設けられている請求項1に記載のピクセルクロック発生装置。
  4. 前記ミラーの前記所定の軸回りの揺動角度の幅に応じて前記光学格子の前記配列方向に交差する方向の位置を調節する制御部を備える請求項2または請求項3に記載のピクセルクロック発生装置。
  5. 前記光学格子が、該光学格子をなす面と直交する軸を中心に回転可能に設けられている請求項1に記載のピクセルクロック発生装置。
  6. 前記光源部が、前記光学格子と共通の軸を中心に前記光学格子と一体的に回転可能に設けられている請求項5に記載のピクセルクロック発生装置。
  7. 前記光源部が、単一の光源と、該光源から出力された光束を複数に分割する光束分割素子とを備える請求項1から請求項5のいずれかに記載のピクセルクロック発生装置。
  8. 前記スリット部材は、2以上の光束を前記開口に通過させ、
    隣接する前記光束同士の前記光学格子の位置における前記所定の軸に交差する方向の間隔は、前記光学格子の隣接する前記透光部同士の中心間隔の略整数倍である請求項1から請求項7のいずれかに記載のピクセルクロック発生装置。
  9. 前記開口の前記所定の軸に交差する方向の寸法が、隣接する前記光束同士の前記スリット部材の位置における前記交差する方向の間隔の略整数倍である請求項1から請求項7のいずれかに記載のピクセルクロック発生装置。
JP2012060322A 2012-03-16 2012-03-16 ピクセルクロック発生装置 Expired - Fee Related JP5896797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060322A JP5896797B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 ピクセルクロック発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012060322A JP5896797B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 ピクセルクロック発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013195520A JP2013195520A (ja) 2013-09-30
JP5896797B2 true JP5896797B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=49394585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012060322A Expired - Fee Related JP5896797B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 ピクセルクロック発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5896797B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3614190A1 (en) * 2018-08-20 2020-02-26 Till GmbH Microscope device with virtual objective

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8701716A (nl) * 1987-07-21 1989-02-16 Philips Nv Aftastende optische mikroskoop.
JPH05136954A (ja) * 1991-11-12 1993-06-01 Nikon Corp ビデオクロツク信号発生装置
JPH0715588A (ja) * 1993-06-25 1995-01-17 Nikon Corp ビデオクロック信号発生装置
JP2000512744A (ja) * 1996-05-16 2000-09-26 アフィメトリックス,インコーポレイテッド 標識材料を検出するシステムおよび方法
JPH10311949A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Olympus Optical Co Ltd サンプリングクロック発生装置
JP2000147395A (ja) * 1998-11-16 2000-05-26 Nikon Corp サンプリングクロック発生装置
JP2003329961A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Nippon Signal Co Ltd:The 反射型走査装置
JP2008197171A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Nikon Corp 走査型顕微鏡
JP2009015246A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Nikon Corp 走査型顕微鏡
JP2011044502A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Sony Corp 光照射装置及びアニール装置
WO2012118530A1 (en) * 2011-03-01 2012-09-07 Applied Precision, Inc. Variable orientation illumination-pattern rotator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013195520A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5340799B2 (ja) レーザ走査型顕微鏡
JP6417262B2 (ja) シート照明顕微鏡
JP6346615B2 (ja) 光学顕微鏡および顕微鏡観察方法
JP6313211B2 (ja) 赤外撮像顕微鏡
JP6286449B2 (ja) 光学顕微鏡および顕微鏡観察方法
JP5913964B2 (ja) 分光検出装置、及び、それを備えた共焦点顕微鏡
JP5838466B2 (ja) 光学顕微鏡、及び分光測定方法
US20130120563A1 (en) Image generation device
JP2009103958A (ja) 走査型レーザ顕微鏡
US20160246042A1 (en) Method for Creating a Microscope Image, Microscopy Device, and Deflecting Device
US11578964B2 (en) Optical coherence tomography apparatus and image generation method using the same
US20130100283A1 (en) Image generation device
JP2006350123A (ja) レーザ加工方法および装置
JP6570427B2 (ja) 画像取得装置、画像取得方法、及び空間光変調ユニット
US7385693B2 (en) Microscope apparatus
JP2015529347A (ja) 光学系構成および光学顕微鏡
JP2016212154A (ja) 走査型顕微鏡システム
JP5950473B2 (ja) レーザ顕微鏡及びスキャナー
JP5896797B2 (ja) ピクセルクロック発生装置
KR20160132376A (ko) 빔 노광 장치
KR100519266B1 (ko) 공초점 현미경
JP3992699B2 (ja) 時間分解分光装置
JP6187761B2 (ja) 顕微分光システム
JP6057583B2 (ja) 光走査装置および走査型検査装置
JP5454942B2 (ja) 分光装置とそれを用いた顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160301

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5896797

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees