JP5896294B2 - かん水淡水化用の逆浸透膜 - Google Patents
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Description
(1)下記一般式[I]で表される構成成分を含むスルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーからなる逆浸透膜であって、含水状態の前記逆浸透膜を用いて膜中の水分子を測定したプロトン核磁気共鳴スペクトルにおいて、束縛水由来のスペクトルピークトップのケミカルシフトA(ppm)とバルク水由来のスペクトルピークトップのケミカルシフトB(ppm)との関係がB−0.42≦A<B−0.36を満たすことを特徴とするかん水淡水化用の逆浸透膜。
式中、XはHまたは1価のカチオン種であり、nは10以上50以下の整数である。
(2)スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーの極限粘度が1.0〜2.3dL/gであることを特徴とする(1)に記載の逆浸透膜。
(3)スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーのスルホン酸基含有量が0.5〜2.3meq/gであることを特徴とする(1)または(2)に記載の逆浸透膜。
(4)示差走査熱量分析法による観察において、結晶化ピークが見られないことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の逆浸透膜。
(5)逆浸透膜が内径30〜60μm、外径120〜150μmの中空糸膜であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の逆浸透膜。
(6)中空糸膜の外周部から1μm以内の膜厚部分において10nm以上の直径の細孔が観察されないことを特徴とする(5)に記載の逆浸透膜。
(7)湿潤状態における降伏強度が7MPa以上15MPa未満であることを特徴とする(5)または(6)に記載の逆浸透膜。
式中、XはHまたは1価のカチオン種であり、nは10以上50以下の整数である。1価のカチオン種としては、特に限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウムや他の金属種や各種アミン類等が挙げられる。
降伏強度保持率(%)=(浸漬前の中空糸膜の降伏強度[MPa]/浸漬後の中空糸膜の降伏強度[MPa])×100
ポリマー粉末を0.5g/dlの濃度でN−メチル−2−ピロリドンに溶解し、30℃の恒温槽中でウベローデ型粘度計を用いて粘度測定を行い、対数粘度ln[ta/tb]/c)で評価した(taは試料溶液の落下秒数、tbは溶媒のみの落下秒数、cはポリマー濃度)。
窒素雰囲気下で一晩乾燥した試料の重量をはかり、水酸化ナトリウム水溶液と攪拌処理した後、塩酸水溶液による逆滴定を行うことでイオン交換容量(IEC)を求めた。
予め100℃に調整した真空乾燥器で1晩乾燥させたポリマー20mgを、ナカライテスク社の重水素化DMSO(DMSO−D6)1mLに溶解させた高分子溶液を用いて、BRUKER AVANCE500(周波数500.13MHz、温度30℃、FT積算32回)でプロトンNMRを測定した。得られたスペクトルチャートにおいて、下記に示した式[I]の芳香環上のプロトンaおよびbに相当するスペクトルピークは独立しており、これらの積分強度の比は下記式の通りになる。
積分強度a:積分強度b=n:(100−n)
式[I]に、nを評価するための芳香環上のプロトンa、bを示した。
湿潤状態の中空糸を約1g電子天秤で秤りとり、予め100℃に調整した真空乾燥機で1晩真空乾燥させた。乾燥後の中空糸膜を電子天秤で秤量し、以下の式を用いて水分率を算出した。
水分率(%)=(乾燥後の中空糸膜の重量[wt%]/乾燥前の中空糸膜の重量[wt%])×100
予め、室温下(25℃)10分間蒸留水に浸漬させておいた中空糸膜試料を長さ5cm程度に切りとり、直径3mmのガラス製キャピラリー管に該試料を4本挿入した。この時の試料の水分率は凡そ300〜400重量%であった。該キャピラリー管を直径5mmのNMRチューブに挿入し、BRUKER社製 AVANCE500(共鳴周波数500.13MHz、温度30℃、FT積算16回、待ち時間21秒)でプロトンNMR測定を行った。(予め、重水(D2O)でシム調整を行った。)
図1は、プロトンNMRスペクトルチャートの一例を表す。観察される2本のスペクトルピークのうち、低磁場側に出現するスペクトルピークをバルク水由来のものとし、このケミカルシフトのピークトップを5.24ppmに合わせて基準とした。そして、高磁場側に現れる束縛水由来のスペクトルピークのピークトップのケミカルシフト、およびそれらの距離を確認した。なお、ケミカルシフトの値の読みは全てスペクトルピークのピークトップの値を読んだ。
中空糸膜を液体窒素へ浸漬して凍結させ、中空糸膜断面および中空糸膜の表面をSEM観察用試料台に両面テープで固定した。これら試料に白金コーティングを行い、日立製作所製の走査型電子顕微鏡(S−800)を用いて倍率1万倍で観察した。この際、中空糸膜の外周部から1μm以内の膜厚部分において10nm以上の直径の細孔の有無を確認した。
予め60℃の真空乾燥機で乾燥させた中空糸膜試料を用い、TA instruments製 示差走査熱量分析計(DSC Q100)を用いて、窒素下、変調温度条件として周期60秒、振幅±0.796℃、温度範囲20℃から250℃として5℃/分の昇温速度で昇温させた。測定の結果得られた非可逆成分(non reverse heat flow)から、結晶化に由来する発熱ピークの有無を確認した。
3mmφの孔を空けた2mm厚のSUS小板を用い、孔に適量の湿潤中空糸膜を詰めてカットすることで、中空糸膜の断面を露出させたサンプルホルダーを作成した。これをNikon製顕微鏡(ECLIPSE LV100)のステージに設置した後、Nikon製 画像処理装置(DIGITAL SIGHT DS−U2)およびCCDカメラ(DS−Ri1)を起動させた。画像解析ソフトとしてNIS Element D3.00 SP6を用い、画面に映る中空糸膜断面の外径および内径を、該解析ソフトの計測機能を用いて測定することで中空糸膜の外径および内径を算出した。
島津製作所製 SHIMADZU AGS−J 1kNを用い、湿潤状態の中空糸膜の引張試験を行った。ロードセルは50Nとし、糸の固定および引っ張りには平チャックを用いた。チャックの初期のつかみ間距離は50mm、平チャックへの糸掛け時の糸への加重は0.03Nとしてセットした。糸の引っ張り速度は50mm/分とした。測定データは解析ソフト(TRAPEZIUM X ver.1.0.2.SP)を用いて、応力(MPa)、伸度(%)、および降伏強度(MPa)を算出した。
ナカライテスク社の次亜塩素酸ナトリウム溶液を蒸留水で薄めて遊離塩素濃度100ppmとし、さらに同社の1N塩酸を用いてpH7に調整した塩素液を調製した。また、同社の1N水酸化ナトリウム水溶液を蒸留水で薄めてpH10のアルカリ液を調製した。これらに長さ20cmの20本束とした中空糸膜を浸漬した。塩素水溶液の温度は室温(約20℃)とし、アルカリ液の温度は40℃とした。遊離塩素濃度およびpHを一定に保ちながら12週間浸漬させた後、上述の降伏強度の測定と同じ方法で浸漬糸の降伏強度を測定した。降伏強度の保持率の算出式は次の通りである。
降伏強度保持率(%)=(浸漬前の中空糸膜の降伏強度[MPa]/浸漬後の中空糸膜の降伏強度[MPa])×100
中空糸膜を束ねて、プラスチック製スリーブに挿入した後、熱硬化性樹脂をスリーブに注入し、硬化させ封止した。熱硬化性樹脂で硬化させた中空糸膜の端部を切断することで中空糸膜の開口面を得て、外径基準の膜面積がおよそ0.025m2の評価用モジュールを作製した。この評価用モジュールを供給水タンク、ポンプからなる膜性能試験装置に接続し、性能評価した。
塩化ナトリウム濃度1,500mg/Lの供給水溶液を、25℃、圧力3.0MPaで中空糸膜の外側から内側へ向かって濾過して装置をおよそ1時間運転する。その後、中空糸膜の開口面より膜透過水を採取して、電子天秤(島津製作所 LIBROR EB−3200D)で透過水重量を測定した。透過水重量は、下記式で25℃での透過水量に換算した。
透過水量(L)=透過水重量(kg)/0.99704(kg/L)
透水量(FR)は下記式より算出する。
FR[L/m2/日]=透過水量[L]/外径基準膜面積[m2]/採取時間[分]×(60[分]×24[時間])
前記透水量測定で採取した膜透過水と、同じく透水量の測定で使用した塩化ナトリウム濃度1,500mg/L供給水溶液から電気伝導率計(東亜ディーケーケー社CM−25R)を用いて塩化ナトリウム濃度を測定した。
塩除去率は下記式より算出する。
塩除去率[%]=(1−膜透過水塩濃度[mg/L]/供給水溶液塩濃度[mg/L])×100
3,3’−ジスルホ−4,4’−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩(略号:S−DCDPS)11.5mol%、2,6−ジクロロベンゾニトリル(略号:DCBN)38.5mol%、4,4’−ビフェノール50mol%を重合して得たスルホン化ポリアリールエーテルスルホン系ポリマー(略号:SPN−23)を、予め110℃12時間乾燥させた後で77重量部量りとり、続いてN−メチル−2−ピロリドン(略号:NMP)124.4重量部、エチレングリコール(略号;EG)18.6重量部をセパラブルフラスコに投入し、170℃で3時間撹拌することで均一なポリマー濃度35重量%のポリマー溶液を得た。
このポリマー溶液を紡糸原料(ドープ)とし、プランジャー型押出機能を有する紡糸装置に仕込んだ。ドープを150℃に保ちチューブインオリフィス型ノズルまで送液させ、スリット幅100ミクロン(外径400ミクロン、内径200ミクロン)のドープ吐出孔から0.18g/分の速度で吐出させた。内液はEGを用い、ギアポンプで0.07g/分の速度で送液し、110ミクロンの内液吐出孔から吐出させた。エアギャップ長を20mmとし、濃度3.5重量%の塩水からなる凝固浴に浸漬させた。凝固した中空糸膜を紡糸速度15m/分で引き取り、かせまき機またはワインダーで巻き取った。さらに、得られた中空糸膜サンプルを、濃度9.0重量%の塩水に浸漬させ、温度98℃、時間20分の条件でアニール処理を行った。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
実施例1で得た中空糸膜を、10重量%塩化リチウム水溶液に1晩浸漬させることにより、式[I]のスルホン酸基上のカウンターカチオン(X)をリチウムイオンに変化させた。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
実施例1で得た中空糸膜を、10重量%塩化カリウム水溶液に1晩浸漬させることにより、式[I]のスルホン酸基上のカウンターカチオン(X)をカリウムイオンに変化させた。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
3,3’−ジスルホ−4,4’−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩(略号:S−DCDPS)11.5mol%、2,6−ジクロロベンゾニトリル(略号:DCBN)38.5mol%、4,4’−ビフェノール50mol%を重合して得たスルホン化ポリアリールエーテルスルホン系ポリマー(略号:SPN−23)を2N−濃硫酸に24時間浸漬し、その後水洗後の水が中性になるまでポリマーを水洗させることにより、スルホン酸基上のカウンターカチオンをプロトンに変換させたSPN−23(X=H型)を用いたこと、および紡糸時の凝固液を7重量%の塩水とし、かつ凝固液通過後すぐに水洗工程を設けたこと、さらに紡糸後のアニール処理に熱水を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
式[I]のnを12とした以外は、実施例1と同じ方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
式[I]のnを45とした以外は、実施例1と同じ方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
ドープの組成において、SPN−23ポリマーを73重量部、NMPを110.5重量部、EGを16.5重量部としたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
ドープの組成において、SPN−23ポリマーを77重量部、NMPを110.7重量部、EGを12.3重量部としたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
エアギャップ長を10mmとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
エアギャップ長を400mmとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
実施例1で作製したポリマーに濃度が40重量%(内、NMP対EGの重量比で90対10の混合溶媒を含有)になるよう溶媒を仕込んで攪拌し、紡糸に適する均一なポリマー溶液を得た。このポリマー溶液を紡糸原料に用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
ドープのポリマー濃度を32.5重量%(内、NMP対EGの重量比で80対20の混合溶媒を含有)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
エアギャップ長を3mmとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
エアギャップ長を700mmとし、さらにエアギャップ内の空気を加熱できる管状ヒーターを取り付け、エアギャップの雰囲気温度を100℃としたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
4,4’−ジクロロジフェニルスルホン2ナトリウム塩(略号:DCDPS)11.5mol%、2,6−ジクロロベンゾニトリル(略号:DCBN)38.5mol%、4,4’−ビフェノール50mol%を重合して得たポリアリールエーテルスルホン系ポリマーを、予め80℃、24時間真空乾燥させた後で77重量部量りとり、続いてN−メチル−2−ピロリドン(略号:NMP)124.4重量部、エチレングリコール(略号;EG)18.6重量部をセパラブルフラスコに投入し、100℃で3時間撹拌することで均一な濃度35重量%のポリマー溶液を得た。このポリマー溶液のドープ温度および紡糸温度を60℃に変更した以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
スルホン酸基含有量を下げた(式[I]のn=8.9)ポリマーを使用した以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
スルホン酸基含有量を上げた(式[I]のn=52.3)ポリマーを使用したことと、紡糸時の凝固液として7.0重量%の塩水を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で中空糸膜を得た。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
三酢酸セルロース(CTA、ダイセル化学工業、LT35)41重量部、NMP49.9重量部、EG8.8重量部、安息香酸0.3重量部を180℃で均一に溶解して製膜原液(ドープ)を得た。得られた製膜原液を減圧下で脱泡した後、アーク型ノズルより163℃で外気と遮断された空間(エアギャップ、AG)中に吐出し、AG通過時間約0.03秒を経て、NMP:EG:水=4.25:0.75:95からなる12℃の凝固浴に浸漬した。引続き、多段傾斜桶水洗方式で中空糸膜の洗浄を行い、湿潤状態のまま振り落とした。得られた中空糸膜を60℃の水に浸漬し、40分間アニール処理を行った。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
無水ピペラジン8.062重量部、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン54.23重量部を窒素導入管、温度計、撹拌機を備えた500Lの反応器に窒素気流下で投入した。続いて、反応器中に、酸捕捉剤としてピリジン50重量部、反応溶媒としてN−メチルピロリドン(NMP)470重量部を加え、充分撹拌し均一溶液とした。該溶液を約5℃まで冷却した後、該溶液中にテレフタル酸ジクロリド63.342重量部を投入し、重縮合反応を開始した。冷却下で約30分間、さらに室温下で約30分間撹拌した。反応終了後、反応溶液を1000重量部の水中に投入し、ポリマーを沈澱析出させた。次いで、生成ポリマーの細粉化、純水による純粋物の洗浄を4回繰り返し、ポリマー中の未反応物及び溶媒類の除去をおこなった。最後に、ポリマーの乾燥を約80〜100℃の熱風で約48時間乾燥した。
上記で合成したポリアミド(37重量部)、N,N−ジメチルアセトアミド(57.11量部)、NMP5.79重量部、無水ポリグリセリン(数平均分子量=480,3.7重量部)、塩化カルシウム6水和物(2.75重量部)からなる製膜原液(ドープ)を、アーク(3点ブリッジ)型ノズル(温度:130℃)から吐出し、約10℃の水中に導き、外径約137ミクロン、中空率約16%の中空糸膜を得た。さらに膜中に残留する溶媒およびポリグリセリンの除去を目的として、中空糸膜を水中に一昼夜浸漬させた。膜の詳細と評価結果を表1に示す。
Claims (7)
- 下記一般式[I]で表される構成成分を含むスルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーからなる逆浸透膜であって、含水状態の前記逆浸透膜を用いて膜中の水分子を測定したプロトン核磁気共鳴スペクトルにおいて、束縛水由来のスペクトルピークトップのケミカルシフトA(ppm)とバルク水由来のスペクトルピークトップのケミカルシフトB(ppm)との関係がB−0.42≦A<B−0.36を満たすことを特徴とするかん水淡水化用の逆浸透膜。
式中、XはHまたは1価のカチオン種であり、nは10以上50以下の整数である。 - スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーの対数粘度が1.0〜2.3dL/gであることを特徴とする請求項1に記載の逆浸透膜。
- スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホンポリマーのスルホン酸基含有量が0.5〜2.3meq/gであることを特徴とする請求項1または2に記載の逆浸透膜。
- 示差走査熱量分析法による観察において、結晶化ピークが見られないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の逆浸透膜。
- 逆浸透膜が内径30〜60μm、外径120〜150μmの中空糸膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の逆浸透膜。
- 中空糸膜の外周部から1μm以内の膜厚部分において10nm以上の直径の細孔が観察されないことを特徴とする請求項5に記載の逆浸透膜。
- 湿潤状態における降伏強度が7MPa以上15MPa未満であることを特徴とする請求項5または6に記載の逆浸透膜。
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