JP5895499B2 - 車両用報知装置及び車両用報知システム - Google Patents

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Description

本発明は、運転者に方向指示器の出し忘れを気づかせるための車両用報知装置及び車両用報知システムに関し、特に、実際に運転者がステアリングホイールの操舵を開始していない状況であっても報知を行うことができるようにしたものである。
方向指示器の出し忘れを予防する報知装置として、車速及び操舵角を検出し、それら車速及び操舵角から車両の走行状態を判別し、その判別結果と方向指示器の作動状態とに基づいて、方向指示器が車両の走行状態に適切に対応しているか否かを判定し、そして、方向指示器が適切に作動していないと判定された場合には、運転者に対して方向指示器の適切な作動を促す報知を行うようになっている報知装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1の記載によれば、上記従来の報知装置は、ナビゲーションシステムを搭載していない車両であっても、方向指示器の出し忘れを予防することができるというものである。
特開2011−134139号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、例えば左折の場合であれば、実際に運転者がステアリングホイールを左折方向に切り始めない限り、報知装置は、車両が左折状態にあるということを判断できないから、報知タイミングが本来必要なタイミングよりも遅れてしまう可能性があるという問題点がある。
本発明の課題は、車両の走行状態に関係なく方向指示器の作動を案内する報知のタイミングを設定可能とすることで、より的確なタイミングで報知を行うことができる車両用報知装置及び車両用報知システムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、狭域通信送信機から送信されてくる信号に含まれる情報に基づき、自車両前方の交通信号機が青であると判断され、且つ、自車両後方に二輪車が存在すると判断された場合に、報知装置に対して、方向指示器の作動を案内するための報知を指示するようにした。
本発明によれば、方向指示器の作動を案内する報知のタイミングは、狭域通信送信機から送信されてくる狭域通信信号に含まれる情報に基づいて設定されるものであって、自車両前方の交通信号機が青であって自車両後方に二輪車が存在する場合には報知が行われるため、実際に運転者がステアリングホイールの操舵を開始しなくても報知を行うことができる。
第1実施形態の全体構成を示す斜視図である。 有効通信エリアを説明する平面図である。 車両用報知装置の構成を示すブロック図である。 DSRC車載機の機能構成を示すブロック図である。 報知処理の実施タイミングを制御するためのフローチャートである。 報知処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、日本国のように左側通行の地域を走行する車両に対して車両用報知装置を搭載し、交差点での左折方向への方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせる場合について説明する。なお、米国のように右側通行の地域を走行する車両に対して車両用報知装置を搭載する場合には、交差点での右折方向への方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせるという構成になる。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態に係る車両用報知装置が適用された車両用報知システムの全体構成を示す図である。
図1において、走行路側の設備である路側インフラ設備1は、路上の交差点付近に設置した画像センサ2と、狭域通信送信機としてのDSRC(Dedicated Short Range Communication)送信機3と、を備える。画像センサ2及びDSRC送信機3は、走行路の進行方向と逆向き、即ち走行路を走行する車両MCと対向する向きで設置する。画像センサ2は、交差点手前の一定の撮像エリア2aを走行する二輪車MBを撮像し、撮像した画像をDSRC制御装置4に出力する。
また、路側インフラ設備1は、交通信号機としての信号機5と、信号制御機6と、を備える。信号制御機6は、信号機5の灯色状態を制御すると共に、信号機5の灯色状態をDSRC制御装置4に出力する。
DSRC制御装置4は、画像センサ2から入力した撮像画像や信号機5から入力した信号灯色状態を解析する。そして、DSRC制御装置4は、これらの解析結果から車両MCに対して送信する交通情報を生成する。ここで、交通情報は、二輪車情報としての二輪車MBの情報(二輪車MBの有無、二輪車MBの位置情報など)、信号機状態情報としての信号機5の灯色状態(赤/青/黄)などを含む。なお、二輪車MBの位置情報は、DSRC制御装置4において、画像センサ2から供給された撮像画像に基づいて画像認識された二輪車MBの位置を走行路上の位置に変換することで求めることができる。そして、DSRC制御装置4は、生成した交通情報をDSRC送信機3に出力する。
DSRC送信機3は、DSRC制御装置4から入力した交通情報を、交差点手前に設定したDSRC送信機3の有効通信エリア内を走行する車両MCに対して、電波によって配信する。なお、画像センサ2の撮像エリア2aは、DSRC送信機3の有効通信エリアと同一か、若しくは、若干広くなるように設定されている。なお、図1には、画像センサ2の撮像エリア2aは、片側二車線の走行路のうち、左側(路肩側)走行路に沿うように設定されている例を示している。
そして、DSRC制御装置4は、DSRC送信機3の有効通信エリアを定義する情報として、当該有効通信エリアの走行路上における開始地点SPの緯度経度、終了地点EPの緯度経度、通信範囲(長さL、幅W)を記憶するとともに、実勢速度情報として、走行路を走行する車両の平均的な車速を記憶しており、DSRC送信機3から送信する交通情報には、その有効通信エリアを定義する情報と、実勢速度情報とが含まれている。
即ち、交差点及びその手前における走行路の平面的な模式図である図2に示すように、DSRC送信機3の有効通信エリアCAは、走行路の交差点から遠い側の端部が「開始地点SP」、交差点に近い側の端部が「終了地点EP」となっていて、それら開始地点SP及び終了地点EP間の距離が「長さL」、走行路に直行する方向の長さが「幅W」とそれぞれ定義されている。
従って、交通情報を取得することになる各車両MCは、そのDSRC送信機3から交通情報の取得を開始したタイミングで、自己がそのDSRC送信機3の有効通信エリアCAの開始地点SPに来ていることを認識することができる。
そして、その開始地点SP上に来ているとことを認識したときから、実勢速度情報に基づいた距離を加算更新していくことで、GPS情報に頼ることなく、走行に伴って時々刻々変化する車両MCの位置を推定するようになっている。なお、本実施形態では、実勢速度情報に基づいて車両MCの位置を推定するようになっているが、位置の推定演算に用いる車速としては、各車両MCの車速センサから供給される実際の車速を利用してもよい。
そして、車両MCは、図3に示すように、車両用報知装置10を備える。車両用報知装置10は、路側インフラ設備1から受信した交通情報に基づいて、後述の処理を実行することで、方向指示器の出し忘れについての注意喚起が必要か否かを判断し、必要であると判断した場合には、発話による注意喚起を行うようになっている。
以下、車両用報知装置10の具体的構成について説明する。
図3は、本実施形態における車両用報知装置10の概略構成を示すブロック図であり、この車両用報知装置10は、狭域通信用アンテナとしてのDSRCアンテナ11と、狭域通信車載機としてのDSRC車載機12と、を備えて構成されている。
DSRCアンテナ11は、DSRC送信機3から送信されてくる狭域通信信号を受信可能なアンテナである。
DSRC車載機12は、DSRCアンテナ11が受信した狭域通信信号に含まれる情報に基づいて後述の処理を実行し、その処理の結果、注意喚起が必要であると判断した場合には、自己に内蔵されたスピーカやその駆動回路から構成される発話型の報知装置12aを通じて、運転者に対して方向指示器の作動を案内するための報知を行うようになっている。この発話による報知として、本実施形態では、「左折の際は、早めにウィンカーを出しましょう。」というような、方向指示器の必要性を運転者に気づかせるメッセージを音声により出すようになっている。即ち、確定的に「ウィンカーを出し忘れています。」「左折ウィンカーを出して下さい。」という報知ではなく、運転者にウィンカーの出し忘れを気づかせるような補助的な報知となっている。これに該当する報知内容としては、例えば、「もし左折するなら、ウィンカーを出しましょう。」「早めにウィンカーを出すことを心がけましょう。」というものも考えられる。
そして、DSRC車載機12は、実際には、CPU、メモリ、インタフェース回路等を備えたマイコンにより構成されるものであるが、機能的には、図4に示すようになっている。
即ち、DSRC車載機12は、開始地点判断部12bと、位置更新部12cと、信号機判断部12dと、二輪車判断部12eと、報知判断部12fと、を備えている。
これらのうち、開始地点判断部12bは、DSRCアンテナ11が狭域通信信号の受信を開始したか否かに基づいて、このDSRC車載機12を搭載した車両MCが、有効エリアCAの開始地点SPに来たことを判断し、その判断結果を、位置更新部12cに供給する。
位置更新部12cは、開始地点判断部12bによって車両MCが開始地点SPに来たことが判断された場合には、そのときから、開始地点SPの緯度経度情報に実勢車速情報に基づいた移動距離を逐次加算することで、車両MCの推定位置を更新し、その更新した車両MCの推定位置を、二輪車判断部12eに供給する。
信号機判断部12dは、DSRCアンテナ11が受信した狭域通信信号に含まれる信号機5の灯色状態を示す情報に基づいて、信号機5の状態が「青」であるか否かを判定し、その判定結果を報知判断部12fに供給する。
二輪車判断部12eは、DSRCアンテナ11が受信した狭域通信信号に含まれる二輪車MBの情報と、位置更新部12cが逐次更新する車両MCの推定位置とに基づいて、有効通信エリアCA内に二輪車MBが存在し、且つ、その二輪車MBが、このDSRC車載機12を搭載した車両MCの後方に存在することを判断し、その判断結果を報知判断部12fに供給する。
なお、車両MCの後方に二輪車MBが存在する状況としては、車両MCの真後ろに二輪車MBが存在する場合や、車両MCの斜め左後方や斜め右後方に二輪車MBが存在する場合も含み、車両MCの後方に別の車両MCが存在しそのさらに後方に二輪車MBが存在する場合も含む。要は、図2に示す有効通信エリアCA内において、幅Wの位置に関係なく車両MCと開始地点SPとの間に二輪車MBが存在する場合には、車両MCの後方に二輪車MBが存在すると判断して構わない。
そして、報知判断部12fは、信号機判断部12dの判断結果と、二輪車判断部12eの判断結果とに基づき、報知装置12aを作動させるか否かを判断する。具体的には、報知判断部12fは、信号機判断部12dによって、信号機5の状態が「青」であると判断され、且つ、二輪車判断部12eによって、車両MCの後方に二輪車MBが存在すると判断されたときには、運転者に対して方向指示器の作動を案内するための報知を行うべきであると判断し、報知装置12aを作動させるようになっている。
なお、本実施形態にあっては、報知判断部12fは、信号機判断部12dの判断結果及び二輪車判断部12eの判断結果に基づき、その他の条件に関係なく、報知を行うか否かを判断するようになっている。従って、運転者が左折を始めるような動作(例えば、減速する、左側のサイドミラーを見る動作をする、ステアリングホイールを切り始める、等の動作)を全くしていなくても、上記二つの判断結果が揃えば、報知を行うと判断するようになっている。
このような報知判断部12fにおける判断により、実際に左折の動作を開始していなくても、方向指示器の動作を案内するための報知として、運転者に方向指示器を出すことの重要性を思い出させるような報知(例えば、上記のような「左折の際は、早めにウィンカーを出しましょう。」等)が発話されることになる。
図5及び図6は、DSRC車載機12内で実行される処理の概要を示すフローチャートであり、図5は、車両MCが、DSRC送信機3の有効通信エリアCAの開始地点SPに来たか否かを判断するための処理を示し、図6は、報知処理の概要を示す。
即ち、図5の処理は、先ずそのステップ501において、DSRC送信機3から狭域通信信号を受信しているか否かを判断する。このステップ501で狭域通信信号を受信していないと判断された場合には、この図5の処理を終了し、次の割り込みタイミングで再度この図5の処理が実行されることになる。
これに対し、ステップ501において狭域通信信号を受信していると判断された場合には、車両MCは、DSRC送信機3の有効通信エリアCAの開始地点SPに来たときであると判断できる。そこで、ステップ502に移行し、報知処理を実行する。ステップ502の報知処理は、ステップ501の判断が「YES」の場合、つまり、車両MCが有効通信エリアCA内に存在する間は連続して実行され、一つの有効通信エリアCAを通過した後には、一旦はステップ501の判定が「NO」となり、別の有効通信エリアCAの開始地点SPに至った時点で再びステップ501の判定が「YES」となってステップ502の処理が開始されることになる。
そして、ステップ502の処理の内容は、図6に示すようになっている。
即ち、図6の処理が開始されると、先ずはステップ601において、DSRC送信機3から受信した狭域通信信号を解析して処理に必要な情報を抽出する。次いで、ステップ602に移行し、車両MCが存在する通信エリア(開始地点SPの緯度経度、終了地点EPの緯度経度、通信範囲(長さL、幅W))を認識する。そして、ステップ603に移行し、車両MCの現在の走行位置を推定する。ここでは、少なくとも、開始地点SPから走行距離(又は、終了地点EPまでの残距離)が推定できれば良く、走行路における幅方向の位置までは判らなくも構わない。
そして、ステップ604に移行し、信号機5の状態が「青」であるか否かを判断し、この判断が「NO」の場合には、前方の信号は「赤」又は「黄」であり車両MCは交差点で停止することになると判断し、方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせる必要性が薄い場合に該当すると考えられるから、特に報知は行わずに、今回のこの図6の処理を終了する。
一方、ステップ604の判断が「YES」の場合には、ステップ605に移行し、狭域通信信号に含まれる二輪車情報に基づき、車両MCが存在する有効通信エリアCA内に二輪車MBが存在するか否かを判断する。この判断が「NO」の場合には、二輪車MBが存在しないため、仮に方向指示器を出し忘れても周囲には影響がなく、方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせる必要性が薄い場合に該当すると考えられるから、特に報知は行わずに、今回のこの図6の処理を終了する。
そして、ステップ605の判断が「YES」の場合には、ステップ606に移行し、車両MCの後方に二輪車MBが存在するか否かを判断する。ここでは、ステップ603で推定した車両MCの現在の走行位置と、狭域通信情報に含まれる二輪車情報の位置情報とを比較することで、二輪車MBが車両MCの前方に位置するのか、後方に位置するのかを判断するようになっている。このステップ606の判断が「NO」の場合には、二輪車MBが存在していてもそれは車両MCが左折する際にも前方に位置していると判断し、左折時に仮に方向指示器を出し忘れてもその二輪車MBには影響がなく、方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせる必要性が薄い場合に該当すると考えられるから、特に報知は行わずに、今回のこの図6の処理を終了する。
これに対し、ステップ606の判断が「YES」の場合、つまり、ステップ604〜606の判断が全て「YES」の場合には、車両MCは、このまま直進するのか或いは右左折するのかは不明ではあるが、少なくとも交差点に突入する蓋然性が高く、且つ、その車両MCの後方には、車両MCの交差点における進行方向を注視している可能性が高い二輪車MBが存在している状況であることから、ステップ607に移行して、方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせるための報知を行ってから、今回のこの図6に示す処理を終了する。
(動作)
次に、動作を説明する。
今、車両MCが走行路であって、DSRC送信機3の有効通信エリアCAよりも手前の位置を走行しているとする。このときには、DSRC送信機3の狭域通信信号は車両MCのDSRCアンテナ11では受信できないから、図5のステップ501の判定は「NO」のままであり、報知処理が実行されることはない。しかし、この時点では、車両MCは交差点からみてかなり遠い位置を走行している状況であるから、そもそも方向指示器を出すような状況にはない。よって、報知処理が実行されなくても特に問題はない。
このような状況から車両MCが有効通信エリアCAの開始地点SPに至ったとすると、そのときから車両MCのDSRCアンテナ11は、DSRC送信機3の狭域通信信号を受信し始めることになる。
すると、そのときに初めてステップ501の判定が「YES」となるので、DSRC車載機12の開始地点判断部12bは車両MCが有効通信エリアCAの開始地点SPの来たということを判断する。よって、それ以降は、ステップ603の処理が実行されるため、DSRC車載機12の位置更新部12cは、車両MCの位置を推定するようになる。
一方、DSRC制御装置4は、信号制御機6の出力に基づいて信号機5の灯色状態を判断し、その判断した信号機5の状態を、DSRC送信機3を介して送信する。また、DSRC送信機4は、画像センサ2から入力した撮像画像を画像処理することで、撮像エリア2a内に二輪車MBが存在するか否かを判断し、二輪車MBが存在する場合には、その二輪車MBの位置を求め、その求めた位置に関する情報も、DSRC送信機3を介して送信する。
すると、DSRC車載機12の信号機判断部12dは、狭域通信信号に含まれる信号機状態情報に基づいて、信号機5の状態が「青」であるか否かを判断し、DSRC車載機12の二輪車判断部12eは、有効通信エリアCA内に二輪車MBが存在し、且つ、その二輪車MBが、車両MCの後方に存在するか否かを判断する。
車両MCが有効通信エリアCAに入った直後は、有効通信エリアCA内に二輪車MBが存在したとしても、その二輪車MBは車両MCよりも後方に位置することはないから、二輪車判断部12eは後方に二輪車MBが存在するとは判断せず、従って、図6のステップ606が「YES」とはならず、ステップ607の処理は実行されない。
また、車両MCがさらに前進して有効通信エリアCAの中央辺りに至ったとしても、前方の信号機が「赤」や「黄」であるか、或いは、車両MCの後方に二輪車MBが存在しないときには、ステップ604〜606のいずれかの判断が「NO」となるから、やはりステップ607の処理は実行されない。しかし、ステップ604〜606の処理が「NO」となるのは、方向指示器を出し忘れても特に周囲に大きな影響はなく、方向指示器の出し忘れを運転者に気づかせる必要性が薄い場合に該当すると考えられるから、特に問題はない。
その一方で、前方の信号機5の状態が「青」であり、且つ、車両MCの後方に二輪車MBが存在する場合には、ステップ604〜606の判定が全て「YES」となるから、ステップ607の処理が実行され、DSRC車載機12の報知判断部12fにより報知装置12aが作動させられることになる。その結果、報知装置12aからは、「左折の際は、早めにウィンカーを出しましょう。」という運転者に方向指示器を出すことの重要性を思い出させるような報知が発話される。
すると、車両MCの運転者は、交差点において左折をするつもりでいたが、実際には左折のための動作を開始していなくもて、報知により方向指示器を出すべきであることに気づくから、方向指示器を出し忘れることを防止できる。
また、仮に交差点においては直進をする予定であったとしても、ステップ604〜606の判定が「YES」であれば、本実施形態では報知が行われることになるが、「方向指示器を出しなさい」というような限定的な報知ではなく、単に方向指示器の重要性を気づかせる報知であるため、運転者が不快に思い、例えば報知装置自体を利用しなくなってしまう可能性は低い。
むしろ、車両MCの後方に二輪車MBが存在する場合には、交差点を直進するような場合でも報知を行うことで、本当に方向指示器を出すべき状況で出し忘れてしまう可能性を低減することができる。このことは、例えば、運転技能が若いときよりも低下することがある高齢の運転者に対しては特に有益な対策である。
そして、このような報知処理は、特に高価なナビゲーション装置を必要としないから、安価に実施することができ、一般の車両に広く普及させることができる。
ここで、本実施の形態では、開始地点判断部12b及びステップ501の処理が開始地点判断手段に対応し、位置更新部12c及びステップ603の処理が位置更新手段に対応している。
(第1実施形態の効果)
(1)信号機状態情報と二輪車情報とに基づき、前方の信号機の状態が「青」であり、且つ、自車両後方に二輪車が存在する場合には、方向指示器の作動を案内する報知を行うようにしたから、左折などの動作を開始していない状況でも報知を行うことができるという効果がある。
(2)方向指示器の作動を案内する報知を、ナビゲーション装置を利用せずに行うことができるから、安価な装置で実現することができるという効果がある。
(3)DSRC車載機12は、狭域通信信号の受信を開始した時点から、実勢車速情報に基づいた移動距離を逐次加算することで車両MCの位置を推定するため、簡易な構成で車両の位置を求めることができる。
(4)DSRC車載機12に内蔵した発話型の報知装置12aにより報知を行うため、外部に報知装置を設ける構成に比べて小型化に有利であり、小型の車両MCにも容易に搭載することができる。
(5)DSRC送信機3やDSRCアンテナ11を利用する構成であるため、既に普及している既存の路側インフラ装置1や市販されている安価なDSRC車載機12によって実現可能であるという利点がある。
(6)「方向指示器を出しなさい」というような限定的な報知ではなく、単に方向指示器の重要性を気づかせる報知であるため、運転者が不快に思い、報知装置を利用しなくなる可能性は低い。
(7)特に左折方向への方向指示器の出し忘れを気づかせる構成であるため、日本のように車両MCが左側通行をする国や地域において特に重要な左折方向への方向指示器の出し忘れの可能性を低減することができる。
(8)走行路側に配置されたDSRC送信機3を含む路側インフラ設備1と、車両MCに搭載されたDSRCアンテナ11、DSRC車載機12とによって車両用報知システムを実現しているため、車両MCが高価なナビゲーション装置を搭載していなくても、的確なタイミングで方向指示器の作動を案内する報知を行うことができる。
(応用例1)
上記第1実施形態では、信号機状態情報と二輪車情報とに基づき、前方の信号機の状態が「青」であり、且つ、自車両後方に二輪車が存在する場合には、他の条件に関係なく、方向指示器の作動を案内する報知を行うようにしているが、例えば、実際に方向指示器が作動しているときには、報知を行わないようにしてもよい。つまり、前方の信号機の状態が「青」であり、且つ、自車両後方に二輪車が存在し、さらに、方向指示器が非作動状態であるときに、報知を行う条件が揃ったとして、報知を行うようにしてもよい。
(効果)
実際に方向指示器を作動させているときには報知は行われないから、的確なタイミングで方向指示器を作動させている運転者に対しては、報知は行わず、方向指示器の操作を忘れがちな運転者に対しては、報知を行うことができるという効果がある。
(応用例2)
上記第1実施形態では、DSRC車載機12は、狭域通信信号の受信を開始した時点から、実勢車速情報に基づいた移動距離を逐次加算することで車両MCの位置を推定するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、DSRC車載機12にGPSの受信機を設け、その受信機が受信したGPS信号に基づいて自己の位置を把握するようにしてもよい。この場合でも、高価なナビゲーション装置までは必要はなく、単に自己の位置を把握できる機能があればよいから、DSRC車載機12が特に高価な装置になる訳ではない。
(変形例)
上記第1実施形態では、図1に示したように、本願発明に係る車両用報知システムを、片側二車線の走行路に適用し、撮像エリア2aを片側二車線のうち路肩側の走行路に沿って設定した場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、片側二車線の全体に撮像エリア2aや有効通信エリアCAを設定するようにしてもよい。その場合、本願発明の車両用報知システムにおいて車両MCの後方に二輪車MBが存在する場合としては、片側二車線のうち自己が走行している一方の車線の後方を二輪車MBが走行している場合に、後方に二輪車が存在すると判断するようにしてもよい。また、車両MCが片側二車線のうち中央分離帯側の走行路を走行している場合には、左折する可能性がほとんどないと考え、報知処理自体を行わないようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、報知装置12aをDSRC車載機12に内蔵した構成としているが、これに限定されるものではなく、車両MCに搭載された別の発話可能な装置を報知装置として利用してもよい。
さらに、報知のやり方としては、発話に限定されるものではなく、運転者の視界にあるモニタ等に報知メッセージを文字や図柄を利用して表示するようにしてもよい。
3 DSRC送信機(狭域通信送信機)、5 信号機(交通信号機)、10 車両用報知装置、11 DSRCアンテナ(狭域通信アンテナ)、12 DSRC車載機(狭域通信車載機)、12a 報知装置、12b 開始地点判断部(開始地点判断手段)、12c 位置更新部(位置更新手段)、12d 信号機判断部、12e 二輪車判断部、12f 報知判断部、MC 車両、MB 二輪車、CA 有効通信エリア、SP 開始地点、EP 終了地点

Claims (8)

  1. 走行路側に配された狭域通信送信機から送信されてくる狭域通信信号を受信可能な狭域通信用アンテナと、
    この狭域通信用アンテナが受信した前記狭域通信信号に含まれる情報に基づいて処理を行う狭域通信車載機と、
    この狭域通信車載機における処理の結果に基づいて報知を行う報知装置と、
    を備えた車両用報知装置において、
    前記狭域通信信号には、交通信号機の状態を表す信号機状態情報と、二輪車の存在を示す二輪車情報とが含まれており、
    前記狭域通信車載機は、前記信号機状態情報に基づき自車両前方の交通信号機が青であると判断され、且つ、前記二輪車情報に基づき自車両後方に二輪車が存在すると判断された場合に、前記報知装置に対して、方向指示器の作動を案内するための報知を指示することを特徴とする車両用報知装置。
  2. 前記狭域通信車載機は、前記信号機状態情報に基づき自車両前方の交通信号機が青であると判断され、且つ、前記二輪車情報に基づき自車両後方に二輪車が存在すると判断された場合には、その他の条件に関係なく、前記報知装置に対して、方向指示器の作動を案内するための報知を指示する請求項1記載の車両用報知装置。
  3. 前記狭域通信車載機は、前記信号機状態情報に基づき自車両前方の交通信号機が青であると判断され、且つ、前記二輪車情報に基づき自車両後方に二輪車が存在すると判断された場合であって、さらに、方向指示器が非作動状態であるときには、その他の条件に関係なく、前記報知装置に対して、方向指示器の作動を案内するための報知を指示する請求項1記載の車両用報知装置。
  4. 前記狭域通信信号は、前記狭域通信送信機の通信エリアを定義する情報を含み、
    前記狭域通信車載機は、前記狭域通信信号の受信を開始したときに自車両が前記狭域通信送信機の前記通信エリアの開始地点にいると判断する開始地点判断手段と、この開始地点判断手段により前記開始地点にいると判断されたときから当該開始地点を起点として自車両の位置を更新する位置更新手段と、を備え、前記二輪車情報と前記位置更新手段により更新された自車両の位置とに基づいて、自車両後方に二輪車が存在することを判断する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用報知装置。
  5. 前記狭域通信送信機は、DSRC送信機であり、前記狭域通信用アンテナは、DSRCアンテナであり、前記狭域通信車載機は、DSRC車載機である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用報知装置。
  6. 前記狭域通信車載機は、発話型の前記報知装置を内蔵している請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用報知装置。
  7. 前記報知装置は、前記指示に応じて、左折の方向指示器の作動を案内するための報知を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用報知装置。
  8. 走行路側に配された狭域通信送信機と、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用報知装置と、
    を備えることを特徴とする車両用報知システム。
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