JP5893903B2 - 検査装置 - Google Patents
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Description
本発明の検査装置は、少なくとも2つの部材を接合する線状の溶接部を探傷する検査装置であって、基部と、前記基部に対して、前記溶接部に平行な軸線回りに回転可能に支持されたアームと、前記アームに設けられ、探傷手段を有する検出部と、前記アームを回転方向一方側に付勢することによって、前記検出部を前記溶接部に密着させる付勢部材と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の検査装置1の側断面図を示すものであって、被検査体である隅肉溶接部Wを検査するために、隅肉溶接部Wを覆うように検査装置1を適用させた例を示すものである。
渦電流探傷プローブ19は、この渦電流探傷プローブ19内に内蔵されたECTコイル9を利用して隅肉溶接部Wの検査を行うためのプローブである。渦電流探傷プローブ19は、制御ケーブルZによって図示しない制御装置と接続されている。
板バネ25は、回動軸8を中心に回動するアーム3,4,5,6,7の一端を上方に付勢することによって、アーム3,4,5,6,7の他端を下方に付勢するための部材である。即ち、板バネ25によって、渦電流探傷プローブ19が隅肉溶接部Wの斜面に接近する方向に付勢される。
制限軸13は、常に一方向に回動するように付勢されたアーム3,4,5,6,7の回転を制限するための部材である。
また、第三アーム5の一端には、第三アーム5の長手方向に対して略直角に折れ曲がった突起部14が形成されている。
また、貫通孔16は、第三アーム5の両側面17を貫通するように形成されている。
コイル取付穴15は、5つのアーム3,4,5,6,7のそれぞれで異なっており、これにより、渦電流探傷プローブ19が隅肉溶接部Wの異なる検査範囲を有するようになっている。即ち、複数のアーム3,4,5,6,7の形状は、隅肉溶接部Wの形状を考慮して決定されており、接合される接合板51の厚さ、及び隅肉溶接部Wの、のど厚などによって適宜設定される。
同様に、図8に示すように、第四アーム6は、隅肉溶接部Wの下方を検査するECTコイル9を保持するように形成されたアームである。
図9に示すように、第五アーム7は、隅肉溶接部Wの下端を検査するECTコイル9を保持するように形成されたアームである。
まず、検査装置1を線状の隅肉溶接部Wに対して、適切な所定の位置に配置する。即ち、第一アーム3のプローブ面22が接合板51に当接し、第五アーム7のプローブ面22が接合板52に当接するように検査装置1を配置する。
アーム3,4,5,6,7は、それぞれ回動軸8を中心に回動可能とされ、かつ、板バネ25によってプローブ面22が被検査体に当接する方向に付勢されているため、各々のプローブ面22は被検査体に密着する。
まず、図10(b)に示すように、第三アーム5のプローブ面22は、隅肉溶接部Wの斜面の角度が45°である場合に、45°の斜面に対して最適に当接するように形成されている。これにより、隅肉溶接部Wの斜面の角度が45°である場合は、プローブ面22と隅肉溶接部Wの斜面とが密着する。即ち、ECTコイル9と斜面Sとの距離Dは、最小値となる。具体的には、距離Dは、コイル取付穴15の底面の厚さである0.5mmとなる。
また、図10(c)に示すように、斜面Sの角度が35°であった場合、第三アーム5が回動軸8を中心に回動することによって、プローブ面22と斜面Sとの距離Dは、約0.65mmとなる。
即ち、検査対象物である隅肉溶接部Wに流れる渦電流量の低下を最小限に抑えることができ、渦電流探傷プローブ19としての感度の低下を抑えることができる。また、探傷中におけるリフト量の変化も最小限に抑えることができるため、探傷中の渦電流の変化に起因するノイズ信号も抑えることができる。
以下、本発明に係る検査装置の第二実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
以下、本発明に係る検査装置の第三実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第二実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の検査装置1Cのアーム5Cは、第二実施形態のアーム5Bと比較して、第二実施形態のアーム本体部30が基部アーム40と先端アーム41とに分割されていることが異なる。
また、第三実施形態の検査装置1Cには、制限軸13と同様に、アームの回動を制限する第二制限軸44が設けられている。第二制限軸44は、基部アーム40の上方への回動を制限する位置に設けられている。
図12に示すように、隅肉溶接部W1を検査する際は、第一実施形態及び第二実施形態と同様に、アームが伸びた状態で探傷を行う。
図13に示すように、検査装置1Cを突合せ溶接部W2の方向に移動させると、アーム5Cの先端が接合板51に乗り上げることによって、アーム5Cが上方に回動する。次いで、アーム5Cが上方に回動することによって、基部アーム40が第二制限軸44と干渉する。なお、第二制限軸44は、この際に基部アーム40の回動を制限する位置となるように予め設定する。
また、アーム5Cを隅肉溶接部W1の方向に戻すと、アーム5Cが真っ直ぐに伸びた状態に戻ることによって、図12に示すような状態となり、隅肉溶接部W1を探傷可能となる。
また、上記実施形態においては、渦電流探傷プローブを用いて探傷を行う構成としたが、探傷に用いる検査手段については、渦電流探傷プローブのみならず、例えば、レーザー走査による探傷や、超音波探傷を用いてもよい。
1…検査装置
2…ケーシング(基部)
3…第一アーム
4…第二アーム
5…第三アーム
6…第四アーム
7…第五アーム
8…回動軸(軸線)
9…ECTコイル(探傷手段)
19…渦電流探傷プローブ(検出部)
25…板バネ(付勢部材)
40…基部アーム
41…先端アーム
43…巻バネ(第二付勢部材)
51…接合板(部材)
52…接合板(部材)
Claims (3)
- 少なくとも2つの部材を接合する線状の溶接部を探傷する検査装置であって、
基部と、
前記基部に対して、前記溶接部に平行な軸線回りに回転可能に支持されたアームと、
前記アームに設けられ、探傷手段を有する検出部と、
前記アームを回転方向一方側に付勢することによって、前記検出部を前記溶接部に密着させる付勢部材と、を備え、
前記アーム及び前記検出部は、前記溶接部に沿う方向に複数設けられ、
前記複数の検出部のうち少なくとも一つの検出部は、他の検出部とは異なる位置に密着するように配置され、
前記アームは、
一端が前記基部に回動可能に支持された基部アームと、
前記基部アームの他端に回動可能に取り付けられた先端アームと、
前記基部アームと前記先端アームとが略一直線上となるように付勢する第二付勢部材とを有し、
前記検出部は前記先端アームに対して回動可能に設けられ、
前記検出部は、前記溶接部に沿うように、かつ、前記検出部が協働して前記溶接部の幅方向全域を覆うように配置されている
ことを特徴とする検査装置。 - 前記検出部は前記アームに対して回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記探傷手段は、渦電流探傷用コイルであることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の検査装置。
Priority Applications (1)
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JP2011260042A JP5893903B2 (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 検査装置 |
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JP2011260042A JP5893903B2 (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 検査装置 |
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JP2013113708A JP2013113708A (ja) | 2013-06-10 |
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Family Applications (1)
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- 2011-11-29 JP JP2011260042A patent/JP5893903B2/ja active Active
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