JP2002005904A - 超音波プローブ及びこれを用いた欠陥評価方法 - Google Patents

超音波プローブ及びこれを用いた欠陥評価方法

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JP2002005904A JP2000189201A JP2000189201A JP2002005904A JP 2002005904 A JP2002005904 A JP 2002005904A JP 2000189201 A JP2000189201 A JP 2000189201A JP 2000189201 A JP2000189201 A JP 2000189201A JP 2002005904 A JP2002005904 A JP 2002005904A
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ultrasonic
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Masatake Azuma
正剛 東
Akihiro Kirito
章浩 切東
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾いた欠陥でも検出することができ、、且
つ、欠陥の評価精度が高い超音波プローブ及びこれを用
いた欠陥評価方法を提供する。 【解決手段】 一方の探触子12から被検体(キャノピ
ーシール部)へ入射した超音波が被検体の底面で反射し
て底面エコーが発生し、この底面エコーが他方の探触子
13へと戻ってくるように配設した一対の探触子12,
13を備えて超音波プローブを構成する。また、一対の
探触子を個別の弾性体により被検体の表面に押し付け
て、これら一対の探触子が個別に被検体の表面に倣うよ
うに構成する。そして、この超音波プローブを用いて、
第1の直射法測定と第2の直射法測定と透過法測定とを
行い、これらの結果に基づいて欠陥の評価を行う。更に
は、測定感度を上げることにより、端部エコー法又はT
OFD法による測定も行い、この結果からも欠陥を評価
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波プローブ及び
これを用いた欠陥評価方法に関し、特にキャノピーシー
ル部のような薄肉、狭隘な被検体を検査する場合に適用
して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】図10は原子炉容器の上蓋部の構成図、
図11は図10のA部拡大断面図、図12はキャノピー
シール部の平面図(図11のB方向矢視図)、図13は
図11のC部(キャノピーシール部)の拡大断面図、図
14はキャノピーシール部の検査状況を示す説明図であ
る。
【0003】図10に示すように、原子力プラントにお
ける原子炉容器の上蓋1には多数の制御棒駆動装置(C
RDM)2が設けている。そして、図11に示すよう
に、制御棒駆動装置2の管台3にはキャノピーシール部
4が形成されている。キャノピーシール部4はステンレ
ス製であって、図12に示すように半径R1 が70mm
程度の小さな円環状とになっており、図12及び図13
に示すように頂部には溶接部8を有している。また、図
13に示すように、キャノピーシール部4の横断面は、
半径R2 が3mm程度の非常に小さな円弧状であって、
板厚Tが2mm程度の薄肉となっている。
【0004】従来、このような薄肉、狭隘なキャノピー
シール部4に対して超音波探傷を行う場合には、図14
に示すように、5mm角程度の超小型の探触子5を備え
た超音波プローブを用いて直射法により、即ち、探触子
5からキャノピーシール部4に超音波6Aを入射して、
その反射波(コーナエコー)6Bを探触子5で受信する
ことにより、キャノピーシール部4に生じた欠陥(割
れ)7の検出を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の超音波プローブでは欠陥7が傾いている場合には検
出することができない。つまり、図15(a)に示すよ
うに欠陥7がキャノピーシール部4の板厚方向に沿って
おり、且つ、図15(b)に示すように欠陥7が超音波
6Aの送信方向に対して垂直であれば、欠陥7からのコ
ーナエコー6Bが探触子5へと戻るため、欠陥7を検出
することができる。しかし、図15(c)に示すように
欠陥7が前記板厚方向に対して傾いている場合や、図1
5(d)に示すように欠陥7が前記送信方向と垂直な方
向に対して傾いている場合には、欠陥7からのコーナエ
コー6Bが探触子5に戻ってこないため、欠陥7を検出
することができない。
【0006】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、傾
いた欠陥でも検出することができ、、且つ、欠陥の評価
精度が高い超音波プローブ及びこれを用いた欠陥評価方
法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の超音波プローブは、一方の探触子から被検体へ入
射した超音波が被検体の底面で反射して底面エコーが発
生し、この底面エコーが他方の探触子へと戻ってくるよ
うに配設した一対の探触子を備えてなることを特徴とす
る。
【0008】また、第2発明の超音波プローブは、第1
発明の超音波プローブにおいて、一対の探触子をそれぞ
れ個別の弾性体の弾性力により被検体の表面に押し付け
て、これら一対の探触子がそれぞれ個別に被検体の表面
に倣うように構成したことを特徴とする。
【0009】また、第3発明の欠陥評価方法は、第1又
は第2発明の超音波プローブを用いることにより、被検
体の同一箇所に対して、一方の探触子から被検体へ超音
波を入射して、この超音波のエコーを一方の探触子で受
信する第1の直射法測定と、他方の探触子から被検体へ
超音波を入射して、この超音波のエコーを他方の探触子
で受信する第2の直射法測定と、一方の探触子から被検
体へ超音波を入射して、この超音波の透過エコーを他方
の探触子で受信する透過法測定とを行い、第1の直射法
測定及び第2の直射法測定の結果から何れもコーナエコ
ーが有ることを確認し、且つ、透過法測定の結果から透
過エコーが無いことを確認したときには、欠陥であると
評価することを特徴とする。
【0010】また、第4発明の欠陥評価方法は、第3発
明の欠陥評価方法において、第1の直射法測定及び第2
の直射法測定の結果から何れもコーナエコーが無いこと
を確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコーが
無いことを確認したときには、傾いた欠陥であると評価
することを特徴とする。
【0011】また、第5発明の欠陥評価方法は、第4発
明の欠陥評価方法において、第1の直射法測定及び第2
の直射法測定の結果から何れもコーナエコーが無い1と
を確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコーが
無いことを確認した際に、第1の直射法測定及び第2の
直射法測定の結果から送信波に乱れがないことも確認し
て、傾いた欠陥であると評価することを特徴とする。
【0012】また、第6発明の欠陥評価方法は、第3,
第4又は第5発明の欠陥評価方法において、第1の直射
法測定又は第2の直射法測定の結果からコーナエコーが
有ることを確認したとき、このコーナエコーが斜め方向
に流れているかどうかによって、欠陥か否かを識別する
ことを特徴とする。
【0013】また、第7発明の欠陥評価方法は、第3,
第4,第5又は第6発明の欠陥評価方法において、測定
感度を上げることにより、端部エコー法又はTOFD法
による測定も行い、その結果から先端エコーが有ること
を確認して欠陥であると評価することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0015】図1(a),(b)は本発明の実施の形態
に係る超音波プローブをキャノピーシール部に装着した
状態を示す平面図及び斜視図、図2(a),(b)は前
記超音波プローブの探触子を抽出して示す平面図及び側
面図、図3は前記超音波プローブの構成を詳細に示す断
面図、図4は前記超音波プローブの構成を詳細に示す分
解斜視図である。
【0016】また、図5は前記超音波プローブを用いた
直射法及び透過法による欠陥測定の説明図、図6は前記
超音波プローブを用いた透過法による傾斜欠陥測定の説
明図、図7は前記直射法及び透過法による欠陥測定の結
果を示す説明図、図8は前記超音波プローブを用いた端
部エコー法及びTOFD法による欠陥測定の説明図、図
9は前記端部エコー法及びTOFD法による欠陥測定の
結果を示す説明図である。
【0017】図1に示すように、被検体であるキャノピ
ーシール部4には本実施の形態に係る超音波プローブ1
1が2つ装着されている。そして、これらの超音波プロ
ーブ11には一対の探触子12,13が設けられてい
る。なお、図示例ではキャノピーシール部4の外側だけ
でなく内側も同時に探傷するため、一対の探触子12,
13が超音波プローブ11の外側と内側とにそれぞれ設
けられている。2つの超音波プローブ11は図示しない
移動装置により保持されてキャノピーシール部4を矢印
Dのように周方向に移動することにより、それぞれ0°
〜180°の範囲と180°〜360°の範囲とを探傷
するようになっている。
【0018】図2に示すように、一対の探触子12,1
3は、一方の探触子12からキャノピーシール部4へ入
射した超音波(以下、送信波ともいう)14Aがキャノ
ピーシール部4の底面4bで反射して底面エコー14B
が発生し、この底面エコー14Bが他方の探触子13へ
と戻ってくる(探触子13に受信される)ように配設さ
れている。なお、探触子13から超音波を入射して探触
子12で底面エコーを受信するようにしてもよい。
【0019】図3及び図4に基づいて超音波プローブ1
1の構成を詳述すると、探触子12,13はホルダー3
0によって保持された2つのケーシング21内にそれぞ
れ挿入されており、ケーシング21の基端部(上端部)
にはケーシング蓋22が固定されている。ケーシング蓋
22には切り欠き部23が形成されており、この切り欠
き部23にガイドチューブ24が上下動可能に挿通され
ている。探触子12,13に接続されたケーブル25は
ガイドチューブ24に挿通されてケーシング外へと引き
出され、超音波探傷器26に接続されている。
【0020】そして、探触子12,13とケーシング蓋
22との間には、弾性体としてのコイルばね27がそれ
ぞれ介設されている(なお、弾性体としてはコイルばね
に限らず、他の種類のばねやゴムなどでもよい)。これ
らのコイルばね27は、その弾性力によって探触子1
2,13をそれぞれ個別にキャノピーシール部4の表面
4aに押し付けている。このため、探触子12,13
は、キャノピーシール部4の表面4aに多少の凹凸があ
っても、それぞれ個別に表面4aに倣うことができる。
【0021】従って、探触子12,13がキャノピーシ
ール部4の表面4aから浮いてしまうのを防止すること
ができる。つまり、探触子12又は探触子13がキャノ
ピーシール部4の表面4aから浮いてしまうと、特に、
透過法測定(詳細後述)においては、キャノピーシール
部4に欠陥(割れ)が生じていなくても、透過エコーを
探触子13で受信することができなくなってしまう。こ
のため、一対の探触子12,13をそれぞれ個別のコイ
ルばね27でキャノピーシール部4の表面4aに押し付
けることにより、これら一対の探触子12,13がそれ
ぞれ個別にキャノピーシール部4の表面4aに倣うよう
に構成している。このことにより、探触子12,13が
キャノピーシール部4の表面4aから浮いてしまうのを
極力防止することができ、探傷性能が向上する。
【0022】なお、図3(b)に示すように、超音波プ
ローブ11をキャノピーシール部4の表面4aから離し
たとき、探触子12,13がケーシング21から飛び出
してしまうのを防止するため、探触子12,13の先端
部(下端部)には切り欠き部28を形成し、且つ、これ
に対応してケーシング21の先端部(下端部)の内面に
は突部29を形成することにより、探触子12,13が
ある程度ケーシング21(ホルダー30)から出たとこ
ろで切り欠き部28が突部29に当接するようになって
いる。
【0023】そして、本実施の形態では上記構成のマル
チ超音波プローブ11を用いることにより、キャノピー
シール部4の同一箇所に対して、図5(a),(b),
(c)に示すような直射法による測定Aと直射法による
測定Bと透過法による測定の3通りの測定を行う。
【0024】即ち、図5(a)に示すように直射法測定
Aでは、一方の探触子12からキャノピーシール部4へ
超音波14を入射して、この超音波14のエコー14B
を一方の探触子12で受信する。図5(b)に示すよう
に直射法測定Bでは、他方の探触子13からキャノピー
シール部4へ超音波14Aを入射して、この超音波14
のエコーを他方の探触子13で受信する。図5(c)に
示すように透過法測定では、一方の探触子12からキャ
ノピーシール部4へ超音波14Aを入射して、この超音
波の透過エコー(底面エコー)14Bを他方の探触子1
3で受信する。
【0025】透過法測定では、キャノピーシール部4に
欠陥(割れ)31が発生していないときには、超音波1
4Aがキャノピーシール部内を透過するため、透過エコ
ー(底面エコー)14Bが探触子13によって受信され
る(図6(a)参照)。一方、キャノピーシール部4に
欠陥31が発生しているときには、この欠陥31に遮ら
れて超音波14Bが透過しない(又は透過量が大きく減
少する)ため、探触子13において透過エコー14Bを
全く(又は僅かにしか)受信することができない。従っ
て、このときの測定結果から透過エコー14Bが無い
(僅かしか無い場合も含む)を確認することにより、欠
陥31が発生していると判断することができる。
【0026】しかも、この透過法測定では、図6(b)
に示すように欠陥31が板厚方向に対して傾いている場
合にも、欠陥31によって超音波14Aが遮られるた
め、図6(e)に示すように透過エコー14Bのエコー
高さ(受信強度)が、図6(d)に示す健全なときのエ
コー高さに比べて、大幅に低減する。同様に、図6
(c)に示すように欠陥31が超音波送信方向と垂直な
方向に対して傾いている場合にも、欠陥31によって超
音波14Aが遮られるため、図6(f)に示すように透
過エコー14Bのエコー高さが大幅に低減する。なお、
図6(d),(e),(f)は縦軸がエコー高さ、横軸
が超音波ビームのビーム路程(時間)である。
【0027】従って、この透過法測定によれば、欠陥3
1が傾いていな場合は勿論、傾いている場合にも、欠陥
31を検出することができる。
【0028】なお、上記のような直射法測定A、直射法
測定B、透過法測定の測定モード切り換えは超音波探傷
器26によって行う。超音波探傷器26では、1mse
c程度の非常に短い周期で探触子12又は探触子13か
ら超音波パルスを発信させ、このタイミングに合わせて
上記の測定モード切り換えも行う。このため、超音波プ
ローブ11を連続的に移動させながら探傷を行った場合
でも、実質的にキャノピーシール部4の同一箇所に対し
て上記3通りの測定が行われることになる。
【0029】続いて、これら3通りの測定結果に基づい
て欠陥評価を行う。図7(a),(b)には直射法測定
Aの結果を例示し、図7(c),(d)には直射法測定
Bの結果を例示し、図7(e),(f)には透過法測定
の結果を例示する。なお、図7(a),(c),(d)
は縦軸が探触子12,13の移動方向(円周方向)、横
軸が超音波ビームのビーム路程(時間)である。また、
図7(b),(d),(f)は縦軸がエコー高さ、横軸
が超音波ビームのビーム路程(時間)である。
【0030】そして、キャノピーシール部4の同一箇所
に対して、直射法測定A及び直射法測定Bの結果から何
れもコーナエコーa,bが有ることを確認し、且つ、透
過法測定の結果から透過エコー(底面エコー)cが無い
ことを確認したときには、欠陥31である(欠陥の可能
性大)と評価する。即ち、キャノピーシール部4の当該
箇所に欠陥31が発生している(発生の可能性大)と評
価する。
【0031】このように、直射法測定Aと直射法測定B
と透過法測定の3通りの結果に基づいて欠陥評価を評価
を行うため、精度の高い欠陥評価を行うことができる。
更には、探傷時間の短縮を図ることもできる。
【0032】また、図示は省略するが、直射法測定A及
び直射法測定Bの結果から何れもコーナエコーa,bが
無いことを確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過
エコーcが無いことを確認したときには、傾いた欠陥3
1である(傾いた欠陥の可能性大)と評価する。
【0033】このことにより、傾いた欠陥31の評価を
行うこともでき、また、直射法測定Aと直射法測定Bと
透過法測定の3通りの結果に基づいて欠陥評価を評価を
行うため、精度の高い欠陥評価を行うことができる。
【0034】更には、上記のように直射法測定A及び直
射法測定Bの結果から何れもコーナエコーa,bが無い
ことを確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコ
ーcが無いことを確認した際に、直射法測定A及び直射
法測定Bの結果から送信波に乱れがないことも確認し
て、傾いた欠陥31である(傾いた欠陥の可能性大)と
評価する。
【0035】つまり、直射法測定A又は直射法測定Bの
結果から送信波に乱れがあることを確認したときには、
欠陥31ではなく探触子12又は探触子13の浮きの可
能性がある。そこで、単に、直射法測定A及び直射法測
定Bの結果から何れもコーナエコーa,bが無いことを
確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコーcが
無いことを確認したときに傾いた欠陥31であると評価
するのではなく、更に、直射法測定A及び直射法測定B
の結果から送信波に乱れがないことを確認したうえで傾
いた欠陥31であると評価する。
【0036】このことによって、より確実に傾いた欠陥
31の評価を行うことができる。なお、送信波の乱れ
は、探触子12から超音波を入射した後、最初に探触子
12で受信されるエコーに乱れがあるか否かをみること
によって確認することができる。つまり、探触子12か
ら超音波を入射すると、この送信波の一部が直ぐにキャ
ノピーシール部4の表面4aなどで反射して最初のエコ
ーが受信されるが、探触子12に浮きが生じたときに
は、送信波に乱れが生じることより、この最初の受信エ
コーが乱れるため、送信波(最初の受信エコー)が乱れ
ているか否かを確認するれば、超音波を入射したときに
探触子12が浮いていた(キャノピーシール部4の表面
4aから離れていた)か否かを判断することができる。
【0037】また、直射法測定A又は直射法測定Bの結
果からコーナエコーa又はbが有ることを確認したと
き、このコーナエコーa又はbが斜め方向に流れている
かどうかによって、欠陥31か否かを識別する。即ち、
図7(a),(c)に示すように、コーナエコーa,b
が斜めに流れている場合には、キャノピーシール部4の
底面4bの微小な窪みなどによって発生した疑似エコー
ではなく、欠陥エコーであると判断することができる。
【0038】なお、直射法測定Aにおけるコーナエコー
aが図7(a)のように流れるのは、図5(a)に示す
ように探触子12では移動方向(矢印D)に超音波を入
射して欠陥31を探触するので、探触子12の移動にし
たがってビーム路程(探触子12と欠陥31の距離)が
徐々に短くなるためである。一方、直射法測定Bにおけ
るコーナエコーbが図7(c)のように流れるのは、図
5(b)に示すように、探触子13では反移動方向に超
音波を入射して欠陥31を探触するので、探触子13が
移動するにしたがってビーム路程(探触子13と欠陥3
1の距離)が徐々に長くなるためである。
【0039】更には、上記のような基本探傷に加えて、
測定感度を上げることにより、端部エコー法による測定
やTOFD(Time of Flight Diffraction) 法による測
定も行う。
【0040】即ち、図8(a)に示すように端部エコー
法測定Aでは、一方の探触子12からキャノピーシール
部4へ超音波14Aを入射して、この超音波14Aが欠
陥31の先端部31aに到達したときに発生する回折波
(端部エコー)14Bを一方の探触子12で受信する。
図8(b)に示すように端部エコー法測定Bでは、他方
の探触子13からキャノピーシール部4へ超音波14A
を入射して、この超音波14Aが欠陥31の先端部31
aに到達したときに発生する回折波(端部エコー)14
Bを他方の探触子12で受信する。図8(c)に示すよ
うにTOFD法測定では、一方の探触子12からキャノ
ピーシール部4へ超音波14Aを入射して、この超音波
14Aが欠陥31の先端31aに到達したときに発生す
る回折波(端部エコー)14Bを他方の探触子13で受
信する。
【0041】図9(a),(b)には端部エコー法測定
Aの結果を例示し、図9(c),(d)には端部エコー
法測定Bの結果を例示し、図9(e),(f)にはTO
FD法測定の結果を例示する。なお、図9(a),
(c),(d)は縦軸が探触子12,13の移動方向
(円周方向)、横軸が超音波ビームのビーム路程(時
間)である。また、図9(b),(d),(f)は縦軸
がエコー高さ、横軸が超音波ビームのビーム路程(時
間)である。
【0042】そして、キャノピーシール部4の同一箇所
に対して、端部エコー法測定A、端部エコー法測定B、
TOFD法測定の結果から先端エコーd,e,fが有る
ことを確認して欠陥31であると評価する。このことに
より、基本探傷だけを行う場合に比べて、更に確実に欠
陥31を評価することができる。
【0043】なお、上記の直射法測定A、直射法測定B
及び透過法測定に基づく基本的な欠陥評価や、端部エコ
ー法測定A、端部エコー法測定B及び透過法測定に基づ
く欠陥評価は、作業員がこれらの測定結果を見て行う
が、必ずしもこれに限定するものではなく、これらの測
定結果を何らかの信号処理手段により信号処理すること
によって行うようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明の超音波プローブは、一方
の探触子から被検体へ入射した超音波が被検体の底面で
反射して底面エコーが発生し、この底面エコーが他方の
探触子へと戻ってくるように配設した一対の探触子を備
えてなることを特徴とする。
【0045】従って、この第1発明の超音波プローブに
よれば、透過法による測定を行うことができるため、傾
いた欠陥も検出することができる。また、透過法測定で
けでなく直射法測定も同時に行うことができるため、探
傷精度が向上し、また、探傷時間の短縮を図ることもで
きる。
【0046】また、第2発明の超音波プローブは、第1
発明の超音波プローブにおいて、一対の探触子をそれぞ
れ個別の弾性体の弾性力により被検体の表面に押し付け
て、これら一対の探触子がそれぞれ個別に被検体の表面
に倣うように構成したことを特徴とする。
【0047】従って、この第2発明の超音波プローブに
よれば、探触子の浮きを防止することができるため、探
傷性能が向上する。
【0048】また、第3発明の欠陥評価方法は、第1又
は第2発明の超音波プローブを用いることにより、被検
体の同一箇所に対して、一方の探触子から被検体へ超音
波を入射して、この超音波のエコーを一方の探触子で受
信する第1の直射法測定と、他方の探触子から被検体へ
超音波を入射して、この超音波のエコーを他方の探触子
で受信する第2の直射法測定と、一方の探触子から被検
体へ超音波を入射して、この超音波の透過エコーを他方
の探触子で受信する透過法測定とを行い、第1の直射法
測定及び第2の直射法測定の結果から何れもコーナエコ
ーが有ることを確認し、且つ、透過法測定の結果から透
過エコーが無いことを確認したときには、欠陥であると
評価することを特徴とする。
【0049】従って、この第3発明の欠陥評価方法によ
れば、第1の直射法測定と第2の直射法測定と透過法測
定の3通りの結果に基づいて欠陥評価を評価を行うた
め、精度の高い欠陥評価を行うことができる。更には、
探傷時間の短縮を図ることもできる。
【0050】また、第4発明の欠陥評価方法は、第3発
明の欠陥評価方法において、第1の直射法測定及び第2
の直射法測定の結果から何れもコーナエコーが無いこと
を確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコーが
無いことを確認したときには、傾いた欠陥であると評価
することを特徴とする。
【0051】従って、この第4発明の欠陥評価方法によ
れば、傾いた欠陥の評価を行うこともでき、また、第1
の直射法測定と第2の直射法測定と透過法測定の3通り
の結果に基づいて欠陥評価を評価を行うため、精度の高
い欠陥評価を行うことができる。
【0052】また、第5発明の欠陥評価方法は、第4発
明の欠陥評価方法において、第1の直射法測定及び第2
の直射法測定の結果から何れもコーナエコーが無いこと
を確認し、且つ、透過法測定の結果からも透過エコーが
無いことを確認した際に、第1の直射法測定及び第2の
直射法測定の結果から送信波に乱れがないことを確認し
たときには、傾いた欠陥であると評価することを特徴と
する。
【0053】従って、この第5発明の欠陥評価方法によ
れば、より確実に傾いた欠陥の評価を行うことができ
る。
【0054】また、第6発明の欠陥評価方法は、第3,
第4又は第5発明の欠陥評価方法において、第1の直射
法測定又は第2の直射法測定の結果からコーナエコーが
有ることを確認したとき、このコーナエコーが斜め方向
に流れているかどうかによって、欠陥か否かを識別する
ことを特徴とする。
【0055】従って、この第6発明の欠陥評価方法によ
れば、欠陥エコーと疑似エコーの識別を行うことができ
る。
【0056】また、第7発明の欠陥評価方法は、第3,
第4,第5又は第6発明の欠陥評価方法において、測定
感度を上げることにより、端部エコー法又はTOFD法
による測定も行い、その結果から先端エコーが有ること
を確認して欠陥であると評価することを特徴とする。
【0057】従って、この第7発明の欠陥評価方法によ
れば、上記のような基本探傷だけを行う場合に比べて、
更に確実に欠陥を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る超音波プロ
ーブをキャノピーシール部に装着した状態を示す平面
図、(b)は本発明の実施の形態に係る超音波プローブ
をキャノピーシール部に装着した状態を示す斜視図であ
る。
【図2】(a)は前記超音波プローブの探触子を抽出し
て示す平面図、(b)は前記超音波プローブの探触子を
抽出して示す側面図である。
【図3】前記超音波プローブの構成を詳細に示す断面図
である。
【図4】前記超音波プローブの構成を詳細に示す分解斜
視図である。
【図5】図5は前記超音波プローブを用いた直射法及び
透過法による欠陥測定の説明図である。
【図6】前記超音波プローブを用いた透過法による傾斜
欠陥測定の説明図である。
【図7】前記直射法及び透過法による欠陥測定の結果を
示す説明図である。
【図8】前記超音波プローブを用いた端部エコー法及び
TOFD法による欠陥測定の説明図である。
【図9】前記端部エコー法及びTOFD法による欠陥測
定の結果を示す説明図である。
【図10】原子炉容器の上蓋部の構成図である。
【図11】図10のA部拡大断面図である。
【図12】キャノピーシール部の平面図である。
【図13】図11のC部(キャノピーシール部)の拡大
断面図である。
【図14】キャノピーシール部の検査状況を示す説明図
である。
【図15】従来の超音波プローブの問題点を示す説明図
である。
【符号の説明】
11 超音波プローブ 12 探触子 13 探触子 21 ケーシング 22 ケーシング蓋 23 切り欠き部 24 ガイドチューブ 25 ケーブル 26 超音波探傷器 27 コイルばね 28 切り欠き部 29 突部 30 ホルダー
フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AA06 AB07 AC02 BA01 BA03 BC09 EA10 GA06 2G075 CA04 DA16 FA16 FA20 FB16 FB20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の探触子から被検体へ入射した超音
    波が被検体の底面で反射して底面エコーが発生し、この
    底面エコーが他方の探触子へと戻ってくるように配設し
    た一対の探触子を備えてなることを特徴とする超音波プ
    ローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する超音波プローブにお
    いて、 一対の探触子をそれぞれ個別の弾性体の弾性力により被
    検体の表面に押し付けて、これら一対の探触子がそれぞ
    れ個別に被検体の表面に倣うように構成したことを特徴
    とする超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する超音波プロー
    ブを用いることにより、被検体の同一箇所に対して、 一方の探触子から被検体へ超音波を入射して、この超音
    波のエコーを一方の探触子で受信する第1の直射法測定
    と、 他方の探触子から被検体へ超音波を入射して、この超音
    波のエコーを他方の探触子で受信する第2の直射法測定
    と、 一方の探触子から被検体へ超音波を入射して、この超音
    波の透過エコーを他方の探触子で受信する透過法測定と
    を行い、 第1の直射法測定及び第2の直射法測定の結果から何れ
    もコーナエコーが有ることを確認し、且つ、透過法測定
    の結果から透過エコーが無いことを確認したときには、
    欠陥であると評価することを特徴とする欠陥評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する欠陥評価方法におい
    て、 第1の直射法測定及び第2の直射法測定の結果から何れ
    もコーナエコーが無いことを確認し、且つ、透過法測定
    の結果からも透過エコーが無いことを確認したときに
    は、傾いた欠陥であると評価することを特徴とする欠陥
    評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する欠陥評価方法におい
    て、 第1の直射法測定及び第2の直射法測定の結果から何れ
    もコーナエコーが無いことを確認し、且つ、透過法測定
    の結果からも透過エコーが無いことを確認した際に、 第1の直射法測定及び第2の直射法測定の結果から送信
    波に乱れがないことも確認して、傾いた欠陥であると評
    価することを特徴とする欠陥評価方法。
  6. 【請求項6】 請求項3,4又は5に記載する欠陥評価
    方法において、 第1の直射法測定又は第2の直射法測定の結果からコー
    ナエコーが有ることを確認したとき、このコーナエコー
    が斜め方向に流れているかどうかによって、欠陥か否か
    を識別することを特徴とする欠陥評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項3,4,5又は6に記載する欠陥
    評価方法において、 測定感度を上げることにより、端部エコー法又はTOF
    D法による測定も行い、その結果から先端エコーが有る
    ことを確認して欠陥であると評価することを特徴とする
    欠陥評価方法。
JP2000189201A 2000-06-23 2000-06-23 超音波プローブ及びこれを用いた欠陥評価方法 Withdrawn JP2002005904A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285813A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Jfe Koken Corp 超音波探傷装置および超音波探傷方法
US7726191B2 (en) 2003-10-22 2010-06-01 Sonimex B.V. Method and apparatus for ultrasonic testing of an object

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