JP5892078B2 - 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法 - Google Patents

引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5892078B2
JP5892078B2 JP2013009944A JP2013009944A JP5892078B2 JP 5892078 B2 JP5892078 B2 JP 5892078B2 JP 2013009944 A JP2013009944 A JP 2013009944A JP 2013009944 A JP2013009944 A JP 2013009944A JP 5892078 B2 JP5892078 B2 JP 5892078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
guide pin
continuous casting
positioning member
type continuous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013009944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014140859A (ja
Inventor
雄一 古川
雄一 古川
英彦 門野
英彦 門野
徹也 中島
徹也 中島
森田 啓一
啓一 森田
司 加藤
司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013009944A priority Critical patent/JP5892078B2/ja
Publication of JP2014140859A publication Critical patent/JP2014140859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5892078B2 publication Critical patent/JP5892078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法に関する。
特許文献1には、発明者らにより、鋳型を要しない画期的な連続鋳造方法として、自由鋳造方法が提案されている。特許文献1に示したように、溶融金属(溶湯)の表面(すなわち湯面)にスタータを接触させた後、当該スタータを引き上げると、スタータに追従して溶湯も導出される。ここで、湯面近傍に設置された形状規定部材を介して、溶湯を導出し、冷却することにより、所望の断面形状を有する鋳物を連続鋳造することができる。
通常の連続鋳造方法では、鋳型によって断面形状とともに長手方向の形状も規定される。とりわけ、連続鋳造方法では、鋳型内を凝固した金属(すなわち鋳物)が通り抜ける必要があるため、鋳造された鋳物は長手方向に直線状に延びた形状となる。
これに対し、自由鋳造方法における形状規定部材は、鋳物の断面形状のみを規定し、長手方向の形状は規定しない。そして、形状規定部材は、湯面に平行な方向(すなわち水平方向)に移動可能であるから、長手方向の形状が様々な鋳物が得られる。例えば、特許文献1には、長手方向に直線状でなく、ジグザグ状あるいは螺旋状に形成された中空鋳物(すなわちパイプ)が開示されている。
特開2012−61518号公報
発明者は以下の課題を見出した。
特許文献1に記載の自由鋳造方法では、熱膨張等によりスタータ(導出部の先端部)と形状規定部材との水平方向の位置関係がずれてしまい、当該位置関係を容易に調整することができない、という問題があった。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、導出部と形状規定部材との位置関係を容易に調整することが可能な引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置は、溶湯を保持する保持炉と、前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面から前記溶湯を導出する導出部と、前記湯面近傍に設置され、前記導出部によって導出される前記溶湯に外力を印加することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、前記導出部に連動する第1位置決め部材と、前記形状規定部材に連動する第2位置決め部材と、を備え、前記第1及び前記第2位置決め部材が当接することにより前記導出部と前記形状規定部材との水平方向の位置関係が決定されるものである。それにより、導出部と形状規定部材との位置関係を容易に調整することができる。
前記第1位置決め部材は、第1ガイドピン及び当該第1ガイドピンが挿入される第1ガイドブッシュの一方を有し、前記第2位置決め部材は、前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの他方を有することが好ましい。
前記第1ガイドピンは、先端に向けて細くなるテーパ状の先端部を有することが好ましい。
前記第1ガイドブッシュは、先端に向けて拡開した開口部を有することが好ましい。
前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられていることが好ましい。
前記第1位置決め部材は、第2ガイドピン及び当該第2ガイドピンが挿入される第2ガイドブッシュの一方をさらに有し、前記第2位置決め部材は、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの他方をさらに有することが好ましい。
前記第1及び前記第2ガイドピンは、何れも先端に向けて細くなるテーパ状の先端部を有することが好ましい。
前記第1及び前記第2ガイドブッシュは、何れも先端に向けて拡開した開口部を有することが好ましい。
前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられ、かつ、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられていることが好ましい。
前記第1及び前記第2ガイドピン並びに前記第1及び前記第2ガイドブッシュは、前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの当接タイミングと、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの当接タイミングと、が異なるように位置することが好ましい。
前記第1位置決め部材は、前記導出部と一体に形成され、前記第2位置決め部材は、前記形状規定部材と一体に形成されていることが好ましい。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造方法は、導出部に連動する第1位置決め部材と、形状規定部材に連動する第2位置決め部材と、を当接することにより、前記導出部と前記形状規定部材との水平方向の位置関係を決定するステップと、保持炉に保持された溶湯を前記導出部により導出して、鋳造する鋳物の断面形状を規定する前記形状規定部材を通過させるステップと、を備えるものである。それにより、導出部と形状規定部材との位置関係を容易に調整することができる。
前記第1位置決め部材は、第1ガイドピン及び当該第1ガイドピンが挿入される第1ガイドブッシュの一方を有し、前記第2位置決め部材は、前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの他方を有することが好ましい。
前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットを設けることが好ましい。
前記第1位置決め部材は、第2ガイドピン及び当該第2ガイドピンが挿入される第2ガイドブッシュの一方をさらに有し、前記第2位置決め部材は、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの他方をさらに有することが好ましい。
前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットを設け、かつ、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの何れかにスリットを設けることが好ましい。
前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの当接タイミングと、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの当接タイミングと、を異ならせることが好ましい。
前記第1位置決め部材を、前記導出部と一体に形成し、前記第2位置決め部材を、前記形状規定部材と一体に形成することが好ましい。
本発明により、導出部と形状規定部材との位置関係を容易に調整することが可能な引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る自由鋳造装置の断面図である。 内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの平面図である。 実施の形態1に係る自由鋳造装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る自由鋳造装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る自由鋳造装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る自由鋳造装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る自由鋳造装置の一部を示す断面図である。 実施の形態2に係る自由鋳造装置の変形例を示す断面図である。 実施の形態2に係る自由鋳造装置の一部を示す斜視図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)について説明する。図1は、実施の形態1に係る自由鋳造装置の断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る自由鋳造装置は、溶湯保持炉(保持炉)101、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、支持ロッド103、104、アクチュエータ105、冷却ガスノズル106、導出部107、ガイドピン(第1位置決め部材;第1ガイドピン)G1、及び、ガイドブッシュ(第2位置決め部材;第1ガイドブッシュ)L1を備えている。
溶湯保持炉101は、例えばアルミニウムやその合金などの溶湯M1を収容し、所定の温度に保持する。図1の例では、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を補充しないため、鋳造の進行とともに溶湯M1の表面(つまり湯面)は低下する。他方、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を随時補充し、湯面を一定に保持するような構成としてもよい。なお、当然のことながら、溶湯M1はアルミニウム以外の他の金属や合金であってもよい。
内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bは、例えばセラミックスやステンレスなどからなり、湯面近傍に配置されている。図1の例では、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bが湯面に接触するように配置されている。しかしながら、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bは、それらの下側(湯面側)の主面が湯面に接触しないように設置されてもよい。具体的には、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの下側の主面と湯面との間に所定の(例えば0.5mm程度の)ギャップを設けてもよい。
内部形状規定部材102aは、鋳造する鋳物M3の内部形状を規定し、外部形状規定部材102bは、鋳造する鋳物M3の外部形状を規定する。図1に示した鋳物M3は、水平方向の断面(以下、横断面と称す)の形状が管状の中空鋳物(つまりパイプ)である。すなわち、より具体的には、内部形状規定部材102aは、鋳物M3の横断面の内径を規定し、外部形状規定部材102bは、鋳物M3の横断面の外径を規定する。
図2は、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの平面図である。ここで、図1の内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの断面図は、図2のI−I断面図に相当する。図2に示すように、外部形状規定部材102bは、例えば矩形状の平面形状を有し、中央部に円形状の開口部を有している。内部形状規定部材102aは、円形状の平面形状を有し、外部形状規定部材102bの開口部の中央部に配置されている。内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の間隙が、溶湯が通過する溶湯通過部102cとなる。このように、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、溶湯通過部102cから形状規定部材102が構成されている。
導出部107は、溶湯M1に浸漬されるスタータ(導出部材)STと、スタータSTを例えば鉛直方向に駆動する引上機PLと、を有する。
図1に示すように、溶湯M1は、浸漬されたスタータSTと結合した後、その表面膜や表面張力により外形を維持したままスタータSTに追従して引き上げられ、溶湯通過部102cを通過する。ここで、溶湯M1の表面膜や表面張力によってスタータST(又は、スタータSTによって導出された溶湯M1が凝固して形成された鋳物M3)に追従して湯面から引き上げられた溶湯を保持溶湯M2と呼ぶ。また、鋳物M3と保持溶湯M2との界面が凝固界面である。
スタータSTは、例えばセラミックスやステンレスなどからなる。なお、スタータSTの表面は塩結晶等の保護被膜(不図示)で覆われていてもよい。それにより、スタータSTと溶湯M1との溶融結合が抑制されるため、スタータSTと鋳物M3との剥離性を向上させることができる。その結果、スタータSTの再利用が可能となる。さらに、スタータSTの表面は凹凸形状を有していてもよい。それにより、スタータSTの表面に保護被膜を付着(析出)させやすくなるため、スタータSTと鋳物M3との剥離性をさらに向上させることができる。同時に、溶湯導出時のスタータSTと溶湯M1との引上げ方向の結合力を向上させることができる。
支持ロッド103は、内部形状規定部材102aを支持し、支持ロッド104は、外部形状規定部材102bを支持する。支持ロッド103、104により、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの位置関係を維持することができる。ここで、支持ロッド103をパイプ構造とし、これに冷却ガスを流し、さらに内部形状規定部材102aに吹出孔を設ければ、内側からも鋳物M3を冷却することができる。
アクチュエータ105には、支持ロッド103、104がともに連結されている。アクチュエータ105によって、支持ロッド103、104は、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bの位置関係を維持したまま、上下方向(鉛直方向)及び水平方向に移動可能である。このような構成により、鋳造の進行による湯面の低下とともに、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを下方向に移動させることができる。また、内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを水平方向に移動させることができるため、鋳物M3の長手方向の形状を自由に変化させることができる。
冷却ガスノズル(冷却部)106は、スタータSTや鋳物M3に冷却ガス(空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、冷却するためのものである。スタータSTに連結された引上機PLにより鋳物M3を引き上げつつ、冷却ガスによりスタータSTや鋳物M3を冷却することにより、凝固界面近傍の保持溶湯M2が順次凝固し、連続的に鋳物M3が形成されていく。
ガイドピンG1は、例えば導出部107と一体に形成される等して、導出部107に連動する。ガイドピンG1は、例えば、セラミックス、ステンレス、タングステン等の熱膨張率の低い材料からなる。
具体的には、ガイドピンG1は、鉛直方向に延びた円柱形状の本体部と、本体部の下端(一端)に設けられ鉛直下方向に細くなるテーパ状の先端部と、を有する。そして、本体部の上端(他端)は、導出部107に連結されている。なお、ガイドピンG1の本体部は、円柱形状に限られず、鉛直方向に延びた角柱形状等の他の形状であってもよい。また、ガイドピンG1の先端部のテーパ形状は、必須ではない。
ガイドブッシュL1は、例えば形状規定部材102と一体に形成される等して、形状規定部材102に連動する。ガイドブッシュL1は、例えば、セラミックス、ステンレス、タングステン等の熱膨張率の低い材料からなる。
ガイドブッシュL1は、ガイドピンG1を挿入可能な形状を有する。なお、ガイドブッシュL1本体部の横断面の内径は、ガイドピンG1本体部の横断面の外径とほぼ同一であるが、実際にはガイドピンG1を挿入できる程度にわずかに大きい。
具体的には、ガイドブッシュL1は、鉛直方向に延びた円筒形状の本体部と、本体部の上端(一端)に設けられ鉛直上方向に拡開した開口部と、を有する。そして、本体部の下端(他端)は、形状規定部材102に連結されている。なお、ガイドブッシュL1の本体部は、円筒形状に限られず、ガイドピンG1を挿入可能な他の形状であってもよい。また、ガイドブッシュL1の開口部の拡開形状は、必須ではない。
なお、ガイドピンG1及びガイドブッシュL1の何れかにスリットを設けることが好ましい。それにより、ガイドピンG1がガイドブッシュL1に挿入される際の空気圧が低減される。
ここで、ガイドピンG1がガイドブッシュL1に挿入されることにより(ガイドピンG1及びガイドブッシュL1が当接することにより)、導出部107(より具体的にはスタータST)と形状規定部材102との水平方向の位置関係が決定する。それにより、熱膨張等で導出部107と形状規定部材102との水平方向の位置関係がずれてしまった場合でも、当該位置関係は容易に調整される。
次に、図1、図2及び図3A〜図3Dを参照して、実施の形態1に係る自由鋳造方法について説明する。図3A〜図3Dは、実施の形態1に係る自由鋳造装置の動作を説明するための図である。
まず、溶湯保持炉101の上方に導出部107をセットする(図3A)。このとき、熱膨張等により導出部107と形状規定部材102との水平方向の位置関係がずれてしまう場合がある。そのため、何も対策しなければ、スタータSTを、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cを通して、溶湯M1に浸漬させることができない可能性がある。
次に、スタータSTを降下させる(図3B)。ここで、スタータSTの先端が溶湯通過部102cに達する前に、ガイドピンG1がガイドブッシュL1に挿入される。それにより、導出部107(より具体的にはスタータST)と形状規定部材102との水平方向の位置関係のずれは調整される。つまり、熱膨張等で導出部107と形状規定部材102との水平方向の位置関係がずれてしまった場合でも、当該位置関係は容易に調整される。
その後、さらにスタータSTを降下させ、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cを通して、スタータSTを溶湯M1に浸漬させる(図3C)。
次に、所定の速度でスタータSTの引き上げを開始する(図3D)。ここで、スタータSTが湯面から離間しても、溶湯M1は、表面膜や表面張力によってスタータSTに追従して湯面から引き上げられ(導出され)保持溶湯M2を形成する。図1に示すように、保持溶湯M2は、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の溶湯通過部102cに形成される。つまり、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとにより、保持溶湯M2に形状が付与される。
なお、スタータST及び形状規定部材102の水平方向の位置関係は、ガイドピンG1がガイドブッシュL1から抜けるまでの間にロック(固定)される。その後は、この水平方向の位置関係を基準にして保持溶湯M2に形状が付与される。
次に、スタータST(及び鋳物M3)は、冷却ガスノズル106から吹き出される冷却ガスにより冷却される。それにより、保持溶湯M2が上側から下側に向かって順に凝固し、鋳物M3が成長していく。このようにして、鋳物M3を連続鋳造することができる。
このように、本実施の形態にかかる自由鋳造装置では、導出部107に連動するガイドピンG1と、形状規定部材102に連動するガイドブッシュL1と、が当接することにより、導出部107(より具体的にはスタータST)と形状規定部材102との水平方向の位置関係が決定される。それにより、本実施の形態にかかる自由鋳造装置は、導出部107と形状規定部材102との位置関係を容易に調整することができる。
本実施の形態では、ガイドピンG1が導出部107側に設けられ、ガイドブッシュL1が形状規定部材102側に設けられた場合を例に説明しているが、これに限られない。例えば、ガイドピンG1が形状規定部材102側に設けられ、ガイドブッシュL1が導出部107側に設けられても良い。
<実施の形態2>
図4は、実施の形態2に係る自由鋳造装置の一部を示す断面図である。図4に示す自由鋳造装置は、図1に示す自由鋳造装置と比較して、ガイドピン(第1位置決め部材;第2ガイドピン)G2及びガイドブッシュ(第2位置決め部材;第2ガイドブッシュ)L2をさらに備える。図4に示す自由鋳造装置のその他の構成については、図1に示す自由鋳造装置の場合と同様であるため、その説明を省略する。
ガイドピンG2は、ガイドピンG1と同様に、例えば導出部107と一体に形成される等して、導出部107に連動する。ガイドピンG2は、例えば、セラミックス、ステンレス、タングステン等の熱膨張率の低い材料からなる。ガイドピンG2の具体的形状については、ガイドピンG1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
ガイドブッシュL2は、ガイドブッシュL2と同様に、例えば導出部107と一体に形成される等して、形状規定部材102に連動する。ガイドブッシュL2は、例えば、セラミックス、ステンレス、タングステン等の熱膨張率の低い材料からなる。ガイドブッシュL2の具体的形状については、ガイドブッシュL1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態にかかる自由鋳造装置は、2組のガイドピン及びガイドブッシュを備えることにより、導出部107(より具体的にはスタータST)と形状規定部材102との位置関係をより精度良く調整することができる。
本実施の形態では、ガイドピンG1,G2が導出部107側に設けられ、ガイドブッシュL1,L2が形状規定部材102側に設けられた場合を例に説明しているが、これに限られない。例えば、ガイドピンG1,G2が形状規定部材102側に設けられ、ガイドブッシュL1,L2が導出部107側に設けられても良い。
(実施の形態2に係る自由鋳造装置の変形例)
図5は、図4に示す自由鋳造装置の変形例を示す断面図である。図5に示す自由鋳造装置では、図4に示す自由鋳造装置と比較して、ガイドピンG1,G2及びガイドブッシュL1,L2が、G1,L1の当接タイミングとG2,L2の当接タイミングとが異なるように位置している。図5の例では、ガイドピンG1及びガイドピンG2の鉛直方向の位置が異なっている。図5に示す自由鋳造装置のその他の構成については、図4に示す自由鋳造装置の場合と同様であるため、その説明を省略する。
図5に示す自由鋳造装置では、ガイドピンG1,G2が異なるタイミングでガイドブッシュL1,L2に挿入されるため、ガイドピンG1,G2がガイドブッシュL1,L2に挿入される際の抵抗値が分散される(抑制される)。
(実施の形態2に係る自由鋳造装置の斜視図)
図6は、実施の形態2に係る自由鋳造装置の一部を示す斜視図である。なお、図6の例では、スタータSTの横断面が日の字形状となっており、それに伴って、溶湯通過部102cも日の字形状となっている。これは、例えば、鋳物M3としてバンパーリーンホースを鋳造するためのものである。
図6に示すように、導出部107と一体に形成されたガイドピンG1,G2は、それぞれ形状規定部材102と一体に形成されたガイドブッシュL1,L2に挿入される。それにより、導出部107(より具体的にはスタータST)及び形状規定部材102の水平方向の位置関係が決定される。それにより、導出部107と形状規定部材102との位置関係は容易に調整される。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
101 溶湯保持炉
102 形状規定部材
102a 内部形状規定部材
102b 外部形状規定部材
102c 溶湯通過部
103、104 支持ロッド
105 アクチュエータ
106 冷却ガスノズル
107 導出部
M1 溶湯
M2 保持溶湯
M3 鋳物
ST スタータ
PL 引上機
G1 ガイドピン
G2 ガイドピン
L1 ガイドブッシュ
L2 ガイドブッシュ

Claims (18)

  1. 溶湯を保持する保持炉と、
    前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面から前記溶湯を導出する導出部と、
    前記湯面近傍に設置され、前記導出部によって導出される前記溶湯に外力を印加することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、
    前記導出部に連動する第1位置決め部材と、
    前記形状規定部材に連動する第2位置決め部材と、を備え、
    前記第1及び前記第2位置決め部材が当接することにより前記導出部と前記形状規定部材との水平方向の位置関係が決定される、引上式連続鋳造装置。
  2. 前記第1位置決め部材は、
    第1ガイドピン及び当該第1ガイドピンが挿入される第1ガイドブッシュの一方を有し、
    前記第2位置決め部材は、
    前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの他方を有する、請求項1に記載の引上式連続鋳造装置。
  3. 前記第1ガイドピンは、先端に向けて細くなるテーパ状の先端部を有する、請求項2に記載の引上式連続鋳造装置。
  4. 前記第1ガイドブッシュは、先端に向けて拡開した開口部を有する、請求項2又は3に記載の引上式連続鋳造装置。
  5. 前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられている、請求項2〜4の何れか一項に記載の引上式連続鋳造装置。
  6. 前記第1位置決め部材は、
    第2ガイドピン及び当該第2ガイドピンが挿入される第2ガイドブッシュの一方をさらに有し、
    前記第2位置決め部材は、
    前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの他方をさらに有する、請求項2に記載の引上式連続鋳造装置。
  7. 前記第1及び前記第2ガイドピンは、何れも先端に向けて細くなるテーパ状の先端部を有する、請求項6に記載の引上式連続鋳造装置。
  8. 前記第1及び前記第2ガイドブッシュは、何れも先端に向けて拡開した開口部を有する、請求項6又は7に記載の引上式連続鋳造装置。
  9. 前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられ、かつ、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの何れかにスリットが設けられている、請求項6〜8の何れか一項に記載の引上式連続鋳造装置。
  10. 前記第1及び前記第2ガイドピン並びに前記第1及び前記第2ガイドブッシュは、前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの当接タイミングと、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの当接タイミングと、が異なるように位置する、請求項6〜9の何れか一項に記載の引上式連続鋳造装置。
  11. 前記第1位置決め部材は、前記導出部と一体に形成され、
    前記第2位置決め部材は、前記形状規定部材と一体に形成されている、請求項1〜10の何れか一項に記載の引上式連続鋳造装置。
  12. 導出部に連動する第1位置決め部材と、形状規定部材に連動する第2位置決め部材と、を当接することにより、前記導出部と前記形状規定部材との水平方向の位置関係を決定するステップと、
    保持炉に保持された溶湯を前記導出部により導出して、鋳造する鋳物の断面形状を規定する前記形状規定部材を通過させるステップと、を備えた、引上式連続鋳造方法。
  13. 前記第1位置決め部材は、
    第1ガイドピン及び当該第1ガイドピンが挿入される第1ガイドブッシュの一方を有し、
    前記第2位置決め部材は、
    前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの他方を有する、請求項12に記載の引上式連続鋳造方法。
  14. 前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットを設ける、請求項13に記載の引上式連続鋳造方法。
  15. 前記第1位置決め部材は、
    第2ガイドピン及び当該第2ガイドピンが挿入される第2ガイドブッシュの一方をさらに有し、
    前記第2位置決め部材は、
    前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの他方をさらに有する、請求項13に記載の引上式連続鋳造方法。
  16. 前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの何れかにスリットを設け、かつ、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの何れかにスリットを設ける、請求項15に記載の引上式連続鋳造方法。
  17. 前記第1ガイドピン及び前記第1ガイドブッシュの当接タイミングと、前記第2ガイドピン及び前記第2ガイドブッシュの当接タイミングと、を異ならせる、請求項15又は16に記載の引上式連続鋳造方法。
  18. 前記第1位置決め部材を、前記導出部と一体に形成し、
    前記第2位置決め部材を、前記形状規定部材と一体に形成する、請求項12〜17の何れか一項に記載の引上式連続鋳造方法。
JP2013009944A 2013-01-23 2013-01-23 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法 Active JP5892078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013009944A JP5892078B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013009944A JP5892078B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014140859A JP2014140859A (ja) 2014-08-07
JP5892078B2 true JP5892078B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=51422651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013009944A Active JP5892078B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5892078B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000005849A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 連続鋳造装置
JP5373728B2 (ja) * 2010-09-17 2013-12-18 株式会社豊田中央研究所 自由鋳造方法、自由鋳造装置および鋳物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014140859A (ja) 2014-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015167987A (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5892078B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP6036671B2 (ja) 引上式連続鋳造方法、及び引上式連続鋳造装置
JP6123644B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP6616343B2 (ja) 引上式連続鋳造装置
JP5999044B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5700057B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP6156222B2 (ja) 引上式連続鋳造方法及び引上式連続鋳造装置
JPWO2014167600A1 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
WO2015015697A1 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5926161B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5742867B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5967030B2 (ja) 引上式連続鋳造方法、及び引上式連続鋳造装置
JP6701615B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP6036711B2 (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP5994747B2 (ja) 引上式連続鋳造方法及び引上式連続鋳造装置
JP5730836B2 (ja) リブ付パイプ及びその製造方法
JP6003839B2 (ja) 引上式連続鋳造方法及び引上式連続鋳造装置
JP2015167989A (ja) 引上式連続鋳造方法
JP2015226915A (ja) 引上式連続鋳造装置
JP2015045349A (ja) 衝撃吸収部材、衝撃吸収部材を鋳造する引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法
JP2014100736A (ja) 引上式連続鋳造装置及び引上式連続鋳造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5892078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151