JP2015226915A - 引上式連続鋳造装置 - Google Patents

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祐介 横田
雅文 西田
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Abstract

【課題】生産効率を向上することができる引上式連続鋳造装置を提供する。
【解決手段】溶湯M1を保持する溶湯保持炉101と、溶湯保持炉101に保持された溶湯M1の湯面MMSから溶湯M1を導出するスタータSTと、湯面MMS近傍に設置され、スタータSTによって導出される溶湯M1が通過することにより、鋳造する鋳物M3の断面形状を規定する形状規定部材102と、形状規定部材102を通過した保持溶湯M2を冷却する冷却ガスノズル106と、を備え、スタータST及び形状規定部材102の少なくとも一方は、当該スタータST又は当該形状規定部材102を冷却するフィンF1、F2を備える、自由鋳造装置100。
【選択図】図2

Description

本発明は、引上式連続鋳造装置に関する。
特許文献1には、鋳型を要しない画期的な引上式連続鋳造方法として、自由鋳造方法が提案されている。特許文献1に示したように、溶融金属(溶湯)の表面(すなわち湯面)にスタータを浸漬させた後、当該スタータを引き上げると、溶湯の表面膜や表面張力によりスタータに追従して溶湯も導出される。ここで、湯面近傍に設置された形状規定部材を通過させながら、溶湯を導出し、冷却することにより、所望の断面形状を有する鋳物を連続鋳造することができる。
通常の連続鋳造方法では、鋳型によって断面形状とともに長手方向の形状も規定される。とりわけ、連続鋳造方法では、鋳型内を凝固した金属(すなわち鋳物)が通り抜ける必要があるため、鋳造された鋳物は長手方向に直線状に延びた形状となる。
これに対し、自由鋳造方法における形状規定部材は、鋳物の断面形状のみを規定し、長手方向の形状は規定しない。そのため、スタータ(もしくは形状規定部材)を水平方向に移動させながらスタータを引き上げることにより、長手方向の形状が様々な鋳物が得られる。例えば、特許文献1には、長手方向に直線状でなく、ジグザグ状あるいは螺旋状に形成された中空鋳物(すなわちパイプ)が開示されている。
特開2012−61518号公報
発明者は以下の課題を見出した。
特許文献1に記載の引上式連続鋳造方法において、生産効率を上げるためには、鋳造速度(引上速度)スタータの引き上げる速度を速くすることが求められる。しかし、引上げ速度を速くすると、スタータに追従して引き上げられた保持溶湯の冷却が不十分になり、保持溶湯が千切れてしまう場合がある。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、生産効率を向上することができる引上式連続鋳造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置は、溶湯を保持する保持炉と、前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面から前記溶湯を導出する導出部材と、前記湯面近傍に設置され、前記導出部材によって導出される前記溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、前記形状規定部材を通過した前記溶湯を冷却する冷却部と、を備え、前記導出部材及び前記形状規定部材の少なくとも一方は、当該導出部材又は当該形状規定部材を冷却する熱交換部材を備える。
本発明の一態様に係る引上式連続鋳造装置によれば、熱交換部材により導出部材及び形状規定部材の少なくとも一方が冷却されるため、導出部材及び形状規定部材近傍に位置する溶湯の温度が低下し、導出部材によって導出された溶湯がより一層冷却されやすくなる。そのため、導出部材を引き上げる速度を速くすることができ、引上げ式連続鋳造装置の生産効率を向上することができる。
生産効率を向上することができる引上式連続鋳造装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る自由鋳造装置を模式的に示す断面図である。 第1の実施の形態に係る自由鋳造装置を模式的に示す部分断面図である。 第1の実施の形態に係るフィンの形状及び配置の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態に係るフィンの形状及び配置の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る自由鋳造装置を用いた鋳造方法における冷却処理と成形処理を説明するフローチャートである。 比較例に係る自由鋳造装置を模式的に示す部分断面図である。 比較例に係る自由鋳造装置を用いた鋳造方法における冷却処理と成形処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態に係る自由鋳造装置を模式的に示す部分断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)100について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置100の模式的断面図である。図1に示すように、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置100は、溶湯保持炉(保持炉)101、形状規定部材102(内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b)、支持ロッド103、104、アクチュエータ105、冷却ガスノズル(冷却部)106、スタータ(導出部材)ST、引上機(図示省略)を備えている。なお、図1において、簡略化のため、アクチュエータ105、冷却ガスノズル106の断面を示すハッチングは省略している。後述する図2、図6、図8においても、同様に、冷却ガスノズル106の断面を示すハッチングは省略している。
溶湯保持炉101は、例えばアルミニウムやその合金などの溶湯M1を収容するとともに、溶湯M1が流動性を有する所定の温度に溶湯M1の温度を保持する。図1の例では、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を補充しないため、鋳造の進行とともに溶湯M1の表面(つまり湯面MMS)は低下する。他方、鋳造中に溶湯保持炉101へ溶湯を随時補充し、湯面MMSを一定に保持するような構成としてもよい。ここで、溶湯保持炉101の設定温度を上げると凝固界面(鋳物M3と保持溶湯M2との境界)の位置を上げることができ、溶湯保持炉101の設定温度を下げると凝固界面の位置を下げることができる。なお、当然のことながら、溶湯M1はアルミニウム以外の金属やその合金であってもよい。
形状規定部材102は内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bから構成されている。形状規定部材102は、例えばセラミックスやステンレスなどからなり、湯面MMS上に配置されている。形状規定部材102は、鋳造する鋳物M3の断面形状を規定する。内部形状規定部材102aは、パイプ状の鋳物M3の内部形状を規定し、外部形状規定部材102bは、鋳物M3の外部形状を規定する。
図1の例では、形状規定部材102(内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102b)の下側の主面(下面)が湯面MMSに接触するように配置されている。そのため、湯面MMSに形成される酸化膜や湯面MMSに浮遊する異物の鋳物M3への混入を防止することができる。
一方、形状規定部材102の下面を湯面MMSから所定の距離(例えば0.5mm程度)だけ離間して配置してもよい。形状規定部材102を湯面MMSから離間して配置した場合、形状規定部材102の熱変形や溶損が抑制され、形状規定部材102の耐久性が向上する。
外部形状規定部材102bは、例えば矩形状の平面形状を有し、中央部に円形状の開口部を有している。内部形状規定部材102aは、円形状の平面形状を有し、外部形状規定部材102bの開口部の中央部に配置されている。内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの間の間隙が、溶湯が通過する溶湯通過部102cとなる。このように、内部形状規定部材102a、外部形状規定部材102b、溶湯通過部102cから形状規定部材102が構成されている。
図1に示すように、溶湯M1は、スタータSTと化合(結合)した後、その表面膜や表面張力により外形を維持したままスタータSTに追従して引き上げられ、溶湯通過部102cを通過する。すなわち、溶湯M1が形状規定部材102の溶湯通過部102cを通過することにより、溶湯M1に対し形状規定部材102から外力が付与され、鋳物M3の断面形状が規定される。溶湯の表面膜や表面張力によってスタータSTに追従して引き上げられた溶湯M1が凝固して形成されたものを鋳物M3と呼ぶ。また、溶湯の表面膜や表面張力によって、鋳物M3に追従して湯面MMSから引き上げられた溶湯を保持溶湯M2と呼ぶ。また、鋳物M3と保持溶湯M2との境界が凝固界面である。
支持ロッド103は、内部形状規定部材102aを支持し、支持ロッド104は、外部形状規定部材102bを支持する。支持ロッド103、104により、内部形状規定部材102aと外部形状規定部材102bとの位置関係を維持することができる。ここで、支持ロッド103をパイプ構造とし、これに冷却ガス(例えば、空気、窒素、アルゴンなど)を流し、さらに内部形状規定部材102aに吹出孔を設ければ、内側からも鋳物M3を冷却することができる。
アクチュエータ105には、支持ロッド103、104が連結されている。そのため、アクチュエータ105により内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを、その位置関係を維持したまま上下方向(鉛直方向つまりz軸方向)に移動させることができる。このような構成により、鋳造の進行による湯面MMSの低下とともに、形状規定部材102を下方向に移動させることができる。また、アクチュエータ105により内部形状規定部材102a及び外部形状規定部材102bを、その位置関係を維持したまま水平方向に移動させてもよい。これにより、鋳物M3の長手方向の形状を自由に変化させることができる。
冷却ガスノズル(冷却部)106は、鋳物M3、スタータST、外部形状規定部材102bに冷却ガス(例えば、空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、冷却する。これにより、鋳物M3に追従して引き上げられた保持溶湯M2が間接的に冷却される。引上機(図示省略)がスタータSTを引き上げることにより、スタータSTに追従して鋳物M3が引き上げられ、冷却ガスにより鋳物M3、スタータSTを冷却することにより、凝固界面近傍の保持溶湯M2が順次凝固し、連続的に鋳物M3が形成される。冷却ガスの流量を増やすと凝固界面の位置を下げることができ、冷却ガスの流量を減らすと凝固界面の位置を上げることができる。なお、冷却ガスノズル106も、形状規定部材102とともに上下方向に移動可能となっている。
また、冷却ガスノズル106の冷却ガスの噴出口は、徐々に幅広となる形状を有している。これにより、冷却ガスが鋳物M3だけでなく、スタータST及び外部形状規定部材102bにも吹き付けられるようになっている。また、冷却ガスノズル106は、溶湯通過部102cの周方向に沿って略等間隔に複数延設されている。
スタータSTは、引上機に固定されている。スタータSTを介して引上機により鋳物M3が引き上げられ、冷却ガスにより鋳物M3が冷却される。これにより、凝固界面SIF近傍の保持溶湯M2が上側から下側へ順次凝固し、鋳物M3が形成されていく。引上機による引上速度を速くすると凝固界面SIFの位置を上げることができ、引上速度を遅くすると凝固界面の位置を下げることができる。
また、引上機を水平方向に移動させながら引き上げることにより、保持溶湯M2を斜め方向に導出することができる。そのため、鋳物M3の長手方向の形状を自由に変化させることができる。なお、引上機を水平方向に移動させる代わりに、形状規定部材102を水平方向に移動させることにより、鋳物M3の長手方向の形状を自由に変化させてもよい。
また、第1の実施の形態1においては、スタータSTは、スタータSTの表面に、当該スタータSTを冷却するための熱交換部材として、複数のフィンF1を備えている。同様に、形状規定部材102は、形状規定部材102の上面(溶湯M1に接している面と反対側の面)に、当該形状規定部材102を冷却するため熱交換部材として、複数のフィンF2を備えている。
そして、図2に示すように、スタータSTのフィンF1及び形状規定部材102のフィンF2に冷却ガスノズル106から冷却ガスが吹き付けられることにより、スタータST及び形状規定部材102が冷却される。具体的には、冷却ガスは、隣接するフィンF1とフィンF1との間を通り抜けることにより、スタータSTを冷却する。同様に、冷却ガスは、隣接するフィンF2とフィンF2との間を通り抜けることにより、形状規定部材102を冷却する。そして、スタータSTと形状規定部材102とが冷却されることにより、スタータST及び形状規定部材102近傍に位置する溶湯(溶湯M1及び鋳物M3)の温度が低下し、スタータSTによって導出された保持溶湯M2がより一層冷却されやすくなる。そのため、スタータSTを引き上げる速度を速くすることができ、自由鋳造装置100の生産効率を向上することができる。
次に、図3、4を参照して、フィンF1、F2の形状及び配置について説明する。図3、図4は、フィンF1、F2の形状及び配置の一例を示す平面図である。具体的には、図3、図4は、スタータSTの表面上に形成されたフィンF1及び形状規定部材102の上面に形成されたフィンF2の形状及び配置を示している。
図3に示すように、フィンF1、F2は、上面視波形の板状部材がスタータSTの表面及び形状規定部材102の上面に立設されたものであってもよい。また、図3に示すように、複数の当該波形のフィンF1、F2は、互いにその波形が揃うように、隣接している。
また、図4に示すように、フィンF1、F2は、上面視断面が扁平な六角形形状の板状部材がスタータSTの表面及び形状規定部材102の上面に立設されたものであってもよい。また、図4に示すように、複数の当該六角形形状のフィンF1、F2は、マトリクス状に配置されている。なお、図4に示すように、複数の当該六角形形状のフィンF1、F2は、図4の横方向及び縦方向に沿って互いに少し位置をずらしながら配置されていてもよいし、整列して配置されていてもよい。
また、第1の実施の形態においては、スタータST及び形状規定部材102の両方にフィンF1、F2が備えられることとしたが、スタータST又は形状規定部材102のどちらか一方にフィンF1、F2が備えられてもよい。スタータSTが引上機によって引き上げられるにつれて、スタータSTは冷却ガスノズル106から遠ざかってしまうため、自由鋳造装置100の生産効率の向上の観点から、少なくとも形状規定部材102にはフィンF2が設けられることが好ましい。
次に、図5を参照して、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置100を用いた鋳造方法における冷却処理と成形処理を説明する。
まず、自由鋳造装置100が軌道されると、鋳物M3の温度を計測して、凝固界面付近の鋳物M3の冷却が足りないか否かを判断する(ステップS1)。この判断は、鋳物M3の計測温度に基づいて、ユーザが判断してもよいし、自由鋳造装置100に設けられている制御部(図示省略)が判断してもよい。また、鋳物M3の温度は、スタータSTに取り付けられた各種の計測機器を用いることにより計測することができる。
次に、ステップS1において、凝固界面付近の鋳物M3の冷却が足りている場合には(ステップS1;No)、ステップS4に進む。
一方、ステップS1において、凝固界面付近の鋳物M3の冷却が足りない場合には(ステップS1;Yes)、冷却ガスノズル106から噴出する冷却ガスの流量を増加する(ステップS2)。これにより、鋳物M3だけでなく、スタータST及び形状規定部材102の冷却が強化される。具体的には、冷却ガスノズル106から増量された冷却ガスが、スタータSTのフィンF1及び形状規定部材102のフィンF2に吹き付けられることによって、スタータST及び形状規定部材102の冷却が強化される。
次に、ステップS3において、鋳物M3の成形が終了したか否かを判断する(ステップS3)。この判断は、ユーザが判断してもよいし、自由鋳造装置100に設けられている制御部(図示省略)が判断してもよい。また、鋳物M3の成形が終了したか否かは、目視又は界面観察と、鋳物M3の寸法計測結果とに基づいて判断される。
ステップS3において、鋳物M3の成形が終了していない場合には(ステップS3;No)、ステップS2に戻る。
ステップS3において、鋳物M3の成形が終了している場合には(ステップS3;Yes)、成形処理を終了する。
次に、図6を参照して、比較例に係る自由鋳造装置200を説明する。図6に示すように、比較例に係る自由鋳造装置200は、第1の実施の形態1に係る自由鋳造装置100と、スタータST及び形状規定部材102がフィンF1、F2を備えない点のみが異なる。そのため、同一の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
次に、図7を参照して、比較例に係る自由鋳造装置200を用いた鋳造方法における冷却処理と成形処理を説明する。なお、図7に示すフローチャートは、ステップS102のみが、図5に示すフローチャートのステップS2と異なる。すなわち、図7に示すフローチャートS101、S103は、図5に示すフローチャートのステップS1、S3と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS101において、凝固界面付近の鋳物M3の冷却が足りない場合には(ステップS101;Yes)、冷却ガスノズル106から噴出する冷却ガスの流量を増加する(ステップS102)。これにより、鋳物M3の冷却が強化される。しかしながら、比較例に係る自由鋳造装置200では、スタータSTがフィンF1を備えず、形状規定部材102がフィンF2を備えない。そのため、ステップS102の処理によって、スタータST及び形状規定部材102の冷却は強化されないか、強化されたとしても、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置100に比べて、強化の程度は極めて少ない。
そのため、比較例に係る自由鋳造装置200において、スタータSTを引き上げる速度を速くすると、図6に示すように、保持溶湯M2と鋳物M3との間の凝固界面付近で、鋳物M3又は保持溶湯M2が千切れてしまう。そのため、比較例に係る自由鋳造装置200では、鋳物M3又は保持溶湯M2が千切れないように、スタータSTを引き上げる速度を所定の速さより速くすることができず、生産効率を向上することができない。
以上に説明した第1の実施の形態1に係る自由鋳造装置100によれば、フィンF1、F2によりスタータST及び形状規定部材102が冷却されるため、スタータST及び形状規定部材102近傍に位置する溶湯(溶湯M1及び鋳物M3)の温度が低下し、スタータSTよって導出された保持溶湯M2がより一層冷却されやすくなる。そのため、スタータSTを引き上げる速度を速くすることができ、自由鋳造装置100の生産効率を向上することができる。
(第2の実施の形態)
図8を参照して、第2の実施の形態に係る自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)300について説明する。図8に示すように、第2の実施の形態にかかる自由鋳造装置300は、第1の実施の形態1に係る自由鋳造装置100と、冷却部として、冷却ガスノズル107、108を更に備える点のみが異なる。そのため、同一の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
冷却ガスノズル107は、スタータSTのフィンF1に冷却ガス(例えば、空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、スタータSTを冷却する。同様に冷却ガスノズル108は、形状規定部材102のフィンF2に冷却ガス(例えば、空気、窒素、アルゴンなど)を吹き付け、形状規定部材102を冷却する。なお、冷却ガスノズル107、108も、冷却ガスノズル106と同様に、スタータST及び形状規定部材102とともに上下方向に移動可能となっていてもよい。また、冷却ガスノズル107、108は、冷却ガスノズル106と同様の形状を有する。これにより、広範囲の複数のフィンF1、F2に冷却ガスを吹き付けることができる。
なお、図8においては、冷却ガスノズル107はスタータSTに対して内部形状規定部材102a側から冷却ガスを吹き付けているが、冷却ガスノズル107の配置は図8に示す配置に限定されるものではない。例えば、冷却ガスノズル107は、スタータSTの周囲に等間隔に複数設けられてもよい。
同様に、図8においては、冷却ガスノズル108は内部形状規定部材102aのフィンF2に対して冷却ガスを吹き付けているが、冷却ガスノズル108の配置は図8に示す配置に限定されるものではない。例えば、冷却ガスノズル108は、外部形状規定部材102bを冷却するものと、内部形状規定部材102aを冷却するものと、複数設けられてもよい。
以上に説明した第2の実施の形態に係る自由鋳造装置300によれば、第1の実施の形態に係る自由鋳造装置100と同様の効果が得られるのは勿論のこと、冷却ガスノズル106に加えて、スタータST及び形状規定部材102を冷却するための冷却ガスノズル107、108を備える。そのため、より確実にスタータST及び形状規定部材102を冷却することができ、自由鋳造装置300の生産効率をより確実に向上することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100、200、300 自由鋳造装置(引上式連続鋳造装置)
101 溶湯保持炉(保持炉)
102 形状規定部材
102a 内部形状規定部材
102b 外部形状規定部材
102c 溶湯通過部
103、104 支持ロッド
105 アクチュエータ
106、107、108 冷却ガスノズル(冷却部)
M1 溶湯
M2 保持溶湯
M3 鋳物
MMS 湯面
F1、F2 フィン(熱交換部材)

Claims (1)

  1. 溶湯を保持する保持炉と、
    前記保持炉に保持された前記溶湯の湯面から前記溶湯を導出する導出部材と、
    前記湯面近傍に設置され、前記導出部材によって導出される前記溶湯が通過することにより、鋳造する鋳物の断面形状を規定する形状規定部材と、
    前記形状規定部材を通過した前記溶湯を冷却する冷却部と、を備え、
    前記導出部材及び前記形状規定部材の少なくとも一方は、当該導出部材又は当該形状規定部材を冷却する熱交換部材を備える、引上式連続鋳造装置。
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